# ONLIVE Studio blog 音楽制作に携わる人へ贈る情報メディア — Full Text Index for LLMs > 音楽制作のヒントやキャリアに関する情報、専門家へのインタビューなど、あなたの音楽キャリアを彩る情報をお届け。 アーティスト、作曲家、アレンジャー、ミュージシャン、エンジニア...音楽に関わる全ての人を応援するメディアです。  このファイルは ONLIVE Studio ブログの全記事(最新 100 件)の本文を Markdown 形式で連結したものです。 AI クローラー / 大規模言語モデルが本サイトのコンテンツを理解・引用するために提供しています。 Site: https://blog.onlive.studio/ Index: https://blog.onlive.studio/llms.txt --- # 令和の音楽シーンにおける“アーティスト・デビュー”の再定義 URL: https://blog.onlive.studio/modern-artist-debut-290 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-08-12 Category: Career Summary: かつてアーティストを目指す道筋といえば、デモテープをレコード会社に送る、オーディションを受ける、事務所に発掘されてメジャー・デビューするといったことが王道でした。しかし現在、それらは完全に過去のものです。SNS や配信プラットフォームの普及により、誰もがすぐ発信できるようになった現代において、事務所やレコード会社は、育てる場所というより、才能をスケールアップさせるパートナーへと役割を変えたように思います。本記事では、ネットとリアルの活動実態を紐解き、あなたが目指したいアーティスト像に合わせて進むべき具体的なロードマップを提示します。 ## **現代のアーティスト活動における2大潮流:ネットとリアルの実態** 現代の音楽活動は、大きくネット主導型とリアル主導型の2つに大別されます。まずはそれぞれの実態を理解することが大切です。 TikTok や YouTube、Spotify などを主戦場とするネット主導型のスタイルは、ボカロP やシンガー・ソングライター、DTM発のトラックメーカーなどに多く見られます。この領域の最大の実態は、バズをきっかけに一夜にして数百万人に届く圧倒的な爆発力です。音楽性だけでなく、動画の編集センスやキャラクター性、リスナーとの距離感の近さがダイレクトに再生回数やフォロワー数へと反映されます。 そこで重視されるのは、それがデータやアルゴリズムで回っているだけの流行なのか、それとも熱狂的なファンがコミュニティ化しているかという点です。一過性のバズで終わるか、アーティストとして長生きできるかの境界線はここにあります。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/08/oleg-brovchenko-HGdmePw1png-unsplash.jpg) 一方で、ライブハウスやストリートを通じて目の前の観客を魅了していくリアル主導型のスタイルは、ロック・バンドやシンガー・ソングライターの主流です。ネットに比べて拡散のスピードは遅いものの、目の前で人間の心を動かすため、ファンとの絆が非常に強く、エンゲージメントが高いのが特徴です。 生演奏のクオリティや MC を含めた人間的魅力がそのままダイレクトな評価へと繋がります。 プロの視点から見ると、ライブハウスでの動員数や物販の売れ行きは、アーティストの現場力を測る最高の指標です。しかしここでも、身内のファンだけで満足する内輪ノリになっていないか? その現場の熱量をネットを通じて外の世界へ拡張する努力をしているかという双方向の視点を認識できているかが重要です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/08/frederick-shaw-1hh_jFFDBFY-unsplash.jpg) ## **目指したいアーティスト像別、有効なロードマップ** あなたがどんなアーティストになりたいかによって、注力すべき活動のバランスや戦略は全く異なります。ここでは幾つかのアーティスト像を例に、具体的な歩み方を示していきます。 まず、ネット発のアーティストやクリエイターを目指す場合、活動の主軸は当然ながらネット空間に集約されます。ここで有効なのは、まず“〇〇っぽい”から脱却した独自の音楽性を確立することです。その上で、YouTube にはフルMV、TikTok にはサビの15秒、Instagram には制作の裏話というように、各SNS の特性に合わせてコンテンツを最適化し、高頻度で発信し続ける必要があります。さらに、コメントへの返信や、ライブ配信を通じてリスナーを自発的な宣伝部長に育てるコミュニティの育成も欠かせません。このタイプを目指すなら音楽が良いのは大前提であり、イラストレーターや映像クリエイターと自ら繋がって視覚的にも世界観を一発で伝えるパッケージを作るセルフプロデュース力が、今の時代最も強い武器になります。中にはそれらをすべて1人でこなしてしまうアーティストもいるくらいです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/08/szabo-viktor-4QmSdCP4bhM-unsplash.jpg) 次に、ライブ・シーンを牽引する圧倒的実力派バンドを目指す場合は、リアルの熱量を最大化する戦略が必要です。週に何度もステージに立って演奏力や歌唱力、そして観客を巻き込むパフォーマンス力を徹底的に磨き上げることが第一歩。さらに有名ライブハウスのブッカーに気に入られ、動員のあるバンドの対バンにねじ込んでもらえる関係性を築くことも重要です。そして何より、ライブで感動した人が帰りの電車で検索して聴けるよう、サブスク配信や YouTube への映像投稿という形で、ライブのお土産として、ネットに繋ぐ設計を怠らないでください。 ”ライブは得意だけどネットは苦手”では通用しない時代だからこそ、リアルからネットへの動線をスマートに作れるアーティストは、プロの目にも非常に魅力的に映ります。 また、特定のカルチャーを深掘りするインディペンデントなカリスマを目指すなら、マスに受ける必要はありません。自分が愛するジャンルの歴史やルーツを学び、その文脈を踏まえた現代的なアップデートを行うことに集中します。さらに、そのジャンルのキーパーソンや専門メディアに直接アプローチし、プレイリストに入れてもらうなどのコネクションを作っていきます。 ニッチなジャンルほど日本国内より海外に大きな市場があるため、英語での発信やタグ付けを標準化することも有効です。このタイプは大手の事務所に所属しなくても、デジタル・ディストリビューション・サービスを活用して独立したまま収益基盤を作り、音楽性のコントロール権を自分で握り続ける方が、幸せなアーティスト人生を送れる可能性が高いでしょう。 ## **レコード会社や事務所が“今、本当に契約したい”と思う若者の条件** オーディションやスカウトの現場で、最終的に「この人と仕事がしたい」と決断する基準は、過去と現在で大きく変わったと聞きます。しかし、思わず声をかけたくなる若者には、共通する幾つかの条件があります。 一つ目は、“自己分析”と“言語化”ができていることです。「どんな音楽がやりたいの?」と聞いたときに、「格好いい音楽です」「みんなを元気にしたいです」という抽象的な答えでは心は動きません。「自分の声の成分はこうだから、この帯域のトラックが一番映える」「ターゲットは10代後半の、学校になじめない夜型の層です」というように、自分の強みと届けるべき相手を客観的に言語化できるアーティストは、レーベルや事務所との共同マーケティングが非常にスムーズに進むため、圧倒的に有利です。 二つ目は、すでに“小さな経済圏”を持っていることです。「デビューさせてくれたら頑張ります」という受け身の姿勢では、今の音楽業界では生き残れません。オリジナル曲が数曲サブスクに上がっており、SNS に熱心なファンがいて、ライブをやれば身内以外で30人は必ず集まるような、自力で小さな車輪を回している状態を見せてほしいのです。レーベルや事務所の仕事は、その回っている車輪に大きなエンジンを載せて、高速回転させることだからです。 そして三つ目は、“打たれ強さ”と“継続の覚悟”です。ネットの時代は結果が数字として残酷なまでに可視化されます。昨日バズった人が明日には忘れられる世界ですが、一度の失敗で引きこもってしまうのではなく、数字の増減に一喜一憂せず、淡々と打席に立ち続けること。そして、クオリティの高い作品を供給し続けられる精神的なタフさこそが、現代における最大の才能かもしれません。 ## **セルフプロデューサーになれ** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/08/--------------5-.png) 現代において、アーティストとしての道筋を切り拓く最大の鍵は、あなた自身が自分のプロデューサーになる、つまりいかにセルフプロデュースできるかです。事務所やレコード会社は、あなたの夢をゼロから叶えてくれるわけではありません。しかし、あなたが自らの足で歩み始め、進むべき方向を見定めることができたとき、その試みを何倍にも増幅させるためのパートナーになります。 まずは、自分がネットで輝きたいタイプなのか、リアルで活躍したいタイプなのかを見極めてください。そして、戦略を立て、泥臭く発信を続けましょう。そうすることで、あなたの作った音楽と存在が、多くのリスナーの耳に届き、レーベルや事務所との良い関係値を築くことへとつながるでしょう。 --- # 【2026年最新】ピッチ補正ソフトどれを選ぶ?Melodyne・Auto-Tune・Waves Tuneなど定番製品を紹介 URL: https://blog.onlive.studio/vocal-pitch-correction-software-288 Author: Nami Published: 2026-08-05 Category: Gear Summary: レコーディングしたボーカルで「ここの音程が少し気になる」「リズムが少し走っちゃっている...」と気になるところはありませんか?そんな時は、補正ソフトを利用することで歌声を修正することができます。 この記事では、ピッチ補正ソフトを利用してみたい方に向けて、ピッチやタイミングを修正できるプラグインをご紹介いたします。 ## **ピッチ補正ソフトでできること** ピッチ補正ソフトとは、レコーディングした音声や楽器のピッチを補正することができるソフトのことです。気になるピッチやリズムのズレを再レコーディングすることなく修正することができます。 また、ソフトによっては声のフォルマント(声の音色)や、歯擦音を修正したり、特定の音の音量を修正して、歌全体のクオリティを上げることが可能です。 ## **ピッチ補正ソフトの選び方〜自動 or 編集?** ピッチ補正ソフトを利用する場合の主な目的として、大きく以下の2つが挙げられるでしょう。 ①ボーカルを自然に修正したい ②ケロケロボイスをつくりたい ①は、ピッチ修正をかけたことがなるべく分からないよう、ピッチやリズムのずれを自然に直したい場合です。この場合は、自分で一音ずつ編集します。 一方②のケロケロボイスとは、自動音声補正をかけた際に得られる効果のことです。正しい音程に修正する際、その音程へ移行する速度(リチューンスピード)を極端に速めることで、機械を通したような独特のサウンドになります。特に HIP-HOP で多く使用されており、欠かせないエフェクトの一つとして扱われています。 後述する Auto-Tune はピッチ補正ソフトのパイオニアとしても知られています。そのため、ケロケロボイスを得る効果は「オートチューン」とも呼ばれています。 自分で編集する場合でも、このケロケロボイスをつくることは可能です。また、両方の機能を持ち合わせたソフトもありますが、自分が主に使いたい機能はどちらかを考えることで、よりソフト選びがしやすくなるでしょう。 ## **二大定番ソフト** ## **Melodyne** Celemony が提供する、音声編集ソフトです。使用できる機能によって essential、assistant、editor、studio の4つのグレードに分かれています。 一番安価な essential でも、ピッチやリズムの修正はもちろんのこと、ノートの長さ調整、また音を分割して細かい調整も可能で、基本的なピッチ補正ツールとして申し分ありません。 assistant からはフォルマントやビブラートの調整、一音ずつの音量調整、和音の編集も可能。さらに studio では和音の調整や、マルチトラッキング機能があるため、複数のトラックを一つの画面に表示させることも可能です。 また、Melodyne は自然なボーカル編集が特徴で、音声変化も少ないと定評があるのも特筆すべき点でしょう。今回紹介する中では、編集の精密さでは一番軍配が上がるのが Melodyne と言われています。 また、Auto-Tune のように自動モードや、補正の速度を設定するパラメーターがないため、手動で行う必要はありますが、ケロケロボイスを作ることも可能です。 **こんな人におすすめ** - ナチュラルなボーカル修正をしたい - 細かいボーカルの修正を行いたい **価格** Melodyne 5 essential 約16,000円程度(99US$) Melodyne 5 studio 約14,000円程度(849US$) 上記は定価になります。Melodyne は定期的にセールを行うため、安くなっている時が狙い目です。 [Melodyneとは? Melodyneを使用すれば、テクニシャンではなく、ミュージシャンのようにオーディオを編集できます。OS XとWindowsで使用できます。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Melodyneとは? ![](https://assets.celemony.com/code/M5-Blobs-FB)](https://www.celemony.com/ja/melodyne/what-is-melodyne?ref=ghost.onlive.studio) ## **AutoTune** ピッチ補正機能のパイオニアソフトです。1997年に登場してから今もなお業界の定番ソフトとなっています。 ピッチ補正機能を持つソフトは大きく AutoTune 2026、AutoTune Pro 11、 の2種類です。 AutoTune 2026は、自動補正機能に特化したバージョンで、細かい一音一音の修正はできません。そのため、手軽にピッチ修正をしたい、ケロケロボイスを作りたいという方におすすめです。 AutoTune Pro 11では、AutoTune には Autoモードと GRAPH モードの両方を使用できます。 Autoモードは AutoTune 2026 と同様、設定したキーやスケール、パートに合わせてピッチを自動補正する機能です。「RETUNE SPEED」という正しいピッチへ補正する速度をこのパラメータで速く設定することで、いわゆる「ケロケロボイス」の効果を得ることができます。リアルタイム処理に対応しているため、プラグインを挿すだけでエフェクトのように使用できるのもポイントです。 一方、Graph モードでは手動で一音一音を細かく修正できます。単音だけでなく和音の修正にも対応しているため、幅広い制作に活用できます。また、手描きのカーブツールを使えば大胆な処理も可能で、面白い声の効果を生み出すこともできます。 オートチューンとピッチ修正両方使いたいという方におすすめです。 **こんな人におすすめ** - 通常のボーカル修正だけでなく、ケロケロボイスも作りたい - 手軽にに品質の高いピッチ修正をしたい **価格** AutoTune Pro 11 83,927円(税込) AutoTune 2026 46,626円(税込) AutoTune も定期的にセールを行います。また、現在 AutoTune Unlimited というサブスクリプションサービスも行なっており、月額3,264円(税込)で AutoTune Pro 11 や AutoTune 2026 を含む全20種類のボーカルプラグインの利用が可能です。 [AutoTune: The Best Pitch Correction & Vocal Chain Plugins Get professional vocals with AutoTune—the original pitch correction plugin and industry standard for vocal processing. Shop AutoTune Pro, EFX+, Vocal EQ, Vocal Reverb, Harmony Engine, Mic Mod and more. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)AutoTune ![](https://antares.sfo2.cdn.digitaloceanspaces.com/imgs/AutoTune-Meta-Tag-1200x600.jpg)](https://www.antarestech.com/ja?srsltid=AfmBOoqjbdiAexuhwQPvMRBReKImg5H1q5L80WJybfbJDGh9YNPTYuD2&ref=ghost.onlive.studio) ## **その他定番** ### **Waves Tune ** Waves が提供するソフトです。 メロダインのようなプラグインで、一音一音ボーカルを編集することができます。 音程、タイミングの修正はもちろん、音を分割したり、ビブラートの調整など、細やかな編集にも対応。ピッチのカーブを自由に描画する機能もあり、ピッチ補正で欲しい機能は一通り揃っています。 音源を読み込んで編集するには、直したい部分の音声を一度再生しなければならないという若干の手間はありますが、二大プラグインに比べるとお手頃な価格帯や、CPU への負荷も比較的軽いといった面から扱いやすいプラグインとなっています。 また、ケロケロボイスを作りたいという方は、別プラグインの Waves Tune Real Time がおすすめです。 **こんな人におすすめ** - 手頃な価格でピッチ修正を行いたい - Waves のバンドルでライト版を持っている **価格** 26,180円(税込) Waves も定期的にセールを行います。現在は73%セールが実施されており、7,040円(税込)で購入可能です。(2026年7月30日現在) [Waves Audio - 日本 - Tune 透明感のある自然なサウンドと柔軟性、正確なリアルタイム・ピッチ補正とフォルマント処理を可能にするボーカルプロセッサ 。フレージング、エモーション、デリバリーをす ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Waves Audio | JapanMedia Integration Inc. ![](https://www.wavesjapan.jp/image/plugins/waves-tune/thumbnail@2x.png)](https://wavesjapan.jp/plugins/waves-tune/?ref=ghost.onlive.studio) ## **DAW標準搭載のピッチ補正ソフト** 有料プラグインだけでなく、DAW の標準搭載のピッチ補正機能も評判が良いものがあります。処理する内容によっては、このような標準搭載のものでも十分な場合があります。 ### **Flex Pitch** Logic pro に付属しているプラグインです。Logic pro を使用している方は、誰でも利用可能です。 純正プラグインでありつつも、ピッチ・タイミングの修正はもちろんのこと、「ホットスポット」と呼ばれる6つのパラメーターを使ってより細かい修正もできます。具体的には、音程の傾きを調整するピッチドリフトやビブラート、ゲインの調整などです。 基本的な修正は一通りできるので、Logic pro で完結させたい方におすすめです。 ### **VariAudio** Cubase の Pro、もしくは Artist で使用できる標準機能です。 こちらも評判が良く、安定したクオリティでピッチやタイミングの修正が可能です。 Flex Pitch同様、ピッチ編集に必要な機能は一通り揃っているため、問題なく修正が可能です。 --- ## **まとめ** 以上、今回は定番のピッチ補正ソフトを紹介しました。 基本的なタイミングや音程の調整はどのツールでも可能ですが、さらに細かい調整や特徴を見ていくと、それぞれ特徴がありますね。 この記事を参考に、ご自身の作る音楽や、使い方、予算にあった補正ソフトを探してみてください。 --- # プロに楽曲レビューを依頼できる新サービス「サウンドレビュー」がスタート!初回割引キャンペーン中! URL: https://blog.onlive.studio/soundreview-release-289 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2026-08-03 Category: News/Release Summary: 音楽制作をしているユーザーがプロのクリエイターへ楽曲レビューや制作相談を依頼できる新サービス「サウンドレビュー」の提供を開始します。 ## **サウンドレビューとは** 日々楽曲制作に取り組んでいる方の中には、「夢中になるあまり、方向性が分からなくなってしまった」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 「[サウンドレビュー](https://onlive.studio/service/sound-review-lp?ref=ghost.onlive.studio)」は、そんな時にプロのクリエイターに楽曲やデモを聴いてもらい、フィードバックをもらえるサービスです。 楽曲の良いところ、改善できるところをプロの視点から指摘してもらうことで、完成のクオリティを上げることができます。 レビューの対象は完成した楽曲に限りません。制作途中のデモや1フレーズ・1パートなど、制作のあらゆる段階でご利用いただけます。 [![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/08/----------2026-08-03-12.56.17.png)](https://onlive.studio/service/sound-review-lp?ref=ghost.onlive.studio) ## **こんな方におすすめ** - 楽曲の完成度をもっと上げたい - できるところまで自分の力で形にしたい - プロの技術やノウハウを学びたい など、音楽制作に本気で向き合う方をサポートするサービスです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/08/----------2026-08-03-12.58.42.png) ## **初回限定割引キャンペーン実施中!** サービス開始を記念して、通常料金¥10,000のところ、初回に限り¥6,800でお試しいただけるキャンペーンを開催中です。まずは気軽な相談から始めてみてください。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/08/----------2026-08-03-13.01.29.png) ◾️通常料金 ¥10,000 ****◾️初回限定キャンペーン料金 ¥6,800**** ※2026年8月31日まで ## **ご利用方法** 利用の流れはシンプルです。 - **クリエイターを探す**:ONLIVE Studio内で「[サウンドレビュー](https://onlive.studio/service/consulting/sound-review?ref=ghost.onlive.studio)」に対応しているクリエイターを探します。 - **依頼する**:気になるクリエイターに、レビューしてほしい楽曲やデモの内容を伝えて依頼します。 - **日程を調整する**:クリエイターとやり取りをして、実施日程を決めます。 - **レビューを受ける**:Zoom などのオンライン面談で、実際に楽曲を聴いてもらいながらフィードバックを受けます。 ## **参加クリエイター(受注側)にとってのメリット** - **新規ユーザーへの認知・接点づくり** これまでつながりのなかったユーザーに、自分のスキルやサービスを知ってもらえます。 - **スキマ時間を収益化(1時間単位)** 都合に合わせて柔軟に参加でき、空き時間を無駄なく活用できます。 - **レビューを通じて信頼を築き、本格依頼へ** 実際に関わることで人柄や専門性が伝わり、継続的な依頼につながります。 --- ## **まとめ** ONLIVE Studio は、音楽に関わる人の仲間として、つながりと機会を広げ、可能性をひらく場所を目指しています。 これからも、真剣に音楽制作に取り組むアーティスト・クリエイターに寄り添えるサービスとして、より多くの方が前向きに音楽制作を続けられる環境づくりを進めてまいります。 サウンドレビューもそうした目的の取り組みとなります。 ぜひ、サウンドレビューをご利用ください! ご利用はこちらから↓ [サウンドレビュー - プロのフィードバックを、もっと身近に | ONLIVE Studio 自分の音楽は、どうしたらもっと良くなるんだろう?サウンドレビューなら、経験豊富なクリエイターが本音でフィードバック。あなたの音楽を、次のステージへ。会員登録無料。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og)](https://onlive.studio/service/sound-review-lp?ref=ghost.onlive.studio) --- # 映画音楽の黎明期〜無声映画時代の音楽について URL: https://blog.onlive.studio/history-of-silent-film-music-285 Author: Nami Published: 2026-07-29 Category: Knowledge Summary: 今日、私たちはドルビーアトモスをはじめとする豪華な音響設備によって、映画音楽を存分に楽しむことができます。音楽はもはや映画の演出において重要な役割を担う存在となりました。 今回は、そんな映画音楽の歴史を、無声映画時代まで遡ってたどっていきたいと思います。 ## **映画の始まり** ![A close up of a movie clapper on the ground](https://images.unsplash.com/photo-1723396612574-961649793bb9?crop=entropy&cs=tinysrgb&fit=max&fm=jpg&ixid=M3wxMTc3M3wwfDF8c2VhcmNofDk0fHxmaWxtfGVufDB8fHx8MTc4NTI5NjExNnww&ixlib=rb-4.1.0&q=80&w=2000) Photo by [Daizy Isumi](https://unsplash.com/@daizyisumi?ref=ghost.onlive.studio) / [Unsplash](https://unsplash.com/?utm_source=ghost&utm_medium=referral&utm_campaign=api-credit) 映画の始まりは、1891年にエジソンが発明した「キネトスコープ」です。 これは、大きな木の箱の中に映された映像をのぞき窓から鑑賞するもので、今のように大勢でスクリーンで映像を鑑賞するものではなく、一人で楽しむものでした。 その後、1895年にリュミエール兄弟によって「シネマトグラフ」が誕生。このシネマトグラフが、“スクリーンに映像を映し出して映画を鑑賞する”という、現代の映画鑑賞の走りとなっています。 今や音楽やセリフがあるのが当たり前になった映画ですが、当時はまだ映像と音声を同期させる技術がありませんでした。音声がない映画を「無声映画」と言います。 無声映画は、映画が誕生してから1920年代後半まで主流となりました。 ## **無声映画時代の映画音楽** ![person playing piano](https://images.unsplash.com/photo-1513883049090-d0b7439799bf?crop=entropy&cs=tinysrgb&fit=max&fm=jpg&ixid=M3wxMTc3M3wwfDF8c2VhcmNofDR8fHBpYW5vfGVufDB8fHx8MTc4NTI5NjA1MXww&ixlib=rb-4.1.0&q=80&w=2000) Photo by [Dolo Iglesias](https://unsplash.com/@dolodol?ref=ghost.onlive.studio) / [Unsplash](https://unsplash.com/?utm_source=ghost&utm_medium=referral&utm_campaign=api-credit) 次第に、無声映画に合わせてオルガン奏者、ピアニスト、オーケストラが演奏を行うようになりました。 当時演奏されていたのは、伝統音楽やクラシック音楽、ポピュラー音楽、ヴォードビルの音楽など既存の曲でした。また、それらに加えてオリジナル曲や即興演奏を混ぜて演奏を行ない、映画に音楽をつけていたと言われています。 当時のミュージシャンたちが参考にしていた楽譜の一部を、以下にご紹介します。 ### **フォト・プレイミュージック** ミュージシャンたちの演奏の支えとして、1900年代初頭に「フォトプレイ・ミュージック」という楽譜が発売されました。この楽譜は、「哀愁の音楽」「死の場面」「ラブシーン」など、様々なシーンに合わせた楽譜が入っており、いわばストック・ミュージック的な楽譜です。 このような楽譜から音楽を組み合わせたり、時折即興を混ぜたりなどして、映像に合うよう演奏をしていたのです。 「moving picture music」を発売した Sam Fox Music をはじめ、様々な出版社から多くの楽譜が販売されました。 参考:[https://www.loc.gov/resource/music.mussilentfilms-2020563955/?sp=3&st=image&r=-0.86,0.318,2.721,1.425,0](https://www.loc.gov/resource/music.mussilentfilms-2020563955/?sp=3&st=image&r=-0.86%2C0.318%2C2.721%2C1.425%2C0&ref=ghost.onlive.studio) ### **コンパイル・スコア** 既存曲を繋げ合わせて一つの映画用にまとめたものを「コンパイル・スコア」といいます。 先に紹介したフォト・プレイミュージックや、時にはベートーヴェンやモーツァルトなど、クラシック音楽で著作権が切れたものを分解し、繋げ合わせることで映画に沿った伴奏を組み立てたものです。 また、そのような既存曲に加えて、繋ぎの部分でオリジナル曲を混ぜ合わせたりして曲をまとめていることが多かったとされています。 参考:[https://www.sfsma.org/compiled-scores-by-paul-norman/](https://www.sfsma.org/compiled-scores-by-paul-norman/?ref=ghost.onlive.studio) ### **キューシート** キューシートとは、映画のシーンに合わせてどの曲を、どのタイミングで演奏するかが記載された楽譜です。 映画におけるアクションと、それに合わせた曲名、テンポ、冒頭部分の楽譜などが記されており、このキューシートを参考にしながら、ミュージシャンは演奏を行うこともありました。 参考:[https://crowd.loc.gov/campaigns/cue-sheets/](https://crowd.loc.gov/campaigns/cue-sheets/?ref=ghost.onlive.studio) ## **映画初の書き下ろし曲** ![a sheet of music with musical notes on it](https://images.unsplash.com/photo-1648461513491-c8dc79739211?crop=entropy&cs=tinysrgb&fit=max&fm=jpg&ixid=M3wxMTc3M3wwfDF8c2VhcmNofDEzfHxzaGVldHxlbnwwfHx8fDE3ODUyOTYxNzd8MA&ixlib=rb-4.1.0&q=80&w=2000) Photo by [Miguel Alcântara](https://unsplash.com/@miguelalcantara?ref=ghost.onlive.studio) / [Unsplash](https://unsplash.com/?utm_source=ghost&utm_medium=referral&utm_campaign=api-credit) 前の章で見てきたように、無声映画時代は映画のために0から楽曲を書き下ろすというのは、あまり行われていませんでした。オリジナル曲が入るとするならば、既存曲と組み合わせて使用されることが多かったのです。 はじめて映画のために完全オリジナルで作曲が行われたのは1908年。作曲家サン・サーンスによって書かれた『ギーズ公の暗殺』のための楽曲です。 サン・サーンスはフランスを代表する偉大な作曲家で、今でもカンヌ映画際のテーマ曲として彼の組曲『動物の謝肉祭』より「水族館」が使用されています。 ## **劇場で活躍したシアターオルガン** シアターオルガンとは、その名前の通り劇場で演奏するために作られたオルガンのことです。 オルガンの音色はもちろんのこと、ベルやシンバル、太鼓などといった様々な楽器をならせる仕組みになっており、この一台で音楽の演奏から効果音まで鳴らすことが可能です。 当時はこのシアターオルガンが多くの劇場に置かれ、無声映画時代の演奏で活躍していました。 日本では唯一、日本橋三越 本店にてこのシアターオルガンが保存されています。 参考:[https://www.mistore.jp/store/nihombashi/feature/history/list05.html](https://www.mistore.jp/store/nihombashi/feature/history/list05.html?ref=ghost.onlive.studio) --- ## **まとめ** 無声映画にあまり馴染みがない人が多いと思いますが、歴史を辿ると面白い文化があったことが分かりました。 映画が普及する前にも、オペラやバレエ、ヴォードビルなど、劇には音楽は欠かせない存在でした。そのため、映画に音楽がついたことは自然な流れだったのでしょう。 映画のためのオリジナル曲制作が活発になったのは、映画に音声がついた「トーキー映画」の時代に突入してからです。こちらはまた別の記事で紹介したいと思います。お楽しみに。 --- # 「プロフェッショナル」から「クリエイター」へ。名称変更のお知らせ(2026年8月3日より) URL: https://blog.onlive.studio/renaming-creater-287 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2026-07-28 Updated: 2026-07-29 Category: News/Release Summary: このたび ONLIVE Studio では、より多くの方に音楽制作を身近に感じていただけるサービスを目指し、2026年8月3日(月)より、サービス内における「プロフェッショナル」の名称を「クリエイター」へ変更いたします。 ## 名称変更の背景 今回の変更は、「プロに依頼する」という印象による心理的なハードルを下げ、より多くの方に制作をご依頼いただけるサービスを目指すためのものです。 「プロフェッショナル」という名称から受ける敷居の高さを和らげることで、「一度相談してみよう」「まずは依頼してみよう」と思っていただけるきっかけを増やしたいと考えています。 一方で、専門性や品質を大切にする姿勢はこれまでと変わりません。クリエイター登録時には引き続き運営による審査を実施し、安心してご利用いただけるサービスづくりを継続してまいります。 ## **サービス内容に変更はありません** 今回の変更は名称のみとなり、サービスの仕組みやご利用方法に変更はございません。 これまでと同様に、 - クリエイター登録には運営による審査があります。 - 依頼者がクリエイターへ制作を依頼する流れに変更はありません。 - ご利用条件や権利・義務に変更はありません。 そのため、現在ご登録いただいている皆様には、これまでと変わらず安心してご利用いただけます。 ## **利用規約について** 名称変更に伴い、2026年8月3日(月)より利用規約内の「プロフェッショナル」の表記についても「クリエイター」へ変更いたします。 なお、本改定は名称変更に伴う表記の更新であり、サービス内容や利用条件を変更するものではありません。 ## **名称変更の詳細内容** ### **変更日** 2026年8月3日(月) ### **主な変更内容** - 「プロフェッショナル」の名称を「クリエイター」へ変更 - サービス内の表記を「クリエイター」に統一 - 利用規約内の表記を「クリエイター」へ変更 ## **音楽 × IT で切り開く可能性** ONLIVE Studio は、音楽に関わる人の仲間として、つながりと機会を広げ、可能性をひらく場所を目指しています。 アーティストやクリエイターの皆様が安心してつながり、音楽制作の仲間を見つけられるサービスであること。 今回の名称変更も、そうしたミッションを実現するための取り組みの一つです。 これからも、専門性や品質を大切にしながら、気軽に相談・依頼できる環境づくりを進めてまいります。 今後とも ONLIVE Studio をよろしくお願いいたします。 --- # レコーディング・スタジオを利用してみよう! 利用方法からおすすめスタジオを紹介 URL: https://blog.onlive.studio/recording-studio-guide-271 Author: Nami Published: 2026-07-22 Category: Knowledge Summary: レコーディングにおける録り音のクオリティを上げることは、作品全体の完成度を高めることに直結します。自身の作品をもうワンランク上のクオリティへ引き上げたいとお考えの方は、一度レコーディング・スタジオの利用を検討してみると良いでしょう。 しかし、初めて利用する場合は、その仕組みやシステムが分からず、敷居の高さを感じている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、レコーディング・スタジオの利用にあたって必要な知識を、分かりやすく解説します。最後におすすめのスタジオも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 ## **レコーディング・スタジオとは** レコーディング・スタジオとは、その名の通り楽曲の録音(レコーディング)に特化した専門施設です。 緻密に設計された音響設計に加え、商業クオリティのハイエンドな機材が揃っており、自宅では到達できない高品質なサウンドでのレコーディングが可能です。 ## **レコーディング・スタジオでできること** スタジオによって、対応しているサービスや得意な録音環境は異なります。そのため、自分がどんな作品を作りたいかを明確にした上で、その目的に合ったスタジオを探す必要があります。 ますはこの章を参考に、スタジオに依頼したい内容を整理しておきましょう。 ### **前提:エンジニア依頼できる領域** レコーディング・スタジオには、大きく分けて、エンジニアが常駐(または手配)しているスタジオと、常駐していないスタジオの2種類があります。 エンジニアとは、録音や音響の専門知識を持った音のプロフェッショナルです。機材のセッティングからオペレーション、音質の微調整までを行い、アーティストやミュージシャンが歌唱や演奏に100%集中できる環境を作ってくれます。 一方、エンジニアがいないスタジオでは、自分で機材を操作して録音を行う、セルフ・レコーディングが基本となります。 今回の記事では、初めてスタジオを利用するという方におすすめしたい、エンジニアがサポートしてくれるスタジオを利用する想定で解説を進めていきます。 ### **ボーカル・レコーディング** すでに伴奏(オケ)の2ミックス音源が完成している場合や、打ち込み音源がある場合は、ボーカルのみをレコーディングすることができます。 メイン・ボーカルの録音はもちろん、ハモりやコーラス、ダブリングも含めて、納得いくまで何テイクも録音することが可能です。 ### **バンド・レコーディング** バンド編成でレコーディングを行う場合は、各楽器を1パートずつ個別に録音していく“ダビング”と、メンバー全員で一斉に演奏して録音する“一発録り”という2つの方法があります。 一発録りという名前ですが、決して一発勝負で、1回しか演奏できないわけではありません。納得がいくまで何回か演奏を繰り返し、ベストなテイクを採用、または編集でつなぎ合わせることもできます。 ### **ミックス/マスタリング** レコーディング・スタジオでは、録音だけでなく、その後の“ミックス”や“マスタリング”まで一括して依頼できる場合があります。 ミックスは、録音した各パートの音量バランスや音質、定位などを調整し、1つの楽曲としてまとめる工程です。続くマスタリングでは、楽曲全体の音圧や音質を最終調整し、配信や CDプレスなどのメディアに適したフォーマットへと仕上げる工程です。 これらは、別料金(追加オプション)になるケースが多いですが、レコーディングからマスタリングまでを同じスタジオに任せることで、作品の方向性に関する意思疎通がスムーズになり、サウンドの統一感を生み出しやすくなるといった大きなメリットがあります。 ミックス、マスタリングについて詳しく知りたい方は、以下の記事で紹介しているので、合わせて参考にしてください。 [音楽制作のミックスとは?作業内容や考え方を解説 | ONLIVE Studio blog ミックスは、音楽制作における重要な工程の一つです。普段私たちが聞いている音楽は、全てミキシングされたものになります。今回はミックスとはどのようなものか、ミックスを行うことでどのような効果があるのかをご紹介致します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-mixing-9)](https://blog.onlive.studio/what-is-mixing-9?ref=ghost.onlive.studio) [音源の最終調整「マスタリング」とは? | ONLIVE Studio blog 品質の高い作品をリスナーに届けるために行われるマスタリング。音楽制作をしている方であれば、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。しかし、「マスタリングはどれくらい重要なの?」と思っている方も多いはず。この記事では、マスタリングの重要性、マスタリングで行う作業をご紹介します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-mastering-in-music-28)](https://blog.onlive.studio/what-is-mastering-in-music-28?ref=ghost.onlive.studio) ### **その他のサービス** ### **CDプレス/音楽配信** レコーディングだけでなく、完成した音源のCDプレスや音楽配信(アグリゲーターへの手配)までサポートしてくれるスタジオもあります。別途費用はかかりますが、マスタリング終了からリリースまでの煩雑な手続きを一括で任せられるため、制作に集中しながらスムーズにスケジュールを進行できるのがメリットです。 ### **ライブ配信** スタジオでの演奏やライブ・セッションを、リアルタイムでインターネット配信したい場合は、ライブ配信に対応したスタジオがおすすめです。優れた音響空間に加え、配信用の映像撮影やスイッチング、配信専用の音響(配信PA)までサポートしてくれるスタジオもあり、高音質、高画質で配信できるのが魅力です。 ### **ナレーション/ボイス収録** 音楽だけでなく、ナレーション、声優・俳優のボイス・サンプル、ラジオ・ドラマ、ゲームや映像作品の音声収録など、いわゆる声(セリフ)の録音に対応しているスタジオも存在します。静粛性に優れたブースと高性能なコンデンサー・マイクにより、クリアでノイズのない、“プロの喋り”をしっかりとキャプチャーできます。 ## **レコーディング・スタジオ利用の流れ** ### **予約方法** 利用したいスタジオの公式サイトにあるお問い合わせフォームや、電話などから予約を行います。 予約の際は、希望の日時だけでなく、“どんな楽器を録るのか”、“ボーカルのみか”といった、レコーディングの具体的な内容、編成、トラック数なども合わせて伝えましょう。内容に応じて、最適なスタジオ(部屋)やマイクなどの機材を提案してもらえるケースもあります。 ### **当日までに準備しておくもの** 一般的にレコーディング・スタジオは、時間制(ロック・アウト=1日貸切、または時間貸し)で予約をします。時間が延長するほどコストがかかるため、効率良くレコーディングを進められるよう、当日までに楽曲の構成やアレンジは完全に固めておきましょう。 どのような歌い方や演奏をするかを事前に決めておくことが、限られた時間内で納得のいくテイクを残す最大の秘訣です。 また、目指すサウンドの方向性が伝わるリファレンス曲(参考音源)や、現在のデモ音源を事前にエンジニアへ共有しておくことで、当日のセッティングが非常にスムーズになり、理想の音作りへ最短ルートで近づくことができます。 ### **プリプロの進め** 本格的なスタジオ・レコーディングへ臨む前に、ぜひ行っておきたいのが“プリプロ(プリプロダクション)”です。 プリプロとは、自宅やリハーサル・スタジオなどで、本番を想定して事前に仮録音(デモ制作)を行う行程を指します。 歌詞のニュアンス、フレーズのアンサンブル、大まかなサウンド・バランスなどを、プリプロ段階で徹底的に検証・クリアにしておくことで、本番当日は、演奏や歌唱のクオリティを高めることだけに集中できます。 結果として、スタジオの利用時間を節約でき、作品の完成度を底上げすることにつながるのです。 ### **当日の流れ〜録音中の所作** - 機材搬入/セッティング スタジオに到着したら、まず楽器や機材をブースへ搬入します。続いて、エンジニアがマイクのセッティングや回線チェックを行うのと並行して、ミュージシャン側も楽器のセッティングやアンプの音作りを進めていきます。 - 打ち合わせ 準備が整ったら、エンジニアと当日のタイム・スケジュールやレコーディングの流れを確認します。事前に用意した参考音源を改めて共有し、“どんな質感のサウンドを目指すか”というイメージを具体的にすり合わせておきましょう。 - サウンド・チェック/モニター調整 実際に音を出しながら、エンジニアが録り音の音量バランスや音質を追い込んでいきます。 この際、プレイヤーや歌手がヘッドフォンで聴く音(モニターの返し)のバランスも確認します。“自分の声をもう少し大きくしてほしい”、“クリックを小さくしてほしい”といった要望があれば、パフォーマンスに直結する重要な要素ですので、遠慮なくこの段階でエンジニアに伝えてましょう。 - 本番(REC) サウンド・チェックが終わったら、いよいよレコーディングのスタートです。 バンドで各パートを個別録り(ダビング)する場合、リズムの要となるドラム→ベース→ギター or キーボード→ボーカルの順番で重ねていくことが一般的です。 演奏時は同じ箇所を何テイクか演奏し、最終的にコントロール・ルームでエンジニアと相談しながら、ベストなテイクを選定(またはエディット作業)していきます。一発録り、ボーカル・レコーディングも基本的には同じ作業です。 ### **終了後のプロセス** 全パートの録音が終わったら、最終的にどのテイクを採用するかを決定していきます。その後、エンジニアがミックス作業へと移りますが、この段階で改めてリファレンスを共有しておくと、その後のミックスの方向性がブレにくくなります。 録音とミックスを同日に行うことは珍しく、録り終えたパラデータを持ち帰って、後日スタジオでミックス、もしくは自宅でミックスすることもあります。 ## **宅録との違い** 近年ではオーディオ・インターフェースやプラグインの進化により、自宅(宅録)でも高クオリティなレコーディングができるようになりました。しかし、商業スタジオとの決定的な違いは、やはり音のクオリティにあります。 スタジオには、緻密に音響設計された鳴りの良い空間があり、個人では所有や管理が困難なコンソールやハイエンドな機材が揃っています。また、それらの機材のポテンシャルを100%発揮できるよう、専門のテクニカル・スタッフによって定期的なメインテナンスが施されている点も強みです。 さらに、プロのエンジニアの存在も宅録との大きな違いです。 マイクのセッティングひとつをとっても、部屋のどこに配置し、どの角度で狙うか(マイキング)によって仕上がりのサウンドは格段に変わります。そのため、同じ演奏でも説得力を持つ音で収録できるのです。 [ホームレコーディング(宅録)とスタジオレコーディングの違いとは? | ONLIVE Studio blog かつては音声録音をするためには、レコーディングスタジオでの録音が一般的でした。しかし、近年ではデジタル技術の進歩により、自宅でも高品質なレコーディングが可能となり、多くの人々がホームレコーディングで音楽制作に取り組めるようになっています。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-home-recording-vs-studio-recording-27)](https://blog.onlive.studio/home-recording-vs-studio-recording-27?ref=ghost.onlive.studio) ## **費用について** レコーディング・スタジオの利用費用は、大きく分けてスタジオ利用代とエンジニアの人件費(技術料)で構成されています。 基本的には時間制で、何時間利用するか、エンジニアが同行するか、または手配するかによって総額が変動します。 また、レコーディングだけではなく、ミックスやマスタリングも合わせて依頼する場合は、それぞれ追加費用がかかることを念頭に置いておきましょう。 予算感は、利用するスタジオの規模や依頼内容によって幅があります。録音する楽器の数、楽曲の構成、テイク数などによって、必要となる時間が異なるためです。例えば、ボーカルのみのレコーディングをパッケージ料金(数万円〜)で手軽に依頼できるスタジオもあれば、バンドの一発録りで大型スタジオを一終日ロックアウト(貸切)し、数十万円以上の費用がかかるケースもあります。 スタジオによって、時間貸しやパック料金(6時間・8時間など)といった料金形態が異なるため、事前にウェブサイトを確認したり、直接メールや電話で予算感を相談してみるのがおすすめです。 ## **ONLIVE Studo登録レコーディング・スタジオ紹介** この章では、ONLIVE Studio に登録されているレコーディング・スタジオを紹介します。 ## **RKM_studio** 埼玉県久喜市に位置するレコーディング・スタジオです。 ボーカル録音からバンド・レコーディングまで柔軟に対応しており、ビンテージ機材の貸し出しも行っています。 周囲に田園風景が広がる落ち着いた環境の中にあり、まるでプライベート・スタジオのような空間で、リラックスしてレコーディングに臨むことができます。 **お問い合わせ** [RKM_studio | ONLIVE Studio ミックスエンジニア・ボカロP・プロデューサー | 1件のレビュー | ソニーミュージックよりメジャーデビュー。 国内に留まらず課外でのライブを精力的に活動しておりました。 クリエーター(音楽家)として数々のアーティストへ楽曲提供をしており、 2022年にRKM_studioを建設いたしました。基礎か ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/RKM_studio)](https://onlive.studio/user/RKM_studio?ref=ghost.onlive.studio#service) ## **Technology Tokyo** 下北沢に位置するレコーディング・スタジオです。 ボーカル・レコーディングはもちろん、バンドの一発録りにも対応。 普段はライブ・スペースとしても活用されている開放的な空間を生かし、欧米のスタジオのように、一つの大きな部屋でドラムセットを囲んでメンバー全員でセッションしながらレコーディングするスタイルが可能です。 **Technology Tokyo インタビュー記事** [ライブもレコーディングもできる”みんなの音楽基地”〜下北沢のライブハウス Music Island O | ONLIVE Studio blog 下北沢にあるライブハウス「Music Island O」は、夜はセッションミュージシャンが集うライブスペースでありながら、レコーディングスタジオとしても利用できる場所です。オーナーの伊藤勇気氏は、ドラマー・作曲家・エンジニアとして長年音楽制作の現場で活躍されています。今回は、ライブハウスで ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio宇宙まお ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-music-island-o-244)](https://blog.onlive.studio/interview-music-island-o-244?ref=ghost.onlive.studio) **お問い合わせ** [伊藤 勇気 - Technology Tokyo | ONLIVE Studio ドラマー・エンジニア・ライブハウス経営・音楽制作プロデュース・音楽講師・他 | スタジオ・プロデューサー・ミックスエンジニア | 3件のレビュー | 伊藤勇気 / Yuki Ito ドラマー / 音楽クリエイター / エンジニア / プロデューサー / ライブハウス経営者 音楽名義:ORGANI ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/organiq)](https://onlive.studio/user/organiq?ref=ghost.onlive.studio#service) ## **SoundCity** 麻布台、世田谷、南青山、西早稲田などをはじめ、自社スタジオから提携スタジオまで、都内に数多くの拠点を擁するスタジオです。 映画やアニメの劇伴などで利用される、都内屈指のフルオーケストラが同時録音可能な大ホールから、ボーカル・レコーディングに特化したブースなど、あらゆる規模・スタイルの録音に対応する環境が整っています。 **SoundCity インタビュー記事 ** [商業スタジオの最前線〜 SoundCity が支える音楽制作の未来〜 | ONLIVE Studio blog レコーディング・スタジオとして、多くのミュージシャンにその名が浸透するサウンド・シティ。音楽制作にとどまらず、総合ポスト・プロダクションとして映像業界における制作現場でも広く知られる存在です。今回は、麻布台にあるサウンド・シティ本館にて、元エンジニアであり現在は取締役を務める中澤智氏、そし ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio宇宙まお ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-soundcity-232)](https://blog.onlive.studio/interview-soundcity-232?ref=ghost.onlive.studio) **お問い合わせ** [株式会社サウンド・シティ | ONLIVE Studio スタジオ | 創造力、技術力、コミュニケーションで音楽・映像に新たな価値を生み出す集団。 新しいチャレンジと柔軟な発想で付加価値の創出を継続する。 それが、サウンド・シティです。 CM・Web・MV・番組の映像・音声編集、デジタル合成、VFX、デリバリーサービスまで ワンストップで対応する映像技術サ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/soundcity)](https://onlive.studio/user/soundcity?ref=ghost.onlive.studio) ## **Sound Valley** 四谷に位置する歴史あるレコーディング・スタジオです。 ボーカル録りはもちろん、管楽器や弦楽器のカルテットなど、生楽器の繊細な響きを捉えるマルチな録音に対応しています。 2026年1月にリニューアル・オープンを迎えたばかりで、優れた音響特性はそのままに、ロビーなどはモダンでおしゃれな空間へと生まれ変わり、より一層リラックスしてレコーディングに臨むことができます。 **Sound Valley インタビュー記事** [老舗レコスタ・Sound Valley Bst がプレオープン!〜変わらない音響とより快適な空間へ【レコスタ紹介】 | ONLIVE Studio blog 四谷に位置するレコーディング・スタジオ Sound Valley 。40年以上にわたって数々のレコーディングが行われてきた、歴史の詰まったスタジオです。そんな Sound Valley は、2024年に大規模漏水事故の被害に遭い、営業停止を余儀なくされました。約2年の月日を経て、今年ついに ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-sound-valley-bst-pre-opening-239)](https://blog.onlive.studio/sound-valley-bst-pre-opening-239?ref=ghost.onlive.studio) **お問い合わせ** [Studio A-tone /Sound Valley | ONLIVE Studio レコーディングスタジオ | スタジオ | 都内レコーディングスタジオです。 リズム録りから歌入れ、ナレーション、音源制作なども承ります。 お気軽にお問い合わせください! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/StudioAtone)](https://onlive.studio/user/StudioAtone?ref=ghost.onlive.studio#service) ## **Studio A-tone** 東麻布に拠点を構えるレコーディング・スタジオ。 ボーカル録音から、テレビ・WebCMなどのナレーション収録まで幅広く対応しています。 1フロアに1スタジオのみという独立設計になっており、他のお客様と鉢合わせる心配のない、完全プライベート空間を確保。周囲の目を気にせず歌唱に没頭したいアーティストや、守秘性の高いクライアント・ワークのレコーディングにも最適です。 **Studio A-tone インタビュー記事** [Studio A-tone東麻布 スタジオ紹介〜日差しが差し込む心地の良いプロユーススタジオ | ONLIVE Studio blog Studio A-tone は、約30年にわたり様々な作品づくりを支えてきた音楽スタジオです。東京・東麻布の「Studio A-tone東麻布」、四谷の「Sound Valley」の2つのスタジオがあり、10-FEET や古市コータローといったアーティストの作品から、劇伴(ドラマ・アニメ) ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-studio-a-tone-higashiazabu-163)](https://blog.onlive.studio/studio-a-tone-higashiazabu-163?ref=ghost.onlive.studio) **お問い合わせ** [Studio A-tone /Sound Valley | ONLIVE Studio レコーディングスタジオ | スタジオ | 都内レコーディングスタジオです。 リズム録りから歌入れ、ナレーション、音源制作なども承ります。 お気軽にお問い合わせください! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/StudioAtone)](https://onlive.studio/user/StudioAtone?ref=ghost.onlive.studio#service) --- ## **まとめ** 以上、今回はレコーディング・スタジオの利用方法やおすすめのスタジオについて紹介しました。 まだスタジオを利用したことがない方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。 普段は宅録で楽曲制作を行っているという方も、一度レコーディング・スタジオで録音を体験してみることをおすすめします。 サウンド・クオリティの高いレコーディングができるのはもちろんですが、プロ仕様の機材が並び、音響設計が施された特別な空間は、足を踏み入れるだけでクリエイターとしてのモチベーションを高めてくれます。その高揚感が、きっと作品作りにも良い影響を与えてくれるはずです。 雑音から切り離され、音楽だけに100%集中できる特別な場所でのレコーディング体験は、かけがえのない時間になるでしょう。 --- # 楽曲リリースをする前に考えたいこと URL: https://blog.onlive.studio/release-strategy-for-artists-284 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-07-15 Category: Career Summary: 近年は配信サービスの普及により、誰でも手軽に楽曲をリリースできるようになりました。しかし、作品を公開すること自体はゴールではありません。“なぜリリースするのか?”“誰に届けたいのか?”といった目的が曖昧なままでは、思うような成果につながらないことも少なくありません。収益を得たいのか、ファンを増やしたいのか、あるいは作家活動や仕事獲得のための実績作りなのか。目的によって、取るべき戦略やリリースの意味は大きく変わります。今回は、これから楽曲をリリースする方に向けて、活動の方向性を考えるうえで役立つ視点をご紹介します。 ## **リリースはゴールではなくスタート** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/felirbe-9c7CK4BemmA-unsplash.jpg) 多くのアーティストが陥りやすいのが、“曲が完成したからリリースする”という考え方です。 もちろん作品を発表すること自体は素晴らしいことですが、リリースした瞬間に活動が終わってしまっては意味がありません。 実際には、 - 誰に届けるのか - どのように知ってもらうのか - その先に何を得たいのか を考えることが重要です。 例えば飲食店を開業したとして、“お店を作ったから終わり”ではありません。むしろ開店してからが、お客様との接点づくりの始まりです。音楽も同じです。 Spotify や Apple Music に楽曲が並んだだけで自然に再生される時代ではありません。リリース後に何をするかまで含めて計画することで、初めて作品が生きてくるのです。 ## **“ターゲット”を明確にする** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/blake-carpenter-3F6Jo667E4w-unsplash.jpg) リリース戦略を考える上で最も重要なのがターゲット設定です。“誰に向けて音楽を作っている?”意外とこの質問に即答できるアーティストは多くありません。 みんなに聴いてほしいという気持ちは自然ですが、実際には誰に向けて作るかを絞った方が届きやすくなります。 例えば、 - 10代のボカロ・リスナー - 20〜30代のシティポップ好き - アニソン・ファン - バンド・サウンド好き - 癒やし系インストを求める人 など、年齢や性別、エリア等、ターゲットによって聴く場所も情報収集の方法も異なります。 TikTok で音楽を探す人もいれば、YouTube や Spotify のプレイリストから新しい音楽を見つける人もいます。 ターゲットが明確になると、 - ジャケット・デザイン - SNS運用 - MV制作 - リリース・タイミング まで、自然と方向性が決まってきます。音楽そのものだけでなく、“誰に届けたいのか”を考えることがリリースの第一歩です。 ## **リリースの目的は何か?** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/gordon-cowie-0gWUUkFVJ8g-unsplash.jpg) 次に考えたいのが、音楽活動を行う目的です。実はここが曖昧なまま活動しているケースは少なくありません。リリースの目的は人によって全く異なります。 ### **1:お金を稼ぐため** 音楽を仕事にしたい人にとって、リリースは収益化の入口になります。しかし、配信収入だけで生活できるアーティストはごく一部です。 そのため、 - ライブ収益 - グッズ販売 - ファンクラブ - 楽曲提供 - レッスン - 制作受託 などを組み合わせたビジネス・モデルを考える必要があります。この場合のリリースは、直接利益を生むだけでなく、自分の価値を証明する営業資料としての役割も持ちます。 ### **2:名声や認知度を高めるため** まずは多くの人に知ってもらいたいという目的の人もいるでしょう。その場合は、楽曲単体の売上よりも、 - SNS で話題になるか - プレイリストに入るか - メディアに取り上げられるか などが重要になります。このタイプの活動では、リリース頻度や継続的な発信が大きな意味を持ちます。1曲の完成度を追求することも大切ですが、“忘れられない頻度で発信し続けること”も同じくらい重要です。 ### **3:趣味や自己表現のため** 趣味として音楽活動を行う人もいます。この場合は収益や再生回数が必ずしも成功指標ではありません。自分の作品を形にすることや、仲間と共有することが目的であれば、それは十分価値のある活動です。むしろ他人と比較し過ぎることで、本来の楽しさを失ってしまうケースもあります。 趣味であれば、“何万回再生されなければ失敗”という考え方をする必要はありません。自分自身が満足できる作品を世に残すことも、立派なリリースの目的です。 ## **リリースは“宣伝ツール”になる** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/bogomil-mihaylov-ekHSHvgr27k-unsplash.jpg) 近年は、アーティスト活動そのものよりも、別の仕事につなげるためにリリースを行うケースが増えていると感じます。 例えば、 - 作曲家 - 作詞家 - 編曲家 - トラックメイカー - ボカロP - エンジニア などが、リリースから自分の本業につなげるということ。この場合、配信収入そのものは大きな目的ではありません。むしろ、“この人に依頼したい”と思ってもらうための実績作りが目的になります。 実際に音楽業界では、“どんな曲を書けるのか分からない人”よりも、“すでに作品が公開されている人”の方が圧倒的に仕事を受けやすくなります。 リリース作品は名刺代わりになります。 営業資料として考えるなら、 - 得意ジャンルを明確にする - クオリティを高める - 継続的に発表する ことが重要になります。 ## **数字だけを追わない** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/jon-tyson-snWB29HlJ40-unsplash.jpg) リリース後は再生回数やフォロワー数が気になるものです。もちろん数字は重要です。しかし、それだけで成功・失敗を判断するのは危険です。 例えば、1万回再生されたけれど仕事につながらない人もいれば、100回再生しかされなくても、その作品をきっかけに企業案件を獲得する人もいます。 また、“フォロワーが10人増えた” “ライブに来てくれた” “制作依頼が来た”という成果は、単純な再生回数では測れません。 数字はあくまで指標の一つです。自分の目的に対して成果が出ているかを確認することが大切です。 ## **リリース前に考えたい質問** 最後に、リリース前に自分へ問いかけてほしい項目をまとめます。 ### **誰に聴いてほしいのか?** ターゲットは明確になっていますか。 ### **何のためにリリースするのか?** 収益、認知、趣味、営業活動など目的は定まっていますか。 ### **リリース後に何をするのか?** SNS やライブ、動画投稿などの計画はありますか。 ### **この作品は自分の将来につながるのか?** 目指す方向性と一致していますか。 --- ## **まとめ** 音楽配信が身近になった現在、リリースそのもののハードルは大きく下がりました。しかし、だからこそ“なぜリリースするのか”という視点が以前にも増して重要になっています。 ターゲットは誰なのか。何を目的として活動するのか。収益化を目指すのか、認知度向上なのか、それとも作家活動や音楽制作の仕事につなげるためなのか。その答えによって、取るべき戦略は大きく変わります。 大切なのは、他人の成功パターンをまねすることではなく、自分自身の目的に合った活動を選ぶことです。楽曲リリースはゴールではありません。むしろ、その作品を通じてどんな未来を作りたいのかを考えることこそが、本当の意味でのスタートなのではないでしょうか。 --- # 映画『マイケル』公開記念——アルバム『スリラー』とシンセサイザーの記憶 URL: https://blog.onlive.studio/michael-jackson-thriller-synth-history-250 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-07-13 Category: Column Summary: 2026年、伝記映画『マイケル』が公開され、マイケル・ジャクソンの音楽史における偉大なサウンド・デザインが改めて注目されています。その最高峰が1982年のアルバム『スリラー』です。マイケルとプロデューサーのクインシー・ジョーンズらが追い求めたのは、誰も聴いたことのない最先端の響きでした。 アナログからデジタルへの過渡期だった1980年代初頭、本作には発売されたばかりの最上位シンセサイザーが多数投入され、緻密な職人技によって編み込まれました。サンプリングやデジタル合成の黎明期に、彼らはどのようにして魔法の音を生み出したのでしょうか。当時の記録から、歴史を創った名機たちと名曲の関わりを紐解いていきます。 ## **1. 「Beat It(今夜はビート・イット)」× NED Synclavier II(シンクラヴィアII)** ### **ドアを叩き破るような、あのデジタル・ゴングの正体** アルバムのなかでもロックとダンスの融合として際立つ「Beat It」。この曲の冒頭、静寂を破って不穏に鳴り響く「ゴォォォン……」という金属的な重低音を覚えている方は多いのではないでしょうか。あの伝説的なオープニング・サウンドを生み出したのが、当時家が一軒買えるほどの価格(システムによっては数千万円規模)だった超高級デジタル・シンセサイザー/サンプラー、NED(New England Digital)社の Synclavier II(シンクラヴィアII)です。 当時、アレンジに関わっていたトム・バエラーがスタジオに持ち込んだ Synclavier II から鳴らされた音は、何か特別なエディットを施したものではなく、実はファクトリー・パッチ(最初から内蔵されていた既製の音)、いわば箱から出してそのままの音であったことが当時の記録で判明しています。 マイケルはそのデモの音を非常に気に入り、一音一音を正確に再現してイントロに採用しました。エンジニアのブルース・スウェディンがスタジオの EQ で迫力を足したものの、基本は Synclavier が持つ FM合成(周波数変調)特有の、冷たくも暴力的なまでにクリアな金属音そのものです。 この先進的なデジタル・ゴングが鳴り響いた直後、一転して泥臭いエレクトリック・ギターのフレーズとハードなドラムへと流れ込みます。この“超未来的デジタル音”と、スティーヴ・ルカサー(Gt)、ジェフ・ポーカロ(Dr)、スティーヴ・ポーカロ(Syn)といった TOTO の主要メンバー、そしてギター・ソロのエディ・ヴァン・ヘイレンが演奏するなど、“王道ロック”の鮮烈な対比こそが、ストリートの緊張感を一気に高め、世界中を興奮させた「Beat It」の最大のフックとなっています。 ## **2. 「Billie Jean(ビリー・ジーン)」× Yamaha CS-80** ### **唯一無二のグルーヴを支える、重厚にして哀愁を帯びた“波”** マイケル・ジャクソンの代表曲の一つ「ビリー・ジーン」。世界を踊らせたあの不滅のグルーヴは、徹底的に計算されたベース・ラインと、その上で静かに明滅するシンセサイザーのコード・パッドによって形作られています。ここで聴ける、どこか物悲しく、しかし圧倒的な肉厚さを持つストリングス・サウンドの主が、日本のヤマハが1977年に発売したアナログ・シンセサイザーの最高峰 Yamaha CS-80です。 CS-80は、総重量約100kgにも及ぶ巨大なモンスターマシンであり、映画『ブレードランナー』のサウンドトラックなどでも知られる名機です。 トラック・シートおよびシンセ・プログラマーとして参加したビル・ウォルファーやマイケル・ボディッカーらの証言によると、この印象的な4コードの基本ヴァンプ(繰り返しのコード進行)は、”マイケル・ジャクソン自身がスタジオで CS-80に向かい、わずか1テイクで弾いた”という説もありましたが、実際にはビル・ウォルファーがマイケルの頭の中にある音を CS-80で再現して弾いたとのこと。 CS-80が放つ独特のふくよかなアナログの歪み成分を含んだサウンドは、フィルターの絶妙な開き具合によって、主張しすぎず、しかし楽曲の底流に太いエモーションを注ぎ込みます。さらにこのシンセコードは、マイケル自身が各構成音を何重にも声で歌い重ねたマルチトラックのボーカル・コーラスと緻密に融合されており、無機質なエレクトロ・ポップとは一線を画す、艶やかな魅力を生み出すことに成功しています。 ## **3. 「Thriller(スリラー)」× Roland Jupiter-8 & ARP 2600** ### **映画的スペクタクルを実現した、日米アナログ・シンセの競演** アルバムのタイトル・トラックであり、ホラー映画の要素を大胆に取り入れた「スリラー」。この曲のイントロ、ドアのきしむ音や不気味な雷鳴に続いてリスナーの鼓膜を襲う劇的なシンセサイザーのブラス、地を這うようなファンキーなベース・ラインは、当時の最高峰アナログ・シンセサイザーたちの複合技によって構築されています。 なかでも重要な役割を果たしたのが、1981年にローランドが発売した国産ポリフォニック・シンセのフラッグシップ Roland Jupiter-8です。 シンセ・プログラマーのアンソニー・マリネリらは、Jupiter-8の“2つの音色を重ねて同時に鳴らすモード(ダブル・モード)”を使用し、モジュレーション・ホイールでフィルターをリアルタイムに開閉させることで、あのダイナミックで重厚なシンセ・ブラスを表現しました。 また、イントロの最初期に聴こえる流れ星が落ちるような下降音や、曲中を支配するファットなベースラインの一部には、アメリカの伝統的セミ・モジュラー・シンセサイザーである ARP 2600が投入されています。 長年、あのベースは Moog Minimoog の重ね技だと思われていましたが、近年のオリジナル・マルチトラックの解析やアンソニー・マリネリ自身の解説により、ARP 2600が放つシャープで芯のある低域がサウンドの核を担っていたことが実証されています。日本製の Jupiter-8の洗練されたきらびやかさと、アメリカ製のARP 2600という荒々しく太い骨格のレイヤー。この緻密な音響設計こそが、ただのコミック・ソングに終わらない、グラミー賞級のシアトリカルな緊張感を楽曲に与えているのです。 ## **4. 「Human Nature(ヒューマン・ネイチャー)」× Sequential Circuits Prophet-5 & Roland Jupiter-8** ### **夜のロサンゼルスを想起させる、繊細にして幻想的なアンビエンス** スティーヴ・ポーカロ(TOTO)がソングライティングとシンセ・プログラミングを手掛けた名バラード「ヒューマン・ネイチャー」。この曲は、アルバムの中でも最もシンセサイザーの芸術性が静かに発揮している1曲です。 都会の夜の明かりが明滅するような、あの美しいオープニングの高速アルペジオのフレーズは、Jupiter-8によって奏でられたものであることがスティーヴ・ポーカロ本人によって明かされています。Jupiter-8特有の、濁りのない透き通った音の粒立ちが、リスナーを瞬時に幻想的な世界へと誘います。 そして、楽曲全体を優しく包み込む温かみのあるコード・パッドには、1970年代末に登場し世界を席巻した名機 Sequential Circuits Prophet-5**、**そして前述の CS-80が幾重にもレイヤーされています。 Prophet-5のアナログ特有の温かみと、CS-80が持つ滑らかなグライド効果が組み合わさることで、水彩画のように滲むストリングス・サウンドが完成しました。マイケルのささやくようなボーカルと、この極上のシンセサイザー・アンビエンスが溶け合うことで、R&B の枠組みを遥かに超えた、普遍的な都市の叙情詩が誕生したのです。 --- ## **まとめ:マイケルの直感と職人たちがたどり着いた“音への執念”** アルバム『スリラー』で使用されたシンセサイザーの系譜を当時の資料から俯瞰して気付かされるのは、彼らが決して機械に演奏を丸投げしていなかったという事実です。 クインシー・ジョーンズ率いるチームは、LinnDrum(LM-1)といった当時最新のデジタル・リズムマシンを導入しつつも、ベースやコードの演奏には徹底してアナログ・シンセサイザーの人間らしい揺らぎや、リアルタイムのツマミ操作を組み合わせました。デジタル技術の持つ完璧な冷徹さと、アナログ技術の持つ生々しいダイナミズムのバランスが、1ミリの狂いもなくコントロールされていたのです。 そして何より、どれほど複雑な最新機材がスタジオに並ぼうとも、最終的な決定権は常にそれが肉体的に踊れるか、感情を揺さぶるかというマイケル・ジャクソンの原始的な直感に委ねられていました。 映画『マイケル』で描かれるであろう彼の苦悩と栄光のプロセスの背景には、こうしたスタジオでの飽くなき音への執念がありました。劇場で彼の歌声とベースラインを耳にするとき、その背後で息づく1980年代シンセサイザーの巨星たちの響きにも、ぜひ耳を傾けてみてください。ポップスの概念を変えたあの魔法の音が、より一層の深みをもって迫ってくるはずです。 --- # Serum2 講座その1〜魅力とプリセットの使い方を解説 URL: https://blog.onlive.studio/serum2-guide-01-286 Author: Nami Published: 2026-07-08 Updated: 2026-07-09 Category: Gear Summary: プラグインの購入を視野にいれている DAWユーザーの方へ。今回はシンセサイザー音源の定番プラグインである Serum2 を紹介します。 多くのユーザーに愛されている Serum2 について、その魅力や使い方を解説していきます。 ## **Serum2 とは** Serum は、Xfer Records社が開発するウェーブテーブル・シンセサイザー音源です。 EDM の黄金期真っ只中ともいえる2014年に発売されて以降、電子音楽シーンを代表する定番シンセ音源として、Skrillex や Martin Garrix をはじめとした数多くのクリエイターに愛用されてきました。 開発者には 自身もアメリカで活躍する DJ・プロデューサーの Steve Duda や、2000年代の EDMシーンを牽引した deadmau5 も Serum の共同開発に携わっています。 Serum の大幅アップデート版として、2025年に Serum2 が登場しました。 従来の高音質なサウンドや使いやすさを引き継ぎつつ、より幅広いサウンドメイクが可能になり、その魅力がさらにパワーアップしています。 ## **Serum2 の魅力** Serum2 は、パンチのあるベースや存在感のあるリードなど、現代的な電子音楽サウンドを得意としており、EDM やポップスをはじめとする幅広いジャンルの楽曲制作で活躍してくれます。 豊富なプリセットが標準搭載されているため、シンセサイザーに慣れていない方でも、すぐに高品質なサウンドを取り入れやすいです。 また、音作りの自由度も非常に高く、細かなパラメーターを調整しながら、自分だけのサウンドを作り込むことも可能です。そのため、初心者から上級者まで幅広いユーザーに支持されています。 プラグインによっては大型アップデート時に追加料金が必要になることもありますが、Serum2 は無料アップデートを宣言しています。こうした姿勢も、Serumシリーズが長年支持され続けている理由の一つと言えるでしょう。 ## **プリセットを使ってみよう** ### **▶︎標準プリセット** 以下の赤で囲ってあるボタンを選択すると、プリセットブラウザを開くことが可能です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/07/--------------3-.png) このプリセットブラウザからは、カテゴリーやタグから音を絞り込んで探すことができます。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/07/data-src-image-4b89df2c-4aea-4539-9a82-a6f43383fdd7.png) ### **▶︎配布・販売されているプリセット** Serum2 は標準プリセットだけではなく、プリセットを追加してサウンドを増やしていくことも可能です。 プリセットには無料で配布されているものから有料で販売されているものまで、様々な種類があります。クリエイターの中には Serum2 のプリセットを公開している人もいるので、自分の制作したいジャンルやサウンドに合わせて追加してみるのもおすすめです。 ### **▶︎**Splice のプリセット Splice を利用している場合は、Splice内にあるプリセットをダウンロードして Serum2 へ読み込んで活用できます。 プリセットを検索する方法は、以下の画像の通りです。 サンプルの種類を「Presets」で絞り込み、さらにプラグインを「Serum2」に指定します。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/07/--------------1-.png) 好みのサウンドが見つかったら、以下の手順で所定のフォルダを開き、ダウンロードした音源を Serum2 に追加しましょう。 ## プリセットの追加方法 ### **①サンプルパックの場合** Menu>Import Preset Pack… ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/07/----------2026-07-08-13.12.27.png) ### **②個別のサンプルの場合** Menu>Open Serum 2 Preset Folder >Preset  ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/07/----------2026-07-08-13.11.48.png) ①、②いずれの場合も所定の場所にプリセットを移したら「Rescan Folders on Disk」を押すと、プリセットを読み込んでくれます。 ## **プリセットを自分好みの音に調整しよう** 選んだプリセットから少し音を変更したい方は、まずは「ENV(エンベロープ)」と FX をいじってみると良いでしょう。 ### **▶︎ENV(エンベロープ)** ENV では、時間軸で音の変化を加えることができます。 - ATK(Attack Time)・・・鍵盤を押してから、音量が最大に達するまでの時間 - HOLD(Hold Time)・・・アタック後、最大音量を維持する時間 - DEC(Decay Time)・・・最大音量からサステインレベルまで減衰する時間 - SUS(Sustain Level)・・・鍵盤を押し続けている間に維持される音量レベル - REL(Release Time)・・・鍵盤を離してから音が消えるまでの時間 Serum2 の ENV は、音量やフィルターやピッチなど、さまざまなパラメータに割り当てて音の変化をコントロールできますが、まずは一番わかりやすい音量を調節すると良いです。 ENV1はデフォルトで音量にアサインされているエンベロープなので、まずはここのATK・DEC・SUS・REL といった各つまみを動かしてみましょう。 ATK や RELの値を変えるだけでも、音の立ち上がりや余韻が大きく変化することを体感できるはずです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/07/--------------2-.png) シンセサイザーの音作りは、シンセサイザーの基本的な構造を知ることで理解ができるでしょう。 以下の記事では今回紹介したエンベロープを含めた、シンセサイザーの音作りの基礎的な内容を解説しています。合わせてご覧ください。 [アナログ・シンセサイザーの音作り ~Minimoogを題材に〜](https://blog.onlive.studio/analog-synth-minimoog-sounddesign-174?ref=ghost.onlive.studio) ### ▶︎FX FXタブからは、13種類のエフェクトを追加することが可能です。 以下の図の「MAIN」を押すと、エフェクトの種類が選べます。 たとえば、リバーブ、コンプレッサー、ディストーションなどを追加することで、サウンドに変化を与えることができます。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/07/-----------EVN----------------------------------.png) --- ## **まとめ** 以上、今回は Serum2 について紹介しました。 豊富なプリセットを読み込むだけでも、プロクオリティの迫力あるサウンドを手軽に楽しめるシンセサイザーです。まずはプリセットを試してみるだけでも、そのサウンドの魅力を実感できるでしょう。 新しい機材やプラグインを導入することは、音楽制作のモチベーション向上にもつながります。ポップスや EDM をはじめ、楽曲にシンセサウンドを取り入れてみたい方にもおすすめのプラグインです。 ぜひ本記事を参考に、Serum2 でのサウンドメイクに挑戦してみてください。 --- # 作曲家はどうやって収入を得ているのか? URL: https://blog.onlive.studio/how-composers-make-money-281 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-07-01 Updated: 2026-07-02 Category: Career Summary: 若手クリエイターが知っておきたい“仕事の種類”と“お金の実情”〜作曲家になりたいと思った時、多くの人が最初にイメージするのは、アーティストへの楽曲提供かもしれません。 しかし実際の音楽業界では、作曲家の仕事はかなり幅広く、収入の形も案件によって大きく異なります。また、世間では“ヒット曲を出せば印税生活”といったイメージもありますが、実情としては、複数の仕事を組み合わせながら活動している作家が大半です。この記事では、これから作曲家を目指す方や、活動を始めたばかりの若手クリエイター向けに、作曲家の代表的な仕事の種類と、案件ごとの価格感・収入構造について、できるだけリアルに整理してみたいと思います。 ## **作曲家の収入は“印税”だけではない** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/photo_graphcl-Nti4i5y5HLM-unsplash.jpg) まず最初に知っておきたいのは、作曲家の収入は大きく分けて2種類あるということです。 ### **① 一時的にもらう制作費** いわゆる“ギャラ”です。 - 作曲料 - 編曲料 - BGM制作費 - カラオケ制作費 - 譜面制作費 - ディレクション費 - 演奏費 など、案件ごとに支払われます。 ### **② 継続的に入る著作権印税** こちらはいわゆる“権利収入”です。 - CD - 配信 - カラオケ - テレビ放送 - サブスク - ライブ演奏 など、楽曲が使われるたびに発生する可能性があります。 ただし、印税は“ヒットしたら大きい”反面、実際にはすぐ大きな金額になるケースばかりではありません。特に新人時代は、まず制作費ベースで経験を積みながら、徐々に印税収入も増えていく流れが多いでしょう。 --- ## **① コンペ参加(楽曲オーディション)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/oleg-pliasunov-ZtfeP9NTMpA-unsplash.jpg) 現在の J-POP業界では、もっとも一般的な入口の一つです。 レコード会社や音楽出版社、アーティスト事務所などが、新曲候補を募集するのですが、まずその情報を得るには、事務所に所属するか、個人的につながりを持たないと難しいでしょう。なので、まずチャレンジできる状況に身を置くというのが大事です。 コンペは厳密には“仕事”というより、オーディションに近い仕組みです。採用されなければ基本的に報酬はありません。 そのため、若手作家の多くは、楽曲を数十曲単位で提出しますが、実際の採用率はかなり低く、制作コストは自己負担という環境で戦っています。 採用後の収入は、関わる範囲によって増えていきます。 たとえば、 - 作曲印税 - 作詞印税 - 編曲料 - Recディレクション料 - 楽器演奏料 - 譜面制作料 などです。価格帯も、案件によって、そして上記の中の関わる範囲によってかなり幅があります。編曲料のみ5万円〜ということもありますし、レコーディング周りもすべて担当して数十万円、ということも。その場合は、かかる経費を差し引いた金額が実質のアレンジ料となるわけです。 ただし、コンペは採用されるまでは無収入の時間が長いため、精神的にも体力的にも消耗しやすい世界です。その一方で、ヒットにつながれば、その後の作家キャリアが大きく変わる可能性もあります。 --- ## **② 歌モノの指名制作** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/lucas-alexander-qqO69SKpkqM-unsplash.jpg) コンペではなく、この作家に作ってほしいと直接依頼されるケースです。 作家としての実績や人脈ができると、こちらの割合が増えていきます。 内容としては、アーティストやアイドル、VTuber、アニメソングなどさまざまです。 収入構造はコンペ採用時とほぼ同じですが、指名案件はスケジュールが確定している上に、条件交渉がしやすいというメリットがあります。 また、制作体制がチーム化しているケースも多く、作詞家、作曲家、編曲家、エンジニアなどで分業されることも珍しくありません。 指名ではないですが、近年は SNS等で、楽曲制作依頼を募集している人も少なくありません。そういったところに応募することで、案件を獲得することも重要な動きになります。ただし、その際は条件面、権利面について、必ず最初に確認した上で、制作に取り掛かるようにしましょう。 --- ## **③ 広告・企業PR系BGM制作** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/julian-hochgesang-pgTUIohxAs8-unsplash.jpg) 近年かなり増えているのが、広告・企業案件系の BGM制作です。 たとえば、 - CM - Web広告 - YouTube広告 - 企業VP - 展示会映像 - 商品PR映像 などで使われる音楽です。 こちらは“著作権印税型”というより、基本的には“制作費買取”が多い世界です。つまり、制作時にまとまったギャラを受け取り、後から印税は発生しないという契約も少なくありません。 依頼の流れとしては、CM音楽の制作会社に所属して担当するほか、案件ごとに外部の作家を指名で依頼するケースがあります。歌モノコンペのような方式はほぼありませんが、作家数名のプレゼンで決まることもあり、不採用となった場合でも、制作費を支払ってもらえることが多いです。 価格としては、こちらも案件規模によりますが、数万円から、数十万円とかなり差があります。納期が短い代わりに、比較的“仕事”として成立しやすいジャンルでもあります。 --- ## **④ 劇伴(ドラマ・アニメ・映画)制作** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/marius-gire-VuN3x0cKC4I-unsplash.jpg) 作曲家の仕事の中でも、かなり専門性が高い分野です。いわゆる劇伴(げきばん)と呼ばれるもので、ドラマ、アニメ、映画、ゲームなどの BGMを制作します。 劇伴は、予算全体が先に提示されることが多いのが特徴です。 その中から、 - ミュージシャン費 - スタジオ費 - エンジニア費 - マスタリング費 - 自分のアレンジ料 などを配分します。つまり、単なる作曲だけでなく、“制作全体を回す能力”も必要になります。 劇伴の特徴は、 - 曲数が非常に多い - 納期が厳しい - 修正対応が多い - チーム制作になりやすい という点です。一方で、作品がヒットすれば長期的に印税が入る可能性もあります。 --- ## **⑤ ライブ/イベント用BGM** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/magnus-lunay-LHR6tUw8N34-unsplash.jpg) ライブやイベントでは、意外と多くの BGM が使われています。 たとえば、 - 開演前SE - 登場曲 - ダンスパート - 映像演出用BGM - 舞台転換音楽 などです。 特に近年は、2.5次元舞台やVTuberのライブ、アイドル・イベント、配信ライブなどの増加により、需要はかなり広がっています。 放流の形態も案件によってさまざまです。完全買取、使用範囲限定、印税契約の場合もあります。比較的短納期で動くことも多く、対応力が重要になります。 --- ## **⑥ カラオケ/歌ってみた用オケ制作** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/nikola-duza-6w66byzkPBI-unsplash.jpg) こちらは比較的“職人的”な仕事です。古くから、通信カラオケ用にオケ制作をする仕事はありましたが、そちらは、基本的に midi による打ち込み制作でした。 しかし、近年の歌ってみた用、ライブ用カラオケの音源制作は、より原盤に忠実なリアルさを要求され、楽器も生演奏での録音で対応することもあります。 ですので、価格帯としては、数千円から数万円と幅があり、印税というより制作アルバイトに近い感覚で行っている人もいます。 ただし、 - DAWスキル - 耳コピ能力 - ミックス能力 など、基礎力を鍛えるには非常に良い現場でもあり、若手時代の経験としては、かなり実践的です。 --- ## **⑦ その他の仕事(譜面制作、講師業など)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/mike-castro-demaria-AQIB4qsI8wI-unsplash.jpg) 音楽業界では、音楽一本で食べていると言っても、実際には複数の仕事を組み合わせている人がほとんどです。 たとえば、 - 譜面制作 - 専門学校講師 - 個人レッスン - YouTube活動 - 機材レビュー - サウンド販売 - 配信活動 なども、重要な収入源になります。特に近年は、SNS や YouTube によって自分で仕事を作る時代になっています。 昔のように、“レコード会社に入れば成功””事務所に所属すれば安定”という構造ではなくなっていますので、自分自身で収入を確保する動きをすることが、作家として、長く活動できる鍵になります。 --- ## **若手作曲家が最初に持つべき視点** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/panagiotis-falcos-Lkf0S9bZzsY-unsplash.jpg) これから活動を始める人にとって大事なのは、最初から理想の仕事だけを狙いすぎないことです。 実際には、コンペを頑張りながら、BGM制作、譜面制作、制作サポート業務などを並行しながら、少しずつ実績と信頼を積み上げていくのが現実的でしょう。 そして、その中で自分の得意なジャンルの把握や、人脈の形成、制作のスピードや専門性が形成されていきます。 作曲家という仕事は、華やかに見える一方で、かなり地道な積み重ねの世界でもあります。しかし、だからこそ、継続した人が強い世界でもあります。 音楽で生きていくというと、特別な才能だけが必要に思えるかもしれません。 ですが実際には、納期を守る、修正にしっかり対応する、人と信頼関係を築く、継続して作り続ける、といった、“仕事としての力”が、長く活動するうえでは非常に重要です。 これから作曲家を目指す方にとって、この記事が少しでも現実的な道筋を考えるヒントになれば幸いです。 --- # ジャンル解説・レゲエってどんな音楽? URL: https://blog.onlive.studio/genre-guide-reggae-283 Author: Nami Published: 2026-06-24 Updated: 2026-06-30 Category: Knowledge Summary: 南国の暖かい地域で生まれたレゲエ。ゆっくりした穏やかなビートで、温かみがあり、これからの季節にぴったりの曲調です。 この記事では、レゲエという音楽ジャンルについて、その成り立ちや有名曲を紹介します。 ## **レゲエとは?** レゲエとは、ジャマイカ発祥の音楽ジャンルです。 1960年代後半頃に生まれ、1970年代には世界的にも人気になりました。 まずはどんな音楽か聴いてみましょう。 ## **ジャマイカという国について** レゲエが生まれた国・ジャマイカは、カリブ海に位置する島国です。 1500年代頃にはスペイン、1600年代頃にはイギリスによって植民地支配されていた過去があります。 また、この頃から奴隷解放宣言が行われるまで、西アフリカから連れられた人々がこの土地で奴隷として働かされていました。その後、幾度かにわたるアフリカ系の人々の反乱を経て、1962年にイギリスから独立。 イギリスに統治されていたとはいえ、入植者でジャマイカに住んでいる人口は少なかったとされています。このような背景により、ジャマイカに住んでいる人のほとんどがアフリカにルーツを持っています。 ## **レゲエはどうやって生まれた?** ### **影響を受けた音楽** レゲエが生まれる以前から、ジャマイカでは様々な音楽が発展してきました。ジャマイカの音楽事情を簡単に振り返ってみましょう。 1800年代、入植者が持ち込んだ西洋音楽とアフリカ系の音楽要素が融合した”メント”が誕生。ジャマイカ独自の音楽性が養われました。 一方、同じカリブ海に位置するトリニダード・トバゴでは、1900年代から“カリプソ”と呼ばれる音楽が形成されはじめ、世界的にも人気を得はじめます。このカリプソは周辺国であるジャマイカにも、その影響を与えました。 1950年に入ると、アメリカで人気だったジャズやリズム&ブルースが、ラジオで流れるようになり、ジャマイカ国内でも人気を獲得しはじめます。 メントとカリプソ、そしてアメリカ音楽の影響が合わさり、誕生したのが“スカ”です。スカは1960年代前半に国内でブームが起こりました。 1966年にはスカのテンポを落として演奏されはじめます。これは“ロック・ステディ”と呼ばれ、レゲエの直接の前身となりました。 様々な違いはありますが、ロック・ステディのテンポをさらに遅く演奏したのがレゲエの大きな特徴として挙げられます。 ちなみに、初めて“レゲエ”という言葉が使用されたのは、Toots and the Maytals「Do the Raggay」という曲なんだとか。 リズム&ブルースについてはこちらの記事をご覧ください [R&B ってどんな音楽?時代によって意味が違う?〜歴史から紐解く R&B | ONLIVE Studio blog R&B はリズム&ブルースの略称であり、国内外問わず人気の音楽ジャンルです。では、R&B とは具体的にどんな音楽なのでしょうか?R&B というジャンルを一言で説明するのは難しいのですが、歴史を遡ると理解が深まるでしょう。この記事では、歴史を軸にR&B について解説していきます! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-r-b-149)](https://blog.onlive.studio/what-is-r-b-149?ref=ghost.onlive.studio) ## **ルーツ・レゲエ** 初期のレゲエでは主にバンド編成にパーカッションやオルガンを加えた形で演奏されました。1970年代に入ると、“ラスタファリ”と呼ばれる思想が反映された歌詞が多くみられます。 この思想は、1930年代に生まれたもので、奴隷時代に各国へ連れて行かれたアフリカ系の人々に、アフリカを約束の地として回帰を理想と考えるものです。資本主義を拒否し、自然との調和を重んじます。また、エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世を“ジャー”として現世に生きる神として信仰します。 歌詞の中で“ラスタ”と出てくることがありますが、これはラスタファリのことです。また、大麻は“ガンジャ”と呼ばれ、神聖な植物とされ愛用されていたため、象徴的な植物とされていました。 この思想に基づき、社会性の強いメッセージや愛、平和について歌ったのがボブ・マーリーです。彼はレゲエのカリスマ的存在となりました。 このような初期のレゲエのことを、ルーツ・レゲエと呼びます。 ## **ダンスホール・レゲエ** 1970年代後半になると、よりアップテンポで、人々を踊らせるためのレゲエが発展していきました。初期のレゲエであるルーツ・レゲエと区別して、ダンスホール・レゲエと呼ばれます。 歌詞には“slackness(スラックネス)”と呼ばれるセクシャルな表現や、銃や暴力といったギャングスタ的な面も含まれ、ドラム・マシンやデジタル・シンセサイザーといった電子楽器が使用されていたのも特徴的な点と言えるでしょう。 ## **有名なレゲエ・アーティスト** ### **ボブ・マーリー(Bob Marley)** ジャマイカ出身で、スカやロック・ステディの時代から活動し、のちにレゲエに転身。ラスタファリに共感し、その象徴となり“レゲエの神様”と呼ばれる。 代表曲「One love」は世界的ヒットとなり、レゲエを世界に広めた。1981年、36歳という若さでこの世を去った。 ### **ジミー・クリフ(Jimmy Cliff)** 14歳にデビューし、スカ時代からジャマイカ音楽を牽引。ボブ・マーリーと並び、世界にレゲエを広めた。 彼がサウンド・トラックを制作した映画『The Harder They Come』は、世界的にも大ヒットを記録した。 ## **日本のレゲエ・ミュージック** レゲエが誕生し、席巻していた影響は日本にも届きました。 70年代ではジョー山中がいち早くレゲエを取り入れ、1982年にはボブ・マーリーの死後となりますが、ジャマイカでウエィラーズと共演し録音したアルバムを発売しています。 日本での全盛期は2000年代前半。CHEHON や三木道三、湘南乃風、ケツメイシなどのアーティストがヒットを飛ばしました。 レゲエのサウンドを取り入れ、日本独自に発展したスタイルは、ジャパニーズ・レゲエを略してジャパレゲと呼ばれています。 --- ## **まとめ** 以上、今回はレゲエについて紹介しました。 レゲエは、発展後ヒップ・ホップ やダブといった音楽ジャンルに影響を与えていきました。 スカからロック・ステディ、ルーツ・レゲエからダンス・ホールレゲエの流れで色んな曲を聞いてみるのも面白いかと思います。 ヒップ・ホップについてはこちらで解説しているので、合わせてご覧ください。 [HIP-HOPとは?誕生とその背景 | ONLIVE Studio blog みなさんは HIP-HOP に対してどんなイメージをお持ちですか?「ラップをする音楽」という認識が多いかと思いますが、実はそれだけではありません。この記事では、HIP-HOP が誕生したその背景について、ご紹介したいと思います。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-hip-hop-135)](https://blog.onlive.studio/what-is-hip-hop-135?ref=ghost.onlive.studio) --- # 作曲家が知っておきたい楽譜の書き方 URL: https://blog.onlive.studio/score-writing-for-composers-262 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-06-17 Category: Knowledge Summary: 作曲家として活動する上で、楽譜(譜面)は、自分の意図を他人に伝えるための設計図であり、現場の時間を節約し、演奏者のパフォーマンスを最大化するための“共通言語”です。 DTM の普及により、譜面を使わない場面も増えましたが、プロの現場に出れば出るほど、質の高い楽譜を書けるスキルは武器になります。 本稿では、作曲家が知っておくべき楽譜との向き合い方と書き方を解説しましょう。 ## **作曲家がマスターすべき譜面の種類と優先順位** まずは、譜面の種類を確認しておきましょう。すべての楽器の譜面を完璧に書く必要はありませんが、必要に応じて以下の4段階を使い分けられるようにしておくとよいです。 ### **【必須】メロ譜(リード・シート)** - **内容:** メロディ、歌詞、コード・ネーム(必要に応じて)。 - **用途:** 歌録り、作曲のアイディア共有。 **ポイント:** メロディの音符を書く際、オクターブの位置や符尾の向き、タイの書き方など、シンガーが歌いやすい書き方を意識します。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/------------.png) ### **【重要】マスター譜(リズム譜)** - **内容:** セクション(Aメロ、Bメロなど)、コード、リズム指定、重要なキメや音符など。 - **用途:** バンド全体のアンサンブル用(録音、リハーサル時)。 **ポイント:** 全楽器共通で使える“地図”のような譜面です。2ページ以内に収めるのが現場では重宝されます(リピート記号が多くなり、使わない方が見やすくなる場合は、その限りではありません)。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/--------------1-.png) ### **【推奨】ピアノ譜、ストリングス譜、ホーン・セクション譜** - **内容:** ピアノ譜は基本大譜表(ト音記号とヘ音記号)を用いる。ストリングス、ホーン・セクションは、書き譜になることがほとんど。 - **用途:** 録音、リハーサル用で、特定のニュアンスを伝えたい場合。 - **ポイント:**セクション譜とパート譜を両方用意します。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/----------2026-06-01-11.25.28.png) ストリングスのセクション譜 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/--------------2-.png) 1st violin パート譜 ### **【上級】フルスコア** - **内容:** 全楽器パートを網羅したスコア。 - **用途:** オーケストラ楽器の録音、演奏用。各奏者には、パート譜を用意します。 - **ポイント:** 記譜するすべての楽器(パーカッションなど打楽器も含む)の知識が必須となります。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/06/----------2026-06-01-12.07.12.png) 譜面:L. V. Beethoven《交響曲第5番 ハ短調「運命」Op.67》、Breitkopf and Härtel(1862-1865)、[Mutopia Project](https://www.mutopiaproject.org/index.html?ref=ghost.onlive.studio) --- ## **楽譜が求められる3つの具体的シーン** データ納品が主流となった昨今、“なぜ楽譜が必要なのか?”と思っている人もいるかもしれません。しかし譜面は、現場ごとに異なる目的があります。 ### **① レコーディング現場(スタジオ・ワーク)** 最も高い精度が求められるシーンです。スタジオ・ミュージシャンに演奏を依頼する場合、彼らは初見で完璧に弾きこなすことが求められます。“ここはどう弾けばいいですか?”というやり取りが多くなってしまうと、レコーディングが止まり、かつスタジオ代とスタッフの時間を浪費することになってしまいます。また、劇伴の世界では、オーケストラへの録音のためにフルスコアからパート譜を作成する工程が不可欠です。 必要譜面:メロ譜、マスター譜、ピアノ譜、フルスコア *録音内容によって変わります ### **② ライブ(コンサート)のサポート** ライブ現場では、リハーサル時間が限られています。また、ステージ上では暗い場所や譜面台との距離があるため、一目で展開がわかる視認性が何よりも優先されます。 必要譜面:マスター譜、パート譜 ### **③ アレンジ共有、コンペ等** アレンジャーやプロデューサーに曲を渡す際、コード譜やメロ譜があるだけで、曲の構造が正確に伝わります。 必要譜面:メロ譜、マスター譜 --- ## **“現場で喜ばれる”譜面の書き方** プロの現場で“この譜面は見やすい”と言われるための実践的なテクニックを紹介しましょう。昨今は後述するソフトウェアによる譜面作成が一般的ですが、手書きの場合も基本的には同じ。より見やすい形にするのが大事です。 ### **“4小節1行”を徹底する** 一般的な音楽は、4の倍数で捉えるのが最も自然です。1行を4小節(または8小節)に固定するだけで、パッと見た瞬間に曲の長さや構造が把握できるようになります。 ### **リハーサル・マークとセクション名を大きく明記する** [A] [B] [Chorus] などのリハーサル・マーク(レッテル)は大きく書きましょう。“[B]の5小節前から”といった指示を出す際、マークがないと現場が混乱します。一番、二番とある場合[1A][2B]と書いてあげるとさらに親切です。 ### **“譜めくり”を考慮する** 複数枚にわたる場合、演奏が休みの箇所でページをめくれるように構成すると良いでしょう。演奏途中に譜面をめくるのは物理的に不可能な楽器が多いことを忘れてはいけません。 ### **コードネームは“標準的”な表記で** 独自の表記は避け、その現場の標準に合わせましょう。また、ベースの音を指示するための分数コード(オンコード)は正確に記述しましょう。 ### **キメのリズムは“スラッシュ”と“小玉”を使い分ける** 基本のリズム・パターンなどはスラッシュ(/)で記譜すれば、それに沿って弾いてもらえます(ある程度自由度を持たせたい場合)。絶対に守ってほしいキメや食いのリズムの個所は、五線譜の上に小さな音符(小玉)とともに記述しましょう。 --- ## **譜面作成のツール** 現代の作曲家にとって、手書きよりもソフトウェアによる作成が一般的です。以下が、現在の主流なものです。 - **Steinberg Dorico** - **AVID Sibelius** - **MuseScore** - **MakeMusic Finale(*サービス終了)** それぞれ、インターフェースや機能、操作性の違いなどがありますが、基本的にこれまで解説してきた譜面作成には対応しています。グレードの違いで対応していない機能のソフトウェアもありますので、各社の webサイトで確認してみましょう。 また、マスター譜、コード譜作成に特化した“Clover Chord Systems”というソフトウェアもあります。 --- ## **最短で“書ける”ようになるための練習法** “理論はわかるが、いざ書こうとすると手が止まる”という方は、以下のステップを試してください。 - **写譜をする(コピー)** 自分の好きな楽曲の市販スコアを用意し、それを楽譜作成ソフトでそのまま打ち込み直します。プロがどうやって余白を取り、どうやって記号を配置しているかを体感するのが近道です。 - **DAW で打ち込んで完成させた楽曲のマスター譜を作る** すでに完成している DAW のプロジェクトから、コードと構成だけを抜き出して1枚の譜面にまとめる練習をしましょう。打ち込み完結で作った楽曲は、譜面を用意しない人が多いと思いますので、実践的な訓練になります。 - **“演奏者の視点”を持つ** 自分で書いた譜面を見ながら、実際に楽器を演奏してみてください(演奏できない人も演奏しているつもりで譜面を追う)。“ここでページをめくるのは無理だ” “この音符の並びは読みづらい”という気づきが、勉強になります。 --- ## **楽譜は“おもてなし”である** 楽譜を書くという作業は、一種のおもてなしです。 その楽譜を手に取る演奏者が、迷うことなく音楽に没頭できるように整える。その配慮こそが、作曲家としての信頼に繋がります。 完璧なフルスコアが書けなくても構いません。まずは“4小節1行の綺麗なコード譜”を書くことから始めてみてください。その1枚が、あなたの楽曲のクオリティを一段階上へと引き上げてくれるはずです。 --- # バイトより正社員!?音楽活動を続けながら成長するためのリアルなキャリア戦略を、専門家に聞いてみよう URL: https://blog.onlive.studio/interview-gulliverudagawa-282 Author: 宇宙まお Published: 2026-06-12 Updated: 2026-07-14 Category: Interview Summary: いつか売れるその日まで音楽活動を続けるのか、それとも音楽を辞めて就職をするのか--。そんな選択肢で揺れている若手アーティストは多いかと思います。今回は、数千組のアーティスト支援を行ってきた経験を持つ株式会社アーティストキャリアの代表であるガリバー宇田川氏に、音楽活動を"続けるための“正社員という選択肢と、今の時代を生き抜くアーティストへ向けたリアルなアドバイスを伺いました。 ## 音楽で生きるためのキャリア設計 ### あえて正社員を勧めるリアルな理由 **-音楽活動をしていると、時間の融通が利くアルバイトを選ぶ人が多いと思います。しかしガリバーさんは正社員を推奨されていますね。** これまでのデータから言って、アーティストとしての成長速度が早いのは圧倒的に正社員として働きながら活動している人なんです。 アルバイトは一見時間が自由になりそうですが、実はスケジュール調整に脳を大きく消費しています。そして仕事を休めば給料が減り、年末年始に休めば2月・3月は貧困状態で。 20代半ばを過ぎてくれば、友人の結婚や出産などにお祝いを持っていったり、大きな出費も増えていきますよね。  一方、正社員は日中働いている分、自分にはこの時間しかない、という危機感があります。学生時代、学校に行く時間が決まっていたからこそ部活も遊びも両立できていたのと同じです。なので、少ない時間にやるべきことをやる力が身に付きますし、さらに、お金を稼いでいるので機材や外注費に予算を回すことができ、時間をショートカットできるんです。 **-マインドの面でも違いはありますか?** 大きいです。アルバイトだから、という感覚で、簡単に休んだりしていませんか?  そのマインドのままでは、いざ音楽で大きな舞台に立ったり、レーベルに所属して「なぜ数字が伸びないんだ」「なぜチケットが捌けないんだ」と追い詰められた時に、プレッシャーに耐えられません。 音楽を仕事にするには、努力を燃料にした耐久力が必要です。 どんなに自由な環境だとしても、「忙しくてできませんでした」と言い訳する人はいますし、逆に、強制的に自分の時間を管理される正社員の方が火がつく人もいます。 自分の性質を知るためにも、早い時期に社会性を養う経験を積むことをお勧めしています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/gulliver-22.jpg) ### あえて一般企業を選ぶべき理由 **-正社員として働くにしても、音楽業界の会社に入った方が活動に有利な気がするのですが、いかがでしょうか?** アーティストジョブで推奨しているのは、実は音楽業界以外のお仕事なんです。音楽業界の求人というのは、経験者しか募集していなかったり、即戦力を求めていることが非常に多いです。また、業界内で人が回っていってしまうという傾向もあります。 **-いきなり音楽業界に入るのはハードルが高いのですね。** そうなんです。仮に音楽業界に入りたいとしても、まずは一般企業に入って、「マーケティングに精通してます」「SNS運用が得意です」「動画編集をやっていました」「事務の経験があります」といったようなスキルを身につけるべきです。そうした武器がないと、音楽業界側も採用するメリットがありません。 対して一般企業側。本音としては、「アーティスト活動の腰掛けで半端な気持ちで来てほしくない」という気持ちもあるのが現実です。しかし、若手人材がずっと不足しているため、働き方をしっかり信頼してもらえれば歓迎してくれる企業はたくさんあります。 だからこそ、まずは一般企業でフルタイム(週5日、8時間で9時〜18時など)で働き、社会性やスキルを身につけるという考え方の方がどんな道を行くにしても近道になると思います。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/gulliver-31-1.jpg) ## 音楽活動を続けるうえで大事なこと ### 自分の“オリジナル曲(IP)”を持つ者の強さ **-今の時代、SNS で“歌ってみた”などのカバー動画を上げてバズを狙うクリエイターも多いですが、これについてプロの目線からどう見られていますか?** ビジネスとして考えた時、カバー曲だけで戦うのは非常にリスクが高いです。 ビジネス用語で言えば 「IP(知的財産)」の問題です。 カバー曲を歌うというのは、例えば“キティちゃん”という強力な IP を借りてビジネスをしている状態です。いくらそれで稼いでも、権利元から「もう貸しません」と言われたり、プラットフォームが規約や料率を変えたりした瞬間、そのビジネスは一瞬で終わってしまいます。 **-他人のふんどしで相撲を取っている状態、ということですね。** その通りです。スカウトするレーベル側の目線で言っても、“他人の作品を歌っている人”を売り込むのは非常に難しいんです。 「自分はこういう表現をする人間です」というのを第三者に説明するためには、オリジナル曲を持っていることが一番の説得力になります。 もしオリジナル曲を持っていない人をスカウトした場合、レーベル側が一から楽曲を作り出さなければならず、本人のこだわりとのすり合わせなど、非常に厄介なステップを踏むことになります。 だからこそ、どんなに作るのが大変で泥臭い作業であっても、自分のオリジナル作品を作り、保有し、その価値を高めていく努力が、最終的には重要になってきます。 ### 必要なのは実力を磨くこと、そして行動を起こすこと **-最後に、この記事を読んでいる読者に向けて、音楽活動を生き抜くためのメッセージをお願いします。** まず大前提として、とにかく実力を磨いてください。 今の時代だからこそ、実力以外で差別化することは非常に困難です。SNS でどれだけバズっていようが、本人の歌やパフォーマンスが下手であれば、スカウトされることはありません。トレンドに乗ってそれっぽいことをして目立とうとする時代は、もう終わりました。 小手先のテクニックではなく、胸を張れる自分なりの武器や、圧倒的なスキルを身につけるための努力を続けること。これがどの時代においても欠かせない条件です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/gulliver-79-1.jpg) # まとめ “音楽で成功する“という夢を現実にするためには、今の時代を生き抜く実力、自分のオリジナルを持つ覚悟、そして社会性や資金を確保するための戦略的なキャリア選択が必要不可欠であることが、ガリバー氏の言葉から伝わってきました。  ONLIVE Studio では、ご自身のキャリアについてガリバー氏に直接相談することができます。 音楽と共に生きる未来を描きたい方は、ぜひ相談してみてください。 ガリバー氏の活動についてはこちらのインタビューをご覧ください。 [音楽と生活を両立するには?アーティストのキャリアと就労を支援する株式会社アーティストキャリアの戦略 | ONLIVE Studio blog 音楽を志し、いつかは大きなステージに立ちたいと夢見るアーティストたち。しかし、現実は甘くなく、多くの人が自身のキャリアや生活、売り出し方に不安を抱えています。 今回は、数千組のアーティスト支援を行ってきた経験を持ち、アーティストの就労支援や自社レーベル事業を展開する株式会社アーティストキャ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio宇宙まお ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-gulliverudagawa-278)](https://blog.onlive.studio/interview-gulliverudagawa-278?ref=ghost.onlive.studio) **ガリバー宇田川氏へのお問い合わせはこちらから!** [GLIVR(ガリバー宇田川) | ONLIVE Studio レーベルプロデューサー/アーティスト支援会社CEO | プロデューサー・シンガー・作詞家 | 1件のレビュー | メジャーデビュー経験のあるアーティストキャリア®︎専門家。 NPO法人日本アーティスト協会代表。 小中高校・専門学校・社会人向けに授業や人材育成事業をおこなっている。 ボーカルとキャリア ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/udagulliver)](https://onlive.studio/user/udagulliver?ref=ghost.onlive.studio) # ガリバー宇田川氏プロフィール メジャーデビュー経験のあるアーティストキャリア®︎専門家。 株式会社アーティストキャリア代表取締役。 NPO法人日本アーティスト協会理事長。 小中高校・専門学校・社会人向けに授業や人材育成事業をおこなっている。 ボーカルとキャリアの個人レッスンはのべ4000組以上を担当。 兼業アーティスト専門レーベル"an'QOL”のプロデューサーとして新人アーティストのプロデュースも手がけている。 ◆株式会社アーティストキャリア https://www.artistcareer.jp/ ◆NPO法人日本アーティスト 協会http://jaa.strikingly.com ◆ガリバー宇田川(アーティスト名義) https://udagulliver.themedia.jp/ --- # 実は同じ4コード?ヒットソングに学ぶ定番コード進行 URL: https://blog.onlive.studio/popular-4-chord-progression-280 Author: Nami Published: 2026-06-10 Category: Tips Summary: 作曲しようと思う方には、コード進行をどのように作ったら良いかと頭を悩ませている方も多いかと思います。作曲入門として、まずは4つのコードで曲を作ってみるのはいかがでしょうか?この記事では、様々なヒットソングに使用されている4コードを紹介。 ぜひ作曲の参考にしてください。 ## **4コードと呼ばれるコード進行“I-V-VIm-IV”** 4コードとは、名前の通り4つのコードでできたコード進行です。 その中でも、4コードの代名詞となるほど定番なのが“I-V-VIm-IV”、Cメジャーキーで考えた場合“C-G-Am-F”です。 とってもシンプルですよね。 このコード進行は、定番のコード進行で、これまで数多くのヒットソングに使用されてきました。 ディグリーが分からないという方は、こちらの記事をご覧ください。 [コード進行基礎〜組み立て方を理解しよう! | ONLIVE Studio blog コード進行は、作曲において重要な要素です。しかし、その仕組みは少し複雑。理解をすることにつまずいている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、コード進行を基礎から解説致します。仕組みを知ることで、コード進行の組み立て方への理解の手助けとなり、コードアレンジなどへの第一歩にもなります。ぜ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-chord-progressions-explained-40)](https://blog.onlive.studio/chord-progressions-explained-40?ref=ghost.onlive.studio) ## **4コードが使われているヒットソング** これまで4コードが使用されてきた楽曲は数えきれない程存在します。 オーストラリアのコメディアングループである The Axis Of Awesome は、この4つのコードを使用したヒットソングを曲に載せて紹介しています。是非ご覧ください。 以下は、楽曲の中で紹介されている曲の一部です。 この動画で使用されている楽曲を全て知りたいという方は、動画概要欄を確認してください。 - Journey  「Don't Stop Believing」 - Lady Gaga 「Paparazzi」 - The Beatles 「Let It Be」 - Green Day 「When I Come Around」 - Beyonce 「If I Were A Boy」 - Avril Lavigne 「Complicated」 - The Offspring 「Self Esteem」 - Red Hot Chili Peppers 「Otherside」 これだけみても、同じコード進行の曲がたくさんあるということが分かりますね。 ## **順番を入れ替えた“VIm-IV-I-V”も定番コード** オランダのトークショー番組「RTL LATE NIGHT」に出演した Ed Sheeran(エド・シーラン)は、ポップ・チャートに入った曲なら“VIm-IV-I-V”という4つのコードで演奏ができると話し、司会者がリクエストした曲を、実際にその場で披露しました。 - Passenger 「Let Her Go」 - Craig David 「Walking Away」 - Bruno Mars 「Locked Out Of Heaven」 - Mark Ronson 「Uptown Funk」 この動画は、先ほど紹介した The Axis Of Awesome とは違い、原曲では“VIm-IV-I-V”を使用していない曲も、この進行に当てはめて歌うことができることを証明しています。 ## **4コードでまずは曲を作ってみよう** ここまでで“I-V-VIm-IV”、もしくは順番を変えた“VIm-IV-I-V”で、様々な曲が演奏できることが分かりました。このような4つのコード進行を使用して、オリジナルを作ってみましょう。 例えば、同じコード進行でも、バッキングのパターンを変更してみたり、コードチェンジのタイミングを変えてみるだけでも印象は変わります。 簡単な伴奏ができたら、それにメロディーを載せて曲を作ってみましょう。 --- ## **まとめ** 以上、今回は定番コード進行である4つのコードを紹介しました。 このシンプルなコードは、定番であり、様々なヒット曲に使用されてきたことが分かりましたね。この記事を参考にし、同じコード進行でいろんなメロディを作ってみるのもおすすめです。 余談ですが、この定番コード進行である4コードを使用したEd Sheeran の楽曲「Thinking out Loud」は、1973年のヒット曲である Marvin Gaye「Let's Get It On 」に似ているとして、共同製作者の遺族から訴えられた過去があります。 しかし、この定番進行は1973年よりもはるか昔から存在しており、 使用している楽曲を挙げるとキリがありません。結果は2023年に Ed Sheeran が勝訴しています。 Ed Sheeran が勝訴後のスピーチで語った通り、“コード進行は音楽家にとってアルファベットであり、ツールキット”と言え、定番となるコード進行は音楽家にとって“共有財産”として捉えられているのです。 --- # 音楽と生活を両立するには?アーティストのキャリアと就労を支援する株式会社アーティストキャリアの戦略 URL: https://blog.onlive.studio/interview-gulliverudagawa-278 Author: 宇宙まお Published: 2026-06-05 Category: Interview Summary: 音楽を志し、いつかは大きなステージに立ちたいと夢見るアーティストたち。しかし、現実は甘くなく、多くの人が自身のキャリアや生活、売り出し方に不安を抱えています。 今回は、数千組のアーティスト支援を行ってきた経験を持ち、アーティストの就労支援や自社レーベル事業を展開する株式会社アーティストキャリアの代表であるガリバー宇田川氏に、同社のユニークな事業戦略や、アーティストが直接相談できるサポート体制についてお話を伺いました。 ## 自分たちの手で市場に強いアーティストを育てる ### レーベルを中心とした3つの柱 **-まずは、株式会社アーティストキャリアの事業内容と、設立の背景について教えてください。** はい。現在、私たちは大きく分けて3つの柱で事業を展開しています。1つ目は自社レーベルである“アンコール”、2つ目はアーティストの就労支援を行う“アーティストジョブ”、そして3つ目がレッスンやブランディングをサポートする“アーティストキャリア®︎”という教育事業です。 これらの事業を立ち上げた背景には、私たちがもともとNPO法人日本アーティスト協会として2015年から約10年間行ってきた支援活動の中での大きなジレンマがありました。 およそ6,000組ほどのアーティストと接し、“アーティストをどう支援すれば良いか”のデータや、自治体・企業との連携パッケージはある程度作れたのですが、結論として“自分たちが本当に売りたい物を作れていない”ということに気づいたのです。 他社のビジネスに貢献し、他社(大手レーベルや専門学校など)のアーティストを育てて喜んでもらうことにはやり甲斐と責任感を持って今後も継続していきます。 一方で、自分がアーティストだったからこそ、どういうアーティストになりたいか、ファンにどういう作品を届けたいか、というアーティストの中で濃縮された想いを、アーティストと共に企画し、ブランディングして販売するフェーズに行かなければならないと感じていました。 本当に強いアーティストを自分たちの手で育て、伴走していく場所を作るため株式会社アーティストキャリアを設立し、現在の事業体制に至ったというわけです。 [株式会社アーティストキャリア 人材サービス「アーティストジョブ」を運営する法人 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)株式会社アーティストキャリア ![](https://custom-images.strikinglycdn.com/res/hrscywv4p/image/upload/c_limit,fl_lossy,h_630,w_1200,f_auto,q_auto/132097/677979_222732.png)](https://www.artistcareer.jp/?ref=ghost.onlive.studio) **-自社のアーティストを作る上で、海外市場も視野に入れているとお聞きしました。** 海外のエージェントと話をすると、彼らが求めているのはすでに売れているメジャーアーティストか、あるいは予算に見合って一緒にフットワーク軽く動ける“リアルな日本の若手”なんです。 英語で歌わなきゃ売れないと思い込んでいる人もいますが、海外の中小規模のエージェントからすれば”J-POP で日本語で歌ってくれる方が、日本のフェスやエキスポに出しやすいから分かりやすい”と言われます。 大きなマーケットのトレンドを追って英語で歌うのではなく、自分たちしかできない日本語の音楽を作り、それをフットワーク軽く海外に持っていく。そんな活動を楽しめるアーティストを自分たちの手で育てていきたいんです。 [an’QOL|兼業アーティスト専門レーベル アーティストのデュアルキャリアを支援するCSR対応レーベルです。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)an'QOL|兼業アーティスト専門レーベル ![](https://custom-images.strikinglycdn.com/res/hrscywv4p/image/upload/c_limit,fl_lossy,h_630,w_1200,f_auto,q_auto/132097/358862_266768.png)](https://anqol.mystrikingly.com/?ref=ghost.onlive.studio) ### 教育事業と共同レーベルという新たな構想 **-会社名と同じ“アーティストキャリア®︎”という教育事業も展開されているそうですね。** はい。アーティストのレッスンやブランディングをサポートする教育カリキュラムを持っており、3年前から専門学校に導入したことで就職率向上に貢献しています。 アーティストのリアルなキャリア形成について体系的に学べるカリキュラムが存在しなかったことと、実際の就業まで責任を持つ点が好評で、現在もある音楽大学への導入を進めています。中学校や高校にも探求学習の一環として導入いただいており、今後も若い才能をサポートしていきたいと考えています。 また、自社レーベルの展開として、日本工学院さんと共同レーベルを立ち上げ、5月に19組のアーティストの作品をリリースしました。これは在学中の学生の曲をリリースしていくもので、プロの講師が制作に関わった楽曲も活用できるという非常に面白い取り組みです。 “企業と一緒にアーティストを応援し、才能を見つける新しい仕組み作り”という構想も、今後力を入れていきたいと思っています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/gulliver-93.jpg) ### ビノベーションレポートの活用とマネジメントの課題 **-就労支援のアーティストジョブでは、独自のアセスメントツールを導入されているそうですね。** はい。“ビノベーション®︎レポート”というアセスメント(評価・分析)ツールを導入しています。 これは、よくある適職診断や適性検査のように意図的にコントロールできるものや、MBTIのような「あなたは何々タイプです」と分類するものではなく、“どうすればその人の才能が活かせるのか”を科学的に分析するものです。 人間としての基本的な特徴に加え、どういうことにストレスを感じるか?どういうことにモチベーションを感じるか?などがすべて数値化されて出ます。 実際にスポーツ庁のプログラムやプロ野球選手などアスリート育成などでも使われている本格的なものです。 私たちはこのレポート結果をもとにキャリア面談を行い、履歴書や職務経歴書の作成をサポートして、その人の特性に本当に合った職場を紹介しています。 また、レーベルのマネジメントでも活用していて、例えば「自由にやらせてほしい」という気質の子には、頭ごなしに指示するのではなく「どう思う?」と一度意見を聞いてから進めるなど、アーティストの特性に寄り添う行動に繋げています。 [音楽業界初!ビノベーション®レポート認定代理店資格を取得しました|アーティストキャリア 「アーティストの特徴」を科学的に分析!個性を把握して活躍の場を拡大 株式会社アーティストキャリアは、個人の行動特性を科学的に分析する「ビノベーション®レポート」の認定代理店資格を取得しました。音楽・アーティスト分野でこのアセスメント(分析・評価)ツールを本格活用する企業としては、日本で初めての取り組みとなります。 【サービス案内ページ】https://binovation.manus.space/ ▮導入の背景 当社は、多様な個性を持つアーティストを支援してきた経験と知見を活かし、2026年4月より有料職業紹介事業「アーティストジョブ」で本格的なキャリアアドバイザリーを開始。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)note(ノート)アーティストキャリア ![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/270997604/rectangle_large_type_2_2acf96a8364d7f865e9658207f71568b.png?fit=bounds&quality=85&width=1280)](https://note.com/artistcareer/n/n03efaa372de1?ref=ghost.onlive.studio) ## つまようじを売るためにサトウキビを売る。アーティストの経済圏創出 **-レーベル、就労支援、教育と多岐にわたる事業を展開されていますが、ビジネスとしてアーティストを売っていく上で独自のアプローチはありますか?** よく「1つの事業に絞ったほうがいい」と言われるのですが、私たちはアーティストの経済を回すためにあえて様々な事業を展開しています。  例えるなら、アーティストは“つまようじ”なんです。つまようじ屋さんとしてこだわりを持って物を作ったとして、「このつまようじは黒くてピカピカしていてかっこいいから買ってください」と言っても、それだけでは普通の人はなかなか買ってくれません。黒くてピカピカしたつまようじは、生活のインフラではなく、趣味の世界だからです。 でも、もし私たちがサトウキビ屋さんもやっていて、歯に挟まりやすいサトウキビと一緒に「つまようじはいかがですか?」と提案したら、特殊なつまようじでもかなりの確率で売れますよね。 ダーツバーと組んで、ダーツをつまようじに変える企画をするとか。 単体では売りにくいものを売るために、買ってもらう理由づくりを様々な周辺事業と組み合わせながら作っていく。 こういったビジネスのロジックで、アーティストが音楽を辞めずに活動を続けられる環境や居場所を作るための工夫を実行しています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/gulliver-39.jpg) ## 現状を変えるための行動力 **-この記事を読んで、ガリバーさんに音楽活動やキャリアの相談をしたいと思った読者は、具体的にどうすればよいのでしょうか?** まずは、アーティストジョブの公式LINE に登録してみてください。「就職先を探している」「キャリアを相談したい」と連絡いただければ、うちのエージェントからお返事し、まずはしっかりヒアリング(面談)をさせていただきます。 もしくは、ONLIVE Studio の私のアカウントから問い合わせてもらえたら、必要なサポートを提案します。 本気の人に向けてということなので、最後にもう一つ厳しいことを言いますが、こういう記事を読んで、実際に連絡をしてみる、登録してみる、といった行動に移す人は、統計上1割程度と言われています。私の経験上もそのくらいです。 本気で現状を変えたいなら、まずは登録してみる。 例えば引っ越しを考えているなら、買えなくても内見に行ってみる。内見に行けば家の見方がわかるように、行動することで経験値が上がり、見えてくる景色が変わります。 この"1つのハードルを超える癖”をつけてください。やらない人は、ずっとやらない側に留まり続けてしまいます。 私たち運営は、皆さんがうまくいく方法を本気で考えています。豊富なデータをもとに全力でサポートするので、まずは最初の一歩を踏み出してみてくださいね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/gulliver-70.jpg) ## まとめ エンターテインメントは生活のインフラではない--。だからこそ、独自の経済圏を作っていく。ガリバー氏のビジネスロジックは、音楽業界にとどまらず、すべてのビジネスパーソンの心に刺さるものではないでしょうか。 キャリアについて悩みを持つアーティストの方は、まずはガリバー氏に相談するという第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。 その小さな行動が、あなたのキャリアを劇的に変えるきっかけになるかもしれません。 **ガリバー宇田川氏へのお問い合わせはこちらから!** [GLIVR(ガリバー宇田川) | ONLIVE Studio レーベルプロデューサー/アーティスト支援会社CEO | プロデューサー・シンガー・作詞家 | 1件のレビュー | メジャーデビュー経験のあるアーティストキャリア®︎専門家。 NPO法人日本アーティスト協会代表。 小中高校・専門学校・社会人向けに授業や人材育成事業をおこなっている。 ボーカルとキャリア ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/udagulliver)](https://onlive.studio/user/udagulliver?ref=ghost.onlive.studio) ## ガリバー宇田川氏プロフィール メジャーデビュー経験のあるアーティストキャリア®︎専門家。 株式会社アーティストキャリア代表取締役。 NPO法人日本アーティスト協会理事長。 小中高校・専門学校・社会人向けに授業や人材育成事業をおこなっている。 ボーカルとキャリアの個人レッスンはのべ4000組以上を担当。 兼業アーティスト専門レーベル“an'QOL”のプロデューサーとして新人アーティストのプロデュースも手がけている。 ◆株式会社アーティストキャリア https://www.artistcareer.jp/ ◆NPO法人日本アーティスト 協会http://jaa.strikingly.com ◆ガリバー宇田川(アーティスト名義) https://udagulliver.themedia.jp/ --- # シンセサイザーの魅力|実機を知り、そのサウンドとアーティストに惹かれた訳 URL: https://blog.onlive.studio/synthesizer-attraction-real-machine-sound-artists-270 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-06-03 Category: Column Summary: シンセサイザーの魅力は、登場以降、その独特なサウンドや、著名アーティストが愛用することで次々に生まれたヒット曲にありました。筆者もその機材を知り、サウンドに触れて魅力に惹かれていった経緯があります。楽曲やアーティストの背景を探ると、そこには常に象徴的な実機が存在していることを知りました。本記事では、実際に機材を知って見えてきた、シンセサイザーならではの面白さをお伝えします。 ## **シンセサイザーとの出会い〜喜多郎の『シルクロード』** 幼少期、筆者はピアノを習っていました。クラシック中心でしたが、そんな中で初めてシンセサイザーの音に出会ったのが、父親が購入してきた喜多郎の『シルクロード』のCDでした。そこには、ピアノとは違う、ゲーム音楽とも異なる音色が広がっていました。幻想的で、宇宙的ですらあるそのサウンドに、子どもながら強い衝撃を受けたのを覚えています。後になって知ったのですが、この作品で印象的に使われていたのが miniKORG 700だと分かり、“あの音の正体はこれだったのか”と納得した記憶があります。 その後、シンセサイザーとの距離を一気に縮めたのが TMNETWORK の存在でした。彼らの音楽は、それまで聴いていたバンドとは異なり、シンセサイザーそのものが主役として機能していたのです。楽曲はもちろん、ステージでの立ち姿や演奏パフォーマンスも含めて、シンセのカッコ良さに気付かされました。音だけでなく、表現手段としてのシンセサイザーに魅了されていった瞬間だったと思います。 しかしその一方で、学生時代は、シンセサイザーという楽器そのものについて深く理解していたわけではありませんでした。音は好きでも、その仕組みや構造、どのように音が作られているのかまでは考えていなかったのです。バンド活動をするようになると、興味はむしろピアノやオルガンといった生楽器系のサウンドと、演奏自体へと移っていきました。聴く音楽も、いわゆる“バンド系”になっていました。 ## **『キーボード・マガジン』時代に触れた名機たち〜YAMAHA GS-1、SEQUENTIAL Prophet-5 など** そんな自分が再びシンセサイザーに引き戻されることになったのが、『キーボード・マガジン』編集部に配属されたことでした。ここで私は、国内外のビンテージ機から最新モデルまで、さまざまなシンセサイザーに触れる機会を得ました。記事制作のために実機を扱い、音を出し、構造を理解し、そしてその歴史や文脈を調べていく。そのプロセスを通じて、“あのとき聴いていた音”がどのように生まれていたのかを、実感として理解できるようになったのです。 それまでも楽曲の中でシンセの音は当然のように聴いていましたが、実際に機材に触れることで、音作りの思想や演奏との関係性、さらにはアーティストごとの使い方の違いなどがより理解できるようになりました。単なる音色としてではなく、“表現としてのシンセサイザー”を改めて認識した瞬間です。 こうした経緯もあり、“楽曲”と“シンセサイザー”が強く結びついたものに魅力を感じるようになりました。たとえば、TOTO の「Africa」で聴ける YAMAHA GS-1 だったり、YMOの「Solid State Survivor」での SEQUENTIAL Prophet-5。Journey(ジャーニー)の「Separate Ways (Worlds Apart)」なら Roland Jupiter-8、Van Halen(ヴァン・ヘレン)の「Jump」なら Oberheim****OB-Xa といった具合です。どれもその時代を象徴する名機だと感じています。 アナログ・シンセばかり例に挙げましたが、デジタル・シンセも、もちろん魅力的な機種が多く存在します。YAMAHA DX7のエレピは、David Foster(デイヴィッド・フォスター)の作品で数多く耳にしましたし、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)の作品では Fairlight CMI が革新的な役割を果たしていました。また、小室哲哉のサウンドにおいては Roland JD-800 のピアノの存在も印象的です。 これらに共通しているのは、“音”と“パフォーマンス”が密接に結びついている点だと感じています。音作りそのものの魅力ももちろん大きいのですが、それ以上に、演奏されることで初めて完成する楽器であるという感覚でしょうか。どんなに優れた音色でも、実際に弾かれてこそ意味を持つものです。自分のプレイヤーを目指していたからこそ、楽曲とセットで強く記憶に残っているのだと思います。 ## **名機たちが残したサウンドは、今も受け継がれている** 一方で、現代のシンセサイザーを見渡すと、“この機材でしか出せない音”という絶対的な個性は、以前ほど強くはないのかもしれません。技術の進化によって、ソフトウェアでも高品質な音作りが可能になり、誰もが手軽にシンセ・サウンドを使える時代になりました。それは非常に魅力的であり、新たな表現の可能性を広げていると感じています。 それでも、1970年代以降に急激な進化を遂げた時代のサウンドの魅力は、今もなお色褪せることがありません。その記憶があるからこそ、現代のシンセ・サウンドにも同じ系譜を感じ取り、自然と魅力的に聴こえるのだと思います。 シンセサイザーは単なる電子楽器ではなく、時代の空気やテクノロジー、そして演奏者の思想までも内包した存在です。だからこそ、これからも“どのシンセが使われているのか”を意識しながら音楽を聴き続け、その背景にあるストーリーにも耳を傾けていきたいと思っています。 --- # 楽典とは? URL: https://blog.onlive.studio/music-theory-gakuten-272 Author: Nami Published: 2026-05-27 Updated: 2026-05-29 Category: Knowledge Summary: ピアノやバイオリンなど、クラシックを演奏する楽器を習う場合、演奏の仕方と共に楽典も一緒に勉強していくことがほとんどだと思います。 一方で、独学でギターや DTM を始め、これまでポップスを演奏してきたという方にとっては、あまりイメージが湧かない人も多いかもしれません。 この記事では“楽典って何を勉強するの?”“音楽理論とどう違うの?”“DTM をする上で必要?”と疑問をお持ちの方へ向けて、楽典について解説していきます。 # **楽典とは?** 楽典とは、西洋音楽(クラシック)由来の作品を紐解く上で必要となる音楽の基礎知識の総称です。 具体的な内容としては、音符や休符、拍子、調、音程、音階、和音など。簡単にまとめると、楽譜を読める・それによって作品を理解できるようにするための知識となります。 ## **音楽理論との違い** 西洋音楽は楽譜と共に発達してきました。 楽典は、楽譜から楽曲を読み解くための知識を学ぶことができます。そのため、西洋音楽由来の楽曲を取り扱うには、欠かせない基礎となります。音楽の文法とも表現され、共通言語を学んでいくイメージです。 一方、音楽理論は音楽を組み立てたり、分析する際に役立つ理論のことです。普段私たちが聴いている音楽を理論的に体系化したものとなります。 楽典が土台の知識となっている部分もありますが、音楽理論ではより広い分野や視点を扱うことになります。 ## **楽典の内容** この章では、楽典で学ぶ主な内容を紹介します。 ### **楽譜の読み方** #### **五線譜** 楽譜の基盤となる5つの線のことです。 この線上に音を並べていくことで、音の高低を表すことができます。 #### **音部記号** 五線譜の左に記される記号です。 例えば、ト音記号やハ音記号などが挙げられます。何の音部記号が書いてあるかによって、線が表す音の高さが決定します。 #### **楽語** 音高やリズム以外の演奏の指示です。 主に速度や強弱、奏法、曲想などがあります。 #### **音符・休符** 音符の種類、そして休符の種類です。 音符や休符は、その相対的な長さによって様々な種類に分かれています。 #### **リズム・拍子** 五線譜の左に記される、4/4などの記号のことです。 音が一定に刻まれると、リズムが生まれます。拍や拍子は秩序が生まれたリズムを表し、その種類も様々なものがあります。 ### **楽譜を理解する知識** #### **音程** 音と音の間隔を表すものです。音程は、度数で表します。 #### **調** 調は、特定の音を主音とし、そこから長調、もしくは短調を並べたものです。英語で“キー”と呼ばれるものです。 #### **音階** 音の並びのことです。長音階と短音階があります。英語で“スケール”と呼ばれるものです。 #### **和音** 和音の2つ以上の音の重なりのことです。 和音の種類、そしてそれぞれの機能は様々あります。 ## **DTM上で必要?楽典を学ぶメリット** 楽典というとクラシック音楽で学ぶイメージがあるかもしれません。しかし、現代のポピュラー音楽はクラシック音楽で培われてきたルールや理論がそのまま受け継がれてる部分も多いのです。そのため、今音楽を勉強したいと考えている人にとって役立つ、音楽の基礎的な内容を勉強することができます。 DTM においては、100%理解していないと曲が全く作れないというものではありません。今は音楽的な知識を手助けしてくれるツールも存在するのが、DTM で音楽を行う上でのメリットとも言えるでしょう。例えば、コード進行と、それに鼻歌を乗せれば、それも立派な作曲と言えます。 とはいえ、DTM の打ち込み画面も楽譜由来の仕組みになっていますし、このような土台を知っておくことで、自分が表現したい曲や表現に辿り着くのが早くなります。 音楽理論を勉強するとなると、楽典の内容も含まれている部分もあるため、学んでおくことで、より幅を広げることにも繋がるでしょう。 ## **有名な本** 音楽之友社が出版する、“楽典ー理論と実習”は、音楽大学受験では必須と言っていいほど使用されるロングセラーの本です。初めて勉強をされる方にとっては、言い回しなどが少し難しく感じるかもしれませんが、一冊持っておいても良いでしょう。 [楽典 - 音楽之友社 受験生必携のロングセラーの楽典で、従来の類書の盲点を追求、誰にも納得できる合理的な理論書とした。受験用として必読の学習書である。※新装版は、旧版と内容に違いはありません。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)音楽之友社石桁真礼生 ![](https://www.ongakunotomo.co.jp/files/catalog_imgs_300/100000.jpg)](https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=100000&ref=ghost.onlive.studio) --- ## **まとめ** 以上、今回は楽典について紹介しました。 ポピュラー音楽向けの音楽理論書にも、楽典の内容を含んで解説してあるものもあるため、既に知っていたという方もいたのではないでしょうか。 音楽の専門的な知識を学ぶことも自分の苦手な部分を、プロフェッショナルに依頼することも一つの手段と言えます。 ONLIVE Studio では、様々な音楽のプロフェッショナルが登録されています。オーケストラアレンジや譜面作成なども依頼可能です。ぜひご活用ください。 [プロフェッショナルを探す | ONLIVE Studio 音楽ジャンルからプロフェッショナルを見つけましょう!ミュージシャン、プロデューサー、アレンジャー、エンジニアなど 様々な音楽制作のプロフェッショナルが登録されています。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og)](https://onlive.studio/search?q=%E8%AD%9C%E9%9D%A2&ref=ghost.onlive.studio) --- # ジャンル解説・ジャズ・フュージョンとは? URL: https://blog.onlive.studio/what-is-jazz-fusion-269 Author: Nami Published: 2026-05-22 Category: Knowledge Summary: ジャズ・フュージョンは、ジャズのサブジャンルとも言えるジャンルです。“スーパーマーケットの BGM として流れている”イメージを持っている方もいるのではないでしょうか。 この記事では、ジャズ・フュージョンの特徴や基礎的な知識を紹介します。 ## **ジャズ・フュージョンはどんなジャンル?** ジャズ・フュージョンとは、1960年代後半〜1970年代頃に登場した音楽ジャンルです。ジャズとその他のジャンルが融合(fusion)して誕生しました。 まずはどんなサウンドか、聴いてみましょう。 フュージョンと一口に言っても、ロック、R&B、クラシック、ラテン音楽...など、曲によって様々なジャンルと融合しています。ですが、フュージョンとしてくくられる楽曲は、電子楽器を使用していることが共通点です。 ## **誕生の背景〜複雑なジャズを大衆化** ジャズの歴史は長く、時代によって様々なジャズが生まれています。ビバップ・ジャズは1940年頃に誕生したジャズのジャンルです。 このジャンルはミュージシャンの演奏技術や芸術性を重視するようなジャンルで、テンポが早く、テクニカルで複雑なコード進行、アドリブが多いといった特徴を持っています。そのため、ビバップ・ジャズは難解で一般ウケしずらいといった側面がありました。 ビバップが成熟した頃、ジャズが他のジャンルと融合する動きが見られるようになりました。これがジャズ・フュージョンと呼ばれるジャンルになります。 ジャズならではの特徴と他ジャンルが融合することで、ジャズの可能性が広がっただけではなく、ポップスの要素も取り入れられたことにより、幅広い層に聴かれ、商業的な成功に繋がったのが特筆すべき点です。 ## **ジャズ・フュージョンの特徴** ### **電子楽器を使用** ジャズではアコースティック楽器が使用されていましたが、ジャズ・フュージョンでは、エレキギターやエレキベース、エレクトリック・ピアノ、シンセサイザーなど、様々な電子楽器が取り入れられています。 ### **ジャズならではの要素** プレイヤーがソロで即興演奏をするといったジャズならではの特徴も引き継いでいます。 ### **ジャズ × 他ジャンルの融合** ジャズの要素を引き継ぎつつ、他ジャンルを取り入れ、新たなサウンドが生まれたのが、このジャズ・フュージョンです。 たとえば、ロック、R&B、ファンクなど、楽曲によって様々な要素を感じられます。 ## **ジャズ・フュージョンを牽引した人物** ### **Miles Davis(マイルス・デイビス**) Miles Davis はトランペッターであり、キャリアを通じてジャズの可能性を広げた人物です。 ジャズ・フュージョンはもちろん、モダン・ジャズ、クール・ジャズ、ハード・バップなど、戦後のジャズ・シーンの最前線を走り続け、様々なミュージシャンに影響を与えました。 1968年にリリースしたアルバム『Miles in the Sky(マイルス・イン・ザ・スカイ)』では、電気楽器を取り入れるようになり“電化マイルス”とも呼ばれ、これがフュージョンへと繋がった初期の作品として知られています。 ### **Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)** Herbie Hancock は、ジャズ・ピアニスト、作曲家です。 Miles Davis 率いるジャズ・バンド“The Miles Davis Quintet”のメンバーとしても活躍した時期があり、Miles Davis と並びジャズの一時代を築いた人物です。 1973年に彼が出したアルバム『Head Hunters(ヘッド・ハンターズ)』では、ファンクやR&B を取り入れ、商業的にも成功を収めたジャズ・フュージョンを代表する名盤として知られています。 ### **Chick Corea(チック・コリア)** Chick Corea はジャズ・ピアニスト、作曲家です。 彼もまた、Herbie Hancock と入れ違いで The Miles Davis Quintet のメンバーとして活躍していました。ジャズ・ピアニスト、そして作曲家として上記2人と共に名を馳せ、ジャズ界に影響を与えました。 彼が1972年にリリースしたアルバム『return to forever(リターン・トュ・フォーエバー)』は、彼の最高傑作とも称されています。このアルバム名がそのままバンド名となり、ジャズにエレクトリック・ピアノ、ラテンなどの要素を取り入れたフュージョンの草分けとなりました。 ## **日本のフュージョンが世界で注目されている!?** サブスクや Youtube での音楽鑑賞の主流となり、世代やジャンルの垣根が薄れつつある現代。どの音楽が世界的に注目を集めるのか、ますます予測が難しい時代になっています。 2010年代後半ごろから、日本のシティ・ポップが海外の音楽ファンの間で注目を集めたのは記憶に新しいですが、日本のフュージョン“J-FUSION”も、じわじわとその注目が集まっているんです。 高中正義やカシオペアなどといった、日本のフュージョンを代表するアーティスト関連の Youtube動画は再生回数を伸ばし、コメント欄には海外のコメントが並び、世界中からリスナーを集めていることがわかります。 J-FUSIOON の中でも特に人気が高い高中正義は、2025年3月に、アメリカ・ロサンゼルス で2デイズ公演を成功させ、話題となりました。なんと50年ぶりの海外ツアーだったそう。さらに今年の3月からイギリス、アメリカ、オーストラリアの全8箇所にも及ぶ海外ツアーは、全会場完売となっています。 --- ## **まとめ** 以上、今回はジャズ・フュージョンについて紹介しました。 最近はチャートにランクインすることはなかなかないため、自ら聴きにいかないと耳にする機会も少ないかもしれません。ですが、前述した“J-FUSION”のように、世代を超えて、国境を超えて、楽しめる音楽でもあります。 この機会に、様々なジャズ・フュージョンのアーティストを聴いてみてはいかがでしょうか? --- # 電源タップやコンセントで音が変わる?電源まわりの対策をプロに聞いてみた【STUDIO SONIC TEST】 URL: https://blog.onlive.studio/interview-taishin-inoue-power-supply-252 Author: Nami Published: 2026-05-20 Category: Interview Summary: “電源まわりで音が変わる”そんな話を聞いたことはありますか?音に影響を与えるのは、音響機材だけの話ではないのです。練馬区にあるスタジオ STUDIO SONIC TEST。ここではレコーディングからミクシングやマスタリング、時にはレッスンまで、音楽制作に関わる幅広い業務が行われています。オーナーの TAISHIN INOUE氏(以下、TAISHIN氏)は、 EMC や音響物理学の観点から徹底してこのスタジオを構築したとのこと。そんな音のプロフェッショナルである TAISHIN氏に、今回は電源まわりが音に与える影響について、取材させていただきました。音の良い制作環境を実現したいという方必見です! ## **電源まわりで音が変わるって本当?** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/04/taishin-59.jpg) TAISHIN INOUE氏 **単刀直入にお聞きしますが、電源まわりで音が変わるというのは本当なのでしょうか?また、どういう仕組みで影響を及ぼすのでしょうか。** はい。前提として、電気が通るところには必ず電磁場が発生します。そうすると、必ずノイズも発生するんです。なので、電気とノイズ対策はセットで考える必要があるんですよね。 他にも電気の伝導率や、振動など、電源まわりが音に影響する原因は色々あります。今日はその辺りも踏まえて、実際に当スタジオで行っている電源まわりの取り組みを お伝えできればと思います。 ## **安全面を考慮したら、結果的にサウンドにも良い影響がある** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/04/data-src-image-ffea76eb-fef7-4947-9398-fb4cd84e74e7.jpeg) STUDIO SONIC TESTのデスク **音楽制作では電気をたくさん使用するかと思います。まずは安全面で気をつけた方がいいことはありますか?** タコ足配線は避けましょう。1つの電源プレートから取れるワット数の総量は、大体1500ワットと決まっています。タコ足配線がなぜ危ないかというと、電源タップに挿して使用している機材のワット数が1500W 以上になると、過電流や漏電といった危険に繋ってしまうからなんです。 加えて、レコーディング時にタコ足配線でたくさんの機材を繋いでしまうと、ただでさえ複雑な電源系統がより複雑になってしまうため、いくらでもノイズが入りやすい状況になってしまいます。なので、配線はなるべくシンプルにしておきましょう。 **なるほど。そのような仕組みになっているんですね。** あとは、視認性の良い丁寧な配線も心がけたいところです。 機材の裏の配線がぐちゃぐちゃになっていると、安全面、そして音的にも良くありません。ごちゃついた配線は埃もたまりやすく、プラグが酸化したり、最悪の場合火災にも繋がります。 また、ケーブルの中には電気が流れていますが、絶縁体に覆われていてもケーブル同士が接触することによって電磁場が発生し、信号の乱れが起こります。なので、接触しているという時点で音に良くないんです。 このような理由からうちのスタジオではケーブル同士も接触しないようにしつつ、地面と接触しないようにフロートさせています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/04/data-src-image-1f20d913-e64e-4f26-ac55-02fe6d9893c5.jpeg) 木片によって床と接触しないように工夫された配線 **地面から浮かせる理由はなんでしょうか?** 音を出すと地面って結構揺れるんですよ。その振動の影響を緩和するためです。 地面の振動も、意外と侮れないんです。 ## **音を良くするための電源まわりの取り組み** **先ほど“プラグの酸化”とありましたが、これはどういった状態なのでしょうか?** いわゆる錆(さび)ですね。このサビがあると導電率が悪くなってしまうので注意です。 うちではプラグをナノダイヤモンドで磨いて酸化した皮膜を取り除くというメンテナンスを、半年〜1年に一回しています。人間が呼吸しないと生きていけないのと一緒で、機材も電気がないと動いてくれないので1番いい栄養分を送ってあげるイメージですね。メンテナンスした後は音が全然違うんですよ。 **なるほど。せっかく電気を送っていても、プラグで台無しになったら良くないですもんね。** **その他、STUDIO SONIC TEST で行っている電源まわりの工夫はありますか?** 上流側のコンセントパーツや主要なプラグは“ホスピタルグレード”のものと交換しています。ホスピタルグレードは、病院内での機材を接続する時に使われるコンセントやプラグの規格です。  人命に関わる機材に繋がるものなので、足を引っ掛けてケーブルが外れないように、噛み合わせがすごく強いんです。それによって電気の流れや導電率も良くなるので、結果的に音も良くなります。 なので、オーディオにこだわっている方にも愛用者が多いんです。 ただ、電源コンセントのプレートの交換は資格が必要なので、交換する場合は電気事業者に依頼するか、資格を持っている人と一緒に交換してくださいね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/04/data-src-image-147aca3c-e7f7-4d39-aaaf-bfc48102a356.jpeg) ホスピタルグレードのプラグ **コンセントから交換されているんですね。** あと、全ての機材への電気の供給は、アイソレーショントランス電源から行っています。なんでかと言うと、電源コンセントって、コモンモードノイズやディファレンシャスモードノイズ ...といった様々なノイズが建物の配線を介して混入しやすい状態になっているんですよ。 トランス電源を使用することで、電気を一次側から二次側のコイルに移しリジェネレート(再生成)してくれて、そういったノイズの影響をなくすことができます。 また、同じくノイズを避ける目的で、トランス電源はフロートさせて物理的に結線しているほぼ全ての機材に電気を供給させています。  **ノイズを生まないために、様々な工夫をされているんですね。** そうですね。他にもノイズ対策の一つとして、スピーカーにより近い位置にある機材や、常に電源が入っている機材については、アースを一箇所だけ接続する”一点アース接続”を採用しています。この方法を採用している理由は、機材の接続によって発生するグラウンドループノイズを防ぐためです。 機材同士のアースが複数箇所でつながると、電気の流れがループ構造になり、ノイズがその回路をぐるぐると回り続けてしまいます。その結果、音質が悪くなることがあるんです。 そこで、アースの接続ポイントを一箇所に限定することで、ノイズがそこに流れるようにし、ノイズのループが発生しない構造にしています。 ## **おすすめの電源タップ** **ここまで話をお伺いして、電源タップの選択も音に影響を与えるのではないかと思いました。** **こちらでは電源タップはどのようなものをお使いですか?** そうですね。 昔買ったグラウンドが挿さる三針用のタップ を今でも大事に使っています。電源タップは消耗品でもあるので、定期的にナノダイヤモンドで磨いたりしてメンテナンスをしますね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/04/data-src-image-e7dd3a8f-bcfe-4656-b607-12963bd07dea.jpeg) TAISHIN 氏愛用の電源タップ **電源タップを買う時の決め手や選び方はありますか?** 選び方としては、機能がごてごて付いているものではなく、重量があり、差し込み口の噛み合わせがしっかりしていて、導電率の良いものを選ぶのが基本です。 **なぜ重いものなのでしょうか?** 軽いタップだと振動してしまうからです。先にもお伝えしましたが、振動は音に影響を与えます。なので、そのような振動にも耐えられるごついタップが良いんです。 あとは電源タップ、電源モジュール、電源ボックス、電源クリーナーなど、色々ありますが全て別物なんです。それぞれがどんな違いがあって、どんな時に使われるのか、まずはその違いから調べてみるのが大事だと思います。 というのも、世の中には色んな人がおすすめの商品を紹介していますけど、本質を理解していないと、無駄に高いものを買ったりしちゃうので。 **なるほど。電源タップだけでも、音の影響はあるんですね。** そうですね。あとは、電源タップを使用する時は、照明や家電の経路はオーディオ経路とブレーカーごとに完全に分けて使用することをおすすめします。LEDライトはノイズが多いので、これだけでクリアな音に変わりますよ。 ## **音をよくするためには、本質を知ることが大切** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/04/data-src-image-ae42affe-d8b9-4dce-b26d-8d8faa41a69f.jpeg) STUDIO SONIC TEST **自分の制作環境を良くしていこうと思う人たちにアドバイスはありますか?** 何か目的があった場合には、何に着目すると本質的に捉えることができるか、という視点を持っていただくと良いかなと思います。 例えば、音響物理学や EMC工学の観点から物事を見た時に、必ず身の回りにあるものでできることってたくさんあると思うんですよね。 気になるノイズがあったとして、どこが原因で、その原因を潰すためには何を使ったらいいか、どうしたら効率的か非効率か。そうやって 手を動かしてアイデアを湧かせながら、技術も感性 も向上させていくことがとても大切です。 音って、ちょっとしたことで異次元に良くなったりしますから。 --- ## **まとめ** “音は振動です。なるべく不必要な振動を録らず、捉えた振動をなるべく劣化させないでデジタル化できるかが大切です”と話す TAISHIN氏。 今回のインタビューでは、振動やノイズに影響されないためのアイディアが詰まっていましたね。高い機材を買う前に、今回の記事を参考に電源まわりを見直してみてはいかがでしょうか? 今回は電源まわりにフォーカスしてお話をお伺いしましたが、STUDIO SONIC TEST では、使用している全てのケーブルを自作していたり、PC自体にもノイズ対策がされていたりと、徹底した音の追求がされています。 “ノイズレスな純粋な楽器の音をレコーディングしたい”“音質的にクオリティの高い作品を仕上げたい”という方は、一度 STUDIO SONIC TEST に相談されてみてはいかがでしょうか。 STUDIO SONIC TEST に制作の依頼をしたい方は、こちらのページからお問い合わせいただけます。 [TAISHIN INOUE | ONLIVE Studio プロデューサー・ミックスエンジニア・アレンジャー | TAISHIN INOUE (SONIC TEST | PARALLEL SEXTET | OTOKAMI PRODUCERS) 電子音楽家・エンジニア。2001年から様々な名義でアンビエント・ブレイクス・エレクトロニカ・IDM・テクノの楽曲を ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/SONICTEST)](https://onlive.studio/user/SONICTEST?ref=blog.onlive.studio&utm_source=OLS_blog&utm_medium=article&utm_campaign=OLS_blog-%2Fprofessionals-interview-studio-sonic-test-106) STUDIO SONIC TEST プロフェッショナルインタビュー [プロフェッショナル紹介:音楽制作スタジオ・STUDIO SONIC TEST~楽曲制作から音楽レッスン、ケーブル制作まで! | ONLIVE Studio blog ONLIVE Studio blog では、登録プロフェッショナルをご紹介します!楽曲制作からレコーディング、ミキシング・マスタリング、プリ&ポストプロダクション、さらには音楽制作レッスン・ケーブル制作まで!今回は、音楽制作のさまざまなプロセスをサポートする音楽スタジオ「SONIC TES ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-professionals-interview-studio-sonic-test-106)](https://blog.onlive.studio/professionals-interview-studio-sonic-test-106?ref=ghost.onlive.studio) --- ## **ONLIVE Studio 読者の皆さんへ〜プレゼント企画実施中!** ONLIVE Studio では、音楽制作の電源周りを整えたい方へ向けて、プレゼント企画を実施中です! プレゼント内容:FURMAN SS6B 応募条件:Instagram のONLIVE Studio 公式アカウントをフォロー 応募方法:Instagram のDMへ「FURMAN希望」とメッセージ 詳細は ONLIVE Studio の Instagram をチェックしてみてください! [https://www.instagram.com/onlive.studio/](https://www.instagram.com/onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) --- # コード進行に活用したい!五度圏の見方〜 URL: https://blog.onlive.studio/how-to-use-circle-of-fifths-268 Author: Nami Published: 2026-05-13 Updated: 2026-05-15 Category: Knowledge Summary: みなさんは五度圏と呼ばれる表を見たことはありますか?この表は、キーの調号やダイアトニックコード、ツーファイブ、各キーの主要三和音...など、音楽理論のあれやこれが一目で見て分かる便利な図なのです。 この記事では、五度圏の使い方を5つ紹介します。 コード進行がなかなか覚えられない!と悩んでいる方は、この表の見方を覚えるだけで、目的のコードに辿り着きやすくなりますよ。 是非活用方法を覚えて、作曲の手助けツールとして利用してみましょう! ## **五度圏とは?** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/1-1.png) 五度圏とは、それぞれの調を5度上ずつ時計回りに円形で並べた図のことです。上記の表では、外側はメジャー・キー、内側がマイナー・キーとなっています。例えば、メジャーキーの場合、C の5度上は G、G の5度上は D…というな並びです。ちなみに、半時計回りに見ると、4度上の調を見つけられる仕組みになっています。 **五度圏のプチ情報〜** バロック時代に Nikolay Diletsky(ニコライ・ディレツキー)という作曲家が書いた著書“Grammatika(グラマティカ)”に登場した図が、現在の五度圏の元になっていると言われています。この著書は作曲の手引きを説いたもので、この五度圏には作曲に活かせる規則性が含まれているのです。 次の章で詳しくみていきましょう。 ## **五度圏の活用方法** ### **①調号を見つける** 五度圏では、各キーの調号を見つけるのに役立ちます。 五度圏では真ん中から右が#系、左が♭系の調が配置されています。 右側はトップから“C・G・D・A・E・B・F#”、左側はトップから“C・F・B♭・E♭・A♭・D♭・G♭”です。 まずは#系から見ていきましょう。トップの C は調号0で、右に行くにつれ # が1つずつ追加されていきます。 #系は“F・C・G・D・A・E・B”の順番に調号がつくため、G には Fに#、D には F・C に#がついていきます。 次は♭系です。 トップの C は調号0で、左に行くにつれ ♭ が1つずつ追加されていきます。 ♭系は“B・E・A・D・G・C・F”の順番に調号がつくため、F には Bに♭、B♭ には B・E に♭がついていきます。 この方法で覚えると、どのキーにどの調号がつくかを視覚的に導き出すことができるのです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/1.png) ### **②コード進行に役立つ〜ダイアトニック・コードを見つける** 調としてみていたアルファベットをコードと見なし、特定の場所をトニックと考えた場合、扇状に囲った以下の部分がそのキーで使用できるダイアトニック・コードでとなります。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/2.png) ただし、この方法では VIIm7(-5)のみ見つけることができません。 そのため、さらに右に広げたお隣のマイナー・コードをm7(-5)にすると思っておくと良いかと思います。 ### **③コード進行に役立つ〜ドミナント・モーション** 五度圏は、ドミナント・モーションを見つけるのに最適です。 ドミナント・モーションとは、コード進行においてダイアトニック・コードの V → I の動きのことをいいます。 ドミナント・モーションを活用したコード進行は、以下のようなものがあげられます。 - **ドミナント・モーション** - **ツー・ファイブ・ワン** - **セカンダリー・ドミナント** ドミナント・モーションは、言い換えれば、ルートの動きが4度上に進行している進行とも言えます。そのため、五度圏表を半時計回りに進行することで、ドミナント・モーションが簡単に探せるのです。 ちなみにツー・ファイブ・ワンは、IIm7→ V7 → IM7 ですが、IIm7 から V7 もルートの動きも4度上に進行しています。つまり、ひたすら半時計周りを回せば、ツーファイブ・ワンが簡単に見つけられます。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/3.png) ### **④コード進行に役立つ〜裏コード** コード進行において、ノン・ダイアトニックコードを取り入れる際にも活用できます。 裏コードとは、ドミナントの代理として使用できる♭II7 のことです。 この図では、対極にいるコードが、そのコードの裏コードにあたります。例えば、G の裏コードは D♭です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/4.png) ### **③転調に役立つ** 転調には、大きく分けて近親調への転調と、遠隔調への転調があります。 転調の基礎知識については、こちらの記事をご覧ください。 [転調のための基礎知識 | ONLIVE Studio blog 多くの楽曲は、1つのキーを軸に展開されていきます。これにより、楽曲に統一感が出て、聴き心地の良い音楽となります。しかし、時に他のキーを取り入れることで、楽曲に良いアクセントになることもあるのです。この記事では、転調のための基礎知識を紹介したいと思います。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-key-change-basics-258)](https://blog.onlive.studio/key-change-basics-258?ref=ghost.onlive.studio) 五度圏表を見れば、近親調、遠隔調それぞれを簡単に見つけ出すことができます。Cメジャーキーの近親調を見てみましょう。赤枠で囲ってある部分が Cメジャーキーの近親調になります。 このように、扇形で囲えば近親調が簡単に見つかるのです。その他のキーは遠近調と呼ばれ、コードの流れにもよりますが、Cの位置から遠ければ遠いほど大きく雰囲気を変えやすいです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/05/5.png) ## **番外編〜五度圏を進んでいく進行** The Beatles「You Never Give Me Your Money」では、Am7 → Dm7 → G → C → FM7 → Bm7(-5) → E → Am というコード進行になっています。(※) ルートは A から始まり、半時計回りに進んでいき、F までいったら B へ戻って、そこからまた半時計回りに進む...というコード進行になっているのです。 先ほど、左回りに進んでいけば、簡単にツー・ファイブ・ワンが見つけられると紹介しました。 つまり、この曲ではツー・ファイブ・ワンをひたすら回しているというコード進行になっているのです。 (※)筆者による耳コピをもとに記載しています。実際の楽曲と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。 --- ## **まとめ** どの調も同じ規則性で、目的のものが見つられる五度圏。 調性音楽が持つ規則性が詰め込まれていることがわかりましたね。 理論を勉強し始めた方こそ活用することで、キーの把握や転調、コード進行の理解がよりスムーズになるのではないでしょうか。 ぜひ保存して活用してみてください。 --- # アイドルの楽曲制作を依頼する方法 URL: https://blog.onlive.studio/idol-song-production-request-264 Author: Nami Published: 2026-05-06 Updated: 2026-05-13 Category: Knowledge Summary: 近年、SNS でアイドルの楽曲がバズるケースが増えています。CUTIE STREET「かわいいだけじゃ、ダメですか?」や、AiScReam「チョコミントよりもあ・な・た」。さらには M!LK「ビジュいいじゃん」や「好きすぎて滅」といったように、印象的なワードが話題となり、時には流行語として社会的なインパクトを残しています。このように、楽曲先行でアイドルを知ってもらえるきっかけにもなるため、グループのコンセプトやキャラクター性まで含めたアイドルソングならではの設計が、これまで以上に重要になっています。この記事では、アイドルソングの制作依頼を検討している人に向けて、楽曲制作の依頼方法を紹介します。 ## **アイドルの楽曲制作の依頼先を探す方法** アイドルの楽曲制作を依頼したい場合は、作曲家を探して依頼する必要があります。依頼先を探す方法は、主に以下の4つです。 **① スキルシェアサービスを使う** スキルシェアサービスとは、自分のスキルを販売できるプラットフォームです。 大手のサービスだと、ココナラやクラウドサービスなどの会社が有名です。 初心者〜プロまで幅広い作家が登録している為、過去の実績や制作サンプルをしっかり確認したうえで依頼することが重要です。 **② SNS で個人的に依頼する** SNS で発信している個人のクリエイターに直接依頼する方法です。気に入った作家に直接アプローチできることも魅力的ですが、なかには制作を受注していない人もいるため、まずは相談してみる必要があります。 **③ 制作会社に依頼する** 制作会社は、楽曲制作をはじめとした音楽制作全体を請け負う会社です。依頼内容がパッケージ化されていたり、納期が明確に管理されていることが多く、スケジュールの安定感があるのが特徴です。 **④ 音楽事務所(作家事務所)に依頼する** 音楽事務所(作家事務所)は、作曲家や作詞家などのクリエイターをマネジメントしている組織です。事務所が間に入ってやり取りを行ってくれるため、安心感もあり、所属作家の実績をもとに依頼できるため、一定以上のクオリティが期待できる点もメリットです。 **ONLIVE Studio について** 当ブログを運営している弊社のサービス、ONLIVE Studio は①に該当します。 ONLIVE Studio は音楽制作に特化したスキルシェアサービスです。作曲家はもちろん、エンジニアやミュージシャン、さらにはプロデューサーも登録されているので、楽曲制作に関する幅広い依頼を行うことができます。 まずは無料でのご相談も可能ですので、アイドル楽曲の制作をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。 [お問い合わせ | ONLIVE Studio ONLIVE Studio へのお問い合わせはこちらから。サービスに関するご質問・ご要望をお気軽にお送りください。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og)](https://onlive.studio/contact?category=music-support&ref=ghost.onlive.studio) ## **依頼 or コンペ?** 楽曲制作の依頼方法は、大きく分けて2つ方法があります。 先ほど紹介した①〜④でも、依頼先によってはどちらにも対応している場合があります。 それぞれのメリット・デメリットを把握し、依頼方法を工夫してみるのも一つの手段です。 ### **特定の作家に依頼する** この場合、作曲家の個人の経歴やこれまでの実績が重要な判断材料となります。 **メリット** 直接やり取りをして依頼を行えるため、具体的な内容や詳細を共有しながら進めることが可能です。 **デメリット** コンペと違って比較ができないため、事前のイメージのすり合わせが重要となります。 ### **コンペ形式で募集する** 依頼をしたい内容を公開して、楽曲募集をする方法です。 一定以上の知名度があるアイドル曲の場合、実績を求めて多くの応募が見込まれるため、特に有効な方法です。 **メリット** 複数のクリエイターから楽曲が集まるため、楽曲を比較しながら選べたり、幅広いアイディアに出会える可能性があります。 **デメリット** 楽曲が集まらない可能性もあるので注意です。 ## **依頼する時の注意点** ### **なるべく情報を共有する** 事前に楽曲のイメージをなるべく細かく共有することで、作家も楽曲をどのような方向性で仕上げたら良いか、イメージしやすくなります。例えば、以下のような内容を共有すると良いでしょう。 - 曲のイメージ(リファレンス曲や音楽ジャンル、歌詞の方向性など) - 利用用途 - 希望納品日 また、アイドルソングの場合はさらに、 - グループのコンセプト - メンバー構成(人数・キャラクター・歌唱力) - 想定しているファン層 といった情報も事前に共有することで、 よりグループにフィットした楽曲を制作してもらいやすくなります。 ## **著作権の扱いを確認する** アイドルソングはライブや配信などで使用されることが多いため、トラブルを避けるためにも、事前に権利の扱いを確認しておきましょう。著作権は、原則として楽曲を制作した作家に帰属します。そのうえで、以下の点は最低限確認しておくことが重要です。 - 楽曲の利用範囲(ライブ・配信・販売など) - 権利の扱い(どこまで自由に使用できるか) - クレジット表記の有無 以下の記事では、楽曲制作の依頼時に知っておきたい著作権の話題について、説明しています。著作権の主な契約パターンについても紹介していますので併せて参考にしてください。 [楽曲制作を依頼する時に必ず知っておくべき“著作権”の話 | ONLIVE Studio blog 〜譲渡・条件付き・買い切りの違いと実務上の注意点〜 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioYoshihiko Kawai ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-music-production-copyright-249)](https://blog.onlive.studio/music-production-copyright-249?ref=ghost.onlive.studio) ## **ONLIVE Studio の登録プロフェッショナル紹介** ONLIVE Studio に登録されている、アイドルソングに強みをもったクリエイターを紹介します。依頼をご希望の場合はクリエイターのページのお問い合わせいただくか、または ONLIVE Studio のお問い合わせ窓口までご相談ください。 (五十音順) ### **有田清幸** ドラマー、プロデューサー。 バンドCIVILIANのドラマーとして活躍し、2016年にSony Music Recordsよりメジャー・デビュー。現在はアーティストとしてのみならず、ドラムの音楽専門学校での講師や事務所経営者など、多方面で活躍。アイドルプロデュースやアーティストマネジメントも積極的に行っている。 自身のバンドのみならず、これまでにAKB48や須田景凪、酸欠少女さゆりなどのレコーディングやライブサポートにドラマーとして参加している。 [有田清幸 | ONLIVE Studio ドラマー、プロデューサー、ライブ制作、マネジメント、MIDIレコーディング | ドラマー・プロデューサー | 有田清幸 ボーカロイドプロデューサー・ナノウとしても活躍するコヤマを中心にバンドを結成。 2009年より「Lyu:Lyu」名義にて活動を始め、1枚のフルアルバムと4枚のミニア ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/KiyoyukiArita)](https://onlive.studio/user/KiyoyukiArita?ref=ghost.onlive.studio) ### **Core Creative** 作家事務所。幅広いクリエイターが所属しており、アイドル楽曲の実績も多数。 所属作家にはベテラン勢からフレッシュな若手まで在籍しており、多様なニーズに応えられる体制が整っている。 これまでに鬼頭明里「Unchaind mind」や鞘師里保「ラッセ!」などの楽曲を提供している。 [Core Creative | ONLIVE Studio 音楽プロダクション | ミックスエンジニア・作曲家・作詞家 | Music production in Yokohama,Japan. Web site: https://corecreative.jp Label site: https://coremusic.jp ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/CoreCreative)](https://onlive.studio/user/CoreCreative?ref=ghost.onlive.studio) ### **平賀伸明** 作編曲家、エンジニア、プロデューサー。 ゲームのサウンドディレクターとしての経歴も持ち、これまでにゲーム音楽や効果音などにも携わる。 プロデューサーや作家としても数多くの実績を持ち、これまでに乃木坂46 「やさしいだけなら」、SUPER☆GIRLS 「EVERYBODY JUMP!!」の楽曲を提供している。 [平賀伸明 | ONLIVE Studio プロデューサー、作詞、作編曲、ミックス、マスタリング | プロデューサー・作曲家・アレンジャー | 4件のレビュー | 乃木坂46、JUJU、タッキー&翼など多数のアーティストに楽曲提供しています。 ゲームサウンドのディレクターとしていくつものタイトルをリリースしてきました。 作詞、作編曲、ミックス ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/nobuyugo1990)](https://onlive.studio/user/nobuyugo1990?ref=ghost.onlive.studio#profile) --- ## **まとめ** アイドルが歌う楽曲は、そのグループの印象に影響を与えます。そのため、アイドルのコンセプトや戦略を踏まえたうえで制作を進めることが重要です。プロが手がける楽曲の力を活かすことで、グループの魅力をより引き出すことにもつながります。 今回の記事を参考に、グループに合った依頼先を選び、まずは相談から始めてみてはいかがでしょうか。 --- # 名機と見るギターアンプの歴史 URL: https://blog.onlive.studio/guitar-amp-history-legendary-models-267 Author: Nami Published: 2026-04-29 Updated: 2026-04-30 Category: Gear Summary: ギターアンプは、音を増幅するだけでなく、音作りにも影響を与えます。そのサウンドはそれぞれ特徴があり、これまで数多くの名作を支え、音楽の歴史を作ってきたのです。 この記事では、ギターアンプの歴史を追っていき、様々なギターのサウンドの歴史を支えた名機を見ていきたいと思います。 ## **ラジオから始まったアンプ** “アンプ”自体の始まりは、1906年に Lee De Forest(リー・デ・フォレスト)によって真空管が発明されたことにあります。当初、アンプはラジオや PAシステムのために利用されていました。ギターのアンプとして制作の試みが行われるようになったのは、1920年代頃です。1930年代になると様々なメーカーが続々と開発を進めました。 この頃の代表的なメーカーは、Dobro (ドブロ)や Rickenbacker(リッケン・バッカー)などです。 初期のギター・アンプは、当時流行していたハワイアンギターのミュージシャンの演奏で使用されていました。 ## **1940〜1950年代頃** エレキギターが普及し、リズム&ブルースやロックンロールなどが演奏されていた時代です。 ある時、ミュージシャンたちは音量を一定以上上げると、音が歪むことに気がつき始めます。当初ギターはクリーントーンが良しとされていて、この歪んだ音は良くないミスだと思われていましたが、次第に音楽的な表現として使用されるようになりました。これがディストーションのはじまりです。 このサウンドは当時のリズム&ブルースやロックンロールに取り入れられ、当時のサウンドが形成されました。 ### **1952年 Fender Bassman** 1951年に発売されたばかりであった、Fender の Precision Bass(プレシジョン・ベース)のために作られたアンプです。 当時はベース・アンプというものはまだ一般的ではありませんでした。『The Soul of Tone: Celebrating 60 Years of Fender Amps』という本の中で、Leo Fender は“ベースアンプと呼ぶに値する最初のアンプを作った”と語っています。 ベース・アンプとして売られたものでしたが、そのパワフルなサウンドから、ギタリストに人気が出ました。 後述する Marshall JTM45 は Bassman もこのアンプをモデルに作っており、ロック系譜のギターサウンドの元祖といっても過言ではないアンプです。 ### **1955 年 Fender Deluxe Amp 5E3** Bassman と同様、初期の Fender が作った伝説的なアンプです。 小型でありながらも豊かな倍音が得られ、当時のスタジオの定番機材になっていました。 ちなみに、Fender が1947年〜1960年頃まで制作していたアンプの外装は、ツイードが使用されていました。ツイードとは、羊毛で作られるスコット・ランドの織物のことです。 Bassman も Deluxe Amp 5E3 も、ツイード・アンプ期の名作として知られています。 ## **1960年代〜1970年代頃** 1960年代は、The Beatles や KINKS、the Who など、イギリスのミュージシャンがアメリカに進出し、人気を博した時代です。当時のチャートはイギリスのアーティストの名が軒並み並びました。イギリスのアーティストがアメリカを席巻した流れは、ブリティッシュ・イノベーションと呼ばれています。 この時期からロックンロールではより大音量でパンチの強いサウンドが求められるようになりました。 ギターのゲインを挙げたことによるギターの“歪み”がロックを象徴するサウンドとして確立されたのです。 ### **1959年 VOX AC30** イギリスのアーティストに愛された名機の一つが VOX AC30 です。煌びやかなクリーンなサウンドが特徴的で、その音は“チャイム・サウンド”として表現されています。 初期の The Beatles や The Shadows のステージには VOX AC30と書かれたアンプがよく置いてあり、当時のブリティッシュ・サウンドを共に形成したアンプです。 ### **1963年 Fender Twin Reverb** 名前の通り、リバーブが搭載されたモデルです。 大音量でも歪まないクリーン・トーンで、搭載されたスプリングリバーブは、当時のミュージシャンに広く使用され、特に60年代のサーフ・ロックでは欠かせないサウンドとなりました。 ### **1963年 Marshall JTM45** 現在、アンプの定番メーカーの一つとして知られている Marshall が開発した初めてのアンプです。 このアンプは、Fender Bassman を参考にして作られましたが、より強く歪んだサウンドとなっており、Marshall サウンドの原点となりました。 ### **1965年 Marshall Super Lead 100 Watt Plexi** “プレキシ”は、ロックを象徴するサウンドとして親しまれていますが、それらのサウンドは、この Super Lead 100 Watt Plexi に由来しています。 Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)や Cream(クリーム)に愛用され、ロックをよりラウドなサウンドへと押し上げていきました。 ## **1970年代〜1980年代頃** この時期になると、ハード・ロックやヘヴィ・メタル、ヘア・ロックといったジャンルがイギリスやアメリカで普及し始めます。よりヘビーで、歪んだギター・サウンドの需要が増したこの時代に、“ハイゲイン(high-gain)”のサウンド作りに適したアンプが誕生します。 ### **1975年  Roland JC-120** 日本が誇るメーカーRoland。1960年以降、ロックシーン向けのラウドで歪んだサウンドが持ち味のアンプが続きましたが、Roland JC-120の持ち味は“JCトーン”と呼ばれるクリーンなサウンドです。JC は Jazz Chorus の略称ですが、ジャズに限らずロックバンドにも愛されてきました。 このアンプには世界で初めてのコーラス・エフェクトが搭載されており、1976年にはその機能だけ取り出したコーラス・ペダルが発売されています。 ### **1981年 Marshall JCM800** 80年代の音楽シーンに欠かせない機材となったのがこのアンプ。 当時のミュージシャンたちと共に、ロック史を作りあげたサウンドです。90年代でもパンク・ロックのアーティストも好んでこのアンプを選択し、ロックの代名詞となるアンプとなりました。 ## **1990年代以降〜** 1990年代以降になると、ハイゲインがさらに洗練されていき、ダウンチューニングと相性の良いヘビーなサウンドでありつつ、タイトなサウンドとなる“モダンハイゲイン”と称されるサウンドが形成されました。 ### **MESA Boogie Dual Rectifier** 1990年代のヘビーなギター・サウンドを生みだした伝説的なギター・アンプです。 低音をしっかりと感じられる且つタイトなサウンドで、ギター・リフと相性の良い特徴的なサウンドは、ニュー・メタルやグランジ、オルタナティブ・ロックなどのジャンルで使用されました。 --- ## **まとめ** 以上、今回は伝説的なギター・アンプと共に、アンプの簡単な流れを見ていきました。 ギターアンプはロック史にとって、ギターと同じくらい必要不可欠な機材です。 アンプなしではあのラウドなサウンドは生まれていませんでした。 ONLIVE Studio では、過去に“エレキギターはじまりの歴史”という記事もあります。 アンプの歴史と合わせてみると、より歴史の流れがイメージできるのではないでしょうか。 ぜひご覧ください。 [エレキギターはじまりの歴史 | ONLIVE Studio blog 時には派手なギターソロ、時にはリズムを支えるバッキングなど、エレキギターは様々な音楽ジャンルにおいて欠かせない楽器です。では、エレキギターはどのように誕生したのでしょうか?この記事では、エレキギターのはじまりの歴史をご紹介します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-history-of-electric-guitar-179)](https://blog.onlive.studio/history-of-electric-guitar-179?ref=ghost.onlive.studio) --- # レコード会社、出版社、事務所、音楽レーベルの違いとは? URL: https://blog.onlive.studio/record-label-publisher-agency-what-difference-263 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-04-24 Category: Knowledge Summary: 音楽業界には、“レコード会社” “音楽出版社” “事務所” “レーベル”など、似たようで異なる役割を持つ組織が存在します。さらに、それぞれの内部では、A&R やディレクターといった専門職が音源制作を動かしています。 作曲家やクリエイターとして活動する上では、“どの組織が何をしているのか”だけでなく、“誰が何を決めているのか”を理解することが非常に重要です。 本記事では、組織の役割と、制作に関わる人物の役割を整理していきましょう。 ## **レコード会社の役割:音源制作と販売の中心** レコード会社は、音源(マスター)の制作と流通を担う中核的な存在です。 主な業務は以下の通り。 - アーティストの発掘・契約 - 楽曲制作の企画・進行 - レコーディングおよび音源完成までの管理 - CD・配信リリース - プロモーション全般 このレコード会社の中で、実際に制作を動かすのが以下の人物たちです。 **A&R** 作曲家にとって最も重要な存在で、楽曲の選定やコンペの実施、作家のアサインを行います。どの曲を採用するかの判断に深く関わる、現場のキーパーソンです。 **ディレクター** レコーディング現場の指揮を執り、ボーカル・ディレクションや楽曲のブラッシュアップを担当します。提出したデモに対して具体的な修正指示を出すのもディレクターの役割です。 **プロデューサー** 作品の音楽的な方向性やクオリティを統括します。アレンジャーやミュージシャンの選定など、音の完成度に責任を持つポジションになります。 **エグゼクティブプロデューサー** プロジェクト全体の責任者であり、最終的な意思決定を行います。予算やリリースの可否など、大きな判断を下す立場です。 レコード会社は、“音源ビジネス”を担い、原盤権(マスターの権利)を持つ点が特徴です。 また昨今では、レコード会社内の人間ではなく、セクションごと、音楽プロダクションや作家に業務委託するケースもあります。 ## **音楽レーベルとは?:企画とブランドの単位** 音楽レーベルは、レコード会社の中に存在する、制作・リリースの単位(ブランド)です。看板とも言えます。 音楽ジャンル別(J-POP、アニソンなど)や、コンセプト別(新人開発、海外志向など)にレーベルが分かれていることがあり、それは制作方針やカラーによって大きく異なります。 ここでも中心になるのは、 - A&R - ディレクター - プロデューサー といった制作チームです。 つまりレーベルとは、どんな音楽を作るかを決める現場の集合体とも言えます。 ## **音楽出版社の役割:著作権の管理と活用** 音楽出版社は、楽曲そのものの権利(著作権)を扱う組織です。 主な業務は以下の通りです。 - 著作権の登録・管理 - 使用料の徴収と分配 - 楽曲の営業(タイアップ、カバー提案など) - 作家への案件紹介 出版社にも、実務を担う音楽出版ディレクターという担当者が存在します。  楽曲を他のアーティストや企画に提案し、使われる機会を作る役割です。作曲家に対して制作依頼を行うこともあります。 レコード会社が“音源を売る”のに対し、出版社は“楽曲を使ってもらうことで収益を生む”点が大きな違いです。 ## **事務所の役割:アーティストのマネジメント** 事務所は、人(アーティスト)を管理する組織です。 主な業務は以下の通り。 - スケジュール管理 - ブランディング・戦略設計 - メディア出演の調整 - 契約管理 ここで重要な人物が、マネージャー(マネージメント)です。 マネージャーはアーティストに最も近い存在で、制作現場にも立ち会いながら、関係各所との調整を行います。 クリエイターにとっては、直接やり取りをするケースも多く、現場の空気感に影響を与える重要なポジションです。 ## **プロモーションに関わる人物:作品を広める役割** 音源が完成した後、重要になるのがプロモーションです。 そのプロモーションに関わる人物がプロモーターです。プロモーターは、ラジオ・テレビ・Webメディアへの営業、タイアップ獲得、リリース戦略の実行などを担当し、作品を届ける役割を担います。 どれだけ良い楽曲でも、届ける力がなければ広がらないため、非常に重要なポジションです。 ## **作曲家・クリエイターが押さえるべきポイント** ### **① 誰が決定権を持っているのかを理解する** A&R が選び、ディレクターが仕上げ、最終的にはエグゼクティブ・プロデューサーが判断します。この流れを理解することで、的確なアプローチが可能になります。 ### **② どの組織の案件かを把握する** レコード会社案件なのか、出版社案件なのかで、求められる成果や収益構造が異なります。 ### **③ 人によって判断基準が変わる** 同じ会社でも、A&R やディレクターが変われば、求められる音楽も大きく変わります。 --- ## **まとめ** 音楽業界は複雑に見えますが、整理すると以下のように理解できます。 - レコード会社:音源を作る(A&R、ディレクター、プロデューサー) - 出版社:楽曲を管理する(出版担当) - 事務所:人を管理する(マネージャー) - レーベル:制作の方向性を決める - プロモーター:作品を広める - エグゼクティブ・プロデューサー:最終判断を行う 作曲家やクリエイターにとって重要なのは、どの組織と仕事をしているかだけでなく、誰に向けて作っているのかを理解することです。 この視点を持つことで、単なる楽曲制作から一歩進んだ、プロフェッショナルとしての活動が可能になるでしょう。 --- # 音源だけでは味わえない、ライブの魅力が楽しめる YouTube コンテンツ URL: https://blog.onlive.studio/live-music-youtube-channels-259 Author: Nami Published: 2026-04-22 Updated: 2026-05-13 Category: Column Summary: ライブ会場に足を運ぶ、ライブDVD を買う、歌番組をチェックする...など、昔はアーティストのパフォーマンスを見る機会は限られていました。YouTube が普及した現代では、ジャンルを問わず、様々なコンセプトを掲げた YouTubeコンテンツが充実しています。落ち着いた雰囲気で行われるアコースティックライブから、スタジオの熱量を感じるセッションまで。今回は、国内外から厳選した、音源とは一味違うパフォーマンスが楽しめる YouTubeコンテンツを紹介します。 ## **国内** ### Tiny Desk JAPAN [NPR Music The official YouTube channel for NPR Music featuring Tiny Desk Concerts, live shows, documentaries and more. Find more at www.npr.org/music ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/IXJZjJSYR9kfnUcHwIzAYjunIfovC2QYOOAseZxrDHBwvCKQEHBNcdC6PmNxn8EALE357U3vvhE=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/@nprmusic?ref=ghost.onlive.studio) Tiny Desk JAPAN とは、後述するアメリカの人気Youtubeコンテンツ“Tiny Desk Concerts”の日本バージョンです。オリジナルの運営元であるNPR からNHK がライセンス供与を受け、2024年より制作が開始されました。 初回のゲストは藤井風。一部の音楽ファンの間では “藤井風が Tiny Desk に出ている!?”と話題になり、そのパフォーマンスに賞賛が集まりました。 これまでに出演したアーティストは、yama やちゃんみな、ASKA 、稲葉浩志、やのとあがつま、梶浦由記など。 令和を代表するアーティストだけでなく、日本が誇る実力派のアーティストたちです。  Tiny Desk JAPAN での演奏は、本家と同様に、なるべく生演奏に近づけて演奏されます。つまり、オートチューンやリバーブがかかっていないのです。 Tiny Desk Concerts を日本でやるという、この挑戦的な試みは“日本の音楽を世界にもっと知ってもらえる機会になるのでは”と期待の声や、“このような演奏を求めていた!”というファンからの反響もあり評判です。 テレビの歌番組ではなかなか見られないアーティストも出演しており、わくわくするコンテンツですね。 ### THE FIRST TAKE [THE FIRST TAKE A microphone and a white studio. And 1 rule. You’ve got 1 TAKE. Perform anything you like. Show us everything you’ve got for that 1 moment. THE FIRST TAKE ■「THE FIRST TAKE」 SNS Instagram: https://www.instagram.com/the_firsttake/ Twitter: https://twitter.com/The_FirstTake ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/_PoRJpwlHmc2i2gQgXliEJ3HvgrspH3enTCuAfRrBFZE1ziCIfpcB8wdWuvkbGQ_K4sAA7vX28A=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/@The_FirstTake?ref=ghost.onlive.studio) Sony Music Labels Inc. が運営する、一発録りでパフォーマンスをするチャンネルです。 2019年にスタートしたこのチャンネルは彗星のごとく登場し、YOASOBI や 優里、女王蜂 など人気アーティストの動画が次々にバズを生みました。2026年現在、1億回再生を超える動画はなんと6本もあります。 真っ白な異質な空間と、“一発録り”という制約の中で行われるパフォーマンスは独特な緊張感があり、視聴者としても聴き入ってしまいますね。 若手アーティストだけでなくレジェンドクラスのミュージシャン、VTuber、K-POP や海外アーティスト、さらにはお笑い芸人も過去に出演しています。 令和のヒット曲だけでなく、平成・昭和の名曲も演奏されている​ので、Z世代以外の視聴者は懐かしさを感じることができたり、世代を超えて名曲が広がるきっかけにもなっています。 KANA-BOON のボーカルである谷口鮪と、ネクライトーキーのボーカルであるもっさが歌う「ないものねだり」の回は、谷口鮪が歌い遅れてしまう瞬間もありましたが、リスナーからは“むしろレアで嬉しい”と評判な回です。一発録りならではの空気感と、楽しそうに歌う相性抜群な2人の歌声が楽しめます。 ### With ensemble [With ensemble Artist meets ensemble - giving birth to an one-and-only sound, and familiar masterpieces are recreated with new interpretations. In this busy time and age, we strip it all down to present the ultimate acoustic performance, using only voices and classical instruments. We will capture these thoughts thoroughly and continuously, bringing you straight to the intricate moments when unique music is born. ----- “With ensemble” features original collaborations between music artists and orchestra ensembles, showcasing unique interpretations of famous songs and new looks at the guest artists. With a different orchestra ensemble assembled specially for each song, each video shows a guest artist performing with the orchestra of the day, all with original, unique classical arrangement, recreating familiar masterpieces with new interpretations. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/ZeZ061bbd_2wHE-WO87xWXUqlN_QCYhl55Lh-q342j9CNMtnerr-j7u7hzyCDU7tXCFr-Yc-WQ=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/@Withensemble/videos?ref=ghost.onlive.studio) With ensemble は、このチャンネルでは名前の通り、ピアノやストリングス、ホーンなどの生楽器による豪華アンサンブルで、楽曲を楽しむことができるチャンネルです。 プロデューサーは、ヴァイオリニスト、そしてmillennium parade のメンバーとして活躍する常田俊太郎。運営は THE FIRST TAKE も手がける THE FIRST TIMES によって行われています。 yama「春を告げる」や加藤ミリヤ「SAYONARAベイベー」など、原曲が電子音楽中心の楽曲は特に原曲とのギャップを感じられて、まるで別の曲のようです。 原曲とは異なる新たな表情を楽しめるのも、このチャンネルの面白さですね。 ### blackboard -One Cut Live Show- [blackboard イケてる”過去”が描かれた空間の中で、イケてる”今”を目撃する 『blackboard -One Cut Live Show-』 ◆次世代を担う新進気鋭のアーティストたちを紹介する新番組「MTV PUSH Presents FUTURE ICONS」MTVにてコラボ放送決定!!(MC:ヒコロヒー) 【番組サイト】https://www2.mtvjapan.com/special/future-icons/ ◆blackboard SNS 【Twitter】https://twitter.com/blackboard_text 【Instagram】https://www.instagram.com/blackboard_text 【Tik Tok】https://www.tiktok.com/@blackboard_live →blackboardはコラボレーション、スポンサー、出演者アーティストを募集しています。 担当mitaまでDMください!! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/4MdUUY40RpwYBXdsXQHO-MNJH7aZlrtvP5uX0ldZMV5bqh2qSJa05lKiiEDZGEqlz671ZvHKNmY=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/@blackboard/videos?ref=ghost.onlive.studio) blackboard -One Cut Live Show- は、“エンタメをタクラム、ハコ”をコンセプトに、ジャンルを問わずアーティストのパフォーマンスを届ける YouTubeチャンネルです。 特徴的なのは、スタジオセットの巨大な LEDパネル。歌詞とともに映像が映し出され、印象的な空間を作り上げています。 このチャンネルは MTV PUSH Presents FUTURE ICONS という、MTVJapan による新人発掘番組ともコラボしており、blackboard では新進気鋭の注目アーティストの演奏を楽しむことも魅力の一つです。 SNS出身のアーティストもいち早く取り上げており、日常の「あるある」をユーモアたっぷりに歌い上げるなかねかなや、「魔法の絨毯」で大ヒットした川崎鷹也、TikTok や YouTube で人気を獲得しているもさを。なども、このチャンネルに出演しています。 ### レッドブルマイク [レッドブルマイク レッドブルが翼をさずけるジャパニーズ・ヒップホップ専門チャンネル🔥 マイクを介して紡がれるラッパーたちの現在地。ときに共に高みを目指し、ときに競い合う、数々のパフォーマンス動画で進行形のシーンのリアルをお届け🎤 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/ytc/AIdro_nw5EzGQKv70GcMOWJymODxyq844oUhv3IwKyeEy3mrUCM=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/@RedBullMIC?ref=ghost.onlive.studio) レッドブルが主催する、ジャパニーズ・ヒップホップに特化したラップパフォーマンスチャンネルです。 このチャンネルでは、ヒップホップならではのさまざまなパフォーマンス企画を楽しむことができます。 例えば、選ばれたラッパーたちがノーカットでマイクリレーを行う Red Bull RASEN。同じビートでマイクをつなぎますが、ラッパーごとにリリックやフローののせ方が異なり、聴いていて面白いです。 Awich、Tsubaki、OZworld、CHICO CARLITO といった沖縄出身のラッパーたちによる回では、沖縄ならではのリリックやフローが披露され、それぞれの個性がぶつかり合うマイクリレーが楽しめます。 また、日本のヒップホップを牽引してきたレジェンド Zeebra のキュレーションによって始動した Red Bull 64 Bars も人気企画です。 ラッパーが64小節のロングヴァースを一発録りで披露するシンプルな企画ながら、ラッパーのスキルや表現力をダイレクトに楽しめるのが魅力的なポイントです。 ### Spincoaster [PAN!C ROOM panic room (a safe room) PAN!C ROOM is a collective based in NYC throwing underground dance events and hosting recording sessions showcasing rising DJs from around the world. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/222xEGZb3g5n0kHSTieBEKhS5HiZzuOMzcYsqs52pZ895TRFLkwcq01XY7Cv4fHWW6imzLN0=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/channel/UCANlvQuGwrusnPsc3SlTsmw?ref=ghost.onlive.studio) 音楽メディアや Music bar を運営する Spincoaster の YouTubeチャンネルです。このチャンネルのシリーズの一つである TOKYO SOUNDS では、インディーズ・アーティストのパフォーマンスを楽しむことができます。 ライブセッションでは、多くのライブが立体音響を実現するバイノーマル録音によってレコーディングされています。 そのため、イヤホンやヘッドフォンで聴くと、あたかもそこの空間で音楽を聴いているような没入感で音楽を楽しめるのが魅力的です。 世間的にはまだ名前はしれていないけど、知る人ぞ知る、国内外問わず数々の新鋭アーティストのライブを楽しむことができます。 “こんなアーティストがいたんだ!”と新たな発見があるかもしれません。 ## **海外** ### NPR Music Tiny Desk Concerts [NPR Music The official YouTube channel for NPR Music featuring Tiny Desk Concerts, live shows, documentaries and more. Find more at www.npr.org/music ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/IXJZjJSYR9kfnUcHwIzAYjunIfovC2QYOOAseZxrDHBwvCKQEHBNcdC6PmNxn8EALE357U3vvhE=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/@nprmusic?ref=ghost.onlive.studio) Tiny Desk Concerts(タイニー・デスク・コンサート)は、アメリカのラジオ局である NPR が運営する、世界的に絶大な人気を誇るライブコンサートチャンネルです。 コンサートというと、通常は大掛かりなセットや派手な照明をイメージしますが、このチャンネルでは“Tiny Desk(小さな机)”の名前の通り、会場はなんと NPR 本部オフィスの一角で行います。 この斬新なコンセプトは、NPR のチームメンバーが SXSW(※)で行われたLaura Gibson (ローラ・ギブソン)のライブを見た後、その音がとても小さくて聴こえなかったことから、“彼女を自分たちのオフィスに呼んで演奏して貰えば良んじゃない?”という冗談から始まったと、ホストである Robin Hilton(ロビン・ヒルトン) は言っています。 また、このコンサートのルールとして、リバーブやオートチューン、さらには会場用にマイクのゲインも使用しないとのこと。そのため、アーティストたちはほぼ生音に近い状態でパフォーマンスすることになります。 特に、ラッパーのアコースティックライブはあまりイメージがない方も多いのではないでしょうか。ここでは Migos(ミーゴス)や Mac Miller(マック・ミラー)、 Megan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)など多くのラッパーもパフォーマンスをしていて、普段と違った魅力を感じられるのでおすすめです。 (※)毎年アメリカのテキサスで開催される、音楽や映画、IT などといった分野のショーケース・イベント。 ### COLORS [COLORS COLORSxSTUDIOS - A Stage for non-ordinary expression. ALL COLORS. No genres. COLORSXSTUDIOS is a unique aesthetic music platform showcasing exceptional talent from around the globe. COLORS focuses on the most distinctive new artists and original sounds in an increasingly fragmented and saturated scene. All COLORS shows seek to provide clear, minimalistic stage that shines a spotlight on the artists, giving them the opportunity to present their music without distraction. @colorsxstudios on all socials ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/ytc/AIdro_nFe5LeXpVm-ggGY9NH3JqYvVyU1NBcXHZ827U0JtoFa0M=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/@COLORSxSTUDIOS?ref=ghost.onlive.studio) COLORS は、ドイツの音楽プラットフォームである COLORSxSTUDIOS が運営するライブパフォーマンスチャンネルです。 “All COLORS, no genres.”(訳:すべては色、ジャンルはない)というキャッチコピーのもと、アーティスト自身の個性を尊重するようなコンセプトとなっています。 アーティストのパフォーマンスに集中できるよう、演奏の場となるステージは、単色の背景に照明のみというミニマルなスタイル。その視覚的なインパクトから Instagram や TikTok でも目につきやすく、拡散されることも多いです。 また、注目の新人アーティストも多くプレイしており、例えば、Doja cat(ドジャ・キャット)は2020年に「Say so」で世界的ヒットを飛ばしますが、その前年に COLORS に出演しています。爆発的なブレイク前にあのアーティストがパフォーマンスしていた!なんてとのこともあり、新人のショーケース的ポジションとしても楽しめるチャンネルです。 ### BBCRadio1VEVO [BBCRadio1VEVO The world’s best radio station, bringing you the most remarkable live music on the planet. Listen live online and find out more at http://www.bbc.co.uk/radio1 Subscribe to us now to join the Radio 1 Vevo family and never miss out on any of our beautiful videos! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/R8GLIHiI0RzD0zYKl5UcqK7QASxCmVQsz_QLfIMoYWRt9iAdXbqid_MRpFbfbHVlf03jWGmnDg=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/@BBCRadio1VEVO?ref=ghost.onlive.studio) BBCRadio1VEVO は、イギリスのラジオ局である BBCRadio1 が運営する、ライブパフォーマンスチャンネルです。 このチャンネルでは、BBCRadio1 の人気番組“Live Lounge”で行うアーティストのパフォーマンスを見ることができます。 Live Lounge では、人気アーティストが自身のオリジナル楽曲を披露するだけでなく、他アーティストの楽曲をカバーすることが定番となっており、思いもよらない組み合わせや斬新なアレンジになっているのが魅力的です。 例えば、Harry Styles(ハリー・スタイルズ)による Lizzo(リゾ)「Juie」、Sam Smith(サム・スミス)と Discloser(ディスクロージャー)による Drake(ドレイク)「Hotline Bling」など、原曲とは異なる面白いアレンジになっています。 ### Audiotree [Audiotree Audiotree showcases talented musicians and bands from around the world. Originally created to give young bands a platform to be seen and heard, the Audiotree Music channel has become a cornerstone in the music world. The concept is to capture intimate performances from diverse artists in a professional studio at no cost to them. Discover your next favorite band at http://audiotree.tv. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)YouTube ![](https://yt3.googleusercontent.com/ytc/AIdro_k3RmwCzxjL6XSR0Y5jUvkNDPUdx2I0CKKhxJ2iyVdROr4=s900-c-k-c0x00ffffff-no-rj)](https://www.youtube.com/@audiotree/videos?ref=ghost.onlive.studio) Audiotree は、アメリカのシカゴを拠点にするレーベル Audiotree が運営する、ライブセッション・パフォーマンスチャンネルです。 このチャンネルでは様々なジャンルのインディーズ・アーティストのライブセッションを楽しむことができます。 Audiotree 自体は、Adam Thurston (アダム・サーストン)と、シカゴのエンジニアである Michael Johnston(マイケル・ジョンストン)によって立ち上げられました。 この事業は、インディーズ・アーティストを支援することを目的として始まったという背景があり、YouTube の収益もアーティストと折半することで、アーティストにとっても新たな収入源となっているのだとか。 自社のスタジオでエンジニアたちによってレコーディングされたライブパフォーマンスを撮影しているため、高いクオリティのサウンドを楽しむことができます。 また、インディーズ・アーティストの“登竜門”的なポジションとして、実力派のエッジが効いたパフォーマンスが楽しめるのも魅力的です。 他にも、スタジオを飛び出して、ガレージや歴史的記念霊廟などといったユニークな場所で演奏を行う Far Outシリーズも見応えがありおすすめです。 例えば、Frost Children というアメリカの若手デュオは、アイスホッケー場のど真ん中でパフォーマンスしています。 ### Power 106 Los Angeles Power 106 は、アメリカ・ロサンゼルスにあるヒップホップラジオ局の YouTubeチャンネルです。 ヒップホップシーンの最新情報やインタビュー、ライブパフォーマンスなど、さまざまなコンテンツを発信しています。 なかでも人気なのが、Justin Credible(ジャスティン・クレディブル)と DJ Sourmilk(DJサワーミルク) の2人からなる DJチーム“L.A. Leakers”がホストを務め、ゲストのラッパーがその場でフリースタイルラップを披露する“L.A. Leakers Freestyle”というシリーズです。 ここで行われるフリースタイルは、ラッパーたちのスキルを証明する場としても知られており、これまで Central Cee(セントラル・シー)、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ) など、数多くの有名ラッパーが出演しています。 スタジオというシンプルな空間で、ラッパーの実力がダイレクトに伝わるところが、このシリーズの大きな魅力です。 現代におけるヒップホップ界の“BIG3”の一人と称される J. Cole が出演した回は、その圧倒的なスキルは伝説的パフォーマンスとして多くのファンに衝撃を与えています。 --- ## **まとめ** 以上、今回は YouTube で見られるアーティストのパフォーマンスチャンネルを紹介しました。 ライブでは音源とはまた違った魅力が感じられて、アーティストの表現力はすごいなと改めて感じます。 実際のライブはさらに熱量を感じられる場です。今回紹介した Youtubeチャンネルでパフォーマンスを見て、魅力的に感じたアーティストがいたら、ぜひライブに足を運んでみてはいかがでしょうか? --- # 転調のための基礎知識 URL: https://blog.onlive.studio/key-change-basics-258 Author: Nami Published: 2026-04-15 Category: Tips Summary: 多くの楽曲は、1つのキーを軸に展開されていきます。これにより、楽曲に統一感が出て、聴き心地の良い音楽となります。しかし、時に他のキーを取り入れることで、楽曲に良いアクセントになることもあるのです。この記事では、転調のための基礎知識を紹介したいと思います。 ## 転調とは? 転調とは、曲の途中でキー(調)が変わることです。 転調をすることで、ダイナミックさを演出できたり、セクションによって雰囲気を変えられたりなど、曲に彩りを加えてくれる手法となっています。 ## **転調の種類** 転調には、大きく分けて一時転調と本格転調が存在します。 **一時転調** 名前の通り、一時的に転調することです。 短い間だけ他のキーに転調し、また元のキーに戻ってきます。 楽譜にすると臨時記号を用いるイメージです。 **本格転調** 長い期間で転調することです。 たとえば、歌のラストのサビだけ半音上のキーに転調する場合は、本格転調となります。 楽譜にすると、調号から書き換えるイメージです。 ## **どのキーに転調すればいい?** キーはメジャーキーとマイナーキーの両方を合わせると、24種類あります。 “転調を楽曲に取り入れてみたいけど、どのキーに転調すれば良いの?”という方も多いのではないでしょうか。 結論からお伝えすると、どのキーに転調しても問題はありません。どのように転調するかによっても聴こえ方は左右されますが、自然に聴こえやすいキーと、大きく雰囲気を変えやすいキーが存在します。 次の章では、転調をする上で知っておきたい考え方を紹介します。 ## **近親調への転調** 近親調とは、元となるキーと調号が大きく変わらない、比較的近しいキーのことです。 たとえば、Cメジャーキーと Gメジャーキーは、構成音が1音しか変わりません。そのため、近親調への転調は比較的穏やかに転調をすることが可能です。 ### **同主調** 同主調は、同じ主音を持つ、メジャーキーとマイナーキーの関係のことをいいます。 たとえば、Cメジャーキーと Cマイナーキーのような関係です。 ### **平行調** メジャーキーとマイナーキーには、構成音が全く同じ調があります。 この関係性を平行調といいます。 たとえば、Cメジャーキーと Aマイナーキーのような関係です。 ### **属調** 基準となるキーのドミナント(属音)となる音を主音にしたキーのことです。 たとえば、Cメジャーキーの場合、ドミナントは G です。 そのため、Cメジャーキーにとっての属調は Gメジャーキーとなります。 ### **下属調** 基準となるキーのサブドミナント(下属音)となる音を主音にしたキーのことです。 たとえば、Fメジャーキーの場合、サブドミナントは F です。 そのため、Cメジャーキーにとっての下属調は Fメジャーキーとなります。 ※上記に加えて、属調の平行調と下属調の平行調も近親調に含まれる場合があります。 ## **遠隔調への転調** 遠隔調とは、近親調以外の音のことです。 構成音が似ていないため、転調した際に雰囲気を大きく変更することができます。 ## **転調している楽曲を聴いてみよう** King Gnu 「白日」 D♭メジャーキーを基本に展開されますが、ラストのサビで半音上の Dメジャーキーに転調しています。 Whitney Houston 「I Will Always Love You」 A♭メジャーキーを基本に展開されますが、ラストのサビで全音上の B♭メジャーキーに転調しています。 Mrs. GREEN APPLE「Theater」 イントロは Gメジャーキー、Aメロの1回し目は B♭メジャー、2回し目にはまた Gメジャーサビは B♭メジャー...というように、Gメジャーキーと B♭メジャーキーを行ったり来たりしている楽曲です。 The Beatles 「Penny Lane」 Aメロは Bメジャーとその同主調である Bマイナーを行ったり来たりしています。また、サビは Aメジャーキーとなっています。 --- ## **まとめ** 今回は転調の基礎知識を紹介しました。 転調には大きく分けて一時的な転調である一時転調と、長い区間転調を行う本格転調があることが分かりました。 半音上や全音上の転調は王道の方法であり、尚且つドラマチックで分かりやすい転調です。一方で、The Beatles の「Penny Lane」のように、同主調へとシームレスに転調している場合もあります。 どこのキーからどこへ転調しているのだろう?という視点を持って楽曲を聞いてみるのも、面白いのではないでしょうか。“実は意外なところで転調していた!”なんて発見があるかもしれません。 また、具体的な転調を行うテクニックは、また別記事で紹介したいと思います。お楽しみに! --- # サンプル音源を利用して楽曲制作を行う際に気をつけたいこと URL: https://blog.onlive.studio/things-to-know-when-using-samples-in-music-257 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-04-08 Category: Knowledge Summary: サンプル音源を活用した楽曲制作は、いまやプロ・アマを問わず一般的な手法となりました。ヒップホップやダンス・ミュージックはもちろん、J-POP、劇伴、CM音楽に至るまで、多くの現場でループ素材やワンショットが使われています。しかしその一方で、“どこまで使っていいのか?”“配信で問題は起きないのか?”といった疑問や不安も少なくありません。本記事では、法的観点と制作実務の両面から、作曲家が押さえておきたいポイントを整理します。 ## **サンプル音源の種類を理解する** まず重要なのは、サンプル音源と一口に言っても性質がまったく異なるという点です。 ### **① 既存楽曲からのサンプリング** 市販の CD や配信音源から音を切り出して使用するケースです。この場合に関わるのは、 - **著作権(作詞・作曲)** - **著作隣接権(原盤権)** の両方です。つまり、作曲者側(出版社など)とレコード会社の双方から許諾を得なければなりません。 ここでよくある誤解が、“短ければ大丈夫“というものです。しかし法律上、何秒なら OK という基準は存在しません。 判断のポイントは長さではなく、元楽曲が識別可能かどうかです。印象的なフレーズをそのままループすれば、数秒でも問題になる可能性があります。 ### **② 市販サンプルパック(買い切り型)** WAV 素材などを販売しているサンプルパックは、購入時のライセンス契約に基づいて使用します。一般的には、 - 楽曲への組み込みは可能 - 素材単体での再配布は禁止 - サンプルとしての再販売は不可 といった条件が設定されています。 重要なのは、必ず利用規約を確認することです。ロイヤリティ・フリーという言葉だけを鵜呑みにせず、商用利用の範囲やクレジット表記の有無を確認しておく必要があります。 ### **③ サブスクリプション型サービス** 現在主流なのが、Splice のような定額制サービスです。多くの場合、 - 商用利用可能 - ロイヤリティ追加支払い不要 - 配信利用可能 とされています。 ただし、“契約終了後の扱い”“独占性はない(=他人も同じ素材を使える)”といった点は理解しておくべきです。合法であっても、他人とまったく同じループを使う可能性があるというリスクは常に存在します。“オリジナル曲を制作する“という点で、疑問が残るでしょう。 ## **“どれくらいの割合なら OK?”という誤解** 制作者の間で頻繁に言われているのが、“何%までなら使っていいのか?”という疑問です。結論は明確で、割合基準は存在しません。 法的判断で重視されるのは、 - 元ネタが特定できるか - 新たな創作性が加わっているか - 市場において代替性があるか といった点です。 つまり、どれだけ使ったかではなく、“どう使ったか”が問われます。ループをそのまま楽曲の中心に据えるのと、分解/加工して再構築するのとでは、創作性の評価が大きく変わります。 ## **配信審査で弾かれる可能性** 合法的に入手した素材であっても、配信時に問題が起きるケースがあります。たとえば、TuneCore Japan のようなディストリビューターでは、コンテンツID照合や重複チェックが行われています。 審査で保留・リジェクトされやすい例としては、 - 他の配信曲とほぼ同一のループ使用 - 流通量の多いボーカル・ループの未加工使用 - 構造的に既存配信曲と酷似 といったケースです。 ここで重要なのは、違法でなくても弾かれる可能性があるという点です。プラットフォームはトラブル回避を優先するため、安全側に判断します。対策としては、 - ループの再構築 - ピッチ・テンポ変更 - エフェクト処理による質感変化 など、独自性を明確に打ち出すことが有効です。 ## **制作実務上の注意点** 法的問題とは別に、制作現場での実務的な課題もあります。例えば、デモの段階で、ドラム・ループ(キック/スネア/ハイハットが一体化したような)を楽曲に取り入れ、その楽曲が本採用となった場合、 - キックだけ差し替えたい - スネアだけ EQ したい - パラデータで納品したい といった要望に対応できません。 商業案件では、ステム(パラ)納品は必須の場合が多く、さらに、TVミックスが必要になる、リミックス前提の楽曲もあります。制作初期から分解可能なループ構造になっているか?を意識することは、プロとして非常に重要です。 ## **作家性と独自性の問題** サンプルは便利ですが、依存しすぎると問題も生じます。 - 他人と似た楽曲になりやすい - コンペで埋もれる - 作家としての個性が育たない 特に現在は、誰もが同じ素材にアクセスできます。だからこそ差を生むのは、 - 加工力 - 再構築力 - アレンジ力 です。サンプルはあくまで“素材“です。最終的にどこまで自分の言葉に置き換えられるかが重要になります。 ## **AI時代のサンプル活用** 近年は AI生成素材も増えています。今後は、 - AI学習元データの合法性 - 類似判定の高度化 - 配信審査の厳格化 といった課題がさらに顕在化する可能性があります。だからこそ、 - 素材の出所を把握する - 利用規約を確認する - 創作性を明確に加える という基本姿勢がより重要になります。 --- ## **まとめ** サンプル音源を活用するうえで、作曲家が意識すべきポイントは次の通りです。 - 既存楽曲の無断サンプリングは原則 NG - 割合基準は存在しない - ライセンス契約は必ず確認する - 配信審査で弾かれる可能性がある - 分解/加工/再構築で独自性を作る - 商業案件ではパラ納品を前提に設計する サンプルは創作を加速させる強力なツールです。しかし、完成品として消費するのではなく、自分の表現へと昇華させる素材として扱うことが重要です。 誰もが同じライブラリを持てる時代だからこそ、差を生むのは“素材“ではなく“使い方”です。サンプルを賢く、そして戦略的に活用できるかどうかが、これからの作曲家の実力を大きく左右すると言えるでしょう。 --- # モノラルとステレオの違い URL: https://blog.onlive.studio/mono-stereo-date-difference-256 Author: Nami Published: 2026-04-01 Updated: 2026-05-18 Category: Engineering Summary: モノラルとステレオの違い、正しく理解していますか?この記事では、モノラルとステレオの違いについて解説します。後半では、宅録を考えている方に向けて、録音時のチャンネル数の選び方についても紹介。ぜひ参考にしてください。 ## **モノラルとステレオの違いとは?** モノラルとステレオは、音を取り扱うチャンネル数の違いを表す言葉です。録音から再生、音声データの形式まで、音響のあらゆる場面で使われる概念です。 具体的には、以下のような違いがあります。 - モノラル・・・チャンネル(※1)数が1つ - ステレオ・・・チャンネル数が2つ 電話での会話を例に挙げてみましょう。 モノラルの状態は、1台の電話機で聞く状態です。この場合、音声情報は1つのルートからしか聞こえないため、音に広がりはなく、中央に集まって聞こえます。 では、2台の電話機を使用して、左右それぞれの耳に当てると、2つの別々の音声を聞くことができます。これがステレオの状態です。 左右で異なる音の情報が入ってくることによって、1台のときよりも、音の広がりや奥行きを感じ、立体的な臨場感が生まれます。これがモノラルとステレオの決定的な違いです。 **ステレオの発見** 実は電話を使った解説は、ステレオ音響が発見された際の実話です。 1881年、フランスで開催されたパリ国際電気博覧会での出来事です。当時、オペラ座の歌声を、離れた会場に届ける“テアトロフォン”という実験装置が展示されていました。その準備中、技師が音の確認をするために2つの受話器をそれぞれの耳に当てて聞いてみたところ、1つの受話器で聞くよりも、はるかに音が鮮明に感じられたのです。この偶然の発見が、ステレオ音響研究の幕開けとなったのです。 (※1)チャンネルとは、音が通る経路のことです。 ## **モノラルとステレオの再生と聞こえ方** モノラルとステレオでは、再生する方法や、実際に耳に届くときの聞こえ方にどのような違いがあるのでしょうか。 ### **モノラルの場合** モノラル形式で書き出した曲は、音声情報が1つだけです。そのため、スピーカーは1つあればすべての音を再生できます。 このとき注意したいのが、たとえ左右2つのスピーカーやヘッドホンを使っても、左右からは全く同じ情報が流れるということです。左右から全く同じ音声が流れると、人間の耳には音が真ん中の1点に集まって聞こえるため、結果として一つの方向からしか聞こえないような感覚になります。 ### **ステレオの場合** ステレオ形式で書き出した曲は、音声情報が2つあります。これをスピーカーやヘッドホンで流すと、左右からそれぞれ別々のデータが流れます。これによって、音に空間的な広がりが生まれます。 ただし、ステレオの音響を楽しむには、ステレオ再生に対応した機器が必要です。例えば、スピーカーが1つしかない環境では、たとえステレオのデータを流したとしても、音は一つにまとめられ、モノラルとして再生されてしまいます。 ## **モノラルとステレオ、どっちで録ればよい?【宅録】** 宅録をしていると、”ステレオとモノラルどっちで録るのが正解?”と、混乱する方も多いと思います。ここでは、機材の仕組みと学期ごとの使い分けを解説します。 まず大前提として、一般的なマイクは1本につき1チャンネルの音声信号を出力します(※2)。そのため、マイク1本で録音する場合は、基本的にモノラルでの録音となります。もしステレオで録音したい場合は、マイクを2本用意し、左右別々の音を拾う必要があるのです。 また、シールドを接続して録音する楽器の場合は、その楽器の出力がモノラルかステレオかを確認しましょう。モノラル出力の楽器の場合はモノラルで録音します。ステレオ出力の楽器の場合は、L(左)とR(右) の2つの端子を使用することで、ステレオ録音が可能です。 ステレオ出力可能な楽器でも、あえてモノラルで録音する場合もあり、状況によって使い分けます。 (※2)マイクの中には、1本でステレオ録音ができる“ステレオ・マイク”という特殊なタイプも存在します。 ### **ボーカル:基本はモノラル** ボーカルは、特別な意図がない限りモノラルで録音します。 これは、歌声をセンターにしっかり定位させ、存在感をはっきりと聴かせたいためです。 ### **ギターやベース:基本はモノラル** ライン入力(シールド接続)で録る場合、楽器から出力される信号は1つなのでモノラルで録音します。 ただし、マイクを2本立ててアンプで音を狙う場合などは、ステレオで録音することもあります。 ### **キーボードやシンセサイザー:ステレオが多い** これらは、ステレオ出力できる機種が多いため、L と R の両方をつないでステレオで録るのが一般的です。ただし、内蔵リバーブなどのエフェクトを使わず、音の広がりを求めていない場合は、あえてモノラルで録ることも可能です。 ### **アコースティック・ギター:どちらも一般的** アコギは、表現したい音によって使い分けます。モノラルで録音する場合は、ギターの輪郭がはっきりとした、芯のあるサウンドが得られます。ステレオ録音の場合、弦の響きや空気感など、空間に広がる豊かな響きを表現できます。 ## **モノラル・データとステレオ・データの違い** モノラルとステレオのデータを、実際の音声データで確認すると、その違いは一目瞭然です。 モノラル・データの場合、音声情報は1つだけです。波形を見ると、1本のライン(トラック)で構成されているのが分かります。 ステレオ・データは、左右の独立データを持っているため、音声情報は2つになります。つまり、データ量(ファイル・サイズ)も、モノラルの2倍になるというわけです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/04/----------2026-04-02-19.22.00.png) ここで一つ注意したいのが、データの構造と実際の聞こえ方は必ずしも一致しないという点です。例えば、ステレオ・データにあっても、L と R に全く同じ情報が入っている場合、データ構造上はステレオ・データですが、実際にスピーカーから流れる音はモノラルとして聞こえます。これを2MIX のモノラルや、センター定位と呼んだりしますが、録音や編集の際には、無駄にデータ容量を増やさないよう適切な形式を選ぶことが大切です。 --- ## **まとめ** モノラルとステレオの違いは、一見シンプルですが、制作の現場では意外と迷ってしまいがちなトピックです。 今回ご紹介したポイントを押さえておけば、宅録や楽曲制作の際に“どちらで録るべきか”を迷うことはありません。 録音する楽器の特性や、あなたが表現したい理想のサウンドに合わせて、モノラルとステレオを上手に使い分けてみてください。 --- # 【機材レビュー】61鍵の電子キーボード・PLAYTECH / PTK150 URL: https://blog.onlive.studio/playtech-ptk150-keyboard-review-254 Author: Nami Published: 2026-03-25 Category: Column Summary: ONLIVE Studio スタッフの利用している機材をレビュー! 今回は、日本の大手楽器販売ショップであるサウンドハウスが展開する、オリジナル楽器ブランド・PLAYTECH の電子キーボード PTK150 です。使用感や機能をレビューしていきたいと思います。 ## **PLAYTECH / PTK150 ってどんな電子キーボード?** PLAYTECH とは、サウンドハウスのオリジナル楽器ブランドです。 PTK150 は、PLAYTECH で販売している61鍵盤の電子キーボードとなります。 スピーカー付き、さらに USB で充電可能なため、電源を ON にしただけですぐに弾くことができます。 ## **どんな人におすすめ?** 結論からお伝えすると、以下のような人におすすめです。 - 気軽に音の確認をしたい - キーボードを気軽に始めてみたい - キーボードとしても、MIDIキーボードとしても使いたい...etc 私は、以前使用していた電子キーボードを手放してから、キーボードを弾くときは毎回 DAW を立ち上げて、MIDIキーボードで演奏していました。ただ、その作業が少し億劫に感じることもしばしばあり...。 また、キーボードを弾くのは、色々なコード進行を覚えたり、教本や楽譜で勉強する時に、音を確認することを目的としていました。 そのため、“キーボード演奏を本格的に練習したい”ことより、“気軽に音を確認できる環境”に重きをおいてキーボード選びを行いました。なので、これからプレイヤーとしてキーボード演奏をしっかり練習していきたい方には、より適したモデルがあるかと思います。 購入してからは、寝る前に少し鍵盤を練習したい時や、ふと音を確認したい時、歌の練習をする時...などなど、様々な場面で気軽に音が出せるようになったのが良かったと感じています。 弾くまでのハードルが下がり、鍵盤に触れる機会も自然と増えたので、自分の目的に合った機材を選べたのではないかと思っています。 次の章では、実際に使ってみて気に入っているポイントや使用感について、もう少し具体的に紹介していきます。 ## **筆者のお気に入りポイント** ### **お手頃な値段** なにより魅力なのは価格の手頃さです。 音の品質をあまり求めていなかったので “できれば予算はあまりかけたくない…” と思い、2万円以内で購入できるモデルを探していました。 PLAYTECH PTK150 は通常価格17,800円(税込)と、機能を考えると比較的手頃な価格帯です。さらに、3月10日現在は特価で12,800円(税込)と、より購入しやすい価格で販売されています。 ### **トランスポーズ機能付き** トランスポーズ機能とは、ボタン一つで移調できる機能のことです。 例えば、トランスポーズ+1にすることで、ドレミファソラシド(メジャーキー)を弾くと、レ♭ ミ♭ ファ ソ♭ ラ♭ シ♭ ド レ♭(D♭メジャーキー)が演奏できます。 私はこのトランスポーズ機能がついているものを一番の条件に探していたのですが、電子キーボードとなるとこの価格帯ではそんなに多くありませんでした。 ### **どこでも使える** 大きさは 90×20.2×5.6cm と、61鍵のなかでは比較的コンパクトです。重さも約2.6kg と非常に軽く、スピーカーも搭載されており、さらに USBケーブルで充電したら最大4時間は稼働できるので、コンセントの位置を気にせず簡単に移動できるのが本当に便利です。 “疲れたけどちょっと練習するか...”という時はベッドで弾いたり、テーブルに乗せてちゃんと弾いたり、教材を片手に音をとったりなど...色んな使い方ができています。 ### **その他あったら嬉しい基本機能も押さえている** 鍵盤にはタッチレスポンス機能(※)も搭載。 128種類にも及ぶ様々な音色を選んで演奏することができ、またリズムスタイルも128種類から演奏することが可能。メトロノームが付いているのも嬉しいポイントです。 (※)鍵盤を押す強さを音色に反映してくれる機能 ### **シンプルな見た目** 部屋に置くので見た目も捨てられませんよね。 シンプルな見た目で無駄なボタンがなく、分かりやすくてその点も気に入っています。 ### **打鍵音が気にならない** キーボードを弾くと“ペコペコ”と打鍵音が気になることがあります。 PTK150 は鍵盤が軽く優しい弾き心地で、打鍵音が少なく音を楽しむことができます。 ## **用途によっては注意したいポイント** 最後に“強いていうなら...”という、用途によっては注意したいポイントをお伝えします。 一つ目は、譜面置き場が心許ないという点です。譜面の前側を抑えるつかえの様な部分がないので、大きな楽譜は絶妙なバランスで置かないと滑り落ちてきてしまいます。 また、サウンドも豊富で楽しく、タッチレスポンス機能によって音の強弱も表現できますが、サウンドクオリティは値段相応の感じなので、よりいい音で練習したい方は MIDIで音源を鳴らすと良いかなと思います。 とはいえ、価格の手頃さを考えると全体的な満足度は高く、私の用途には十分でした。 あとは長く使っていく中で、耐久性にも期待したいところです! --- ## **まとめ** 以上、今回はPLAYTECH / PTK150をレビューしました。 ちなみに、完全にプライベートで購入したものなので、PR ではありません。 この安さで、欲しい機能が揃っているバランスの良さは、さすがサウンドハウスですね! 私と同じように、“気軽に鍵盤に触れる環境を作りたい”という人には特におすすめです。 是非機材選びの参考にしてみてください。 --- # 著作権料を受け取るために必要な手続きについて URL: https://blog.onlive.studio/copyright-royalty-how-to-receive-253 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-03-18 Category: Career Summary: 楽曲が世に出ると、作詞/作曲家には“著作権料(印税)”が発生します。しかし、そのお金は自動的に振り込まれるわけではありません。特に、レコード会社や大手音楽出版社が関与しない"個人間での楽曲提供”の場合、作家自身が正しい手続きをしなければ、印税が"宙に浮いたまま”になる可能性があります。本記事では、個人で活動する作家が著作権料を確実に受け取るための方法を、実務ベースで整理していきましょう。 ## **まず理解すべき「著作権料の流れ」** 著作権料は大きく分けて以下のような経路で発生します。 - 配信(Spotify、Apple Music など) - CD販売 - カラオケ - テレビ/ラジオなどの放送 - ライブ演奏 - YouTube - 店舗BGM これらから発生する“著作権使用料”は、通常、著作権管理団体を通じて分配されます。日本で代表的なのは、JASRAC と NexTone です。 レコード会社などの案件では、その案件に紐づく出版社が代表出版となり、管理団体への登録も代行してくれるため、作家は契約を結ぶだけで印税が入るケースがほとんどです。 では個人間の案件では、どのようにすれば、印税を受け取れるのでしょうか? ## **個人間の取引で作家が印税を受け取る方法** ### **方法①:自分で JASRAC の信託会員、もしくは NexTone と信託契約する** 最も王道の方法です。手順としては、JASRAC、NexTone に連絡をして、信託会員、信託契約の手続きを行います。その後、自身が作詞/作曲した楽曲ごとに作品届を提出。共作者がいる場合は持分を明確化しておきましょう。代表出版がいない場合は“作家管理作品”として登録することになります。 それぞれメリットはあり、JASRAC の場合は、国内利用(カラオケ・放送・ライブ)を広くカバーしており、分配精度も高いですが、基本は“包括信託”になります。一方、NexTone は、作品単位での管理設計が比較的しやすいのが特徴です。 JASRAC と信託契約を結ぶと、その作品の管理は JASRAC に委ねられます。また、登録をしなければ分配されません。個人活動であっても、商業利用が見込まれるなら非常に有効な選択肢です。NexTone は契約設計の柔軟性を打ち出しており、戦略に応じた管理設計が可能なケースがあります。 ### **方法②:配信アグリゲーター経由で著作権分配** 近年増えているのが、配信ディストリビューター経由の方法です。TuneCore Japan や narasu、BIG UP! などで著作権登録を代行してもらえるサービスがあります。これらのサービスで配信を行うと、原盤収益(マスター印税)と一部の著作権収益をまとめて受け取れるケースがあるのです。 メリットとしては、手続きが簡単で、原盤と著作権を一元管理できる点。ただし、すべての著作権使用料をカバーしているわけではない場合もあり、利用条件を必ず確認しておきましょう。JASRAC 等と併用して管理委託することも検討すべきです。 ### **方法③:著作権管理専門会社に委託する** 自分で管理するのが不安な場合、著作権管理代行会社に委託する方法もあります。MCJP やアミューズグループが提供する 個人作家向けの著作権管理代行サービスなど。このような会社が、作品登録から分配管理、海外徴収、出版交渉などを代行してくれます。 手続きの手間が大幅に減るとともに、徴収の漏れが起こりにくいのが最大のメリットです。手数料が発生する点や、契約内容の理解が必要なので、その点は注意しておきましょう。しかし、将来的に楽曲数が増える予定があるなら、管理会社の活用は合理的です。 ## **そのほかに考えられる方法** ### **出版社を立ち上げる(自己出版)** 法人または個人事業として「音楽出版社」を設立し、自ら代表出版になる方法もあります。これにより、出版社の取り分も受け取れる、海外サブ・パブリッシャー契約が可能になる、ビジネスの幅が広がる、という点で、作家活動を長期的に行うなら、有力な戦略となります。 ## **個人間取引で重要なこと** 印税を受け取る以前に、必ずやるべきことがあるので、整理しておきましょう。まず持分の明確化です。作詞○%、作曲○%という配分ですね。こちらは必ず書面(もしくはメール等)で残すことが重要です。また、著作権譲渡の有無も確認しておくこと。利用許諾か? 管理委託か? ここが曖昧だと、将来トラブルになる可能性があります。 結論としては、レコード会社案件でなくても、個人作家でも印税は受け取れます。まとめると以下の方法です。 - 管理団体に登録する - 配信会社を活用する - 管理会社に委託する - 自己出版する 重要なのは、“作品を作ること”と同じくらい、“作品を登録すること”が大切だという認識を持つことです。音楽は芸術であると同時に、知的財産なので、 正しく管理すれば、楽曲は長期的な資産になります。 --- ## **まとめ** 個人で活動する作家が印税を受け取るためには、本稿で紹介した方法で登録をオススメします。これらを理解しておけば、“個人だから印税はもらえない”という誤解はなくなります。今の時代は、インディーズでも世界配信が可能です。 正しい知識を持つことが、作家の武器になります。 --- # ライブもレコーディングもできる”みんなの音楽基地”〜下北沢のライブハウス Music Island O URL: https://blog.onlive.studio/interview-music-island-o-244 Author: 宇宙まお Published: 2026-03-13 Category: Interview Summary: 下北沢にあるライブハウス「Music Island O」は、夜はセッションミュージシャンが集うライブスペースでありながら、レコーディングスタジオとしても利用できる場所です。オーナーの伊藤勇気氏は、ドラマー・作曲家・エンジニアとして長年音楽制作の現場で活躍されています。今回は、ライブハウスでありながらレコーディングも可能な Music Island O ならではの魅力について、お話を伺いました。 伊藤勇気氏のキャリアについての記事はこちら [機械好き少年がドラマー、そしてエンジニアになるまで - 伊藤勇気氏が歩んだ独自の音楽遍歴 | ONLIVE Studio blog ドラマーとしてメジャーデビューを果たし、作曲家・エンジニアとして CM音楽を手がけ、現在は下北沢のライブハウス「Music Island O」の経営者でもある、伊藤勇気氏。その多才な音楽活動の中には、インドの伝統楽器「タブラ」との出会いから、レストランでのイベント企画など、様々な変遷が。独 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio宇宙まお ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-yukiito-233)](https://blog.onlive.studio/interview-yukiito-233?ref=ghost.onlive.studio) ## 音楽の街、下北沢で — Music Island O の10年 **- 現在オーナーを務める「Music Island O」についてお伺いします。10年前にこの場所をオープンされた経緯は?** 今の Music Island O がある場所は、以前別の方が経営しているライブハウスでした。僕も演者として何度か演奏に来たことがあって。最後に来た時がお店の閉店パーティーだったのですが、その時に次の物件のオーナーを探しているという話を聞いたんです。下北沢のビストロでライブを企画していた経験もあったので、“ここだったらもしかしたら、また自分のやりたいことができるかも”と思って、妻に相談して翌日には内見に行き、つい始めてしまったんです。最初はどうなるかと思いましたが、そこから10年続いています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-140.jpg) **- 衝動的なスタートだったんですね!実際に10年間、ご自身のお店として経営されてみていかがですか?** 改めて思うのは、ライブハウスというのは、お客さんが来てくれるから成り立っているんだなということです。僕の店というより、「みんなの音楽基地」みたいな感覚が強いですね。 日々足を運んでくださるお客さんがいて、その積み重ねがあったからこそ、気がつけば10年続いていました。当たり前のことのようでいて、とてもありがたいことだと、今あらためて感じています。 ## ライブハウスでレコーディングするメリット **- 「Music Island O」は、ライブハウスでありながら本格的なレコーディングスタジオとしても機能しています。これは当初からの構想だったのですか?** はい。お店を始めるときには、すでに CM制作やセルフ・レコーディングをがっつりやっていたので、当初から「レコーディングができるお店」にするとは決めていました。 iPad で操作できる PA卓を導入したのですが、それが32チャンネルのオーディオインターフェースとしても使えるということで、ライブレコーディングはもちろん、本格的な録音もできるように整えました。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-50.jpg) **- 伊藤さんはドラマーでもありますが、ドラムのレコーディングには特別なこだわりがありそうですね。** あると思います。エンジニア目線で見ても、ドラムのレコーディングって一番難しいんですよ。狭い空間に太鼓がたくさんあって、それを一本一本マイクで狙って、上からも録って…あそこまで密度高くマイクを置く楽器は他にありませんから。 ドラムのマイキングやミキシングは、すごくキャラクターが出るところです。自分がドラマーであることは、ドラムの音がどう鳴るべきかを知っているという意味で、大きな強みだと思っています。 **- 先ほどここでレコーディングされた音源を聴かせていただきましたが、アコースティックギターの音も非常に生々しくて素晴らしかったです。** ありがとうございます。アコギの録り方には、僕なりのちょっとした独自のセオリーがあって。近いマイクで金属的なアタック音や硬い音を狙いつつ、遠いマイクで全体の空気感やフレットノイズ、人が呼吸しているような質感を録るんです。 [ONLIVE Studio活用事例紹介〜シンガーソングライター・のこたしねん: 伊藤勇気 - Technology Tokyo | ONLIVE Studio blog ONLIVE Studio での出会いから生まれた楽曲をご紹介!ロンドンで音楽活動をするシンガーソングライター・のこたしねん氏が、ONLIVE Studio を活用してエンジニアである 伊藤勇気 - Technology Tokyo 氏へレコーディングとミックスの依頼を発注。今回は、伊藤氏 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-nokotasinen-technologytokyo-229)](https://blog.onlive.studio/interview-nokotasinen-technologytokyo-229?ref=ghost.onlive.studio) **- 「呼吸している質感」ですか。** はい。フレットの上を指が滑る音や、服が擦れる音、そういう「そこで人が弾いている」という気配まで録り切らないと、打ち込みの音のようになってしまいますから。その場の空気ごとパッケージすることを大切にしています。 **- ライブハウスという広い空間で録ることのメリットも感じますか?** すごく感じますね。一般的なレコーディングスタジオのようにガラスで仕切られたブースではなく、広い部屋にみんなで集まって録るスタイルを基本にしています。 ですので、バンドで一斉に演奏してレコーディングしたい方にはおすすめしたいです。もちろん、ギターアンプなどは別ブースに入れて隔離しますが、基本的には「バンドの一体感」やその場の空気を大切にしたいと思っています。 **- あえて仕切らないと。** 欧米のスタジオのように、一つの大きな部屋でドラムセットを囲んでみんなで演奏する、あの贅沢な感じを下北沢のど真ん中で再現できるのは、ここならではの魅力だと思います。 もちろん、後から修正したい時に「ドラムの音がかぶってるから直せない」みたいな制約はあります。でも、「もういいか、それも味だよね」と割り切れるくらいの勢いや一体感を優先したい。ライブハウスで録るというのは、そういうライブ感も含めてのレコーディング体験だと考えています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-112.jpg) のこたしねん氏のレコーディング風景 ## アーティストに寄り添う、柔軟な「音楽基地」へ **- 今後、どのようなアーティストにこのスタジオを使ってほしいですか?** 基本的には誰でもウェルカムです。最近のバンドですとメンバーが DAW を扱えることも多いので、すべてをこちらに任せるのではなく、柔軟な使い方も提案しています。 例えば、うちのスタジオではドラムやアコギなどの「録り(トラッキング)」だけを行って、データを持って帰って自分たちでミックスするという使い方も大歓迎です。 **- それだと予算も抑えられそうですね。** そうですね、かなりリーズナブルに済むと思います。もちろん、僕がミックスからマスタリングまで完パケすることも可能です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-119.jpg) **- 逆に、外部のエンジニアさんが来ることは?** 今のところまだないんですが、大歓迎です。その場合は僕がアシスタントに入って、ProTools のルーティングやシステム周りのお手伝いをします。 壁一面にアウトボードが並んでいるような豪華なスタジオではないですが、広い空間と最低限の良い機材はあるので、この環境を面白がってくれるエンジニアさんがいたら、ぜひ来てほしいですね。 **- 最後に、今後の目標をお聞かせください。** 高校生の時にドラムと出会って、「これで人生全うしたい」と思った夢が、形を変えながらも今に繋がっています。だから、今はとても幸せですね。 さらにやりたいことがあるとすれば、これまで培ってきた経験やこの場所を使って、困っているアーティストのみんなの役に立ちたいですね。音楽に対する「熱さ」を持っている人たちの想いに、できるだけ応えられるような場所であり続けたいと思っています。 **- 困っているアーティストの駆け込み寺のような?** そうですね。僕自身がドラマー、エンジニア、経営者といろいろなことに手を出してきたので、対応できるというか、イレギュラーな相談にも強い方だと思います。「まずは相談してくれれば、なんとかなるかもよ」というスタンスで、これからもアーティストを支えていきたいですね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-130-1.jpg) セッションライブハウスとして、日々多くのミュージシャンが集まっています ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-137-1.jpg) 楽器は常設なので、セッション時には自由に演奏ができます ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-131.jpg) ライブ中はバースペースでゆっくりお酒を楽しむこともできます ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-133.jpg) 昼間は、窓から下北沢の街が見渡せます ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-129.jpg) ライブハウスとしての営業前の時間帯で、レコーディングのご相談が可能です --- ## まとめ 今回は、レコーディングスタジオとしての Music Island O ならではの魅力についてお話を伺いました。 筆者自身、ライブハウスとしてもレコーディングスタジオとしても何度か利用していますが、音楽を愛するミュージシャンやリスナーが自然と集い、そっと寄り添ってくれるような空間に、いつも居心地の良さを感じています。ここでは、純粋に音楽を楽しむ時間を味わうことができます。 レコーディング場所に悩んでいるアーティストの方、バンドマンやシンガーなど、どんな方でも、まずは一度伊藤氏に相談してみてはいかがでしょうか。 伊藤氏へのご依頼はこちらから! [伊藤 勇気 - Technology Tokyo | ONLIVE Studio 伊藤勇気 / Yuki Itoドラマー / 音楽クリエイター / エンジニア / プロデューサー / ライブハウス経営者音楽名義:ORGANIQ(音楽業務全般)、Technology Tokyo(セルフ音楽制作)YouTubeチャンネル:偏食ヤギさん経営店舗:下北沢 Music Island OビクターエンタテインメントよりPOMERANIANSのドラマーとしてメジャーデビューし、FUJI ROCKやSUMMER SONICをはじめ大型フェスにも多数出演。以降Afrobeatバンドhype sessionsを率い、CM音楽制作や多数アーティストのサポートドラム、エンジニアリングなど幅広く活動。ドラム講師としても長年にわたり後進の育成に携わる。音楽制作(作家・エンジニアリング)では、誰もが一度は耳にしたことのある大手企業のCM音楽を多数手がけ、ジャンルや業種を問わず提供。2022年にはナイジェリアのサックス奏者Adebowale Osunnibu(SEUN KUTI & EGYPT 80)とLAGOS TOKYO PROJECTを立ち上げ、国際的な音楽制作にも着手。下北沢で10年にわたりライブハウス「Music Island O」を経営。新旧が交差する音楽の現場で、表現者と観客をつなぎ、時にプロデュースやコーディネイトも行う。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/organiq)](https://onlive.studio/user/organiq?ref=ghost.onlive.studio) ## 伊藤勇気氏プロフィール ドラマー / 音楽クリエイター / エンジニア / プロデューサー / ライブハウス経営者 ビクターエンタテインメントよりPOMERANIANSのドラマーとしてメジャーデビューし、FUJI ROCKやSUMMER SONICをはじめ大型フェスにも多数出演。 以降Afrobeatバンドhype sessionsを率い、CM音楽制作や多数アーティストのサポートドラム、エンジニアリングなど幅広く活動。ドラム講師としても長年にわたり後進の育成に携わる。 音楽制作(作家・エンジニアリング)では、誰もが一度は耳にしたことのある大手企業のCM音楽を多数手がけ、ジャンルや業種を問わず提供。 2022年にはナイジェリアのサックス奏者Adebowale Osunnibu(SEUN KUTI & EGYPT 80)とLAGOS TOKYO PROJECTを立ち上げ、国際的な音楽制作にも着手。 下北沢で10年にわたりライブハウス「Music Island O」を経営。新旧が交差する音楽の現場で、表現者と観客をつなぎ、時にプロデュースやコーディネイトも行う。 --- # 音楽史とたどるピアノの歴史〜ピアノの祖先から現代の形になるまで URL: https://blog.onlive.studio/piano-history-251 Author: Nami Published: 2026-03-11 Updated: 2026-04-10 Category: Knowledge Summary: 日本では習い事ランキング上位に入るなど、学習人口が多いと言われているピアノ。学校や家庭などに置いてあることもあり、比較的身近な楽器ですが、その成り立ちや進化の過程をご存知でしょうか? 本記事では、ピアノが現在の形に至るまで、どのように変遷を辿ってきたのか、その歴史を紐解いていきます。 ## **前提知識:ピアノの構造** ピアノの変遷をたどる前に、音が鳴る仕組みについて簡単に確認しておきましょう。 現代のグランド・ピアノは、原則として88鍵の鍵盤を備えています。内部には200本以上の弦が張り巡られており、鍵盤を押すと連動して “ハンマー” という部品が弦を叩き、音が鳴らす仕組みです。 また、弦には“ダンパー” と呼ばれるフェルト製の装置が接しています。鍵盤を押している間は、このダンパーが弦から離れることによって音が響き続け、鍵盤から指を離すと再びダンパーが弦に触れて、振動(音)を止める役割を果たします。 一般的に楽器は、管楽器、弦楽器、打楽器の3つに分類されますが、この仕組みからピアノは弦楽器とも打楽器とも捉えることができます。構造を知ると、ピアノが両方の性質を併せ持っている理由がよくわかりますね。 ## **クラシック時代区分:** ピアノは西洋音楽の歴史とともに歩んできた楽器です。初めてピアノが誕生したのは18世紀初頭。時代区分でいうと、バロック時代の終わり頃にあたります。ピアノの成り立ちを理解するために、まずは西洋音楽の時代区分をおさらいしてみましょう。 - 中世:5世紀〜14世紀頃 - ルネサンス:15世紀〜16世紀頃 - バロック:17世紀〜18世紀初頭(ピアノが誕生) - 古典派:18世紀半ば〜19世紀初頭 - ロマン派:19世紀~20世紀初頭  - 近代・現代:20世紀以降 今回は、ピアノの祖先にあたる楽器まで遡り、現在の形に至るまでの歴史を紹介します。 ## **ピアノの祖先たち** ### **ハンマー・ダルシマー(10世紀頃〜)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/babak-eshaghian-9bJRxyvXdVc-unsplash.jpg) ピアノの遠い祖先にあたるのが、ハンマー・ダルシマーという楽器です。その起源は10世紀頃の中東(ペルシャ付近)にあるとされ、その後ヨーロッパへ伝わり、さらにアメリカやアジアなど、世界各地に広がっていきました。 10世紀は、西洋音楽史では“中世”に分類されます。当時の主流はキリスト教会で歌われていた“グレゴリオ聖歌”などの声楽でした。そのため、ハンマー・ダルシマーは教会音楽というよりも、口承によって伝えられた各地の民謡を演奏する楽器として親しまれていました。 「スカボロー・フェア(Scarborough Fair)」 イングランドの民謡です。 **音が出る仕組み** ハンマー・ダルシマーの構造には、現代のピアノに通ずる特徴があります。まず、共鳴箱となる台形のボディを持っている点。そして、ボディに張られた金属製の弦を、ハンマーと呼ばれる撥(ばち)で直接叩いて音を鳴らす点。鍵盤こそありませんが、”弦を叩いて鳴らす”という仕組みは、まさにピアノの動作原理そのものです。 ### **クラヴィコード(16〜18世紀)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/louisa-bihi-r086OA_4lKk-unsplash.jpg) 16世紀〜18世紀、つまりルネサンスからバロック、古典派の初期にかけて広く愛用された楽器です。 J.S.バッハ(Johann Sebastian Bach)やモーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)といった偉大な作曲家たちに親しまれてきました。 クラヴィコードの特徴は、当時の鍵盤楽器としては珍しく、音の強弱がつけられたり、ヴィブラートをかけられる点で、表現力の高い楽器でした。しかし“音量が非常に小さい”という弱点もありました。そのため、広い会場での演奏には向かず、家庭での練習用や、プライベートな空間での作曲用として使用されることが多かったようです。 作曲家のエピソードとしては、J.Sバッハが自宅でクラヴィコードを愛用してしていたことは有名です。また、彼の次男であり、名ピアニストでもあった C.P.E.バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach)は、“音量が小さいこと以外では、最も優れた楽器だ”という趣旨の言葉を残しています。 「平均律クラヴィーア曲集」 バッハの名曲「平均律クラヴィーア曲集」のタイトルにある“クラヴィーア”とは、当時のドイツ語で鍵盤楽器の総称を指します。これには、クラヴィコードだけでなく、チェンバロやオルガン、誕生したばかりのピアノなどが含まれていました。 **音が出る仕組み** クラヴィコードの構造は非常にシンプルかつユニークです。鍵盤(キー)を押すと、その先端に取り付けられた “タンジェント” という小さな金属板が、下から弦を突き上げるように叩いて音を鳴らします。タンジェントが弦に触れている間だけ音が鳴り、鍵盤を離すと消音されます。弦を直接指先でコントロールしている感覚に近いため、ビブラートが可能になるのです。 ### **チェンバロ(15〜18世紀)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/feliphe-schiarolli-meqE6qdW-Ks-unsplash.jpg) 15世紀から18世紀にかけて、ルネサンス、バロック、古典派の初期まで愛用された楽器です。英語では、ハープシコード、フランス語ではクラヴサンとも呼ばれます。クラヴィコードと活躍した時代は重なりますが、チェンバロはより大規模で、華やかな舞台で使われていました。 チェンバロの全盛期だったバロック時代は、絶対王政のもと貴族文化が花開いた時代です。そのため、音楽家たちは貴族に仕え、宮廷の宴や儀式のために曲を書き、演奏をしていたのです。 こうした背景から、チェンバロの見た目は華美な絵画や装飾が施されたものが多く、そのサウンドも明るくきらびやかなものでした。 バッハ作曲の「ゴルトベルク変奏曲」は、チェンバロのために書かれた傑作の一つです。 全曲を繰り返し演奏すると、1時間を超える大曲で、現代でもチェンバロやピアノで盛んに演奏されています。 **音が出る仕組み** チェンバロの見た目は現代のグランド・ピアノに似ていますが、音が出る仕組みは根本的に異なります。 まず、鍵盤を押すと、内部にある“ジャック”という木製の部品が上へ持ち上がります。ジャックにはプレクトラムと呼ばれる爪がついており、ギターのピックのように弦を弾(はじ)いて音を鳴らします。 “弦を叩く”のではなく、”弾く”構造のため、ピアノやクラヴィコードのように、タッチで音の強弱を付けることは困難なのです。 ## **フォルテピアノ(18〜19世紀)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/monica-piney-sjEzXCN2j1I-unsplash.jpg) フォルテピアノとは、現代のピアノの直接的な前身となった楽器です。 バロック時代に全盛を誇ったチェンバロは、構造上タッチの強弱で音量を変化させることができませんでした。これを受けて、1700年ころ、イタリアの楽器製作家であるバルトロメオ・クリストフォリ(Bartolomeo Cristofori di Francesco)によって"フォルテピアノ”が製作されます。 チェンバロの構造を受け継ぎつつ、弦を弾(はじ)く代わりにハンマーで弦を叩くという“ハンマーアクション”を考案したのです。 フォルテピアノの正式名称は、イタリア語で“クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ(Clavicembalo col piano e forte=弱くも強くも弾けるチェンバロ)”といいます。“これが省略されて“ピアノフォルテ”、さらに現在の“ピアノ”と呼ばれるようになりました。ちなみに、楽譜でピアノを“ Pf ”と略記するのも、この名残です。 音域は、当時は5オクターブ〜5オクターブ半程度のものが主流でした。ハンマーには鹿革が使用されていることから、現代のピアノより音の減衰が早く、繊細で素朴な音色が特徴です。 フォルテピアノが登場したのはバロック時代ですが、楽器として進化を遂げ、主流となったのは古典派の時代です。 ハイドン、モーツァルト、そして若きベートーヴェンが名曲を次々に生み出したのは、このフォルテピアノによってでした。 **音が出る仕組み** 鍵盤を弾くと、連動してハンマーが跳ね上がり、弦を叩いて音を鳴らします。 チェンバロのような繊細な操作性と、ハンマー・ダルシマーのような叩いて鳴らす仕組みを融合させたもので、これが現代のピアノに至るまでの基本構造となりました。 ## **モダンピアノ(19世紀以降〜)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/lulu-wu-35fycLrg6U8-unsplash.jpg) 18世紀に入ると、世界を揺るがす2つの大きな出来事が起こり、ピアノの姿を変えました。 1つは、フランス革命。それまで音楽は王侯貴族のためのものでしたが、この革命を経て、一般市民も音楽を楽しめるようになりました。そうして音楽の需要が高まると、大規模なコンサート・ホールが建設され、広い会場の隅々まで音を届けるために、より大きな音量と豊かな響きを持つピアノが求められるようになったのです。 もう1つの出来事はイギリスの産業革命です。鋳物技術の向上により、鉄製のフレームが完成。強い弦の張力に耐えられるようになり、木製フレームでは不可能だった大きな音量での演奏が可能になりました。 また、ハンマーの素材が革からフェルトに変わり、より多彩な音色とまろやかな響きを手に入れたのです。 こうして、フォルテピアノから様々な改良を重ねて進化した現在の形を、フォルテピアノを区別して“モダンピアノ”と呼びます。 ショパンの「ノクターン 第2番」 **音が出る仕組み** 基本的な仕組みは、フォルテピアノと同じですが、細部には違いがあります。 フレームの素材改良に加え、弦の張り方が、以前は平行に張っていたのが、低音の弦と高音の弦を斜めに交差させて張る交叉弦が主流になりました。限られたスペースで弦の長さを最大限に確保でき、より深く豊かな響きが得られるようになったのです。 また、素早い連打を可能にする“ダブル・エスケープメント”などの複雑な機構が追加され、演奏家の高度なテクニックに応えられるよう進化しました。 --- ## **まとめ** モダンピアノの完成後、家庭でも気軽に楽しめる省スペースなアップライト・ピアノが登場し、さらに現代ではテクノロジーを駆使した電子ピアノも生まれました。 こうしてピアノは、コンサート・ホールだけでなく、私たちの日常に寄り添う身近な楽器になったのです。 筆者は昔、ヨハン・パッヘルベル(Johann Pachelbel)の「カノン」を聴いたとき、“いつも聴くピアノとは違うこの楽器は何だろう?“と不思議に思ったことがあります。その正体はチェンバロによる演奏でした。 「カノン」が作曲されたのは1690年頃(諸説あり)。まだフォルテピアノが誕生する前の時代です。現在ではピアノで演奏されることの多い曲ですが、本来はチェンバロやオルガンといった当時の鍵盤楽器のために書かれた作品だったのです。 ピアノの歴史は、西洋音楽の変遷、そしてヨーロッパの社会情勢と密接に関わりながら発展してきました。 その長い歩みを紐解くことで、いつもの演奏や楽曲をより深く理解するきっかけにもなるのではないでしょうか。 --- # 機械好き少年がドラマー、そしてエンジニアになるまで - 伊藤勇気氏が歩んだ独自の音楽遍歴 URL: https://blog.onlive.studio/interview-yukiito-233 Author: 宇宙まお Published: 2026-03-06 Category: Interview Summary: ドラマーとしてメジャーデビューを果たし、作曲家・エンジニアとして CM音楽を手がけ、現在は下北沢のライブハウス「Music Island O」の経営者でもある、伊藤勇気氏。その多才な音楽活動の中には、インドの伝統楽器「タブラ」との出会いから、レストランでのイベント企画など、様々な変遷が。独創的なチャレンジを重ねてきたキャリアについて、お話を伺いました。 ## 音楽への入り口は「操縦」への憧れ **-伊藤さんの音楽との出会いは、少し変わっているとお聞きしました。** 小学1年生の頃、姉が習っていた影響でエレクトーン教室に通い始めたのですが、僕の目的は”あの機械を操縦したい”ということでした。 当時の僕は、将来は飛行機のパイロットになりたいと思っているような、いわゆる「機械好きの少年」でした。エレクトーンにはボタンがたくさん付いていますよね。僕にはそれが楽器というよりも、複雑な操作を必要とするコックピットのように見えたんです。 **-「操縦」が目的だったとなると、実際のレッスンは大変だったのでは?** 先生は当然ドレミファから教えようとしますが、僕にとっては鍵盤なんてどうでもよかったんですよ。ボタンを触って機械を操作したいだけだったのに、発表会やコンクールに向けて練習させられるのが嫌で、泣きながら教室に通っていました。 ## 生楽器の音に衝撃を受けて **-そんな状況が変わったのは何だったのでしょうか。** 小学4年生の頃に、父の転勤でインドのコルカタという場所に住むことになり、日本のエレクトーン教室は辞めることになって。 現地では日本人学校に通ったのですが、そこの音楽の授業にたまたま「タブラ教室」があったんです。 **-タブラといえば、インドの伝統的な打楽器ですね。** そうです。日本では、U-zhaan(ユザーン)さん・ASA-CHANGさんなどが演奏されていることでも知られている太鼓です。今振り返るとそれが人生で初めて触った打楽器になるのですが、現地にいた3年間、学校の音楽授業でずっとタブラに触れていました。 **-帰国後、本格的にドラムの道へ進まれたのですか?** いえ、帰国後も相変わらずコンピューター少年で、中学の入学祝いで無理やりパソコンを買ってもらいました。そこで「DTM(デスクトップミュージック)」という世界があることを知ったんです。エレクトーンを習っていた頃の先生が、実は DTM にも精通している方で、再びその先生の元へ通い始めました。 先生からは”DTM で曲を作るなら、本物の楽器の特性を知らなきゃダメだ”と言われ、先生のスタジオにあったドラムセットを触らせてもらったんです。 その時、何の気なしにドラムを「トン」と叩いたら「ズドン」という音が出て、それがすごく衝撃的で。その瞬間、”俺はドラマーになる”と決意しました。 ドラムセットを叩かせてもらった時は”こんなに楽しい楽器あるんだ!”と天にも昇るような気持ちで、当時やっていた部活も辞めて、ドラム演奏に夢中になりました。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/island-o-158.jpg) ## ドラマーとしてのバンド活動 **-ドラマーとしての活動はどのようにスタートしたのでしょうか?** 通っていた学校に国際学級という帰国子女専門のクラスがあり、僕は中学1年生の途中からそこに編入しました。英語で喧嘩が始まるような国際色豊かな環境で、仲間と過ごしていて。 高校1年生の時、アメリカでインディーズデビューしていたボーカルの男の子が日本に帰ってくるという話があり、彼を紹介されたのがきっかけでオリジナルバンドを始めました。これが僕の本格的なバンドキャリアのスタートです。 **-ライブ活動もその頃から?** そうですね。1回目のライブはお客さんが14人、2回目は30人、そして3回目には下北沢の「屋根裏」というライブハウスを満員にしてしまいました。 “面白いことをやっているバンドがいる”という口コミが広がっていったのか、ライブをやる度に動員が増えて行ったんです。 高校生ながらにチャージバックでお金をもらうようになってきたり、大学入学後は渋谷のON AIR EAST(現:Spotify O-EAST)で開催されたオーディションで選ばれたりする経験を経て、「このまま音楽で生きていきたい」と思うようになっていきました。 その頃から、独学だったドラムを基礎から学び直すため、本格的に先生に弟子入りして、「ドラムを叩いてお金を稼ぐ以外の人生は考えられない」と、自らサポートドラマーとしての営業も始めました。 ## メジャーデビューと、現実とのギャップ **-メジャーデビューまではどういった経緯だったのでしょうか。** そのバンドは就職のタイミングで解散してしまったのですが、大学3年生の終わり頃、縁があって「POMERANIANS」というバンドに加入しました。その1年後くらいに、メジャーデビューが決まりました。当時は大きなチャンスをいただいた反面、バンド一本に舵を切ったことで、生活面ではかなり試行錯誤の時期に入りました。 **-メジャーデビュー後はどんな状況だったのでしょうか。** それまで続けていたサポートの仕事を一区切りにして、バンド活動に集中することを選びました。その結果収入は安定せず、生活のために下北沢のフレンチビストロでアルバイトを始めることになりました。 **-そのビストロでの経験が、今のライブハウス経営にも繋がっているのでしょうか。** そうですね。アルバイトの延長で、お店の3階の客席を使って、ライブイベントのプロデュースをさせてもらうようになったんです。 ブッキングから PA、接客、そして自分自身のドラム演奏まで、あらゆることを自分一人でこなしていました。 自分に与えられた空間で、自分の企画で、自分でお客さんを集めるというこの時の経験が、今のライブハウス経営の土台になっていると思います。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/island-o-141.jpg) 伊藤氏が現在運営している下北沢のライブハウス「Music Island O」 # エンジニア、CMクリエイターとしての道へ **-一方で、録音や作曲の仕事にはどのようにシフトしていったのですか?** 元々、自分で作曲するということは考えていませんでした。 POMERANIANS を辞めたあと、自らがリーダーを務めるバンドを始めたんですが、そこで、「自分たちの音を自分たちで残したい」という欲求から、自分でレコーディングもやるようになったんですよね。「録ってみたら、意外といい音で録れるじゃないか」という発見がエンジニアとしての原体験でした。 そこから、メンバーのセッションで録った音源に、DAWソフトで少しアレンジを加えるようになって、そこまでできるなら作曲もできそうだ、ということで作曲の道にも入っていきました。 **-そこから CM制作の現場へ繋がっていくのですね。** 先ほどお話した、最初に組んだ高校時代のバンド仲間との再会がきっかけでした。彼が広告業界に進んでいて、10年ぶりくらいに”CM の仕事を手伝ってくれないか”と声をかけてくれたんです。 **-初めての CM のお仕事はどのような内容だったのでしょうか。** 「天丼てんや」の Web CM でした。これが非常にユニークな企画で、エビメタバンドという架空のバンドが登場するんです。僕は単にドラムを叩くだけではなく、楽曲のアレンジから、レコーディングメンバーの選定、さらには実際に CM に出演するメンバーのキャスティングまで、制作の根幹から関わりました。僕自身も CM にドラマーとして出演しているんですよ。 この「てんや」の仕事を機に、僕の元には少し変わった、エッジの効いた CM の依頼が来るようになりました。ある企業CMでは、タレントさんの動きに合わせて、音楽のアレンジだけでなく、声のニュアンスまで含めて設計したり、私自身が歌う機会もありました。 音楽単体ではなく、「映像と一体で機能する音」を考えるようになったのは、この頃からですね。 **-作曲やアレンジのみならず、エンジニアとしても制作に関わられているんですよね。** はい。専門学校を出て下積みをしたわけではない「ミュージシャン上がりのエンジニア」ということになるのですが、エンジニアとしての自信を持てるようになったのも、CM制作を経験したからだと思います。 自分が手がけたミックスがテレビという公共の電波に乗り、何の問題もなく流れている。その事実を確認するたびに、「自分のスキルは、自分だけの楽しみではなく、誰かの役に立つものなんだ」という確信に変わっていきましたね。 --- ## まとめ 始まりは機械としてのエレクトーンに興味を持ち音楽をスタートさせ、その後もドラマーとしての枠に収まらず、様々な場へと活動を広げてきた伊藤氏。 興味や好奇心をとことんまで追求することが、プロフェッショナルへとつながる道になるのだなと感じました。 次回は、伊藤氏がオーナーを務める、レコーディングスタジオとしても活用されるライブハウス「Music Island O」の魅力についてお伝えします。 伊藤氏へのご依頼はこちらから! [伊藤 勇気 - Technology Tokyo | ONLIVE Studio 伊藤勇気 / Yuki Itoドラマー / 音楽クリエイター / エンジニア / プロデューサー / ライブハウス経営者音楽名義:ORGANIQ(音楽業務全般)、Technology Tokyo(セルフ音楽制作)YouTubeチャンネル:偏食ヤギさん経営店舗:下北沢 Music Island OビクターエンタテインメントよりPOMERANIANSのドラマーとしてメジャーデビューし、FUJI ROCKやSUMMER SONICをはじめ大型フェスにも多数出演。以降Afrobeatバンドhype sessionsを率い、CM音楽制作や多数アーティストのサポートドラム、エンジニアリングなど幅広く活動。ドラム講師としても長年にわたり後進の育成に携わる。音楽制作(作家・エンジニアリング)では、誰もが一度は耳にしたことのある大手企業のCM音楽を多数手がけ、ジャンルや業種を問わず提供。2022年にはナイジェリアのサックス奏者Adebowale Osunnibu(SEUN KUTI & EGYPT 80)とLAGOS TOKYO PROJECTを立ち上げ、国際的な音楽制作にも着手。下北沢で10年にわたりライブハウス「Music Island O」を経営。新旧が交差する音楽の現場で、表現者と観客をつなぎ、時にプロデュースやコーディネイトも行う。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/organiq)](https://onlive.studio/user/organiq?ref=ghost.onlive.studio) ## 伊藤勇気氏プロフィール ドラマー / 音楽クリエイター / エンジニア / プロデューサー / ライブハウス経営者 ビクターエンタテインメントよりPOMERANIANSのドラマーとしてメジャーデビューし、FUJI ROCKやSUMMER SONICをはじめ大型フェスにも多数出演。 以降Afrobeatバンドhype sessionsを率い、CM音楽制作や多数アーティストのサポートドラム、エンジニアリングなど幅広く活動。ドラム講師としても長年にわたり後進の育成に携わる。 音楽制作(作家・エンジニアリング)では、誰もが一度は耳にしたことのある大手企業のCM音楽を多数手がけ、ジャンルや業種を問わず提供。 2022年にはナイジェリアのサックス奏者Adebowale Osunnibu(SEUN KUTI & EGYPT 80)とLAGOS TOKYO PROJECTを立ち上げ、国際的な音楽制作にも着手。 下北沢で10年にわたりライブハウス「Music Island O」を経営。新旧が交差する音楽の現場で、表現者と観客をつなぎ、時にプロデュースやコーディネイトも行う。 --- # 「音楽を作りたい」をもっと気軽に!制作依頼を公開できる新発注モデルをスタート URL: https://blog.onlive.studio/new-music-request-model-255 Author: Nami Published: 2026-03-05 Category: News/Release Summary: ONLIVE Studio はこのたび、依頼内容を公開しプロフェッショナルを募集できる“公開依頼(コンペ形式)”の発注モデルを新たにリリースしました。個別に相談して依頼するこれまでの形式に加え、より気軽に、そしてより柔軟に発注できる仕組みがスタートします! ## **依頼者側のメリット** ## **「曲を作ってくれる人募集」で、気軽に発注できるスタイルへ** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/----------2026-03-05-11.03.22.png) これまで ONLIVE Studio では、依頼者がプロフェッショナルへ個別に相談・依頼を行う形式が中心でした。 一方で、「どのように依頼先を選べばよいか分からない」「いきなり個別に問い合わせするのは気が引ける」といった声も寄せられていました。 そこで、今回新たにスタートしたのが “公開依頼” 形式です。 これは、依頼者が「この作業をできる方を募集したい」と依頼内容を公開し、それに対して対応可能なプロフェッショナルが応募・提案を行う仕組みとなっています。 例えば、 「オリジナル曲を制作してくれる方募集」 「歌ってみた用のミックスができる方募集」 「プロデューサーを募集」 といった形で依頼を公開し、複数のプロフェッショナルから提案を受けることが可能です。 この発注モデルで依頼者はより気軽に、また最適な依頼先を見つけることが期待できます。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/----------2026-03-05-10.50.38.png) 公開された依頼にプロフェッショナルの提案がついた場合 ## **プロフェッショナル側のメリット** ## **“待つだけで終わらない”応募・提案できる構造へ** また、従来の発注モデルでは、「登録はしたものの、依頼を待つしかない」というプロフェッショナル側の声もありました。 今回の新モデルでは、プロフェッショナル自らが案件に応募・提案できるため、自身の強みやスキルを打ち出した積極的なアプローチが可能になります。 これによって新たな収入機会につながったり、また実績がまだ浅いクリエイターであっても、提案内容やアイデア、熱意次第で、依頼者と出会える可能性が広がることを目指しています。 ## **さいごに** 今回の新発注モデルを通じて、依頼者とプロフェッショナル双方にとって、より多くの出会いや可能性が自然に生まれていく場になれば幸いです。 なお、これまでの個別相談・直接依頼形式も、引き続きご利用いただけます。 依頼内容や目的に応じて公開依頼形式と使い分けていただくことで、より柔軟な発注が可能です。 ONLIVE Studioは、音楽をつくりたい人と、それを支えるプロフェッショナルが、無理なくつながれる場所でありたいと考えています。 これからも、皆さまのお声を大切にしながら、より使いやすく、より価値のあるサービスへと改善を重ねてまいります。 **<ONLIVE Studio のご利用はこちらから>** [音楽のプロに楽曲制作を依頼できる | ONLIVE Studio ONLIVE Studio は、音楽のプロフェッショナルと、依頼者がマッチングできるサービスです。ONLIVE Studio には、プロデューサー、ミックスエンジニア、スタジオミュージシャンをはじめとした、業界の第一線で活躍している様々な音楽のプロフェッショナルが登録されています。依頼者は自分に合ったプロフェッショナルを検索し、ONLIVE Studio 上で依頼をすることが可能です。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/)](https://onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) --- # 楽曲制作を依頼する時に必ず知っておくべき“著作権”の話 URL: https://blog.onlive.studio/music-production-copyright-249 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-03-05 Category: Knowledge Summary: 〜譲渡・条件付き・買い切りの違いと実務上の注意点〜 ### **はじめに** 楽曲制作を外部の作曲家・アレンジャー・プロデューサーに依頼する際、必ずと言っていいほど問題になるのが“著作権の扱い”です。 “買い切りだから全部こちらのもの”“ギャラを払っているから自由に使える” ──こうした認識のズレが、後々のトラブルにつながるケースは少なくありません。 本記事では、楽曲制作を依頼する側・依頼される側の双方が知っておくべき著作権の基本と、実務でよく使われる契約形態について整理します。 --- ## **そもそも楽曲の著作権とは何か** ### **著作権は“自動的に発生”する** 日本の著作権法では、楽曲は**創作された瞬間に自動的に著作権が発生**します。登録や申請は不要です。 つまり、作曲した人、作詞した人が、原則として最初の著作権者になります。 そして、楽曲の著作権は、以下の2つに分かれます。 - **著作財産権** 著作物を利用してお金を生む権利(複製・配信・上映・翻案など) - **著作者人格権** 作者の名誉や意図を守る権利(氏名表示・同一性保持など) このうち重要なのが、“著作者人格権は譲渡できない“ という点です。 ## **よく混同される“買い切り”という言葉** 制作現場でよく使われる“買い切り(買取)”という表現があります。しかし、法律的には非常に曖昧です。 念頭に置かないといけないのは、“買い切り = 著作権譲渡”ではないという点。 制作費を一括で支払ったとしても、契約書に著作権譲渡の明記がなければ、著作権は制作者に残ります。“買い切りです”と口頭で合意していても、法的には利用許諾(ライセンス)に過ぎないケースが多いのが実情です。 ですので、必ず契約書(それに変わる文章)を取り交わしましょう。 ## **著作権の主な契約パターン** ### **① 著作権を完全に譲渡する場合** 依頼者側が著作財産権をすべて取得する形です。 依頼者側のメリットとしては、 - 二次利用・改変・海外展開などを自由に行える - 将来的な権利処理がシンプル という点です。一方、制作者側の注意点としては、 - 将来どれだけヒットしても権利収入は得られない - クレジット表記や改変について制限される可能性 ということを理解しておくこと。また、著作者人格権は譲渡できないため、“人格権を行使しない”という不行使特約をセットにするのが一般的です。 ### **② 条件付きで利用許諾する場合(最も多い)** 著作権は制作者に残したまま、 利用範囲を定めて依頼者に使わせる形です。 #### **具体例** - 使用媒体(CM、配信、ライブ等) - 使用期間(◯年間) - 使用地域(国内のみ/全世界) - 二次利用の可否 #### **実務上のポイント** - 契約書に“何が OK で、何が NG か”を具体的に書く - 曖昧にすると、後から再契約が必要になる 依頼者・制作者双方にとって、 最もバランスが取りやすい形とも言えます。また、音楽制作の現場で使われる“委嘱(委嘱制作)”は、特定の用途・作品のために、報酬を支払って楽曲制作を依頼することを指し、このケースの一種と言えます。詳細については、ここでは割愛しますが、CM やゲーム音楽を使用の際に、その取り決めが行われることが多いです。 ### **③ 事実上の“放棄(完全買い切り)”に近い形** “著作権譲渡+人格権不行使+無期限・無制限利用” という形をまとめて“完全買い切り”と呼ぶこともあります。 制作者側の注意点としては、 - 制作者にとっては非常にリスクが高い - 報酬額は相応に高く設定されるべき ということで、依頼者側も、“安価で全権利取得できる”と考えるのは危険です。 ## **依頼する側が知っておくべきこと** - ギャラを払っただけでは著作権は手に入らない - 将来の利用(SNS、海外、映像化)を想定して契約を結ぶ - “後で使えない”リスクを避けるために文書化は必須 特に企業案件では、 口約束=トラブルの種になります。必ず契約書の確認をしましょう。 ## **依頼される側(作曲家・制作者)が知っておくべきこと** - 著作権は自分に自動的に発生している - 安易な譲渡は将来の収益機会を失う可能性がある - “買い切り”という言葉の中身を必ず確認する 不明点がある場合は、契約書にサインする前に確認・交渉することが重要です。特にフリーランスで活動している作家は、この点で後手に回りがちなので、しっかりと確認しましょう。将来的な収入に関わってくるので、苦手な人やこの手の事務作業ができない人は、それらの窓口になってくれる事務所への所属も検討するのも一案です。 --- ## **まとめ:著作権の話は“面倒”ではなく“保険”** 著作権の取り決めは、制作の熱量が高いほど後回しにされがちです。 しかし、楽曲が長く使われる場合や、思わぬ形で拡散、二次利用される場合、お互い利益を守るのが著作権契約です。 依頼する側も、される側も、“信頼しているから大丈夫”ではなく、信頼しているからこそ、きちんと決める。それが、健全な音楽制作の第一歩と言えるでしょう。 --- # DTM するならこの PC。IT社長が教える適した PC とは URL: https://blog.onlive.studio/dtm-pc-recommendations-by-it-ceo-248 Author: Nami Published: 2026-03-01 Updated: 2026-04-02 Category: Column Summary: DTM を行う際のパソコン選び、お悩みの方も多いのではないでしょうか。“結局何を買えばいいの?”という方へ。今回は、アプリ開発や Webサイトの UI/UXデザインを手がけながら、自身も音楽好きで日常的に DAW を使用している弊社代表・宮西に、これから DTM を本格的に始めたい宇宙まお(シンガーソングライター/ONLIVE Studio スタッフ)がインタビュー。PC 選びのポイントから、モニター選びの考え方まで詳しく話を伺いました。 ## **ズバリ、何を買えば良い?** **まお:まず単刀直入に聞きますが、パソコンは何を買えばいいですか?** **宮西:**まず、Mac か Windows であれば、Mac がおすすめです。 その中でも、これから始める方で、特にこだわりがないのなら MacBook Air か MacBook Pro がおすすめです。Mac mini もいいと思いますが、スタジオに持っていったり、カフェで作業したりすることを考えると、持ち運びできるノートパソコンの方が便利かなと。 それぞれ仕様でモデルが分かれていますが、もし新品を買うなら、Mac の場合は今はどれを選んでも基本的には大丈夫です。ただ、昔と違って今は一度買ったらメモリやストレージを後から増設できなくて。なので、最初のカスタマイズが大事なんです。 "絶対にこれは欲しい”というスペックは、ストレージ(容量)が1TB(テラバイト)以上ですね。 **まお:CPU やメモリについてはどうですか?** **宮西:**新品の M1 以降のチップであれば、CPU は基本的に何でもいいです。 中古で探すなら、” M1チップ” 以降のもの(Appleシリコン)を選ぶことをおすすめします。それより前の Intel が入っている Mac は避けたほうがベターかなと。あと、M1 で中古ならメモリは24GB 以上あると安心です。  もし映像編集やゲームなどで画面をきれいにスムーズに見せたい場合は、GPU(グラフィック性能)も意識する必要がありますが、基本は ”新しいチップ(M1以降)” で ”1TB以上” あれば OK です。 **まお:そもそも、なぜ Windows ではなく Mac なんですか?** **宮西:**理由は大きく2つあります。 一つは”ハードと OS の相性の良さ”です。Windows は OS を作る会社とパソコン本体を作る会社が違う場合が多いので、ものによってはソフトとハードの相性が悪く、それぞれの性能を発揮できなかったりするんです。Mac は Apple が全部作っているのでそういったことは起きないんですよ。 もう一つは ” Logic Pro ” が使えることです。 Logic Pro は Mac 専用の音楽制作ソフトですが、最初から音源や機能が全部揃っていて、初心者に優しいです。DAW には Pro Tools など、はじめからプラグインを購入する前提のものもあるんですが、Logic pro ならパソコンとソフトさえあれば、まずは一曲作ることができるんですよ! ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/onlivestudio-10.jpg) ## **ストレージは1TB で足りるの?** **まお:制作を続けていくと、容量(ストレージ)が足りなくなりませんか?** **宮西:** 曲を作ったりプラグインを増やしたりしていると、1TB あってもすぐに足りなくなっちゃいます。そこで必要になるのが外付け SSD です。1〜2万円くらいで購入できます。 使い分けのコツとしては、 パソコン本体には OS やソフト(プラグイン)のエンジン(本体)を入れる。SSD の方には プロジェクトファイルや、プラグインの中身(サウンドライブラリ)を入れる...。こうしておけば、パソコンの動作も軽くなるし、将来パソコンを買い替えても、外付けSSD を差し替えるだけでプロジェクトを移行できます。 **まお:HDD ではなくSSD を選ぶ理由は?** **宮西:**SSD の方が、読み込み速度が早いんですよ。 **まお:Logic Proの音源(サウンドライブラリ)も外付けに移せますか?** **宮西:**はい。Logic の付属音源は山ほどあって、そのまま本体に入れていると容量を圧迫してしまうので、むしろ移した方が良いですね。 ただ、単純にファイルをドラッグ&ドロップで移すだけだと、ソフト側が”音源どこいった?”となって読み込めなくなっちゃうので注意です。 Logic の設定メニューの中に”ライブラリを移動するという項目があるので、そこから正規の手順で移動させれば、安全に外付けの SSD に移すことができます。 ## **モニターはどう選べばいい?** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/insta250219-1.jpg) **まお:今、モニターを買おうか悩んでるんですが、そもそもモニターって必要なんでしょうか?** **宮西:**これから始めるっていう人にはあったらいいな程度ですね。必ず必要なものではないので、制作をしていく中で画面が小さくてやりずらいな....って限界を感じてから購入するのでも問題ありません。 **まお:モニター選びについても教えてください。Amazonで見ても種類が多すぎて……。** **宮西:**Amazon などの販売サイトを見ると ” FHD(フルハイビジョン)” や“リフレッシュレート” など、色んなスペックが書いてあって惑わされると思います。 でも、映像のプロでなければ、4Kモニターを選べば大丈夫です。 **まお:フルハイビジョン(FHD)だとダメなんでしょうか?** **宮西:**ダメではないですが、今の Mac は画面が綺麗なので、横に置いた FHD のモニターを見ると「あれ? なんか荒いな」と感じてしまうかもしれません。 4Kというのは、従来の FHD の4枚分の細かさが詰まっているイメージです。4つの点で1つの点を表現するので、文字の輪郭やグラデーションがすごく滑らかに見えます。特に映像編集をやる可能性があるなら、絶対に4K の方がいいですね。 **まお: 最後に、ネットで買う時の注意点はありますか?** **宮西:** Amazon で買う時は、ちゃんとメーカー名が一番左に表示されているものが良いと思います。スペックの表記が曖昧だったり、メーカー名が怪しかったりする商品は避けたほうが無難です。 --- ## **まとめ** 幼少期にエレクトーンを始め、学生時代はバンド活動に専念。現在もずっと音楽を続けている(現在、絶賛アルバム作成中なのだとか...) 弊社代表・宮西。 そんな宮西がアンサーする ”これから DTM を始めたい方へのおすすめ PC ”は、 - 初心者なら、新しいチップの Mac を選ぶ - ストレージは最初から1TB 以上にしておく この2つを押さえておけば、大きく失敗することはないとのことでした。さらに、制作を続けていくと容量は必ず足りなくなるため、外付け SSD を活用する前提で考えておくのも重要なポイントですね。 これから DTM を始める方は、今回のアドバイスを参考に、自分に合った環境を整えるところからスタートしてみてはいかがでしょうか。 ONLIVE Stuido blog では、他にも様々な DTM や音楽制作に関するノウハウを発信しています。是非他の記事も合わせて制作の参考にしてみてください。 [ONLIVE Studio blog ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blog宇宙まお ![](https://blog.onlive.studio/images/og.png)](https://blog.onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) --- # 商業スタジオの最前線〜 SoundCity が支える音楽制作の未来〜 URL: https://blog.onlive.studio/interview-soundcity-232 Author: 宇宙まお Published: 2026-02-25 Category: Interview Summary: レコーディング・スタジオとして、多くのミュージシャンにその名が浸透するサウンド・シティ。音楽制作にとどまらず、総合ポスト・プロダクションとして映像業界における制作現場でも広く知られる存在です。今回は、麻布台にあるサウンド・シティ本館にて、元エンジニアであり現在は取締役を務める中澤智氏、そしてエンジニアとして現場に立ちながらミュージック部門の部長を務める中山太陽氏に、スタジオの特徴から今後目指すビジョンまで、お話を伺いました。 ## スタジオとしての多岐に渡る取り組み ### レコーディング部門とポスプロ部門 **-サウンド・シティのような大きな商業スタジオに興味がある音楽クリエイターは多いかと思います。まずは、事業全体についてご説明いただけますでしょうか。** **中澤:**まず会社全体で言うと、レコーディングとポスト・プロダクションを担う株式会社サウンド・シティと、ポスト・プロダクションを担うレスパスビジョン株式会社の2社でホールディングス体制をとっています。 麻布台のスタジオには、地下1階にポスプロの編集室があり、ここではビデオ編集やグレーディングなどをオンライン/オフラインで実施しています。なので、映像編集がメインですね。 地下3階のフロアはオーディオの作業がメインで、レコーディング・スタジオと、MA スタジオがあります。 ポスプロの面で言うと、現在サウンド・シティは CM などの広告系が多く、レスパスビジョンは PVや映画関係など、長尺の仕事が多いという特徴があります。この連携を通じて、お互いの強みを活かすシナジーを生み出そうとしています。 **-複数の事業拠点があるとのことですが、レコーディング・スタジオとしての運営は主にどちらなんでしょうか。** **中澤:** レコーディング業務としてサウンド・シティが直に運営しているのは、サウンド・シティ本館である麻布台、世田谷、南青山の3つの拠点です。その他にもスタジオがありますが、そちらは運営サポートという形で協力しています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/Ast-------.jpg) 本館麻布台のAst ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/---st--.jpg) 世田谷STUDIO また、AVACO STUDIO(アバコスタジオ)も株式会社サウンド・シティの中に入り、2025年の4月から運営をしています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/AVACO301st----1-.jpg) AVACO STUDIOは、早稲田にある1952年創設の国内でも数少ないフルオーケストラを収録できる音楽スタジオ。アニメ作品や映画作品など、数々の作品を生み出している。 **-AVACO STUDIO をオープンするにあたって、設備面ではどのように整えたのでしょうか?** **中山:**特に設備を整えずとも運営可能な状況でしたので、基本的にはそのまま引き継いで運営しています。今後、お客様の要望にお応えし、さらに環境を整えていければと思っています。 **中澤:**設備を整えた事で言いますと、麻布台にあるBstのコンソールの入れ替え工事をしました。元々 SSL 9000 J が入っていましたが、 SSL 6000 G にしました。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/Bst-------.jpg) 入れ替え工事が完了した麻布台Bstのコンソール、SSL 6000 G。 **-昨年は他にも新しい拠点を作ったと伺いました。** **中澤:**レスパスビジョンと共同で、六本木に新しいポスプロの拠点『CORE』を12月にオープンしました。 3つの編集室・2つのMAルーム・2つのグレーディングルームをすべて1フロアに集約し、編集からグレーディング、MA、試写までをフロア移動なく行えます。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/data-src-image-dc86e6aa-aef5-4661-877e-0192fd21a19c.jpeg) 取締役である中澤智氏は、元エンジニアとして現場を知る立場から経営に携わる。 ### 近年増えているライブレコーディング **-スタジオを利用する制作以外にも、広げている事業はあるのでしょうか。** **中澤:**2010年以降から強化しているのが、ライブレコーディングです。 元々はコンパクトな形で始めましたが、現在では中山を中心に、ドーム系、野外イベントなど、大規模な現場にも録りに行っています。 また、レコーディング機材のレンタル事業(SES)も始めました。 ## スタジオの特徴 **-サウンド・シティのスタジオにはどのような特徴がありますか?** **中澤:** サウンド・シティの中でメインとなるのが本館の Aスタジオです。 天高が7メートルあり、その響きが非常に良いのが特徴です。この独特な響きを大事にしているプロデューサーやアレンジャーさんもいます。 一方で、AVACO STUDIO 301スタジオは響きが少しデッドであると言う特徴があります。また、世田谷スタジオは、ワンフロアワンクライアントで使用できることから、アーティストから好まれています。 **中山:**本館だけでもスタジオ数が多いですし、提携している他のスタジオもあるので、スタジオ利用の相談に直前であったとしても対応できる環境が揃っています。 **-近年注目されているイマーシブ・オーディオへの対応はいかがですか?** **中澤:** 2020年頃に、イマーシブ・オーディオの専用スタジオ『tutumu(ツツム)』を作りました。このスタジオを作った大きなきっかけとなったのは、2021年に Apple Music が Dolby Atmos の配信を始めたことです。 **中山:** tutumu では、ソニーが開発した 360 Virtual Mixing Enviroment(VME) という技術の測定サービスを提供しています。これは、スタジオで聴いた音場を正確に再現できる技術で、マイクを耳に入れて測定を行うことで、自宅でもスタジオで聞いているかのような感覚を味わえます。日本の商業スタジオで、この VME測定サービスを提供しているのは、今のところサウンド・シティだけです。 **-イマーシブの案件は増えていますか?** **中澤:** 案件数は明らかに去年より増えています。主に映画音楽など映像系で使われていて、エンジニアさんが「tutumu だとやりやすい」という評判を仲間の方に伝えてくれているみたいです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/data-src-image-20cb5df2-f807-416e-81bd-addbcdcc44d0.jpeg) スタジオからライブ会場まで幅広く対応する、ミュージック部門の部長である中山太陽氏。 **-録音作業の効率化や、時代の変化への対応はどのようにされていますか?** **中山:**エンジニアの仕事で言うと最近では、ボーカル・エディットなどの作業は、スタジオを使わず、パソコン1台で行うことも多いです。 ライブレコーディングも同じ考え方なのですが、スタジオの貸し出し利用を埋めるだけではなく、所属エンジニアの数を増やして、スタジオ外で活動できる場所を増やしていくことで、需要に対応していくやり方をとっています。 **中澤:**最近のリスナーの環境がスマホで聴くことが増え、ミックスのやり方を変えていくことももちろんあります。 ただ、時代が変わっていく一方で、基本的にはマイクで録って、スピーカーやヘッドホンで聴くという、この流れは変わっていないんですよね。音の波形という基本的な要素や、最初は空気を振動させて録音して、最後は鼓膜を振動させるという、この流れは今も昔も同じなんです。ビンテージ・マイクも未だに使われています。 アナログなのかデジタルなのか、過程がちょっと変わったとしても、結局はいい演奏を引き出すということがエンジニアやスタジオの仕事だと考えています。エンジニアはよいバランスで録ること、スタジオは環境を整えること。それが揃うと、ミュージシャンもいい音を出してくれるんです。 いい音を出してくれると我々も仕事がしやすい。相乗効果があるんですよね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/data-src-image-23e324d8-f73e-49f1-8e56-8d3915e29927.jpeg) ## サウンド・シティならではのレコーディング **-経済規模としては縮小傾向にある音楽業界において、スタジオが無くなるニュースも多く耳にします。** **中澤:**老舗の有名なスタジオが営業を終えてしまうこともあります。最近では大きなスタジオを作ることが困難な代わりに、小さな拠点を持つ人が増えている時代かと思います。 そういう中で、やはり我々のような大きな商業スタジオでしか録れない音があるんです。しっかりとした経営母体があるからこそ維持できている高価な機材も多いですし、大人数のストリングスをまとめて録る場合などに対応できるサイズはなかなか小さいスタジオだと難しいんですよね。 **中山:** 以前、アニメの劇伴録音で、79人の学生ブラスバンドを録音したことがありました。スタジオにあるものだけじゃマイクの本数やキューボックスの数が足りず大変でしたが、SES部門の機材や AVACO STUDIO の機材をかき集めることでなんとか対応できました。 マイクは、演奏者の人数に合わせて79本立てたんですが、過去に見たことがないほどの本数でした。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/data-src-image-04f956b4-9763-4130-8aa8-c15094437fa5.jpeg) **中澤:**AVACO STUDIO や、麻布台のスタジオもそうですが、広いスペースがあることによって、動画の撮影や配信で使ってもらうこともできます。 以前、麻布台の Bスタジオで、アーティストのライブを生配信する企画がありました。ステレオではなくイマーシブの音を、リアルタイムでお客さんにそれぞれの環境で聴いてもらうというものでした。Bスタジオでのライブ演奏の回線を tutumu まで MADI伝送し、エンジニアがイマーシブ環境でその場でミックスして、お客さんたちに送り届けました。 ## ミュージシャンがいい音を残す現場を守るために **-レコーディングの面で、今後チャレンジしたいことや取り組みたいことはありますか?** **中山:**最近問い合わせが増えているのが、ホールでの録音。これはライブ録音ではなく、ホールの響きを活かして劇伴などを録音したいという要望です。サウンド・シティ本館のAスタジオとは違う、クラシック的な響きを求めるお客さんの要望に応えるためです。SES の機材を活用して、ホールの現場にレコーディング・システム一式を持ち込み、ダビングやモニタリングができるシステム構築を進めていきたいと考えています。 そういった形で、いただいた要望や相談に答えたいという気持ちが常にありますね。 **-総合ポスト・プロダクションとしては、今後強化したいことはありますか?** **中山:** ワンストップ・サービスができることを知ってもらいたいです。レスパスビジョンが映像を撮って、サウンド・シティが録音、ミックス、映像編集、そしてMA までできるので、映像制作の全てをグループ内で完結できる体制が整っています。 **中澤:**音楽スタジオを継続していくためには、別に映像や音制作だけにこだわらなくてもいいと思っているんです。全然違う業種につながる場合もありますから。例えば、今イマーシブの技術はカーオーディオにも広がっている。そこが広がりそうであれば、車の産業に関わることがあってもいいかもしれません。 他には、権利ビジネスにも着目しています。音楽制作において、エンジニアが所有できる権利がこれまではなかったので、そこもカバーしていけたらと考えています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/data-src-image-97b4f477-299a-4981-9b8f-b6b855cbcf31.jpeg) **-音楽制作業界の変化に対応していくにあたって、新しい取り組みは必要ですよね。** **中澤:**うちが手がけてきた劇伴の仕事は、90年代までは CM が中心でした。それが2000年前後に、制作環境がテープからノンリニアへと移って、コンピューターで音楽を完結できる時代に入っていき、音楽スタジオを使った CMレコーディングがどんどん減っていきました。 そしてちょうど同じ頃には、楽曲の配信リリースが増えてきて、CD が売れない時代になってきてしまって。 レコーディングだけで経営を成り立たせることが難しくなった時代に入って、新しいことをやっていかなきゃいけないという課題へのチャレンジをずっとしてきました。 **-レコーディング・スタジオがなくなると、ミュージシャンは困りますよね。** **中澤:**AVACO STUDIO の運営を始めたのも、クローズすると聞いて、この規模のスタジオを無くしてしまったら、もう一度作ることは今の時代ものすごく難しいだろうと判断したからです。 今後、ミュージシャンがいい環境で音楽制作するための場所が減ってしまうということにならないように、取り組みを考えています。 音楽業界の発展に貢献するために、自分たちもやれることをやっていきたいですね。 --- # まとめ 今回は、サウンド・シティの中澤氏と中山氏に、レコーディング・スタジオのみならず幅広く展開されている事業についてお話を伺いました。 インタビューでは他にも、VTuber を自社でプロデュースしたり、コロナ禍にはバーチャル・ゴーグルを会議に取り入れたりなど、これまでチャレンジしてきたいくつもの試みについてのお話も聞くことができました。最新のテクノロジーに敏感に反応していく姿勢が、スタジオとして成長を続けている理由なのかもしれません。 ハイ・クオリティな制作を目指す方は、ぜひ サウンド・シティの音を体験してみてください! [株式会社サウンド・シティ | ONLIVE Studio 創造力、技術力、コミュニケーションで音楽・映像に新たな価値を生み出す集団。新しいチャレンジと柔軟な発想で付加価値の創出を継続する。それが、サウンド・シティです。CM・Web・MV・番組の映像・音声編集、デジタル合成、VFX、デリバリーサービスまでワンストップで対応する映像技術サービスと、クリエイティブ人材ソリューションを展開し、お客様のあらゆるニーズに対応します。伝統と実績に裏付けされ、数々の名作を生みだしてきた音楽スタジオ。選び抜かれたファシリティで最高の環境が整った立体音響スタジオ。進化し続けるエンジニアの感性。これまでも、そしてこれからも。作品の力で幸せが溢れる世の中にする。サウンド・シティは「映像と音で街を彩る」会社です。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/soundcity)](https://onlive.studio/user/soundcity?ref=ghost.onlive.studio) ## SoundCity(サウンドシティ) > **WEBサイト:[https://www.soundcity-w.com](https://www.soundcity-w.com/?ref=ghost.onlive.studio)** **SoundCity 麻布台** 〒106-0041 東京都港区麻布台2-2-1 麻布台ビル **南青山STUDIO** 〒107-0062 東京都港区南青山2-12-15 南青山二丁目ビル4F **世田谷STUDIO** 〒157-0073 東京都世田谷区砧6-9-3 ハーモニーハイツ 1F **LUXURIANT STUDIO** 〒106-0045 東京都港区麻布十番1-9-7 麻布KFビル6F **TRYBRIDGE STUDIO** 〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町110番地 玉井企画ビル3F **WONDERHOLIC LAB.** 〒154-0011 東京都世田谷区上馬4-17-4 アルファ駒沢B1F **AVACO STUDIO** 〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル 3F --- # 音楽クリエイターが知っておくべき“仕事が回る”ファイル管理の基本 URL: https://blog.onlive.studio/music-creator-file-management-247 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-02-18 Updated: 2026-02-19 Category: Knowledge Summary: 音楽制作は、アイディアやセンスだけで完結する仕事ではありません。 現場では、膨大なデータを複数人で扱い、やり取りし、更新し続けることになるので、データ管理が曖昧なまま進行すると、トラブルが発生する可能性が高まってしまいます。 本記事では、音楽クリエイターが仕事をする上で最低限押さえておきたい、ファイル名/フォーマット/トラック名/書き出しルールなど、"現場で本当に困らない"データ管理の考え方をまとめておきましょう。 ## **データ管理は“自分のため”ではなく“他人のため”** まず大前提として重要なのは、データ管理は自分の分かりやすさではなく、他人が扱えるかどうかが基準になるという点です。 関わる相手はさまざま: - クライアント(音楽に詳しくない場合も多い) - レコーディング/ミックス・エンジニア - 演奏ミュージシャン - 映像編集者、MA、制作進行 それぞれ使用環境も、知識量も異なるので、誰が見ても迷わない状態を作ることが、プロのデータ管理と言えます。 ## **フォルダ構成の基本ルール** まずは、プロジェクト全体のフォルダ構成から見ていきましょう。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/----------2026-02-18-11.26.32.png) ### **フォルダ構成例** (あくまで一例で、自分と相手が分かりやすいネーミングにすると良い) - **01_Demo**(コンペなどに提出したデモ、アレンジ・チェック用に提出したファイルを格納) - **02_Session**(レコーディングに使うDAWのセッションデータ[場合によってはステム、パラデータなど]を格納) - **03_Audio**(主にレコーディング後の録音データを格納) ─ Edit(オーディオ・ファイルをエディットした場合はこちらに) ─  Mix(ミックス・チェック用/完了ファイルを格納) ─ ​ Rec(各楽器、ボーカル等の録音ファイル[パラデータ]を格納) - 04_Stem(ミックス後のステム・ファイルを格納) - 05_Master(マスタリング済ファイル[instや-1なども]を格納) - 06_Document(テキスト周りのファイルを格納) ### **ポイント** - 番号を振る(環境差による並び順トラブル防止) - 役割ごとに明確に分ける - 個人名/感情的な名前(「使えない」「没」など)は避ける 特に「Session」「Para」「Stem」は、外部共有を前提に整理しておくと安心です。また文字化け防止に、1バイト(半角英数字のみ)でファイル名を付けることも推奨されます。 ## **ファイル名の考え方:情報は左から並べる** ファイル名は、開いた瞬間に状況が分かることが理想です。 ### **推奨ファイル名ルール** ProjectName_Version_Date_内容.ext ### **具体例** ABC_Song_v03_20260128_Demo.wav ABC_Song_v05_20260130_Inst.wav ABC_Song_v07_20260202_Mix.wav ### **気をつけたいポイント** - “final”“本番”“完成“などの曖昧な表現は使わない - バージョンは必ず数字管理 - 日付は YYYYMMDD 形式で統一 “final_v2”“本当の最終”などは、現場では事故の元になります。 ## **DAWセッション名とトラック名のルール** ### **セッション・ファイル名** セッションも音声ファイルと同様、プロジェクト名+バージョンで管理すると良いです。 ABC_Song_Session_v04.logicx オート・セーブや、上書きセーブを続けるのではなく、修正ごと(クライアントに提出ごと)に手動で別ファイルとしてバージョンを上げたファイルで保存しておくと、あとで、“あのバージョンに戻したいです”というリクエストにも即対応できます。 ### **トラック名の付け方** トラック名は、書き出し後も生き続ける情報になります。 **NG例** - Audio 1 - Piano - Vocal **推奨例** - Dr_Kick - Dr_Snare - Ba_Electric - Gt_Ac_L - Vo_Main - Cho_Female_R ### **ルールのポイント** - 楽器名+役割 - 略語は業界共通のものを使う - 日本語や絵文字は避ける 書き出されたファイル名にも反映されるため、最初に整えておくことが重要です。 DAWにファイルを読み込むと、頭の文字列しか表示されない場合があるので、ここでは、“SongName_Dr_Kick”などにしない方が良いです。 ## **書き出し(Bounce / Export)時の基本ルール** ### **共通で守りたい設定** - サンプル/ビット・レートを明記 - 曲頭は 必ず0:00(または1小節目)から - フェード・アウトは原則つけない(指示がない限り)。フェード・アウトで終わる場合は、大抵マスタリング時にその設定を行うため ### **一般的な指定例** - 48kHz / 24bit以上(ハイレゾ配信用) - 44.1kHz / 16bit(CD用) 不明な場合は、必ず事前確認しましょう。 ## **ステム(パラ・データ)書き出しの考え方** ステムとは、ミックス・バランスを保ったグループ単位の音声ファイルのこと。 ### **ステム作成時の注意点** - すべて同じスタート位置 - 同じ長さ - 空トラックを含めない - 命名規則を統一 ### **例** ABC_Song_v06_STEM_Drums.wav ABC_Song_v06_STEM_Bass.wav ABC_Song_v06_STEM_Guitar.wav ABC_Song_v06_STEM_Vocal.wav エンジニアやマニピュレーターに渡したときの再構築を想定し、“開いたらすぐ作業できる状態”を目指すことが大事です。 ## **共有時に必ず添える“ドキュメント”** 音声データだけ送って終わりではなく、メモ書きでも良いので、以下の情報を共有すると親切です。 ### **添付したい情報** - 曲の BPM(こちらは必須) - キー - 曲構成(例:A–B–サビ–C–サビ) - 修正点・注意点 - 使用している特殊プラグイン これらは README.txt や PDF にまとめ、Document フォルダに入れておくと親切。曲の構成については“マーカーmidi”を同梱しておくとさらに親切です。 ## **データ管理は“信頼を積み上げる技術”** 丁寧なデータ管理は、音に直接は現れない。 しかし、 - 修正がスムーズ - トラブルが起きない - 進行が早くなる といった形で、確実に評価につながります。“音が良い人”は多いですが、“一緒に仕事がしやすい人”は、少ないです。 データ管理は、音楽クリエイターがプロとして生き続けるための重要なスキルのひとつで、一緒に仕事がしたい人の要因となる大事なスキルなので、ぜひ覚えておきましょう。 --- # 老舗レコスタ・Sound Valley Bst がプレオープン!〜変わらない音響とより快適な空間へ【レコスタ紹介】 URL: https://blog.onlive.studio/sound-valley-bst-pre-opening-239 Author: Nami Published: 2026-02-13 Category: Interview Summary: 四谷に位置するレコーディング・スタジオ Sound Valley 。 40年以上にわたって数々のレコーディングが行われてきた、歴史の詰まったスタジオです。そんな Sound Valley は、2024年に大規模漏水事故の被害に遭い、営業停止を余儀なくされました。約2年の月日を経て、今年ついに復旧工事が完了し、Bst がプレオープン!今回は昔から変わらない良さを残しつつも、リニューアルで新たな出発となった Sound Valley の魅力を、営業担当の宮崎さんにお伺いしました。 昔からご存じの方も、これからレコーディング・スタジオを使ってみたいという方も、ぜひご覧ください。 ## **Sound Valley とは?** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/soundvalley-186--1-.jpg) **- Sound Valley について教えてください** Sound Valley は四谷に位置するレコーディング・スタジオです。このスタジオ自体は、できてから40年以上経ち、経営も弊社で何代目かになります。 A studio と B studio(以下、Bst)の2つのスタジオがあるんですが、2024年に起こった大規模漏水事故によって、浸水してしまったんです。それ以来ずっと復旧作業に取り組んできました。 それで、今年(2026年)の1月、ついに Bst のみリニューアルが完成し、現在はプレ・オープンという形でして営業を再開しています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/soundvalley-29.jpg) 営業担当 宮崎さん **- Sound Valley Bst はどんなスタジオでしょうか?** Bst ではボーカル録りはもちろん、管楽器や弦楽器のカルテットなど...色んな楽器がレコーディング可能です。今挙げた楽器以外も、“この楽器をレコーディングしたいんだけど、できるかな?” などがあれば、お気軽にご相談いただければと思います。 また、コントロールルームも広くて使いやすいので、ミックスチェックなど、クライアントと一緒に確認するような案件でもご利用いただけるスタジオです。 ## **リニューアルした Sound Valley 紹介** ### **受付場** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/soundvalley-123--1-.jpg) 受付場 ### **ロビー** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/soundvalley-40--1-.jpg) ロビー **- 海外の受付みたいに素敵な内装ですね!** 壁や床は水を吸っちゃっていたので、全部張り替えました。 レコーディング・スタジオを専門としている業者があるんですけど、ここの内装はその業者さんに完全にお任せしていたんです。無難な白とかかな?と、なんとなく予想しながら完成後出勤したら、まさかのオレンジでした(笑)。 でも、漆喰で塗られていて雰囲気もあるので「おしゃれな飲食店みたいだね」って、結構評判なんです。 **- 落ち着いた雰囲気で、間接照明も素敵です。ここはどういう風に利用されるんですか?** 打ち合わせや休憩、あとはご飯を食べたり。皆さん色々な使い方をされています。クライアントさんがいらっしゃるレコーディングの場合は、関係者の方がここで仕事していたりしますね。 リニューアルしてからは、壁が映えるからか、ここで配信や SNS用の動画を撮っている方もいらっしゃいます。 ### **変わらない良さを残した Bst** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/soundvalley-150--1-.jpg) Bst Booth **- Bst は、雰囲気が変わらないですね!** そうなんです! やっぱり “この雰囲気が好き” と言ってくれている方がいたり、最近ではこのような昔ながらのスタジオが減ってきているので、ロケ地として使われることも多く、なるべく変えたくないというのがありました。 なので、壁や天井の色も、元の色と似た感じのものを選んだんですよ。 **- 昔から利用している方も、変わらない雰囲気だと安心しますよね。 常連の方の反応はいかがでしたか?** そうですね。ありがたいことに、営業再開してからご連絡いただいたり、ご予約もいただいています。 昔からの馴染みで、ずっとうちに来てくれている方がいるんですけど、Sound Valley が使えなくなってからは他のスタジオで録音したり、録れる楽器は東麻布の A-tone(※)の方で録っていただいていたんです。 でも、Bst が再開したってなったらすぐ予約してくれて。 “このメンバーが好きなんだ”って言ってくれたのがすごく嬉しかったですね。 (※)東麻布にある、別スタジオ。歌ものや音声収録、アンプを使わない楽器の個別取りに対応する3つのブースと、コントロールルームを有する。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/soundvalley-2--1-.jpg) Bst Control Room ## **大規模漏水事故を経て...** **- Sound Valley は、2024年に大規模漏水事故にあってしまったとのことで、復旧はかなり大変だったことと思います。** そうですね。壁や床だけじゃなくて、機材もダメになっちゃったのも多々あり...。無事だったものも、全部メンテナンスや動作確認をして、とても大変でした。エンジニアにもずっと機材のメンテナンスに取り組んでもらって。 **- “スタジオが使えない”となってしまった時は、エンジニアの皆さんはどんな反応だったんでしょうか?** 最初は“終わった”ってなったと思います(笑)。でも、なるようになるしかないよねって感じで。 **-大事な仕事現場ですもんね。** Sound Valley の復旧中、エンジニアは東麻布にある A-tone での仕事がメインとなり、そこでは歌ものの依頼が多かったりとか、バンドものを録るってなった時も外部のスタジオに派遣という形になっていたので、各々思うところはあったんじゃないかなと思います。 やっぱりスタジオ所属のエンジニアは自分のスタジオで録音するっていうのが醍醐味だと思うので。 だから、Bst がまた使えるってなって “やっぱりここが落ち着く”と言ってくれました。 **- 所属エンジニアの方はもちろん、よく Sound Valley を利用されていた外部のエンジニアの方や利用者の方も心配されていたのではないでしょうか。** そうですね。再開するってなったら、“良かったね”ってたくさん言ってくれて。 それが本当に嬉しかったです。 **- 利用者に愛されているスタジオっていいですね。Sound Valley には長い歴史がありますもんね。** 今はもう大御所エンジニアになられた方で、若い頃にアシスタントとして Sound Valley  に出入りしていらした方がいて、リニューアルしてからまた来てくださって。  “懐かしいな、昔よく来てたんですよ”っておっしゃっていました。 ここは歴史の詰まったスタジオなんだなって、改めて思いましたしたね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/soundvalley-82--1-.jpg) ## **これから利用したい方へ〜期間限定プレオープン価格!** **- まだ借りたことがない方も借りれるのでしょうか?** もちろんです。現在は Bst が再開して、プレオープン価格帯のご案内となっています。 通常は1時間 23,000 円なんですけど、 2 月末までは 13,000円となっています。スタジオのエンジニアもつけたら1時間20,000円でご利用いただけます。 **- どのような人に利用してもらいたいですか?** 今までいらしていた方も、初めて利用する方も是非ご利用ください。 あと、こういった昔ながらのレコーディング・スタジオって、都内だと数少ないと思うんで、是非ロケや撮影でも使っていただきたいですね。 (※)撮影や配信の場合は通常価格のご案内です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/02/soundvalley-10--1-.jpg) --- ## **まとめ** ONLIVE Studio が Sound Valley にお伺いさせていただいたのは、今回で2回目。 Bst は変わらぬ雰囲気のまま、昔ながらのレコーディング・スタジオ という Sound Valley の良さがしっかり残っていました。 このようなレコーディング・スタジオは、都内でも数が少なくなってきてしまっていると、取材をするたびに耳にします。 長年プロ・ユースとして利用されてきた歴史ある“レコーディング・スタジオ” でしか味わえないワクワク感は、是非宅録世代の方にこそ体験していただきたい場所です。 また、受付やロビー、トイレなどはモダンでガラリと雰囲気が変わり、さらに居心地の良い空間に刷新されています。 プロ・アマ問わずご予約可能ですので、昔から馴染みの方も、初めてレコーディングをしてみたいという方も、お安くなっている今を機会に、是非ご利用ください! Sound Valley Bst のご予約は、ONLIVE Studio からも可能です。 [Studio A-tone /Sound Valley | ONLIVE Studio 都内レコーディングスタジオです。リズム録りから歌入れ、ナレーション、音源制作なども承ります。お気軽にお問い合わせください! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/StudioAtone)](https://onlive.studio/user/StudioAtone?ref=ghost.onlive.studio#service) --- # グラミー賞とは?アメリカの音楽業界と社会を映し出すアワード URL: https://blog.onlive.studio/what-is-grammy-awards-246 Author: Nami Published: 2026-02-11 Category: Column Summary: 毎年2月に行われる授賞式・グラミー賞。毎年どのアーティストが受賞をするのか、世界中で注目を集める権威ある章です。 とはいえ、遠い海の向こうの話...”グラミー賞ってどんな賞なの?”という方へ。この記事ではグラミー賞について紹介。記事の最後には、2025年にグラミー賞を参考にして作られた、日本の新しいアワードについても紹介します! ## **4大アワードの一つ:グラミー賞とは?** グラミー賞(Grammy Awards)とは、アーティスト、また技術的な分野で活躍した人物に贈られる賞です。グラミー賞の第1回目は1959年5月4日に開催され、今年(2026年)で第68回となる、歴史あるアワードとなっています。 主催者は非営利団体の全米録音芸術科学アカデミー(National Academy of Recording Arts & Sciences)で、通常8月後半〜10月あたりからその後約一年の間にリリースされた楽曲を対象に審査、その翌年の2月にアメリカ合衆国で授賞式が行われています。 ちなみに、アカデミー賞・エミー賞・グラミー賞・トニー賞の頭文字をとった「EGOT」という言葉があります。これらの賞は、アメリカのエンターテイメント業界における4大アワードで、EGOTは、この権威ある4つの賞を全て受賞したことがある人に与えられる称号です。過去には Audrey Hepburn(オードリー・ヘップバーン)や Elton John (エルトン・ジョン)などを含めた、22人がこの快挙を成し遂げています。 ## **全90以上の受賞部門** グラミー賞には、ポップ、ダンス、クラシック、R&B、カントリーなど、90以上にも及ぶ受賞部門が設けられています。 時代の流れとともに音楽ジャンルが細分化、多様化してきたことを受けて、新たに生まれたジャンルを反映した部門が追加されたり、社会的な背景を踏まえて新設される部門もあります。 数ある部門の中でも、毎年特に注目を集めるのが、 - 最優秀レコード賞 - 最優秀アルバム賞 - 最優秀楽曲賞 - 最優秀新人賞 の4つ。 これらは総称して「ビッグ・フォー(Big Four)」と呼ばれ、その年を象徴するアーティストや作品が選ばれる部門です。 ## **NARS会員となった世界の音楽家が審査** この権威ある賞は誰が決めているのでしょうか。グラミー賞の審査は、何段階かに分かれています。 1.NARS会員(※)やレコード会社が、グラミーの審査の対象とすべき作品をエントリー 2.集められた作品が適切な基準に沿っているかスクリーニング、またジャンル分け 3.第一ラウンドとしてNARSの会員が投票。 ここでグラミー賞にノミネートされる人が決定。 4.NARS会員によって最終投票が行われ、受賞者が決定される。 ちなみに、ONLIVE Studio でも取材させていただいたことのある深田晃さんは、グラミー賞の審査員です。 以下の記事では、投票会員になった経緯をお話していただいてます。ぜひご覧ください。 [グラミー賞投票メンバー、AES での発表....世界的エンジニア・深田晃氏のキャリアに迫る|音楽が自分に対して力になると感じていた | ONLIVE Studio blog 深田晃氏は、音楽レコーディング、中継番組、映画録音など、多岐にわたる分野で録音を行い、ジャンルや国境を越えて「音」に取り組んできたエンジニアです。その実力は、世界でも認められ、ワールドワイドに仕事を行っています。国内外で豊富な経験を持ち、録音技術の発展を牽引している深田氏は、どのようなキャ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-career-interview-fukada-akira-103)](https://blog.onlive.studio/career-interview-fukada-akira-103?ref=ghost.onlive.studio) (※)全米録音芸術科学アカデミー会員の通称。正式名称であるNational Academy of Recording Arts & Sciences の頭文字を取っている。 ## **”腐敗”と批判された過去** 現在のグラミー賞の審査方法は2022年から適用されたものです。それまでは、NARS会員の投票に加えて、グラミー賞のノミネート者を決定する”秘密委員会”なる組織がありました。 この組織による選考は非公開的に行われるもので、その不透明性からくる受賞者の人種や性別の偏りが度々指摘され、抗議が行われてきたのです。 象徴的だったのが2018年のグラミー賞。その年の受賞者の約80%が男性だったことに加え、当時の会長による女性蔑視と受け取られる発言が問題となりました。 さらに、後任となった女性会長が、セクハラやパワハラなどといったグラミー内部の問題を告発した結果、授賞式直前に職務停止処分を受けたことで、運営体制への不信感は一層強まる結果に。 また、人種によって不当な評価が起こっているという声も上がっていました。 Beyoncé が2025年に初めて主要部門を受賞しましたが、それ以前に主要部門を受賞していなかったことについては長年疑問視されており、Beyoncé が主要部門の受賞が有力候補と言われていた年に受賞した Adele は“この賞を受け取れない”とスピーチ。別の年では BECK が受賞すると Kanye West が抗議のために舞台上に乱入しかけるなどといった事が起きていた過去があります。 こうした出来事を受け、グラミー賞では審査方法や投票制度の見直しが進められ、最終ノミネートを決定していた秘密委員会は解散。現在の投票方法に変更され、改善していったという背景があります。 ## **政治的・社会的抗議の場** グラミー賞は、4大アワードの一つとして高い注目を集めるがゆえに、政治的・社会的な問題に対する抗議の場としての側面も持っており、政治的・社会的な姿勢を示すアーティストは少なくありません。 2018年には、アメリカを中心にセクハラの告発や撲滅を目的とした “Me Too” や “Time’s Up” といった社会的ムーブメントが広がっており、これに賛同する意思表示として、Ariana Grande や Sam Smith など多くの出席者が白いバラを身につけて授賞式に参加し、社会に向けたメッセージを発信しました。 また、2026年のグラミー賞では”ICE OUT(ICE は出ていけ)”というワードが印象的に使われました。 ICE(Immigration and Customs Enforcement)とは、アメリカの移民税関捜査局のことで、トランプ政権下で強化された非人道的な移民への摘発に対し、アメリカ国内では批判の声が高まっているのです。 この状況を受け、出席者が”ICE OUT”と書かれたバッジを身につけて登場したり、受賞者がスピーチの中で ICE を批判するなど、授賞式の場を通してアーティストたちからメッセージが示されたのです。 ## **グラミー賞を参考に発足した日本のアワード** ### 日本レコード大賞 国内では、これまで音楽のアワードといえば日本レコード大賞(通称:レコ大)と言われてきました。 このレコ大の歴史は古く、グラミー賞と同い年です。 これは、偉大な作曲家である服部良一や古賀政男らなどがグラミー賞を見習い、作曲家が中心となって日本の音楽のレベル向上や、世界に通用する音楽を目指すために同年に作ったものです。そう考えると、日本は音楽に対する意識が高く、取り入れるのがとっても早かったんですね。 ### **MUSIC AWARDS JAPAN** 2025年、このグラミー賞のアジア版を目指した ”MUSIC AWARDS JAPAN” が日本に誕生しました。音楽業界に関わる5000人以上の投票で審査が行われ、グラミー賞を参考にしています。 表彰される賞は全部で60以上にも及び、主要部門は最優秀楽曲賞、最優秀アルバム賞、最優秀アーティスト賞、最優秀ニュー・アーティスト賞、Top Global Hit from Japan、最優秀アジア楽曲賞です。その他にも韓国、タイ、フィリピンなど、アジアの国のポップスの特別賞や、洋楽ポップスも表彰するなど、「世界とつながり、音楽の未来を灯す。」というコンセプトのもと、国際色を押し出した賞を前面に押し出しています。 --- ## **まとめ** 世界で一番大きい音楽のアワードであるグラミー賞。 アメリカ音楽の市場規模は世界第一位ですから、グラミー賞で受賞した楽曲は、その年の音楽性を表しているといっても過言ではありません。 一方で、近年は日本人の洋楽離れが進んでいると言われており、Billboard JAPANの調査によると、2017年から2023年の間で”JAPAN Hot 100”にチャートインしたアメリカやその他地域の楽曲は減少傾向にあると言われています。 洋楽を普段聴かないという方も、まずはグラミーのビッグ・フォーを受賞した曲を聴いてみることで、その年に世界で普及していた音楽トレンドを知ることができるかと思います。 --- # Logic pro 12 アップデート内容をご紹介!〜初心者や音楽理論が苦手な方こそ知っておきたい追加機能〜 URL: https://blog.onlive.studio/logic-pro-12-update-245 Author: Nami Published: 2026-02-04 Updated: 2026-03-23 Category: Knowledge Summary: 定期的にアップデートが行われている Logic Pro。 先月に約2年ぶりの大型アップデートが行われ、新バージョン Logic pro12 がリリースされました。 今回のアップデートでは、AI を活用した新機能 “Chord ID” の追加や、Session Player に新たなシンセサイザー・スタイルが加わった点が大きな注目ポイントです。 本記事では、Logic Pro 12 で新たに追加された主な機能や、変更されたポイントを分かりやすくご紹介します。 とくに、これから作曲を始めたい方や、音楽理論を勉強中の方にとって心強い味方となる機能が揃っていますので、ぜひチェックしてみてください。 ## **コードの入力や耳コピを手助けしてくれる “Chord ID”** 今回追加された "Chord ID" は、オーディオや MIDIリージョンからコードを解析する、コード入力や耳コピを手助けしてくれる便利な機能です。 グローバルトラックにはもともとコード情報を追加できる "コード" トラックがありますが、Chord ID の追加によってより実用的に活用できるようになりました。 解析の仕方は、対象のリージョンをグローバルトラックのコードトラックへドラッグ&ドロップするだけで OK。AI が自動で解析を行い、その結果がコードトラック上に表示されます。 さらに、解析によって生成された Chord ID をトラック領域にドラッグ&ドロップすることで、コード情報が反映された新しい MIDIリージョンを作成することも可能です。 ## **Session Player のキーボードとベースの演奏スタイルに、シンセサイザーが仲間入り!** Session Player とは、AI を活用した自動演奏機能です。ベース、ドラム、キーボードの自動演奏が可能で、楽曲制作をサポートしてくれます。 今回、この Session Player のキーボードとベースの演奏スタイルに、シンセスタイルが追加されました。 キーボードは - SimplePad  - Modulated Pad - Rhythmic Chords ベースプレイヤーは - Pump Bass - 808ベース - Sequence Bass  の3種類から、好みの演奏スタイルを自分の楽曲に取り入れることができます。 また、この Session Player はコードトラックのコードに基づいて演奏されるため、Chord ID と共に活用することで、楽曲制作の大きな手助けとなるでしょう。 ## **スケール内の音を簡単に見つけられるように** 音楽理論を勉強中...という方も、スケールを意識しながら直感的に音を選ぶことができる機能が追加されました。 ピアノロールの "スケールクオンタイズ" 項目で、スケールを指定し、"スケールに沿う" を ON にすると、指定したスケール以外の音を入力しても自動的にスキップされます。 ## **サウンドライブラリがより使いやすく** "Apple Loops" は、ギターのリフやドラムのパターン、効果音など、楽曲に取り入れられるオーディオや MIDI の素材です。 今回のアップデートでは、サウンドのダウンロードや削除などの管理がしやすくなるよう、ビジュアルが変更されました。 Apple Loops には通常の素材に加えて、有名プロデューサーやアーティストのパックも用意されています。 より楽曲に取り入れやすくなったため、これまで活用したことがなかったという方も試しやすくなっています。 ## **Step Sequencer の機能強化で、より幅広いパターンが可能に** 従来から搭載されている Step Sequencer(ステップ・シーケンサー)に機能が追加され、より柔軟なシーケンスを作成できるようになりました。 例えば、生成したシーケンスを左から右へ再生するだけでなく、逆再生やランダム再生など、再生モードのバリエーションが追加されています。 また、音程を持つ楽器の場合は、コードの度数を指定してシーケンスを作成することも可能となり、より音楽的なアプローチがしやすくなりました。 ## **Logic Pro アップデート方法** App Store を開き、サイドバーの “アップデート”をクリックすると、アップデートができるアプリが一覧で表示されています。 Logic pro のアップデートボタンを押すことで、アップデートを開始することが可能です。アップデート にLogic pro が表示されていない方は、次章をご覧ください。 ## **対応OS** Logic proを12にアップデートしようとしたけど、”アップデートのボタンが出ない”という方へ。 今回のアップデートに対応しているOSは、Apple silicon 搭載のMacであり、macOS 15 .6 Sequoia 以降となります。まずは現在の OS が対応しているかを確認しましょう。 左上のリンゴマーク→このMacについてを押すと、現在のOSを確認することができます。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/03/----------2026-03-23-19.41.09.png) ここのOSがSequoiaより前のOSの場合は、パソコンのOS自体をアップデートする必要があります。 ## **Logic pro をはじめとした、クリエーターツールのサブスクが開始** 最後に、今回のアップデートと同時に発表されたサブスクリプションサービス Apple Creator Studio について紹介します。 この Apple Creator Studio は、音楽制作ソフト Logic Pro をはじめ、動画編集ソフト Final Cut Pro など、クリエイターに役立つツールを 月額1,780円(学生の場合は月額480円) で利用できるサービスです。 音楽制作だけでなく、動画編集や画像編集など、クリエイティブ全体にチャレンジしてみたい方にとって、非常に魅力的な内容となっています。 含まれるサービス - Logic Pro  - Final Cut Pro  - Pixelmator Pro - Motion  - Compressor - MainStage --- ## **まとめ** 今回は Logic pro 12 の主なアップデート内容を紹介しました。 最近では AI を楽曲制作に取り入れる動きも大きくなってきています。 初心者の方にとっては作曲の大きな手助けとなるため、このような機能を作曲で活用していくと良いでしょう。 また、Logic Pro を使い慣れてきた方の中には、プラグインとの互換性など、制作環境とのバランスを考えながら、現在の環境で制作を続けている方もいらっしゃるかと思います。そういった場合でも、サブ機で試してみたり、動画などで機能をチェックしてみることで、新たなツールとの出会いがインスピレーションにつながるかもしれません。 --- # 【2026年版】初心者向け・DAWの選び方 URL: https://blog.onlive.studio/how-to-choose-daw-for-beginners-243 Author: Nami Published: 2026-01-30 Updated: 2026-07-21 Category: Knowledge Summary: DAW とは、音楽を制作するためのソフトウェアのことで、DTM を行う上で欠かせないツールです。 DAW は様々な会社から製品が発売されているため、 ”どれを選べばいいのかわからない” と感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、これから DTM を始めてみたい方に向けて、DAW の基礎知識や選び方をわかりやすく解説。ぜひ参考にして下さい。 ## **DAW 選びのポイント** この章では、DAW 選びのポイントを紹介します。 DAW を初めて購入するという方は、以下のポイントを踏まえて選ぶと良いでしょう。 ### **利用者が多いもの** 利用者が多い DAW は、それだけ関連する情報も豊富に存在します。 初心者向けのチュートリアル動画や、新機能の紹介動画、解説書なども見つけやすく、学習を進めやすいのが大きなメリットです。 また、操作方法で迷ったりトラブルが起きたりした場合でも、検索すれば同じような状況を経験した人の情報が見つかる可能性が高くなります。 利用している DAW に関する情報が手に入りやすい環境であれば、何かにつまずいても解決しやすく、制作を続けやすくなるでしょう。 国内外共に、Cubase、Logic pro、Studio One、Ableton Live は特に利用者が多い DAWと言われています。 ### **利用しているパソコンから選ぶ** パソコンの OS には、大きく分けて Windows と Mac の2種類があります。最近はどちらでも利用可能なものが多いですが、中にはどちらかでしか動かないものもあるため、念の為利用したい DAW が利用している OS に対応しているか確認しましょう。 例えば、後述する Logic pro は利用者の多い定番 DAW ですが、Mac OS でしか利用できません。 ### **作りたいジャンルから** DAWで作りたいジャンルが決まっている人は、そのジャンルのクリエイターに多く利用されているDAWを選ぶのも一つの方法です。 例えば、Ableton Liveはダンスミュージック系のクリエイターに人気があり、FL StudioはHip-Hop系のビートメイクで多く利用されています。 これらのDAWでももちろん他のジャンルも制作可能です。しかし、自分の作りたいジャンルに合わせて選択することで、情報が見つけやすくなります。 ### **操作がわかりやすいもの** 初心者の方にとっては DAW を無理なく続けられる環境が重要です。 操作が "難しい" "よく分からない" と感じてしまうと、作業が思うように進まず、挫折につながってしまうことも少なくありません。 DAW の基本的な概念はどのソフトも大きく変わりませんが、画面の見た目や操作性は DAW ごとに異なります。無料版やトライアル版などもあるので、実際に触ってみて "使いやすい"" 分かりやすい" と感じられるものを選ぶのも良いでしょう。 ### **テンションが上がるもの** "憧れのアーティストと同じ DAW を使ってみたい" "見た目がカッコよくて、触るだけでテンションが上がる"といった理由も、制作へのモチベーションを保ちやすく、結果的に長く続けられる理由になります。 ### **身近な人と同じDAW** 製品が違う DAW だと、違う DAW でも正しく再生できるように書き出す必要があり、やや手間です。 バンドに所属していたり、チームで曲を作ることが多い方は、周りの人が使っている DAW と同じものを使用することで、音楽制作がスムーズに進みます。 ## **DAWの人気ソフト一覧・各DAWの特徴** この章では、定番のDAWをご紹介します。 各 DAW の特徴を知って、自分が作りたい音楽との相性が良いものを選ぶと良いです。 ### **Logic Pro(Apple)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/techivation-I4IgWUTOSGI-unsplash-1.jpg) Mac のみでの利用となります。価格は30,000円で買い切りです。 また、Logic Pro の機能を一部制限された GarageBand は無料で利用することができます。 Logic Pro は、Apple が提供する DAW のため、見た目が分かりやすいと定評があります。基本的な楽器やエフェクトが元から入っているので、幅広いジャンルに対応しており、日本だけでなく世界で見てもユーザーが多いのも良い点です。 最近では AI を取り入れたアップデートがされ、ピアノ、ドラム、ベース、シンセサイザーの自動演奏機能、そしてMIDI やオーディオ素材からコードを割り出す機能も実装されました。 初心者にとっても比較的に利用しやすく、プロでも利用しているという点から、Mac をお持ちで、これから DTM を始めるという方には Logic pro がおすすめです。 ### **Cubase(Steinberg)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/jonathan-charles-NKfLEOrWfKU-unsplash.jpg) Windows、Mac どちらでも使用可能です。Cubase は機能によってグレードが何種類かに分かれています。 無料版は Cubase LE と Cubase AI の2種類。これら無料版は、Cubase が付属する製品を購入すると利用することができます。また、有料版は Elements、Artist、Pro の3種類です。一番安価な Elements は13,000円から購入することが可能です。 Cubaseの特徴では、特に日本でのユーザーが多い点が挙げられます。 また、”HALion Sonic”という音源も利用でき様々な楽器を楽曲に取り入れることが可能なため、Logic pro と同様に幅広いジャンルに対応できる DAW です。 Cubase には”コードトラック” や ”コードパッド” という、コードの入力・確認に便利な機能があります。 作曲初心者の方にとっては、コードが難しく感じるかと思いますが、このような作曲を支援してくれるツールを利用すれば、スムーズに作曲を進めることが可能です。 Windows をお持ちで、幅広いジャンルを作っていきたいという方におすすめの DAW となっています。 ### **Ableton Live(Ableton)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/piero-villarreal-34unmEaCiHY-unsplash.jpg) Windows、Mac どちらでも使用可能です。 Intro、Standard、Suite の3つのグレードに分かれており、一番安い Intro は11,800円で購入できます。 Ableton Live の最大の特徴は、”セッションビュー” が利用できることです。このセッションビューとは、様々な演奏の組み合わせをルーパーとして利用できる機能で、楽曲のアイディア出しが容易にできるだけではなく、ライブパフォーマンスにも活躍してくれるものです。 そのため、ループミュージックとの相性が良く、EDM や HIP-HOP などといった、ジャンルで利用されることが多いです。 一般的な DAW としての機能も押さえているので、他のジャンルも作ることももちろん可能です。 作曲に加えて、ライブでも利用したい、EDM や HIP-HOP を作りたい、という方におすすめの DAW です。 ### **FL Studio(Image-Line)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/dima-winterson-HnOW2ATIDTs-unsplash.jpg) Windows、Mac どちらでも使用可能です。 Fruity、Producer、Signaturen の3つのバージョンがあり、一番安い Fruity は23,100円で購入できます。 ステップ・シーケンサーと呼ばれる、パターン作成できる機能を利用した音楽の作り方で、他の DAW とは曲の構築の仕方が異なるのが特徴です。 また、サンプリングとの相性も良いため、EDM や HIP-HOP など、ループ主体の音楽が作りたいという方に特におすすめです。 ### **LUNA Pro(Universal Audio)** Windows、Mac どちらでも使用可能です。 有料版である LUNA Pro は33,000円で購入できます。 LUNA はこれまで紹介した DAW の中で最も最近にリリースされた DAW です。 販売元の Universal Audio は老舗の機材メーカーであり、そのバックグラウンドを持ってアナログモデリングに強みを持ったプラグインや機材も発売しています。 そのため、アナログの暖かみや豊かさを再現した、アナログモデリングと呼ばれるエフェクトプラグインである同社の ”UAD” とも相性が良く、レコーディングやミキシングにも強みを持っています。 ギターやベース、レコーディングを主体に音にこだわりたい方に特におすすめの DAW です。 ### **Pro Tools(Avid)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/01/techivation-zSqbhOK0paw-unsplash.jpg) Windows、Mac どちらでも使用可能です。 サブスクリプション型で、Artist、Studio、Ultimate の3つのプランがあります。一番安いプランである Artist  は、年間13900 円です。 録音やミックス作業との相性が良く、音に関する商用スタジオにはかならずと言っていいほど、この Pro Tools が採用されています。そのため、“業界標準” とも呼ばれているDAWです。 アーティストや作曲家というようりは、エンジニア・音楽プロデューサーの利用率が高く、初心者の方というよりは、中上級者、もしくは将来スタジオワークを目指している方におすすめの DAW です。 ## **結論:初心者の方におすすめの DAW って?** DAW にはそれぞれ特徴がありますが、幅広いジャンルの楽曲制作をしたいと考えている場合は、Cubase か Logic Pro をおすすめします。 この2つは、最初から豊富な音源やエフェクトが収録されており、打ち込みからレコーディング、ミックスまで幅広く対応できる、いわば “万能型” の DAW です。 一方、EDM や HIP-HOP を作りたい場合は、Ableton Live や FL Studio も有力な選択肢に入ってきます。ループを活用した制作やビートメイクとの相性が良く、このようなジャンルでは特に人気の高い DAW です。 ギターやベースを録音して、迫力のあるサウンドを作りたいという方には、LUNA もおすすめです。ただし、比較的新しい DAW のため、Logic Pro や Cubase と比べると、情報量がまだ少ない点はデメリットと言えるでしょう。 どの DAW を選ぶべきか迷っている方は、まずは無料版や体験版を試してみるのがおすすめです。実際に触ってみることで、自分に合った DAW のイメージが掴みやすくなります。 --- ## **まとめ** 以上、今回は DAW の選び方と、主要 DAW のそれぞれの特徴について紹介しました。 今回の内容を踏まえて購入すれば、DAW 選びで大きな失敗をすることはないと思います。 また、DAW は一度選んだら一生使い続けなければいけないもの、というわけではありません。実際に制作を続けていく中で、作りたい音楽や制作スタイルが変わり、別の DAW に移行するケースもあります。 どの DAW を選んでも、基礎的な考え方は共通しています。まずはひとつの DAW にトライしてみて、曲を完成させる経験を積むことが、上達への一番の近道と言えるでしょう。 --- # 音楽業界における楽曲制作の流れ URL: https://blog.onlive.studio/music-industry-song-production-flow-240 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-01-28 Category: Knowledge Summary: “曲”はどのように作られ、誰の手を経て世に出るのか? 音楽業界における楽曲制作は、“作曲家が曲を書く”というひと言では語り尽くせない、多くの人と工程が関わるプロセスで成り立っています。アーティスト、作家、ディレクター、エンジニア、ミュージシャンなど、専門性の異なる人々が役割を分担しながら、一つの楽曲=“完パケ”を目指して進行していくのです。本記事では、楽曲が作られてから完成音源として世に出るまでの、一般的な制作フローと人の関わりを時系列で解説していこう。 ## 楽曲制作のスタート:コンペか指名か メジャー・レーベルの案件における楽曲制作依頼は、大きく分けてコンペ形式と指名形式の2種類があります。 コンペでは、レーベルや事務所のディレクターから“アーティスト像”“楽曲の方向性”“参考曲”などが提示され、作家事務所へ展開。複数の作家が同時に楽曲を提出するのです。案件によっては100曲を超える数が集まり、その中から採用される1曲が選ばれます。一方、指名の場合は、特定の作家に直接オファーが入り、その作家が中心となって制作を進める形です。 いずれの場合も、やり取りの窓口となるのはクライアント側(レーベル、事務所)の担当ディレクターが多く、作家は基本的にディレクターを通じて直接、もしくはマネージメント事務所の担当からフィードバックを受け取ります。 ## ワンコーラス制作と方向性の確認 制作の初期段階では、いきなりフルサイズを作ることは少なく、ワンコーラス(Aメロ〜サビまで)のデモ制作からスタートするのが一般的です。 この段階では、 - メロディの方向性 - コード進行 - 楽曲全体の世界観 - 仮アレンジ といった“曲の核”がチェックされます。ディレクターからの修正指示を受けながら、メロディや構成をブラッシュアップしていき、“この方向でフルを作ろう”という合意が取れた段階で、次の工程へ進む流れです。ちなみに、コンペの場合は、このワンコーラスで審査されることがほとんどで、採用された時点で、上記の“曲の核”が全部 OK の場合もあれば、部分的に修正を依頼されることもあります。 この時点でのやり取りは、メールやチャット・ツールが中心で、必要に応じてオンライン・ミーティングが行われます。 ## フルサイズ制作と歌詞の制作 ワンコーラスが OK になると、フルサイズの楽曲制作に入る。同時進行で行われるのが歌詞制作です。 作詞は、 - 作曲家自身が担当するケース - 別の作詞家に依頼するケース の両方があります。いずれの場合でも、楽曲の世界観やアーティスト像については、ディレクターを介して細かく共有されるので、それに沿って作詞家は制作を進めていくのですが、ワンコーラスの時点で歌詞を書き始める場合もあれば、フルサイズが完成してから書く場合もあり、そのあたりはケース・バイ・ケースでしょう。完成までは、引き続きメール・ベースでのやり取りが中心となります。 ## デモ音源完成後:生演奏への差し替え フルサイズのデモ音源が OKに なると、次はサウンドのクオリティを引き上げる工程に入ります。ここで、打ち込みで制作されていた楽器パートを、生演奏に差し替える作業が行われることが多いです。この時点では歌手のキーが確定していることがほとんどなので、生に差し替えても問題ないのですが、たまに、ボーカル・レコーディング時にキーを変更したいとなる場合もあり、そのときは再録音になります・・・。 生演奏への差し替えは、基本的にはレコーディング予算がどのくらい確保されているか?によります。潤沢に予算が確保されていれば(昨今かなり少ないが)、 - ドラマー - ベーシスト - ギタリスト - ピアニスト - ストリングス奏者 などのミュージシャンを集め、スタジオでのレコーディングを行うことが可能です。一方、予算が限られている場合は、作家やミュージシャンが自宅で録音する宅録で対応することも珍しくありません。昨今は、後者の部分的に宅録でサウンドのクオリティを上げる方法が多くなっています。これらの選択も、ディレクターと相談しながら決められることがほとんどです。 ## ボーカル・レコーディング オケのブラッシュアップが完了すると、次に行われるのが、ボーカル・レコーディングです。 ボーカル REC の進行役はケースによって異なり、 - レーベル・サイドの担当ディレクター - 作家サイド(プロデューサー、アレンジャー) のどちらかが立ち会って行われます。アーティストの特性や現場の体制によって柔軟に決められるのです。作家側は、このタイミングでアーティストと直接対面することが多いのですが、立ち会いなしのレーベル主体でレコーディングが行われることもあり、その場合はアーティストに会うことなく、楽曲は完成することになります(そういったケースも実際にあります)。 ## ミックス:音を一つにまとめる工程 ボーカル REC が完了すると、ミックス作業に入ります。ミックスとは、各楽器やボーカルの音量、定位、質感を調整し、一つの音楽としてまとめ上げる工程です。エンジニアが自宅でプリミックスの作業を行い、その後のミックス・チェックは、近年ではオンラインが主流で、データを共有し、各自の環境でチェックして、その後テキストで修正指示を出す形が多くなっています。ただし、重要作品の場合や予算が確保されている場合は、スタジオに関係者が集まってチェックすることもあるのです。実際、スタジオでのミックス・チェックは直接修正指示を出せる点、文字では伝えにくいニュアンスを伝えやすいので、早く、良い仕上がりになるケースが多い気がします。 ミックス・エンジニアの選定は、 - 作家サイドがリクエストできる場合 - レーベル・サイドが指定する場合 の両方があり、作品の規模や方針によって決定されるのが一般的です。 ## マスタリング:最終仕上げ ミックスが完成すると、最後にマスタリングが行われます。こちらもミックスと同様、オンラインでのチェックが増えていますが、スタジオに集まりチェックするケースもあります。理由はミックス・チェックと同様であり、またマスタリング・エンジニアは、レーベル・サイドで決められることが多いのが特徴です。 ## 完パケへ マスタリングが完了して、z最終音源=完パケとなります。ここに至るまで、作家だけでなく、ディレクター、ミュージシャン、エンジニアなど、実に多くの人が関わっているのが分かってもらえたでしょうか。 メジャー音楽の制作現場では、個々の才能だけでなく、コミュニケーションと役割分担が楽曲の完成度を大きく左右するのです。楽曲は一人で作るものではなく、チームで育てていくもの。その結果として、私たちの元に一曲の音楽が届けられているのです。 --- # DTM に必要なもの〜最低限必要な機材と目的別の揃え方・費用目安【これを見れば大丈夫!】 URL: https://blog.onlive.studio/dtm-essential-equipment-248 Author: Nami Published: 2026-01-23 Updated: 2026-04-13 Category: Knowledge Summary: “これから作曲を始めたい” “歌ってみたにチャレンジしたい”“ギターを録音したい” ーーDTM に興味を持つきっかけは、人それぞれでしょう。そこでこの記事では、これから DTM を始めたい方に向けて、最低限揃えておきたいアイテムを紹介。さらに作曲ソフト(DAW) で実現したい目的別に、必要な機材も紹介します。併せて、費用の目安についても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。 ## **DTM に最低限必要なものは、たったの2つ!** ### **パソコン** DTM とは、”Desktop Music” の略称で、その名の通り、パソコン上で音楽を作ることを指します。楽曲制作の司令塔となる、メイン機材です。 OS は主に Windows か Mac の2択になります。制作をスムーズに進めるためには、一定のスペックが求められるため、推奨される性能については、以下の記事をぜひ参考にしてください。 [DTM に適したパソコン選び完全ガイド【2024年版】 | ONLIVE Studio blog DTM を始める上で、パソコンは必要不可欠なアイテムです。この記事では、DTM で音楽制作をする上でのパソコンの選び方を徹底解説。必要なスペック(仕様)について、用語を説明しながら詳しく解説していますので、「これから DTM を始めたい!」「楽器はできるけど、パソコンは苦手」などのパソコン ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-dtm-pc-specs-guide-99)](https://blog.onlive.studio/dtm-pc-specs-guide-99?ref=ghost.onlive.studio) ### **DAW** DAW とは、“Digital Audio Workstation”の略称で、パソコンで音楽を作るための専用ソフトウェアのことです。楽器の音を鳴らしたり、録音した音を編集したりと、このソフトひとつでレコーディング・スタジオのような作業がすべて行えます。現在は、無料・有料を問わず、さまざまなメーカーから個性豊かな DAW がリリースされています。 有料 本格的な楽曲制作を目指すなら、これらの中から選ぶのが一般的です。 無料 まずは無料で試してみたい方や、機材に付属しているものを使いたい方向けです。 - Logic Pro(Apple) Mac専用。コストパフォーマンスに優れ、iPhone/iPad版との連携も強力。 - Cubase(Steinberg) 国内シェアが非常に高く、ユーザーが多い。どんなジャンルにも対応できる万能型。 - Pro Tools(Avid) レコーディングスタジオの業界標準。レコーディングやミキシングに特化。 - Ableton Live(Ableton) ライブパフォーマンスや直感的なループ制作に強く、ダンスミュージック系に人気。 - FL Studio(Image-Line) 打ち込みのしやすさが魅力。ヒップホップや EDM制作で世界的に支持されています。 - Fender Studio Pro(Fender / 旧PreSonus) Studio One から名称変更。動作の軽快さはそのままに、Fender公式のアンプシミュレーターなどが統合されました。 - LUNA Pro(Universal Audio) アナログ機材のような温かいサウンドを再現できる、こだわりの制作環境。 - GarageBand(Apple) Mac/iOS に標準搭載。Logic Pro の基本機能を凝縮したような操作感。 - Ableton Live Lite(Ableton) オーディオ・インターフェースなどの購入特典として付属することが多い限定版。 - Cubase LE / AI(Steinberg) Steinberg製などの機材に付属。上位版Cubaseの機能を体験できます。 - Cakewalk by BandLab(BandLab Technologies) Windows専用。かつての有料ソフト「SONAR」の機能を無料で利用可能。 - REAPER(Cockos) 非常に軽量でカスタマイズ性が高い。評価期間終了後も使い続けることが可能。 - LUNA(Universal Audio) Universal Audio製のデバイスがなくても、Macユーザーなら基本無料で利用可能。 上の表は、数ある DAW の中でも特に利用者が多い定番製品です。 同じ DAW でもお試し用の無料版と、フル機能の有料版が用意されているほか、有料版の中でも、付属する音源の数や使える機能によって、複数のグレードに分かれているケースもあります。 どれを選べば良いか分からないという方は、まずは無料版を試してみて、操作感や画面の見やすさなどを確かめてから購入を検討するのが良いでしょう。 ## **あると便利な周辺アイテム** PC と DAW さえあれば DTM を始められますが、作業をよりスムーズにしてくれる便利な周辺アイテムを紹介します。 “これがないと DTM ができない!”わけではありませんが、導入することで作業効率が格段にアップします。 ### **MIDIキーボード** DTM で曲を作る際は、DAW の画面上に演奏情報(MIDIデータ)を入力していきます。これが、いわゆる”打ち込み”と呼ばれる作業です。 マウスを使って一音ずつクリックして入力することも可能ですが、非常に根気のいる作業となります。 そこで活躍するのが、ピアノ型のコントローラー、MIDIキーボードです。MIDIキーボードは、打ち込みの際に使用する、ピアノ型のコントローラーのことを言います。MIDIキーボードを使用えば、楽器を演奏するような感覚で、直感的かつスピーディーに打ち込みが可能です。 MIDIキーボードについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 [MIDI とは?MIDI できることや、PC へのつなぎ方までご紹介! | ONLIVE Studio blog DTM を行う上で欠かせない存在、それが MIDI です。MIDI のおかげで、私たちは楽器や演奏情報を DAW 上で自在に操作し、音楽制作をスムーズに進められるようになりました。しかし、「MIDI」という言葉を聞いたことがあっても、いまいちよく理解していないという方も多いのではないでしょ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-midi-145)](https://blog.onlive.studio/what-is-midi-145?ref=ghost.onlive.studio) PC と接続するための USBケーブルは製品に付属していることが多いですが、別途購入が必要な場合でも数百円〜1,000円台程度で購入可能です。 ### **スピーカー or ヘッドホン** パソコン本体にもスピーカーは内蔵されていますが、より本格的に音楽制作を目指すなら、スピーカーやヘッドホンの導入も検討しましょう。 DTM の製品は、一般的な観賞用と異なり、音を色付けせずに正しく鳴らすことに特化しています。細かな音の重なりやノイズがクリアに聞こえるようになるため、曲のクオリティを左右する、音のバランス調整が圧倒的にやりやすくなります。なお、スピーカーを使用する場合、その性能を引き出すためには、次章でご紹介するオーディオ・インターフェースが必要となるケースがほとんどです。 --- これまでの章では、DTM を行う上で最低限必要なものをご紹介しました。 次の章では、目的別に必要となる機材をご紹介します。 ## **目的別必要機材:歌を録音したい場合** ### **オーディオ・インターフェース** オーディオ・インターフェースは、マイクやギターなどの楽器とパソコンをつなぐ“仲介役”となる機材です。 本格的なマイクや楽器の端子は、パソコンに直接接続できません。それらをパソコンで扱えるデジタル信号に変換し、取り込むためにオーディオ・インターフェースが必要となります。 PC との接続には、一般的に USBケーブルを使用します。多くの製品には接続用ケーブルが同梱されているため、基本的には別途用意する必要はありません。もし長さが足りない場合や、中古品を購入してケーブルが欠品していた場合でも、1,000円台で購入が可能です。(オーディオ・インターフェースの価格帯については、“DTM に必要なもの費用目安”をご覧ください) オーディオ・インターフェースについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。 [オーディオインターフェイスとは?必要性、選び方、おすすめ製品を紹介 | ONLIVE Studio blog この記事の読者には、これから DTM を始めようとしている方や、DTM を利用して楽器の録音をしようとお考えの方も多いのではないでしょうか。スピーカーを使用したり、宅録をするためには、「オーディオインターフェイス」が必要になります。この記事では、オーディオインターフェイスとは何か、またその ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-an-audio-interface-78)](https://blog.onlive.studio/what-is-an-audio-interface-78?ref=ghost.onlive.studio) ### **マイク** “歌ってみた”やボーカル録音、アコースティック楽器のレコーディング録音したい場合は、マイクが必要となります。 自宅でレコーディング(宅録)で使用されるマイクには、大きく分けて、コンデンサー・マイク、ダイナミック・マイクの2つの選択肢があります。(マイクの費用目安は“DTM に必要なもの費用目安”をご覧ください) ダイナミック・マイクは丈夫で扱いやすく、ライブなどでも使われるタイプです。周囲のノイズを拾いにくいため、一般的な部屋での録音に向いています。コンデンサー・マイクは感度が高く、息遣いまで繊細に拾えるタイプ。レコーディング・スタジオのような本格的なサウンドが録れますが、湿気に弱く丁寧に扱う必要があります。 マイクの選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 [マイクの基礎知識と選び方のポイント | ONLIVE Studio blog マイクの仕様書を読んでみても、用語が多くてよく分からないという方も多いのではないでしょうか。音質に大きく影響を及ぼすマイク選び。本記事では、マイクの種類や指標などを解説します。適切な知識を元に、自分の求めるマイクを探しましょう! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-basic-knowledge-of-microphone-24)](https://blog.onlive.studio/basic-knowledge-of-microphone-24?ref=ghost.onlive.studio) ## **目的別必要機材:ギター/ベースを録音したい場合** エレキギターやベースを録音する場合、アンプを鳴らさずに楽器とオーディオインター・フェースを直接つなぐ“LINE入力”という方法が、現在の宅録では主流です。ここでは LINE入力に必要な機材を紹介します。※楽器自体は省いてます。 ### **オーディオ・インターフェース** ギターやベースをパソコンに取り込むための必須機材です。ほとんどのモデルに Hi-Z(ハイ・インピーダンス)対応というギター専用の入力端子が備わっており、これを使うことで楽器本来の音色を損なわずに録音できます。 **シールド** オーディオ・インターフェースと楽器を繋ぐためのケーブルです。 一般的に、TSフォンと呼ばれる端子のものを使用します。 価格は1,000円前後の手ごろなものから、ノイズに強い数万円の高級ケーブルまで幅広く存在します。 宅録でギターを録音したい方へ向けて、以下の記事で詳しく説明しているので、併せて参考にしてください。 [【宅録】DAW でエレキギターをライン録りするには?必要な機材、やり方から音作りまで | ONLIVE Studio blog 「エレキギターを録音したいけれど、やり方がよく分からない……」という方も多いのではないでしょうか。かつては、エレキギターを録音する際、アンプに繋いでその音をマイクで拾うのが一般的でした。しかし、近年は自宅での録音(宅録)が広まり、アンプを使わずに録音できる「ライン録り」を選ぶ人も増えていま ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-daw-electric-guitar-line-recording-191)](https://blog.onlive.studio/daw-electric-guitar-line-recording-191?ref=ghost.onlive.studio) ## **目的別必要機材:ボカロ曲を作りたい場合** ボカロ曲を制作するには、人間の代わりに歌ってくれる“歌声合成ソフト”が必要です。基本的には、歌声のデータ(音源)と、それを動かすための編集ソフト(エディター)の2つを組み合わせて使用します。 ### **音源ライブラリー(VOCALOID 音源等)** キャラクターごとの“声”のデータです。 “初音ミク”や、“鏡音リン・レン”など、さまざまな種類の声が発売されており、自分の曲のイメージに合った歌声を選ぶことが可能です。 ### **編集ソフト(VOCALOID Editor等)** 歌声ライブラリにメロディや歌詞を入力するための専用ソフトです。 このエディター上に音符を並べることで、キャラクターが歌い始めます。音源とエディターがセットで販売されているものが多いので、初めての方は、スターターパックやエディター付属と記載された製品を購入すると良いでしょう。 現在は VOCALOID のほかにも、人間らしく歌う Synthesizer V や CeVIO AI 、 NEUTRINO など、さまざまなソフトも注目を集めています。 ## **DTM に必要なもの費用目安(2026年4月版)** PC を既に持っており、無料の DAW を使用する場合は、初期費用0円から DTM を始めることが可能です。 これから機材をそろえる方は、以下の予算目安を参考にしてください。 **パソコン** Mac / Windows いずれの場合でも、DAW をストレスなく動かすための最低限のスペックを考えると、10万円以上のモデルが安心です。 ノートパソコンは、デスクトップ型(据え置き型)に比べて持ち運びは便利ですが、同スペックでも高価になる傾向があるため、15万円以上を想定しておくと良いでしょう。 **DAW ** 0円〜高いラインだと10万程度。 まずは操作感 を試したいという方は、無料版から試してみることをおすすめします。 これから本格的な制作を始める方は、エントリー・モデルの、1〜3万円程度のもの、全機能をフルで使いたい方は、上級グレードの6万円以上のモデルが対象になってくるでしょう。 **MIDIキーボード** 目安としては、安いものだと6,000円台からあります。 最初の一台としては1〜2万円程度のものが機能とサイズのバランスが良くおすすめです。また、鍵盤数(25〜88鍵)や、パッドの有無によって値段が変わりります。 **オーディオ・インターフェース** こちらの目安としては、1.5万〜4万円程度でエントリー・モデルの機種を購入できます。音質と安定性を求めるなら、2〜3万程度のものがおすすめです。 **モニター・スピーカー** DTM用のスピーカーは、L/R のペア販売と1台ずつの単体販売があります。最初の一台としては、1台2万円前後のものが理想ですが、安すぎるものはリスニング用(観賞用)の場合もあるため、”モニター用”と記載があるか確認しましょう。 **モニター・ヘッ**ド**ホン** 業界標準モデルや、ワイヤレス対応のモニター用など、数多くありますが、2万円程度の予算で考えておくと、長く使える高品質なものが手に入ります。 **マイク** 歌録りをメインするなら、最初の一台から2万円程度のコンデンサー・マイクを選ぶと良いでしょう。 マイクは価格が品質に直結しやすい機材ですが、まずは予算に合わせて選び、上達に応じてアップグレードしていくと良いでしょう。 --- ## **まとめ** DTM を始めるために最低限必要なものは、パソコンと DAW のたったの2つだけです。 すでにパソコンをお持ちなら、無料版の DAWをインストールするだけで、今すぐその一歩を踏み出すことができます。 音楽機材にはエントリー・モデルからプロ仕様まで幅広い選択肢があります。 最初に思い切って一式そろえてモチベーションを高めるもの一つの方法ですが、無理をして予算オーバーになっては元も子もありません。 まずは、予算と相談しながら今自分に必要機材から、優先順位をつけてそろえていくと良いでしょう。 また、機材は長く使えるものも多いため、中古品も選択肢に入れることで、初期費用を押さえることもできます。 無理のないペースで理想の環境を整え、自分に合った形で DTM を始めていきましょう。 --- # 楽曲のミックスをプロに依頼したいと考える方へ〜探し方から依頼方法まで URL: https://blog.onlive.studio/how-to-request-music-mixing-238 Author: Nami Published: 2026-01-21 Category: Knowledge Summary: “オリジナル曲ができたけど、Apple Music や Youtube に投稿されているような、プロの楽曲と比べて物足りなく感じる” “ボーカルが埋もれて聞こえる””音量が小さく感じる”...などの悩みは、多くのクリエイターが経験しているのではないでしょうか。ミックスを行うことによって、このような楽曲の課題を解決してくれるでしょう。この記事では、ミックスを依頼したいと考える方に向けて、ミックスエンジニアの探し方から依頼の仕方まで解説。ぜひ参考にしてください。 ## **ミックスの必要性とは?** “そもそもミックスって必要なの?”と感じている方もいるのではないでしょうか。ミックスは作曲のように“0から1を生み出す”工程ではないため、楽曲制作を始めたばかりの方にとっては、その効果や必要性がイメージしづらいかもしれません。 ミックスの役割は、各パートの音量バランスや音色を整え、楽曲全体の魅力を最大限に引き出すことです。この工程を行うことで、一つ一つの音がより活き、楽曲は聴きやすく、ひとつの作品としてまとまりのある仕上がりになります。 逆に言えば、レコーディングの段階で各音のクオリティや全体のバランスが完璧に整っていれば、理論上はミックスが不要とも言えるでしょう。 しかし実際には、現代の音楽制作において、楽曲をリリースする前にミックス工程を行うことは、ほぼ欠かせないものとなっています。 ミックスについてより詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。 [音楽制作のミックスとは?作業内容や考え方を解説 | ONLIVE Studio blog ミックスは、音楽制作における重要な工程の一つです。普段私たちが聞いている音楽は、全てミキシングされたものになります。今回はミックスとはどのようなものか、ミックスを行うことでどのような効果があるのかをご紹介致します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-mixing-9)](https://blog.onlive.studio/what-is-mixing-9?ref=ghost.onlive.studio) ## **ミックスの依頼先探し方3選** この章では、ミックスの依頼先を探す方法を紹介します。 ### **1.スキルシェアサービス** スキルシェアサービスとは、個人のスキルを売り買いできるプラットフォームのことを言います。当サービスである ONLIVE Studio は、音楽制作に特化したスキルシェアサービスです。 ONLIVE Studio には作曲家やミュージシャン、ミックスエンジニアなど、様々なスキルを持った音楽家が登録されており、ユーザーは自分に合った条件の音楽プロフェッショナルを探すことができます。トラブル時にはサポートもあるため、初めて依頼をするという方におすすめです。 また、“依頼するのは初めてでよく分からないから、まずは相談したい”という方は、無料相談も行っていますので、是非ご活用ください。 [https://onlivestudio.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=50975627493785](https://onlivestudio.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=50975627493785&ref=ghost.onlive.studio) その他、大手ではココナラ、クラウドワークスなどのサービスが挙げられます。 ### **3.レコーディングスタジオ** レコーディングスタジオとは、レコーディングに適した設備・機材が揃った専門施設です。スタジオ専属のエンジニアがいるため、レコーディング部屋を借りるだけでなく、エンジニアにレコーディングやミックスを依頼することができます。ミックスだけの依頼も受け付けているスタジオもありますが、レコーディングからミックスまで、まるっと依頼したい!という方におすすめです。 ONLIVE Studio にはレコーディングスタジオも登録があるため、ここからご依頼も可能です。 [プロフェッショナルを探す | ONLIVE Studio 音楽ジャンルからプロフェッショナルを見つけましょう!ミュージシャン、プロデューサー、アレンジャー、エンジニアなど 様々な音楽制作のプロフェッショナルが登録されています。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og)](https://onlive.studio/search?q=%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%AA&ref=ghost.onlive.studio) また、気になるスタジオの HP にミックス依頼を受け付けているか記載されていない場合は、コンタクトフォームから直接問い合わせてみると良いでしょう。 ### **2.個人のエンジニアに依頼する** 自分が ”好きだ” と感じるサウンドがあれば、そのサウンドを手がけているエンジニアに直接依頼するのも一つの方法です。楽曲のクレジットを確認することで、ミックスを担当したエンジニアの名前を知ることができます。 もちろん、サウンドの印象を決めている要素はミックスだけではありません。ですが、そのエンジニアが担当した楽曲を何曲か聴いてみて、”この人の音、良さそうだな” と感じたら、依頼先の候補として考えてみるのも良いでしょう。 エンジニアの名前が分かったら、公式サイトやSNSを探し、お問い合わせフォームやダイレクトメッセージからコンタクトを取ってみるのがおすすめです。 なお、この方法を取る際の注意点として、すべてのエンジニアが個人からの依頼を受け付けているとは限らない、という点があります。特に有名なエンジニアの場合、依頼可否について明記されていないことも多く、必ずしも仕事を受けてもらえるとは限りません。 そのような場合でも、礼儀を大切にし、まずは相談という形で丁寧に連絡してみると良いでしょう。 ## **依頼前に知っておきたいこと** ### **よく使用される用語(パラデータ、ステムデータ、2MIX、リファレンス曲)** 依頼時によく使われる用語をご紹介します。また、以降の章ではこれらの用語を使用していますので、ぜひ予めご確認ください。 - パラデータ 各トラックをオーディオファイル化したもの(例:ハイハット、スネア、キック、...) - ステムデータ ある程度パートごとに分けてオーディオ化したもの(例:ドラム、ギター、ベース...)。 - 2MIX 楽曲全体をオーディオファイル化したもの - リファレンス曲 仕上げたいイメージの参考となる既存曲 - ラフミックス ”こんな感じに仕上げて欲しい”というイメージを共有するために、自身である程度ミックスをしたもの 以下の記事では、ここでご紹介したものも含めて、音楽制作の依頼時によく使用する用語をまとめています。合わせて参考にしてください。 [プロフェッショナルへ依頼する前に知っておきたい用語集 | ONLIVE Studio blog 音楽制作の受発注では、データのやりとりを行うため、専門用語がしばしば使用されることがあります。知らない用語が多いと、「よく分からないから依頼するのが怖い」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、はじめは難しく聞こえますが、一度理解してしまえば大丈夫です!今回の記事では、依頼前に ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-terms-to-know-before-requesting-a-professional-30)](https://blog.onlive.studio/terms-to-know-before-requesting-a-professional-30?ref=ghost.onlive.studio) ### **ミックスエンジニアとMIX師の違い** MIX師とは、”歌ってみた” の楽曲を専門にミックスする人のことを言います。また、“歌ってみた” とは、既存の楽曲を歌でカバーする動画コンテンツのことです。 一般的なミックスの場合、打ち込んだ / レコーディングした素材をパラデータやステムデータでエンジニアに共有し、各トラックの音量バランスや音質、空間処理などを総合的に調整してもらいます。 一方、歌ってみた楽曲の場合は、カラオケ音源は自分で作るのではなく、既存のものを使用するケースが多いです。そのため、ミックス作業ではカラオケ音源とボーカルトラックのミックスのみを行います。 歌ってみたのミックスも受け付けているミックスエンジニアもいれば、通常の楽曲ミックスも対応するMIX師も存在します。ですが、自分が依頼したい内容や制作の目的に合わせて、切り分けて考えた方が、自分に的している依頼先を見つけやすいでしょう。 ## **依頼する前の注意点** 依頼をする前に、自分の楽曲をどのような雰囲気に仕上げたいのかを明確にしておくことが大切です。あらかじめ方向性が決まっていれば、相手も完成形をイメージしやすく、スムーズに作業を進めることができます。 もし具体的な言葉で表現するのが難しい場合は、イメージに近い楽曲(リファレンス曲)を共有したり、”なんだかパンチが足りない” ”音が少し物足りなく感じる”など、現時点で気になっているポイントを伝えるだけでも良いでしょう。そうした情報があることで、エンジニア側も意図を汲み取りやすくなります。 以下は、ONLIVE Studio で実際に合ったミックス依頼の事例です。依頼者がエンジニアにどのようにイメージを伝えていたかの参考になると思います。合わせで参考にしてください。 [ONLIVE Studio活用事例紹介〜ヒラウチマイ『でんぐりがえし』 | ONLIVE Studio blog ONLIVE Studio での出会いから生まれた楽曲をご紹介!名古屋で活動するシンガーソングライターのヒラウチマイ氏が8月27日にリリースした新曲『でんぐりがえし』の制作にあたり、ONLIVE Studio を活用してミックスエンジニアである田中”Teppei”邦明氏へミックスとマスタリ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-hirauchimai-218)](https://blog.onlive.studio/interview-hirauchimai-218?ref=ghost.onlive.studio) また、依頼先を選ぶ際に、過去の制作事例を事前に聴いておくことも重要です。音の傾向や得意なジャンルを把握し、自分のイメージに合った相手かどうかを判断しやすくなります。 ## **依頼のやり方** この章では、実際に依頼する際のやり方を、”依頼時に共有するもの” “共有データの作成方法” “データ共有方法”に分けて紹介します。 ### **依頼時に共有するもの** - パラデータ or ステムデータ パラデータで共有しておいた方が、より細かい調整が可能となります。 データの作成時にいくつか注意点があるので、後述の”共有データの作成方法” も合わせてご覧ください。 作曲家に依頼をして楽曲を作ってもらっている方は、作曲の依頼時に納品でパラデータでも納品してもらえるよう打診しましょう。 - ラフミックス 必ず必要なものではありませんが、あるとよりイメージを伝えやすくなります。 - リファレンス曲 こちらも必ず必要なものではありませんが、あるとイメージを共有しやすく、より良いです。 ### **共有データの作成方法** - プラグインを入れている場合は”有りver.”と”無しver.”それぞれ書き出す ボーカルや各楽器の、音質調整のための EQ やリバーブは切って共有すると良いです。 そうすることで、エンジニアがより適切な処理を施しやすくなります。 また、特殊なプラグインや、音のキャラクターを左右するプラグインの場合、念の為プラグインを切って書き出したものと、プラグインがかかった状態で書き出したもの両方を書き出しておくと良いでしょう。 - 各トラックを頭出しで揃うように書き出す 楽曲の一小節から始まるトラックも、そうでないトラックも、全て一小節目から書き出しましょう。そうすることで、エンジニアがデータをDAW に取り込んだ時に、頭さえ揃えれば楽曲を適切に再生することができます。 - ファイル名を整える 各ファイルが何のデータなのか、相手に分かるように名前をつけておきましょう。 その際、文字化け防止のために英語で記載していた方がベターです。 - ファイルの形式は WAVE が無難 データの書き出しは、 WAVファイルや AIFFファイルなどの ”非圧縮形式” で書き出しましょう。MP3 や AAC などは、非可逆圧縮形式で書き出すと音質が劣化してしまいます。 [音楽制作で取り扱うファイル形式を徹底解説!【一覧付き】 | ONLIVE Studio blog みなさんも聞き馴染みのある MP3、WAVE をはじめとし、様々な音楽ファイル形式が存在します。「色々な音楽ファイル形式があるけど、何が違うの?」「どう選べばいいの?」と疑問を抱いている方へ、今回は代表的な音楽ファイル形式を解説していきます! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-audio-file-formats-for-music-22)](https://blog.onlive.studio/audio-file-formats-for-music-22?ref=ghost.onlive.studio) ### **データ共有方法** データ共有方法には、様々な手段があります。直接エンジニアに会う機会があれば USB に入れて持参をすることも可能ですが、昨今ではオンラインでの取引も多いです。 そのため、この章では、オンラインでのやり取りの場合に有効なサービスを以下にご紹介します。 - ギガファイル便 アカウント登録なしでデータを共有できるファイル転送サービスです。 ファイルをアップロードすると専用の URL が発行され、その URL を相手に共有するだけで、簡単にデータを受け渡すことができます。 操作がシンプルでスピーディに利用できるため、急ぎでデータを共有したいときに重宝するサービスです。 [GigaFile(ギガファイル)便 無料大容量 ファイル転送サービス GigaFile(ギガファイル)便!「3日~100日」選べる7種類のファイルの保持期限に加え、1ファイル300Gまでアップロード、共有可能!もちろん容量無制限でアンチウイルス装備。会員登録も不要です。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg) ![](https://src.gigafile.nu/images/og_new_200_60.png)](https://gigafile.nu/?ref=ghost.onlive.studio) - Dropbox クラウド型のデータストレージサービスです。 アカウントを作成をする必要はありますが、直感的でわかりやすい操作性に加え、ファイル共有のしやすさやセキュリティ面でも定評があります。 ファイルをアップロードし、共有用のリンクを発行して相手に送ることで、データの共有が可能です。 相手と共有フォルダを作成できるため、修正データのやり取りや、複数回にわたるやり取りが発生する場合でも活躍します。 [dropbox.com Dropbox について – 安全・簡単にファイル共有と共同作業ができるクラウド ストレージ。Dash なら、会社のすべてのコンテンツを 1 か所に整理できて時間を節約。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg) ![](https://fjord.dropboxstatic.com/warp/conversion/dropbox/warp/icons/Dropbox-logo-nav.svg?id=d587e174-e284-42e8-a18c-85c0d8e57e9e)](https://www.dropbox.com/ja/?ref=ghost.onlive.studio) --- ## **まとめ** 以上、今回はミックスを依頼したい方に向けて、その手引きを紹介しました。 初めて依頼する場合は、分からないことも多く、尻込みしてしまうかもしれません。ですが、思い切って一歩踏み出して依頼してみることで、あなたの楽曲は、より一層その魅力を引き出してもらえるはずです。 依頼時には、”イメージと違った……”といった行き違いを防ぐためにも、今回紹介した注意点を確認しましょう。仕上がりのイメージを明確にし、依頼先へしっかり伝えることが大切です。そうすることで、より満足度の高いミックスにつながるでしょう。 --- # 音楽業界を支える ”メイド・イン・ジャパン” 楽器メーカー特集 URL: https://blog.onlive.studio/made-in-japan-musical-instrument-makers-241 Author: Nami Published: 2026-01-14 Updated: 2026-01-20 Category: Knowledge Summary: 日本の製品は、映画『Back to the Future (バック・トゥ・ザ・フューチャー)』で “All the best stuff is made in Japan.(全ての良いものは日本製だよ)” というセリフがあるほど、その精密さやクオリティが世界でも広く知られています。 音楽市場においても例外ではなく、日本の楽器メーカーは音楽の歴史を支えてきました。 今回は、音楽業界で活躍する ”メイド・イン・ジャパン” である楽器メーカーを特集します。あの名機も、身近で使っているあの楽器も、日本のメーカーなんですよ! ## **ヤマハ株式会社** ヤマハ株式会社(以下:YAMAHA)は1887年創業の、静岡県浜松市に本社を構える日本を代表する老舗の楽器メーカーです。 YAMAHA の創設者である山葉寅楠(やまは とらくす)は、医療機器や時計など、様々な修理を請け負う職人でした。ある日オルガンの修理依頼されたことをきっかけに、次第に自らもオルガンの製作に取り組みはじめ、これが楽器事業の始まりとなりました。 オルガン・メーカーとして山葉風琴製造所を立ち上げましたが、オルガンに留まらず、1897年には現ヤマハとなる日本楽器製造株式会社を設立。さらに1900年には、日本で初めて国産ピアノの製作に成功しました。 2026年現在では、ピアノだけでなく、シンセサイザー、ギター、ベース、ベース、管弦打楽器など、幅広い楽器事業を展開し、世界的にも圧倒的なシェアを誇っています。 また、今回ご紹介する楽器だけでなく、スピーカーやミキサーといった音響機器、ネットワーク機器、音楽教室といった幅広い分野で高い評価を受けており、様々な角度から音楽業界を支え続けているメーカーです。 **<代表的な製品>** - **YAMAHA DX7(シンセサイザー)** 1983年に発売された、FM音源を採用したデジタル・シンセサイザー。 国内外問わず広く使用され、80年代のサウンドを作り上げた名機です。 - CFX(アコースティック・ピアノ) YAMAHA のコンサート・グランド・ピアノの中でも ”最上位” に当たるモデル。コンサートだけなく、国際コンクールでの公式ピアノに採用されるなど、多くのピアニストから支持されています。 ## **ローランド株式会社** ローランド株式会社(以下:Roland) は1972年に梯 郁太郎(かけはし いくたろう)によって設立された電子楽器メーカーです。Roland もまた、YAMAHA と同様に静岡県浜松市に本社があります。 Roland は電子楽器の黎明期時代に、世界で初めてタッチ・センス付きの電子ピアノEP-30や、マイクロ・プロセッサーを搭載したリズム・マシンCR-78など、革新的な製品を生み出してきました。現在もその歩みを留めず、Roland は YAMAHA に並んで楽器事業で高いシェア率となっています。 また、創業者である梯は、MIDI規格の策定において中心的な役割を果たした人物の一人です。その功績が評価され、 Dave Smith(デイブ・スミス)と共に2013年にグラミー賞(Technical Grammy Award)を受賞し、日本人としても大きな快挙となりました。 **<代表的な製品>** - TR-808 (リズム・マシン) 1980年に発売された、伝説的なリズム・マシン。 黎明期だった HIP-HOP だけでなく、ハウス、テクノ、そして現代のトラップまで、幅広い音楽ジャンルのサウンドを支え、今もなお広く愛されている名機です。 - TB-303(ベース・シンセ) 1981年に発売されたベース・シンセです。販売当初は人気が出ずに販売停止となりましたが、1980年代後半、意図せずにハウス・ミュージックのサブジャンルであるアシッド・ハウスのサウンド構築に火をつけ、その後の電子音楽の発展にも貢献しました。 ## **株式会社コルグ** 株式会社コルグ(以下:KORG)は1963年創業の、東京都稲城市に本社がある電子楽器メーカーです。 新宿歌舞伎町でバーのマスターとして働いていた加藤 孟(かとう つとむ)と、天才アコーディオン奏者である長内 端(おさない ただし)によって創設されました。 加藤が経営するクラブで演奏していた長内は、”正確にリズムを刻んでくれる機械が欲しい” と思い、加藤と共に日本初のリズム・マシン ”Doncamatic DA-20” を開発。これが会社設立のきっかけとなっています。 その後も1970年代には WT-10 という世界で初めて針式メーターを搭載したコンパクト・チューナーを手がけたほか、日本のシンセサイザー開発の先駆者として早くから製品化に取り組むなど、既出のメーカー同様、世界・日本初の製品を生み出し、音楽業界の発展に大きく貢献し続けています。 **<代表的な製品>** - miniKORG 700 1973年に発売された、KORG 初のアナログ・モノフォニック・シンセサイザーです。独特なサウンドが喜多郎、ヴァンゲリスなど、多くの国内外のアーティストに愛用された、KORG の原点となった製品でした。 - M1(ワークステーション) 1988年に登場したデジタル・シンセサイザーです。 音源部は PCM音源を採用したほか、エフェクトの搭載、そしてシーケンサー機能と、シンセ一台で制作環境を完結する、ワークステーション・シンセの先駆けで大ベストセラーとなりました。特に80年代後半から90年代の楽曲でM1に内蔵された定番サウンドが多く使われました。 ## **河合楽器製作所 ** 河合楽器製作所は(以下:KAWAI)1927年創設の楽器メーカーです。KAWAI もまた、静岡県浜松市に本社があります。 創業者である河合 小市(かわい こいち)は、彼が10歳の頃から山葉 寅楠の弟子として技術を学び、日本楽器製造(現・ヤマハ株式会社)で勤務したのちに独立。KAWAI を立ち上げました。 “世界一のピアノを作りたい” という河合の想いのもと、1982年にはグランドピアノ一号機を販売。1985年にはショパン国際ピアノコンクール公式ピアノとして認定されました。現在もなおピアノ製造・販売をメインとし、世界のトップ・ブランドの一つとして知られています。 **<代表的な製品>** - Shigeru Kawaiグランドピアノシリーズ SK-EX ショパン国際ピアノコンクールやパデレフスキ国際ピアノコンクールなど、数々の国際コンクールで使用されている、KAWAI の技術のすべてが注ぎ込まれたグランド・ピアノです。 - Kシリーズ 学校や音楽教室などで広く取り入れられている、アップライト・ピアノのモデルです。グランド・ピアノの弾き心地を目指したアクション、モダンなデザイン、幅広いラインナップで多くのピアニストたちに支持を得ています。 ## **星野楽器株式会社** 星野楽器株式会社(以下:星野楽器)は、1908年創業の楽器メーカーで、愛知県名古屋市に本社があります。 元々は ”星野書店” という本屋の楽器部門として誕生し、1929年に楽器メーカー”星野楽器店”として独立。創業当初から、オルガンや管楽器、ギターなどの海外製楽器の輸入・販売を行い、いち早く海外に目を向けた先進的な取り組みを進めていました。 1930年代には輸入販売にとどまらず、自社でのギター製作をスタート。さらに戦後にはエレキギターやドラムの生産にも進出し、現在ではギターの Ibanez やドラムの TAMA など、世界的に知られるブランドを擁する楽器メーカーへと成長しています。 **<代表的な製品>** - RGシリーズ(Ibanez) Ibanez は、星野楽器が所有する日本を代表するギター/ベース・ブランド。”RG" は、1980年代に登場し、薄いネックや深いカッタウェイなど、実用的に演奏しやすさに配慮された設計が特徴で、Ibanez というブランドの認知を世界に広めた、象徴的なモデルです。 - Superstar(TAMA) TAMA は、星野楽器が製造、販売するドラムのブランドです。 YAMAHA 、後述する Pearl と同様、日本発のドラム製品でありながらも、海外アーティストにも広く使用されています。 その中でも Superstar というモデルは、TAMA のドラムの基礎を形成し、さらに世界的なドラマー Billy Cobham(ビリー・コブハム)との契約もあり、”TAMA” というブランドが世界に飛躍するきっかけとなった製品です。 ## **パール楽器製造株式会社** パール楽器製造株式会社(以下:Pearl)は、千葉県八千代市に本社を構える、特にドラムの分野で世界的に名が知られている楽器メーカーです。 1946年に譜面台の製作からスタートし、その後戦後復興期に高まるドラム需要に応えるかたちで、ドラム・メーカーへと発展していきました。 さらに1968年には国産フルートの製作にも着手し、打楽器にとどまらない楽器メーカーとしての歩みも広げていきます。 現在ではアジア、アメリカ、ヨーロッパに拠点を持ち、日本発のドラム・ブランドとして世界トップクラスのシェアと高い評価を獲得。 幅広いラインナップであらゆる音楽ジャンルに対応し、プロからビギナーまで、長年にわたって多くのドラマーに支持され続けています。 **<代表的な製品>** - Export(エクスポート)シリーズ Pearl のエントリー〜ミドル・モデルのドラム・キット。 1996年に100万個の販売を記録して以来、今もなお広く普及しており、リハスタなどでは必ずと言っていいほど置いてある定番シリーズです。 - Master Works シリーズ Pearl 最高峰のハイエンドのシリーズで、完全カスタム・オーダーのドラム・キットですプレイヤーの要望に合わせて、自分だけの理想のドラム・キットを追求でき、マスターワークスにふさわしい製品となっています。 ## **ものづくりの街・静岡県浜松市** 今回ご紹介したメーカーの中で、YAMAHA と Roland、KAWAI の本社は静岡県浜松市にあります。その他にも、静岡県浜松市には楽器関連の会社がなんと200社もあるのだとか。 では、なぜ浜松市には楽器関連の会社が多いのでしょうか。 一つは、地理的な理由があります。浜松市は水や木材といった資源に恵まれているだけでなく、温暖な気候です。そのことから、江戸時代には綿織り機を作る技術のある大工や職人の集まる街となり、ものづくりに適した基盤が作られてきました。 さらに明治時代に入ると、浜松市に YAMAHA の本社が作られます。 ピアノやオルガン、ギターなどといった楽器には木材を使用しますが、その資源と加工技術がすでにあった浜松の土地は、楽器産業に適していたのです。 また、河合小市が YAMAHA から独立し、河合楽器製作所を立ち上げたのも大きな理由の一つでしょう。河合は山葉寅楠の弟子として日本楽器製造株式会社で働き、日本の楽器産業の未来を期待されていた人物です。しかし、山葉の死後、後任社長である天野千代丸の経営不振や賃金交渉の拒否などを理由に、YAMAHA では大きな労働抗争が起きました。 この抗争を受け、河合も会社を離れ独立し、後に YAMAHA に次ぐ大手メーカーとなる河合楽器製作所が立ち上がったのです。 こうして楽器産業が栄えていった浜松の土地には、楽器メーカーだけではなく関連事業も多く作られていきました。 このような背景もあり、Roland は元々は大阪に本社がありましたが、製造拠点としての利便性から、2005年には浜松市に本社を移しています。 浜松市では楽器関連のメーカーが多いことを背景に、日本で唯一公立の楽器博物館である、”浜松市楽器博物館”があります。その展示数はなんと 1500点にも及ぶのだとか。 みなさんも、近くに行った際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか? --- ## **まとめ** 以上、今回は世界に名を馳せる日本の楽器メーカーを特集しました。 今回ご紹介した楽器は、いずれも音楽シーンを代表するものばかりで、一度は目にしたことのあるモデルもあったのではないでしょうか。 日本の楽器メーカーは、国内にとどまらず世界中で使用されています。家庭で音楽を楽しむための身近なものから、数々の名曲を生み出し一時代のサウンドを形づくってきたプロフェッショナルな製品まで、さまざまな形で音楽産業を支えてきました。 今回は一部のメーカーを紹介しましたが、日本には他にも、楽器メーカーが数多く存在します。 多くの日本企業が、世界の音楽を裏側から支えているという事実には、あらためて驚かされますね。 --- # AI時代の音楽制作と音楽事務所の向き合い方 URL: https://blog.onlive.studio/ai-era-music-production-agency-strategy Author: Yoshihiko Kawai Published: 2026-01-07 Category: Column Summary: 近年、音楽制作におけるAI生成ツールの進化が急速に進んでいます。特に Suno AI に代表される“歌声とアレンジまで完成された楽曲を数十秒で生成する“タイプのサービスは、従来の作曲/編曲プロセスとはまったく異なるワークフローで、音楽産業全体に大きな影響を与えているのです。こうしたツールは、単に「自動作曲ができる」だけではなく、歌詞から、メロディ、サウンド、ミックス処理までを一貫で完結させる点で、これまでの DTM や作曲支援ツールとは質的に異なる存在と言えます。本稿では、主要な AI音楽ツールの特徴を整理しつつ、音楽事務所・作曲家それぞれが取るべき向き合い方を考察していきましょう。 ## **主要AI作曲ツールの現在地:Suno を軸とした“生成型AI音楽”の潮流** DTM 経験のない人でも作品を生み出せるのが大きな強みの AI作曲ツール。まずは、執筆時点(2025年12月)で、話題性が高いサービスをピックアップしていきます。日々、アップデートが行われているこれらのサービスを利用する際は、各サイトの最新情報をご確認ください。 ### **Suno AI** - テキストだけで完結した楽曲を生成可能(歌詞、メロディ、アレンジ、歌声まで) - 複数ジャンルに対応し、完成度の高いミックスまで自動化 - 歌声モデルが非常に自然で、ボーカルAIとしても優秀 ### **Udio** - 日本語テキストから音源生成可能 - Suno よりも音質やジャンル再現性で優れるとの評価も - セクション指定や編集が柔軟 ### **Stable Audio** - 画像生成AI「Stable Diffusion」を作った Stability AI の音楽生成サービス - 効果音やアンビエントなど、シネマティック用途に強み - テキスト・プロンプトからの生成だけでなく、ユーザーがアップロードした音楽を元に新しい音楽を生成可能 ### **AIVA** - 主に BGM の作曲に特化した生成AIツールで、音楽スタイルから独自の音楽を生成できる - 天日や楽器、和音などの調整ができ、カスタマイズ性に優れている - プランによっては著作権を所有することも可能 ほかにも、多数のサービスが、日々開発/発表されており、AI作曲ツールの増加は今後も続いて行くと思われます。 ## 音楽事務所はAI音楽とどう向き合うべきか? AI音楽の普及は、作曲家を抱える事務所にとって脅威である一方、多くの新しい可能性を含んでいると考えられますが、ここからは、事務所の立場からの「スタンス」を明確化していきましょう。 ### **AIを“競合”ではなく“プロダクション資源”と捉える** まずAI作曲ツールは、人間の創作を代替するというよりも、制作の初期段階を高速化したり、デモを高品質に仕上げる補助ツールとして非常に優秀であると言えます。そういった点で音楽事務所は、AI作曲ツールとプロの作曲家をかけ合わせて、活用できる部分は、活用すべきだと考えますが、ツールだよりになるのは避けないといけません。実際、作曲家がAIで複数のアイデアを高速生成し、デモ制作の時間短縮することもできるし、ボーカリストが不在でも、高品質な歌入りデモを作成することも可能です。AIは“下地作りの高速化”に適しています。 ### **著作権、クライアント・ガイドラインへの対応が必須** しかし一番の懸念点は、AI生成による音楽の著作権は誰に帰属するのか?という点。サービスによっては、著作権を作家側が持つことが可能なものもあるが、それが、これまで0から曲を生み出してきた作詞/作曲行為と、同列で良いのか?という点でも疑問が残ります。実際、作家事務所が取り組んでいる楽曲コンペにおいて、生成AI作曲のツールを使うことを禁止しているケースもあります。もし、これを許可してしまうと、一人で1,000曲でもデモ曲を作れてしまうので、妥当な対策ではないでしょうか。また事務所としても、AI作曲ツールの利用範囲を明文化したガイドラインを設ける必要があると思います。 - AIで生成した音源は“デモ用途”まで - 商用利用する場合は必ず作曲家による再構築を行う - AI生成ツールでの作曲を許可するクライアントの場合、利用ツールを申告する このようなルール整備は、クライアントとのトラブル防止に直結すると考えます。 ## **事務所としての価値は「才能のマネージメント」から「 AI時代の創作ナビゲーション」へ** AI作曲ツールの普及で、 “曲が作れること”自体の価値は相対的に下がる可能性があります。 そのため事務所としての価値、また AI の利用についての方向性としては、次の方向にシフトするのではないでしょうか? - 作曲家の作品の個性のブランディング - AIツールを適切に使いこなすクリエイティブ性 - クライアントの要望を、AI作曲ツールを使って制作工程に落とし込むプロデュース - AIを使った制作システムの整備 事務所が主導して“ AI時代の制作フロー”を構築することができれば、 生産性が上がり、組織の競争力を高める武器となる可能性があります。 ## **作曲家は AI とどう共存し、価値を維持・拡張すべきか?** AI の登場で最も影響を受けるのは作曲家自身です。しかし、AIは作曲家の仕事を奪う存在ではなく、“創作力を増幅するツール”として活用すべきと考えます。 また、AI が苦手とする部分も数多くあり、それらは人間の力が必要です。例えば以下のようなことが挙げられます。 - 映像にシンクロした楽器や構成の構築 - 心情やテーマに合わせた繊細な構築 - 独創的なコード進行や変拍子 - 長尺で緻密な構成の楽曲 - 文化・歴史を踏まえたジャンル再構築 - オリジナリティのある音作り これらは人間の専門性が物を言う部分であり、作曲家の価値が揺らぐことはないでしょう。 ### **AI を“楽曲アイデア生成器”として積極的に使う** AI は次の用途で最も力を発揮します。 - メロディのバリエーション生成 - 歌詞原案の作成 - ジャンル別アレンジの試作 - ボーカル入りデモ制作 - クライアントへの提案数を増やす 作曲家が AI を使いこなすことで、提出スピードとクオリティは大幅に向上するでしょう。 これらを生かした上でAI時代に作曲家として生き残るために求められるのは次の三要素だと思います。 - **“人間にしかできない創造”の深掘り** - 感情・世界観・物語性 - 独自の作風 - 楽器演奏やサウンド・デザインの個性 - **AI との協業スキル** - プロンプト設計 - 生成結果の活用/補正 - AI に合わせた制作フローの構築 - **技術的理解とプロデュース能力** - クライアントの言語化されていない要望を翻訳し、AI を含む制作手法に落とす力 AI を使うことで、作曲家の領域は「プロデューサー的存在」へ拡張していくことになります。 ## **AI音楽時代における“事務所 × 作曲家”の理想的な関係性** AI の普及により、事務所と作曲家双方の役割は再定義されていくでしょう。その理想形として次のようなモデルが考えられます。 ### **事務所の役割** - AI時代の制作ワークフローの整備 - AI 利用ガイドラインの策定 - 作曲家の持つ独自性のブランド構築 - クライアントからの案件をAI時代仕様でコーディネート - 作曲家への教育・ツール導入サポート ### **作曲家の役割** - AI を活かし制作速度・提案力を上げる - 個性・専門性を深化させる - AI ではできない領域の価値を追求する - AI生成素材を再構築し、独自の作品へ仕上げる このように事務所と作曲家が“AIを共通リソースとして扱う”ことで、 音楽事務所は従来以上のクリエイティブ集団へと進化できる。 --- ## **結論:AI作曲は脅威ではなく“制作の民主化”― その中でプロはどう輝くか** Sunoを代表とするAI作曲ツールは、音楽制作の敷居を過去最大まで下げました。しかしそれによって、 「誰でも簡単に曲が作れる時代」におけるプロの価値 が、逆に明確になったのです。そして、” AI が作る量産型の音楽”と、人間が作る“意味と物語”を帯びた音楽の二つの差は、これから先、より重要になっていくと思います。 音楽事務所は、AI を拒絶するのではなく、 “ AI を使える作曲家集団”へと進化させることこそ生き残るための重要な要素にもなるでしょう。作曲家は AI によって奪われるのではなく、 AI を使いこなすことで創作の幅と速度を拡張できるので、そういった面で、AI を活用すべきだと思います。 --- # TikTok で話題になった音楽系#challenge 特集 URL: https://blog.onlive.studio/tiktok-music-challenge-237 Author: Nami Published: 2025-12-31 Updated: 2026-01-07 Category: Column Summary: TikTok では、フィルターやミーム、ハッシュタグなどから、定期的にさまざまな流行が生まれています。 その中でも、音楽の #challenge 系の動画は、プロ・アマ問わず、様々な音楽家が参加している人気のコンテンツです。 形式通りに行うだけでなく、面白いアレンジを加える人、素晴らしいテクニックを披露する人など、それぞれ様々な動画を投稿しています。 今回は、近年話題になっている音楽系の #challenge を特集。 皆さんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか? ## **do re mi Challenge(ドレミチャレンジ)** do re mi Challenge とは、TikTok のフィルター " Voice Through " を使ったチャレンジです。 このフィルターは音程ゲームのようなもので、 C4〜C5 までの8つの音を障害物に見立てた壁を、ユーザーが正しいピッチで歌うとボールが壁の穴を通り抜けて次に進めるという、ゲーム性のあるエフェクターとなっています。 > [@charlieputh](https://www.tiktok.com/@charlieputh?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) Goodbye Brazil I will see you next time [♬ original sound - Charlie Puth](https://www.tiktok.com/music/original-sound-7416817355826727723?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) 日本のアーティストだと、シンガーの AI 、K-POPアイドルグループ IVE のレイ。さらに海外アーティストでは Charie puthe (チャーリー・プース)、Bella Poarch(ベラ・ポーチ)などもこのフィルターを利用して動画を投稿しています。 正確に音を取ってクリアするだけではなく、アーティスティックにメロディーをつけて歌う人、表示されている音程よりもはるか上の高音を歌いピッチ関係なくクリアする人...など、多くの人が芸術性やエンタメ性を魅せながら参加しています。 また、時には他の人がチャレンジした動画に楽器演奏をつけて立派な楽曲に仕上げている強者もいたり、派生系も生まれているようです。 > [@frenchfuse](https://www.tiktok.com/@frenchfuse?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) whose dad is this?! I need one like him 🤣 Do do do dooo! [♬ son original - FRENCH FUSE](https://www.tiktok.com/music/son-original-7568521890793442051?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) ## **Open verse challenge(オープンバースチャレンジ)** Open verse challeng とは、楽曲の一部のメロディーを抜いて、参加者に歌やラップなどで自由に埋めてもらうというチャレンジです。 ミュージシャンやアーティストが、自身の楽曲でユーザーが Open verse challenge に参加できるよう動画を投稿してくれています。 例えば、オランダの作曲家である JVKE(ジェイク)は自身の Tiktok アカウントに、Open verse challenge を投稿しており、その動画を使って多くの人々がこのチャレンジに参加している例です。 多くのユーザーが、気軽にアーティストとフューチャリングできるという何ともワクワクする企画ですね。 > [@cg5beats](https://www.tiktok.com/@cg5beats?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [#duet](https://www.tiktok.com/tag/duet?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) with @JVKE I’m so late to this but I hope you like it!! [#goldenhour](https://www.tiktok.com/tag/goldenhour?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [#openversechallenge](https://www.tiktok.com/tag/openversechallenge?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [♬ original sound - JVKE](https://www.tiktok.com/music/original-sound-7138548888222468910?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) ## **12345678 challenge** 12345678 challenge とは、ビートに合わせて八分音符を「1・2・3・4・5・6・7・8」とカウントしていくチャレンジです。 小節ごとにカウントする拍数を1拍ずつ減らしていき、すべて数え終わったら、今度は逆に1拍ずつ増やしながら再びカウントしていきます。 一見シンプルに見えますが、拍の位置を正確に捉え続ける必要があるため、リズム感が身についていないと途中でズレたり、入るタイミングを間違えたりと、意外と難易度の高いチャレンジなのです。 中には数字のカウントを様々な言語でチャレンジをする者も。 全部言えた時は爽快感がありそうですね。 > [@adindanegara](https://www.tiktok.com/@adindanegara?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) 12345678 in 8 Languages mix 🇰🇷🇺🇸🇮🇩🇹🇭🇷🇺🇫🇷🇯🇵🇸🇦 Korean, Indonesian, English, Russian, French, Thai, Japanese, Arabic [#fyp](https://www.tiktok.com/tag/fyp?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [#fypシ](https://www.tiktok.com/tag/fyp%E3%82%B7?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [#12345678](https://www.tiktok.com/tag/12345678?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [#12345678trend](https://www.tiktok.com/tag/12345678trend?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [♬ original sound - Adinda Negara - Adinda Negara](https://www.tiktok.com/music/original-sound-Adinda-Negara-7393309769215085317?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) ## **GOLDEN  ** 今年 Netflix(ネットフリックス)で配信されたアニメ映画「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ」の劇中歌『Golden』。 この曲は女性シンガーの K-POP曲 で初の billboard 1位を獲得するなど、世界中で人気になりました。 [話題のK-POPガールズ!デーモン・ハンターズOST『Golden』ってどんな曲?キャッチーなメロディーの正体とは!? | ONLIVE Studio blog 2025年に Netflix にて配信されたアニメ映画「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ」の劇中歌である『Golden』は米ビルボード「HOT100」にてK-POP の女性ボーカルでは初の1位(2025年8月16日付)を獲得し、世界中で話題を呼んでいます。キャッチーなメロディーに超 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-kpop-demon-hunters-golden-224)](https://blog.onlive.studio/kpop-demon-hunters-golden-224?ref=ghost.onlive.studio) この曲の最高音は A5!この楽曲の作曲家でもあり歌を担当している EJAE(イジェ)は、力強い歌声で見事に歌い上げています。 難易度の高いこの楽曲。話題性もあり、難易度の高さがチャレンジ精神をくすぐりますね。IVE の YUJIN(ユンジン)や、NMIXXのLily(リリー)などのK-POPアイドルや、歌系Youtuber など、様々な人が楽曲をカバーし、この高音にチャレンジしています。 > [@nmixx_official](https://www.tiktok.com/@nmixx_official?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) gonna be golden✨ [#NMIXX](https://www.tiktok.com/tag/nmixx?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [#엔믹스](https://www.tiktok.com/tag/%EC%97%94%EB%AF%B9%EC%8A%A4?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [#릴리](https://www.tiktok.com/tag/%EB%A6%B4%EB%A6%AC?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [#LILY](https://www.tiktok.com/tag/lily?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) [♬ Golden - HUNTR/X & EJAE & AUDREY NUNA & REI AMI & KPop Demon Hunters Cast](https://www.tiktok.com/music/Golden-7515251957310539792?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) ## **Whitney Houston drum challenge(ホイットニー・ヒューストン・ドラム・チャレンジ)** Whitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)の名曲「I Will Always Love You」。この曲では、3回目の Vers が終わりラストのサビへ移行する間、ボーカルも楽器もなくなり、空白が生まれます。 このような空白は "ブレイク" と呼ばれ、緊張感を一気に高め、次に来るセクションの壮大さをより際立せている役割があります。 ブレイク後、ドラムの「ドンッ」という音を皮切りに、ラストのサビが始まるのですが、他の楽器のガイドとなる音が一切なく、さらにブレイクが長いため、ドラムが入るタイミングを正確に捉えるのは非常に高難易度です。 このドラムをタイミング良く叩けるか?というチャレンジが Whitney Houston drum challenge です。 > [@ultrasushifire](https://www.tiktok.com/@ultrasushifire?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) 楽しすぎる音楽ゲーム!ホイットニーヒューストンチャレンジ! ウルトラ寿司ふぁいやー [♬ オリジナル楽曲 - ウルトラ寿司ふぁいやー - ウルトラ寿司ふぁいやー](https://www.tiktok.com/music/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB%E6%A5%BD%E6%9B%B2-%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E5%AF%BF%E5%8F%B8%E3%81%B5%E3%81%81%E3%81%84%E3%82%84%E3%83%BC-7489462006787296016?refer=embed&ref=ghost.onlive.studio) --- ## **まとめ** 以上、今回は TikTok で話題になっている #challenge系のコンテンツを紹介しました。 このようなチャレンジ系はゲーム性のあるものも多く、仲間同士で参加するのも楽しいですね。 また、こうしたチャレンジ系の企画に参加し、動画を投稿することで、自分の歌唱力や演奏力を知ってもらうきっかけにもなるため、SNS のアイデアとして活用するのも良いでしょう。 今回ご紹介したように、do re mi Challenge では他の人の動画に伴奏をつけたり、12345678 Challenge では別の言語で挑戦したりと、定型どおりに行うだけでなく、独自にアレンジしてみるのも面白いのではないでしょうか。 こうして参加してみることで、楽しみながら表現の幅が広がり、思いがけないつながりや発見にも出会えるかもしれません。 --- # ONLIVE Studio活用事例紹介〜シンガーソングライター・のこたしねん: 伊藤勇気 - Technology Tokyo URL: https://blog.onlive.studio/interview-nokotasinen-technologytokyo-229 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-12-24 Updated: 2026-01-09 Category: Interview Summary: ONLIVE Studio での出会いから生まれた楽曲をご紹介!ロンドンで音楽活動をするシンガーソングライター・のこたしねん氏が、ONLIVE Studio を活用してエンジニアである 伊藤勇気 - Technology Tokyo 氏へレコーディングとミックスの依頼を発注。 今回は、伊藤氏の運営するライブハウス「Music Island O」でのレコーディングについて、お話をうかがいました。 ****<今回の楽曲制作詳細>**** 作詞作曲演奏:のこたしねん ミックス:[伊藤勇気 - Technology Tokyo](https://onlive.studio/user/organiq?ref=ghost.onlive.studio) レコーディングスタジオ:[Music Island O](https://o.organiq.biz/o/?ref=ghost.onlive.studio) ****<のこたしねん SNS>**** [Instagram](https://www.instagram.com/yoko_not_ono_/?ref=ghost.onlive.studio) [YouTube](https://www.youtube.com/@nokonen-3282?ref=ghost.onlive.studio) ※今回の依頼楽曲は、上記プラットフォームで公開予定 ロンドン在住で大学に通いながら音楽活動をする、のこたしねんさん。 今回のプロジェクトでは ONLIVE Studio を介して、レコーディングとミックスを伊藤勇気 - Technology Tokyo さんに依頼しました。 のこたしねんさんの記事はこちらからご覧ください。 [ONLIVE Studio活用事例紹介〜シンガーソングライター・のこたしねん | ONLIVE Studio blog ONLIVE Studio での出会いから生まれた楽曲をご紹介!ロンドンで音楽活動をするのこたしねん氏が、ONLIVE Studio を活用してミックスエンジニアである 伊藤勇気 - Technology Tokyo 氏へミックスの依頼を発注。今回はのこたしねん氏に、海外での音楽活動や、今 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-nokotasinen-228)](https://blog.onlive.studio/interview-nokotasinen-228?ref=ghost.onlive.studio) 伊藤さんの運営するライブハウス「Music Island O」でのレコーディングについて、そして今回のプロジェクトについて、お話を聞きました。 ## 今回の楽曲制作について **-今回依頼を受けることになった経緯を教えてください。** 最初、ご本人がイギリスから日本に一時帰国するタイミングで、自分の曲を人様に聞かせられるように仕上げたいというオーダーが入りました。 僕は今プロデューサーとして ONLIVE Studio に登録させてもらっているので、これは一緒に曲を作るということなのかなと思っていろいろ聞いているうちに、レコーディングがしたいということがわかって。 レコーディングのやり方や段取り、かかる時間やお金について一通り提示させてもらって、その結果、2日間かけてレコーディングをするという話に落ち着きました。 **-今回初めてのご依頼だったと思いますが、受けてみようと思ったのはどういった理由ですか?** ONLIVE Studio では、サービスの料金を自分で自由に設定できますよね。なので普段自分が他で受けている仕事とあまり差がなく受けられると思ったので、ご依頼を受けました。 **-最初のこたしねんさんから音源をもらった時には、どのように感じましたか?** 一番最初のメッセージで、こんな音楽をやっていますということで5曲ぐらい送ってきてくださったので聞いてみたら「おや、なんかクオリティ高いぞ」と。 でも歌詞は若い女性の可愛らしい内容だったので、若い方なのかなとは思って。 最初は情報がなかったので、レコーディングをよく知ってる人に初心者のような扱いをするのも失礼だし、まずはどういうところのポジションの人なのかなというのを、事前に文面で想像を膨らませながら話を聞かせてもらいました。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/island-o-30.jpg) ## 感情の流れを大事にするレコーディング **-どんな仕上げにしようというイメージは、事前に伊藤さんの中でありましたか?** それはいつもあまり持たないようにしています。 現場で当日お会いした時に実はこういうことがやりたかったとか、何か希望が出てくることもあるので。 ひとまずアコースティックギターで歌を歌うというところまで決まってたので、帰国したらまずやっておいてほしいこととして「日本に置いていたギターのメンテナンスはできる範囲でやっておいてください」ということはお伝えしました。 **-全部で2日作業日があって今日1日目が終了した時点ですが、どうでしたか?** 実際お会いして話を聞いていたら、ゆくゆくはドラムなどの他の楽器も入れたいと言っていたので、クリックを聴きながら録ることにしました。そうすると後からオーバーダビングで他の楽器も入れられますよね。 のちのち発展させられる録り方をしていきました。 のこたしねんさんはレコーディングされたことないって伺ってたんですけど、録音時は的確な動きをされていたので、かなり効率的に進みました。 今日目指していたところまでは、ひとまず行けたんじゃないかなと思います。 **-私もレコーディングを少し見学させてもらいましたが、ご本人はすごく落ち着いていらっしゃいました。** そうですね。 たぶんいつもより頑張ろうと思ってやってくださっていたと思うんですけど、レコーディングはやっぱり、ありのままの自分で臨めた方がいいと思うんです。 だからうちみたいな開放的なライブハウスの環境でやっていただけると、リラックスしていい音が録れるのかなと僕個人は思っています。 **-初めての方は特に、リラックスできる環境が大事ですよね。** なるべく普段通りにできることを目指せると一番いいですよね。 エンジニアは専門性が高い仕事なので、技術的なことに集中しすぎるとアーティストを緊張させてしまうこともあると思っています。なのでレコーディングのときの空気作りにも気をつけていますね。 **-作る側が緊張してるとそれも伝わってしまうことはありますよね。** そうですよね。 今日録っていて印象的だったことがあって、最初、彼女のギターから緊張感が伝わってきました。 それで「まずは練習のつもりで、曲の導入部の静かな雰囲気をそのまま続けるような感じでやってみましょう」と伝えたら、その後はギターだけでなく歌も良くなり、歌詞もしっかり出てくるようになって、情景が目に浮かぶようになってきた瞬間がありました。 そういう感情の流れを僕は大事にしたいですね。 **-そういったディレクションも大事ですよね。** エンジニアって確実に録音することも大事だけど、そこから先、その人のポテンシャルを引き出すことも仕事のうちだと思っています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-7e322742-0bef-4079-b3c3-5217dfbe539c.jpeg) ## アーティストのニーズに応えていきたい **-サービスを使ってみた感想を教えてください。** 感想とは違うかもしれないけど、こういう仕事がもっと増えるといいなと純粋に思いました。 今回のプロジェクトのようなお仕事もそうですし、レコーディングのやり方が分からない、録る場所に困ってる、こんな風に録りたい、というアーティストの要望に答えていきたいです。 普通のレコーディングスタジオの料金設定とは違い、うちはライブハウスとしての下地があって、普段からスタジオがあるようなものなので。 平日の日中や土日の空き日程など、ライブハウスとしての営業時間外を利用してのレコーディングであれば、アーティストと僕ら双方にとってお得になる価格設定になっていると思います。 そういった料金の部分は個人的にもこだわっていて、あまりミュージシャンがお金を気にしないで使えるといいなと思っています。 それでも数万円はかかってくるのでそれなりの覚悟は必要かもしれないですけど、その形で毎月使ってくれる方々も出てきてるので、これは続けていきたいですね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/island-o-58.jpg) **-録る場所や録る機材に困ってる人は多いと思うんですよね。相談する人がいない方も多いと思います。だから伊藤さんのようなプロにヒアリングしてもらって、何ができるかを一緒に考えてもらえるといいですよね。** そうですね。 苦労してセルフでレコーディングを頑張るのか、高いけどプロフェッショナルスタジオにお願いをするのか。多くの場合その二択ぐらいしかない印象があって、その間のニーズに答えたいと思っています。 ONLIVE Studio の中にはもちろん一流の方もたくさんいらっしゃいますけど、僕が提案したいのは、もう少しカジュアルなやり方ですね。 **-他のプロの方も、それぞれの条件でやられていますよね。** 経歴がすごい人でも、タイミングさえ合えば少ない予算でもやりますよ、みたいな方もいらっしゃると思うんです。 だからサービスに期待することっていう意味では、依頼者の方とプロフェッショナルの皆さんがマッチングするポイントって、単純に料金とか実績とか以外にも色々あるんじゃないかと。 そういうマッチングの可能性があるという意味で、このサービスは未来がある気がしています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/island-o-35-1.jpg) **-音楽制作っていろんな形がありますしね。** 音楽制作をしたい方の中でもいろんな方がいますよね。 DAW で打ち込みで作りたいのか、自分で録音もしたいのか。 最終的にストリーミング配信で出すのか、それとも CM やテレビで使われるのか、アウトプットの形でも制作過程が全然変わりますよね。 自分が個人的に聞きたいだけだったら、既存の形式に囚われないアウトプットでもいいはずですし。 そこがヒアリングできる環境があるというのが、ONLIVE Studio のいいところだと思います。 いろんなニーズといろんな供給のバランスを一番広い幅で取れるサービスになると、より良いですよね。 ## 音楽制作は肩肘張らなくていい **-最後に、音楽制作の楽しさはどんなところですか?** 音楽制作ってそんなに肩肘張らなくていいものだと思ってて、スマホのボイスレコーダーでちょっとずつ録りためておくというのも立派な制作作業だと思うんですよ。 僕も日々やっています。それをやっておくと、いざという時の助けになるんです。実際そのボイスメモから CM の音楽とか作ることが多くて。 制作環境を持たなくても本当は音楽制作はできるので、自分流の制作の仕方を、自分の手持ちのアイテムで試してみるというのは、今すぐ始められることですよね。 僕がこういうレコーディングエンジニアの仕事を始めたきっかけは、ドラムを自分で録ってみたいと思ったことでした。 メジャーレーベルでバンドのドラマーとして活動していた頃、ビクターのスタジオで専任のエンジニアさんについていただいてレコーディングしていたんですが、ミックスの時に自分の音がどんどん変化していく過程で、何が起きてるのか分からなかったんですよね。 その当時の自分の知識と耳で、例えば"自分のドラムのスネアの音を上げてください"とか、そんなこと言っていいのかな?と思ったことがあったんですよ。 知識がないというのは、もしかしたら自分にとってもったいないことなのかもしれないと思うようになって。それで、自分でレコーディングの技術を勉強し始めたんです。 ちょっと話が大きくなっちゃったけど、音楽制作始めたての方は、日々の音楽に対する"なんで?"とか"どうして?"という疑問をきっかけに自分で答えを探っていくと、後々の自分の音楽制作に活きてくると思います。 **-理想の音を追求して、問題を解決していくことも音楽の楽しさですよね。** 問題を解決するためには、自分の思考をちょっと変えるというのも大事です。 ラジオの周波数を選ぶような感じで、違うチャンネルを選ぶと違う答えが見えてくることもあります。 大事なのは「こだわらない」じゃなくて「オープンな気持ちでやること」なんだと思います。 いろんな人に意見を聞いて、いろんなものを取り込んでいって、オープンにいろんなものを吸収してみてほしいです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-594f6a36-7cd1-4fc3-a890-4c3c8a233733.jpeg) --- ## まとめ 運営するライブハウス「Musid Island O」にて、のこたしねんさんの初めてのレコーディングをサポートした、伊藤勇気さんにお話を伺いました。 のびのびと音楽制作に臨める環境が整えられており、ご本人の明るいお人柄も相まって、初心者から経験者まで、あらゆる人が利用しやすい空間であると感じました。 レコーディングに挑戦してみたい方は、ぜひ ONLIVE Studio で伊藤さんに依頼してみてください! ご依頼はこちらから▼ [伊藤 勇気 - Technology Tokyo | ONLIVE Studio 伊藤勇気 / Yuki Itoドラマー / 音楽クリエイター / エンジニア / プロデューサー / ライブハウス経営者音楽名義:ORGANIQ(音楽業務全般)、Technology Tokyo(セルフ音楽制作)YouTubeチャンネル:偏食ヤギさん経営店舗:下北沢 Music Island OビクターエンタテインメントよりPOMERANIANSのドラマーとしてメジャーデビューし、FUJI ROCKやSUMMER SONICをはじめ大型フェスにも多数出演。以降Afrobeatバンドhype sessionsを率い、CM音楽制作や多数アーティストのサポートドラム、エンジニアリングなど幅広く活動。ドラム講師としても長年にわたり後進の育成に携わる。音楽制作では、誰もが一度は耳にしたことのある大手企業のCM音楽を多数手がけ、ジャンルや業種を問わず提供。2022年にはナイジェリアのサックス奏者Adebowale Osunnibu(SEUN KUTI & EGYPT 80)とLAGOS TOKYO PROJECTを立ち上げ、国際的な音楽制作にも着手。下北沢で10年にわたりライブハウス「Music Island O」を経営。新旧が交差する音楽の現場で、表現者と観客をつなぎ、時にプロデュースやコーディネートも行う。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/organiq)](https://onlive.studio/user/organiq?ref=ghost.onlive.studio) --- # 年末年始休業のお知らせ URL: https://blog.onlive.studio/new-year-holiday-2025 Author: Nami Published: 2025-12-22 Category: News/Release Summary: いつも ONLIVE Studio blog をご覧いただき、ありがとうございます。年末年始の休業期間についてお知らせいたします。 弊社では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。 ## **【年末年始休業期間】** **2025年12月27日(土)~2026年1月6日(火)** 休業期間中にサポートセンターへいただいたお問い合わせにつきましては、営業開始日の 1月7日(水)以降、順次対応させていただきます。 ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。 ※プロジェクト上でのユーザー様同士のやり取りは、休業期間中も通常通り行っていただけます。 2025年も ONLIVE Studio をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。 多くの音楽制作プロジェクトが立ち上がり、皆様の音楽制作に貢献できた一年となりましたことを、大変嬉しく思っております。 2026年も、さらなるサービスの発展に尽力し、皆様の音楽制作をサポートしてまいります。 引き続き、ONLIVE Studio をどうぞよろしくお願いいたします。 どうぞ素敵な年末年始をお迎えください。 --- # 現代の音楽シーンにおける MIDI活用術 URL: https://blog.onlive.studio/how-to-use-midi-in-modern-music-scene-234 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2025-12-17 Updated: 2025-12-18 Category: Knowledge Summary: MIDI(Musical Instrument Digital Interface)は1983年の誕生以来、40年以上にわたり音楽制作の中心的テクノロジーであり続けています。近年はコンピューターを中心にしたワークフローが主流となり、USB 、ネットワーク MIDI 、ワイヤレス MIDI など接続方式が多様化。ステージでは iConnectivity社に代表される高度なルーティング・デバイスが普及し、複数のシステムを統合する「ハブ」として活用されています。本記事では、作曲・アレンジ、レコーディング、ライブの観点から、現代の MIDI がどのように活用されているのかを紹介していきましょう。 ## **楽曲制作(作曲・アレンジ)における MIDI** ### **DAW + MIDIキーボードの基本構成** 作曲・アレンジの現場で最も一般的なのは、DAW(Logic、Cubase、Ableton等)と MIDIキーボードの組み合わせです。 **接続例** - MIDIキーボード → USBケーブル → パソコン ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/1.png) USB - MIDI が主流となり、ドライバー不要の「USBクラス・コンプライアント」対応機が増加。別途 MIDIインターフェースを用意しなくても、簡単に導入できるようになりました。MIDIキーボードを演奏すれば、DAW内のプラグイン音源(シンセ、ドラム、ストリングス等)を鳴らすことができます。 ### **外部ハードシンセとの組み合わせ** アナログ・モデリングやモジュラー・シンセの人気再燃により、外部ハード音源を DAW から制御するケースも増えています。この場合は、MIDIインターフェースを用意する必要があります。 **接続例** - パソコン(DAW) → USBケーブル → MIDIインターフェイス/ MIDI OUT → ハード・シンセ MIDI IN ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/PC--1-.png) ハード・シンセのオーディオ・アウトから、オーディオ・インターフェースのオーディオ・インに入力し録音します。DAW側で音色管理(Program Change)を行うことも可能で、ハード音源を“プラグインのように”扱うことが可能です。 ### **iConnectivity などの MIDI複合機を使うケース** 制作環境では、複数の MIDI機器をまとめて管理するために **iConnectivity**の MIDIインターフェースが活用される例もあります。 **具体的な活用例** - 1台のインターフェースで複数のハード・シンセを接続したい - DAW からの信号を複数の MIDI機器へ同時送信したい - ネットワーク機能を使い、ワイヤレスで別のパソコンと連携したい これにより、ケーブルの煩雑さを最小化しつつ、大規模な制作環境の一元管理が可能となります。 ### **ワイヤレスMIDI(Bluetooth MIDI)** 軽量の MIDIキーボードや MPE デバイスに搭載されることが増えており、ケーブルレスのため、モバイル制作やノートPC での作曲に最適。レイテンシーはあるものの、入力用途では十分実用レベルとなっています。 **機材例:** - KORG nanoKEY Studio(本体にワイヤレスMIDI機能を内蔵し、iPhone / iPad、Mac / Windows とのワイヤレス接続が可能) - YAMAHA MD-BT01(楽器と iOSデバイスを接続可能) - CME WIDI Master(MIDIデバイス同士をワイヤレス接続可能) --- ## **レコーディング現場における MIDI** ### **ドラムの MIDI録音** レコーディングの定番手法として、生ドラムの音にサンプルを重ねる方法があります。方法としては、ドラムのレコーディング時に Roland TM-6などのトリガー・モジュールを使い、MIDIデータを音と同時に収録。その後、ドラム音源(Superior Drummer、BFD など)で補完します。サウンドの太さやアタックを後で調整でき、編集の自由度が高まるため、よく使われる方法です。 ### **シンセの置き換え** アナログ・シンセなどの録音後に、タイミング、ピッチ、音色を修正したい場合、MIDI でも録っておくことで、後編集が圧倒的に楽になります。 オーディオを録音しつつ、MIDI も並行して記録するデュアル録音という手法です。 ### **オートメーションの MIDI CC化** フィルター(CC74)、モジュレーション(CC1)、エクスプレッション(CC11)など、演奏の細かな表現をつけるために MIDI CC が活用されます。 ハード・シンセのパラメーター編集を MIDI経由で行えば、ミックス段階で音色を再調整することも可能です。 --- ## **ライブ・ステージでの MIDI活用** ### **DAW を活用した同期演奏** 近年のステージでは、マニピュレーターが扱う DAW の同期とは別に、演奏用にDAW やライブパフォーマンス用のツール(Apple MainStageなど)を活用したシステムが取り入れられています。その際も、MIDI信号を相互に受け取り、バックトラック、クリック、キーボード音色切替、アルペジエーターなど、多くの工程を MIDI で制御することができるのです。 先に紹介した iConnectivity は複数の MIDIポートを分配することができ、パソコン1台からステージ上の複数デバイスを管理できるため、プロのライブ環境での採用が増えています。 ### **エフェクターやアンプの自動切り替え** ギター/ベースのマルチエフェクターは MIDI制御に対応していることが多く、DAW やフットスイッチ(Morningstar MC8等)を使って音色やエフェクトの切り替えを行うことができる。演奏者の負担を減らし、ステージの再現性・安定性が向上するのがメリットです。 **接続例:** - Ableton Live → MIDIインターフェース → Fractal Axe-Fx(曲展開ごとに自動で音色切替可能) ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/3.png) ### **照明など、舞台装置に MIDI を活用** MIDI は照明などのステージ演出にも活用されています。具体的には、DAW からMIDI信号を DMX MIDIコンバーターを介し、照明卓へ。これにより、曲の展開に合わせて、音と照明を完璧に同期させることも可能となります。さらに、映像も同期させれば、音楽・照明・映像が統合され、ライブ全体の演出が高い精度で制御できるのです。 ## **新規格「MIDI 2.0」と今後の展望** MIDI 2.0は解像度の向上(32bit)、双方向通信、プロファイル設定などにより、機器同士が自動で最適化されるので、音色の表現力の向上、DAW とハード・シンセの完全同期、USB-C /ネットワークMIDI との親和性向上、らイブでのデバイス即時設定が可能になるなど、MIDI は単なる“信号ケーブル”から、制作・演出全体を統合する「音楽のためのデジタル言語」へと進化し続けている。 --- ## **おわりに** 現代の音楽制作、レコーディング、ライブでは、MIDI があらゆる機器と工程をつなぐ中心となっています。 iConnectivity に代表される高度な MIDIルーティング・デバイス、Bluetooth を用いたワイヤレスMIDI、DAW を使った同期演奏システムなど、MIDI の活用範囲はかつてないほど広がりました。 複雑なシステムを統合しながらも、クリエイターは直感的に音楽表現に集中できる──その裏には MIDI の技術があるのです。 --- # 作曲を依頼したい方への完全ガイド〜作曲家の探し方から依頼方法をやさしく解説 URL: https://blog.onlive.studio/guide-to-composer-order-210 Author: Nami Published: 2025-12-10 Updated: 2026-01-15 Category: Knowledge Summary: オリジナル曲が欲しいと考えている方へ。作曲家に依頼すれば、オリジナル曲を制作してもらうことができます。 しかし、はじめての依頼となると「誰に、どこで、どのように依頼したら良いか分からない」という方も多いのではないでしょうか。 この記事は、はじめて作曲を依頼する方へ向けて、依頼の流れから料金相場、また依頼時のトラブルを避けるために確認をしておきたい注意点などを解説します。 是非作曲を依頼する際の手引きとしてご活用ください! ## **作曲家を探す前に** 作曲家を探す前にしておきたいことを2つ紹介します。 ### **オリジナル曲のイメージを明確にする** まずは作ってもらいたいオリジナル曲のイメージを明確にしましょう。 例えば、イメージする曲のジャンルを調べてみたり、「こんな感じの曲にしたいな」という既存の曲を探してみると良いです。 イメージを固めることで、自分の理想の曲に合う作曲家を探しやすくなります。 ### **依頼範囲を把握する** 作曲と混合しやすい音楽制作の工程で「アレンジ(編曲)」があります。 アレンジは、既にあるメロディー(主旋律)のコードやコード進行を考えたり、様々な楽器を入れたり、曲に肉付けをしていく工程です。 例えば、以下のような場合はアレンジ依頼となります。 - 鼻歌で作ったメロディーにコードを曲にしてほしい - ギター弾き語りで作った曲に楽器を入れて欲しい 作曲のみの依頼と、アレンジも一緒に行う場合とでは作家の作業量が変わってきます。 そのため、予め自分が依頼したい範囲を把握しておくと、依頼もスムーズになるでしょう。 ## **作曲家の探し方** イメージが明確になったら、作曲家を探しましょう。 この章では、作曲家を探す方法として、以下の3つを紹介します。 ①スキルシェア・サービスを使う ②SNS で個人的に依頼する ③制作会社に依頼する どの方法でも、現在ではオンライン上でデータをやり取りしながら楽曲制作を作っていくスタイルが一般的です。 住んでいる場所に関係なく自分が依頼したい人に頼めるのは、現代の良いところですね。 ### **①スキルシェア・サービスを使う** 近年注目されているのが、ONLIVE Studio やココナラのようなオンラインのスキルシェア・サービスです。このようなサービスには、様々な音楽家が登録されており、条件を絞って自分の依頼したい内容に合った作曲家を検索できる機能があります。 サービスを利用する場合は仲介手数料がかかりますが、自分が希望するスキルを持つ人を見つけやすいだけではなく、何かトラブルがあった時には運営に相談することができるため、初めて依頼する方には安心です。 当サービスである ONLIVE Studio は、音楽制作に特化したスキルシェア・サービスです。独自の審査を通過した作曲家に依頼ができます。 [音楽のプロに楽曲制作を依頼できる | ONLIVE Studio ONLIVE Studio は、音楽のプロフェッショナルと、依頼者がマッチングできるサービスです。ONLIVE Studio には、プロデューサー、ミックスエンジニア、スタジオミュージシャンをはじめとした、業界の第一線で活躍している様々な音楽のプロフェッショナルが登録されています。依頼者は自分に合ったプロフェッショナルを検索し、ONLIVE Studio 上で依頼をすることが可能です。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/)](https://onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) ### **② SNS で個人的に依頼する** SNS で気に入った作曲家を見つけた場合、作曲依頼ができるかどうか DM で聞いてみるのも良いでしょう。 作曲家によっては、 SNS のプロフィール欄に依頼の可否を記載している場合もあります。 SNS を通して依頼する場合は、個人同士の取引となるためトラブルには注意しましょう。 例えば、送るメッセージ1つとっても、相手に失礼のないよう配慮することで、お互いに気持ちの良い取引に繋がります。 ### **③制作会社に依頼する** 法人の場合、多くが BtoB からの受注がメインですが、中には個人からの依頼も受け付けているところもあります。 このような会社は、料金や納期、契約内容が明確になっているところが多く、用途が決まっている場合は依頼しやすく安心感があります。 ## **依頼の流れ** 今回は ONLIVE Studio で作曲依頼を行う際の基本的な流れを、一例として以下にご紹介します。利用するサービスや制作会社、個人クリエイターによって細かな手順が前後する場合はありますが、大まかなプロセス自体はどこも大きく変わらないと考えてよいでしょう。 - 依頼の相談 - 見積もり - 料金の支払い 〜依頼スタート〜 - 方向性の確認(必要に応じて) - 修正(必要に応じて) - 納品 ONLIVE Studio を利用した場合の依頼の流れをより詳しく知りたいという方は、以下の記事で実際の画面のキャプチャーと共に詳しく解説していますので、こちらもご参考にしてください。 [ONLIVE Studio での案件依頼の流れ【依頼者向け】 | ONLIVE Studio blog 今回の記事では ONLIVE Studio の基本的な使い方をご紹介致します。ONLIVE Studio を利用して、音楽プロフェッショナルへ依頼をしたいとお考えの方、音楽プロフェッショナルへの依頼が初めてで不安を抱いているという方は、こちらの記事をご覧下さい。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-how-to-use-onlive-studio-tutorial-for-clients-44)](https://blog.onlive.studio/how-to-use-onlive-studio-tutorial-for-clients-44?ref=ghost.onlive.studio) ## **作曲の依頼を相談してみよう** 依頼したいと思う作曲家が見つかったら、まずは相談をしてみましょう。 依頼時に作ってもらいたい楽曲の具体的な内容を共有することで、作曲家が作業の想定ができ、料金の見積もりを出しやすくなります。 ### **依頼時に共有した方が良いもの** あなたが作ってほしい楽曲イメージを作曲家に伝える手段は様々です。 例えば、以下のようなトピックがあると、作曲家はあなたの曲をイメージしやすいでしょう。 ### <曲のイメージ> **リファレンス曲** 作ってほしい楽曲の基準にしてほしい既存の曲 **音楽ジャンル** ROCKやEDM、R&B、などといった音楽のジャンル **雰囲気** イメージする楽曲の雰囲気“10代の学生に刺さるような” “朝に聴きたいような”“〇〇の CM で使われていそうな” “明るくて弾けるような”など **歌詞の方向性・アイディア** 応援歌や恋愛ソングといった歌詞の方向性やアイディア。ある場合は合わせて共有(”夢”という単語を入れて欲しい!など) **その他** ”ギターを目立たせたい” ”ボーカルの歌唱力を際立たせたい” “〇〇(楽器やサウンド)を入れて欲しい” イメージが明確な場合は、できるだけ詳細に伝えると良いです。 しかし、なかには「音楽に詳しくないからよく分からない」、「イメージに近い曲が思い浮かばない」、「むしろ作家さんのオリジナリティを提案して欲しい!」という方もいるかもしれません。そんな方は、後述する利用用途を伝えて、作曲側に提案してもらえるか聞いてみましょう。 また、ONLIVE Studio では、無料のオンラインサポートサービスがあります。 音楽制作のお困りごとをご相談いただくことで、あなたに合うプロフェッショナルの方をご紹介することも可能です。 [無料サポートを利用したい方はこちら](https://onlivestudio.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=50975627493785&ref=blog.onlive.studio) ### **<利用用途>** 「オリジナル曲として配信したい」「Youtubeチャンネルのオープニングで使いたい」 など、今回依頼する楽曲の利用用途を共有することで、作家が楽曲のイメージをしやすくなるだけでなく、「想定していなかった場面で使用された」ということがなくなり、トラブルを避けやすくなります。 ### **<希望納品日>** 納品日の希望は伝えておきましょう。 また、依頼者側の返信が遅れてしまったり、大きな修正が生じた場合は、納品日が延期になる場合があります。そのようなことも想定して、納品期間は余裕を持っておくのがベターです。 ## **メールテンプレート** 以下の記事では、依頼時は見積もりを依頼する際に共有しておいた方が良いことを伝えるためのメールテンプレートを用意しています。こちらも合わせてご活用ください。 [見積もり依頼時に使える!文章テンプレート集(例文付き) | ONLIVE Studio blog ONLIVE Studio は、作曲家や楽器演奏者、エンジニアなど、あらゆる音楽のプロフェッショナルへ依頼ができるプラットフォームです。こちらのブログをご覧の方のなかにも、これから音楽プロフェッショナルに依頼してみようとお考えの方もいるのではないでしょうか?しかし、はじめての相手に送る文章 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-templates-for-sending-to-professionals-75)](https://blog.onlive.studio/templates-for-sending-to-professionals-75?ref=ghost.onlive.studio) --- ## **まとめ** 以上、作曲を依頼したい方に向けて、作曲家の探し方から依頼の進め方までをご紹介しました。今回の記事が、あなたの思い描く楽曲を形にする手助けになれば幸いです。 最後に、プロジェクトを成功へ導くために大切なことを一つ挙げるとすれば、「相手への思いやり」 です。やり取りのメッセージひとつでも、相手への敬意を忘れず、丁寧に向き合うことが良い制作につながります。 また、はじめて作曲家に依頼するとなると、分からないことが多くて尻込みしてしまうこともあるかもしれません。 ONLIVE Studio の無料サポートでは、音楽制作にお困りの方、また依頼する際に不安がある方などのご相談を承っています。是非ご活用下さい。 [無料サポートを利用したい方はこちら](https://onlivestudio.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=50975627493785&ref=blog.onlive.studio) --- # ONLIVE Studio活用事例紹介〜シンガーソングライター・のこたしねん URL: https://blog.onlive.studio/interview-nokotasinen-228 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-12-05 Updated: 2026-01-09 Category: Interview Summary: ONLIVE Studio での出会いから生まれた楽曲をご紹介!ロンドンで音楽活動をするのこたしねん氏が、ONLIVE Studio を活用してミックスエンジニアである 伊藤勇気 - Technology Tokyo 氏へミックスの依頼を発注。 今回はのこたしねん氏に、海外での音楽活動や、今回の依頼に進むことになった経緯などについてお話いただきました。 ****<今回の楽曲制作詳細>**** 作詞作曲演奏:のこたしねん ミックス:[伊藤勇気 - Technology Tokyo](https://onlive.studio/user/organiq?ref=ghost.onlive.studio) レコーディングスタジオ:[Music Island O](https://o.organiq.biz/o/?ref=ghost.onlive.studio) ****<のこたしねん SNS>**** [Instagram](https://www.instagram.com/yoko_not_ono_/?ref=ghost.onlive.studio) [YouTube](https://www.youtube.com/@nokonen-3282?ref=ghost.onlive.studio) ※今回の依頼楽曲は、上記プラットフォームで公開予定 ロンドン在住で大学に通いながら音楽活動をする、のこたしねんさん。 今回のプロジェクトでは ONLIVE Studio を介して、レコーディングとミックスを伊藤勇気 - Technology Tokyo さんに依頼しました。 今回レコーディングが行われたのは、伊藤さんが運営するライブハウス「Music Island O」。レコーディング現場で、お話を聞きました。 --- ## 今回の楽曲制作について **-現在海外在住と聞きました。** はい。今はロンドンの大学に通っています。 **-普段は音楽活動をされてるんですか?** はい。大学内に音楽サークルや軽音楽部があって、校内に大きなステージがあるので、そこで外部のお客さんを呼んでライブをしたりします。 あとは、友達と演奏を録音して、それをプラットフォームにアップロードすることもしています。 それから、ロンドンはバーみたいなパブがいっぱいあって、そこでよくオープンマイクみたいなイベントがあるんですよ。そういうところで月に一回くらい演奏して、他のミュージシャンとアドバイスをしあったり、そんな活動をしていますね。 **-音楽はいつからやられてるんですか?** バイオリンを10歳ぐらいからやっていて、中学生くらいから兄の影響でギターを始めたんです。ギターを弾きながら歌って作曲するみたいなことは、その頃からやっています。 **-レコーディング自体には興味はあったんですか?** 前からやってみたかったんですが、やっぱり高校生の時や大学が忙しい時期はなかなか難しかったんですよね。 ただもう、大学も卒業するし、社会人になる前に記念にやってみようと思って。昔作った曲をレコーディングしてみたくて、今回依頼してみました。 **-ロンドンでのレコーディングは考えなかったんですか?** 向こうでやると金額が少し高くなってしまうのと、ちょうど夏休み中にやりたいと思ったので、東京に帰国しているタイミングで、お願いしました。 **-卒業後の音楽活動はどうされるんですか?** できれば海外で仕事をしながら、音楽活動もしたいと考えています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/island-o-9.jpg) ライブハウス「Music Island O」でのレコーディング。録れた音の確認中。 ## ONLIVE Stuido での依頼について **-今回はどうやってプロフェッショナルを探しましたか?** 最初探すのがちょっと難しかったです。自分が何を探してるのかわからなくて。 録音をしてくれて、それで何かアドバイスをくれるような人がいればいいなと思っていて。 それで、プロデューサーかなにかのフィルターをかけて探して、それぞれの過去の作品を聞いて、自分と系統が合うかどうかを考えたりして。 それで何人かに音源を送ってみてやりとりをした中で、伊藤さんが一番優しかったので、今回依頼してみました。 **-相談する時はどんなことを伝えましたか?** レコーディングについて私はわからないことばかりだったので、先にそのことを伝えました。 そうしたら、伊藤さんのほうから色々提案していただいたので「それでお願いします」というような流れでしたね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-922ab417-0edf-4035-ace5-28a57afe7dc9.jpeg) レコーディング・ミックスエンジニアの伊藤勇気氏と。理想のサウンドについてやりとり中。 ## レコーディングをやってみて **-今日はレコーディング1日目なんですか?** そうです。 次回2日目に残りのコーラスやハモりを入れて、あとはミックスしてもらう予定です。 **-初めてのレコーディングは、やってみてどうでしたか?** 楽しかったです。やってみてよかった。 やっぱり一人だとできることにも限界があるし、音楽って人と会えるのが楽しいと思いますね。 このサービスで他に楽器のプレーヤーを探す人もいらっしゃると思うんですけど、気持ちが分かりますね。なかなか普段の生活でフィーリングが合う人を見つけるのは難しいので。 **-ギターの演奏と歌を録音されていましたね。** 緊張しました。ライブだと演奏はその瞬間だけで流れていってしまうので、終わりよければ全て良しと思えるんですが、録音だといろんなことが気になってしまいますね。 ボーカル録りのほうが、まだ緊張しなかったです。壁に向かって歌うのは初めてでしたけど(笑) ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-ad46fc9e-bc7a-40f7-b46e-a4e0760fd4d4.jpeg) ボーカルレコーディング中。より良い音を録るために、壁に向かってマイクが立っています。 ## ONLIVE Studioを使ってみた感想 **-伊藤さんに連絡してみて、その後のやり取りはどう進めていったんですか?** 時差もあって返信が遅くなってしまった時もあるんですが、オンライン上で全部スムーズにやりとりができました。 すごくわかりやすいシステムだし、全部プラットフォーム上で完結するので不安も少なかったです。 **-今後サービスに期待することがあれば教えてください。** 今は、依頼者側がプロに問い合わせするやり方しかないと思うんですが、逆もできたらいいなと思いました。 例えばこちらが音源を出しておいて、そこにプロの人が連絡をくれるような形です。 そうしたら、依頼を躊躇してしまう人も最初の一歩が踏み出しやすいのかなと。 **-最後に、音楽を作ることの楽しさってどんなところでしょうか?** 日本人だからかもしれないですが、普段考えているだけであまり言えないようなことを、音楽だと言えるようになるところがいいなと思います。 あとは、学年が別の人や博士号の人、他にも留学生とか、全然立場が違う人たちが、もうみんな全然何にも気にしてなくてただずっと練習してるみたいな、そういう繋がり方ってあんまり他になくて。なんかいいなと思ったら、一緒にやろうよって言える。 全てを超えて繋れるのがいいなと思っています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-be15b516-786d-4022-bb29-5ed20d1ccfdc.jpeg) --- ## まとめ 初めての録音を、緊張しながらも楽しく終えられたというのこたしねんさん。 筆者もレコーディング現場にお邪魔しましたが、真剣な表情ももちろんありつつ、終始和やかな雰囲気で進められていたのが印象的でした。 フィーリングの合うプロとの出会いが素敵な楽曲を生み出すと思います。 あなたも、ぜひ ONLIVE Studio で信頼できるプロフェッショナルを探してみてください! 伊藤勇気 - Technology Tokyo さんへの依頼はこちらから▼ [伊藤 勇気 - Technology Tokyo | ONLIVE Studio 伊藤勇気 / Yuki Itoドラマー / 音楽クリエイター / エンジニア / プロデューサー / ライブハウス経営者音楽名義:ORGANIQ(音楽業務全般)、Technology Tokyo(セルフ音楽制作)YouTubeチャンネル:偏食ヤギさん経営店舗:下北沢 Music Island OビクターエンタテインメントよりPOMERANIANSのドラマーとしてメジャーデビューし、FUJI ROCKやSUMMER SONICをはじめ大型フェスにも多数出演。以降Afrobeatバンドhype sessionsを率い、CM音楽制作や多数アーティストのサポートドラム、エンジニアリングなど幅広く活動。ドラム講師としても長年にわたり後進の育成に携わる。音楽制作では、誰もが一度は耳にしたことのある大手企業のCM音楽を多数手がけ、ジャンルや業種を問わず提供。2022年にはナイジェリアのサックス奏者Adebowale Osunnibu(SEUN KUTI & EGYPT 80)とLAGOS TOKYO PROJECTを立ち上げ、国際的な音楽制作にも着手。下北沢で10年にわたりライブハウス「Music Island O」を経営。新旧が交差する音楽の現場で、表現者と観客をつなぎ、時にプロデュースやコーディネートも行う。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/organiq)](https://onlive.studio/user/organiq?ref=ghost.onlive.studio) --- # 新しい表現と出会おう!音と映像の祭典『ニッパチ祭』とは? URL: https://blog.onlive.studio/interview-nippachi-festival Author: 宇宙まお Published: 2025-12-03 Updated: 2026-04-01 Category: Interview Summary: 大阪・梅田のイベント・スペース VS. にて、12月6日(土)に開催される、音と映像が交錯する特別な祭『ニッパチ祭』。学生時代からクラブ・イベントを共に企画してきた仲間であり、現在はプロデューサー、パフォーマー、DJ、イベント・オーガナイザーとして活動する Masashi さん、Aya さん、Itti さんが運営する “ニッパチ製作所” が主催するイベントです。オーディオビジュアル・パフォーマンスやワークショップを通じて、表現の魅力や面白さに触れることができる本祭について、そして個人でも音楽活動を続ける3人が考える“音楽と仕事”について、お話を伺いました。 [![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/main.png)](https://www.nippachifactory.jp/events/nippachifest2025?ref=ghost.onlive.studio) ## 「無駄な時間」を楽しみ尽くす **-『ニッパチ祭』は盛りだくさんの内容で楽しそうですが、全体のコンセプトを教えてください。** **Aya**:簡単に言うと「表現する」って楽しいよね、面白いよねというのをみんなで一緒に体感しよう、というものです。 小さい頃は、絵を描いたり歌ったり、創造的な表現を日常的にやっていて、そこに何の抵抗もなかったですよね。 でも大人になると「うまい人しかやっちゃいけない」とか「見せて恥ずかしくないものをしなきゃいけない」などと考えて、表現することのハードルが上がってしまう。 なので、もっと子供の頃みたいに純粋に表現を楽しめる場を作れたらいいなと思っています。 また、私たち3人は学生時代からずっと一緒にイベントを企画して開催してきたのですが、演者と観客の間に大きな隔たりがあることを感じていました。 その垣根をなくして「表現って面白い、自分もやってみたい」と思ってもらえるような場にしたいという想いがあります。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/data-src-image-d48806e3-9e56-4bed-b882-6ba79e99b093.jpeg) 『ニッパチ祭』主催メンバーの Aya さん(右)とIttiさん(左)。Aya さんは当日、 DJ としてパフォーマンス予定! **-どういった経緯で『ニッパチ祭』を開催することになったのですか?** **Aya:『**ニッパチ祭』の開催自体は3回目なのですが、このイベントの構想が始まったのが、コロナが流行っていた時期になります。世間からはエンターテインメントが不要不急だと言われて、衣食住に関わる部分しか重要視されなかった。 そこで考えたのが「最高に無駄な時間を過ごす」というテーマです。 「無駄な時間」というのはあえて皮肉として言ってるんですけど、私たちは、アートや表現、カルチャーを楽しむことこそ人生の目的じゃないかと考えていて、だったら効率や生産性、結果などではなく、創作をするプロセスも含めて楽しみ尽くすことをしようと。それが私たちが言う最高に無駄な時間です。 子供の頃、近所のお祭りに行くときって最高にワクワク感がありましたよね。 お祭りに行ったからといって何か特別な成果があるとは限らないけれど、楽しむことが目的の場は絶対に人生に必要だと思い、『ニッパチ祭』をスタートさせました。 ## アーティストが長く活動できる仕組みを **-表現を受け取るだけでなく、応援する仕組みもあると聞きました。** **Aya:**はい。今回の『ニッパチ祭』での新しい取り組みは、表現者がずっと表現を続けていくための仕組み作りです。 私も20歳から DJ を15年続けてきたのですが、その中で、自分が憧れてきた人たちが辞めていってしまうことを多く目にしてきたんですよね。やっぱり表現活動で生きていける人は本当にひと握りだし、経済的な事情で続けられなくなってしまう人もたくさんいる。 それはすごくさみしいなと思っているので、今回 “Cheer for Artist Program” という仕組みを取り入れています。 Cheer for Artist Programとは、入場の際に購入したチケットについてくる Cheer Tickets というものを、当日のパフォーマンスを見て、感動した・刺激を受けたアーティストに投票すると、それが支援金としてアーティストに入るという仕組みです。 アーティストが表現活動を続けられる循環を作っていくというのも、私たちの大きなコンセプトのひとつになっています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/data-src-image-f976f70c-575e-454b-8d1f-9e54ca81f851.png) “Cheer for Artists Program”では気に入ったアーティストごとにボックスが用意され、 Cheer Tickets で投票することができます(画像は実物ではなく生成AIで作成されたものです) ## 『ニッパチ祭』で楽しめること **-当日は、体験できるコンテンツがいろいろあるようですね。** **Aya:**大きく「パフォーマンス」「ワークショップ」「トーク・セッション」の3つに分かれています。 「パフォーマンス」は、実際に楽器を演奏する「ライブ・パフォーマンス」、音と映像をその場で組み合わせる「オーディオビジュアル」のほか、DJ のプレイもあります。 お客さんにアーティストと接点を持ち、表現を身近に感じてもらうためのコンテンツが、「ワークショップ」と「トーク・セッション」です。 **-パフォーマンスされるアーティストの聴いてほしいポイントなどはありますか?** **Itti:**オーディオビジュアル、ライブ・パフォーマンスフロアに関しては、真鍋大度さんのステージは是非皆さんに体感していただきたいですね。今回真鍋さんには、世界の音楽フェスでパフォーマンスしている最新作品のアップデート版を披露していただく予定です。 その他のアーティストはみんな、その日が初披露の、要はワールド・プレミアと言われるようなセットで臨むので、本当に『ニッパチ祭』でしか見られないステージになると思います。 **Masashi:**自分が個人的に聴いて欲しいのは、Ryo Fujimoto さんと、HAIOKA さんです。 15年前、自分たちが学生時代にイベントを企画していた時期から出演してくれている2人で、まだ駆け出しだった頃からお世話になっている人が、時を経た今もアップデートした表現を続けてくれているのが、個人的に感慨深いところですね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/data-src-image-294963a9-129e-4500-9378-5d995b132a0b.jpeg) オーディオビジュアル、ライブ・パフォーマンスで出演するのは、左上からDaito Manabe(VS. / Nippachi Destival / ISCA Presents)、Dayzero & Itti + Atsushi Kobayashi、HAIOKA + Shiroharineko、Ryo Fujimoto & Takeshi Nishimoto & SARO + Takuma Nakata **Itti:**DJ/VJフロアは、国内外問わず活動している、次世代シーンを作っていくアーティストがたくさん出演します。 例えば、Fetus と Oyubi、Herbalistekは、今現在世界的に注目されているアーティストです。 **-昔から見ていた憧れの先輩のような人たちもいれば、若手もいるという。** **Masashi:**そうですね。生息地が全然違う人たちが、うちのイベントでは一緒に出演しているんです。 学生時代からずっと同じやり方なんですけど、世代やジャンルを超えて、個性の強い万物を混ぜる感覚でキュレーションをしています。 **Itti:**やってることはその頃から変わらないですね。 だけど下品な混ぜ方はしてないと思っていて。昔から自分たちのピュアなフィルターを通しているので一貫性はあると思っています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/data-src-image-0c7340e6-f396-4e9b-81ba-c0926ac643b4.jpeg) DJフロアに出演するのは左上から、Aya、comm、Fetus & Oyubi、Herbalistek、MISOLA、Velocity、yu-more [“応援”でつながる音楽フェス「ニッパチ祭」12月6日(土)大阪・梅田の新しい文化装置VS.で開催 株式会社ニッパチ製作所のプレスリリース(2025年11月7日 10時00分)“応援”でつながる音楽フェス「ニッパチ祭」12月6日(土)大阪・梅田の新しい文化装置VS.で開催 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)PR TIMES株式会社ニッパチ製作所 ![](https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/172493/4/172493-4-8557e69e2a19cde5009999ca823b0e8f-1200x630.png?format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&width=2400&height=1260)](https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000172493.html?ref=ghost.onlive.studio) ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/data-src-image-aab5fd75-0325-43ee-ac48-7c16420c53ef.jpeg) 『ニッパチ祭』主催メンバーであり、当日はオーディオビジュアルでパフォーマンス予定の Itti さん(左) ## 安藤忠雄建築、坂本龍一チーム監修の音響 **-どれも面白そうなコンテンツですが、他にはどんな見所がありますか?** **Itti:**コンテンツももちろんなんですが、開催場所も重要なんです。 大阪駅、梅田駅からすぐ近くにできた“グラングリーン大阪”の中にある『VS.』という会場で、建築デザインは安藤忠雄さんです。音に関しては、坂本龍一さんのツアーで音響設計を担当していたイースタン・サウンドファクトリーの代表、佐藤博康さんが監修しています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/------2024060_VS--small-1-51-------------_page-0001.jpg) 世界的な建築家、安藤忠雄デザインの『VS.』 **-VS. では日常的に DJプレイや楽器の演奏はされているのですか?** **Itti:**それが、VS. が去年の秋にオープンしてから、今回のニッパチ祭のような規模感でオーディオビジュアルのイベントを開催するのが、初めてなんですよね。 **Aya:**一般的には“ギャラリー”と言われるような場所だと思うんですけど。 日本だとギャラリーで音が出せて、しかもすごくいい音の場所はあまりないので、今回は特別な体験になると思います。 **Itti:**パフォーマンスを予定しているフロアが、天井高15mの白掘りであることも特徴ですね。そこにプロジェクター3台を3面に投影するので、音楽と共にかなり没入できる空間になるはずです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/data-src-image-51b72a62-e2f2-4d9f-a9ac-ffd4ac000832.png) 高さ15mの白い壁が特徴の STUDIO A。ここに映像が映し出される。 [VS. | うめきた「グラングリーン大阪」の新たな文化装置 | うめきた「グラングリーン大阪」の新名所 「VS.」テクノロジーとリベラルアーツ、伝統的な文化と新しい発想、国内外の多様な文化や取り組みを結びつけ、今まで経験したことのない体験を提供します。 うめきた「グラングリーン大阪」の新名所 「VS.」テクノロジーとリベラルアーツ、伝統的な文化と新しい発想、国内外の多様な文化や取り組みを結びつけ、今まで経験したことのない体験を提供します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)VS. | うめきた「グラングリーン大阪」の新たな文化装置 ![](https://vsvs.jp/wp-content/uploads/2024/08/opengraph-image.png)](https://vsvs.jp/?ref=ghost.onlive.studio) ## クラブ好きから、ご家族連れまで **-今回はどのようなお客さんに来て欲しいですか?** **Aya:**まずは日常的にクラブに行っている人ですね。 環境が全く違うので、いつもと違う場所でアーティストのパフォーマンスを見るのはすごく新鮮な体験になると思います。 あとは、家族連れですね。実際に今回、ワークショップには小学生のお子さんも参加予定ですし、普段オールナイトでしか見れないパフォーマンスを日中に行うので、そういう意味では家族連れの方には是非来てほしいです。 なので、表現に興味のある方はもちろん、レジャー感覚でちょっと面白そうだから行ってみようみたいに足を運んでもらえたら嬉しいですね。 **Itti:**町内会のお祭りに行く感覚で遊びに来てもらえるといいのかなと思います。 **-私はクラブにほとんど行ったことがないのでこういったイベントは少し身構えてしまうのですが…どんな心の準備をしていったらいいですか?(笑)** **Itti:**何も気にせず来ていただいて大丈夫なんですが、あえて言うなら、動きやすい格好で来てください。 **Masashi:**遠足みたい(笑) **Aya:**特に DJ で私たちが扱っているジャンルは、ファッションとの結びつきもあって、基本はアンダーグラウンド・ストリートなので、スニーカーを履いてラフな格好で踊るのもいいと思います。 **Itti:**多分クラブとライブハウスで楽しみ方に違いがあって、ライブハウスは出演者をみんなで鑑賞する形ですけど、クラブだと、踊ったり、ファッション楽しんだり、お酒飲んだり、自由度が高い。 あと、年齢や性別、職業が違う人たちが集まるので、そこでの出会いを楽しむのもいいですよね。 **Aya:**逆に、クラブに来ても誰とも話さずに、後ろでお酒を飲むだけで帰る人もいるんです。 本当にお祭りと一緒ですよね。みんなで浴衣を着ていくという楽しみ方もできるし、ちょっと行って屋台だけ食べて帰ることもできるし、盆踊りを踊っている人もいればそれを周りで見ているだけの人もいる。そういう自由さがあると思います。 ## ニッパチ製作所とは **-『ニッパチ祭』の主催はニッパチ製作所ということですが、皆さんはどのような考え方で事業を展開しているのでしょうか?** **Masashi:**ニッパチ製作所は僕たちが30歳になったときに作った会社です。 当時、それぞれ別の会社で働いていたので、会う度にまたかつてのように一緒に何かを作りたいね、という話をよくしていたのですが、みんなかなり忙しかったのでなかなか実行できなくて。 かつてのように自分たちがやりたいことをやるためのハブ、自分の人生を生きるための箱として、ニッパチ製作所を作りました。 「自分たちの ”やりたいこと” と ”できること” をイコールにする」ことが、自分の人生を楽しく生きるコツなんじゃないかと、考えたんです。 それで会社名を考える時に、ニッパチ製作所はデジタル・マーケティングを事業の主体にしているんですが、口だけでアドバイスするのではなくて、しっかり手を動かしてクライアントと一緒に作っていく、そんな姿勢を表現したくて、●●製作所とか、●●工務店にしたいよねと。 自分が当時西八王子に住んでいたんですが、Ittiが「西八製作所ってありそうじゃない?街の工場みたいだよね」と提案してくれて、そこから少し発音しやすく変わっていきました。 「”やりたいこと” と ”できること” をイコールにする」を“ニッパチ”に当てはめたら、「ニ」は、上の棒をちょっと伸ばしたらイコールになり、「8」は横にしたら無限になるじゃないですか。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/data-src-image-43305e6e-d0f1-46db-981b-c2ad249e86ba.png) ニッパチ製作所のロゴ そんな経緯で、ニッパチ製作所という会社名になりました。 会社のロゴにも、そのメッセージが込められています。 そしてまた、子供の頃のように、やりたいことをやっていいんだよという会社の考え方がそのまま、『ニッパチ祭』にも反映されているんです。 **-皆さんそれぞれ作曲家やDJとしても活動中ですが、ニッパチ製作所の業務とどのように両立していますか?** **Masashi:**両立というよりイコールにする、一致させることなのかなと思っています。 自分たちが音楽の活動をしている中で得た、マーケティングのスキルなどがそもそもこの会社の事業になっているので。 学生時代、自分たちで開催するイベントにたくさんの人を集めるために、実践していた当時のデジタル上の施策を、少しずつ高次元にしていって、それが今誰かの役に立ってお金をもらえているという形なんですよ。 だから『ニッパチ祭』と会社の事業も、どちらかの延長上で相互に作用しているんだと思います。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/data-src-image-49f22aad-994c-4ecd-b2b8-cae9043d26c5.jpeg) ニッパチ製作所代表の Masashi さん。 ## 『ニッパチ祭』で見つかるかも?楽しく生きるヒント **-最後に、『ニッパチ祭』に行きたいと思っている方へメッセージをお願いします。** **Aya:**私は、仲間作りの場所にしてもらえたら嬉しいです。 今の話にも続くんですが、私たちもクラブ・イベントで知り合って、同じ時間を過ごしてきたから、今もこうして一緒に仕事をしているんですね。 ひとりで音楽活動を続けている方も、今は昔よりインターネットでコミュニケーションを取れるので、そこで仲間ができる機会もあるだろうけど、リアルな場で会って一緒に時間を過ごすことができる仲間ってまた違うと思うんです。 『ニッパチ祭』に来ていろんな人と交流することで、これからずっと一緒に面白いことができる仲間も見つかるかもしれないので、是非そういう出会いも探しに来てほしいです。 **Itti:**好きなことを仕事にしていくという自分たちの生き方が、イベントに来てもらうことで、頭じゃなくてリアルで理解してもらえると思うんですよね。 今回は誰の資本も入れてないですし、協賛も入れていなくて、本当に自分たちが一生懸命稼いだお金をやりたいことに使っている。ただそれだけなんですよ。 100% DIY で、こういうイベントもできるんだ、というのをぜひ体感してほしいですね。 **Masashi:**自分は元々ライブキッズで、いろんなライブハウスに毎週遊びに行くような生活だったんですけど、クラブに遊びに行くようになって人生変わったなと思っているんですよ。 クラブは、職業も性別も人種も年齢も全く関係ない人たちがひとつの箱の中に集まる場所。そこで新しい人と出会うことで、気付くと固定化されていた自分のコミュニティの外側に逸脱できるきっかけがあったんです。 逸脱すること、一歩踏み出すことをこれからも続けていきたい。だから、やりたいこととできることを一致させて、会社のリソースもフル活用してイベントを開催するんです。そして、それが会社の成長にポジティブな形で返ってくる。 仕事と音楽の両立の話がありましたが、こういうやり方があるよ、ということをもっと伝えていきたいんですよね。 もちろん当日のコンテンツもそうですが、我々の仕事のやり方も含めて、見てもらいたい、知ってもらいたいですね。 生きたい人生を生きるための、何かヒントになるんじゃないかと思っています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/data-src-image-77fce1ed-c7a3-4448-9cd5-c9d949dd36ba.jpeg) 左から Itti さん、Ayaさん、Masashiさん。 --- ## まとめ 『ニッパチ祭』のコンセプトと、皆さんの仕事や人生への取り組み方が重なるインタビューでした。 「自分の人生を生きること」「”やりたいこと” と ”できること” を一致させていくこと」など、楽しく生きていく上で大切なヒントを体感できるイベント『ニッパチ祭』。 音楽活動をする方もそうでない方も、新しい出会いが見つかるかもしれません。 ぜひ、気軽に遊びに行ってみてください! [ニッパチ祭](https://www.nippachifactory.jp/events/nippachifest2025?ref=ghost.onlive.studio) 日程:2025年12月6日(土) 会場:[VS. at GRAND GREEN OSAKA](https://vsvs.jp/?ref=ghost.onlive.studio) 時間:11:00〜23:30 チケット:[https://nippachi-festival.zaiko.io/e/nippahifest2025](https://nippachi-festival.zaiko.io/e/nippahifest2025?ref=ghost.onlive.studio) [ニッパチ祭2025|Nippachi Festival 2025 大阪・梅田の新しい文化装置「VS.(ヴイエス)」で開催決定 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ニッパチ祭2025|Nippachi Festival 2025 ![](https://www.nippachifactory.jp/images/fes/2025/og.png)](https://www.nippachifactory.jp/events/nippachifest2025?ref=ghost.onlive.studio) --- # マスタリングで楽曲はどう変わる?依頼するときの伝え方とは URL: https://blog.onlive.studio/interview-aibaratomomi-225 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-11-28 Category: Interview Summary: マスタリングをすることで楽曲はどう変わるの?どんなオーダーで依頼したらいいの?など、いまいちマスタリングについて理解出来ていないクリエイターの皆さんに向けて、今回は、マスタリングエンジニアとしてASKAや八神純子の作品に関わるなど、第一線で活躍されている粟飯原友美氏に、マスタリングの重要性、依頼の伝え方、更にはAIマスタリングとの違いについてのお話を伺いました。 ▼粟飯原さんのマスタリングエンジニアとしてのキャリアについて [マスタリングエンジニア・粟飯原友美氏に聞く!これまでの歩みと現在のお仕事について | ONLIVE Studio blog 音楽の仕事をしたいけど、マスタリングエンジニアってどうやってなるの?どんなことに関わるの?今回は、マスタリングエンジニアとして ASKA や八神純子の作品に関わるなど、第一線で活躍されているWinns Masntering の粟飯原友美氏に、ご自身の個人スタジオにお邪魔し、キャリアの変遷や ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-aibaratomomi-217)](https://blog.onlive.studio/interview-aibaratomomi-217?ref=ghost.onlive.studio) ▼マスタリングの基礎知識・使用機材について [マスタリングってどんなことをするの?ミックスとの違いは?マスタリングの基礎知識 | ONLIVE Studio blog 音楽制作の最終工程であるマスタリング。必要なのは分かるけど、一体どんなことをしているんだろう?マスタリングをすることで楽曲にはどんなメリットがあるんだろう?など、マスタリングについてよく理解できていない方も多いかもしれません。今回は、マスタリングエンジニアとしてASKAや八神純子の作品に関 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-aibaratomomi-221)](https://blog.onlive.studio/interview-aibaratomomi-221?ref=ghost.onlive.studio) ## マスタリングの依頼例 **-マスタリングの依頼を受けるとき、どのような注文がありますか。** やっぱり音圧を上げたいという依頼はそこそこありますね。 あと、マスタリングに具体的にどういった要望を伝えれば良いのか分からないので、代わりに楽曲のイメージを伝えてこられるアーティストさんもいらっしゃいますね。 「この曲はこういうのが売りで」とか、それぞれの楽曲のイメージや制作に至る思いを記載して送ってこられた方もいらっしゃいました。サウンドのイメージとして「70年代か80年代の AOR の現代版として制作しました」といった感じや、「LAサウンドで」など様々です。具体的にリファレンスがある場合には、このアーティストさんのこの楽曲のイメージが近いです、といったような感じでリファレンス音源を送っていただくこともあります。 **-リファレンス音源があるとわかりやすいですね。** そうですね。そうでない場合の例ですと、以前テクノ系のアーティストから依頼を受けた際「時に鋼鉄で時に液体金属のような、ダークで冷たい感じがイメージです。」という、楽曲のイメージだけを伝えてもらったことがあります。 だけど、その音源はミックスの時点で少し失敗していまして、それはアーティストさんからもそのように伝えられていたのですが、だいぶ前に創った作品で元のミックスセッションが消失してしまっているとのことで、その問題点の改善も合わせて依頼されました。 実際に、重低音が出過ぎていて、そこを削る必要があったんですよね。でもテクノなので低域のパンチ、キックのアタックなどはやっぱり出さなきゃいけない。 この件に対しては、「低域・スーパーローの空気感を壊さず重厚さを感じられる程度にタイトな方向に調整して、アタック・リズムを感じられる空気感を出して、ミッドからハイの金属系の音をパリッとさせることで冷たさを感じさせるサウンドにしました」と伝えました。 **-ご依頼者のアーティストの方からの反応はいかがでしたか?** 「各モニターヘッドホンやスピーカー、スマホでも非常に心地よく聴けており、大変満足しておりますが、一点だけ、車のモニターシステムではまだ低域が少しキツく感じる」とのお返事で、「元々のミックスの問題でもあるのですが、もう少し調整が可能でしょうか?」という相談がありましたので、出来るだけ低域が軽くならないように再調整をしてみました。その修正の後「完璧です!」といったようなお返事を頂きました。 また、以前からお付き合いのあるクライアントさんからは、「今回の楽曲はファンク系に作っておりますので、パキッとした感じになると理想的です」というご依頼を頂きました。 それを受けて私は最終的な納品後の報告として、「中高域をパリッとした感じにして、低域・重低音あたりは少しタイトな方向にしてます。輪郭は出てるので低域が弱くなった感じにはしてないです。」というように返しました。 クライアントさんからは「さすがの仕上がりだと思いました、これでバッチリです!」とお返事を頂きました。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/aibara-7.jpg) 粟飯原さんの個人スタジオ、Winns Masnteringにてお話を伺いました **-楽曲のイメージやコンセプトを上手く言葉にできないアーティストもいるのではないでしょうか。** そうですね。そもそもマスタリングを依頼することが初めてでどう要望を伝えて良いのか分からないというアーティストさんもいらっしゃいますので、その場合は、特に何か伝えていただかなくても大丈夫です。 楽曲を聴いて、マスタリングエンジニアとして私がこうなるとより良いと思う方向を目指してマスタリングをします。そして、確認用の音源を聴いてもらう時に「こう思ったので、こうしました。」と、しっかりと言葉で伝えるようにしています。 そうやって具体的にマスタリングでどのようなことをしたのかを伝えると、アーティストさんの言葉を引き出しやすくなりますし、修正が必要な場合でも具体的になってきますから、納得のいく仕上がりになってきますよね。 あと、レアなケースですが、楽曲のイメージをイラストにされていて、音源と一緒に送って来られた方もいらっしゃいましたよ。 **-画像ですか。CDジャケットとかではなく?** 一応言葉でも伝えてくれていたんですけど、楽曲のイメージを表した画像、ビジュアルを一緒に送ってきたんです。CDリリース用ではなかったので、おそらくその楽曲のアートワークとして使われる予定のイラストなんだと思いますが、楽曲のイメージは十分伝わりましたよ。 **-プロフェッショナルの方々の、意図の汲み取りの能力はすごいですね。** ミックス音源を受け取ったらその作品を通して聴いてみて、その楽曲の到達点がどこなんだろうと考えるんですよ。 マスタリングは楽曲制作の最後の工程なので、完成イメージや到達点がどうあればいいかが明確に見えないと、やることも見えなくなっちゃうんですよね。ですから、常に作品から意図を汲み取るように意識をしています。 アーティストさんから特に具体的な依頼事項がなくても音から読み取って、「こうしたんですけどどうですか?」と伺います。 そうすると、何をどう伝えていいのかわからなかった方もその次に伝えやすくなりますし、コミュニケーションが取りやすくなりますよね。それと、私からマスタリングでやったことをきちんと伝えることでご納得いただき、多くの場合は、あまり修正を必要としない場合が多いのですが、もし些細なことでも気になることがあれば遠慮なく仰ってください、ということは必ず伝えています。 そのアーティストさんにとって、生涯にどれだけの作品をリリースされるのかは分からないですが、その一つ一つが予算と時間と想いをかけて制作される大切な作品ですから、出来るだけ寄り添って対応したいと思っています。もちろん、出来ることと、出来ないことがあって、ミックスに戻った方が早いしベストな場合もありますが、丁寧に説明しながらより良い作品としてリリースして欲しいと考えて常に向き合っています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/aibara-64.jpg) ## マスタリングを依頼するときに意識するといいこと **-音楽制作をしている方々の中で、マスタリングを頼んでみたい方に向けてアドバイスはありますか?** 楽曲をどうしたいのかというイメージは明確に持った方がいいかなと思います。 目標とか到達点を考えるようにすると、段々言葉で楽曲の世界観を表現出来たり、サウンドの方向性などを伝えることが出来るようになってきますので、それをマスタリングエンジニアに伝えると、より理想的な仕上がりになります。これは、ミックスをミキシングエンジニアに依頼する時にも言えますね。 あとは、個々の楽器トラックの周波数帯をしっかり意識してミックスした方がいいと思います。 どこでどういう音がぶつかっているか? いらない音は一体何なのかということを知りたいときに、周波数帯をちゃんと理解してミックスしていると、きちんと分離が取れてまとまったサウンドにできると思います。 そうすることで、マスタリングで必要なポイントをイコライザーなどで出し引きしやすくなり、よりご要望にしっかり応えやすくなります。 **-さらに言うと、より良い音をレコーディングできていると、ミックスやマスタリングにも良い影響がありますよね。** そうですね。私が制作に関わってるジャズサックス奏者の話ですが、コロナ禍に入って機材を購入して、ご自分で自宅で録音するようになったことで、レコーディングエンジニアと仕事するときに、前より明確に要望を伝えられるようになったと言ってたんですよね。 それと、マイマイクもありますから、このマイクでこう録れば自分の納得する音が録れると分かっていれば、安心感もあってより良いレコーディングに繋がりますよね。良い音を出して良いレコーディングが出来るっていうのは大事ですね。 宅録される方は、そういう経験をしている人もいると思うんですけど、自分で録音した音を聴いてまた録音してという繰り返しの中で、段々いろんなことが見えてくるので、たくさんトライして、より良い音をレコーディングするチャレンジをしてみるといいと思います。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-4d5212b4-b5d6-492e-826d-4e7e45556dd8.jpeg) ## AIマスタリングとの違い **-AI の台頭もあり、音楽制作を最後まで個人で完結できてしまう時代だと思うのですが、そんな中、プロフェッショナルの手を借りたり人と一緒に作ったりすることの良さは、どんなところでしょうか?** 先日も、AI マスタリングのサービスを使ってみたけど、結果が良くなくて私のところに依頼してくれた方がいました。 AIマスタリングは、今は、いろんな楽曲のジャンルの学習のほか、音響的、エフェクトのパラメーターまで、多岐にわたり学習しているのですが、結果は割と大胆な事になりがちです。的確なポイントを的確に調整すれば実現できることも、AI には難しい場合もある。 細かい調整で、空気感や躍動感を作ることが、人間の手だとできるんですよね。 少し前の情報にはなってしまうのですが、去年 Sleepfreaks さんの企画で、AI マスタリング対決をやったんですね。その時に思ったのは、AI はやっぱりすごく学習してて、安いし早いしそれはそれですごいなと思ったんですよ。 だいぶ進化してるなとは思ったんですけど、「ここは良いんだけど、ここはやりすぎている」という修正は難しいし、ほんのちょっと調整したいというさじ加減が大胆になってしまう。 やっぱりそこは AI では追い切れない部分なので、今のところ人間のマスタリングの有利な点じゃないかなと思っています。 私のスタジオでマスタリングを初めて体験した方が、曲の雰囲気がガラッと変わったときに「すごいマジックだ」なんて言ってくれるんですけど、全然マジックは起こしてなくて(笑) ちゃんとセオリーがあるんですよね。ここの部分を 0.何dB カットしましたというように、周波数帯がこうだからこうすればこうなる、みたいなポイントがあるんです。そういったことを理解して作業しないと、なかなか思ったような結果が出ないことはあると思います。 **-人に音楽のマジックを感じさせるという意味では、やっぱり人の技術が必要ですよね。** やっぱり音楽なので、楽しく聴けないとダメだと思うんですよ。 単純に楽しい曲だけじゃなくても、悲しいとか苦しいとか怒りだったりとか、楽曲にはいろんな想いが込められているので、その込められた想いを、音楽として楽しんで聴いてもらうための、最後のブラッシュアップがマスタリングです。それをを汲み取ることが、人間にできることだと思うんですよね。 修正が必要な場合によくあるのは、「あと、ほんの少し」といったさじ加減でのご要望が多いんですけど、AI に「ほんの少し」はなかなか伝わらないと思います。 **-時代の変化に向き合う努力を日々されていると思いますが、この仕事に対してのモチベーションというのはどこから来るのでしょうか?** やっぱり楽しいってことかな。 それと、もっとその先に行きたいという気持ちがすごくあります。 今回ベストなものを作ったけど、次にやることは違うかもしれないし、もっといいものが作れるかもしれない。さらに自分の技術がもっと磨けるかもしれない、と思っているんです。 あと、アーティストさんにとっての作品は、人生の中での大事な作品の1つなので、後悔なく納得のいく作品に出会って欲しいという思いがすごくあります。 そのためにできることをして、一緒に作り上げるのが楽しいんです。 作品に関わることで、マスタリング以外のちょっとしたことでアドバイスやお手伝いをさせていただくような時も、そうやって少しでもアーティストさんの役に立てるということ自体が楽しいんですよ。 些細なことであっても助けになるのであれば、それは自分にとってのモチベーションになるし、対価以上のものが得られると思っています。 --- ## まとめ 今回は粟飯原さんにマスタリングの重要性、依頼の際に必要な心構えなどについてお話を伺いました。 楽曲の到達点をイメージしてそこに対して的確なアプローチを施す。これこそプロフェッショナルだからこそ成せる技術だと思いました。 最初は言葉での伝え方がわからなくても、音から汲み取ってもらえたり、コミュニケーションを取るうちに、イメージする完成形が見えていくかもしれません。 楽曲制作者のみなさんは、最後の最後まで納得のいく楽曲にするために、マスタリングエンジニアに相談してみてください! --- ## 粟飯原友美氏プロフィール ジャズ、クラシックからアニソン、ロックまで比較的幅広く手掛ける。 生楽器の質感、呼吸、空気感、グルーヴ感などを大切にし、自然に且つダイナミックに仕上げることをコンセプトとし、ロックのような力強さと、ジャズ、クラシックのような繊細さを使い分け、楽曲のもつ世界を引き出すことに定評がある。 代表作としては、ASKA、八神純子、warp jam、平陸、間宮慎太郎、松井慶子、鈴木慶江、井上銘、LEN、他、海外アーティストを含め、多数。 ホールでのクラシックの録音やライブレコーディングなどでも活動中。 生年月日:1971年4月13日 出身:千葉県千葉市 出身校:センターレコーディングスクール、明治学院大学 趣味:キャンプ、スノーボード 粟飯原さんへのご依頼はこちらから! [Tomomi Aibara | ONLIVE Studio マスタリングエンジニア。ジャズ、クラシックからアニソン、ロックまで比較的幅広く手掛ける。生楽器の質感、呼吸、空気感、グルーヴ感などを大切にし、自然に且つダイナミックに仕上げることをコンセプトとし、ロックのような力強さと、ジャズ、クラシックのような繊細さを使い分け、楽曲のもつ世界を引き出すことに定評がある。代表作としては、ASKA、八神純子、warp jam、平陸、間宮慎太郎、松井慶子、鈴木慶江、井上銘、LEN、他、海外アーティストを含め、多数。ホールでのクラシックの録音やライブレコーディングなどでも活動中。2024年2月にSleepfleaks の サイトにて、「AIマスタリング対決 AI vs 人間エンジニア」企画に参加。1995年ハリオンマスタリングスタジオからマスタリングエンジニアとしてのキャリアをスタート。その後独立、仲間内でアンズサウンドを立ち上げ、渋谷にマスタリングとレコーディングのスタジオ作る。2014年に独立、サイデラマスタリングを経て、2017年に生田に自分のマスタリングスタジオをオープンして完全独立。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/aibara)](https://onlive.studio/user/aibara?ref=ghost.onlive.studio) ### Winns Mastering [Winns Mastering Mastering & Sound Engineer 粟飯原友美のホームページ。コラムやブログにて、情報発信中!! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Winns Mastering ![](http://winns-mastering.com/bdflashinfo/thumbnail.png)](http://www.winns-mastering.com/index.html/?fbclid=IwY2xjawL0Kf1leHRuA2FlbQIxMAABHnj-7ClZfkRBoUJRdStwOAaVybMJ-dIB93dYNOMnINBKgeClWBQARn4_BBux_aem_0ymfk11YiovTsT0Z98hpjQ&ref=ghost.onlive.studio) --- # 【DTM】2025年版!ブラック・フライデー初心者におすすめ&無料配布プラグインをご紹介 URL: https://blog.onlive.studio/dtm-black-friday-2025-plugins-231 Author: Nami Published: 2025-11-26 Category: Column Summary: 2025年のブラック・フライデーは11月28日(金)!毎年この時期には大規模なセールが行われます。普段は手が届きにくいプラグインや機材が驚くほど値下げされることもあり、まとめ買いをする DAW ユーザーも少なくないでしょう。 この記事では「お得に買いたい!でも、何を買えばいいの?」「ブラック・フライデーで失敗したくない」という DTM 初心者の方へ、ブラック・フライデー前に知っておきたい予備知識や、おすすめのプラグインをまとめてご紹介していきます。 # **ブラック・フライデーって?** ブラック・フライデーとは、毎年11月の第四木曜日に行われるアメリカの感謝祭「Thanksgiving Day」の翌日に行われる、年に一度の大規模なセールイベントです。 2025年の感謝祭は11月27日(木)なので、ブラック・フライデーは、11月28日(金)になります。 プラグインのメーカーは海外企業が多いです。そのため、ブラック・フライデー文化が浸透しており、毎年様々なメーカーが大幅なセールを行います。なかには、普段は有料だけどこの時期だけ無料になっているものも(無料配布と呼びます)!そのため、多くの人が欲しいプラグインがこの時期に値下げになっていないかをチェックしたり、購入したりしているのです。 また、プラグインだけではなくDTM で使用するオーディオインターフェイスや、マイクなどのハードウェアも値下げされている場合もあります。 ブラック・フライデーは特定の日を指しますが、付随したセールはメーカーによっては少し前から始まったり、12月上旬まで行っています。 ## **何を買えばいいの?初心者の方へおすすめのセール中プラグイン(11月25日現在)** この章では、どのプラグインを購入するか悩んでいる方へ、目的別のおすすめをご紹介します。プラグイン選びの参考にしてください。 ### **歌ってみたを作成したい方におすすめ** - **iZotope「歌ってみた&弾いてみたバンドル」(無料)** これから歌ってみたを投稿してみたい方におすすめのバンドル(※)です。 含まれる内容は、2020年リリースされた比較的新しい DAWソフトで、近年利用者を着実に伸ばしている LUNA 2.0 (通常無料)、AI も搭載されていてボーカルミックスを手助けしてくれる Nectar 4 Elements (通常税込み9,200円)、ギターアンプシュミレーターの UAD Showtime ’64 Tube Amp (通常約15,000円)です。 特に Nectar 4 Elements はボーカルミックスプラグインの人気商品ですが、こちらの単体のセールは現在行っていないため、こちらのバンドルをダウンロードした方がお得になります。 (※)複数の製品がセットになって販売されているもの [歌ってみた&弾いてみたバンドルを無償配布します! - iZotope Japan 今年こそ、音楽制作にチャレンジしてみたい! いつか歌ってみた、弾いてみた、デビューしてみたい! そんな”あなた”に必要となる ●LUNA 2.0 (DAW/レコーダーソフトウェア) ●Nectar 4 Elements… ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)iZotope Japan ![](https://www.izotope.jp/wp-content/uploads/sites/2/2025/11/2511-izo-bf-free-796.jpg)](https://www.izotope.jp/jp/news/2025-bf-bundle/?ref=ghost.onlive.studio) - **Celemony  Melodyne essential(メロダイン)** ボーカル編集プラグインです。全部で4種類のグレードがあり、一番安いグレードである「Melodyne 5 essential」は通常99U$(日本円で15,000程度)のところ、25$(日本円で4000円程度)になっています。 essential でもピッチやタイミングの修正など、基本的な編集が可能なため、ボーカルエディット時に活躍してくれるでしょう。 [CelemonyShop | Welcome ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Welcome ![](https://shop.celemony.com/WebObjects/CelemonyShop.woa/Contents/WebServerResources/images/celemony_logo.png)](https://shop.celemony.com/cgi-bin/WebObjects/CelemonyShop.woa?ref=ghost.onlive.studio) ### **作曲のクオリティを上たい方におすすめ** - **IK Multimedia「MODO BASS 2」** DAW の標準搭載のサウンドで物足りなくなった方におすすめなのが、「MODO BASS 2」です。全部で22種類のベースサウンドが使用でき、エレキベースだけでなくウッドベースも入っているため、様々な音楽ジャンルに対応可能です。 また、スラップ奏法やスライド奏法など、多彩な奏法も表現できるため、より生で演奏したようなサウンドに近づきます。 通常約30,000円(税込み)のところ、8240円(税込み)になっています。 [MODO BASS 2の詳細情報ページ IK Multimedia社製 ソフト音源 「MODO BASS 2」の製品詳細情報ページです。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)SONICWIRE通りすがりの犬 ![](https://sonicwire.com/images/box_l/IKMDB2.jpg)](https://sonicwire.com/product/B5296?srsltid=AfmBOopKaRiQ2Oo0UuBXF9PY_qgVaXwuU2KJdKOqJePLBGngXCX4KjcU&ref=ghost.onlive.studio) - **EASTEWST ComposerCloud+** こちらはサブスクリプションで利用できる音源です。 月額、もしくは年額払いで選択ができ、ストリングスやブラス、ピアノなど様々な音源を使用することができます。色んな楽器を楽曲に取り入れたい方におすすめです。 通常年間239.88USドル(約37,000円)のところ、今なら99$(約15000円)で一年間利用できます。 [EastWest ComposerCloud+ | Virtual Instruments Plugin Bundle Instant Access to all of EastWest’s 42,000+ award-winning virtual instruments & DAW plugins. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Virtual Instruments Plugin BundleEastWest/Soundsonline ![](https://www.soundsonline.com/images/banner_black-friday-2025_1@2x.jpg)](https://www.soundsonline.com/composercloud?ref=ghost.onlive.studio) ### **ギターを弾く方におすすめ** - AmpliTube 5 MAX v2 + TONEX MAX FREE 2つのアンプシュミレータープラグインがセット売りになっている商品です。通常2つ合わせて10万円超えますが、今なら17,246円(税込)で購入可能です。 [AmpliTube 5 MAX v2 + TONEX MAX FREE Buy and download this Amp Simulator plugin from IK Multimedia. Browse industry leading plugins at Plugin Boutique. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Plugin Boutique ![](https://banners.pluginboutique.com/ewfx0csct0aeh8wyn1ni1vnjqvkh)](https://www.pluginboutique.com/product/2-Effects/18-Amp-Simulator/12444-AmpliTube-5-MAX-v2-TONEX-MAX-FREE?srsltid=AfmBOopw7_Si90dImLeuWrm3RQ03Wd89v8OV2GAsz_BqjW26PlQYn8Ft&ref=ghost.onlive.studio) ### **エフェクト系が欲しい方におすすめ** - **RC-20 Retro Color** アナログならではのテイストを楽曲に加えて、楽曲にレトロ感を取り入れたり、 フォーファイサウンドを実現するのにおすすめのプラグインです。 通常16,700円(税込)から5,940円(税込)になっています。 [https://h-resolution.com/product/rc-20-retro-color/?srsltid=AfmBOopkKZgemBGJjQ6D66B_S81omfPlnFFugDd-DgWise82gMPjWGIa](https://h-resolution.com/product/rc-20-retro-color/?srsltid=AfmBOopkKZgemBGJjQ6D66B_S81omfPlnFFugDd-DgWise82gMPjWGIa&ref=ghost.onlive.studio) ### **ミックスに意識が向き始めた方におすすめ** - **FabFilter Pro-Q 4** マルチバンドイコラザーのプラグイン。柔軟な EQ の処理が可能で、ミックスやマスタリングで重宝します。 ミックスでもマスタリングでも活躍する定番のプラグインで、長期的に使えるでしょう。 通常31,350円(税込)が23,512円(税込)になっています。 [Pro-Q 4の詳細情報ページ FabFilter社製 プラグイン・エフェクト 「Pro-Q 4」の製品詳細情報ページです。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)SONICWIRE ![](https://sonicwire.com/images/box_l/FAB024.jpg)](https://sonicwire.com/product/C6874?srsltid=AfmBOor5vfN1kZLPDUbKHDeZkgQNkvWbk2eECqDMgYDRbITnOq-HTd_a&ref=ghost.onlive.studio) ## **知っておきたい予備知識〜** ### **クロスグレード版** プラグインには、同じ商品でも利用できる機能によって複数のグレードが用意されている場合があります。下位グレードから上位グレードを利用したい場合は、「クロスグレード版」を購入すると良いでしょう。 例えば、ボーカル編集でよく使われる Celemony 社の Melodyne(メロダイン)は essential、assistant、editor、studio の4種類に分かれています。すでに essential 以上のグレードを持っている場合は、通常盤を買う必要はなく、クロスグレード版を購入することで、上位グレードを使用することが可能です。 クロスグレード版は通常盤よりも価格が安いですが、クロスグレード版の条件(製品によって異なります)を満たしていないと、購入してもその製品を使用することができません。 そのため、通常盤とクロスグレード版を間違って購入しないよう、予め確認しましょう。 ### **ダウンロード版、パッケージ版** プラグインによっては、ダウンロード版とパッケージ版を選べるものがあります。 両者の違いは「ユーザーへどのような形で製品が届けられるか」という点です。 ダウンロード版は、製品データをインターネットからダウンロードして使用する形式で、多くの場合、メーカーサイトや購入先の代理店からシリアルナンバーがメールで送られてきます。一方、パッケージ版は、製品の利用に必要な情報やデータが、物理的なパッケージとなって手元に届くタイプです。 多くの場合は USB メモリが入っており、その中に製品を利用する上で必要なデータが入っていて、それをダウンロードして製品を利用することができます。 ### **プラグインのフォーマット** プラグインはダウンロード時、使用する DAW にあったフォーマットを選択する必要があります。 使用している DAW と互換性のないフォーマットをダウンロードした場合は、その製品が使用できないこともあるので、ダウンロード時に注意しましょう。 以下に各 DAW に対応したフォーマットをご紹介します。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-8b116d61-1663-4c83-bd88-f9ac1a5f913c.png) --- ## **まとめ** 年に一度のブラック・フライデー。 様々な製品がセールになっていて、どれを買えば良いか迷っている方は、まずは定番のプラグインから揃えていくと良くのが一番失敗がなく、長期的に使用できるのでおすすめです。 また、購入する際は今回ご紹介した予備知識を確認しておくと、自分に合ったプラグインをスムーズに選択できるでしょう。 --- # マスタリングってどんなことをするの?ミックスとの違いは?マスタリングの基礎知識 URL: https://blog.onlive.studio/interview-aibaratomomi-221 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-11-21 Category: Interview Summary: 音楽制作の最終工程であるマスタリング。必要なのは分かるけど、一体どんなことをしているんだろう?マスタリングをすることで楽曲にはどんなメリットがあるんだろう?など、マスタリングについてよく理解できていない方も多いかもしれません。今回は、マスタリングエンジニアとしてASKAや八神純子の作品に関わるなど、第一線で活躍されている粟飯原友美氏に、マスタリングの基礎知識から使用機材までお話を伺いました。 ## マスタリングとは? **-まずはマスタリングとは何か、というところからお聞きしたいです。** マスタリングは音楽制作の一番最後の工程なので、細かく言うとやることはすごく多いんですが、一番大きな目的としては、ミックスが終わったあとの作品を客観的に聴いて、最終的なリリース形態合わせた形でベストなサウンドと、音圧、レベルに整える作業、ということになります。 その他に、楽曲の制作過程では気が付かなかった音源の問題があることがあります。レコーディングからミックスまでの長い時間、ずっと聴いてきているアーティストご本人やスタッフでは気が付かないことがあるんですよね。 音圧を上げてみた結果、それまで気にならなかったノイズがちょっと目立ってきてしまうことなど。そういった場合は本人やスタッフに確認を取って、必要であればノイズを除去します。 それらに対処したあと、最終的なマスターファイルを作成します。 **-リスナーが聴く状態に仕上げるということですか。** ミックスは、一つの楽曲をまとめ上げることを目的としていますが、マスタリングは、リスナーに届けるリリース形態、アウトプットのために、ミックス音源を最適化することを意味します。 また、アルバム等の場合は曲間を決めるのも、全部マスタリングの工程でやります。 制作プロセスの最終的なクオリティチェックという意味でも、マスタリングは重要な役割を担っているんです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/aibara-77-1.jpg) 粟飯原さんの個人スタジオ「Winns Masntering」にてお話を伺いました **-リリース形態やメディアに合わせて調整する際は、どんなことを考慮しますか?** 例えば、配信だけのリリースの場合、配信プラットフォーム側で音圧を下げられたり、ノーマライゼーションをかけられたりするので、そういう環境も考慮して、クライアントに確認しながらマスタリングをします。 作品のリリースが配信のみの場合は、音圧を過度に上げる必要がない場合が多いので、無理になんとかして音圧を上げるという方向性はしない方が良いというアドバイスをしつつ、楽曲に合う音圧レベルを目指します。CD のリリースがある場合は、やっぱり音圧を上げたいという要望もありますので、配信のみの場合よりは、もう少し頑張って上げたりという場合もあります。そうは言っても、やっぱり楽曲に合う音圧っていうのがありますので、これらはジャンルも勘案して、ご提案をさせて頂くこともあります。立ち会いの場合は直接相談が出来ますが、オンラインでお受けしている場合は、特に音圧に対してお任せします、という場合には、私の判断で楽曲や作品に合う音圧にします。 あとは、映像用の音楽、DVD とか Blu-ray(ブルーレイ)になる音源のマスタリングをやることもありますので、その場合はトゥルーピークなども CD や配信、ストリーミングよりも注意して調整します。 **-ライブの映像作品ですか?** そうです。ライブ映像の DVD やブルーレイ用の音源のマスタリングですね。 マスタリングをする上でトゥルーピークという値があるんですけど、映像音楽のマスタリングではそれを-1dB にしなきゃいけないなど、色々なルールがあるので、それに合わせて最終的なフォーマットに落としていきます。 **-扱うものがブルーレイなど別のメディアになっても、音楽のマスタリングという意味では考え方は一緒なんでしょうか?** そうですね。基本的な考え方は一緒ですけど、最終的なアウトプットに合わせて多少考慮することが変わってきます。 映像用ブルーレイは大体の人はテレビのスピーカーで聴くと思うのですが、テレビのスピーカーだと低域があまり強く出ないことが多いので、低域の重心を少し上げて、低音を感じやすくする工夫をします。 あと、最近レコードを作りたいというアーティストが結構多いんです。 レコードは、低域を強く出すとその分溝が太くなるんですよ。レコードに収録できる時間は決まっているので、低域成分が多いと時間を圧迫してしまうので、低域については少し考慮することもあります。 ## マスタリングの具体的な流れ **ー最終的なアウトプットでやることは細かくは変わるとは思うのですが、大まかにどんな順番で何をされているのか、流れを教えていただけますか?** まずミックス音源を受け取ったら、一通り聴いて、その作品に対して何が必要なのかを考えます。 マスタリングの作業は、AVID Pro Tools を再生機として、オーディオインターフェースを介してアナログのイコライザーとリミッターに送ります。私が使っているこの機材は、Bettermaker のアウトボードエフェクターなのですが、見た目はちょっとデジタルっぽいんですけど、コントローラー部分だけデジタル制御で、内部は全部アナログ回路になってるんです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-ab09239d-2934-4eb0-9516-79b9a7f49b5e.jpeg) Bettermaker のアウトボードエフェクター これを通したあと、MAGIX  Sequoia(※)に録っていきます。 Sequoia の中でもプラグインを使うので、アナログのアウトボードとプラグインのハイブリッドな方法で行ってます。 ProTools → アナログアウトボード → Sequoia という信号の流れです。 ※ Sequoia(セコイア):MAGIX社(現在はBoris FX社)がリリースしているマスタリング専用のDAWソフト。 [Sequoia: The Industry’s Leading DAW for Mastering & Broadcast | Boris FX Sequoia is the ultimate DAW for recording, editing, mastering, and broadcast. Trusted worldwide by top engineers for post-production and professional audio. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Boris FXBoris FX ![](https://borisfx-com-res.cloudinary.com/image/upload/v1723987534/bfxsuite/BorisFXlogo.svg)](https://borisfx.com/products/sequoia/?ref=ghost.onlive.studio) **-マスタリング作業をどの曲から進めるのか、順番はあるのでしょうか?** アルバムであれば基本的に1曲目から手を付けるんですけど、たまに1曲目がすごく静かな曲で、2曲目が元気な曲の場合や、1曲目が Introduction的な楽曲であれば2曲目から先に取り掛かるときもありますね。 又は、作品の中でメインタイトルになる楽曲から取り掛かることもあります。様々な状況を考慮して、どの楽曲から始めるかを考えて進めていきますが、リスナーはアルバムを聴く時には頭から通しで聴く方が多いですから、基本的には流れで進めていくことが多いです。 このような流れで全曲のサウンドの調整、音量・音圧の調整をして、曲間を決めていきます。 立ち会いであれば一緒に確認をしながら進めていきますが、オンラインでお受けする場合には、依頼事項があればそれに従って、なければ私の判断で進めて確認用の WAVファイルを送りチェックしてもらいます。OKであれば、マスターファイルを作成します。 CD になる作品であれば、PQ(※)、POS、ISRC など、製品として必要な情報を入れて DDPファイルを作成します。 配信用であれば WAVファイルを書き出します。そして、全聴チェックをして納品します。 ノイズ処理は RX(※)でやることもありますが、 Sequoia にノイズ処理の機能があるので、リップノイズなどの簡単なノイズ処理機能を使います。それで処理出来ないものは RX connect を使って、RX に音を送って、ノイズ処理をしてから Sequoia に戻します。 ※ PQ:CDプレスマスターのファイル形式。曲の開始時間や演奏時間などを定義する。 ※RX:iZotope がリリースしているオーディオリペアのプラグイン。 [RX 11 - iZotope Japan Plugins for Audio Restoration, Mixing, Mastering and More ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)iZotope Japan ![](https://www.izotope.jp/wp-content/uploads/sites/2/2024/05/izotope-digital-box-RX11-web-STD.png)](https://www.izotope.jp/jp/products/rx-11/?ref=ghost.onlive.studio) ## 使用している機材について **-アウトボードとプラグインの両方を使用されるとのことでしたが、どのような使い分けでしょうか。** 私が最終的に音を聴く時は、アウトボードとプラグインが全部通った音を聴いて確認しています。 今はほぼ全ての作品にプラグインを使っていて、最終的にプラグインで完結させるので、実はアナログの方のリミッターはあまり積極的に使ってないんです。 オーバーレベルの状態を防ぐためにダイナミクス系は最後に1個必ず通すことにしていて、最終的にプラグインで整えています。プラグインを通す前にアナログアウトボードでがっつりダイナミクス系を使ってしまうと、その後、プラグインでの調整しづらくなることと、どれくらいの音圧にするのかを最終段で決めているので、今現在は、アナログリミッターはあまり積極的に使わなくなりました。 **-実機のアウトボードは何を使用することが多いですか?** 主にイコライザー部分で、Bettermaker の EQ232P には、Pultecセクションがあるので、これはよく使います。主に低域においては、キックやベースのアタック感、トランジェントを良くするようなイメージで使います。それとハイエンドはアナログで調整したい場合もありますし、Bettermaker の Mastering Equalizer のハイパスフィルターは音の伸びが良いので、使いたい時も結構ありますね。 **-一般的に、プラグインの実機は存在するものなのですか?** 実機で存在しているものと存在していないものがあります。私のところにあるものでは、Bettermaker の EQ232P MKIIという実機があるんですが、これをモデリングした EQ232D というのがあるんですよね。この EQ232P には Pultecセクションがあって、私は結構使うんですけど、実機とプラグインを比べると実機の方が良くて、私は実機の方を使いますけど、プラグインの方もしっかりモデリングしていまして、音の質感も悪くないですし、実機の値段を考えるとプラグインでも十分使えるものだと思います。 [Bettermaker EQ232D 新世紀を代表するアナログマスタリングEQ。オリジナルのハードウェアBettermakerEQ232PMKIIは、伝説的なPult… ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Media Integration ONLINE STOREPlugin Alliance ![](https://store.minet.jp/client_info/MINET/itemimage/8404/8404.webp)](https://store.minet.jp/category/_PLA_EQ/8404.html?ref=ghost.onlive.studio) 他にも、さまざまな実機がモデリングタイプとしてプラグインになっていて、例えば SSLコンソールに装備されていたイコライザーやバスコンプのモデリングだったり、Shadow Hills の Mastering Compressor、SPL の実機など、各種プラグインとしてリリースされていますし、1176系などたくさんありますよね。特徴を良く捉えていますので、実機が非常に高価だったり、現行品が既に無いものもありますから、こういったモデリングタイプは非常に有難いですよね。 それから、私が最近良く使っているプラグインイコライザーで、Three-Body Technology の Kirchhoff-EQ ですが、これ自体はモデリングタイプではないんですが、実機をモデリングした32種類のビンテージEQフィルターが備えられています。こういった独自のエフェクターにモデリングを実装するタイプのものもありますね。 [KIRCHHOFF-EQの詳細情報ページ Three-Body Technology社製 プラグイン・エフェクト 「KIRCHHOFF-EQ」の製品詳細情報ページです。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)SONICWIRE ![](https://sonicwire.com/images/box_l/TBTKEQPA.jpg)](https://sonicwire.com/product/C2637?srsltid=AfmBOoqORNzYjV1GMQkb-y1GJsmY29_g84Vk1oTmre9fGcBTRBMnKIzD&ref=ghost.onlive.studio) **-ミックスエンジニアとは違うプラグインを使っているんですか?** 全然違うものもあるし、同じものを使うこともありますね。 例えば、マキシマイザーだと、WAVES の L2 Ultramaximizer というのはミックスエンジニアでも使う人は結構いらっしゃいますよね。 あとは iZotope の Ozone や FabFilter などは、ミキシングエンジニアもマスタリングエンジニアもを使う方は多いですよね。、ただ、Ozone のイコライザーは周波数の上が 20kHz までしか使えなくて、私はエアーバンド(20kHz 以降の周波数)まで使いたいので、30kHz まで使える FabFilter の Pro-Q4 や Three-Body Technology の Kirchhoff-EQ をよく使います。 **-使う場面で選んでいらっしゃるんですね。** そうですね。私は、Sequoia に内蔵されているイコライザー もよく使います。 受け取るミックス音源のサンプリング周波数は、96kHz 24bit(または32bit)や48kHz 24bit、または88.2kHz24bit の場合もありますが、 96kHz の場合に 48kHz の周波数帯まで対応できるプラグインがあるので、受け取るミックス音源のサンプリング周波数によっても使い分けたりします。 あと最近よく使うのが Sonnox の Oxford Inflator というプラグインですね。これはマスタリングで使う方は多いかもしれませんが、Oxford Inflator を入れるとボーカルの帯域がうまく前に出るので、挿すだけで使う時もあります。 [Oxford Inflator – Media Integration, Inc. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)メディア・インテグレーション ![](https://www.minet.jp/wp-content/themes/minet_v1.1/theme-image/logo/izotope.png)](https://www.minet.jp/brand/sonnox/inflator/?ref=ghost.onlive.studio) ほかにも、今はサブスクで使えるプラグインが多くなったので、Plugin Alliance(※)などは、新しいプラグインが出たら試しながら、使えるものを絞っていっています。 ※ Plugin Alliance:世界的に有名なアナログ・ハードウェアをプラグインソフトウェアとして開発する、アメリカのオーディオカンパニー [The best music plugin releases & deals - Plugin Alliance Representing the world’s leading developers and official industry brands heard on countless award-winning records, we’ve built years of proven longevity in the industry. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Plugin Alliance ![](https://www.plugin-alliance.com/cdn/shop/files/Dave-Pensado-Andre-Sphere-Studios_41d84c5f-8d56-4bad-a393-0be29da019cb.jpg?v=1760428363)](https://www.plugin-alliance.com/?srsltid=AfmBOoqnFspFmXgVnwWE79zQ3HpVxOyllQ_xvBzwIfckGZcMBlCEBD8i&ref=ghost.onlive.studio) ## 作業環境について **-マスタリングエンジニアの作業部屋に伺うと、スピーカー以外にも、さまざまな機材やその配置が面白いなと思うことが多いのですが、それぞれの用途はどういったものになりますか?** メインで使っているスピーカーは、一番奥にある TANNOY EATONです。 ただもう製造されていないので、替えが効かないんですよね。 [EATON | 製品トップ | エソテリック:日本のハイエンドオーディオメーカー | ESOTERIC ESOTERICは音楽感動を最高レベルで体験する歓びを提供します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)エソテリック:日本のハイエンドオーディオメーカー | ESOTERIC ![](https://www.esoteric.jp/images/products/_tmp/main_img/tannoy/eaton_pc_main.jpg)](https://www.esoteric.jp/jp/product/eaton/top?ref=ghost.onlive.studio) それで新しいスピーカーを入れたいなと思って、JBL 705P も使っています。このサイズにしては割と低域もしっかり出るし、アンプ内蔵のアクティブスピーカーですので、アンプに音が左右されないこともあり導入してみました。 [JBL 705P | 5インチバイアンプマスターリファレンスモニター JBL 705Pは、音楽レコーディング、映画ポストプロダクション、放送制作向けのセルフパワードリファレンスモニターです。どんな部屋でも、幅広いサウンドステージと音源に忠実なサウンドを再現するスピーカーです。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)HARMANJBL ![](https://jp.jbl.com/on/demandware.static/-/Library-Sites-SharedLibrary-JB/default/dwccb555cf/images/jbl-logo.svg)](https://jp.jbl.com/705P-.html?ref=ghost.onlive.studio) YAMAHA の NS-10M は、これで聴きたいというクライアントさんがたまにいらっしゃるんですね。昔からこのスピーカーで聴いてきたという世代の方は、これでチェックをしたいという方もいらっしゃいます。 もうひとつの JBL は、小さいスピーカーでチェックするためのものです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-1fd2fce3-0a54-47cd-b387-05fe0e9dbae2.jpeg) 一番奥にあるのがTANNOY、その手前内側がJBL705P、外側がNS-10M あとは、壁に吊り下げているものと、センターに置いてあるものは音を拡散させる装置になります。音響拡散体 「オトノハ」といって、日本環境アメニティ株式会社から販売されています。 [音響拡散体「オトノハ」公式サイト 葉の成長をモチーフに生まれた音響拡散体「オトノハ」。不要な反射音を抑え、クリアで心地よい音の響きと拡がりに満ちた空間を創り出します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)音響拡散体「オトノハ」公式サイト ![](https://www.nea-ltd.com/products/acoustics/otonoha/assets/images/ogp.png)](https://www.nea-ltd.com/products/acoustics/otonoha/?ref=ghost.onlive.studio) ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/aibara-40.jpg) 元はアイボリー系の色だったオトノハを粟飯原さんご本人がラッカースプレーで黒く染めたものですので、黒は販売されていません。 見た目的にも視覚的にも邪魔にならないのでスピーカーの間に置いて、そこの音の拡散を狙っています。 **-拡散というのはどういう効果があるんでしょうか。吸音はよく聞きますが。** 音を拡散させることで、ストレートの音の干渉をさせないんですよ。拡散するか吸音するかで言うと、ここの部屋は拡散させた方が音が聴きやすくなるんです。長方形の部屋で反射音が混在しやすい部屋というのもありますし、部屋の面積からも直接的に干渉しやすいんですよね。吸音するよりも拡散した方が不要な反射音がすっきりして、音楽的にも細かい部分が聴きやすく分かりやすくなるんですね。 **-壁の奥の青い布は吸音で、手前の木は拡散を狙っているんですか?** そうですね。手前の木の板が斜めになってるのは、拡散の目的です。 このセットはとあるスタジオからいただいたものなのですが、私のスタジオでは、下の方に吸音を持ってきて、上の方を拡散にしたかったので、元々の組み合わせから少し変えて設置しています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-db16ad4c-0ee3-461d-bfb4-c4025b349de7.jpeg) 吸音をねらうのであれば、ダンボールでも吸音材として使えるから見えないところなど、視覚的に気にならない場所に置いておくといいですね。 本棚も良いそうですよ。あえて高さの違う本ををランダムに置くと拡散が起きるので効果的なんだそうです。 余った空間や音の溜まりが出てしまいそうな場所にあえてちょっと物を置くことで、直接的な反射を減らして拡散したり、吸音したりすることを意識しています。 --- ## まとめ 今回は粟飯原さんのご経験から、マスタリングの具体的な作業や、制作環境についてのお話を伺いました。 「マスタリングは最後のクオリティチェック」。 より良い音楽を「残す」「聴かせる」ためには、楽曲の品質やアウトプットにこだわることが大事なんだなと学ばせていただきました。 楽曲制作者のみなさんは、最後の最後まで納得のいく楽曲にするために、マスタリングにもこだわってみてください! 粟飯原さんのキャリアについては、こちらの記事をご覧ください。 [マスタリングエンジニア・粟飯原友美氏に聞く!これまでの歩みと現在のお仕事について | ONLIVE Studio blog 音楽の仕事をしたいけど、マスタリングエンジニアってどうやってなるの?どんなことに関わるの?今回は、マスタリングエンジニアとして ASKA や八神純子の作品に関わるなど、第一線で活躍されているWinns Masntering の粟飯原友美氏に、ご自身の個人スタジオにお邪魔し、キャリアの変遷や ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-aibaratomomi-217)](https://blog.onlive.studio/interview-aibaratomomi-217?ref=ghost.onlive.studio) --- ## 粟飯原友美氏プロフィール ジャズ、クラシックからアニソン、ロックまで比較的幅広く手掛ける。 生楽器の質感、呼吸、空気感、グルーヴ感などを大切にし、自然に且つダイナミックに仕上げることをコンセプトとし、ロックのような力強さと、ジャズ、クラシックのような繊細さを使い分け、楽曲のもつ世界を引き出すことに定評がある。 代表作としては、ASKA、八神純子、warp jam、平陸、間宮慎太郎、松井慶子、鈴木慶江、井上銘、LEN、他、海外アーティストを含め、多数。 ホールでのクラシックの録音やライブレコーディングなどでも活動中。 生年月日:1971年4月13日 出身:千葉県千葉市 出身校:センターレコーディングスクール、明治学院大学 趣味:キャンプ、スノーボード 粟飯原さんへのご依頼はこちらから! [Tomomi Aibara | ONLIVE Studio マスタリングエンジニア。ジャズ、クラシックからアニソン、ロックまで比較的幅広く手掛ける。生楽器の質感、呼吸、空気感、グルーヴ感などを大切にし、自然に且つダイナミックに仕上げることをコンセプトとし、ロックのような力強さと、ジャズ、クラシックのような繊細さを使い分け、楽曲のもつ世界を引き出すことに定評がある。代表作としては、ASKA、八神純子、warp jam、平陸、間宮慎太郎、松井慶子、鈴木慶江、井上銘、LEN、他、海外アーティストを含め、多数。ホールでのクラシックの録音やライブレコーディングなどでも活動中。2024年2月にSleepfleaks の サイトにて、「AIマスタリング対決 AI vs 人間エンジニア」企画に参加。1995年ハリオンマスタリングスタジオからマスタリングエンジニアとしてのキャリアをスタート。その後独立、仲間内でアンズサウンドを立ち上げ、渋谷にマスタリングとレコーディングのスタジオ作る。2014年に独立、サイデラマスタリングを経て、2017年に生田に自分のマスタリングスタジオをオープンして完全独立。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/aibara)](https://onlive.studio/user/aibara?ref=ghost.onlive.studio) ### Winns Mastering [Winns Mastering Mastering & Sound Engineer 粟飯原友美のホームページ。コラムやブログにて、情報発信中!! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Winns Mastering ![](http://winns-mastering.com/bdflashinfo/thumbnail.png)](http://www.winns-mastering.com/index.html/?fbclid=IwY2xjawL0Kf1leHRuA2FlbQIxMAABHnj-7ClZfkRBoUJRdStwOAaVybMJ-dIB93dYNOMnINBKgeClWBQARn4_BBux_aem_0ymfk11YiovTsT0Z98hpjQ&ref=ghost.onlive.studio) --- # 電子音楽 × デジタルアート「MUTEK」アルゼンチン公演に招かれた日本人アーティスト Itti 〜オーディオビジュアルでの表現について URL: https://blog.onlive.studio/interview-itti-213 Author: Nami Published: 2025-11-19 Updated: 2025-11-20 Category: Interview Summary: 電子音楽とデジタルアートの祭典、MUTEK 。2000年にカナダ・モントリオールで初開催されて以来、スペインやチリなど世界各国で行われてきた国際的なイベントです。日本では2016年に “MUTEK.JP 2016” として初開催され、今年は記念すべき10周年を迎えます。そんな “MUTEK.JP 2025” の開催を 11月に控える中、10月にアルゼンチンのブエノスアイレスで行われた “MUTEK.AR 2025” に出演したアーティスト Itti 氏にインタビュー!MUTEK とは?オーディオビジュアルでの表現に行き着いた経緯とは?などをお伺いしました! ## **“MUTEK.AR 2025” 出演「デジタルと自然の境界を往復するような体験」** **- “MUTEK” とは、どんなイベントですか?** MUTEK は、「MUSIC」と「TECHNOLOGY」という言葉から連想できるように、デジタル・クリエイティビティの発展と文化芸術活動の普及を目的とした団体です。 今回は Jotta.rs というアルゼンチンの映像アーティストとコラボして、オーディオビジュアルのスタイルで出演しました。 **-オーディオビジュアルでのスタイルとは、どんなパフォーマンスですか?** 音と映像が連動するライブパフォーマンスです。今回のパフォーマンスで言うと、僕が音を、[Jotta.rs](http://jotta.rs/?ref=ghost.onlive.studio) は映像を担当して、2人で1つの空間を作っています。 **<MUTEK.AR 2025 Itti & Jotta.rsによるパフォーマンス>**※音量注意 0:00 /0:33 1× **-アルゼンチンで開催された “MUTEK.AR 2025”( 以下、MUTEK.AR )に出演したきっかけを教えてください。** 昨年、アルゼンチンのアーティストが日本に2〜3週間滞在して、現地のアーティストとコラボするレジデンス・プログラムがあり、それで Jotta.rs が来日していました。彼がコラボする相手を探していた時、Tomomi Horikawa さんという共通の友人が僕を紹介してくれて、それで一緒に日本でオーディオビジュアルパフォーマンスをしたんです。 その後も「また一緒にやりたいね」と彼と話しており、過去のパフォーマンスをプロジェクト化し、ドキュメントにまとめて MUTEK AR に送ったところ今回出演が決まりました。 **-今回のパフォーマンスのテーマは?** Symbiotic Fractures(共生的断裂)です。映像も音も、例えば1秒ごとに規則的に変化し続けるものだと少しつまらないと思うんですけど、でもそれが1秒、0.8秒、0.6秒、0.9秒...のような感じで不規則になると、グルーヴが生まれるんです。これって風の音とか、鳥の鳴き声の強弱とかタイミングとかも多分同じなんじゃないかなって思っていて。不規則なんだけど不安定じゃないと言いますか。 映像にグリッチを加えたり、音にディストーションやディレイをかける行為には、自然が本来持つ不規則さや複雑さと共通する部分があると感じています。僕たちは、その “ゆらぎ” を意図的に取り入れることで、デジタルと自然の境界を往復するような体験をつくれないかと考えました。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/566103410_18532321561039632_4207876757613423713_n--4--1.jpg) **-スクリーンに映し出された映像と、サウンド。まさに没入型のアートですね。今回のライブ・パフォーマンスはどのように構築されたんですか?** 音と映像は基本的には同期させていたんですけど、お互い即興でパフォーマンスをしました。 僕はいつもライブ用に20曲ぐらい作って、それをキックとパーカッションとハイハットと、シンセと、FX と...みたいな感じで楽器のパートごとにバラバラにするんです。なので、素材自体は事前に作り込んであるんですけど、それらを即興で組み合わせていくスタイルでパフォーマンスします。 EQ やリバーブやディレイなどのエフェクトもその場でコントロールするので、曲はあるようでないといいますか、ライブ中に新しい曲が生まれる瞬間もよくあります。ミスがあったとしても、それが逆に良いアクセントになる時もあってやってて面白いんですよね。終わった後反省することも多いのですが(笑) **-その瞬間でしか生まれないものを感じながら、シームレスに曲が移行していく変化も楽しそうです。会場の雰囲気はどんな感じでしたか?** 踊る人もいるんですけど、大体の人は揺れる程度で音楽と映像に集中している印象を受けます。MUTEK.JP にも出演したことがありますが、アルゼンチンは日本よりも比較的踊る人が多いなと感じましたね。日本だとオーディオビジュアルはアートを鑑賞する感覚に近いのかもしれないです。もちろん、楽しみ方は人それぞれなのでどちらも良いと思います。 **-今回 MUTEK.AR にご出演されてどうでしたか?** シンプルに Jotta.rs と2人で一緒にやりきったことが一番嬉しかったですね。あと、今回 MUTEK.AR でプレイしたというのはもちろんなのですが、日本の真裏のアルゼンチンでプレイしたことも大きな自信になりました。ドラクエではぐれメタルを倒し、いきなりめっちゃ経験値を獲得した時の感覚と近いです(笑)。 **-アルゼンチンはかなり遠いですよね。旅にも近い部分があったかと思いますが、一番印象に残っている出来事はありますか?** 日本から30時間くらいかかりましたね。 印象に残っていることはたくさんあるんですけど...友達と家で飲みながらお互いの好きな曲をそれぞれ紹介し合ったのが面白かったです。僕は「ジャパニーズレジェンド」と言って井上陽水さんを紹介したんですけど、みんなハマってくれて。なんかバイブがいいと言ってましたね(笑)。音楽は言語が関係ないところが面白いですよね。 反対に、僕はアルゼンチンのロックを教えてもらいました。今まで聴いたことなかったんですけど、アルゼンチンでロックが隆盛した60〜70年代ごろは社会が不安定で、自由に言えないことが多かったそうなんです。だからこそ、“自分たちの言葉で歌うロック” が一気に広がったんだとか。その話も聞いたことで、友達をより理解できた気がして、すごく良い体験でした。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/nippachi-26.jpg) ## **MUTEK との出会い「 ”表現ってこういうので良いんだ” と、自分の中で気づきがあったんです」** **- MUTEK との出会いはいつ頃でしたか?** 日本で初めて MUTEK を開催する際に、撮影のお仕事をさせてもらいまして、それが知ったきっかけです。MUTEK.JP が今年で10周年なので、ちょうど10年前くらいですね。なので、最初はアーティストではなく、撮影アシスタントとして現場に入ってました。 その時、出演アーティストである Herman Kolgen が自身の作品について解説をするトークセッションがあったのですが、撮影しながら聞いていたらそれがすごく響いちゃって。内容は「なんでこの作品を作ったか?」ということを解説していくものだったんですけど、それを聞いてたら「表現ってこういうので良いんだ」と、自分の中で気付きがあったんです。 (Itti さんのきっかけとなった Herman Kolgen の作品) そこから自分の制作モチベーションがかなり上がって、MUTEK と出会ってなかったらどうなっていたんだろうというくらい、自分にとっては大きなきっかけとなりました。 ただ、その時はまだ僕は音楽家としては駆け出しだったので、出演は夢のまた夢という感じでした。 ## **オーディオ・ビジュアルでの表現について「ここが居場所かも」** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/nippachi-30-1.jpg) **-オーディオ・ビジュアルに行き着いたきっかけは?** 僕が初めて MUTEK のメインプログラムに参加した、2023年の “MUTEK.JP 2023” がきっかけです。 僕がやってる音楽は、ドラムンベースというジャンルが土台なんですが、サブジャンルがとても多いんです。その中でも、ハーフステップやエクスペリメンタルといったものに分類されると思います。これはクラブ・ミュージックの中でも結構ニッチなジャンルで、それまでクラブ・シーンの中で自分の音楽を表現する居場所はどこだろうと、悩んでいたんです。 映像と一緒に音楽をパフォーマンスしたことはなかったんですが、“MUTEK.JP 2023” で初めて映像アーティストの方や書道家の方と協力し空間演したことがとても楽しくて、「ここが居場所かも」と直感的に感じて、そこからオーディオビジュアルのスタイルを意識してやるようになりました。 **- Itti さんが思う、電子音楽 × 映像で表現する良さは何ですか?** もちろん音だけでも成立するんですけど、映像が入ることで自分の世界観が立体的に開いていく感覚があって、そこがいいと思います。音が映像を動かし、映像がまた音の捉え方を変えてくれる、みたいな。 **-実際のパフォーマンスの映像も拝見しましたが、モジュラーシンセを使っているのが印象的でした。こちらもこだわりなどあるのでしょうか。** 以前は DAW 内だけで音楽を作っていました。DAW は画面を見ながら音作りをするので視覚も使って音を作るのに対し、モジュラー・シンセや、ドラム・マシンは感覚的に操作できるので、より音に集中できるなって思ったんです。 あと、ハード機材全般に言えるのですが、良い意味での予期せぬハプニングが起こりやすいんですよ。例えば、間違えて違うツマミをいじっちゃったけど、なんかかっこいい音になった!みたいな。そういうことが結構起こるのでモジュラーシンセをはじめハード機材を使うことにはこだわっています。 **- Itti さんの今後の予定を教えて下さい** 自分たちの会社が主催するイベント『ニッパチ祭』(※2)で、国内外で活躍している同世代の Dayzero というアーティストとのプロジェクトを初披露します。 このプロジェクトでは、クラブ・ミュージックの文脈からオーディオビジュアルセットに挑戦していく予定です。まだ本当に走り始めたばかりでユニット名も決まっていないんですけど、最初から世界を目指して活動すると決めています。海外レーベルからリリースはできると思っているんですけど、フェスやイベントに呼ばれるようになるとなると、ハードルがまた一つ上がるので、地道に頑張りたいですね。 (※2)12月6日(土)大阪の梅田の文化施設「VS.」で開催される、Itti さんが所属する会社主催のイベント。 [ニッパチ祭2025|Nippachi Festival 2025 大阪・梅田の新しい文化装置「VS.(ヴイエス)」で開催決定 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ニッパチ祭2025|Nippachi Festival 2025 ![](https://www.nippachifactory.jp/images/fes/2025/og.png)](https://www.nippachifactory.jp/events/nippachifest2025?ref=ghost.onlive.studio) **-パフォーマンスが待ち遠しいです。ちなみに映像アーティストは?** 何でも自分でやってみたくなっちゃう性格なので、実は映像にも挑戦中なんです(笑)。なので、このプロジェクトの映像担当は自分がメインだと思います。とはいえ、まだどうなるかわかんないですけどね。活動して最初の方は映像アーティストをゲストで呼ぶかもしれないですし、まだ色々と試行錯誤中です。 ちなみに『ニッパチ祭』では、Atsushi Kobayashi さんというアーティストが映像を担当してくれます。 **-楽しみにしています。Itti さんの個人的な目標はありますか?** 抽象的な表現になってしまうんですけど、日本人の精神性や美意識を、音を軸にして探求したいです。現代の音楽理論・作曲法の多くは西洋を基盤としていて、日本独自の感性や価値観が十分に注目されてこなかったと思っています。しかし、そこにはまだ掘り起こされていない魅力や可能性が眠っているはずだと直感で感じています。 --- ## **まとめ** 国内外で活躍する Itti 氏。インタビューを通して、「音」に対する向き合い方が印象的でした。 「即興」で音を楽しみながらのパフォーマンスや、モジュラーシンセで音に集中する制作の過程からも、「音」そのものを大切にしている姿勢が伝わってきます。 居場所を探していることもあったという時期も経て、自分の好きな音と向き合いながら導かれたオーディオビジュアルの世界。繊細に音と向き合うことで、Itti 氏ならではのパフォーマンスが生まれているのだと感じました。 電子音楽を日頃から楽しんでいる方も多いと思いますが、映像と融合したその「空間」を体験することで、また新たな世界への扉が開かれるかもしれません。今回 Itti 氏が参加した MUTEK.AR の日本公演 MUTEK.JP は、11月20〜23日に渋谷で開催されます。音、そしてアートで楽しむデジタル・クリエイティブの祭典。是非足を運んでみてはいかがでしょうか。 --- ◾️MUTEK.JP 2025 Edition 10 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-39e7c04a-53a7-456f-9918-a9dbc13f0af5.jpeg) 日程:11月20(木)〜 23日(日) 会場: SpotifyO-EAST WWW MIYASHITAPARK「or」 渋谷ヒカリエホール 渋谷スクランブル交差点 [MUTEK JP | 電子音楽とデジタルアートの祭典 MUTEK.JPは、デジタル・クリエイティビティの開発と普及を目的とした国際的な芸術文化活動を行う団体です。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)MUTEK Tokyo ![](https://medias.mutek.org/tokyo/_1200x630_crop_center-center_82_none/MUTEKJP25_web_ogp.jpg?mtime=1750777108)](https://tokyo.mutek.org/?ref=ghost.onlive.studio) --- ## **Itti 氏プロフィール** DJ・作曲家。 世界6カ国13レーベルから48曲をリリースし、アルゼンチンをはじめ、ベルギーやクロアチアなど世界各地のイベントでパフォーマンスを行っている。過去には、ドラムンベースシーンのレジェンド dBridge とも楽曲を共作。 12月6日(土)には、自身が主催する『ニッパチ祭』を大阪「VS.」で開催予定。 [ニッパチ祭 Webサイト](https://www.nippachifactory.jp/events/nippachifest2025?ref=ghost.onlive.studio) **Itti**氏へのご依頼はこちらから可能です。 [Itti | ONLIVE Studio 世界6カ国13レーベルから48曲をリリースする作曲家。ロンドンの老舗レーベルDiffrent Musicからのリリースや、ドラムンベースシーンのレジェンドdBridgeとの楽曲共作を経て、ブリストル・シベニク・ベルリンなど世界各国の音楽イベントでパフォーマンスを披露。国内では、MUTEK.JPに出演し、日本と世界の音楽・文化交流を促進する音楽を主軸としたアートフェスティバル、ニッパチ祭を主催している。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/iamitti)](https://onlive.studio/user/iamitti?ref=ghost.onlive.studio) --- # マスタリングエンジニア・粟飯原友美氏に聞く!これまでの歩みと現在のお仕事について URL: https://blog.onlive.studio/interview-aibaratomomi-217 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-11-14 Updated: 2025-11-21 Category: Interview Summary: 音楽の仕事をしたいけど、マスタリングエンジニアってどうやってなるの?どんなことに関わるの?今回は、マスタリングエンジニアとして ASKA や八神純子の作品に関わるなど、第一線で活躍されているWinns Masntering の粟飯原友美氏に、ご自身の個人スタジオにお邪魔し、キャリアの変遷や音楽業界での仕事の広がりについてお話を伺いました。 ## マスタリングに興味を持ったきっかけ **-粟飯原さんが、現在の Winns Masntering を設立するまでに、どんな音楽変遷を経てきたのでしょうか?** 最初に、物心つく前からバイオリンを習い始めて、その後ピアノ、フルートなどの楽器を経験してきまして、大学入ってギターなどもやったり、シンセサイザーで打ち込みをやってみたり、カセットのマルチトラックレコーダーで録音をしてみたり、大学生までずっと音楽をやってきたんですよね。。 その流れで音楽に関わる仕事に就きたいなっていう気持ちは中学生の頃からありました。 大学生になった頃、最初は PA をやりたいなと思っていたんですけど、当時は女性ってだけで  PA会社から断られちゃう時代だったんですよ。 今は女性エンジニアもすごく多いんですけど、その当時はなかなか入るのが厳しくて。 それで、私は大学4年生の時にセンターレコーディングスクールという専門学校に通い、レコーディングエンジニアの道に行こうかなと思っていました。ですが、最後の最後でマスタリングの授業があり、その時に“マスタリングって面白いな”と感じて、それでふわっとマスタリングのスタジオに入ることになったんですね。 それが1995年、浜松にあったハリオンマスタリングスタジオで、マスタリングエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。 ハリオンを辞めた後、 2006年に仲間内でアンズサウンドというエンジニア会社を作りました。 その数年後にアンズサウンドを離れて、サイデラマスタリングを経て、2017年完全独立し、この場所に自分のマスタリングスタジオをオープンした、という経緯になります。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-bf74c469-8fc0-43ad-9e3d-b64e4f34d183.jpeg) ## マスタリングエンジニアとしてのキャリア変遷 **-色々なスタジオで経験を積んでこられたんですね。** そうですね。いろんな経験ができて、結果的には良かったと思っています。 勉強になる部分もあったし、ずっと似たような仲間内でやってきた中で、全然違うスタジオに入ってみることで「なるほど」という発見もありました。 その後完全独立する決断をしたときに、作業するための場所は必要だけど、もう一度スタジオの設立をするのは大変だなと思っていて。 それを同業者の友達に相談した時に、防音室のある部屋を借りて手を加えるという方法を提案されて、音楽用のマンションを探すことにしたんです。 ただワンルームが多いんですよね、音楽用のマンションって。 **-ワンルームそのものが防音室?** そうなんです。ワンルームしかないと機材などを置く場所も限られてしまうし、クライアントさんに来てもらい作業をするときも、ずっと同じ部屋の中というのもちょっと難しいので。 で、色々探したらここが見つかりました。 ※防音室が1部屋と、ダイニングスペースもやキッチンもある間取り(1LDK) **-防音室と言っても、エンジニア向けの設計ではないことが多いですよね。** そうですね。大体楽器を演奏する人向けに作られてるところが多いんです。 私の場合、スピーカーを設置することが前提なので、配置を色々考えるじゃないですか。 クローゼット、扉、窓の位置、動線などを考慮すると、条件に合う部屋を探すのは大変でした。 ## 女性エンジニアの数について **ー先ほどのお話にあったような、女性エンジニアが採用から弾かれてしまうことは結構あったんですか?** 私が業界に入った当初はPA の会社はそういうことも多かったですね。レコーディングスタジオは比較的そういった傾向がなくなってきていた時期だったと思いますが、女性のレコーディングエンジニアの比率は今よりも少なかったです。 **ー今は音楽業界全体的に見ても女性が多く活躍していますよね。** そうですね。特に PA は本当に女性のエンジニアが多くなりました。 ライブレコーディングの仕事で現場に行くと、女性スタッフばかりだなみたいな時もあるんですよ。だいぶ変わったなと思いますね。 昔はマスタリングエンジニアは割と女性が多かったような気がするんです。 その理由として、マスタリングって最終的に重箱の隅をつつくような音の聴き方をするので繊細な部分も多いから、それで女性が合ってるんじゃないかと言われたことがありました。 とはいえ、最近はマスタリングエンジニアだけでなく、レコーディングエンジニアも女性は結構多くいらっしゃいます。 ## マスタリング以外の仕事に関わること **ーマスタリング以外にも、今お話されたようなレコーディングの現場や、その他のお仕事もされたりすることは多いのですか?** たまにあります。 齋藤青麗さんというソプラノ歌手の制作に関わったことがあるのですが、そのときはレコーディング、ミックス、マスタリングの全部を担当しました。 録音するホールの選定から、CD のプレス会社の紹介や、JASRAC への申請といった権利関係まで、本当に何から何まで一緒にやったんですよね。マスタリングエンジニアでここまで最初から最後まで全て一緒にお仕事するという経験はなかなか無いので貴重な経験でした。 [齋藤青麗オフィシャル・ウェブサイト プロフィール ソプラノ齋藤青麗のプロフィールです。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)seirasaito ![](https://static.wixstatic.com/media/360a64_2e1f82f6660b4199b80dddc450fb5dc1~mv2_d_1632_2448_s_2.jpg/v1/fill/w_430,h_645,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/360a64_2e1f82f6660b4199b80dddc450fb5dc1~mv2_d_1632_2448_s_2.jpg)](https://seirasaito.wixsite.com/seirasaito/profile?ref=ghost.onlive.studio) 私は、その時にはすでにホールレコーディングの経験も何度かありましたし、独立してからは特に様々にアーティストさんのサポートをするようになっていたので、ホールレコーディングのやり方も知っていましたし、楽しく良い作品に仕上げることが出来ました。でも、基本的には餅は餅屋という考え方で、マスタリング以外の、レコーディングやミックスでは、私が信頼できて、アーティストさんに合うエンジニアさんを紹介させて頂くようにしています。 予算的な問題があったりとか、又は個人的な繋がりがあれば、マスタリング以外のお仕事も受けるときもあるんですが、基本的には任せられることは任せちゃった方がいいかなとは思っています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-6b0ddfd6-0037-43f6-972c-32118b446a86.jpeg) ## 粟飯原さんへの様々な依頼 **-普段の依頼ではどんなクライアントさんがいらっしゃいますか。** メジャー作品の依頼もありますが、自主制作やインディーズの方が相談に来られることも多いですね。 **-録音状態が悪い場合などもあるかと思いますが、どのように対処していますか?** 録音自体に問題があった場合、録り直しができないことも多いですよね。 そういったケースのレスキュー的な対応をすることもあります。「レストア」といって、録音素材はそのままで、音を綺麗に処理するんです。そのような相談も多いですね。 **-「レストア」ですか。** そうですね。オーディオレストレーションとも言いますが、 録音に問題がある単体のトラックだったり、2mix音源のレスキューです。 例えば、YouTube 用の撮影で、カメラについている音声マイクで取っただけの薄っぺらい音をなんとかしてほしいとか、ライブ音源でハウリング起こしちゃってる部分のハウリングを取ってほしいとかの依頼があります。2mix の元のマルチトラックデータが、何らかの理由で無い場合というのもありまして、その音源に入っているノイズ処理や、その他何か問題を起こしている時に、可能な範囲での対処をすることもあります。 何年か前に、iZotope のエンドーサーをやっていた時があって、その頃 RX(※) はすごく勉強したので、割と得意なんですよね。 なので、それを知っている人からは RX を使ったレストレーションの相談をもらうことがあります。 ※RX:iZotope がリリースしているオーディオリペアのプラグイン **-いろんなタイプの依頼があるんですね。** 今はフリーランスなので、いろんなことに対処してます。 マスタリングって、アーティストご本人に立ち合ってもらっても1日とか2日とかで終わっちゃったりするんですけど、いろんな話をしてるとお互いに信頼関係が生まれてくるので、出来ることは何でもやろうかなと。 将来的にはプロデューサー的なこともやっていきたいというのもあったので、自分も勉強しながら色々アドバイスして、いろんなことに関わるということをやってきました。 **-粟飯原さんならではの活動ですよね。** そうですね。 その他の特殊な仕事としては・・・ IIJ っていうインターネットのインフラの会社があって、そこが「PrimeSeat」というハイレゾのインターネットラジオを実験的にやっていた時期があったんですよ。 その中で「Prime Seat Salon」っていう DSD(※)配信のサロンコンサートの企画が2016年から2017年の3月頃まであったのですが、その録音、ミックスと編集を担当していました。 それが月に毎月2回ぐらいはあったので、いろんな素晴らしいアーティストさんのサロンコンサートをたくさん録りました。 DSD の録音であることや、サロンコンサートのラジオ番組という特性上、やれることに制限があるというのもあって、ダイレクトにミックス・編集をしていくのがメインの作業でしたね。 マスタリングエンジニアでそこまでやる人もなかなかいないのではないかなと思います。 ※ DSD:Direct Stream Digital の略。音声をデジタル信号化する方式のひとつ。 ## Dolby Atmos について **-Dolby Atmos のマスタリングもされているとのことですが、詳しくお伺いできますか?** はい。SONA というスタジオの施工関係の会社があって、そこが Dolby Atmos の専用スタジオを持っているんですよ。 SONA に、以前から親交があるサウンドデザイナーでリレコーディングエンジニア(※)の染谷和孝さんがいらっしゃって、Dolby Atmos の音楽配信が Apple  Musicで始まる少し前に「Atmos のマスタリングやってみませんか」と、染谷さんからお話を受けて。 ※リレコーディングエンジニア:映画やテレビなど、映像作品の音響を仕上げる技術職 Dolby Atmos のマスタリングってどうやるんだろう?と始めは思ったんですが、5.1ch などサラウンドのマスタリングはやったことがあったので、出来なくはないなと。 やり方をいろいろと試してみたら、2mix のマスタリングを生かしてAtmos でもマスタリングをやれるなと確信しました。もう一つは、Atmos はクオリティチェックがすごく大事なので、クオリティチェックに長けているマスタリングエンジニアが Dolby Atmos の音楽制作に関わることは楽曲にとってすごくメリットがあると思ったんです。 というのも、Atmos はやることがすごく多いんですね。特にアルバムですと、そもそもチャンネル数が多いセッションの中で、レベルやサウンドの質感を合わせていかなければいけないというのもあります。Atmos は 2mix も一緒に納品しなければならないので、そのタイムのチェックはもちろん、音圧レベルに関しても厳密に規定があるので、それらを含めて音源にトラブルが起きていないかなど、様々にチェックをします。 一点、マスタリングエンジニアがマルチチャンネルに関わることで気をつけなければならないのは、ミキシングエンジニアがミックスした音源に対してリミックスしてしまうようなことは避けなければならないということですね。 最終的なサウンドに手を加えることがあっても、リミックスはしない、その上で大事なのは、マスタリングエンジニアがしっかりとクオリティチェックをやるということですね。制作の最終段階で、サウンドマスタリングエンジニアとミキシングエンジニアがしっかりとクオリティチェックをしながら一緒に作り上げていくという、Atmos の制作環境は結構重要だなと思います。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/aibara-10.jpg) ## 今後やってみたいこと **-今後の展望はありますか?** 引き続きマスタリングは、自分自身もっと磨いてやっていきたいんですけど、やっぱグラミー賞を取りたい。 **-すごい、かっこいいですね…!** 日本にももちろん素晴らしいアーティストが多くいらっしゃいますから、良いきっかけがあればと思っていますし、マスタリングエンジニアである私が、最終的にしっかりと作品をブラッシュアップして、世の中に送り出せることが大事ですよね。 海外のアーティストの作品も含めて、様々な出会いから、私も刺激を受けながら、より良いサウンドを目指して常に努力していきたいです。 **-今は、個人で音楽活動するアーティストや作家も当たり前になっていますし、海外への配信も手軽にできるので、そういったハードルは低くなっていますしね。** そうですね。だから自分が海外の仕事を引っ張ってくるチャンスは常に狙っていきたいです。繋がりが繋がりを呼ぶこともありますし。 あとは自分の YouTube チャンネルがあって、過去の動画で海外の方からの書き込みがあったので、そのチャンネルもまた動かしていきたいんですよね。 英語のキャプションを入れておくと、海外の人にも理解してもらいやすいので、そういうことも、これからまた進めていきたいなと思っています。 --- ## まとめ 今回は粟飯原氏のマスタリングエンジニアとしてのキャリアから、音楽制作の現場について、今後の展望までのお話を伺いました。 ひとつの技術を極めていくと、その技術を軸に、更なるキャリアの広がりにつなげていけるということを感じ、音楽の世界の大きな可能性について学ばせていただきました。 マスタリングエンジニアという仕事に興味のある方の参考になったら嬉しいです。 --- ## 粟飯原友美氏プロフィール ジャズ、クラシックからアニソン、ロックまで比較的幅広く手掛ける。 生楽器の質感、呼吸、空気感、グルーヴ感などを大切にし、自然に且つダイナミックに仕上げることをコンセプトとし、ロックのような力強さと、ジャズ、クラシックのような繊細さを使い分け、楽曲のもつ世界を引き出すことに定評がある。 代表作としては、ASKA、八神純子、warp jam、平陸、間宮慎太郎、松井慶子、鈴木慶江、井上銘、LEN、他、海外アーティストを含め、多数。 ホールでのクラシックの録音やライブレコーディングなどでも活動中。 生年月日:1971年4月13日 出身:千葉県千葉市 出身校:センターレコーディングスクール、明治学院大学 趣味:キャンプ、スノーボード 粟飯原さんへのご依頼はこちらから! [Tomomi Aibara | ONLIVE Studio マスタリングエンジニア。ジャズ、クラシックからアニソン、ロックまで比較的幅広く手掛ける。生楽器の質感、呼吸、空気感、グルーヴ感などを大切にし、自然に且つダイナミックに仕上げることをコンセプトとし、ロックのような力強さと、ジャズ、クラシックのような繊細さを使い分け、楽曲のもつ世界を引き出すことに定評がある。代表作としては、ASKA、八神純子、warp jam、平陸、間宮慎太郎、松井慶子、鈴木慶江、井上銘、LEN、他、海外アーティストを含め、多数。ホールでのクラシックの録音やライブレコーディングなどでも活動中。2024年2月にSleepfleaks の サイトにて、「AIマスタリング対決 AI vs 人間エンジニア」企画に参加。1995年ハリオンマスタリングスタジオからマスタリングエンジニアとしてのキャリアをスタート。その後独立、仲間内でアンズサウンドを立ち上げ、渋谷にマスタリングとレコーディングのスタジオ作る。2014年に独立、サイデラマスタリングを経て、2017年に生田に自分のマスタリングスタジオをオープンして完全独立。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/aibara)](https://onlive.studio/user/aibara?ref=ghost.onlive.studio) ### Winns Mastering [Winns Mastering Mastering & Sound Engineer 粟飯原友美のホームページ。コラムやブログにて、情報発信中!! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Winns Mastering ![](http://winns-mastering.com/bdflashinfo/thumbnail.png)](http://www.winns-mastering.com/index.html/?fbclid=IwY2xjawL0Kf1leHRuA2FlbQIxMAABHnj-7ClZfkRBoUJRdStwOAaVybMJ-dIB93dYNOMnINBKgeClWBQARn4_BBux_aem_0ymfk11YiovTsT0Z98hpjQ&ref=ghost.onlive.studio) --- # サイドチェインとは? URL: https://blog.onlive.studio/what-is-sidechain-207 Author: Nami Published: 2025-11-12 Updated: 2025-12-10 Category: Knowledge Summary: 「なんだか楽曲にパンチが足りない」「自分の曲はいまいちノリが悪い」... そんな時、サイドチェインがあなたの悩みを解決してくれるかもしれません。 この記事では、サイドチェインの基礎的な説明から誕生した背景、使用している楽曲、かけ方についてまで紹介します。特に EDM では欠かせないテクニックとなっていますので、ぜひ参考にしてみてください。 ## **サイドチェインとは?** サイドチェインとは、あるサウンドに対してのエフェクトのかかり具合を、別のサウンドの音量(入力信号)をトリガーとしてコントロールできるという手法です。 多くの場合、コンプレッサーが使用されます。 ## **ダッキングについて** サイドチェインを応用して得られる効果・手法として「ダッキング」があります。 ダッキングとは、ある楽器の音を目立たせたい場合に、もう片方のオーディオの音量を一時的に抑える効果のことです。 このダッキングという言葉は、ボクシング用語が由来となっています。 相手の攻撃がきたら身を屈めてかわす様子のことで、これと同じように、ある特定の入力音をトリガーにして、もう片方の音量が引っ込む...といった具合です。 サイドチェインとの違いは、サイドチェインは仕組みで、ダッキングはサイドチェインを使った時に得られる効果のことを言います。 実際には「サイドチェイン」というワードと「ダッキング」は同じような意味合いで使われているので、サイドチェイン=ダッキングと思っても良いでしょう。 ## **サイドチェインの誕生** サイドチェインが誕生したのは1930年代とのこと。 Douglas Shearer(ダグラス・シアラー)という映画の音響エンジニアが、俳優が話す台詞の歯擦音を弱める方法はないか?と考えました。歯擦音とは、歯の裏に舌を当てて発音する主に「s」を使った子音です。この子音は高音域の成分を多く含むため、音量が大きいと耳障りな印象になります。 そこで、彼はコンプレッサーと EQ を使って、歯擦音が入った時にだけコンプレッサーがかかるようにしました。 これがサイドチェインの始まりです。音楽業界よりも先に、映画業界で誕生していたんですね。 ## **サイドチェインの活用例** ### **ベースとキック** キックとベースはどちらも低音域を多く含んでいるため、ベースの低音にキックが埋もれてしまうことがあります。キックが弱いと、リズムが際立ってきません。 そこで、キックをトリガーにして、ベースの音をコンプレッションすることで、ベースの音量が下がり、キックを聞こえるようにすることが可能です。 ### **ポンピング** ポンピングとは、ダッキングを行った際に発生するサウンドのうねりです。 EDM では、シンセ・ベースやパッドなどの音色をサイドチェインをかけて、ポンピング効果を活用することで楽曲にグルーブを与え、思わず体を動かしたくなるようなサウンドに仕上げています。 ### **ラジオDJ のトーク** ラジオDJ が話し出すと、うしろの BGM が小さくなり、DJ  の喋り声が聞こえやすくなる場面は、イメージしやすいと思います。これは、ディレクターがフェーダー操作している場合も考えられますが、サイドチェインが活用されているケースもあるのです。 ## **サイドチェインのかけ方** この章では、キックの入力信号をトリガーに、任意のトラックへのサイドチェイン設定を解説していきましょう。 ### **Logic Pro の場合** 1.サイドチェインをかけたいトラックに、Compressor のプラグインをインサートします。 2.右上に「サイドチェーン」と表記された枠があるので、クリックして「キック」のトラックを選択(事前にキックのトラックを作っておく必要があります)。 3.キックの入力信号に応じて、設定した値のコンプがかかります。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/data-src-image-66cf08a0-a21a-4dd9-ac95-2736f6b4b455.png) ## **サイドチェイン・プラグイン** サイドチェインは上記で紹介した方法でかけることができますが、サイドチェインの効果を得られるプラグインもあります。 ### **Kickstart2** 有名DJ兼、音楽プロデューサー である Nicky Romero が監修し、Cableguys というドイツのメーカーが開発したプラグインです。 Nicky Romero は 2014年にヒットした SEKAI NO OWARI「Dragon Night」にプロデューサーとして参加した人物でもあります。 Kickstart2 は、インサートするだけで簡単にサイドチェイン効果を得られるプラグインです。 値段も16ドル(日本円で2,500円程度)と比較的お手頃なので、手が出しやすいでしょう。 簡単にサイドチェインを試してみたいという方におすすめのプラグインです。 [Kickstart 2 - The fastest plugin for pro sidechaining Kickstart 2 by Nicky Romero and Cableguys - only EUR 14/USD 16! Instant sidechain compression effect plugin for VST/AU/AAX - free trial available. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)The fastest plugin for pro sidechaining ![](https://www.kickstart-plugin.com/images/close-cross.svg)](https://www.kickstart-plugin.com/?ref=ghost.onlive.studio) ### **VolumeShaper 5** Cableguys が販売するオーディオ・プラグインです。 Kickstart2 と同様に、手軽にサイドチェインをかけることができます。 このプラグインの最大の特徴は、低、中、高音域それぞれ3つの帯域に分けて処理をできるマルチバンド機能があることでしょう。つまり、帯域別にそれぞれ任意のサイドチェインをかけることができます。 より細かい処理をしたい方におすすめのプラグイン。 記事寄稿時の価格は、29ドル(日本円で4,420円程度)となっています。 [Cableguys | VolumeShaper Cableguys VolumeShaper (VST/AU/AAX plugin) - The ultimate solution for professional multiband sidechain ducking. Shape audio signals in pinpoint detail with VolumeShaper’s unique level manipulation toolset. Fully functional demo available. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Log in for upgrades ![](https://www.cableguys.com/_ipx/q_90/img/cableguys/logo.svg)](https://www.cableguys.com/volumeshaper?ref=ghost.onlive.studio) --- ## **まとめ** 以上、今回はサイドチェインについて紹介しました。  サイドチェインの仕組みを利用してダッキングでキックを強調したり、ポンピング効果で楽曲にグルーブを与えることで、思わず体を動かしたくなるサウンドを作ることが可能です。 特に フェスで演奏される BIG ROOM などの EDM では、ほぼ必ずと言っていいほど楽曲に取り入れられています。 サイドチェインを使うことで、曲全体のビートのパンチが強くなったり、よりノリの良い楽曲にすることができるでしょう。 みなさんもぜひ、自身の楽曲制作に取り入れてみてください。 --- # 和風テイストを曲に取り入れたい!ポピュラーな和楽器をご紹介 URL: https://blog.onlive.studio/japanese-instruments-for-music-205 Author: Nami Published: 2025-11-07 Updated: 2025-12-10 Category: Knowledge Summary: 時折 J-POP だけでなく海外アーティストの曲にも取り入れられる和楽器。 伝統的な楽器と、現代の楽曲のコラボレーションってかっこいいですよね。 とはいえ、伝統的な楽器には、どんな楽器の種類があるかいまいち分からないという方も多いのではないでしょうか。 この記事では、ポピュラーな和楽器を弦楽器、打楽器、管楽器に分けて紹介。 和風テイストを曲に取り入れてみたい方、必見です! ## **弦楽器** ### **箏(こと)** 箏は元々中国(当時は唐)の楽器で、日本には奈良時代(710〜794年)に伝わりました。初めは雅楽で演奏され、貴族の楽器とされていましたが、室町時代になると一般層でも演奏されるようになったとされています。 一般的にはボディには桐が使用され、その上に貼られた13本の弦を親指、人差し指、中指に「爪」を着けて弦を弾いて演奏する楽器です。 また、弦の下には柱(じ)という支柱が使われており、この柱を左右にスライドすることによって調弦をすることができます。 奏法は、弦を弾いた後に弦を引っ張ることで音色に変化をつける引き色、隣り合う2つの弦をほぼ同時に鳴らすかき爪、弦を弾いた直後に弦を押すことで音程に変化をつける押し手...など。また、箏で演奏する曲のことを「箏曲」といいます。 ちなみに、「箏」の表記には「琴」という文字が使われている場合があります。 では、なぜ二つの表記があるのでしょうか。 「琴」と「箏」は元々は別の楽器でしたが、奈良時代の日本では弦楽器をまとめて「こと」と呼ぶ文化がありました。そこで「琴(きん)のこと」や「箏(そう)のこと」と呼ぶようになったのですが、やがて箏という文字が常用漢字ではなくなったことにより、箏にも琴という字が使われるようになったとされているのです。 本来の「琴」という楽器は、現在奏者が少ないことから「琴」というと「箏」を指していることが多いでしょう。 ### **三味線(しゃみせん)** 三味線は、室町時代(1336〜1573年)に中国から琉球王国に伝わり「三線」として広まりました。その後、琉球王国から日本に伝わり、日本に合わせて変化を遂げていった楽器です。 木でできた胴に動物の皮が貼られ、太鼓のように音が反響する構造を持つ胴、そして棹と呼ばれる3本の弦が張られています。三味線は弦楽器ですが、ギターのようにフレットがありません。代わりに棹のサイドに譜尺と呼ばれる目印があり、それを目安に左手で弦を押さえて音高を作り、右手に持った撥(ばち)でその弦を弾くことで演奏をします。 三味線には細棹(ほそざお)、中棹(ちゅうざお)、太棹(ふとざお)があり、それぞれの違いは、棹の太さや胴の大きさ、またそれによる音の違いです。 また、細棹は長唄や小唄、中棹は地唄や民謡、太棹は津軽三味線や浪曲など、演奏する曲のジャンルも分かれています。 弦に対して撥を上から当て音を鳴らすのが基本的な弾き方です。その他にも、下から弦を掬い上げるようにして撥を弦に当てる「スクイ」や、左手で弦を弾いて音を出す「はじき」などの奏法があります。 三味線は落語などの寄席囃子や、歌舞伎、阿波踊りなどでの演奏に使用されており、今回紹介する楽器の中でも、特に耳にする機会が多いかもしれません。 ### **琵琶(びわ)** 琵琶は、奈良時代(710〜794年)に中国から伝わってきた楽器です。元々はペルシャのバルバドという楽器とされており、この楽器の派生にはリュートやギターなどがあります。 雅楽でリズムを担う楽器として使用されていたほか、宗教音楽として「盲僧琵琶(もうそうびわ)」という盲目の僧侶がお経を唱える際に演奏していました。 日本では古くから伝わる怪談話『耳なし芳一』に出てくる楽器としても知られており、この物語の主人公である琵琶法師、芳一も盲僧琵琶の奏者です。 卵形の胴に4本の弦が貼られており、ギターでいうフレットのような役割をする柱(じゅう)がついています。弦を指で押さえながら音高を作り、右手で撥や指を使用して演奏します。 右手の撥を下げて弦を鳴らすのが、基本的な演奏方法です。 その他、下から弦を弾く「返し撥」、弦をビブラートさせる「揺らし」などの奏法があります。また、弦を上に押し上げて(ギターのチョーキングのような)音程のバリエーションをつける「押し」という奏法もあります。 琵琶には大きく分けて雅楽琵琶、盲僧琵琶、平家琵琶、薩摩琵琶、筑前琵琶の5種類があります。 例えば、雅楽琵琶は雅楽で使用される比較的大きめの琵琶、平家琵琶は「平家物語」を語る時の演奏に使われる雅楽琵琶よりもやや小さい琵琶...など、本体の大きさやバチの大きさなどの楽器自体の違いであったり、演奏する内容や発達していった背景の違いから種類が別れています。 ### **胡弓(こきゅう)** 胡弓の歴史はこれまでご紹介した楽器よりも比較的新しく、江戸時代初期頃に日本に伝わったとされています。 この楽器は文献があまり残されておらず、日本に伝わってきた背景には様々な諸説があるものの、明確なルーツは不明です。 地歌、箏曲、胡弓の音楽を総称して「三曲」と呼び、この三曲は江戸時代頃から親しまれている邦楽です。 この三曲において、胡弓は三味線、箏と共に演奏されることが多く、「三曲合奏」と呼ばれています。 明治時代以降になると、尺八の人気が高まり、この三曲合奏において胡弓の代わりに尺八を使う機会が増え、胡弓の登場回数は減っていったとされます。 楽器の構造や材質は三味線に非常に似ていますが、三味線よりも小ぶりです。 三味線は撥を使って演奏しますが、胡弓は弓で弦を擦って演奏します。三味線はギター、胡弓はバイオリン...のようなイメージでしょうか。 また、胡弓は全部で3本の弦があり、それぞれ1の糸、2の系、3の糸と呼びます。 弾く糸によって、弓の角度を変えるのではなく、胴自体を動かして演奏をします。 胡弓と似た楽器で二胡という楽器がありますが、これは中国の伝統的な楽器です。アジアの擦弦楽器という点では同じですが、胡弓は3〜4本の弦、二胡は2本の弦で演奏し、材質もやや違います。そのため、音色も違うのです。 ## **打楽器** ### **鼓(つづみ)** 鼓は締め太鼓の一種です。 インドに源流があるとされており、その後中国にわたり独自の変化を遂げ、日本には飛鳥時代〜奈良時代頃に伝わりました。 鼓には主に小鼓と大鼓があります。 能で使われる音楽は笛と小鼓、大鼓、太鼓といった編成になっており、これらを「四拍子」といいます。 鼓はくびれた形状で、表皮と呼ばれる太鼓の表面に調べ緒と呼ばれる縄が通されており、この縄を引っ張って太鼓の張力を変えることで、音色に変化をつける仕組みです。 能楽や歌舞伎、長唄などで演奏されます。 叩く際の調べ緒の調整と、叩き方や叩く場所によって音の変化をつけることができ、低く柔らかい音は乙(おつ)の音、高い音は甲(かん)の音と分けることができます。 例えば小鼓の場合、太鼓をどの指で打つか、しめ縄をどのように調整するかによって生じる音色の違いから乙の音でも「ポ」「プ」、甲の音でも「タ」「チ」を使い分けています。 ### **長胴太鼓** 長胴太鼓は、和太鼓の中でも口径より胴が長い形状の太鼓です。寺院や神社、祭りなどで用いられることが多く、最もよく目にする和太鼓のひとつです。宮太鼓とも呼ばれます。 一本の木をくり抜いて胴を作り、その上に牛の皮を張り、鋲(びょう)で打ち付けて作られます。 大きな外観に引けを取らない力強い音で、遠くまで振動が伝わるため、夏場に盆踊りでもよく耳にする音です。 演奏には撥が用いられ、面を叩いて演奏します。また、時には鋲の部分を叩くこともあります。 盆踊りでよく耳にする「ドンドンドン、カラカッカ、ドドンドドン」というやつですね。 ### **当り鉦(あたりがね)** 主に祭囃子で使われる金属製の打楽器です。 金属の楽器は、雅楽音楽、もしくは仏教で使用する仏具として日本に伝わってきたと言われています。 当たり鉦が祭囃子の中で使用されるようになったのは、室町時代に形成されたという祭囃子の中でも特に歴史の古い京都の祇園囃子とされています。この祇園囃子は他の地域のお囃子に影響を与え、今では様々な祭囃子で当たり鉦を耳にできるでしょう。 祇園囃子を表現する言葉「コンチキチン」は、この当り鉦と太鼓が奏でるオノマトペで表現したものです。 当り鉦は金属でできたお皿のような形になっており、「しゅもく」と呼ばれる撥を用いて音を出します。 演奏方法は大きく分けて、紐を持って吊るしながら打つ、もしくは直接握って打つの2種類です。 握って演奏する場合は、時にはミュートのようにして打ったり、音を響かせたりなど、手で触れる面で余韻を調整して演奏されます。 別名では「チャンチキ」や「コンチキ」とも呼ばれたり、お囃子は主に太鼓が1人、小太鼓が2人、笛が1人で構成されるため、それらを4つを助けるという意味で「四助」とも呼ばれ、お囃子には欠かせない要員です。 ## **管楽器** ### **篠笛** 篠笛は竹で作られた横笛です。起源ははっきりしていませんが、中国の「龍笛」が日本に伝わり形を変えていったと考えられており、平安時代にはすでに日本で使用されていた記録があります。 長唄や歌舞伎など、幅広い場面で使われてきました。特に祭囃子では当り鉦や太鼓と共に使用され、日本人にとって馴染みのある音です。 種類は古典芸能で用いられる「古典調」と、民俗芸能で用いられる「唄用篠笛」があります。また、西洋音楽に基づいた曲を吹きやすいようさらに調整された「ドレミ調」もあり、J-POPを演奏する場合はこのドレミ調が選ばれる場合が多いです。 唄用とドレミ調の場合、大きさによって調子(キー)が異なります。例えば、一本調子はFキー、2本調子はF#キー...といった具合です。 一方古典調では、地域性が強いものなため、統一された大きさの規格がなく、調子も西洋音楽に基づいていません。そのため、地域のお祭りで演奏する...など新たに新調する場合は地域の先輩に確認をとって同じものを購入する必要があります。 穴は6穴のものと7穴のものがあり、基本的な吹き方は、笛をフルートのように横に構え、穴に空気を送ることで音が鳴る仕組みです。 また、奏法として「指打ち」というものがあります。これは指を瞬時に離して元に戻すことで音を区切るといったテクニックで、この奏法によって篠笛独特のサウンドを感じられます。その他には首を揺らすことでビブラートのような揺らぎを与える「ユリ」というものもあります。 ### **尺八** 尺八は、奈良時代に中国から伝わった縦笛です。当初は雅楽の演奏に用いられていて、今のものより穴が1つ多い6つ穴のものが使用されていたとされます。 江戸時代になると、普化宗という禅宗の修行僧「虚無僧」が修行の際に吹く、宗教音楽として演奏されるようになりました。これは「普化尺八」と呼ばれ、現在の尺八の起源とされています。 宗教楽器であったため、一般の人々が演奏することは長らく禁じられていましたが、明治時代にその風潮は廃れ、音楽を楽しむための楽器として広く演奏されるようになりました。 尺八には一尺八寸(約54cm)をはじめ、一尺六寸管など複数の大きさがありますが、最も一般的なのは名前の由来でもある一尺八寸のものです。 奏法には、指を素早くずらして音程を変える「揺る」や、穴を一瞬押さえてすぐに離す「打つ」などがあります。 尺八は演奏が難しい楽器で、よく「首振り三年ころ八年」と言われます。 これは首を振って演奏できるまでに三年、ころころと音を出せるようになるまで八年と、尺八を習得するには長い年月がかかることを表すことわざです。 実際の難易度は人それぞれ感じ方は違うかもしれませんが、リコーダーのように息を入れれば何かしらの音が鳴るわけではなく、まず音を出すというところにハードルがあるのも、難しさを感じる一つなのではないでしょうか。 ## **和楽器を取り入れたかっこいい曲** ### 藤井 風 『まつり』 藤井風らしい現代的なサウンドと「まつり」というテーマで和を感じるコラボレーション。 篠笛は玉置ひかりという篠笛奏者の方が演奏しています。 ### 和楽器バンド / 千本桜 ギターとドラム、ベースというバンド楽器に加えて、箏と三味線、尺八、さらに和太鼓まで取り入れたバンドです。また、ボーカルは詩吟師範であり、その力強い歌声と和の世界観がかっこいいバンドです。 ### 緑黄色社会『夜祭音頭』 緑黄色社会が開催した対バンイベントライブ「緑黄色夜祭」のために作ったという楽曲。 三味線の音色が取り入れられた、和の雰囲気漂うアレンジが特徴です。ライブで盛り上がること間違いなしの、緑黄色“野菜”をテーマにしたユーモアあふれる一曲です。 ### MONKEY MAJIK + 吉田兄弟『Change』 吉田兄弟とは、兄弟で活動する津軽三味線演奏者・アーティストです。 伝統的な演奏だけではなく、ポップスのアーティストとも多くのコラボレーションをしており、幅広く三味線の音を継承しています。 ### Linkin Park『Nobody's Listening』 サンプリングされた尺八の音を使用しています。 Linkin Park との世界観と調和していますね。 ### MNB48「上方ストロングスタイル」 箏や鼓、三味線、尺八などの和楽器(サンプル音源)が沢山使われた楽曲。お囃子や掛け声なども取り入れられています。 アイドル × 和楽器の調和が面白いです。 ## **和楽器の音を取り入れるには?** ### **プラグイン音源を使う** **Native Instruments「EAST ASIA」** [https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/spotlight-collection/east-asia/?srsltid=AfmBOoqxlGy3FfNfU6UTvkO3R_Tj5VfMZbwKes6JrflYy-CsgGYWFiDT](https://www.native-instruments.com/jp/products/komplete/spotlight-collection/east-asia/?srsltid=AfmBOoqxlGy3FfNfU6UTvkO3R_Tj5VfMZbwKes6JrflYy-CsgGYWFiDT&ref=ghost.onlive.studio) 日本、中国、韓国といったアジアの楽器が収録された音源です。 前半でご紹介していた楽器もほとんど網羅しており、尺八、三味線、箏、琵琶、小鼓、長太鼓、鉦が入っています。(篠笛と胡弓は入っていません) ### **サンプルを使う** **Splice** ロイヤリティーフリーのサンプル素材をダウンロードできるサービスです。サブスク制で、一番安いプランで毎月12.99ドルで100クレジット付与され、そのクレジットを利用してサンプルをダウンロードすることができます。 プラグイン音源のように自由度は低いですが、サンプリングとして楽曲に取り入れるには使いやすいでしょう。 ただ、海外のサイトなので、和楽器の中でも特に有名どころの音しか入っていません。 --- ## **まとめ** 以上、今回は代表的な和楽器をご紹介しました。 和楽器が使われる音楽には、祭囃子や雅楽、歌舞伎音楽、宗教音楽など、様々なジャンルがあります。現代ではピアノやギターなどの西洋楽器の方が、身近な存在になってきていますが、お正月の音楽や祭囃子など、ふとした瞬間に日本の古き良き音楽を耳にすることがあります。 こうした音楽で使われる楽器は、やはり日本人として大切にしていきたい魅力があるなと感じました。 また、伝統的な和楽器は、現代の音楽に取り入れることで新たな魅力を生み出すことも可能です。ぜひ皆さんもポップス × 和楽器を取り入れてみてはいかがでしょうか? --- # 音楽作家事務所におけるディレクター業務の実際 URL: https://blog.onlive.studio/director-work-in-music-writer-agency-201 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2025-11-05 Category: Career Summary: 〜制作現場を支えるハブとして〜 音楽業界には「ディレクター」と呼ばれる職種がいくつも存在します。A&Rディレクター、制作ディレクター、原盤ディレクター、映像ディレクターなど……。その中で、音楽作家事務所における「音楽ディレクター」は、作家が楽曲を創作するプロセス全般をサポートし、完成品であるマスター音源をクライアントへ納品するまでを管理・進行する役割を担います。ここでは、私が実務で担っている流れに沿って、作家が歌もの楽曲の作曲とアレンジを担当することになったことを想定して、ディレクター業務の要点と現場での実体験を交えて紹介していきましょう。 ## **プリプロダクション:方向性の共有と作家への伝達事項** 案件は、クライアント(レーベル、出版社、映像制作会社など)からのオーダーを受け取ることでスタートします。コンペの場合もありますし、特定の作家指名でオーダーをもらう場合もあります。要望は「アーティストの次回シングルの候補曲」「アニメのオープニング用楽曲」といったものから、「BPM120前後で疾走感のあるギターロック」「劇伴の感動シーン用、弦を主体としたアレンジ」といった具体的なケースまでさまざま。 ディレクターは、このオーダーを作家にそのまま伝える場合もあれば、「翻訳」をして、クライアントが抽象的に表現した意図を、作曲家が制作しやすい言葉へ変換することもあります。大抵は、リファレンスが提示されているので、それらから楽曲の方向性を考え、曲調、構成、ダイナミクスなどの要素を明確化するのです。コンペの場合でも、作家からコンペシートの意図が汲み取れないなどの相談があれば、一緒に考えることもあります。 ## **デモ制作:フィードバックとアレンジ検証** 作家から初稿デモが届くと、ディレクターが一次チェックを行います。ここでの判断ポイントは、メロディのキャッチーさ、コードワークの必然性、構成のバランス、そしてクライアントの要望との整合性です。 そこで、フィードバックが必要であると思ったら、具体的に伝えるようにします。「サビ頭のトップノートは、もう少し上げた方が良い」「ブリッジで一度テンションコードを挟んではどうか」といったように。歌ものの場合は、仮歌の必然性のチェックも大事です。昨今は Synthesizer V などのツールで入れてくることが多く、キーやブレスの入る箇所が、実際の歌手が歌えるかどうか?のチェックです。これらのツールを使うと、どんなキーでもどんなピッチでも、息継ぎなしで歌えてしまうので、特に注意を払う必要があります。 また、アレンジ段階で、生で楽器をレコーディングする必要があるか?を想定しておくことも大切です。打ち込み主体かバンド編成か、ストリングスやブラス・セクションを加えるかなど。レコーディングの判断は、クライアントの意向もありますが、予算、スケジュール、クオリティの三要素から、何が楽曲にとってより良い結果を生むか?を考える必要があるので、ディレクターの経験値も求められます。 ## **レコーディング:現場の進行とディレクション** クライアントからデモに  OK の判断が出れば(コンペに採用され、アレンジにOKが出た場合も)、いよいよ録音に進みます。 まずは楽器レコーディングをすることになった場合。必要なプレイヤーをキャスティングします。作家が懇意にしているプレイヤーがいれば、その人に声をかけることもありますし、ディレクターがオススメするプレイヤーにオファーすることもあります。面識がないプレイヤーに初めての依頼をすることもあります。とにかく、楽曲の方向性に合ったミュージシャンをアサインするのですが、懸念点としては、予算をどのくらい確保できているか?スケジュールが大丈夫か?という点です。宅録でデータ納品できるプレイヤーの場合、スタジオやエンジニア費を別途かけずに、タイトなスケジュールでもお願いできますが、ドラムやストリングス、管楽器など、スタジオでの録音が必要な場合は、関係各所とのやり取りが大掛かりになります。ですので、楽器録音を依頼する場合、宅録かスタジオ録音かの大きな壁が存在するのです。 宅録でお願いする場合、基本的にメール等のやり取りになるので、ディレクターは作家の意図を丁寧に伝える必要があります。その際に、録音用の音源ファイル、譜面等も一緒に送付するのですが、締切を設定し、納品ファイルの詳細まできちんと伝えることが大事。またオファーの際に、予算を伝えておかないと、後々のトラブルに発生することもあるので、注意が必要です。 レコーディングスタジオでの作業となった場合、作家自身がディレクションすることがほとんどです。ただ、まだ経験の浅い作家や、苦手な作家もおり、その場合はディレクターがサポートするほか、ディレクター自身がその役割を担うこともあります。その点では、音楽ディレクターが、音楽的知識を持ち、作家の意図をしっかりと共有できていることが大事になってきます。 楽器の録音が完了したら、ボーカル・レコーディングに移ります。こちらは、楽器録音とは異なり繊細なやり取りになるため、メーカーのディレクターが行うことや、ボイストレーナーが担当することもあります。もちろん作家に一任されるケースもあるので、その場合は楽器録音と同様、基本は作家が行い、ディレクターはそのレコーディングがスムーズに進行できるよう、サポートします(場合によっては、音楽ディレクターがディレクションすることもあります)。 ## **ミックスとマスタリング:技術と意図のすり合わせ** 録音が終わると、ミックスダウンの工程に入ります。ここでは、作家の意図というより、プロダクションが目指すサウンドが重要視され、その目指すサウンドを作家とともに作り上げていきます。そういったやり取りをエンジニアと行い、音源を仕上げていくのですが、昨今は、オンラインでのミックスチェックが多く、その場合は、作家の希望をテキストで伝えることになるので、ディレクターは、意図を読み取りやすくするために、文章を変換する作業も行います。テキストだと、感情的な内容になってしまうこともあるので、その点は特に注意を払います。 スタジオに集まってミックスチェックを行える場合は、直接エンジニアにリクエストを伝えられるので、作業としてもスムーズで、テキストで起こってしまうような齟齬も少ないのがメリットです。ただ、こちらも予算次第というのが現状です。 ミックスが FIX すれば、マスタリングへ。こちらもミックスチェックと基本的には同じ流れで進んでいくことがほとんどです。 ## **ディレクターに求められる資質** 音楽ディレクターは、作家、ミュージシャン、エンジニア、クライアントをつなぐ「ハブ」として機能します。そのために必要なのは、音楽的リテラシーだけでなく、現場での判断力とコミュニケーション力でしょう。以下に要点をまとめてみました。 - **音楽的知識**:コード理論、アレンジ、録音技術に関する理解 - **現場対応力**:トラブル時の瞬時の判断、スケジュール進行管理 - **コミュニケーション力**:専門家と非専門家の間をつなぐ翻訳力 - **責任感**:納品までプロジェクト全体を見届ける姿勢 --- ## **まとめ** 音楽作家事務所におけるディレクターは、プリプロから納品まで、あらゆる工程に関与し、作品をゴールに導く役割を担います。裏方でありながら、作品の質と進行を左右する重要な存在です。 失敗やトラブルは起きてしまうものですが、その一つ一つに対して冷静に対処できることが重要なのです。音楽ディレクターを目指す方には、知識を身に付けることと同時に、「現場で鍛えられる仕事」であることを知っていただけたらと思います。 --- # 【名機】有名なヴィンテージギターエフェクター特集〜Klon Centaur、Fuzz Face、TS808…など幅広く解説! URL: https://blog.onlive.studio/vintage-guitar-effects-195 Author: Nami Published: 2025-10-29 Category: Gear Summary: ギターエフェクトには音楽史を支えた名機が数多く存在します。年代によって改良や部品の違いがあるため、特に人気のモデルは中古市場で「ヴィンテージ」と呼ばれ、高値で取引されることもあります。 現在は復刻版やリモデル版も販売され、手軽に当時のサウンドを受け継いだものを楽しむことも可能です。 この記事では音楽史の一部を支えてきた名機を紹介し、入手しやすい復刻版やコピー品もあわせて解説。エフェクター選びの参考にしてください。 ## **Overdrive / Distortion** ### **Klon Centaur** Klon Centaur は、今回ご紹介する中では、比較的新しいエフェクターです。 このエフェクターは、真空管アンプのボリュームを上げた時に得られるリッチなサウンドをボリュームを下げても再現したい、という製作者 Bill Finnegan(ビル・フィネガン) の想いをきっかけに開発が開始され、1994年から2008年にかけて販売されていました。 ペダルを使用していることが分からないほど自然で、まるで真空管を鳴らしたようなサウンドが得られるこのエフェクターは、販売時から高い人気を誇っていました。しかし、Bill Finnegan(ビル・フィネガン)がハンドメイドで制作していたため供給が追いつかず、当時から中古品が現行品よりも高値で取引される現象が起き、Klon Centaur は生産を終了せざるをえなくなりました。 現在、オリジナル品は約8,000台しか出回っておらず、伝説的なオーバードライブエフェクトとして数十万円〜百万円近くのプレミアム価格で取引されています。 愛用者は John Mayer(ジョン・メイヤー)や Noel Gallagher(ノエル・ギャラガー)などです。 2014年からは、Klon Centaur のサウンドを引き継ぎつつ、価格や製造面で改良された後継機「Klon KTR」が発売されています。 このモデルには「Kindly remember: the ridiculous hype that offends so many is not of my making」(訳:どうか覚えておいてください、人々を不快にさせるこの馬鹿げた誇大広告は私の作ったものではありません)と、Bill Finnegan の想いが刻まれています。 また、この名機のサウンドを再現しようと、Electro-Harmonix Soul Food や Wampler Tumnus など、別メーカーから Centaur をモデルにした機器も数多く発売されており、このような機器は「ケンタウロス系」とも呼ばれ、Centaur のサウンドを引き継いでいます。 その他 Fazertone「THE KLONE」など、 Klon Centaur をモデルとするエフェクトプラグインも存在します。 ### **Ibanez Tube Screamer TS808** Ibanez Tube Screamer TS808 は、1979年に Ibanez社という星野楽器とする日本の楽器メーカーから発売されたコンパクトエフェクターです。 この Tube Screamer の初代機である TS808 は、当時すでに発売されていた BOSS の OD-1 に対抗できるモデルを作ることを目標に開発されました。 TS808 は、単体で強く歪ませるエフェクターというよりも、アンプの歪みを増幅することを目的としたエフェクターで、サウンドの特徴は、まろやかで中音域が太く、原音と歪ませた音が自然にミックスされている点が挙げられます。 著名な愛用者は Stevie Ray Vaughan(スティーヴィー・レイ・ヴォーン)や Lee Ritenour(リー・リトナー)などです。 1970年代後半に登場したこの TS808 は、Ibanez からの復刻版や MAXON OD808 Overdrive など後続機やクローン機も多数発売されており、これらは「TS系」と呼ばれ、現在でもそのサウンドは愛されています。 Tube Screamer のラインナップとして、1981年から1985年に製造された TS-9 もビンテージとして人気があり、市場では数万円で取引されています。 ## **Fuzz** ### **Sola Sound Tone Bender** Sola Sound Tone Bender は、この後にご紹介する、Ram's Head Big Muff Pi 、Dallas Arbiter Fuzz Face と並ぶ、三大ファズエフェクトの名機です。 最も初期のモデルは1965年に Sola Sound 社から発売されました。 この Tone Bender は、イギリスのギタリスト Vic Flick(ヴィック・フリック) が、当時人気のあった Maestro FZ-1 Fuzz-Tone のサステインを長くするよう、エンジニア Gary Stewart Hurst(ゲイリー・スチュワート・ハースト) に依頼したことから開発されたことから始まったとされています。 愛用者はJimmy Page(ジミー・ペイジ) や Jeff Beck(ジェフ・ベック) などで、1960年代のブリティッシュ・ブルース・ロックのサウンドを作る一翼を担いました。 現在は、Tone Bender Mk II をモデルに BOSS と Sola Sound が共同開発した TB-2W が発売されており、往年のサウンドを現代でも体験することができます。 ### **Ram's Head Big Muff Pi** Ram's Head Big Muff Pi は、Electro-Harmonix社が1969年から発売しているファズエフェクター Big Muff の中でも、1973年から1977年頃まで販売されていた2代目モデルです。 Ram's Head Big Muff Pi は、数あるモデルの中でも特に人気が高く、ビンテージエフェクターとして名高い存在です。 サウンドの特徴は、ギターの音を力強く押し出すような、濃厚でサスティーンの長いファズサウンドです。 使用者には、David Gilmour(デヴィッド・ギルモア)や Billy Corgan(ビリー・コーガン)などがいます。また、このエフェクターのプロトタイプ(※1)は Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)も愛用していたことで知られています。 Electro-Harmonix社は一度倒産を経験しましたが、現在は Ram's Head Big Muff Pi の復刻版が販売されており、往年のサウンドを現代でも楽しむことができます。 こうした製品群は「ビッグマフ系」と呼ばれ、多くのギタリストに親しまれています。 (※1)改良を前提とした、最初のモデル。 ### **Dallas Arbiter Fuzz Face** Dallas Arbiter Fuzz Face は、Arbiter Electronics Ltd. が1966年に販売を開始したファズエフェクターです。 このエフェクターはマイクの底の円盤部分を基にデザインされており、つまみとロゴが顔になっている見た目も印象的です。ちなみにその製作者である lvor Arbiter(アイヴァー・アービター)は、ビートルズのロゴをデザインした人物としても知られています。 初期モデルは1966年から1967年頃に販売され、その後 Arbiter Electronics Ltd. は別会社と合併。さらに買収などの変遷を経て、Fuzz Face の生産は1975年頃に終了しました。 このエフェクターは、Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)が使用したことでその名が世界に広まりました。1970年代には Eric Clapton(エリック・クラプトン)や David Gilmour(デヴィッド・ギルモア)も愛用し、ブルース・ロックのサウンドに大きく貢献しました。 サウンドは、太く厚みのあるファズサウンドで、独特の揺らぎとウォームな中低域が特徴です。 現在では Jimi Hendrix が使用していた Fuzz Face を再現した JIM DUNLOP JH-F1 などの製品があり、こうした製品は「ファズフェイス系」と呼ばれています。 ## **その他** ### **Shin-Ei Univibe** 日本の会社であるHoney(Shin-ei / シンエイ)によって1960年代に発売されたモジュレーション系のエフェクターです。 開発をしたのはエンジニアである三枝文夫氏。 最初の開発のきっかけは、当時モスクワ放送を聞いた際に、その音色の変化を音楽に活かせないかと思ったと明かしています。 この Shin-Ei Univibe のサウンドはコーラスやビブラート、トレモロなどを組み合わせたようなサウンドを作るエフェクターですが、実際にはより複雑で揺らぎのある音色変化を生み出すのが特徴です。 Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)も愛用しており、1969年の伝説的なロックフェス「ウッドストック・フェスティバル」出演時にも使用していたことは、ギターキッズの間でも有名なエピソードです。 現在では、60年代の Univibe を再現したクローン機器として Vibe 2 CHORUS / VIBRATO なども発売されており、往年のサウンドを現代でも楽しむことができます。こうした製品は「ユニバイブ系」と呼ばれ、多くのギタリストに親しまれています。 --- ## **まとめ** 以上、今回は有名なヴィンテージギターエフェクターをご紹介しました。 今回はクローン機や復刻版についてもご紹介しましたが、そのサウンドは人によっては物足りなかったり、別ものと感じる方も少ないようです。 そもそも、ヴィンテージもののエフェクターは個体差が顕著なものもあり、なかには同じモデルでも理想の個体と出会えるまで売り買いを繰り返す方もいます。なかなか奥が深い世界ですね。 また、愛用者も豪華な顔ぶれで、このような名機は様々な名曲の一部を担っており、音楽の歴史にも重要な役割を果たしています。 まだまだ紹介しきれなかったものはたくさんありますが、重要なサウンドを知っておくことで、自分の作りたい曲にも活かせるでしょう。 是非ご参考にしてみてください。 --- # アルバムの曲順、どうする?実際の実例を見てみよう URL: https://blog.onlive.studio/how-to-decide-album-tracklist-226 Author: Nami Published: 2025-10-24 Updated: 2025-10-27 Category: Knowledge Summary: アルバムの曲順は、リスナーに与える印象を大きく左右する重要な要素です。 この記事では、アルバムの曲順の決め方や、曲間で調整する時に考慮したいことなどをご紹介します。アルバムの制作時のご参考にしてみてください。 ## **アルバムの曲順の重要性** 海外ではアルバムの曲順や曲間の調整を「アルバム・シーケンス」と呼びます。シーケンスは日本語で「順序」を表す言葉です。 アルバムの曲順を考慮することで、そのアルバムをスムーズに聴いてもらえるようになったり、ストーリー性や芸術性を持たせられたり、個々の楽曲をより魅力的に聴かせることができます。 例えば、激しい曲の後にバラードが流れると、少し唐突に感じてしまいませんか?アルバムの曲順を決定することは、アルバムを単なる作品集とするか、アルバム自体を作品とするかを分ける非常に重要な工程であるため、単なる作業ではなく、クリエイティブな作業の一つと言えるでしょう。 ## **アルバムの曲順で考慮すること** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/mick-haupt-TnbTbblvcRE-unsplash--1-.jpg) アルバムをどのように聴かせたいかは、人それぞれ。また、作品によっても様々変わってくるでしょう。そのため、アルバムの曲順には正解はありません。 ただ、どのようなコンセプトでも、アルバムの曲順がリスナーにどのような感情を抱かせるか?ということを考えて決めることが大切です。 この章では、アルバムの順序付けの際に考慮したい点をご紹介します。 ### **オープニングトラックはどうする?** アルバムの最初の曲を「オープニングトラック」と呼びます。 この1曲目にあたる曲に何を持ってくるかは、アルバムの印象を決める重要な役割です。 特にストリーミングで CD とは違って、簡単に色んな曲が聴けます。そのため、オープニングトラックで飽きてしまうと、アルバムを聴くのを止めてしまう可能性があります。 ### **シングル曲はどこに配置する?** シングル曲は、アルバム曲よりも認知度が高いことが多いです。 そのため、知っている曲はファンを惹きつけたり、安心感を与えるため、どこに配置するかは重要です。 ### **2曲目以降の曲順はどうする?** オープニングトラックでリスナーを惹きつけたあとにくる、2曲目も大事な要素です。 キャッチーな曲や、アーティストとしての新たな可能性を広げる曲、アーティストが押し出したい曲などが選ばれることが多く、2曲目に着目している音楽リスナーも多いようです。 また、2曲目以降も流れを止めず、どのようにアルバムの最後の曲まで持っていくかを考え、物語のように構築していく必要があります。 ### **キー** 同じキーが連続で続いた場合、曲と曲の境目が曖昧になったり、新鮮味がなくだんだんと退屈してしまうかもしれません。一方で曲のキーが離れすぎている場合は、繋がりが悪くなる可能性があります。 ### **テンポ** ゆっくりした曲が続くと、少し流れが悪くなる印象にもなります。一方で、ゆっくりなテンポから急にアップテンポな曲がくると、それはそれで唐突に感じてしまうでしょう。テンポ感も考慮すると、リスナーが違和感なく次の曲へと移行できます。 ## **曲と曲の繋ぎはどうする?** 曲と曲を繋ぐには、様々なパターンがあります。 このパターンはアルバムを通して一貫するというよりも、どのように聞かせたいかを考慮して、1つのアルバムの中にバリエーションを持たせるのも良いでしょう。 ### **間髪入れずに次の曲へ** 間髪入れずに次の曲へと移行するパターンです。 例えば、椎名林檎の『勝訴ストリップ』の「弁解ドビュッシー」からは間髪入れず「ギブス」へと移行しています。 ### **曲と曲を繋げる** 前の曲の終わりの伴奏と、次の曲の頭の伴奏を繋げるパターンです。これにより、作品としてのまとまりが出るため、コンセプトアルバムに良く見られます。 例えば、King Gnu『THE GREATEST UNKNOWN』は「MIRROR」から「DAEW??」まで曲の頭と終わりが繋がっています。 ### **無音** 無音を挟んで次の曲へ行く場合は、何秒程度間を開けるかによっても聞こえる印象が変わります。 すぐに次の曲を始めるのか、しっかり余韻を味わってもらうのか...など。 また無音を挟むことで次の曲を新しい章のようなイメージで聴かせることもできます。 ## **遊び心を入れる** ### **コンセプト・アルバムとは** コンセプト・アルバムとは、アルバムにテーマやコンセプトを持たせたアルバムのことです。 特に有名なコンセプト・アルバムとして The Beatles(ビートルズ)『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(1967)』が挙げられるでしょう。 このアルバムは、The Beatles のアルバムですが、Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド)という架空のバンドのショーをアルバムを通して演出するというコンセプトになっています。 ### **隠しトラック** 隠しトラックとは、楽曲のリストには載っていない隠された楽曲のことです。 例えば、海外アーティストだと、NIRVANA『Nevermind』では、アルバム最後の曲「Something in the Way 」から約10分ほど無音が続いた後で「Endless, Nameless」という隠しトラックが収録されています。 日本のアーティストだと、BUMP OF CHICKEN は隠しトラックが多いことで有名で、これまでに47曲もの隠しトラックが存在しているんだとか。リスナーにとっては嬉しいサプライズですね。 ## **実際のアルバム例** ### **The Beatles『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』** コンセプト・アルバムの代表的な例。 Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band という架空のバンドのショーを演出しています。 1曲目である 『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』では、司会者(という体の Paul McCartney)が、バンドの紹介をするところから始まります。 曲の最後には次曲の演奏者であるシンガー・Billy Shears(という体の Ringo Starr)を紹介し、2曲目に進むという演出です。 ラストの曲『Day in the Life』は、まるでアンコールで演奏しているかのようになっており、全ての楽曲がこのコンセプトに沿っている訳ではないですが、アルバム1枚を通してショーを感じられる作品となっています。 ### **Beyoncé 『Renaissance』** 様々なダンスミュージックのスタイルが取り入れられて作成されたアルバムで、曲間は DJミックスを意識されて作成されているため、シームレスに繋がっています。 まるでアルバムを通してひとつの DJセットのように聴ける構成です。 ### **King Gnu『Sympa』** このアルバムには「Sympa Ⅰ」、「Sympa Ⅱ」、「Sympa Ⅲ」、「Sympa Ⅳ」といった短いトラックが3曲に1回の間隔で挟まっています。 メンバーの常田は、アルバムという単位で考えた時に、個々の曲同士に繋がりを持たせるためにインタールードを挿入しようと思い制作したと明かしています。 アルバムの冒頭「Sympa Ⅰ」では、救助を求める演出がされ、ラストの「Sympa Ⅳ」では救助されたというストーリーになっており、テーマ性を持たせる重要な役割を果たしています。 ### **Mr.Children『深海』** 曲の終わりと始まりがシームレスにつながったり、無音を挟んだり、さらには「臨時ニュース」のようなアナウンサーの声を取り入れたトラックが収録されており、アルバム全体が滑らかに進行していきます。 通して聴くと、まるで深海へと潜っていき、やがて再び浮かび上がっていくような構成が感じられます。 ### **山下達郎『OPUS ~ALL TIME BEST 1975 ...』** ベストアルバムで、ほぼ年代順に並べられており、山下達郎のアーティストとしてのキャリアを俯瞰できるような構成となっています。 「ほぼ年代順」というのは、バラードの連続を避けたり、曲の緩急を意識して若干の微調整されているとのことです。 ## **曲順を熟考するアーティストと気にしないアーティスト** ### **Billie Eilish は長いプロセスをかけて決定** このアルバム発表時のインタビューで、彼女は曲順について長いプロセスをかけて決めていることを話しています。 曲名を全て書き出し、少しずらしたり、入れ替えたり...頭から通して聴いて違和感があればまた曲順を調整するとのこと。 特に気にする点として「ダイナミクスと自然な流れ」を挙げ、アルバムを通して聴いた時に、まとまって自然に流れていくような曲順を意識しているのだとか。 ### **Adel はシャッフル再生機能を削除を希望** イギリス出身の歌手である Adel は、2021年にリリースしたアルバム『30』の配信に合わせて、Spotify にシャッフル再生機能を削除するよう要望したことが話題になりました。 これを受けて、Spotify はプレミアムプランにおいてのシャッフルボタンをデフォルトで表示することを辞めました。 彼女はアルバムを制作する際、曲順を非常に重要視しており、「私たちのアートは物語を伝えていて、これは意図した通りに聴かれるべきです」と発言しています。 ### **PinkPantheress は曲順を気にしない** SNS を中心に人気を集め、レコード契約に至ったという背景を持つアメリカのシンガー兼プロデューサーである PinkPantheress (ピンクパンサレス)は、アルバム単位では曲を聴かないと公言しています。 そのため、彼女のアルバムの曲順を批判するレビューがあったことに対し「曲を聴いてください」と発言しています。 --- ## **まとめ** 今回はアルバムの曲順についてご紹介しました。 曲順はリスナーに心地よい音楽体験を届けるための大切な要素であり、コンセプトアルバムからそうでないものまで、多くのアーティストが熟考して決めています。 近年はストリーミングが主流となり、アルバム単位で聴く機会が減ったとも言われます。また、記事内で触れた隠しトラックも、サブスク時代には姿を消しつつあります。 それでも、アルバムを最初から最後まで通して作品として楽しむファンは今も少なくありません。 Adel や PinkPantheress の例にもあるように、アルバムに対する考え方はアーティストごとに異なります。さまざまな向き合い方がある中で、自分の作品はどのように聴いてもらいたいか?を選択し、曲順を決めていくと良いでしょう。 --- # 米津玄師×宇多田ヒカルの豪華コラボ!「JANE DOE」ってどんな曲?米津玄師書き下ろし曲の魅力を解説 URL: https://blog.onlive.studio/yonezu-utada-collaboration-jane-doe-206 Author: Nami Published: 2025-10-22 Category: Column Summary: 2025年9月22日に配信リリースされた「JANE DOE」。2025年10月8日(水)発表のオリコン・ランキング、「オリコン週間ストリーミングランキング」「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」の両方で2位にランクインするなど、米津玄師と宇多田ヒカルによる豪華共演が大きな話題となっています。 この記事では、豪華コラボレーションに至った経緯や、「JANE DOE」がどんな曲なのか、その魅力や制作背景を紐解きたいと思います。 ## **劇場版『チェンソーマン レゼ編』エンディング・テーマとして書き下ろされた楽曲** 「JANE DOE」は、2025年9月公開の映画・劇場版『チェンソーマン レゼ編』のエンディング・テーマとして米津玄師が書き下ろした楽曲です。 米津は今回の劇場版のために2曲の楽曲制作依頼を受けており、もう一曲は映画の主題歌である「IRIS OUT」で、この2曲は両A面シングル「IRIS OUT / JANE DOE」として、9月24日に発売されました。 2022年に放送されたTVアニメ版『チェンソーマン』のオープニング・テーマ「KICK BACK」も米津が手がけていたため、アニメ版・劇場版の両方の楽曲を担当する形となりました。 「JANE DOE」は映画のラストを飾る楽曲で、映画の内容を知らなくても世界観が素敵で引き込まれてしまいます。どんな物語の内容が米津玄師の世界観を通して、楽曲に反映されているのかを見ていきましょう。 ### **劇場版『チェンソーマン レゼ編』ってどんな話?** この映画の主人公はチェンソーマンの「デンジ」と少女「レゼ」。デンジは父親の借金の返済をするためデビルハンターとして働く少年です。一方レゼはカフェ「二道」で働いているのですが、デンジは彼の上司であるマキマに想いを寄せながらも、レゼに恋をします。 普通の日常を望んでいたデンジとレゼとの一夏の恋が描かれますが、レゼには隠された「秘密」があり.... 公開後のキャッチ・コピーは「誰も知らない、少女の心」。レゼの生い立ちや運命が絡み合う中で、映画では一筋縄ではいかない複雑な2人の非恋の物語が描かれています。 ## **インスパイアされた楽曲 Björk「I've Seen It All」** 米津玄師はこの劇中歌を描き始める時にイメージにあったのは、2000年に公開された Björk (ビョーク)主演の映画『Dancer in the Dark(ダンサー・イン・ザ・ダーク)』の劇中歌である「I've Seen It All」だったとのこと。 この曲は Björk が演じる Selma(セルマ)と、セルマに恋心を寄せる Jeff(ジェフ)のデュエット曲です。 Selma は、遺伝性の病気によって徐々に視力を失っていく中でも、息子のために懸命に働く女性。彼女の事情を知りながらも、その苦しみの深さまでは理解しきれず、ただ純粋に彼女を想う Jeff。 Selma が「もう十分見てきた」と達観して歌う一方で、Jeff は「まだ見る価値があるものがある」と歌っており、交わることのない男女を表すデュエットの構図は、米津がインスパイアを受けたというのも納得です。 ## **宇多田ヒカルへのボーカル依頼** 『チェンソーマン レゼ編』の中心人物はレゼという少女であるため、米津玄師は楽曲制作の初期段階から、ボーカルは自分一人で歌うのではなく、女性の声を取り入れることを視野に入れていたのだそう。 A メロの制作途中で、宇多田ヒカルの声がイメージに合うと感じ、その想いのもと、米津から宇多田へ正式なオファーが届き、快諾。夢のデュエットが実現しました。 宇多田はロンドン在住のため、ボーカル録音のデータのやり取りはすべてオンラインで完結したのだとか。まさに現代的な制作スタイルと言えるでしょう。 また、米津はボーカルを依頼する際、複雑な事情を抱える少女と、それを理解しきれない少年の掛け合いをイメージしており、このイメージが宇多田に伝えた唯一の要望だったといいます。 宇多田ヒカルの憂いを帯びた声と深い表現力が、複雑な背景を持つ物語を表現した切ない歌詞の世界観にさらに奥行きを与えています。 サビ前のかすかな吐息さえもアレンジの一つとしてリスナーを惹きつけ、サビをより印象的に演出しています。 ## **楽曲の特徴** ### **メロディー** Aメロのメロディーは3拍子を強く感じるリズム。Bメロでは Aメロよりも細かい符割になり跳ねたリズムも取り入れています。サビではバックで入るキックとスネアも相まって大きな2拍子を感じさせる構成になっています。 音程も見てみましょう。 短調で紡がれていくメロディーはメランコリックでどこか翳りを感じさせます。 1番Bメロの「指に」の「に」の音程に注目です。本来であればミで歌われるところを、半音上のファを一瞬だけ経由しており、そのニュアンスがとてもかっこいいです。 サビでは10度以上離れた跳躍の音程で始まり、A、Bメロとはまた違う表情を感じさせています。 「足跡を」の音程は、キー以外の音も取り入れられることによって、より切なさが際立っています。 ### **印象的な「余白」** 楽曲全体として余白(ブレイク)の使い方が印象的です。 1番のサビに入る前には、2小節と長めのブレイクが入ります。宇多田の吐息がその間に入ることでリスナーをぐっと惹きつけられ、次にくるサビのインパクトを高めています。 サビはストリングスが入り壮大な雰囲気で始まりますが、一回しめの「歩く」という歌詞の終わりにシンセサイザーだけが残されたり、サビ終わりの「会いにきて」というフレーズの部分でまたブレイクが入ります。ブレイクを上手く利用して楽曲に緩急を生み、ドラマチックさを演出しています。 また、厳密にはブレイクではないですが、2番Bメロの2人の掛け合いの最後は米津一人で歌われ、うしろの伴奏もピアノとピチカートのみになり、ポツンと一人残された印象を感じさせます。 ### **2人による掛け合い** 特に2番のBメロでは2人の掛け合いがあり、宇多田と米津の歌い方の違いにも注目です。 米津はまっすぐ気持ちを歌っているような印象がある一方で、宇多田はどこか達観したような落ち着いたように感じさせる歌い方。 「宇多田ヒカルへのボーカル依頼」の章で触れた要望に沿って、男女が違う方向を向いていることが感じられます。 ### **歌詞** 映画の内容とリンクする歌詞によって、ファンからは考察が止みません。 特にサビの歌詞は、米津玄師がレゼというキャラクターからイメージした光景を強く反映させていると明かしています。 タイトルの「JANE DOE」は、身元不明の女性を指す仮名として使われる言葉であり、レゼの生い立ちとも重なります。 劇中でレゼがロシア語で歌うシーンがあり、その歌詞の中に「ジェーン」という人物が出てきていますが、米津自身は制作中は意図していたわけではなかったと語っています。無意識下でリンクしていたものもあるというのが興味深いですね。 ## **制作陣にも注目!** ### **編曲には Yaffle も参加** Yaffle は日本の音楽プロデューサーで、これまでに米津の作品だけでなく、藤井風や SIRUP などの人気のアーティストを手掛けています。 また、劇伴作家としての顔を持ち、過去には『映画 えんとつ町のプペル』や『ナラタージュ』などの音楽制作も担当。 ### **エンジニアは小森雅仁・齊藤 裕也** レコーディングは小森雅仁と齊藤裕也が担当。 小森は前述の「KICK BACK」をはじめとした米津の作品のほか、宇多田の『Fantoome』や『BADモード』などのアルバムにも携わってきた人物です。また、本楽曲のミックスも担当しています。 齊藤 裕也もまたこれまでに宇多田ヒカル、大原櫻子など数々のアーティストの楽曲制作に関わってきた第一線で活躍する人物です。 --- ## まとめ 筆者は米津玄師と宇多田ヒカルがコラボ曲を発表したと知り合いから聞いた時に、両者に似た系統のイメージがなかったため「どんな曲になっているんだろう?」とワクワクしながら聴きました。日本が誇るアーティスト2組によるコラボは胸が踊りますね。 宇多田ヒカルは自身のほとんどの曲を作詞作曲しているため、歌唱のみで誰かの作品に参加することはかなり珍しいのだとか。 カバーはこれまでには出しているとは思いますが、他者の歌詞を歌った宇多田ヒカルの歌声も、この楽曲ならではの魅力でしょう。 また、この豪華コラボにおいて欠かせなかったのは、『チェンソーマン レゼ編』。この楽曲の Youtube のコメント欄を見ると、映画を振り返って余韻に浸っている人や、映画の内容を踏まえて楽曲やMVを考察している人、映画で流れて来た時の感想を伝えている人などがいて、みなさん様々な楽曲の楽しみ方をしていました。 そんな Youtube の再生回数は公開から4週間ほどで2000万再生もされています。 そのような様子から、映画のラストを彩り、観客に没入感だけではなく余韻を持たせていることが分かります。この楽曲が映画をさらに盛り上げる役割を担当しており、エンディング・テーマの制作は、改めて重要且つ大きな仕事なのだと思いました。 --- # 音楽制作のサポート窓口開設! 運営スタッフに直接相談してみよう URL: https://blog.onlive.studio/introduction-support-230 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-10-16 Category: News/Release Summary: 音楽制作をやってみたいけど、誰に、何を依頼したらいいのかわからない…。そんな、音楽制作について右も左もわからないという方へ向け、運営スタッフによる無料のご相談窓口を作りました! ## **音楽制作に踏み出せない方へ** 音楽制作を考えている方で、どのように制作や依頼をスタートさせればいいかわからない方も多いかと思います。 音楽制作をやったことがない方や、プロに依頼したことがない方は、最初の一歩を踏み出すのに少し勇気が要りますよね。 皆さんはこんな悩みはないでしょうか? > **オリジナル曲が欲しいのですが、制作の進め方がわからないので、誰に最初に頼めばいいかわかりません。作曲家ですか?プロデューサーですか?** > **料金の相場がわからないので、どのくらいの予算を用意すればいいのかわかりません。安すぎる金額を提示して失礼になると申し訳ないです。** > **プロフェッショナルに頼める範囲がどこからどこまでかわかりません。自分で作った曲を配信したい場合、ミックスを頼めばいいのですか?マスタリングですか?エンジニアは別ですか?** などなど、初めての音楽制作だとわからないことがたくさんあると思います。 そんなとき、ONLIVE Studioの運営スタッフがご相談に乗ることができます。 以下に、ご相談手順をご紹介します。 ## **ご相談窓口 ご利用手順** ### **1.サイト内に表示されるボタンから、お問い合わせフォームへアクセス** [![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-2f027d55-710a-4321-bc7e-3bd1f5239e06.png)](https://onlivestudio.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=50975627493785&ref=ghost.onlive.studio) [お問い合わせフォーム](https://onlivestudio.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=50975627493785&ref=ghost.onlive.studio)が開きます。 ### **2.「音楽制作のお困りごとはなんですか?」を選ぶ** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-a76ff7e7-9756-465d-81bf-f2fb6b87165c.png) ※もう一つの選択肢である「ご相談窓口」からお問い合わせいただいても問題ございません ### **3.メールアドレスを入力** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-ef83326d-40e2-4860-ae8b-2ce744fa1c29.png) 運営スタッフからご連絡可能なメールアドレスをご記入ください。 ### **4.具体的なお困りごと、制作のご希望を選択肢の中から選ぶ** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-e6552bea-c9c4-444a-9c92-c5817e725e94.png) 今お困りの内容に近いものを選択してみてください。 よくわからない場合は「その他」でも結構です。 ### **5.お問い合わせの概要を件名に入力** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-1a823f79-b4b9-4dc3-9da7-bf2c4fef2b11.png) 件名を入力すると、関連したヘルプページが表示されます。 該当するものがあればぜひご参照ください。 ### **6.お困りごとや制作のご希望内容を、わかる範囲で詳しく入力** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-4a60453c-77dc-4a51-9676-bb68813db18b.png) 後日スタッフから具体的にヒアリングさせていただきますので、簡単な内容で構いません。 箇条書きでもOKです。 ### **7.最後に右下の送信ボタンから送信** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-2d0cc28a-d156-4b21-bcf7-b1d610d72916.png) 数日以内に運営スタッフより、ご記入いただいたメールアドレスに返信があります。 理想の音楽制作に向け、運営スタッフがサポートします。 ## ご相談はこちらから! 以上、ご相談窓口のご利用手順をご紹介しました。 運営スタッフへのご相談は無料です。どんな簡単なことでも構いません。 素敵な音楽制作のサポートができることを、スタッフ一同楽しみにしております。 まずはお気軽にお問い合わせください! お問い合わせはこちらから↓ [![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/Genre--2-.png)](https://onlivestudio.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=50975627493785&ref=ghost.onlive.studio) ご依頼はこちらから↓ [音楽のプロに楽曲制作を依頼できる | ONLIVE Studio ONLIVE Studio は、音楽のプロフェッショナルと、依頼者がマッチングできるサービスです。ONLIVE Studio には、プロデューサー、ミックスエンジニア、スタジオミュージシャンをはじめとした、業界の第一線で活躍している様々な音楽のプロフェッショナルが登録されています。依頼者は自分に合ったプロフェッショナルを検索し、ONLIVE Studio 上で依頼をすることが可能です。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/)](https://onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) --- # 源流を知って DAW の理解を深めよう!シーケンサー、MIDI 、MTR 、ミキサーなど... URL: https://blog.onlive.studio/daw-origins-204 Author: Nami Published: 2025-10-15 Updated: 2025-11-07 Category: Knowledge Summary: DAW (Digital Audio Workstation)が登場して以来、手軽に音楽制作を始められるようになりました。 しかし、DAW を始めてなんとなく打ち込みはできるようになったものの、いまいち理解しきれないと感じている方もいるのではないでしょうか。 この記事では、現在の DAW に大きな影響を与えている、DAW の源流たちをご紹介します。 源流を理解することで、DAW の機能について理解も深まるでしょう。 ## **DAW の基盤を作るものたち** DAW とは、パソコン上で音楽を作るためのソフトウェアのことです。 また DTM とは、パソコン上で音楽制作をすることを言います。 DAW の登場により、 作曲から録音、ミックス、マスタリングまで、音楽制作における完パケまでを一つのソフトで完結できるようになりました。まさに、音楽制作の工程をまるごと実現できるソフトウェアと言えるでしょう。 それでは、DAW はどのような機材たちの存在を集約し、発展してきたのでしょうか。 DAW の源流を、以下の4つの切り口からご紹介します。 - シーケンサー - 音源 - 録音(レコーディング) - ミックス ## **シーケンサー** シーケンサーとは、演奏情報を記録し再生することで、自動演奏が実現する機材やソフトウェアのことです。そのため、DAW もシーケンサーの一つと言えます。 その起源は意外と古く、シーケンサーの歴史に関する記事を探してみると、オルゴールなどの自動演奏装置も、シーケンサーの原型の一つと言えるようです。 現代の音楽で使われているシーケンサーにつながる機材の登場は1960年代のこと。当時はアナログ・モジュラー・シンセサイザーの制御を目的とした、アナログのシーケンサーでした。 シーケンサーは、あくまで演奏情報を記録・再生し、外部の機器に信号を送ることが目的なので、音源は内蔵されていません。そのため、当時は音源モジュールやシンセサイザーなどの外部機器と一緒に使用されることが一般的でした。 また、シーケンサーのデータ入力には、本体のテンキーのほかパソコン用のキーボードを使うことが多く、それが“打ち込み”という言葉の原点になっています。 シーケンサーと音源モジュール等の接続に大きな影響を与えたのが、1983年に誕生した MIDI規格です。 MIDI (Musical Instrument Digital Interface)とは、演奏情報や操作情報を、電子機器やPC間でデータ伝達するための規格。例えば鍵盤を押してから離すタイミング、押した時の強さ、音程...などといった演奏の情報のほか、テンポや音色バンク、ペダルのオンオフなども含まれています。 MIDI規格により、これらの情報をシーケンサーからも送信することが可能になりました。接続には、MIDIケーブルという専用の5ピン端子のケーブルを使い、対応した機材同士をつなぐことで、機器間で簡単に演奏情報の共有が実現できるようになったのです。 DAW 内のシーケンサーは、MIDI を送受信することができ、これまでハードウェアで行っていたこれらのことを、見やすい UI とパソコンという操作性の良さで、簡単に実現できるようになりました。 そして DAW のシーケンサーは、自動演奏によってライブやレコーディング時の演奏を補助してくれるだけでなく、オリジナルのフレーズを生成できるツールとして、音楽制作時のさまざまな場面で活用されているのです。 MIDI については以下の記事で詳しくご紹介していますので、こちらも是非ご覧ください。 [MIDI とは?MIDI できることや、PC へのつなぎ方までご紹介! | ONLIVE Studio blog DTM を行う上で欠かせない存在、それが MIDI です。MIDI のおかげで、私たちは楽器や演奏情報を DAW 上で自在に操作し、音楽制作をスムーズに進められるようになりました。しかし、「MIDI」という言葉を聞いたことがあっても、いまいちよく理解していないという方も多いのではないでしょ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-midi-145)](https://blog.onlive.studio/what-is-midi-145?ref=ghost.onlive.studio) ### **DAW の前進となったソフトたち** 1980年代にコンピューターが普及し始めると、音楽制作にもパソコンを活用しようという試みが始まります。 シーケンサーのソフトウェア化もその一つで、当時普及していたパソコン Commodore 64(コモドール64) 向けに、ドイツの Steinberg は 「Pro-16」 を開発しました。 このソフトは 、MIDI情報を記録・編集することができるシーケンサーでしたが、音源そのものは外部のシンセサイザーを使用する必要があり、コンピューター単体ではまだ音を鳴らすことはできませんでした。 1988年には、Roland から世界初の DTM製品「ミュージくん」という、製品パッケージが発売されます。これは、ハードウェアの音源モジュール(MT-32)と PC9801用の MIDIインターフェース(当時はまだ USB が存在していませんでした)、そしてシーケンサー・ソフトをバンドルしたものでした。 この製品を売り出す際に「DESK TOP MUSIC SYSTEM」という文言が使用され、「DTM」というワードが初めて使用されたとされています。 その後は「ミュージくん」に続き、YAMAHAからは「HELLO!MUSIC!」、KAWAIからは「Sound Palette」など、現在の DAW の原型となる多くのシーケンス・ソフトが発売されていきました。 ## **音源** 前章でお伝えしたように、シーケンサーは、それ自体に音源が内蔵されておらず、外部のシンセサイザーか、「音源モジュール」と呼ばれる様々な音源が入ったハードウェアに接続して、音を鳴らしていました。 現在は DAW に標準で音源が内蔵されていますし、別途買い足すことができるソフトウェア音源が主流ですが、かつては音源もハードウェア主流の時代があったのです。 ### **マルチティンバー音源** マルチティンバー音源とは、同時に複数の音色を出すことができる音源のこと。今となっては当たり前ですが、これに対応していない音源は、2種類以上の音色を同時に鳴らすことができなかったのです。 マルチティンバー音源が実現したのも MIDI規格の恩恵によるもので、シーケンサーのトラックごとに別の音色を割り当てることを実現させるためでした。 現在 DAW で使用できるソフト音源は、基本的にマルチティンバー音源です。 NativeInstruments の KONTAKT や IK Multimedia の SampleTank などですが、それらを、わざわざマルチティンバー音源と認識している人も少なくなったと思います。 ### **GM音源** GM音源とは、別メーカーの MIDI機器間などで、音色マップやコントロール・チェンジに互換性を持たせるために制定した「GM規格」に沿って作られたマルチティンバー音源のことです。 この規格が制定される以前の音源やシンセサイザーは、音色マップの互換性に乏しく、MIDIデータで演奏情報を共有しても、ピアノの音がギターで鳴ってしまうなど、必ずしも同じ音色で演奏されるわけではありませんでした。 この GM規格が定められたことにより、さまざまな機器間での MIDIデータの情報共有に、互換性が担保されるようになったのです。 ## **録音** DAW が登場する以前の録音は、マイクからの音声信号を受ける「コンソール(ミキサー)」と、複数のトラックに録音できる機器「MTR」を使うことが主流でした。 以下は、DAW が登場する前の録音の流れです。 音声入力時 マイク → コンソール → MTR    **MTR(マルチ・トラック・レコーダー)** MTR は、複数の録音ソースを個別のトラックに録音できる機材のことです。MTR を用いた録音を、マルチ・トラック・レコーディングと言いますが、トラック(track)は英語で「走路」や「軌道」といった意味があり、陸上のトラックと同じ意味です。 陸上ではトラックにそれぞれの選手が走るレーンが用意されていますが、音楽におけるトラックも、このレーンと考え方が似ています。 トラックごとに音が割り当てられ、そのトラックが重なり、音楽となるのです。例えばトラック1はピアノ、トラック2はギター...などのように分けてレコーディングすることが可能です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph-----------------------------------------------------------------.png) 上記は磁気テープにマルチ・トラック・レコーディングを行った場合のイメージ図で、1本のテープを複数に分割(データ上で)した上で、それぞれのトラックに同時に、もしくは個別に録音していく仕組みになっています。 マルチ・トラック・レコーダーは、ミキサーから送られてきた複数の音声を、トラックごとに録音できますが、この録音方法が登場する前は、全ての楽器演奏を別々に分けて録音することができませんでした。つまりトラックは1つだったのです。 録音の歴史についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 [レコーディングの歴史 | ONLIVE Studio blog DAW を用いて自宅で簡単に録音を行うこともできるようになった現代ですが、DAW や PC がなかった時代はどのようにレコーディングされていたのでしょうか?録音技術が発達していく流れは、大きく「アコースティック時代」「電気時代」「磁器時代」「デジタル時代」に分けられます。レコーディングの歴 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-recording-history-208)](https://blog.onlive.studio/recording-history-208?ref=ghost.onlive.studio) このマルチ・トラック・レコーディングの考え方が、DAW の根幹になっていると言えます。DAW では、トラック数にほぼ制限がないため、100を超えるトラックを作ることも可能です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-d60de68d-4bbd-4d64-a087-069fbe13c538.png) ## **ミックス** DAW が登場する前のミックスは、すべてハードウェアで行われていました。アナログのミキシング・コンソールで音量や音質を調整し、必要に応じてアウトボードのエフェクトを使用してサウンドメイクを行っていたのです。 これらの工程を、現在はすべて DAW 上の作業で完結させることが可能です。 ### **ミキシング・コンソール(ミキサー)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/caught-in-joy-KhBjIa04XuA-unsplash.jpg) ミキシング・コンソール(ミキサー)は、商業スタジオなどでよく見かける、“卓”と呼ばれる音響機器です。 ミキサーにおける、入力信号の処理系統のことをチャンネルと言いますが、複数チャンネルのオーディオ入出力、各オーディオの調整、またそれらのバランス調整ができます。 各調節が終わったら、MTR に音を送ることで、最終的な音を記録することができます。 ### **ミックス** ミキシング・コンソールの各チャンネルには EQ やフェーダーなど、音を調整する機能が備わっていて、これで各音の音質や音量を調整することができます。 ミキサーの機能は、機種によって違いはありますが、以下のようなものが備わっています。 - EQ - コンプレッサー - ノイズゲート - AUX SUND - パン - ミュート/ソロ - フェーダー ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph----------------------------------------------------------------------.png) チャンネルストリップ例 このようなミキシング・コンソールの考え方が、DAW に取り入れられているのです。 例えば、Logic pro の場合は、以下の画面がそれに当たります。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-e766763b-ca10-4d57-947c-73c02122937d.png) この画面は、「ミキサー画面」と呼ばれ、各トラックの音にエフェクト処理を施すことができ、ミックス作業を行うことが可能です。例えば、Audio FX のところで、 EQ やコンプレッサーなどのエフェクターをインサートし、Pan で音の定位、フェーダーで音量調整など、ミキシング・コンソールと同じような機能を搭載しています。 また、この1チャンネル分を縦に抜き出したものをチャンネル・ストリップと言います。 (チャンネルストリップ例の赤枠で囲われた部分)NEVE や SSL などの大型ミキシング・コンソールでは、搭載されているチャンネル・ストリップが高品質で定評があり、その1本分を抜き出してアウトボードとして使用できるようにしたものも販売されているのです。 当時使用されていたアウトボードは現在ではヴィンテージ品となり、高値で取引されています。 現在はこのような名機もプラグインによって再現され、さまざまなエフェクトを手軽に使えるようになりました。 --- ## **まとめ** 以上、今回は DAW の源流をご紹介しました。 DAW は、今回ご紹介した源流たちがまるっと一つになったソフトウェアです。 作曲から録音、ミックス、マスタリングまで、音楽制作における完パケまでを一つのソフトで完結できるようにさせた、まさに音楽制作の全工程を実現できるソフトウェアと言えます。 そんな DAW の源流を知っていくことで、 DAW の概念への理解も深まるのではなないでしょうか。 ぜひこの記事を参考にして、DAW の理解をさらに深めていただければと思います。 また今回ご紹介したハードウェアが、現在全く使用されなくなったわけではありません。      プラグインは幅が広いラインナップでお値段もお手頃で扱いやすい...一方で、アウトボードや音源モジュールでしか得られないサウンドがありますし、そのキャラクターを追い求めて購入するクリエイターもいます。ハードウェアとソフトウェアにはそれぞれ良さがあり、状況に応じて使い分けているエンジニアやクリエイターも多いのです。 利用者の状況や制作スタイルに合わせて取捨選択ができるのも、現代の良いところですね。 --- # ミックスエンジニア田中"Teppei"邦明氏・エンジニアとしてのキャリア|「自分の音」っていうのを、突き詰めたかった URL: https://blog.onlive.studio/interview-tanakateppeikuniaki-143 Author: Nami Published: 2025-10-08 Category: Interview Summary: ライブレコーディング会社やレコーディングスタジオでのエンジニアを経て、現在はフリーランスのエンジニアとしてご活躍中の田中"Teppei"邦明氏。 80年代からキャリアを積み、これまで玉置浩二さんや中山美穂さんをはじめ、数々のアーティスト作品に携わってきたエンジニアです。 2024年には ONLIVE Studio 主催の楽曲コンテスト『Creators Competition ONLIVE』のミックス部門に参加し、多くの応募作品の中から田中氏のミックスが選出されました。 今回は、そんな田中氏のこれまでのキャリアの歩み、そしてコンテスト参加時のエピソードについて、お話を伺いました。 ## **キャリアについて** **-田中さんは福岡のご出身ですよね?どのようにしてエンジニアを目指されたのでしょうか。** 高校を卒業して、何もつてがないのに「俺はエンジニアになる」と急に思って、それで上京しました。 その時はレコーディングスタジオもまだよく分からなかったので、高田馬場にある「BIGBOX高田馬場」という施設の中にあった「ビクターミュージックプラザ」というスタジオを訪ねてみたんです。そこの人が株式会社SCI っていうライブレコーディングの会社を紹介してくれて。 とりあえず音楽業界に潜りこんだ方がいいかなと思って、まずはそこに入社しました。 ライブレコーディングって、普通はバスみたいなでかい車の中にレコーディングできる機材が積んであって、その車を会場に乗り付けて作業するんですよ。 今でこそ SCI はライブレコーディングの大手になったので、そういったバスはたくさん持っていると思うんですけど、当時はまだなかったんです。 なので楽屋を借りて、そこに機材をセッティングしてレコーディングするっていうスタイルでやっていて。これがすごく勉強になりましたね。それを3、4年ぐらいやりました。 **-ライブレコーディングの仕組みを知らなかったのですが、バスの中がスタジオみたいになってるんですね。** そうそう。そこにライブ会場のマイクとかケーブルを引っ張って繋ぐんですよ。 でも、僕がやってた頃は楽屋を借りるスタイルだったので、車が止められないような会場でも対応できたりして、結構重宝されてました。 **-SCI の後は六本木SEDIC スタジオに移籍されたのだとか?** そうですね。西武が六本木にスタジオを作るってなった時に、 SCI に設計だとか運営に関して協力してくれないかって話があったんです。 教育して人材を派遣する話もあって「これはチャンスだ!」と思って、それが23歳の時ぐらいですかね。六本木SEDIC で、アシスタントエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。 **-アシスタントエンジニア時代はどうでしたか?** 時代が時代ですから、ミュージシャンがすごく怖かったですね(笑)。 今は Pro tools でレコーディングやっていますけど、当時はテープレコーダーで録音していたんですよ。 例えばパンチインでここの一小節だけ録り直すってなった時に、録音するタイミングってリアルタイムで入らないから、普通はその前後も続けて演奏してくれるんだけど、わざとその小節をピンポイントでしか弾かなかったりね(笑)。 ただ当時はアシスタントからミュージシャンやプロデューサーに気に入ってもらえて、簡単な作業から任せてもらえたり...っていうことがあったので、そこは良かったなって思います。 今は昔より予算が減っているので、新人に任せてみるみたいな冒険するようなことは減っていると思うのでね。 **-現在は六本木SEDIC の所属エンジニアを経て、フリーでご活躍されていますが、フリーでやっていこうと思ったきっかけはありましたか?** 六本木都市開発で六本木SEDIC の建物自体を壊すことになって、スタジオがなくなったんです。そこからフリーでやってます。 それが25年前くらいなので、30歳後半からかな? **-フリーになった当初は、どのように案件を増やしていったのでしょうか?** これまでの繋がりのお客さんや、紹介などですね。 HP を作ってからは HP からの問い合わせも多いです。おそらく好きな曲のクレジットを見て名前を検索しているのか、海外からも依頼されたりします。 **-フリーになってからは機材などはどうされているんですか?** レコーディングの場合は、プロフェッショナルなスタジオを借りるので、基本的な機材はスタジオに揃っているので、その機材を使用しています。 ミックスの場合は自宅の機材で完結できますね。 **-現在は Pro Tools がありますが、以前のアナログ時代と感じる違いはありますか?** アナログは、フェーダーの設定を一回バラしちゃったらもう戻せないので、後から「あ、そこちょっと直して欲しいかも」ってなっても、もうできないんですよ。だからみんなも最後まで緊張感持って判断していました。 当時はミックスって1日1曲ぐらいのスケジュールが多かったので、その日が終わったらバラして、次の曲の準備をして...みたいな。 バラしちゃったら元に戻せないので、いつもの環境で確認してから判断したい人はコピーをもらって、一旦自分の家に帰って聴いてから「オッケー!」と電話がかかってくることもありました。 **-今は気軽に修正してもらえますもんね。** その分、なかなか終わらないっていうのはありますよね。 **-下積み時代は大変なこともあったかと思いますが、田中さんの中で一番のモチベーションは何でしたか?** やっぱり「自分の音」っていうのを、突き詰めたかったんだと思います。 山下達郎さんの作品に携わっていた吉田保さんというエンジニアの方がいますが、あの方はやっぱり独特なサウンドですよね。 うちのスタジオにもよく来てくださっていて、アシスタントについた時に何か技術を盗めないかなと思って見てました。 みんな帰った後に吉田さんが調整したテープを聞き直して、ああやってたなぁ、こうやってたなぁ、とかって再現してみたり。 でも、そもそも基準が違うんですよね、きっと。だから真似してみて、ちょっと同じような感じになってるなって思ったりもするけど、やっぱり何か違うんです。 こういうのって、教えようと思っても教えられるものじゃなかったりしますしね。 ## **ご参加された『Creators Competition ONLIVE』ミックスコンテストについて** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/10/data-src-image-3d2a1e7a-3ae7-423f-98f2-02149ca00227.png) **-田中さんは ONLIVE Studio主催の楽曲コンテスト『Creators Competition ONLIVE』(※1)のミックス部門にもご参加くださっていましたよね。** そうですね。確か案内のメールが来て、こんなことやってんだ〜と思って、それでちょっと興味があったので応募してみました。 何人ぐらい参加してたんですかね? (※1)ONLIVE Studio主催の楽曲コンテスト。 田中氏が参加された第一弾では avex所属の人気シンクロアクロバットパフォーマー・佐藤三兄弟初のオリジナル楽曲を「作詞作曲コンテスト」、「アレンジコンテスト」、「ミックスコンテスト」の全3部門で開催された。 [SNS総フォロワー数320万人!avex 所属のシンクロアクロバットパフォーマー「佐藤三兄弟」初のオリジナル楽曲コンテストを3部開催! | ONLIVE Studio blog エイベックス・マネジメント・エージェンシー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 白取 輝知、以下 avex) 所属のシンクロアクロバットパフォーマー「佐藤三兄弟」初のオリジナル楽曲の3部構成のコンテストを、サウンドオンライブ株式会社(本社所在地:東京都世田谷区 代表取締役:宮西 洋充 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogasu ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-news-release-sato-triplets-contest-141)](https://blog.onlive.studio/news-release-sato-triplets-contest-141?ref=ghost.onlive.studio) **-ミックスは 25 名参加されていました。** そうでしたか。それぞれの音は全然違うものですか? **-全然違いました!同じ曲を他の方のミックスで聴くことってないですもんね。田中さんは、『Change My Life』をミックスするにあたってのイメージって何かありましたか?** まずは彼ら(佐藤三兄弟)がどういうことやってるのかっていうのをちょっと調べてみて、こんな感じに聞かせた方がいいんじゃないかなっていうのはイメージしていました。 ダンスチューンだったので、踊りながら歌うならやっぱりリズムがはっきりした音作りしないとダメだなっていうのはまず頭にあったと思います。 あとは事務所が avex だったので、事務所の特色も考えたりもしましたね。 田中さんのミックスが選ばれた楽曲、佐藤三兄弟『Change My Life』 **- 田中さんがこれからやりたいことはありますか?** 才能のある方の手助けをできればいいかなと思ってます。 ネットだと、地球上どこにいても出会える可能性はあるわけですからね。 --- ## **まとめ** これまで様々な有名アーティストの楽曲を支えてきたエンジニアでも、始めはつてのないところからスタートし、自らの力でキャリアを築いてきたというその歩みは、多くの人の背中を押すのではないでしょうか。  ONLIVE Studio のコンテスト『Creators Competition ONLIVE』にもご応募いただいたり、ご自身の音を追求されている姿など、常に「音」に興味を持ち、探求心を持って取り組む田中氏の姿勢は非常に印象的でした。 田中氏が選考された ONLIVE Studio 主催の楽曲コンテスト『Creators Competition ONLIVE』についてはこちら▼ 『Creators Competition ONLIVE』詳細 [SNS総フォロワー数320万人!avex 所属のシンクロアクロバットパフォーマー「佐藤三兄弟」初のオリジナル楽曲コンテストを3部開催! | ONLIVE Studio blog エイベックス・マネジメント・エージェンシー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 白取 輝知、以下 avex) 所属のシンクロアクロバットパフォーマー「佐藤三兄弟」初のオリジナル楽曲の3部構成のコンテストを、サウンドオンライブ株式会社(本社所在地:東京都世田谷区 代表取締役:宮西 洋充 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogasu ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-news-release-sato-triplets-contest-141)](https://blog.onlive.studio/news-release-sato-triplets-contest-141?ref=ghost.onlive.studio) 『Creators Competition ONLIVE』結果発表 [ONLIVE Studio 主催コンペ選考結果発表!avex 所属シンクロアクロバットパフォーマー佐藤三兄弟の初オリジナル楽曲を手掛けるのは?! | ONLIVE Studio blog 2024年7月〜11月にかけて開催された楽曲コンテスト『Creators Competition ON LIVE』。この度、avex による選考を経てついに楽曲が決定しました! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-sato-triplets-contest-announcement-of-results-155)](https://blog.onlive.studio/sato-triplets-contest-announcement-of-results-155?ref=ghost.onlive.studio) ONLIVE Studio を通じて、田中氏に依頼があった事例を以下の記事で取り上げています。 名古屋で活動するシンガーソングライターのヒラウチマイさんから、田中氏にミックスの依頼をした事例となっています。ぜひ合わせてご覧ください。 ONLIVE Studio活用事例紹介〜ヒラウチマイ『でんぐりがえし』 [ONLIVE Studio活用事例紹介〜ヒラウチマイ『でんぐりがえし』 | ONLIVE Studio blog ONLIVE Studio での出会いから生まれた楽曲をご紹介!名古屋で活動するシンガーソングライターのヒラウチマイさんが8月27日にリリースした新曲『でんぐりがえし』の制作にあたり、ONLIVE Studio を活用してミックスエンジニアである田中”Teppei”邦明さんへミックスとマス ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-hirauchimai-218)](https://blog.onlive.studio/interview-hirauchimai-218?ref=ghost.onlive.studio) 田中"Teppei"邦明氏へのご依頼はこちらから可能です。 [Kuniaki”Teppei”Tanaka | ONLIVE Studio 1983年 株式会社SCI入社1988年 六本木セディックスタジオに出向 レコーディングエンジニアとしてキャリアスタート。1999年 六本木都市開発によりスタジオ閉鎖を期に退社。 フリーのミキシング・レコーディングエンジニアとして活動開始。 現在に至る。 私が携わった作品の詳細はホームページに掲載させて頂いてます。https://tepshome.web.fc2.com/work/work.html ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/Teppei)](https://onlive.studio/user/Teppei?ref=ghost.onlive.studio) ## **田中"Teppei"邦明氏プロフィール** エンジニア歴40年以上となるベテランエンジニア。 これまで玉置浩二や中山美穂などの数々のアーティスト、数々のヒット作品を手掛ける。 生年月日:8月24日 出身:福岡県 出身校:福岡県立大牟田北高等学校 趣味:家庭菜園 音楽以外での目標:現状維持 --- # 世界の有名ビッグ音楽フェスをご紹介 URL: https://blog.onlive.studio/world-famous-music-festivals-200 Author: Nami Published: 2025-10-01 Updated: 2025-10-02 Category: Column Summary: 春から秋にかけて開催されることが多い音楽フェス。 多くの音楽フェスは毎年の恒例として開催され、その時期になると世界からビッグなアーティストたちが集まり、音楽を楽しむために国内外から人々が来場します。 日本でも FUJI ROCK FESTIVAL のような大規模なものから、京都大作戦のようにロックに特化したものなど、様々なフェスが充実しています。 この記事では、世界各国で行われている有名ビッグ音楽フェスをご紹介。 音楽好きのみなさんは必見です! ## **ポップス全般** ### **Coachella(コーチェラ)at アメリカ・カリフォルニア** アメリカのカリフォルニア州の南、コーチェラ・バレーで毎年4月に開催される音楽フェスです。 開催当初は2日間の開催でしたが、現在は2週間に渡って合計6日間開催されています。 このフェスは1999年から20年以上続いており、ロック、HIP-HOP、最近では K-POP など、様々なジャンルのアーティストが集まります。今注目のフレッシュなアーティストからベテラン勢まで、幅広いラインナップも特徴です。 音楽はもちろんのこと、会場にはインスタレーション作品などのアートであったり、様々な種類のグルメを堪能できることも、来場の楽しみの一つです。 ![group of person standing on green grass field](https://images.unsplash.com/photo-1505224628533-c4fc42c389e0?crop=entropy&cs=tinysrgb&fit=max&fm=jpg&ixid=M3wxMTc3M3wwfDF8c2VhcmNofDF8fENvYWNoZWxsYXxlbnwwfHx8fDE3NTkyODMyMTh8MA&ixlib=rb-4.1.0&q=80&w=2000) Photo by [Andrew Ruiz](https://unsplash.com/@andrewruiz?ref=ghost.onlive.studio) / [Unsplash](https://unsplash.com/?utm_source=ghost&utm_medium=referral&utm_campaign=api-credit) 2025年のヘッドライナーは Lady Gaga(レディー・ガガ)、Green Day(グリーン・デイ)、Post Malone(ポスト・マローン) Travis Scott の(トラヴィス・スコット)と、豪華ラインナップ。 また、サプライズが多いのも Coachella の特徴で、当初予定になかった大物アーティストの出演が突然発表されたり、有名アーティストが別のアーティストを呼んで思わぬコラボレーションを行うこともあります。 2025年を例に挙げると、Benson Boone(ベンソン・ブーン)のステージでは Queen のギタリスト Brian May(ブライアン・メイ)を迎え、『Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)』を演奏。さらに Charli XCX(チャーリー・XCX)のステージでは Lorde(ロード)と  Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)、Troye Sivan(トロイ・シヴァン)と共に『brat era』を披露したり...などなど。 豪華なコラボレーションやサプライズ登場は毎年来場者を湧かせています。 日本からも様々なアーティストが出演しており、2025年には XGが 、2024年には Number_i や YOASOBI、Awich、新しい学校のリーダーズ、初音ミsクが出場しています。 第一線のアーティスト達が集う、エンターテイメント大国アメリカで開催される、最大級フェス Coachella。 公式YouTubeチャンネルからステージの無料生配信が行われており、日本からでもライブを視聴することが可能です。 現地に行くのはなかなか難しいという方は、是非来年のコーチェラを YouTube で見てみるのはいかがでしょうか? ### **Glastonbury Festival(グラストンベリーフェスティバル)at イギリス・サマセット** イギリスのサマセット州ピルトンに位置する、Worthy Farm(ワージー・ファーム)で夏に開催される音楽フェスです。 広大な農場が開催場所となっており、自然に囲まれた中で音楽を楽しむことができます。 ![group of people on grass field under sunny day](https://images.unsplash.com/photo-1472653816316-3ad6f10a6592?crop=entropy&cs=tinysrgb&fit=max&fm=jpg&ixid=M3wxMTc3M3wwfDF8c2VhcmNofDR8fEdsYXN0b25idXJ5JTIwRmVzdGl2YWwlMjB8ZW58MHx8fHwxNzU5MjkxMjM1fDA&ixlib=rb-4.1.0&q=80&w=2000) Photo by [Aranxa Esteve](https://unsplash.com/@aranxa_esteve?ref=ghost.onlive.studio) / [Unsplash](https://unsplash.com/?utm_source=ghost&utm_medium=referral&utm_campaign=api-credit) 1970年から続く歴史あるフェスで、初回開催前日にギターの神様で知られる Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)がこの世を去ったことを受け、そのトリビュートの側面を持ちながら開催されました。 開催当時は時代的にもロックバンドの出演が多かったフェスですが、現在ではポップ、HIP-HOP などジャンルを問わず世界で第一線で活躍しているアーティストが集まり、Coachella に次ぐ大きなフェスティバルとして有名です。 2025年のヘッドライナーは、the 1975(ザ・ナインティーン・セブンティファイブ)、Neil Young(ニール・ヤング)、Olivia Rodrigo(オリヴィア・ロドリゴ)でした。 また、グラストンベリーという土地は、ケルト神話やアーサー王伝説との結びつき、さらにイギリス最古級の修道院があることから、神聖なパワースポットとしても有名です。これを理由に世界中から訪れる人も多いようです。 その土地にちなんでか、Glastonbury Festival の名物であるピラミッドステージは、グラストンベリーとストーンヘンジのレイライン(※)に設置されているんだとか。 このイベントは、チャリティ団体へ寄付を行うための資金集めにも取り組んでおり、NHS Somerset Charity や UNHCR をはじめとした、慈善団体に寄付を行っています。 これまでに590万ポンド (日本円でおよそ12億程度)もの寄付を行ってきたことが、Glastonbury Festivalのホームページに記載されています。 [Worthy Causes](https://glastonburyfestivals.co.uk/worthy-causes/?ref=ghost.onlive.studio) その他にも、2019年からは敷地内での使い捨てプラスチック使用を禁止するなど、環境保護の取り組みも進めています。 大規模な自然、ケルト神話にも登場する神聖な土地で、様々な音楽を楽しめるフェスです。 なお、農場という土地柄もあり、土地の休養のため、数年ごとに休催年が設けられます。 ちなみに、Glastonbury Festival は、日本の FUJI ROCK FESTIVAL のモデルになったフェスでもあります。 (※)古代の遺跡は地理的に直線上にあるという仮説があり、その直線のことを指す。 出典:[Sunday in pictures|Glastonbury Festival](https://www.glastonburyfestivals.co.uk/news/sunday-in-pictures-10/?ref=ghost.onlive.studio) ### **Rock in Rio(ロック・イン・リオ)in ブラジル・リオデジャネイロ** ブラジルのリオデジャネイロで不定期に開催されるフェスです。 本拠地はリオデジャネイロですが、ポルトガル・リスボンやスペイン・マドリードでも開催されたことがあり、現在までリオでの開催は10回、その他都市も合わせて合計19回開催されています。 初回の開催は1985年で、10日間にわたり開催され、AC/DC(エーシー・ディーシー)、Queen(クイーン)、YES(イエス)、Iron Maiden(アイアン・メイデン)、Rod Stewart(ロッド・スチュワート)など豪華アーティストが出演しました。 名前にもある通り、ロックバンドが多数出演するのが特徴でしたが、近年ではポップ路線のアーティストも多数出演しており、音楽の総合的なフェスとして楽しめます。 2024年のラインナップは、Mariah Carey(マライア・キャリー)や Travis Scott(トラヴィス・スコット)、Imagine Dragons(イマジン・ドラゴンズ)、Ed Sheeran(エド・シーラン)、Katy Perry(ケイティ・ペリー)、DJ Snake(ディージェイ・スネーク)など。また、開催40周年ということもあり、南米で活躍するアーティストが多数出演し、南米の音楽シーンを世界に紹介しました。 会場にはジェットコースターや観覧車などのアトラクション、食べ物、ゲーム...など様々なエンターテイメントがあり、一日中楽しむことができるでしょう。 このフェスで特に有名な演奏が、初回開催時に Queen が熱演した『Love of My Life』です。 約30万人の観客が集まり、『Love of My Life』を観客と大熱唱し、このステージは伝説的なライブとなりました。 また、Rock in Rio は社会貢献も活動的に行っています。 例えば、二酸化炭素の排出量を減らす取り組みとして、イベント終了後に会場で使われた資材を廃棄せず、希望する団体に譲渡し、再利用・再配布する仕組みを作るなど、環境に配慮した活動をしています。 そのような活動もあり、環境や経済、社会に与える影響を管理することで持続可能なイベントを実現するための国際標準規格(ISO 20121)の認証を2013年に取得し、サステナビリティなイベント運営として認められています。 ### **その他有名音楽総合フェス** - Lollapalooza(ロラパルーザ)at アメリカ・イリノイ - SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)at アメリカ・テキサス - Splendour in the Grass(スプレンダー・イン・ザ・グラス)at オーストラリア・ニューサウスウェールズ ## **EDM** ### **Tomorrowland(トゥモローランド)at ベルギー・アントワープ** 毎年7月にベルギーのアントワープ州にあるブームで開催される、EDM 最大級のフェスです。 2005年から開催され、今年で20周年を迎えます。 数多くの有名 DJ が集まるため、世界中から来場者が集まり、チケットは毎年即完レベルなんだとか。 2025年には、Alok(アロック)、Amber Broos(アンバー・ブロース)、Charlotte De Witte(シャーロット・デ・ウィッテ)、Amelie Lens(アメリー・レンス)、Martin Garrix(マーティン・ギャリックス)、Swedish House Mafia(スウェディッシュ・ハウス・マフィア)、David Guetta(デヴィッド・ゲッタ)などが参加し、豪華メンバーが勢揃い。 ![blue and white fireworks](https://images.unsplash.com/photo-1577045629710-8e0bd30c1a03?crop=entropy&cs=tinysrgb&fit=max&fm=jpg&ixid=M3wxMTc3M3wwfDF8c2VhcmNofDF8fFRvbW9ycm93bGFuZHxlbnwwfHx8fDE3NTkyODM2NzF8MA&ixlib=rb-4.1.0&q=80&w=2000) Photo by [Daniels Joffe](https://unsplash.com/@ydaniels?ref=ghost.onlive.studio) / [Unsplash](https://unsplash.com/?utm_source=ghost&utm_medium=referral&utm_campaign=api-credit) また、このフェスは毎年テーマが設けられており、テーマに合わせた豪華で芸術的なステージ、装飾、照明、さらには花火、レーザーショーなどといった演出、このようなステージの世界観も没入感があると定評があります。 2025年のテーマは「Orbyz」。 > ([Tomorrowland](https://www.tomorrowland.com/?ref=ghost.onlive.studio)より引用:)氷でできた魔法の世界を舞台に、巨大な氷冠の下に長年存在してきた隠れたコミュニティが解き放たれます。 [Tomorrowland is opening up a whole new world in 2025 with the brand-new theme ‘Orbyz’ Tomorrowland Belgium 2025 will take place from July 18-20 and July 25-27. Pre-Registration starts on December 5. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Tomorrowland is opening up a whole new world in 2025 with the brand-new theme ‘Orbyz’ ![](https://www.tomorrowland.com/home/media/Z0cYB5bqstJ970Su_TL25-THEME-ANNOUNCEMENT-SocialAssets-YouTube_No-text.png?auto=format,compress&rect=0,48,2560,1344&w=2400&h=1260)](https://www.tomorrowland.com/home/article/tomorrowland-belgium-2025-theme/?ref=ghost.onlive.studio) 同年にはこのテーマを基に作家と手を組み、書籍・コミック化しています。 伝説的なフェスが映画化するなどはありますが、フェスのテーマが書籍・コミック化とは、唯一無二の例なのでは? [BOOK THE SPIRIT OF LIFE - ENGLISH](https://store.tomorrowland.com/products/book-the-spirit-of-life-english?ref=ghost.onlive.studio) [COMIC BOOK THE ODES OF ORBYZ](https://store.tomorrowland.com/products/the-odes-of-orbyz-comic-book?ref=ghost.onlive.studio) Tomorrowland は全16ステージほどあり、メインステージに加え、何となくジャンル(トランス、エレクトロハウス、テックハウスなど...)で分かれているステージもあるため、聴きたいジャンルごとにも楽しめるようです。 また、チケットを購入すると、宝箱のような箱が自宅に届きます。 その中にはブレスレットが入っており、そこに Suica のようにお金をチャージをすることで、会場内でタッチ決済して物を購入することができます。余ったお金は返金されるようで、快適にフェスを楽しむことが可能です。 世界最大級の EDMフェスでありながら、フェスに行く前から、そして行った後まで!まテーマの世界観を楽しめる、そんなフェスです。 また、Tomorrowland はかっこいい After Movie にも定評があります。 このムービーを見たら、行ってみたくなること間違いなし! ### **その他有名EDMフェス** - EDC Las Vegas (イーディーシー・ラスベガス)at アメリカ・ネバダ - Ultra Music Festival Miami(ウルトラ・ミュージック・フェスティバル・マイアミ)at アメリカ・フロリダ ## **JAZZ** ### **Montreux JAZZ Festival(モントルー・ジャズ・フェスティバル)at スイス・ヴォー** スイスのヴォー州にあるモントルーで夏に毎年開催されるフェスです。出演者はジャズやソウル、ブルースが中心ですが、最近はロック、ポップス、HIP-HOPも取り入れており、様々なジャンルを楽しむことができます。 2025年には、Chaka Khan(チャカ・カーン)や Neil Young(ニール・ヤング)、Diana Ross(ダイアナ・ロス)、Benson Boone(ベンソン・ブーン)、Raye(レイ)などが登場し、大御所アーティストから、今注目の若手まで押さえられたラインナップです。日本からは藤井風も出演しました。 11ステージ中6ステージはなんと無料...!フラッと立ち寄り気ままに音楽を楽しむことができます。 メインステージであるレイクステージ、カジノステージは有料です。 このフェスの初年度は1967年で、歴史のあるフェスです。 これまでにNina Simone(ニーナ・シモン)や Elton John(エルトン・ジョン)、Prince(プリンス)、Deep Purple(ディープ・パープル)など伝説的なアーティストが出演。 数々の歴史的なライブが繰り広げられてきた舞台となっています。 Bill Evans(ビル・エヴァンス)が Montreux Jazz Festival での演奏を収録し1968年にリリースした『At The Montreux』は、グラミー賞を受賞し、このフェスを一躍有名にさせました。 他にも、Deep Purple の名盤『somoke on the water』は、1971年にカジノステージで演奏していた Frank Zappa(フランク・ザッパ)のコンサート中に起きた火災をもとに、作られたと言われています。 さらに、アルプス山脈とレマン湖に挟まれたその立地も、魅力の一つです。 ![castle by the sea under blue sky](https://images.unsplash.com/photo-1510480248785-c4483daedb19?crop=entropy&cs=tinysrgb&fit=max&fm=jpg&ixid=M3wxMTc3M3wwfDF8c2VhcmNofDF8fENoaWxsb24lMjBDYXN0bGV8ZW58MHx8fHwxNzU5Mjg3MjEyfDA&ixlib=rb-4.1.0&q=80&w=2000) Photo by [Ricardo Gomez Angel](https://unsplash.com/@rgaleriacom?ref=ghost.onlive.studio) / [Unsplash](https://unsplash.com/?utm_source=ghost&utm_medium=referral&utm_campaign=api-credit) 昨年できたメインステージ「レイクステージ」では、綺麗な湖をバックに演奏を楽しめる、なんとも素敵なロケーションです。 レイクハウスでは、ジャムセッションが見れることも大きな特徴です。 プロからアマチュアまで参加するこのこのセッションは、深夜から翌日の朝まで行われ、有名なミュージシャンが来ることもしばしば。夢の共演が見れるかもしれません。 また、本拠地スイス以外でもサンパウロ、デトロイト、アトランタ、シンガポール、モナコ、そして現在は東京、マイアミ、蘇州など世界中で行われています。 ### **その他有名JAZZフェス** - **New Orleans Jazz & Heritage Festival(ニューオーリンズ・ジャズ & ヘリテッジ・フェスティバル)at アメリカ・ルイジアナ** --- ## **まとめ** 以上、今回は世界のビッグフェスティバルをご紹介しました。 世界最大級となると、そのフェス期間中エリア一帯がまるでテーマパークのようですね。 また、Rock in Rioでの Queen の『Love of My Life』や Montreux JAZZ Festival での Bill Evans の『At The Montreux』など、歴史に残る演奏が生まれるのもフェスの良いところです。そんな歴史的なパフォーマンスに遭遇できたら最高ですよね。 フェスでは美味しいフードもあったり、その土地の自然も楽しめると思うので、海外旅行も含めて是非足を運んでみてはいかがでしょうか。 --- # レコーディングの歴史 URL: https://blog.onlive.studio/recording-history-208 Author: Nami Published: 2025-09-24 Updated: 2026-05-25 Category: Knowledge Summary: 今は、DAW を活用し、自宅で手軽に録音ができる時代になりました。しかし、コンピューターが存在しなかった時代は、どのように音を記録していたのでしょうか? 本記事では、録音技術が発達していく歴史を、アコースティック時代・電気時代・磁気時代・デジタル時代の4つに分け、録音技術の進化が音楽文化に与えた影響を見ていきましょう。 ## **録音技術が誕生する前** 録音技術が生まれたのは、19世紀に入ってからです。それより前の時代では、人々が音楽を楽しむためには、自ら楽器を演奏するか、演奏が行われる場所まで行く必要がありました。そのため、この時代の作曲家にとって、創作の最終的なゴールは、生演奏にありました。 また、音楽を記録し後世に伝える手段は、口承、あるいは楽譜のみであり、音そのものを保存するという概念は存在していませんでした。 ## **アコースティック時代(1800年代後半頃〜)** レコーディング黎明期は、まだ電気を使った録音技術が存在しませんでした。そのため、この時代は音のエネルギーを利用して記録していたのです。 ### **蓄音機の発明(1877年〜)** 古くから録音の発明は行われてきましたが、実用的な録音技術を世界で初めて開発したのは、有名な発明家である Thomas Edison(トーマス・エジソン)です。 エジソンが発明した蓄音機は、フォノグラフと呼ばれます。フォノグラフは以下の仕組みで音を記録しました。 **蓄音器での録音プロセス** 1.集音:大きなホーンに向かって音を出し、その振動を奥の振動板へ集める 2.伝達:振動板に連動した針が、音の強弱に合わせて細かく動く 3.記録:回転する円筒(シリンダー)の表面を針が上下に削り、物理的な溝として記録する ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/call-me-fred-w6VjH-DYu0s-unsplash.jpg) 写真では付いていませんが、円筒の上に取り付けられた部品の先にホーンが設置されます。 この時代のレコードは、現在のような円盤ではなく、円筒型でした。 当時の録音はまだ十分ではなく、低音域はほとんど捉えられず、ノイズも多い状態でしたが、音が保存できるという事実は世界に衝撃を与えました。 また、ドラムなどの大きな音は、針飛びの原因となるためカウベルやウッドブロックに置き換えるなど、蓄音機と相性の良い楽器構成に再構築されました。 レコーディングの際も、ホーンに限りなく近づいたり、逆に大きすぎる音は針が飛ばないようにのけぞったりと、演奏者には、独特の動きが求められました。レコーディングするのも一苦労ですね。 さらに、音の複製技術がなかった初期は、同じ曲のレコードを作るために、演奏家が何度も演奏するか、蓄音機を何台も並べて一斉に回すしかありませんでした。 ### **レコード産業の開始(1880年代後半〜)** 改良ポイントがたくさんあった初期の蓄音器。 1888年、Emil Berliner(エミール・ベルリナー)という発明家が、既存の蓄音器のデメリットを改良し、現代のレコードの原型となる円盤型のレコードを発明します。私たちが“レコード”といって思い浮かべる形の先駆けですね。 彼はさらに、レコードの金型となる“スタンパー”を発明しました。このスタンパーの発明により、1回の演奏から大量コピーが可能となり、レコード産業が本格的にスタートしました。 ちなみに、1910年頃までのレコードの売り上げのほとんどがクラシック音楽でした。 1917年、 Original Dixieland Jass Band(オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンド)によって初めてジャズがレコーディングがされました。さらに1920年には、 Mamie Smith(メイミー・スミス)の「Crazy Blues」が、黒人歌手による録音として初の大ヒットを記録。同時期に Scott Joplin(スコット・ジョプリン)が確立したラグタイムなどの新しいジャンルも人気を博し、ポピュラー音楽(ここではクラシック以外の流行歌を指す)が広く世間に浸透していくこととなりました。 ### **蓄音機による音楽の変化** 蓄音機が登場するまでは、ライブによる演奏が基本だったため、長い尺の音楽が主流でした。しかし、初期のレコードは2〜3分程度しか録音できなかったため、クラシックなどの長い曲の場合は、分割して収録せざるを得ませんでした。これが、後のポピュラー・ソングが1曲3分前後になったルーツだと言われています。 また、これまでは演者は舞台で活躍していたため、多少のミスよりもカリスマ性や情熱的な演奏が求められていましたが、繰り返し聴かれることを前提とした、ミスのない正確な演奏が重視されるようになりました。 ## **電気時代(1920年代中盤頃〜)** ### **電気を使った録音の開始(1925年〜)** 1925年頃からマイクロフォンやアンプなどの電気技術を活用した録音へと大きな転換を迎えました。マイクが捉えた音の振動を電気信号に変換し、アンプで増幅してレコードに刻む...といったプロセスにより、録音の精度は劇的に向上しました。 この技術革新により、低音域や高音域のキャプチャが可能となり、音が極めて明瞭で高品質になりました。 また、マイクによって小さな音でも拾うことができるようになったことで、表現の幅が広がったのです。 電気時代では複数本のマイクを使うことができるようになりました。 各マイクの信号はミキシング・コンソールへまとめられ、現代で言う BUS のように、1つのトラックにまとめられてレコードに刻まれました。しかし、録音後に編集を加えることはまだできなかったため、文字通りの一発録りという、極限の緊張感の中、演奏が行われていたのです。 ### **サウンド・エンジニアの誕生** アコースティック時代では、全員が一斉に演奏した音をホーン部分(蓄音機のラッパの部分)で直接集めていたため、ミックスやマスタリングという概念は存在していませんでした。 しかし、マイクが登場したことで、複数のマイクを立てて各楽器の音を拾い、それらを集約してレコードに書き込むことが可能となりました。 この、複数の音をバランスよくまとめるという作業が必要になったことで、現代の“エンジニア”に通じる役割が誕生したのです。 ### **ラジオの登場** 1920年代中頃にラジオが登場すると、“無料で音楽が聴ける”ようになったことで、レコード産業の地位が脅かされました。さらには世界大恐慌が追い打ちをかけ、当時の多くのレコード会社は撤退や合併、買収を余儀なくされました。 ## **磁気テープ時代(1930年代〜)** 1930年代、ドイツにて磁気テープが発明されました。 磁気テープ録音は、音の電気信号を磁気の強弱に変換し、磁性体を塗布したテープに記録する仕組みです。 第二次世界大戦を挟んだため、この技術が世界的に普及したのは戦後のことでした。 磁気テープによる録音は、それまでの“電気録音”に比べて音質が飛躍的に向上し、長時間の録音も可能にしました。 最大の変化は、編集ができるようになった点です。これまでは一度ミスをしたり、納得がいかなければ、最初から録音し直すしかありませんでしたが、磁気テープでは特定の箇所をカットしたり、別のテイクと繋ぎ合わせたりすることが可能になりました。これにより、音楽制作の自由度は劇的に向上しました。 当初は磁気テープが露出した“オープンリール式”が主流でしたが、1960年代半ばには、持ち運び可能なカセットテープが登場し、録音技術はより身近でコンパクトなものへと進化していきます。 この時代、ロックンロールのスターである Elvis Presley (エルヴィス・プレスリー)の人気によって、若者のレコード消費が加速しました。さらに1960年代には The Beatles(ザ・ビートルズ)が登場し、その傾向はさらに拍車がかかることとなります。 ### **マルチ・トラック・レコーディング(1950年代〜)** 1950年代、Les Paul(レス・ポール)によって、マルチ・トラック・レコーディングが誕生。 これは、すべての楽器を一度に録音するのではなく、別々のトラックに音を個別に記録し、それらを重ねていく手法です。 Les Paul と聞いて Gibson社のギターを思い浮かべる方も多いでしょう。彼はそのギターの生みの親であるだけでなく、ギタリスト、そして優れたエンジニアや発明家としても活躍した人物でした。 ### **ステレオ録音(1930年代〜)** ステレオ録音の試みは1930年頃から本格的に始まり、1940年にはディズニーの映画『ファンタジア』にて採用されました(当時はステレオではなく3チャンネル)。 その後、1957年には、アメリカにて初の商用ステレオLPレコードが発売されました。 ### **ミキシング・コンソールの登場(1950年代〜)** 1950年代半ば、マルチ・トラック・レコーディングの普及と足を並べるように、ミキシング・コンソールも広く活用されるようになりました。 1958年には、 Abbey Road Studio(アビー・ロード・スタジオ)に伝説的な名機、 REDD.17 が導入されます。このコンソールは、その後のビートルズをはじめとする数々のアーティストたちの名盤を生み出し、音楽史にその名を刻むこととなりました。 ## **デジタル時代(1970年代〜)** デジタル録音システムの先駆けは、1967年に日本の NHK技術研究所によって開発されました。その後、1971年には DENON(デノン)が世界初の商用デジタル録音を成功させています。 蓄音機器からテープへと進化を遂げてきたアナログ録音に対し、デジタル録音が持つ大きな利点は、何度でも劣化なく再現が可能という点にあります。 アナログ録音の場合、ディスクやテープという物理的な媒体に記録するため、媒体そのものが劣化すると、音質を元に戻すことはできません。しかし、音をデジタル・データに置き換えることで、半永久的に同じ音を再現できるようになったのです。 アナログとデジタルの違いを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 [アナログとデジタルの違いって?音楽制作で必要な基礎知識 | ONLIVE Studio blog しばしば耳にする「アナログ」と「デジタル」。しかし、それぞれの違いがよく分からないという方も多いのではないでしょうか。アナログとデジタルの違いは、 音楽制作をする上で知っておきたいトピックです。本記事では初心者の方向けに、アナログとデジタルの違いについて、やさしく解説します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-difference-between-analog-and-digital-162)](https://blog.onlive.studio/difference-between-analog-and-digital-162?ref=ghost.onlive.studio) このデジタルの出現により、音楽制作コストの削減にも貢献しました。 全編デジタル録音された初のヒットアルバムは1979年にリリースされた Ry Cooder(ライ・クーダー)『Bop 'Till You Drop』として知られています。 ### **CD の発売(1982年〜)** 1970年代、 Philips(フィリップス)と SONY(ソニー)の共同開発によって CD が誕生しました。1982年に世界で初めて商業発売された CDは、Billy Joel(ビリー・ジョエル)の『52nd Street』だったとされています。 また、現在はあまり見かけなくなりましたが、デジタル黎明期の1984年ころからは、録音、ミックス、マスタリングの各工程がデジタルかアナログのどちらで行われたかを示す“SPARS”コード(ADD や DDD など)が CDジャケットに記載されていました。 ### **DAW の登場(1980年代〜)** 現在、私たちが馴染んで使っている DAW (デジタル・オーディオ・ワークステーション)もデジタル録音の一形態です。 1989年に、Digidesign(現Avid)社が、 DAW の前身となるソフト「Sound Tools」を発売しました。DAWとは、パソコン一台で録音から編集までの音楽制作を可能にしました。 その普及により、自宅でもレコーディングが可能となり、自室で楽曲を完成させるベッドルーム・アーティストという言葉が生まれました。自宅から世界的な大ヒットを生み出す時代へと繋がっていきました。 --- ### **まとめ** 若い世代の方々にとっては、“レコード”や“マルチトラック・レコーディング”、あるいは「CD」でさえも、あまり馴染みがないかもしれません。 しかし、現代のDAW の設計思想や基本的な操作は、こうした過去のレコーディング技術に基づいています。例えば、ミキサー画面の構成やBUS の概念、さらにはアナログ特有の温かみのあるサウンドを再現するプラグインも存在などがその証拠です。 こうした録音技術の変遷を知ることで、点在していた音楽の知識が一本の線で繋がり、理解がより深まるのではないでしょうか? 今回触れた”現代のDAWに受け継がれている技術”についても今後は別記事で紹介したいと思います。ぜひお楽しみに! --- # エレキギターはじまりの歴史 URL: https://blog.onlive.studio/history-of-electric-guitar-179 Author: Nami Published: 2025-09-19 Category: Gear Summary: 時には派手なギターソロ、時にはリズムを支えるバッキングなど、エレキギターは様々な音楽ジャンルにおいて欠かせない楽器です。 では、エレキギターはどのように誕生したのでしょうか? この記事では、エレキギターのはじまりの歴史をご紹介します。 (本記事に挿入されているギター写真はそれぞれのイメージです。文中の年代のモデルとは関係ありません) ## **音量の大きいものを求めて** 1920年代、アメリカではビッグバンドジャズが流行しはじめました。ビッグバンドジャズとはその名の通り、大編成で演奏されるジャズのことです。 大編成のバンドの中では、楽器の構造に依存した音量しか出せない従来のアコースティックギターでは音が埋もれてしまいました。 そのため、より大きなギターの音量を求める需要が高まり、エレキギターの開発に向けた取り組みが活発になっていったのです。 1930年代に入ると、テキサスのギタリスト George Beauchamp(ジョージ・ボーチャム)が、弦の振動を電気信号に変換して増幅する「ピックアップ」を考案し、エレキギターの原型を生み出しました。さらに、彼と共同で Rickenbacker (リッケンバッカー)社が「フライ・パン(Frying Pan)」という商品名で商用販売を開始しました。このモデルは、エレキギターの先駆けとなった楽器です。 ただし、このギターは「スティール・ラップギター」という位置付けで、膝の上に載せて演奏するものであり、まだ現代でイメージされるエレキギターとはまだ異なる形をしていました。 ## **ホロウボディのエレキ化** 「フライ・パン(Frying Pan)」が登場した後、その技術を伝統的なスパニッシュギターに応用する試みが行われました。 1930年代中頃には、Gibson(ギブソン)社から「ES-150」が発売され、これは商業的に初めて成功を収めたエレキギターとされています。 ただし、このギターは「ホロウボディ」と呼ばれる中が空洞の構造を持っていたため、ハウリングが発生しやすいという特徴があり、実用化されてもなお課題も多く残されていました。 ## **音響をより良く!ソリッドギターへの試み** ### **1950年 Fender社 Esquire(Telecaster)** より良いサウンドを実現するため、「ソリッドボディ」によるエレキギターの開発が技術者たちによって進められました。 ソリッドボディとは、空洞を持たないボディのことです。 1950年代には、Fender(フェンダー)社が Esquire(エスクワイヤ) を発売。このモデルは、実用的に普及した最初のソリッドボディ・エレキギターの一つとされています。 発表当時はこれまでのホロウボディと違うその見た目から「雪かき用のスコップのようだ」と揶揄されたと、公式HP に記されていますが、結果的にこのギターは歴史に名を刻む存在となりました。 Esquire には発売当初、ピックアップが1基のモデルと2基のモデルが存在しており、その後、1基のものは Esquire、2基のものは Broadcaster(ブロードキャスター) と名付けられました。 しかし、この「Broadcaster」という名前は当時 Gretsch(グレッチ)社が販売していたドラムの商品名と重なっていたため、1951年に改名され、現在の Telecaster(テレキャスター) という名称が誕生しました。 ちなみに、この「Telecaster」という名前は、当時テレビの普及が始まっていたことから、「Television(テレビジョン)」の「Tele」に由来しているといわれています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/chris-hardy-BzYERpsTi6c-unsplash.jpg) ### **1952年 Gibson社 Les Paul** ギタリストであり発明家でもあった Les Paul(レス・ポール)も、早くからソリッドボディ・エレキギターの開発に取り組んでいました。 市販はされませんでしたが、1940年ごろにはパイン材のブロックで作られた The Log(ザ・ログ) というモデルをすでに制作しており、この試作機を Gibson社に持ち込んだものの、当時は受け入れられなかったといわれています。Gibson社は老舗メーカーとして伝統的なギター製作を堅実に続けていたため、ソリッドボディ・ギターに対しては慎重な姿勢をとっていたのです。 しかし、競合である Fender社のソリッドボディ・ギターが普及し始めると、Gibson社にもプレッシャーがかかり、1952年についに Les Paulモデルとしてソリッドギターを発売しました。 このギターは、一度は門前払いした Les Paul のアイデアを取り入れると同時に、人気ミュージシャンであった彼の名前を冠することで、シグネチャーモデルとして販売されたのです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/viacheslav-volodin-lG3pmZOjKmw-unsplash.jpg) #### **余談〜** Les Paul は2009年にこの世を去りました。 1997年に放送されたアメリカのビール「Coors(クアーズ)」の CM に Les Paul が出演している CM がかっこいいので、みなさんにシェアします。 [https://youtu.be/DDxCQ7oJJZ8?si=1bzYtrEd6POV9tUK](https://youtu.be/DDxCQ7oJJZ8?si=1bzYtrEd6POV9tUK&ref=ghost.onlive.studio) ## **ロックンロールの流行** 1950年代、エレキギターはさらに普及していきました。 この頃のアメリカでは「ロックンロール」という音楽ジャンルが確立し始めていました。 ロックンロールについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 [ロックンロールとは?〜ロック史の始まり | ONLIVE Studio blog みなさんは、音楽ジャンルにおけるロックンロールをご存知ですか?ロックンロールは、ロックの原点であり、歴史的にみても重要な音楽ジャンルです。今回の記事では、ロックンロールの誕生とその影響についてご紹介します。ロックが好きな方も、音楽ジャンルについて学んでいる方も、ぜひ参考にしてください。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-rock-and-roll-123)](https://blog.onlive.studio/what-is-rock-and-roll-123?ref=ghost.onlive.studio) このロックンロールにおいて、エレキギターは欠かせない存在となりました。 また、それまでリズムバッキングを担うことが多かったギターは、ロックンロールのアーティストたちによってフィーチャーされ、主役級の楽器へと押し上げられていきました。 ### **1954年 Fender Stratocaster** 現在でも人気モデルとして知られる Stratocaster(ストラトキャスター)。 このギターは1954年に発売され、初めて「コンター・ボディ」が採用されました。 コンター・ボディとは、演奏時に体へフィットしやすいように施されたボディ加工のことです。 また、「シンクロナイズド・トレモロ・ユニット」が搭載されたのも特筆すべき点でしょう。 シンクロナイズド・トレモロ・ユニットとは、ギターに取り付けられたアームを操作することで音程に揺らぎを加え、ビブラートをかけられるユニットのことです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/simon-weisser-phS37wg8cQg-unsplash-1.jpg) ### **1958年  ハムバッカーピックアップの登場** Gibson社の Les Paul には、当初は P-90 と呼ばれるシングルコイルが搭載されていました。しかし、このシングルコイルにはノイズが発生してしまうという欠点があったのです。 このノイズを軽減するべく、Gibson社の従業員であった Seth Lover(セス・ラバー)らによって開発が行われ、最初のハムバッカー・ピックアップが開発されました。 このハムバッカー・ピックアップは、当時特許を出願していたため、裏面には「Patent Applied For」と記載されており、その頭文字をとって「P.A.F」と呼ばれるようになりました。 この「P.A.F」を搭載したギターであるサンバースト・レスポールは1958 〜 1963年の間に発売され、今では語り継がれる名機として、ピックアップ単体でも高値で取引がされています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/vincent-dagenais-BDMC-DcSSDs-unsplash.jpg) ## **ロックミュージシャンとギター** 1960年代に入ると、ロックが大きな人気を集め、The Beatles(ビートルズ)や The Rolling Stones(ローリング・ストーンズ)といったバンドの登場により、エレキギターはさらに注目されるようになり、同時に、ミュージシャンたちによるギター表現も大きく広がっていきました。 特に Jimi Hendrix(ジミ・ヘンドリックス)は斬新なサウンドメイクで知られ、エレキギターの可能性を大きく切り開いた存在です。彼の革新的なトレモロアームの使い方は、想定している使い方と違うと、設計者であるレオ・フェンダーを怒らせたという逸話も残っています。 エレキギターによる表現はさらなる追求がされていったものの、エレキギター自体の基本構造やサウンドの幅、デザインなどはこの頃からあまり大きな変化はありません。そのためエレキギターは1960年頃に既に基本的な構造が完成されたとされています。 --- ## **まとめ** 以上、今回は初期のエレキギターの歴史についてご紹介しました。 今回は1960年までの Fender と Gibson を中心にご紹介しましたが、同時期から Gretsch社や Rickenbacker社、1960年以降にもIbanez社、70年代後半には Jackson社、80年代にはPRS guitar など、現在に至るまでに様々なギターメーカーが多種多様のエレキギターを作成していきました。 また、エレキギターは同じモデルであっても時代が進むにれて改良が加えられていたり、古いギターだと当時しか使えなかった素材が用いられたりするなど、製造年代によって細部が異なります。この違いは、当然音の違いにも繋がります。そのため、ヴィンテージギターを求める人もいたり、特定の年代のギターを再現した復刻版が販売されることもあるのです。 「一見すると見た目は同じなのに、名前や値段が全然違う「ヴィンテージギターって何?」といったギター好きじゃないとなかなか知らない部分も、歴史を知ることで何となくイメージがついたのではないでしょうか。 このようにギターだけではなく、歴史を知ることで「今」を知ることができます。以下の記事ではドラムの歴史もご紹介しているので是非合わせてご覧ください。 [ドラムの進化史:軍楽隊に始まり、ジャズ・ロックへ | ONLIVE Studio blog ドラムは、楽曲を構成する上で欠かせない楽器です。ヒットチャートに乗っている楽曲を聞いてみると、ほとんどの曲にドラムが入っていることが分かるでしょう。では、ドラムはどのようにして現在のようなスタイルに変遷していったのでしょうか?その歴史を辿ると、ジャズ〜ロックの歴史と密接に関わっていることが ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-drum-set-history-177)](https://blog.onlive.studio/drum-set-history-177?ref=ghost.onlive.studio) --- # ONLIVE Studio × 日本アーティスト協会主催のフリーライブ「下北沢 SOUND ON LIVE!」弾き語り出演者を発表! URL: https://blog.onlive.studio/event-soundonlive-227 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-09-19 Category: News/Release Summary: ONLIVE Studioと、アーティストのキャリア支援を行う日本アーティスト協会が開催するフリーライブイベント「下北沢 SOUND ON LIVE!」。多くのアーティストの皆さんにご応募いただいた弾き語りステージの、出演者が決定いたしました! 音楽のプロフェッショナルに制作を依頼できるプラットフォーム、ONLIVE Studioと、アーティストのキャリア支援を行う日本アーティスト協会が、下北線路街 空き地にて「下北沢 SOUND ON LIVE!」を開催します。 音楽をはじめとする豊かな文化の根付く下北沢から発信することで、音楽アーティストの活動を応援する目的のイベント。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/akichi_shibafu.jpg) 会場:下北線路街 空き地 この度募集していた、弾き語りステージでパフォーマンスしていただくアーティストが決定いたしました。たくさんのご応募、ありがとうございました。 40組を超える自薦・他薦の応募の中から、フレッシュな魅力を放つ弾き語りアーティスト10組が抽選により決定。当日は音楽制作のプロフェッショナルも登壇します。 プロ・アマ問わず会場に集まるすべてのアーティスト・クリエイターが、直接つながる交流の場を作ります。 さらに、イベントの模様はオーディエンス参加型メディア「Mudia」にて後日配信予定。視聴者は弾き語りアーティストに投票・応援ギフトを贈ることができ、お気に入りのアーティストを継続的に応援できます。 ご来場の皆さんも一体となって楽しめるイベントを目指していますので、どなたもお気軽にご来場ください! ## 出演アーティスト ### 弾き語りステージ出演者 【第一部】 Miyari & seiyA / うつりか /  Sesiru / 石原良(otonagi) / 雛果ゆう  【第二部】 瀬梨亜 / Yuya / yumenouragawa / むしゃくしゃピルエット / HANATAVA (KU-NEL MYMY)  ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/Frame-4.png) ### 音楽制作プロフェッショナル 畠山拓也(プロデューサー・クリエイティブディレクター)/ 羽柴秀吉(プロデューサー・  作曲家 ・アレンジャー)/ 有田清幸(ドラマー・プロデューサー)/ 平賀伸明(プロデューサー・作曲家・アレンジャー)/ 粟飯原友美(マスタリングエンジニア)/ 伊藤勇気(プロデューサー・ドラマー・ミックスエンジニア) ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/Frame-132.png) ### MC ガリバー宇田川 ## **開催概要** ### **ライブイベント『下北沢 SOUND ON LIVE!』** ****日程:2025年10月19日(日)**** ****時間:【第一部】14:00〜16:00【第二部】17:00〜19:00**** ****会場:下北線路街 空き地**** ****入場料:無料**** **▼イベント特設 Webサイト** [下北沢 SOUND ON LIVE! 2025 下北沢のカルチャーが好きな弾き語りアーティスト集まれ! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)下北沢 SOUND ON LIVE! 2025 ![](https://event.soundonlive.com/ogp.png)](https://event.soundonlive.com/?ref=ghost.onlive.studio) **▼イベント特設 Instagram** [https://www.instagram.com/skz.soundonlive/](https://www.instagram.com/skz.soundonlive/?ref=ghost.onlive.studio) ## **「日本アーティスト協会」とは?** 特定非営利活動法人 日本アーティスト協会は、アーティスト本来の活動支援のほか、兼業支援もおこなうアーティスト専門支援機関です。アーティストには生計を立てる方法を、企業には若手人材との接点を提供します。 音楽や動画の制作のほか、イベント企画、教育機関への講師派遣、教育コンテンツの制作、SNSや広告の運用など、低コストで依頼が可能です。 ### 兼業アーティスト支援サービス「アーティストジョブ」オフィシャルサイト [https://artistjob.mystrikingly.com/](https://artistjob.mystrikingly.com/?ref=ghost.onlive.studio) 働きたいアーティストと若手人材を採用したい企業をマッチング。フルタイムで働きながら夢を追うアーティストを支援しています。ITリテラシーが高く離職率が低いエンタメ人材が一般職でも活躍しています。 ### 兼業支援事例 ボカロP ×  IT企業 エンジニアドラマー × 動画クリエイター作曲家 × コンサル会社 マーケターダンサー × 小売業 営業シンガーソングライター × デザイン会社 広報シンガー × 芸能事務所 マネージャー (その他 アルバイト、フリーランス多数) ## **「ONLIVE Studio」 とは?** ONLIVE Studio は、音楽のプロフェッショナルに楽曲制作の依頼ができるサービスです。 当サービスには、プロデューサーやミックスエンジニア、スタジオミュージシャンなど、さまざまな音楽プロフェッショナルが登録されており、依頼者は自分にぴったりのプロフェッショナルを検索し、ONLIVE Studio 上で簡単に音楽制作の依頼ができます。 ONLIVE Studio は、音楽を愛し情熱を捧げる方達へ活躍の場を提供、さらに音楽クリエイターとプロフェッショナルの間に新たな架け橋を築くことで、音楽業界の活性化を目指しています。 ### **ONLIVE Studio サービスサイト** [https://onlive.studio/](https://onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) ### **登録プロフェッショナル例** 作曲家 / 作詞家 / アレンジャー / ミュージシャン / シンガー / ビートメイカー / プロデューサー / ミックスエンジニア / マスタリングエンジニア... etc. ### **依頼例** ・自分で演奏できない楽器の録音を依頼したい ・曲のアレンジを依頼したい ・レコーディングした楽曲のミックスを依頼したい... e.t.c. ### **ONLIVE Studio オウンドメディア「ONLIVE Studio blog」** [https://blog.onlive.studio/](https://blog.onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) --- # ONLIVE Studio活用事例紹介〜ヒラウチマイ『でんぐりがえし』:ミックスエンジニア 田中”Teppei”邦明氏 URL: https://blog.onlive.studio/interview-tanakateppeikuniaki-222 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-09-17 Updated: 2025-11-21 Category: Interview Summary: ONLIVE Studio での出会いから生まれた楽曲をご紹介!シンガーソングライターのヒラウチマイさんが8月27日にリリースした新曲『でんぐりがえし』の制作にあたり、ONLIVE Studio を活用してミックスエンジニアである田中”Teppei”邦明氏へミックスとマスタリングを発注。 今回は田中氏に、依頼を受注した経緯、どんなイメージでミキシング、マスタリングしたのかを聞きました。 作詞作曲:ヒラウチマイ サウンドプロデュース:北條弘大 ミックス:田中”Teppei”邦明 [https://onlive.studio/user/Teppei](https://onlive.studio/user/Teppei?ref=ghost.onlive.studio) 名古屋で活動するシンガーソングライター、ヒラウチマイさんの楽曲『でんぐりがえし』。 こちらの曲のミックスとマスタリングは、ONLIVE Studio を介して、田中”Teppei”邦明さんに依頼して完成しました。 ヒラウチマイさんのインタビューはこちらからご覧ください。 [ONLIVE Studio活用事例紹介〜ヒラウチマイ『でんぐりがえし』 | ONLIVE Studio blog ONLIVE Studio での出会いから生まれた楽曲をご紹介!名古屋で活動するシンガーソングライターのヒラウチマイさんが8月27日にリリースした新曲『でんぐりがえし』の制作にあたり、ONLIVE Studio を活用してミックスエンジニアである田中”Teppei”邦明さんへミックスとマス ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-hirauchimai-218)](https://blog.onlive.studio/interview-hirauchimai-218?ref=ghost.onlive.studio) 今回はエンジニアの田中さんに、プロフェッショナルの目線での楽曲制作への取り組み方をお聞きしました。 ## 依頼の受け方について **-ご依頼は普段どのように受けていらっしゃいますか?** ホームページを見て連絡をくれる方が多いです。国内はもちろんですが、海外からも来ますね。 **-そういった方たちは、田中さんの個人名で検索して来られるんですか?** 恐らくそうですね。 日本の音楽が今海外で流行っているので、きっと CD のクレジットを見て検索して来ているんだと思います。 今はメジャーの仕事をやるよりもそっちのほうが楽しいですね。 これまでだったら絶対知り合わなかった人と知り合えたり、こんな才能がまだ埋もれてるんだっていう出会いもあるので。 今は、レーベルなどに所属していなくても発信する場所がいっぱいあるから、個人でやっている人もどこで火がつくかわからない時代ですよね。 **-メジャーレーベルからの依頼もあるんですか?** あります。でも今はあんまりやってないです。 僕がメジャーレーベルからの仕事をやってた頃のディレクターは偉くなっちゃったり、退職していたりするので。 違う方向で依頼を受けてみようとネットで受付し始めたら、意外と面白くて。 **-今回のマイさんの依頼を受けた時はどうでしたか? ** このサービスで本当に依頼って来るんだって思いました(笑) マイさんのプロデューサーの北條さんから問い合わせが来て、「自分でミックスしたんだけどあんまりうまくいかなくて」という内容で相談をもらいました。そのときに音源ももらったと思います。 **-逆に音源を聞かず受ける場合もあるんですか?** あります。 **-楽曲のクオリティやジャンルに関係なく、依頼は受けているのでしょうか?** そうですね。クラシック、ジャズや演歌、なんでも受けていますよ。 ## 今回の楽曲制作について **-『でんぐりがえし』の音源を聴いた最初の印象はいかがでしたか?** 完成されてるなという印象でした。アレンジもすごく面白かったですし。 マイさんの歌詞も、言葉選びが面白いですよね。 日常の喜びを歌っている感じが、シャンソンに近い。ああ、なんか楽しいんだろうなっていうことが、彼女の歌声や歌詞から伝わってくるので、聴いているこっちも楽しくなってくる。 **-そこからどういった仕上がりをイメージされてミックスしたのですか? ** ほとんど感覚でやっていくので最初に何かをイメージすることは特にはないんですが、歌ものだったら歌が一番よく聞こえる状態、歌が一番入るような仕上がりにすることを心掛けていますね。 歌を邪魔するようなオケのバランスだったら台無しになってしまうので。 **-声の特徴に合わせたアプローチはあるんですか?** 難しい質問ですね(笑)。ボーカリストってみんなそれぞれ特徴がありますから。 声質に対して何かをするというより、勝手に手が動く感覚ですね。 エンジニアってみんなそうだと思うけど、自分の中に絶対的な基準があるんだと思うんですね。それぞれ違う基準なんだろうけど。 だからアーティストとの相性に寄るところはすごくあるんじゃないかな。 ミュージシャンでもありますよね?上手い下手ではなく、演奏が好きとか合うとかで選ぶことが。 アナログ卓でミックスしていた頃の話なんだけど、まずいつも通りフェーダーで楽器のバランスを調整して、全部印をつけてから、一旦全部ゼロに戻して、次に目隠ししてミックスしてみたんですね。そうしたら、ほぼ同じ印のところにフェーダーを合わせていたんですよ。そのときに、耳で判断している絶対的な感覚があるんだなと思いました。 なのでいつも、最初は自分の感覚を信じてやってみて、あとはクライアントとアーティストの意見を聞きながら調整していきます。 **-今回は、マイさんや北条さんから修正依頼はありましたか?** 細かい調整はありましたけど、 大枠ではオッケーって感じでした。 でもやり取りは文章だけで表情も見えないので、実際どう思ってるかはわからなかったです(笑) **-さっきお話しされてたようにオンラインでのやりとりや新規顧客から依頼が来た際には、相手の反応に不安になることもあるんですか?** 割り切ってやってるけど、たまに不安になることもあるかな。 面と向かってやっていれば1分で終わるような作業が、なかなか伝わりにくかったり、こっちも上手く返せないもどかしい感じになる時はありますね。 今までのメジャーとの仕事だと、ミックスチェックの時もアーティストやディレクターがみんなスタジオに集まって一斉に聴く環境があったので、話は早かったですよ。 **-そういう意味ではたくさんの人たちの中で聞いてもらうのと、データを送って反応を待つのは、心持ちがちょっと違いますよね。** そうですね。だから今でもドキドキしますよ。それは対面でもそうだけどね。 データだと、半日反応がこなかったりすると「なんかダメだったのかな」と不安になる(笑) **-少ないヒントや受け取った音源の中から、その人が理想とする音を返すことが必要かと思うのですが、今回マイさんからはメジャー感のある音にしてみたいというオーダーがあったと聞きました。** そうですね、一応そのことも頭の片隅には入れておりました。ただ最初はやっぱり、自分の尺度でやっていかないとわかんなくなっちゃうんで、それで進めてみて、あとから修正を入れていくような流れでしたね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/teppei-33.jpg) ## ONLIVE Studio を使ってみて **-サービスを使ってみた感想や今後期待することがあれば教えてください。** ONLIVE Studio には、映像クリエイターの登録はないんですよね? 今は音楽にも映像がないと広まっていかない時代なので、そっちもカバーできたらいいのかなって思いました。 あとは、レーベルを作るのもいいですよね。ここでクリエイター同士を引き合わせて、発売して、ミュージックビデオも作って、それで、エンジニアにも少し著作権を分配できると、新しいフォーマットになるんじゃないでしょうか。 **-そういう一つのモデルを作れたら面白いですね。** そうですよね。それは他にやってるところはないんじゃないかな。 曲を作ったら、そのあとどうすればいいかわからないっていう人も結構いると思うので、レーベルにしてケアをしてあげられると良いですよね。 **-最後に、音楽制作に取り組んでいるクリエイターの皆さんに向けて、制作にあたってのアドバイスがあれば教えていただけますか。** 楽しんでやるのが一番良いんじゃないかな。 たまに、人の意見とか全く聞かない人がいるんですけど、まあそれはそれで、自分の世界の中だけでやっていくならいいんだろうとも思います。でも、人に聞いてもらいたいとか良いものを作りたいという気持ちがあるなら、いろんな人と交流を持っていろんな意見を取り入れていくのが良いと思います。 音楽って、いろんな人と繋がって化学反応を起こして、良いものになっていくだろうから。 楽しく、信念を持って。楽しくないとできないと思うし、楽しくないといいものもできないから。楽しんでください。 --- ## まとめ 今回は『でんぐりがえし』の制作についてのお話を、ミックス・マスタリングエンジニアの視点から、田中さんにお聞きしました。 エンジニアのプロフェッショナルがミキシングに取り組むときの考え方は、普段なかなか聞く機会のないお話だったのではないでしょうか。「自分の感覚を信じる」というエピソードが印象的でした。 いろんな人と繋がっていくことで、良い作品ができると話してくださった田中さん。 あなたも、ぜひ ONLIVE Studio で信頼できるプロフェッショナルを探してみてください! 田中”Teppei”邦明さんにミックスの依頼をしてみたい方は、ONLIVE Studio からお問い合わせをしてみてくださいね! [Kuniaki”Teppei”Tanaka | ONLIVE Studio 1983年 株式会社SCI入社1988年 六本木セディックスタジオに出向 レコーディングエンジニアとしてキャリアスタート。1999年 六本木都市開発によりスタジオ閉鎖を期に退社。 フリーのミキシング・レコーディングエンジニアとして活動開始。 現在に至る。 私が携わった作品の詳細はホームページに掲載させて頂いてます。https://tepshome.web.fc2.com/work/work.html ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/Teppei)](https://onlive.studio/user/Teppei?ref=ghost.onlive.studio) ## 田中”Teppei”邦明氏プロフィール エンジニア歴40年以上となるベテランエンジニア。 これまで玉置浩二や中山美穂などの数々のアーティスト、数々のヒット作品を手掛ける。 生年月日:8月24日 出身:福岡県 出身校:福岡県立大牟田北高等学校 趣味:家庭菜園 音楽以外での目標:現状維持 プロに依頼する前に、運営スタッフに相談することも可能です。 ご希望をお伝えいただければ、最適な進め方とプロをご紹介します。 ご相談窓口はこちら↓ [![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/----------.png)](https://onlivestudio.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=50975627493785&ref=ghost.onlive.studio) --- # 音楽制作の手助けになる AIツールをご紹介 URL: https://blog.onlive.studio/ai-music-tools-for-beginners-209 Author: Nami Published: 2025-09-10 Updated: 2026-05-14 Category: Gear Summary: 近年、AI(人工知能)の進化は目覚ましく、音楽制作の現場においてもその技術 を活用したさまざまなツールが登場しています。 “これから楽曲制作を始めてみたい”と考えている方にとって、こうしたツールは制作のハードルを下げてくれる一つの選択肢となるでしょう。 この記事では、音楽制作における AIツールと、その活用事例を紹介します。自身のスタイルに合ったツールを見つけるための参考にしてみてください。 ## **AI とは?** AI とは、Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)の略称で、日本語では“人工知能”と呼ばれます。人間が行っている知的な作業をコンピューターで再現する技術を指します。 近年では、機械学習により、コンピューター自らが大量のデータを解析し、パターンやルールを学んでいくことが可能となりました。 ## **楽曲制作においても進化する AI** AI はこの数年で加速度的に成長を遂げています。 音楽業界もその例に漏れず、現在では、作曲、編曲、ミックス、マスタリングまで、活用できる様々な AIツールが開発されているのです。 2025年の夏ごろに話題となった”The Velvet Sundown”というバンドは、わずか数週間というスピードで月間100万回再生を突破し注目を集めました。 当初 、プロジェクト側は AI による生成であることを公表しておらず、AI 生成による疑惑を否定していましたが、ジャケット写真やサウンドから違和感を感じたリスナーの間で“AI で作られた音楽なのでは?”という疑惑が浮上。物議を醸す結果となりましたが、現在は AI 生成であることを認め、Spotify の詳細情報欄に、作曲、ボーカル、ビジュアルは全て AI によって生成されていると明記されています。 この例からも、AI音楽は私たちの身近になってきたことがわかります。 ですが、全て AI で音楽を作ることはおすすめできません。(詳しくは“AI で楽曲生成をする場合の注意点”にて後述) 本記事では、あくまで“楽曲制作をする際の手助け”として、AI ツールをご紹介しています。 ## **AI を音楽に活用するなら?** 楽曲制作において最も重要なのは、作り手自身の感性から生まれる“0から1”のアイディアです。AI はあくまで、そのアイディアを形にするプロセスを補助し、自分一人では気づけなかった視点を示してくれるツールに過ぎません。 この章では、制作の手助けとして活用できるシーンを紹介します。 ### **楽曲制作の進行をしてもらう** “曲を作りたいけど、イメージをどう具現化すればいいか迷ってる”というとき、 AI に相談することができます。 たとえば、作詞作曲はできたけど、次のアクションはどうすればいいのか、プロに依頼する場合はどんな依頼先があるかなどを相談することができます。 ### **自分の苦手分野を手助けしてもらう** 自分の知識や経験が及ばない部分を補完する形で、 AIツールを活用することもできます。  “作詞作曲はできる”人は、コード進行の選択肢を提示してもらったり、ミックスやマスタリングといった専門的な知識が必要な工程での解析結果を参考にして、サウンドを整えることができます。 ### **アイディア出しの壁打ち** AI を壁打ち相手にすることは、楽曲の方向性を客観的に捉え直すために有効です。自分では選ばないような意外なアイディアを提案してくれるかもしれません。それをそのまま採用するのではなく、アイディア出しのきっかけとして利用するのがよいでしょう。 ## **楽曲制作で活用できる AIツールをご紹介** #### **Chat GPT** 対話型の AIチャットボットです。 こちらが質問した内容に対して、チャット感覚で回答してくれます。 こちらのサービスは、作詞〜作曲のアイディア出し、またプロジェクトの進行まで、幅広く活用することができます。 たとえば、“メロディと歌詞はあるけど、この先楽曲を配信するには何をすれば良い?”などを質問してみると、その後の道筋を教えてくれるでしょう。イメージとしては、音楽の先輩に質問をする...のようなイメージに近いかもしれません。 このような活用方法は、他にも Google社が提供する Gemini、Anthropic社が提供する Claude などのツールでも行うことができます。 [ChatGPT|OPEN AI](https://openai.com/ja-JP/chatgpt/overview/?ref=ghost.onlive.studio) #### **LANDR Composer ** 主にコード進行の生成に役立つ AI作曲支援ツールです。 様々なコード進行を生成してくれたり、自分好みに変更することもできます。 コード進行を作るのが苦手という方におすすめです。 [LANDR|LANDR Composer – AIコード進行ジェネレーター](https://www.landr.com/ja/plugins/landr-composer?ref=ghost.onlive.studio) #### **Suno AI Music** Suno AI は、作詞、作曲だけではなく、ボーカル生成まで、まるっと楽曲を生成してくれる楽曲 AIサービスです。 頭の中にあるイメージを伝えることで、指示に沿ったサウンドを生成してくれます。生成したサウンドはそのまま使用するのではなく、あくまでイメージする楽曲の方向性の壁打ちとして、またアレンジのバリエーションを試したい時として活用すると良いでしょう。 [Suno | AI Music](https://suno.com/home?ref=ghost.onlive.studio) #### **Neutron 5** iZotope社が提供する、AIミキシングプラグインです。 AI が楽曲のトラックを解析し、各トラックの音量バランス、さらには EQ やコンプレッサーなど、その楽曲に最適な音色調整を提案してくれます。 作編曲はできたけど、ミックスが分からないという方におすすめです。 [Neutron 5 - iZotope Japan|iZotope.jp](http://izotope.jp/?ref=ghost.onlive.studio) #### **Ozone11** こちらも iZotope社が提供する、AIマスタリングプラグインです。 楽曲を解析し、AI がその楽曲に合わせて最適なマスタリング処理を提案してくれます。 提案を元に自分好みに調整も可能なため、AIマスタリングの定番プラグインとなっています。 [Ozone 11 - iZotope Japan|iZotope.jp](http://izotope.jp/?ref=ghost.onlive.studio) #### **DAW の AI機能** 近年では、AI 機能を導入した DAW も登場しています。たとえば、Apple社が提供する DAWソフト Logic Pro には、AIを活用した“Session Player”と“Stem Splitter”という機能が搭載されています。 Session Player は指定したコードやメロディーから自動で伴奏を生成してくれる機能です。一方、Stem Splitterは読み込んだオーディオをパートごとに分離できる機能で、こちらはリミックス制作や耳コピの際に便利です。 また、Image-Line Software社の FL Studio 2025 には、AIチャット機能 Gopher が搭載されており、チャット形式で操作方法や楽曲制作について相談しながら進めることができます。 このように、DAW に組み込まれる AI 機能をサポートとして活用してみるのも良いでしょう。 ## **AI で楽曲生成をする場合の注意点** AI は膨大なデータをもとに学習して楽曲を生成しています。その便利さの一方で、権利関係や法整備については現在進行形で議論が続いており、利用には細心の注意が必要です。 2024年には、アメリカの大手レコード会社3社(Warner Music、SONY Music、UNVERSAL Music)が、 AI の学習に無断で楽曲を使用したとして、Suno などの楽曲生成AI サービスを提訴しました。 その後、2025年には Warner Music Group と Suno がライセンスパートナーシップを締結し、和解に至りました。これを受けて2026年には、適切に権利処理がなされた新モデルが発表されています。しかし、その他2社との訴訟は現在も継続中です。 このように、AI に関する法整備がまだ整っていない背景も、理解する必要があります。 AI サービスを利用して生成した楽曲の著作権は誰に帰属するのか?は、利用するサービスごとに規約が異なるため、必ず事前に利用規約を確認しておくことが重要です。楽曲を商用利用可能かどうか、クレジット票が必要かどうかなど、公開・配信する前に、最新の規約を必ずチェックしておきましょう。 --- ## **まとめ** 以上、今回は楽曲制作の初心者でも活用できる AIツールの現状と向き合い方について紹介しました。 現在、音楽制作をサポートするAI ツールは多岐にわたり、日々進化し続けています。 ご自身のニーズに合う AIツールを、イメージする形にするための補助として、あるいは制作のハードルを下げるための道具として試してみると良いでしょう。 AI を活用していく中で、もっと追求したい、自分のアイディアをプロのクオリティまで引き上げたいと思ったら、プロフェッショナルに依頼してみるのも一つの選択肢です。  ONLIVE Studio では、経験豊富なプロフェッショナルに、直接楽曲制作の依頼ができますし、プロデュースやレッスンの受注も行っています。 音楽制作で行き詰まったり、さらに上を目指したくなった場合は、ぜひ ONLIVE Studio を活用してみてください。 [音楽のプロに楽曲制作を依頼できる | ONLIVE Studio 音楽制作に特化したマッチングサービス。公開依頼でプロから提案を受け取るか、プロを検索して直接依頼。作詞・作曲・ミックス・レコーディングなど幅広く対応。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og)](https://onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) --- # ONLIVE Studio活用事例紹介〜ヒラウチマイ『でんぐりがえし』 URL: https://blog.onlive.studio/interview-hirauchimai-218 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-09-05 Updated: 2025-11-21 Category: Interview Summary: ONLIVE Studio での出会いから生まれた楽曲をご紹介!名古屋で活動するシンガーソングライターのヒラウチマイ氏が8月27日にリリースした新曲『でんぐりがえし』の制作にあたり、ONLIVE Studio を活用してミックスエンジニアである田中”Teppei”邦明氏へミックスとマスタリングの依頼を発注。 今回依頼することになった経緯、信頼する仲間との音楽活動の進め方などを聞きました。 作詞作曲:ヒラウチマイ サウンドプロデュース:北條弘大 ミックス:田中”Teppei”邦明 [https://onlive.studio/user/Teppei](https://onlive.studio/user/Teppei?ref=ghost.onlive.studio) 名古屋で活動するシンガーソングライター、ヒラウチマイさんの楽曲『でんぐりがえし』。 こちらの曲のミックスとマスタリングは、ONLIVE Studio を介して、田中”Teppei”邦明さんに依頼して完成しました。 地元名古屋で信頼する音楽仲間と制作を続けているマイさんと、サウンドプロデューサーとしてマイさんの活動に関わる北條弘大さんに、今回の依頼に進むことになった経緯、また日頃の制作の進め方などについてお話いただきました。 ## 今回の楽曲制作について **-まずは『でんぐりがえし』の制作の経緯について教えてください。** **マイ**:この曲は、現在制作中のアルバムに収録予定の一曲で、先行配信シングルです。 **-今回のアルバム制作には、アレンジャー・プロデューサーとして北**條**さんが制作に関わっていますが、基本は一人で活動されているんですよね?** **マイ**:はい。 これまでは一人で活動費用を貯めながら制作していて、自分なりにクオリティの高いものを作りたかったのですが、そうすると作品の発表ペースがすごく遅くなってしまい、なかなかアルバムまでを作れていなかったんです。 **-では、アルバム制作に取り組むのは今回初めて?** **マイ**:初めてです。私は CD 世代で、小学生の頃には買ってもらったアルバムを何回もリピートして聴く習慣があったので、自分の音楽もそうやって聴いてもらうことに憧れがあって。 それと、私はクオリティの高い作品をたくさん生み出していきたい気持ちが強くて、そんな話を北條さんや周りの人に話したら後押ししてもらえたので、アルバム制作にチャレンジしてみることにしました。 **-元々北條さんとマイさんはどのような繋がりで?** **北條**:僕は元々ヒラウチマイバンドのサポートベーシストとして関わっていました。その流れで、マイちゃんの制作についての相談に乗るようになりました。最初はミックスを依頼され、その後一緒に曲作りましょうとなり、今はアルバム制作全体に関わっています。 **-では作詞作曲はマイさんがして、アレンジなどを北條さんが担当されているんですね。** **北條**:そうですね。僕が打ち込んで完結する曲もあれば、ギターやベースを弾くこともあります。必要があれば他のミュージシャンに依頼して全部生音で録るみたいな曲があったりもします。 **マイ**:昔は自分でアレンジしていたのですが、楽器がそんなに弾けるわけじゃなくて、作曲の延長という感覚が強かったので、自分のアレンジのクオリティに限界を感じていました。 私は音楽大学出身なんですが、在学中に同期の学生同士で作品制作をした経験などもあって、作品自体に他の人の色が介入することでよりいいものになると確信していたので、今回から北條さんに協力してもらっています。 **-アルバムの制作自体は今どのぐらいまで進んでるんですか?** **マイ:**全部で11〜12曲収録をイメージしていて、候補曲が今40曲ぐらいあります。 **北條:**スプレッドシートにリストでまとめてあるんです。 **-スプレッドシート!しっかりしてる!制作進行の管理はどなたがしているのですか?** **マイ:**広報やマーケティングまでやってくれるスタッフがいます。彼女は、本当に音楽のファンで、流行りの曲も昔の曲も知っているし、私たちが作る曲に対して気を使わず「それはダサいよ」とか「それいいね」とか、いちリスナーとしての意見を言ってくれるんです。 **-スタッフ周りの動きが苦手というアーティストは多いですよね。** **マイ:**そうですね。色々進めてくれて、提案もたくさんしてくれるので助かっています。今回の「でんぐりがえし」の MV は、SUPER BEAVER などメジャーな作品も撮られている若手の監督にお願いしているんですが、その方も彼女が繋いでくれました。 ## ONLIVE Studio を使ったきっかけ **-アレンジなど、一緒に制作をする人との相性は楽曲クオリティにも影響しますよね。** **マイ**:これまで、自分の解釈と違う形でアレンジが返ってきたこともあって、そこが難しくて悩んでいた時期に北條さんと出会ったんです。 **北條**:好きなものも近いんですよね。喧嘩する時もあるんですけど、話し合えるので。 あとは、シンガーソングライターの制作は、曲を作ったらそれをアレンジャーに投げるという、すごく仕事っぽくなる瞬間があると思っていて。例えば「修正は2回までね」みたいな縛りが生まれてしまったりとか。 でも僕がやりたいのはアートというか、もっとクリエイティブなことだったんですよ。 時間をかけて納得行くものを一緒に作りたいという考え方が、マイちゃんとは一致したんですよね。 **-今回のアルバム制作では、北條さん自身もミックスしている曲がありますが、今回 ONLIVE Studio を通して『でんぐりがえし』のミックスを依頼をしたきっかけは何だったんでしょうか。** **北條:**元々僕は、全部の曲が並行して仕上がっていくイメージで制作の予定を組んでいました。この1年で自分のミックスの腕も上げつつ最終的に形にしたいと考えていたから、この『でんぐりがえし』を先にシングルで出そうという話になったとき、僕自身がミックスするには少し時期尚早だなと思ったんですね。 間に合わせるために自分でもミックスしてみたんですが、なかなか納得できなくて。 **マイ:**その頃に、宇宙まお(※シンガーソングライター。ONLIVE Studio スタッフでもある)さんと会う機会があったので、制作のことを話したんですよ。そうしたら ONLIVE Studio のことを教えてくれて。 最初に相談していたのは、マスタリングでしたね。 **北條:**実はONLINE Stuidoに依頼する前に、自分でミックスした『でんぐりがえし』を、海外マスタリングに出したんですよ。 返ってきたものは悪くはなかったんですが、ちょっと「うーん」ってなっちゃったんですよ。 そのまま進めようか迷っていたときに、 ONLIVE Studio の存在を知ったので、もうちょっと可能性を追求したいなと思って、ミックスの段階からプロに頼んでみることにしたんです。 **マイ:**すごくいいタイミングでしたよね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/mai-11-1.jpg) ## ONLIVE Studio での依頼について **-力になれて良かったです!マイさんの条件に合わせてこちらから何人か紹介しましたが、他の方も含め、お二人でじっくり選んでいただきましたよね。** **北條:**そうですね。ONLIVE Studio のサイトを一通り見てみて、気になるエンジニアの音源を全部聞いて、その中で今回の「田中”Teppei”邦明」さんの音が一番いいなあと思って依頼させていただきました。 実際やり取りが始まったら、Teppeiさんはすごく丁寧な方だと分かりました。それこそ先ほども話した、「修正は何回までね」みたいな仕事のやり方じゃなくて、「納得いくまで付き合いますんで」と言ってくださって。仕事の進め方も僕らと近い感覚があるのかなと思いました。 最初パラデータを送ってから、ミックスの第一稿が来たのが翌日でしたね。 **-早い!** **北條:**早かったです。その後、僕からの要望を送って直してもらうというやり取りを4回くらいしましたね。それでだいぶイメージ通りになりました。 **マイ:**マスタリングでは、自分が高校生くらいの時に好きだった J-POP サウンドを求めていたんですけど、最初海外のエンジニアにお願いしたらそのサウンドのキャッチーさがなかなか伝わらなかったんですよね。その音を、Teppei さんには実現してもらえた感じがしました。 **-今回ミックスを依頼するエンジニアを探す時の条件としては、J-POP的な響きを出せる人ということだったのでしょうか。** **マイ:**そうですね。皆さんがアップされている音源をチェックするときは、ドラムを主に聴いてましたね。 **-マイさんが高校生の頃のJ-POPというと、華やかさや明瞭さがあるイメージなのですが、J-POP感のある響きとはどんなサウンドなのでしょうか?** **マイ:**やっぱり華やかで煌びやかな感じですかね。 ただ、そのオーダーで Teppei さんにお願いしたら、最初ちょっとリバーブがスタジアムっぽくなり過ぎちゃって。 **北條:**なので、リバーブの量を調整してもらうときに「スタジアムじゃなくて体育館くらいの感じ、親近感のある可愛らしさと元気を感じるくらい」といったオーダーをしました。 **-目指したい完成形を、どう言語化するかを難しく感じているクリエイターも多いかと思いますが、「スタジアムじゃなくて体育館」のような抽象的な表現でもプロには伝わるってことですね。** **北條:**むしろそういう抽象的な表現は大事にしたいんですよね。「リバーブを何秒延ばしてください」とかじゃないと思うんです。Teppei さんは、そこが伝わる方だったのですごく助かりました。 **-今回「でんぐりがえし」を海外マスタリングに出した際に、ハマらなかったのは、なぜだと思いますか?** **北條:**多分僕のミックスに限界があって、それに対してのマスタリングなので、曲の良さやエンジニアの良さが伸び切らなかったんだと思います。 なので今回は、ミックスから Teppei さんにお願いして、マスタリングまでやってもらいました。 **-田中さんから最初に上がってきた音源を聞いた時どういう印象でしたか?** **北條:**とりあえず説得力があった。解像度が高いというかね。 **マイ:**バチンと来た感じがありましたね。今までは音圧は上がっているけどぼやけているみたいなことが多かったんですが、今回は個々の楽器の音がクリアに立っている状態で、なおかつ圧があるっていう印象でしたね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/mai-21.jpg) ## プロフェッショナルに頼むメリット **-マイさんは、周りに音楽の仲間もたくさんいて、そういう信頼できる専門家を巻き込んでいけるというのは一番いいですよね。** **マイ:**自分で全部はできないんだって開き直って、周りを頼るようになってから、みんな集まってきてくれて、それはすごい不思議ですね。 **北條:**シンガーソングライターで、人に手伝ってもらうと純度が薄れるんじゃないかみたいに怖がっている人は多いと思うんですけど、むしろ頼ることでその人の良さを強調してくれることもあるんですよね。 本人を核にして広がったものが出来上がって、より多くの人に届く作品になるんじゃないかなって僕は思っています。 **マイ:**私も周りを頼り始めてから、いろんな人から相談を受けるようになりました。「なんでそんなに活動が進むの?」とか。 困っていることを相談して周りにサポートを求めたからだと思うんですけど、それが今ちょうどいいバランスなので、外からは順調に見えてるのかなと思います。 なので、頼りにできるプロが揃っている ONLIVE Studio のサービスは、すごくいいと思います。シンガーソングライターの子たちに勧めたい。 **-ありがとうございます!** **マイ:**今回はエンジニアでしたが、他のプロフェッショナルを探すときも、それぞれの過去の作品も聴けるし、自分が好みだと思う人を選びたいけどそういうものをまとめて見れるサイトもあんまりないので。 **北條:**プロフェッショナルに依頼する前に、最初にワンラリーできますよね。 **-はい、メッセージだけは事前に無料でできます。** **北條:**喋ってみて「あ、なんか良さそう」って感じてから依頼できるのがいいと思います。まず人と人とのやり取りがあるので、そこがすごく良かったですね。 **-音楽性だけじゃなくてフィーリングも合うかどうかも確かめたいですよね。** **北條:**そうですね。だから今回、僕も最初に事情を説明したんですよ。自分でミックスをしてうまくいっていなくて、自分の技術だとここまでだからその先をお願いしたい、みたいな。そういう事前のラリーがあったから、こちらの意図を汲み取ってもらえたんですよね。 **マイ:**音楽活動に悩んでいるアーティストは本当に多いんですよね。 しかも、それを誰に相談したら上手くいくのか、といった解決のためのわかりやすいサービスもあまりない。 ONLIVE Studio のサイトは、これができる人を頼みたい、というニーズに合わせて、プロフェッショナルが分けられているので、利用しやすいなと思いました。 **-大変なことも多いとは思いますが、音楽制作の楽しさの部分でいうとどんなことですか。** **北條:**楽曲制作って、その曲が持つ良さやクオリティって最後までわからないじゃないですか。 今回、マイちゃんとの制作全体でもそうですし、Teppeiさんに依頼してみたことでも、誰かに意見を求めたりプロに相談したりすると、自分の問題も分かるし曲が求めてるものも分かることが面白かったです。 **マイ:**制作をする時には身近な人にリアルな感想をもらうようにはしていたのですが、それを今までは割とネガティブに捉えることが多かったんです。 だけど今は、自分で作った曲の中でも直感的に感じるいい曲を、とりあえず北條さんやスタッフに投げてみるようにしています。 それで、会話を重ねてお互いの思いを汲み取るようなことを繰り返していった先に答えがある感じが、未知のものを見る感動があるので、そういう楽しさはありますね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/mai-103.jpg) ## サービスを使ってみて **-このサービスを使ってみて、ONLVIE Studio に今後期待していることがあれば教えてください。** **北條:**今回僕は依頼する側だったんですけど、プロデューサーとしても登録することもできる。一方通行じゃなくて双方向で利用できるのが良いなって思いました。 あと、若干 SNS っぽいニュアンスがある気がしていて、そこに可能性を感じますね。 **マイ:**ボカロPとか、時代のニーズにあったところもそうだし、ベテランの方も登録していたり、ジャンルを幅広く捉えてるから、ある程度ジャンル感で分けてあると見やすいかなと思いました。自分の好みのプロを見つけやすいと思います。 **-ありがとうございます。ところで、今日はライブ後に取材させてもらっています。今日のライブは東京で初めての自主企画ということでしたが、手応えはどうでしたか?** **北條:**今日は僕がアレンジした新曲をバンドで初めてやるってことで、最初はどうなるか不安でした。でも実際演奏してみたら、原曲よりちょっとテンポが遅かったんですけど、それはそれでいいな、と思えたし、マイちゃんがライブ用に考えてくれたバイオリンの音も今日は綺麗にはまってて、楽曲の持つ幅の広さを感じました。 **マイ:**ライブで未完成の新曲を聴かせることには少し抵抗があったのですが、でも今日実際のお客さんのリアルな反応を見れたので、それを受け取ってまた持ち帰ることができるっていうのは、曲を作る上で強みですよね。 **-素敵なイベントでした。本当にお疲れ様です。アルバムの完成も楽しみにしています!** **マイ:**ありがとうございます! --- ## まとめ より良い音楽を生み出すために、人を頼ることに辿り着いたと話してくださったマイさん。北條さんとのタッグも素晴らしい相性であることを感じるインタビューでした。 そんな二人の情熱に応えてくださった田中”Teppei”邦明さんにも、次回の記事でお話をうかがいます! 音楽活動はひとりでもできるけど、誰かと一緒に力を合わせると、もっと良いものが生み出せるということが、この楽曲から伝わってきますね。 あなたも、ぜひ ONLIVE Studio で信頼できるプロフェッショナルを探してみてください! ## ヒラウチマイ氏プロフィール 名古屋市出身 / シンガーソングライター。2020年から活動を開始。学生時代に JAZZ,R&B などのブラックミュージックに影響を受ける。素直な歌詞とキャッチーなメロディで、シンプルに繊細に「うた」をつむぐ。自身で作詞・作曲・編曲を手掛けている。ソロ、デュオ、バンドセットなど様々な形態でライブ活動を行う。2024年4月にはラジオメディアZIP-FM内の番組「FIND OUT」でマンスリークローザーとして1ヶ月間レギュラー出演、2025年には三重テレビ「Mieライブ」出演、東海地区の大型クラブ・サーキット・イベント「SAKAE SP-RING」 に出演。現在は、自身が主導となった企画ライブ"Caeroom"を開催するなど、東海地方を中心に精力的に活動している。 X:[https://x.com/mai_iu0](https://x.com/mai_iu0?ref=ghost.onlive.studio) Instagram:[https://www.instagram.com/mai0115/](https://www.instagram.com/mai0115/?ref=ghost.onlive.studio) YouTube:[https://www.youtube.com/@hirauchimai](https://www.instagram.com/mai0115/?ref=ghost.onlive.studio) ## 北條弘大氏プロフィール 生年月日:1994/9/1 出身:岐阜県 出身校:Berklee College Of Music 趣味:キャンプ、日曜大工 音楽以外での目標:体力をつける Instagram:[https://www.instagram.com/kodaihojo/](https://www.instagram.com/kodaihojo/?ref=ghost.onlive.studio) 田中”Teppei”邦明さんにミックスの依頼をしてみたい方は、ONLIVE Studio からお問い合わせをしてみてくださいね! [Kuniaki”Teppei”Tanaka | ONLIVE Studio 1983年 株式会社SCI入社1988年 六本木セディックスタジオに出向 レコーディングエンジニアとしてキャリアスタート。1999年 六本木都市開発によりスタジオ閉鎖を期に退社。 フリーのミキシング・レコーディングエンジニアとして活動開始。 現在に至る。 私が携わった作品の詳細はホームページに掲載させて頂いてます。https://tepshome.web.fc2.com/work/work.html ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/Teppei)](https://onlive.studio/user/Teppei?ref=ghost.onlive.studio) プロに依頼する前に、運営スタッフに相談することも可能です。 ご希望をお伝えいただければ、最適な進め方をご提案します。 ご相談窓口はこちら↓ [![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/11/----------.png)](https://onlivestudio.zendesk.com/hc/ja/requests/new?ticket_form_id=50975627493785&ref=ghost.onlive.studio) --- # ドラムの進化史:軍楽隊に始まり、ジャズ・ロックへ URL: https://blog.onlive.studio/drum-set-history-177 Author: Nami Published: 2025-09-03 Category: Tips Summary: ドラムは、楽曲を構成する上で欠かせない楽器です。 ヒットチャートに乗っている楽曲を聞いてみると、ほとんどの曲にドラムが入っていることが分かるでしょう。 では、ドラムはどのようにして現在のようなスタイルに変遷していったのでしょうか? その歴史を辿ると、ジャズ〜ロックの歴史と密接に関わっていることが分かりました。 ## **南北戦争後〜マーチングバンド的ドラム(1800年代中盤)** 打楽器自体は、はるか昔から存在していましたが、現代のドラムは軍楽隊で基盤が作られたと言えるでしょう。 「軍楽隊」とは、軍隊で楽器演奏を担う人々のことで、彼らは軍人の士気を高めるために楽器を演奏したり、号令や合図、通信手段として、楽器を演奏していました。 1861年から南部と北部の対立によって勃発したアメリカの内戦「南北戦争」でも、この軍楽隊が編成されました。1865年に南軍が降伏した形でこの戦争が終わりを迎えると、軍楽隊が解散され使われなくなった楽器が安価な値段で市場に出回るようになります。 これにより、楽器を手にした南部のアフリカ系の人々たちは(※)、街でマーチングバンドやブラスバンドを組み、演奏を楽しみました。 この時はまだ、ドラムセットというものはなく、スネア、バスドラム、シンバルなど、1つの楽器につき1人の演奏者。ドラムの演奏も「ルーディメンツ」といって、軍の時に使用されていた叩き方を採用していました。ちなみに、このルーディメンツは、現代でもドラム練習の基礎として知られています。 また、リズムは主に1拍目と3拍目にアクセントがあるもので、これはマーチ(行進曲)に由来していました。 (※奴隷制度時代、アフリカに住んでいた人々は、労働力としてアメリカの南部へと連れてこられました。その影響で、1865年に奴隷制度が廃止してもなお、南部にアフリカ系の人々人口が集中していました) ## **複数の楽器を1人の演奏者が演奏(1800年代後半)** ブラスバンドやマーチングバンドは人気になっていき、次第に劇場や舞台での演奏需要が高まりました。しかし、予算の関係で、打楽器演奏者たちは1人で複数の楽器を演奏することが求められ始めます。 現在では、バスドラムにはキックペダルがありますが、この頃はまだ発明されておらず、バスドラムとスネアをスティックで交互に演奏する「ダブルドラミング」という奏法が生み出されました。 こうして、複数の打楽器を1人で演奏するようになっていきます。 1800年代後半になると「ラグタイム」という音楽ジャンルが発展。 ラグタイムはピアノで演奏され、マーチングバンドのリズムに「シンコペーション」や「スウィング」などといったアフリカ系アメリカ人特有のリズムが合わさった音楽です。 この独特なリズムは、人々を踊らせる力を持ち、人気のリズムとなっていきました。 ## **ジャズとドラムセット(1900年代初頭)** 1900年代初頭、アメリカ南部のニューオリンズでは、マーチングバンドやブラスバンドが、ラグタイムのシンコペーションや、スウィング、またフィルインを取り入れるようになりました。 こうして初期のジャズ「ニューオリンズジャズ」が形成されました。 当時のアメリカにはアジア、ヨーロッパ、中東から移民が増えたことに伴い、各地の民族楽器も流入しており、バスドラム、スネアに加え、これらの民族楽器も取り入れていたとされています。 民族楽器由来の様々な小物打楽器も演奏することから当時はこのような打楽器演奏者は「トラップ・ドラマー」と呼ばれていました。このトラップは、英語で「装置」という意味を持つ contraption の略称だと考えられます。 また、この頃にはキックペダルも販売され、ダブルドラミングで演奏されていたバスドラムは、ペダルによって演奏されるようになりました。 当時の主なドラムセットは、バスドラム、スネア、ウッドブロック、中国の太鼓、シンバルなど。写真からも分かる通り、ハイハットはまだありませんでした。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/09/data-src-image-70c7ac9f-e876-4d91-a1bf-5d1519bd2f31.png) 出典:[History of the Drumset: Part 5|VIC FIRTH](https://ae.vicfirth.com/education/history-of-the-drumset/history-of-the-drumset-part-05/?ref=ghost.onlive.studio) ## **シカゴジャズからビッグバンドジャズ(1920年~1930年代)** 1920年代、アメリカでは禁酒法が施行されました。 この禁酒法により、アメリカ全土でアルコールが禁止されたことで、違法でお酒が飲める「スピークイージー」と呼ばれる、もぐりの酒場が人気になりました。このスピークイージーでジャズが演奏され、ジャズはシカゴで更なる人気を獲得します。 このように、禁酒法時代に流行したジャズを「シカゴジャズ」と言います。 当時の演奏家たちは、ジャズバンドだけでなく、ラジオやショー、無声映画でも活躍。ラジオでは、BGM として番組を盛り上げたり、無声映画では伴奏、そしてドラマーは効果音も担当していました。 このような流れを受け、1930年代に入ると酒場で演奏されていた即興的な「シカゴジャズ」から、より大規模な編成で楽譜に基づいて緻密に構成された「ビッグバンド・ジャズ(スウィング・ジャズ)」へと発展していきます。 このビッグバンド・スタイルでは、演奏が決められた時間内で効率的に演奏することが求められるようになりました。 リズム面でも大きな変化がありました。 シカゴジャズまでのリズムは、マーチ音楽に影響を受けた「ドン、タン、ドン、タン」といったツーフィール(2ビート)で演奏されることが主でしたが、ビッグバンド時代には「ドンドンドンドン」と4拍すべてにアクセントを持つフォーフィール(4ビート)へと移行し、よりダンス音楽としての性格を強めていったのです。 また、これまでにもハイハットの前身となるものはみられましたが、1930年代付近に現代の形のハイハットが確立されていきました。 **シカゴジャズ** **ビッグバンドジャズ** ### **<ドラマーのスター性〜 Gene Krupa>** 当時の重要なドラマーとして欠かせない人物が、Gene Krupa(ジーン・クルーパー)です。 彼は、これまであまり華がなかったドラマーにスター性を持たせ、社会的地位を高めた人物です。 彼の演奏を見てみると、演奏にエンターテイメント性があり、そのハンサムな見た目も相まって、ドラマーも主役級の演奏者として地位を確立しました。 ## **ビバップジャズで複雑化(1940年代)** これまでのダンス音楽とは一転、1940年代にはビバップジャズといって、芸術性や即興性が高いジャズが生まれます。 このビバップジャズでは、よりドラムは即興的で複雑なものとなりました。 より柔軟に演奏するために、バスドラムやスネアを小さいものへ変更したり、ライドシンバルを導入したりなど、ビックバンド時代から更なる変化もみられました。 ## **リズム&ブルース〜バックビートの普及(1940年代後半)** 1940年代後半になると、リズム&ブルース がダンスミュージックとして人気になりました。 リズム&ブルースについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。 [R&B ってどんな音楽?時代によって意味が違う?〜歴史から紐解く R&B | ONLIVE Studio blog R&B はリズム&ブルースの略称であり、国内外問わず人気の音楽ジャンルです。では、R&B とは具体的にどんな音楽なのでしょうか?R&B というジャンルを一言で説明するのは難しいのですが、歴史を遡ると理解が深まるでしょう。この記事では、歴史を軸にR&B について解説していきます! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-r-b-149)](https://blog.onlive.studio/what-is-r-b-149?ref=ghost.onlive.studio) またリズム&ブルースの影響もあり、2拍4拍を強調した「バックビート」が演奏されるようになり、よりヘビーなドラムへと進化していきました。 ## **ロックンロール〜スウィングからストレートに(1950年代)** リズム&ブルースやカントリーミュージックに影響を受け、1950年代にはロックンロールが普及し始めます。 ロックンロールの変遷を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。 [ロックンロールとは?〜ロック史の始まり | ONLIVE Studio blog みなさんは、音楽ジャンルにおけるロックンロールをご存知ですか?ロックンロールは、ロックの原点であり、歴史的にみても重要な音楽ジャンルです。今回の記事では、ロックンロールの誕生とその影響についてご紹介します。ロックが好きな方も、音楽ジャンルについて学んでいる方も、ぜひ参考にしてください。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-rock-and-roll-123)](https://blog.onlive.studio/what-is-rock-and-roll-123?ref=ghost.onlive.studio) このロックンロールは、白人のティーンをターゲットに売り出されました。 また、第二次世界大戦の後ということもありエネルギッシュなサウンドをもっていました。 そのため、これまでジャズでは4拍目にクラッシュシンバルを鳴らしていましたが、ロックンロールでは1拍目に鳴らすようになり、スウィングしていたリズムはストレートになっていき、現代のロックサウンドの基盤がつくられます。 スウィングとストレートの違いはこちらの記事をご覧ください。 [スウィングとはどんなリズム?シャッフルとの違いって? | ONLIVE Studio blog 音楽を勉強されているみなさんは、スウィングというリズムを耳にしたことはあるのではないでしょうか?「跳ねるリズム」などとよく表現されますが、「そもそも跳ねるって何?」「どれくらい跳ねるの?」など、曖昧な方も多いはず。今回はスウィングについてご紹介します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-swing-in-music-130)](https://blog.onlive.studio/what-is-swing-in-music-130?ref=ghost.onlive.studio) また、これまでドラムは他の楽器よりも大きな音量なため、他の楽器をかき消さないために工夫がされていましたが、1950年代ではエレキギターやエレキベースといった電子楽器が普及し始めたことにより、ドラムも派手で大きなサウンドを奏でることが可能になりました。 ## **ビートルズの多大なる影響(1960年代)** 当時アメリカで爆発的人気を誇っていた The Beatles は若者のロールモデルでした。 1960年代まで、ドラムの演奏スタイルは、トラディショナルグリップ(レギュラーグリップ)というスティックの握り方が主流でした。これは、もともとマーチングバンドのスネアドラムが体の前で斜めに吊られていたため、自然と左手が下から持ち上げるような構えになったことに由来します。 これを変えたのが The Beatles(ビートルズ)の Ringo Starr(リンゴ・スター)です。 ドラマーであるリンゴ・スターは、マッチドグリップというスティックの握り方で、影響を受けた若い世代のドラマーたちはこぞって真似しました。 こうして、マッチドグリップが自然と「標準の持ち方」へと定着していったのです。 さらに、彼が使用していた Ludwig(ラディック)社のドラムセットにも注目が集まり、ビートルズマニアの若者たちは「リンゴ・スターのようになりたい」と、Ludwigのドラムをこぞって購入しました。こうして、Ludwig社は一躍アメリカで最も人気のあるドラムメーカーとなりました。 --- ## **まとめ** 以上、今回はドラムの歴史についてご紹介をしました。 ドラムの形成は南北戦争、禁酒法、移民の流入などといったアメリカの歴史、ポピュラー音楽と密接な関わりがあることがわかりました。 歴史を知ることで、より楽器への理解だけでなく、同時にジャンルへの理解も深まるのではないでしょうか。 また、今回は一部しか触れられませんでしたが、ジーン・クルーパーやリンゴ・スターといった、これまでのドラムの概念を書き換えるようなスターが現れたことも、注目したい点です。音楽の歴史にはドラムだけではなく、これまでの概念を打ち破るミュージシャンがいて、それにより新たなジャンルやカルチャーが生まれたりします。スターの影響力に驚かされますね。 --- # プロフェッショナル紹介:フジ・ヌバル=ニキ〜メタルドラマーを経て MIX師・ボカロP まで〜 URL: https://blog.onlive.studio/professionals-interview-fujinubalniki-190 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-09-01 Updated: 2025-09-22 Category: Professional Summary: ONLIVE Studio blog では、ONLIVE Studio に登録されているプロフェッショナルをご紹介します。今回は、ミックス・マスタリングから、作編曲まで手掛ける「フジ・ヌバル=ニキ」さんです。 メタルバンドのドラマーとして活動しながら、作詞作曲も務め、現在は MIX師やボカロP、アレンジャーとしての顔をもつフジ・ヌバル=ニキさん。 現在 ONLIVE Studio では、ミックスエンジニア・インスト含む楽曲制作・サポートドラムの依頼を受け付けています。 以下、インタビューにお答えいただきました。 ## ONLIVE Studio で対応しているお仕事のサービス - 作詞家 - 作曲家 - ミックスエンジニア - マスタリングエンジニア - ドラマー - ボカロP ## プロフィール **-プロフィールを教えてください** ミキシングエンジニア・ボカロP・ドラマー・作曲家・アレンジャー ## 経歴・実績 **-活動の経歴や、制作に関わった作品を教えてください** ●MIX ・NEPHLA 5th Single「欠けたサファイア」作詞作曲:山崎あおい 編曲:炭竃智弘 ・NEPHLA 6th Single「midnight sparkling」作曲:SOLA-G 作詞:NEPHLA ・NEPHLA 1st Album 収録曲「Green Light Syndrome」作詞作曲:SOLA-G ・Sony Music VEE 蒼宮よづり・月白累・黒燿リラ・天籠りのん・緋墨・芽々守あんなど ●ボカロオリジナル楽曲 ・「イザナミ」2023年8月リリース ・「ハラキリ」2023年11月リリース ・「エンヴィープリズナー」2024年2月リリース ・「アラナミ」2024年7月リリース ・「Rose'n Heart」2024年7月リリース ・「夢の中へ」2024年10月リリース ・「南無阿弥ダバダ」2025年2月リリース ## 音楽的バックグラウンドについて **-どんな音楽から影響を受け、音楽制作を始めましたか** 【経歴】 ・3歳でピアノを始める。 ・10歳でドラムを始める。 ・12歳でギター・ベースを始める。 ・中学時代は吹奏楽部でドラム・パーカッションを務める。 ・高校時代には DTM・歌ってみた・MIX を始める。 ・2013年、18歳でヘヴィメタルバンド「Sacred Grizzly Struggle」のドラム・作詞作曲を務める。 ・2018年、「Sacred Grizzly Struggle」を脱退した後、メタルコアバンド「Betrayer Death Penalty(現:裏切者死罪)」のドラムと一部作詞作曲を務める。 ・2022年フリーランスのミキシングエンジニア「フジ・ヌバル=ニキ」として開業・独立。 Sony Music VEE 所属タレントや、山崎あおい提供の VTuber楽曲の MIX などを手掛ける。 ・2023年にはボカロP としての活動を始動。 ボカロP・ミキシングエンジニアの枠に囚われず、アレンジやインスト制作、歌唱などの制作も手掛ける。 【傾倒した音楽ジャンル】 ボカロ・ラウドロック・ニューメタル・メタルコア・プログレッシブメタル・サイケデリックトランス・ドラムンベースなど ## 得意なジャンルについて **-得意な音楽ジャンルや楽器を教えてください** 【得意ジャンル】 ロック・メタル全般、トランス、ボカロ、ダンスミュージックなど 【対応できる楽器】 ドラム、ベース、ギター、ピアノ、パーカッション、ボーカル、コーラス ## 制作環境について **-使用している機材はどんなものがありますか** 【使用機材】 ・IK Multimedia Precision5 ・YAMAHA HPH-MT8 ・Ollo Audio X1(近日入荷予定) ・Universal Audio Apollo Solo ・BLUE Bluebird SL 【使用DAW・使用音源・使用プラグイン】 ・Cubase pro 13 ・Superior Drummer3 ・Native Instruments Battery4 ・Trilian ・DjinnBass ・Aurora DSP All Bundle ・Xfer Records Serum2 ・Native Instruments Kontakt ・iZotope Ozone11 ・Techivation M Bundle ・Fabfilter Pro Bundle ・Three Body Tech ・LiquidSonics Cinematic Rooms ・Slate Digital ・Autotune pro ・Melodyne5 studio ## 制作の進め方について **-依頼が来た際の制作の進め方について教えてください** リモート、対面での対応が可能です。 また個人スタジオでのレコーディングは、Vocal やギターなどのライン録り1チャンネルのみであれば可能です。 ## 依頼者に向けたアピールポイント **-ご自身の音楽的な強み、また積極的に受けたい依頼はありますか** 主に歌い手さん・VTuber さんの歌ってみた MIX を多く手掛けておりまして、歌ってみたを初めて投稿する初心者の方からリピーター様、企業所属の方まで幅広くお受けしております。 また、パラMIX・マスタリングのご依頼や、ボカロP さん、シンガーソングライター、ロックバンドの方からもお受けしております。 インスト音源制作のご依頼も最近多く頂いております。 上記のような、歌ってみたの MIX、パラMIX・マスタリング、インスト制作のご依頼は引き続きこれからもたくさんお受けしていきたいのと、現在ボカロP 活動を進めておりまして作編曲・アレンジコンペのお誘いも増えてきておりますので、作編曲・アレンジの方面での制作の幅もより一層広げていけたらと考えております。 ## 音楽制作への想い **-これから制作を始めてみたい人に向けて、音楽制作の楽しさ、魅力やメッセージなどがあれば教えてください** 自分が仕事の中心としているミックス・マスタリングは緻密で繊細で難しそうというイメージを抱かれる人が多く、確かにそういう側面もあると思います。 ですが、実際やってみるとクリエイティブでインスピレーションを刺激されるもので、 「こうすれば面白いんじゃないか?」 という、音を楽しむという文字通り"音楽"そのものの本質の奥深くを追求していく、とても楽しいものだと感じております。 そして、音楽の深い部分への理解が深まることで歌や演奏の表現などへの理解も深まり、音楽制作全てがより一層楽しいものへ変わると思っております。 ミックス・マスタリングは、そういった"音"そのものの本質に迫るものなので「どうすればより良い音になるだろう」という追求や探求心が旺盛な方には、とても楽しいものだと思います。 --- ## お仕事はこちらから! 幅広い楽器経験や制作経歴をお持ちのフジ・ヌバル=ニキさん。 歌ってみたの歌い手さんはミックス・マスタリングの依頼ができますし、オリジナル楽曲が欲しい VTuber やパフォーマンスアーティストは作編曲の依頼ができます。 あらゆるニーズの楽曲制作に対応できるフジ・ヌバル=ニキさんに、ぜひ依頼してみてください! [フジ・ヌバル=ニキ | ONLIVE Studio ・3歳でピアノを始める。・10歳でドラムを始める。・12歳でギター・ベースを始める。・中学時代は吹奏楽部でドラム・パーカッションを務める。・高校時代にはDTM・歌ってみた・MIXを始める。・2013年、18歳でヘヴィメタルバンド「Sacred Grizzly Struggle」のドラム・作詞作曲を務める。・2018年、「Sacred Grizzly Struggle」を脱退した後、メタルコアバンド「Betrayer Death Penalty(現:裏切者死罪)」のドラムと一部作詞作曲を務める。・2022年フリーランスのミキシングエンジニア「フジ・ヌバル=ニキ」として開業・独立。Sony Music VEE所属タレントや山崎あおい提供のVTuber楽曲のMIXなどを手掛ける。・2023年にはボカロPとしての活動を始動。現在もボカロP・ミキシングエンジニアの枠に囚われず、アレンジやインスト制作、歌唱など数多くの活動を手掛ける。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/fuji_nubaruniki)](https://onlive.studio/user/fuji_nubaruniki?ref=ghost.onlive.studio) プロフェッショナルインタビューを掲載したい方は、こちらまでどうぞ↓ [**回答フォーム**](https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf8o8bdQzLw_lh4w1tcrk4fNFWnlK3msf4Ns2xga7LCgKhx_Q/viewform?usp=sharing&ref=blog.onlive.studio) --- # 話題のK-POPガールズ!デーモン・ハンターズOST『Golden』ってどんな曲?キャッチーなメロディーの正体とは!? URL: https://blog.onlive.studio/kpop-demon-hunters-golden-224 Author: Nami Published: 2025-08-27 Updated: 2026-02-13 Category: Column Summary: 2025年に Netflix にて配信されたアニメ映画「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ」の劇中歌である『Golden』は米ビルボード「HOT100」にてK-POP の女性ボーカルでは初の1位(2025年8月16日付)を獲得し、世界中で話題を呼んでいます。キャッチーなメロディーに超高音域のハイトーンボイスが印象的な当楽曲、みなさんはもう聴きましたか? 本記事では、『Golden』という楽曲の魅力を紐解き、ヒットした背景を探っていきたいと思います! ## **話題沸騰中の楽曲『Golden』とは** ### **Netflix アニメ映画の劇中歌『Golden』** 『Golden』は、Netflix(ネットフリックス)で2025年6月に配信が開始されたアニメ映画「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ」の劇中歌です。 [“Golden” Official Lyric Video | KPop Demon Hunters | Sony Animation|Sony Pictures Animation](https://youtu.be/yebNIHKAC4A?si=y2zOtsROFA3KsgwQ&ref=ghost.onlive.studio) この映画は、架空の人気 K-POPグループHuntr/x(ハントリックス)のメンバーであるルミ、ミラ、ゾーイが、K-POPアイドルの傍ら、デーモンハンターとして悪鬼と戦う物語。それぞれの歌声は EJAE(イジェ)、 Audrey Nuna(オードリー・ヌナ)、Rei Ami(レイ・アミ)という、実在する韓国系アメリカ人アーティスト3名が担当しました。 監督は韓国系カナダ人の Maggie Kang(マギー・カン)。 アメリカで制作されたアニメでありながら、監督自らのバックグラウンドである韓国の伝統的な文化と K-POP を見事にファンタジーアクションへと融合させ、現代の価値観に昇華した作品となっています。 ### **女性ボーカルの K-POP曲において初の快挙** これまで K-POP で米ビルボード「HOT100」で首位を獲得したことがあるのは、BTS の楽曲6曲と、BTS のメンバーである JIMIN(ジミン)、JUNG KOOK(ジョン・グク)によるそれぞれのソロ曲1曲ずつでした。 女性ボーカルの K-POP楽曲が首位を獲得したのは今回が初めてで、歴史に残る快挙となっています。 [![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/12/1200-628_2.png)](https://onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) ## **『Golden』の作曲家について** ### **元アイドル練習生である作曲家の EJAE が参加** この楽曲の特筆すべき背景として、作詞作曲、そしてルミのボーカルを担当した EJAE(イジェ)の存在があるでしょう。 EJAE は、元々 SMエンタテインメントの練習生として小学生の時から10年ほど訓練をした過去を持ち、実際に自分自身も K-POPアイドルの夢を追っていた人物でもありました。 デビューは果たせなかったものの、退社後は大学卒業を経て作曲家として音楽の道へと進み、これまでも Red Velvet(レッド・ベルベッド)、aespa(エスパ)、TWICE(トゥワイス)、Nmixx(エンミックス) など、数々の人気K-POPグループに作曲家として携わっています。 ## **K-POP × ミュージカル要素** EJAE の他にも、楽曲には BLACK PINK のプロデューサーである TEDDY をはじめ、TEDDY が設立したレコード会社 THEBLACKLABEL所属の作家である 24、IDO と、K-POP の常連ヒットメーカーも携わっており豪華な顔ぶれが参加。 さらにはミュージカル分野で名を馳せる Mark Sonnenblick(マーク・ソネンブリック)、そしてエグゼクティブ・ミュージック・プロデューサーには Ian Eisendrath(イアン・アイゼンドラス)も参加しています。 K-POP界の第一線を支える作家、そしてミュージカル界に長けた作家がタッグを組んだことで、K-POP の楽曲として、そして物語における重要な劇中歌としての両面を叶えています。 Netflix公式が運営する、Netflix のファンのためのサイト「Tudum」にて、Ian Eisendrath はこの曲をミュージカル映画における「”I Wish” Song」と位置付けていると語っています。 ”I Wish” Song とは、ミュージカル映画において、冒頭で歌われる主人公の心情を表す楽曲のことです。この曲により、視聴者は主人公へ感情移入し、物語に入り込むきっかけとなる重要な曲となっています。 ## **キャッチーなメロディの正体とは!?** ### **数々の K-POPアイドルがカバー!A5 へチャレンジ** この曲の最高音はなんと A5!(※) ポストコーラスの”Born to be”の歌詞部分です。突き抜けるようなハイトーンボイスが聞いていて気持ち良く、歌詞とリンクしていてドラマチックに感じます。 ただでさえ高いこの音は、曲中に5回も登場。歌唱の難易度はかなり高いです。 とはいえ、IVE のメンバー ANYUJIN(ユジン)や、NMIXX のメンバー LILY(リリー)など現役 K-POPアイドルもこのカバー動画を YouTube などに投稿しており、こちらも話題に。K-POPアイドルの歌唱力の高さを再確認させられますね。 (※)音の高さを表す表記方法「国際式音名」に則って表記。中央の「ド」が C4 となり、オクターブ上のドが C5 となる。 ### **実は最低音もかなり低い!緩急が心を掴む** この楽曲は低音も魅力的の一つで、ルミが歌う2番のプリコーラス”I’ll be shining”部分では D3 まで下がり、女性キーとしてはかなり低めです。 低い声もカッコ良く、コーラス(サビ)の突き抜けるような高音とのコントラストを感じます。 ちなみにこの楽曲の音域はなんと2オクターブ半ほど...!( D3 〜 A5 ) ### **次々に展開が!飽きさせないメロディー** イントロとエンディングが同じで、ブリッジを挟んだ構成となっており、ミュージカル仕立てのストーリー展開になっています。 それぞれのセクションにストーリー性を持たせており、セクションが変わるごとにまるで場面転換したような印象を受けますね。 また、プリコーラス が ポストコーラスと同じメロディなので 、それらに挟まれるサビは、一度耳にしたら、一気に心を掴まれます! ### **メロディーのリズムに注目** 12/8の複合拍子により、メロディー自体に三連符やシャッフルビートが感じられるのも、特徴的な一つです。 また、プリコーラスは、4分音符を中心とした符割り、サビでは8分音符(3連符)を使うことによる、テンションの変え方をしています。 こういった工夫も、メロディーに引き込まれる理由の一つではないでしょうか。 同じメロディーが繰り返されることもキャッチーさに繋がっており、一度聴いたらつい口ずさんでしまいそうです。 --- 2025/11/06 追記: Jimmy Fallon(ジミー・ファロン)が司会を務めるアメリカの人気番組『The Tonight Show(ザ・トゥナイト・ショー)』にて、 10月7日(火)にそれぞれのキャラクターの歌声を担当した EJAE、 Audrey Nuna、Rei Ami の3人が初のフルパフォーマンスを披露しました。 生歌で披露されたこのパフォーマンスは、音源と変わらぬ突き抜ける美しくも力強い高音が魅力的です。この動画の再生回数は約1ヶ月で3000万回以上、さらに11月8日付のBillboard Hot 100 では Tyler Swift 『The Fate Of Ophelia』に次いで2位 にランクインするなど、いまだその人気は衰えを見せません。 2026/02/13追記: 2026年2月1日(現地時間)に行われた第68回グラミー賞にて、「Golden」が最優秀映像作品楽曲を受賞!この賞を K-POP グループが受賞するのは史上初であり、さらに同曲は主要部門である年間最優秀楽曲にもノミネートされるなど、高い評価を獲得しています。 また、2024年にリリースされ大ヒットを記録した、BLACKPINKのROSÉとBruno Marsによる「APT.」も同年の主要部門にノミネートされており、2026年のグラミー賞はK-POPの存在感が一層強まった年となったのではないでしょうか。 --- ## **まとめ** 今回は「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』の劇中歌である『Golden』について取り上げてみました。 「難しいのは分かっているけど、歌ってみたくなる..」そんな方も多いはず。A5 を出すのは容易ではないですが、チャレンジしてみるのも面白いでしょう。 ただ、力んで音を当てようとしたり、何回も歌っていると喉を痛めてしまうため、ボーカル初心者の方は無理は禁物です。 Mark Sonnenblick と EJAE  はこの楽曲の完成まで5年もの時間を費やしたのだそうです。 その間、何度も音合わせや寝れない日々を積み重ね、試行錯誤し最高の曲を追求していったとのこと。 一流の作曲家たちが全力を注いだからこそ、この楽曲は生まれたんですね。 さらに、EJAE  は「ルミ」や本楽曲に強い共感を抱いており、彼女自身が持つ K-POP界でのリアルな体験が、その歌声を通して劇中キャラクターに投影されているとのことで、こうしたリアリティが、多くの人々の心を惹きつけたのではないでしょうか。 --- ONLIVE Studio では、音楽のプロフェッショナルに依頼ができます。 音楽制作でお困りの方は、是非ご活用ください。 [音楽のプロに楽曲制作を依頼できる | ONLIVE Studio ONLIVE Studio は、音楽のプロフェッショナルと、依頼者がマッチングできるサービスです。ONLIVE Studio には、プロデューサー、ミックスエンジニア、スタジオミュージシャンをはじめとした、業界の第一線で活躍している様々な音楽のプロフェッショナルが登録されています。依頼者は自分に合ったプロフェッショナルを検索し、ONLIVE Studio 上で依頼をすることが可能です。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/)](https://onlive.studio/?utm_source=OLS_blog&utm_medium=header&utm_campaign=OLS_blog-home) --- # ONLIVE Studio×日本アーティスト協会がフリーライブ「下北沢 SOUND ON LIVE!」を開催!弾き語りアーティスト募集! URL: https://blog.onlive.studio/event-soundonlive-223 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-08-22 Category: News/Release Summary: ONLIVE Studioと、アーティストのキャリア支援を行う日本アーティスト協会が、下北沢にて入場無料のライブイベントを開催します。開催にあたり、ステージでの弾き語りアーティストを募集! ## **アーティストを応援するためのフリーライブ!音楽の街、下北沢で開催!** 今回のイベントは、音楽をはじめとする豊かな文化の根付く下北沢から発信することで、音楽アーティストの活動を応援する目的です。 弾き語りでのライブパフォーマンスステージを軸として、音楽制作のプロフェッショナルも参加予定。プロ・アマ問わず会場に集まるすべてのアーティスト・クリエイターが、直接つながる交流の場となるような内容を予定しています。 また、イベントの模様は、オーディエンス参加型メディア「Mudia」にて後日配信される予定で、会場に足を運べない人も楽しめるコンテンツも用意されます。 ## **音楽制作のプロフェッショナルに自分の曲を相談できる!** ステージの観覧は無料となっており、誰でも自由にライブを楽しむことができます。 また、当日ステージで弾き語りパフォーマンスをするアーティストを募集!年齢やジャンルを問わず、誰でも応募することが可能です。 弾き語りをするアーティストは、音楽制作のプロフェッショナルにそれを聴いてもらい、楽曲制作について相談することもできます! ## **開催概要** 下北沢の野外ステージで、あなたの歌を響かせませんか? 音楽活動を頑張っている人。下北沢のカルチャーが好きな人。 アーティストのクリエイティブを応援するイベントです! 当日は弾き語りパフォーマンスのステージのほか、音楽制作プロフェッショナルと直接コミュニケーションできたり、創作活動に使えるお得な情報もあるかも!? ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/08/akichi_shibafu.jpg) 下北線路街 空き地 ### **ライブイベント『下北沢 SOUND ON LIVE!』** ****日程:2025年10月19日(日)**** ****時間:開演14:00 / 終演19:00(2部制)**** ****会場:下北線路街 空き地**** ****入場料:無料**** **▼イベント特設 Webサイト** [下北沢 SOUND ON LIVE! 2025 下北沢のカルチャーが好きな弾き語りアーティスト集まれ! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)下北沢 SOUND ON LIVE! 2025 ![](https://event.soundonlive.com/ogp.png)](https://event.soundonlive.com/?ref=ghost.onlive.studio) **▼イベント特設 Instagram** [https://www.instagram.com/skz.soundonlive/](https://www.instagram.com/skz.soundonlive/?ref=ghost.onlive.studio) ## **弾き語りアーティスト募集!** **下北沢の野外ステージで、弾き語りしたいアーティストを募集!** 常に多くの人が行き交う街、下北沢の野外ステージで、弾き語りパフォーマンスをしてくださるアーティストを募集します。 自分の楽曲を多くの人に聴いてもらいたい方、さらには自分のクリエイティブをレベルアップしたい方、ぜひご応募お待ちしております! ### **応募条件** ****・オリジナル曲 + カバー曲 = 計2曲を演奏できる。**** ****・ギター・キーボードなどの楽器を使用した編成(楽器のみ / 弾き語り / 楽器+ボーカル)で演奏ができる。**** ****・下北沢のカルチャーが好き。**** ※音源の使用と打楽器の使用は会場で禁止されています。 ※ エントリーの際に ONLIVE Studio と Mudia への会員登録(いずれも無料)をお願いします。 ※ 応募人数が多かった場合は抽選となります。 ### 募集期間 ****2025年8月22日(金)〜9月8日(月)**** **▼応募フォーム** [https://forms.gle/hMYtScrnEiZKGB5U6](https://forms.gle/hMYtScrnEiZKGB5U6?ref=ghost.onlive.studio) **▼ONLIVE Studio 会員登録** [https://onlive.studio/signup](https://onlive.studio/signup?ref=ghost.onlive.studio) **▼Mudia 会員登録** [https://mudia.tv/login](https://mudia.tv/login?ref=ghost.onlive.studio) ## **「日本アーティスト協会」とは?** 特定非営利活動法人 日本アーティスト協会(本社:東京都渋谷区 代表:宇田川哲男)は、アーティスト本来の活動支援のほか、兼業支援もおこなうアーティスト専門支援機関です。 アーティストには生計を立てる方法を、企業には若手人材との接点を提供します。 経営者や実績豊富なフリーランスが直接運営する事業型NPO法人で、音楽や動画の制作のほか、イベント企画、教育機関への講師派遣、教育コンテンツの制作、SNSや広告の運用など、低コストで依頼が可能です。 ### **特定非営利活動法人 日本アーティスト協会 オフィシャルサイト** [https://jaa.mystrikingly.com/](https://jaa.mystrikingly.com/?ref=ghost.onlive.studio) ## **「ONLIVE Studio」 とは?** ONLIVE Studio は、音楽のプロフェッショナルに楽曲制作の依頼ができるサービスです。 当サービスには、プロデューサーやミックスエンジニア、スタジオミュージシャンなど、さまざまな音楽プロフェッショナルが登録されており、依頼者は自分にぴったりのプロフェッショナルを検索し、ONLIVE Studio 上で簡単に音楽制作の依頼ができます。 ONLIVE Studio は、音楽を愛し情熱を捧げる方達へ活躍の場を提供、さらに音楽クリエイターとプロフェッショナルの間に新たな架け橋を築くことで、音楽業界の活性化を目指しています。 ### **ONLIVE Studio サービスサイト** [https://onlive.studio/](https://onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) ### **登録プロフェッショナル例** 作曲家 / 作詞家 / アレンジャー / ミュージシャン / シンガー / ビートメイカー / プロデューサー / ミックスエンジニア / マスタリングエンジニア... etc. ### **依頼例** ・自分で演奏できない楽器の録音を依頼したい ・曲のアレンジを依頼したい ・レコーディングした楽曲のミックスを依頼したい... e.t.c. ### **ONLIVE Studio オウンドメディア「ONLIVE Studio blog」** [https://blog.onlive.studio/](https://blog.onlive.studio/?ref=ghost.onlive.studio) --- # アナログ・シンセサイザーの音作り ~Minimoogを題材に~ URL: https://blog.onlive.studio/analog-synth-minimoog-sounddesign-174 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2025-08-22 Category: Tips Summary: シンセサイザーで音作りをしていますか? 現在のシンセサイザーはソフトウェアが主流ですので、音色のプリセットを選ぶだけ、という人も多いかもしれません。GUI上にはツマミやスイッチが並んでいて、それらを駆使して音作りをすることができますが、実機を触ったことがないとイマイチやり方が分からない⋯⋯。でも心配はいりません。実は、シンセサイザー、特にアナログ・シンセの音作りの基本構造はとてもシンプルで、パーツごとの役割を理解すれば、すぐに自分だけの音を作り出せるようになります。 ここでは、アナログ・シンセの代表機種である MOOG Minimoog Model D を例に取りながら、音作りの基本を解説します。ここでシンセサイズの基礎知識を身につけ、自分の使っているシンセの音作りにトライしてみましょう。ちなみに Minimoog は1970年代に登場したモノフォニック(単音)のアナログ・シンセで、その太く存在感のある音は今でも多くのミュージシャンに愛用されています。 ## **シンセサイザーの音作りの基本構造** アナログ・シンセの音作りは、大まかに次の5つのセクションに分かれています: - **オシレーター(VCO:Voltage Controlled Oscillator)** - **ミキサー(Mixer)** - **フィルター(VCF:Voltage Controlled Filter)** - **アンプ(VCA:Voltage Controlled Amplifier)** - **エンベロープ(ADSR)とモジュレーション** Minimoog ではこれらすべてが直感的なパネルで操作できるため、音の流れと変化を目で見ながら理解できるのです。今回は、シンセ・リード、シンセ・ベースの音作りを目指して、以下より、機能と音作りに関して、順番に解説していきましょう。 ## **1. オシレーター(VCO) – 音の素材を選ぶ** 音作りの最初のステップは“音の素材”=(波形)を選ぶことです。どのシンセにも、オシレーターと呼ばれるセクションに波形が用意されています。Minimoog では、”OSCILLATOR BANK”。3つのオシレーターを備えており、それぞれ異なる波形を選べます。波形によって音のキャラクターが変わるのですが、Minimoog で選べる波形は以下です。 - **ノコギリ波(Sawtooth)**:倍音が豊かで、リードやベース、分厚いブラス系に向いています。 - **三角波(Triangle)**:柔らかく落ち着いた音。あまり派手ではないですが、丸みのある音でフルートのような音を作ることに適しています。 - **三角波 / 鋸歯状波**:三角波とノコギリ波のハイブリッド波形で、三角波よりも倍音が多く、抜けの良い音を作ることができます。 - **パルス波 / 矩形波(Pulse/Square)**:倍音成分が上下の幅の比で変化し、上下の幅が同じ状態の波形を矩形波と呼びます。倍音の音量は三角波よりも大きく、弦楽器系の音作りの出発点に使われます。パルス幅が広くなると、異なる倍音となり、オーボエやリード音などに向いた音が作れます。 Minimoog の3つのオシレーターは、それぞれ6種類の波形を選ぶことができるのですが、まず最初はオシレーター1つだけを使って、波形を変えながら音の変化を聴き比べることをおすすめします。ちなみに”OSCILLATOR BANK”の左側にある“RANGE”ツマミは、5オクターブで音の高さを選択でき、真ん中のオシレーター2と3に搭載された“FREQUENCY”ツマミは、オシレーター1とのピッチの差を作り、デチューンさせることが可能となっています。 ## **2. ミキサー – 音を混ぜる** オシレーターで波形を選んだら、3つのオシレーターをどのような音量バランスでミックスするかを設定するのがミキサー・セクション(“MIXER”)。ここではノイズ(ホワイトノイズやピンクノイズ)を加えることもできます。Minimoog は音の流れを左から右に確認できるので、3つの VOLUME のツマミは、オシレーター1、2、3に対応しています。VOLUME のツマミの右隣には ON/OFF のスイッチが備えられ、瞬時にオフすることも可能。分厚い音作りの際には、3つのオシレーターをオンにして加工すると良いでしょう。ノイズはパーカッション的な音や風のような効果音を作る際に便利です。 ## **3. フィルター(VCF) – 音の輪郭を整える** 次にフィルターで音の表情付けをします。シンセサイザーの「音色」を作る上で、最も重要な役割を担うのがフィルターです。音の倍音構成を加工する働きがあり、Minimoog では有名な「24dBローパスフィルター」を搭載しています。高音域をカットして音を柔らかくしたり、逆に強調したりできます。フィルターには他にも、ハイパス、バンドパス、シェルフなどの種類がありますが、周波数成分をカットするということに変わりはありません。Minimoog のフィルターは、パネルの右側“MODIFIRES”の上段に用意されています。パラメーターは、 - **カットオフ(Cutoff)**:どこから上の周波数を削るかを決める - **レゾナンス(Emphasis)**:カットオフ近辺の周波数を強調しピークを作る の2つ。カットオフの12時が0で、下げていく(左回し。閉じるとも言う)とダークで柔らかな音、上げていく(右回し。開くとも言う)と、明るいサウンドになります。鍵盤を弾きながらリアルタイムに動かすだけで、いかにもシンセサイザー奏者のように音を変化させることができるはずです。このフィルターと併せて使うことでさらに表情を加えることができるのがレゾナンスです。このツマミを上げていき、フィルターのノブを下げていくと、ある時点でフィルターが自己発振します。耳で聴いて、気に入ったサウンドを作ってみましょう。こういったサウンドを生み出せるのがシンセサイザーならではの面白さです。 ## **4. アンプ(VCA)とエンベロープ – 音の動きをつける** ピアノの音は、演奏したら自然に消えていく(減衰していく)ものですが、シンセサイザーの場合、鍵盤を押している間ずっと鳴らし続けることが可能かつ、離すとすぐに音を切ることもできます。しかしそういった音の時間的な変化を自在に操ることができるのも、シンセサイザーの特徴でもあります。機能の名前としてはエンベロープ・ジェネレーター(EG/ENV)です。エンベロープ・ジェネレーターには、**ADSR**という4つの設定要素があります。 - **Attack(アタック)**:音が出てくるまでの時間 - **Decay(ディケイ)**:最大音量から減衰する時間 - **Sustain(サステイン)**:鍵盤を押している間の音量 - **Release(リリース)**:鍵盤を離してから音が消えるまでの時間 Minimoog はアタック、ディケイとサステインの3つのツマミの構成となっていますが、ディケイのツマミがリリースを兼ねており(ディケイのスイッチをオンにした場合)、十分に表情のある音が作れます。フィルターのすぐ下のツマミが、フィルターにかけるEG、その下(LOUDNESS CONTOUR)が音量にかける EG です。 ## **5. モジュレーション – 音に動きを与える** 最後に、音に揺らぎを加えるモジュレーションで音の仕上げになります。Minimoog では、オシレーターやフィルターに、LFO(低周波発振器)やオシレーターなどで選択したさまざまなソースから揺らぎを加えることができます。モジュレーションを使うと、静的な音が一気に「生きている」ように感じられるのです。モジュレーション・ホイールでそのかかり具合を設定できるので、試してみましょう。 ## **実際に音を作ってみよう** ※今回は Universal Audio の Moog Minimoog ソフトシンセを使って再現をしています。 ### **リードシンセ音(ソロ用)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/08/2025-08-13-13.28-----2-.jpg) - オシレーター1:ノコギリ波、レンジは4’’ - オシレーター2:矩形波、レンジは4’’ - ボリューム:オシレーター1→5、オシレーター2→2 - フィルター:カットオフ→0、レゾナンス→1.5、アマウント→3 - フィルターEG:アタック→10、ディケイ→400、サステイン→6 - アンプEG:アタック→10、ディケイ→1、サステイン→6 - モジュレーション:LFO→3(三角波) ### **ベース音** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/08/AirBass---2025_08_19.jpg) - オシレーター1:ノコギリ波、32’ - オシレーター2:ノコギリ波、32’ - オシレーター3:矩形波、16’ - ボリューム:オシレーター1→8、オシレーター2→2、オシレーター3→3 - ノイズ:ホワイト→1.5 - フィルター:カットオフ→-3、レゾナンス→3、アマウント→6 - フィルターEG:アタック→0、ディケイ→100、サステイン→0 - アンプEG:アタック→0、ディケイ→400、サステイン→10 - その他:グライド→3 --- ## **おわりに:耳で学ぶのが一番!** Minimoog はプリセットがありません。だからこそ、「耳で音を作る力」が自然と養われます。最初は難しく感じるかもしれませんが、「ひとつのつまみを少しずつ動かして、音がどう変化するかを確かめる」ことの繰り返しが、最大の近道です。 また、Minimoog は音が太く、失敗してもどこかカッコいい音になるのが魅力。遊び心を忘れず、ぜひたくさん試して、自分だけのサウンドを見つけてください。 --- # 【初心者向け】エレキベースにはどんな種類がある?有名なモデルをご紹介! URL: https://blog.onlive.studio/electric-bass-types-164 Author: Nami Published: 2025-08-20 Category: Tips Summary: ひとくちに「エレキベース」といっても、形や構造、サウンドの特徴など、その種類は実にさまざま。 この記事では、エレキベースの代表的な種類や、有名モデルの特徴、初心者でも知っておきたい構造の違いについてわかりやすくご紹介! これからベースを始めたい方も、違いを知って作曲をもっと深く楽しみたい方も、ぜひ参考にしてみてください! ## **エレキベースとは?** エレキベースは、ピックアップ(※1)を搭載した、低い音域を担当する弦楽器です。 エレキベースが登場する前、ポピュラー音楽のベースにはウッドベース(コントラバス)が使用されることが多かったですが、エレキベース普及後はエレキベースに取って変わることが多くなりました。 それでは、エレキベースにはどんなものがあるのでしょうか? 次章から、エレキベースの定番の種類を見てみましょう。 (※1)ピックアップとは、弦を弾いたときの振動を電気信号に変える装置です。この電気信号がアンプに送られ、音が増幅されます。 ## **有名なモデルから見るエレキベースの種類** ### **Fender Precision Bass(プレシジョン・ベース)** プレシジョン・ベースは、1951年にFender(フェンダー)社によって販売されたエレキ・ベースです。 このモデルは、世界で初めて商業的に成功したエレキベースと言われています。 ノイズを打ち消すスプリットコイル・ピックアップ(1957年以降)を採用しており、太くてパンチ力のあるサウンドが特徴です。 プレシジョン・ベースが登場する前、ベースの主流であったアップライトベースには、フレットが存在しませんでしたが、Fender社が開発したこのプレシジョン・ベースではフレットを採用しており、演奏者に「正確(Precision)」な音程を提供しました。 また、担いで演奏できる機能性や、アンプを通したサウンドは、当時革命的で、瞬く間に普及していったとされています。 プレシジョン・ベースの愛用者には、Pink Floyd(ピンク・フロイド)の Roger Waters(ロジャー・ウォーターズ)や、Guns N' Roses(ガンズ・アンド・ローゼズ)の Duff McKagan(ダフ・マッケイガン)などがいます。 ### **Fender Jazz Bass(ジャズ・ベース)** ジャズ・ベースは、1960年に Fender社によって導入されたモデルです。 このジャズ・ベースは、プレシジョン・ベースとともに、エレキベース界の二大定番モデルとして広く知られています。 デュアル・シングルコイル・ピックアップを備えており、身体にフィットさせるために設計された左右非対称のボディが特徴的で、この見た目はジャズ・マスターを参考にデザインされています。 サウンドは抜けが良く、明るいトーンが特徴です。 ジャズ・ベースは1958年に発売されたエレキギター「ジャズ・マスター」の兄弟機種として登場しました。発売当初はジャズで使用されることを想定していたため、「ジャズ」という名称がついていますが、現在ではさまざまなジャンルで使用されています。 ジャズ・ベースの愛用者には、U2(ユーツー)の Adam Clayton(アダム・クレイトン)や、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)などがいます。 ちなみに、2大巨塔であるジャズ・ベースと、プレシジョン・ベースをハイブリットさせたモデルで、PJベースというモデルも Fender社から発売されています。ジャズ・ベースとプレシジョンベースのそれぞれのピックアップを搭載しており、幅広い音色を提供します。 ### **Music Man Stingray(スティングレイ)** Fender社の創設者である Leo Fender(レオ・フェンダー)が、開発に携わり、1976年に Music Man社から発売されたモデルです。 低音はパンチがありつつも、中高音域はクリアなサウンドに定評があり、スラップ奏法とも相性が良いサウンドです。 Stingray は手元で EQ をいじれるツマミ、アクティブサーキットを搭載しており、これは発売当時は画期的なアイディアでした。 このアクティブサーキットによって、演奏者はアンプ側ではなくギター側で音色の調整が可能になりました。 現在は Ernie Ball(アーニーボール)社に買収され、Music Man というブランドになっています。 愛用者には、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパー)の Flea(フリー)などがいます。 ### **Fender Mustang(ムスタング)** ムスタングベースは、Fender 社によって1966年に販売されたモデルです。このモデルはギターのムスタングと姉妹機として、当初は学生向けのモデルとして発売されていました。 最大の特徴は、30インチという、通常のベースよりも短い「ショートスケール」を採用している点です。また他のベースよりもコンパクトなボディから、演奏しやすいモデルとして定評があります。 サウンドは温かみがあり、そのサウンドやショートスケールによる演奏面での特徴から「じゃじゃ馬(Mustangは英語で、野生の馬という意味)」と表現されることも多いです。 また、Leo Fender が Fender社 に在籍中、最後にデザインしたベースとしても知られています。 ### **Höfner 500/1(ヴァイオリンベース)** Höfner(ヘフナー)社が1955年に販売を開始したエレキベースで、ヴァイオリンベース(※2)の代表格です。 サウンドは、ボディが空洞のホロウボディならではの温かみがあり、音の伸びはやや短めです。 愛用者には、The Beatles(ビートルズ)の Paul McCartney (ポール・マッカートニー)などがいます。 (※2)ヴァイオリンベースとは、その名の通り、見た目がヴァイオリンに似ているベースのことを言います。 ### **Rickenbacker 4000series(リッケンバッカー)** Rickenbacker(リッケンバッカー)社が製造している、エレキベース Rickenbacker 4000series です。 1960年代にビートルズがリッケンバッカーのギターやベースを使用していたことで一躍有名になりました。 材質にメイプルを使用しており、そのサウンドはタイトな低音と、金属的なジャリっとしたサウンドです。 Rickenbacker社は1931年から続く老舗で、世界で初めてエレキギターを製造した会社とも言われています。 愛用者には、The Beatles の Paul McCartney(ポール・マッカートニー)、YES の Chris Squire(クリス・スクワイア)などがいます。 ## **構造や機能でみるベースの種類** ### **フレットレス・ベース / フレット付きベース** 通常、指板上には音程を区切るための「フレット」と呼ばれるものが設けられています。このフレットがあることにより、演奏者はどこを押さえればどの音程が出るかがわかるため、演奏がしやすくなります。 一方で「フレットレス・ベース」と呼ばれる、フレットがないタイプのベースも販売されています。 このフレットがないことにより多彩な表現ができるメリットがありますが、一方でフレット付きのベースよりも、演奏の難易度は上がります。 ### **アクティブベース / パッシブベース** エレキベースは、アクティブベースとパッシブベースの2種類に大きく分けられます。両者の違いは、内部にプリアンプ(電源を必要とする音質調整回路)を搭載しているかどうかにあります。 内部にプリアンプを搭載しているものをアクティブベース、搭載していないものをパッシブベースと呼びます。 さまざまな違いがありますが、最も大きな特徴は、アンプ側で行うようなイコライザー調整(低音・高音のブースト / カット)を、ベース本体のつまみで行えるという点です。 ### **ホロウボディベース / ソリッドボディ** ホロウベースとは、ベースのボディに空洞があるタイプのベースのことです。 一方で、空洞のないタイプをソリッドボディといいます。 先ほどご紹介した例で言うと、ヴァイオリンベースはホロウボディベース、一方でその他のエレキベースは全てソリッドボディとなっています。 ### **多弦ベース(5弦、6弦など)** 通常、ベースは4弦が多いですが、5弦、6弦のタイプもあります。 多弦ベースと、スタンダードな4弦タイプのベースとの一番の違いは音域です。 多弦ベースでは、より低い音域を出せるというメリットがあります。また、弦が多くなる分、通常のベースよりもネックが太くなっています。 ## **エレキベース初心者におすすめは?** 初心者でまず初めの一本としておすすめしたいのは、ポップスからロックまで幅広く対応できるため、プレシジョン・ベースがおすすめです。 また、バラードなどの落ち着いた音楽が好みであればジャズ・ベースも相性が良いでしょう。 予算に余裕がある方には、Fender社がおすすめです。音のクオリティや作りの良さで、長く使える1本になるでしょう。 もう少し価格を抑えたい方には、Fender社が展開するブランドである Squier(スクワイヤー)がおすすめです。Fender の設計を引き継ぎつつ、コストパフォーマンスに優れたモデルが揃っています。 ## **番外編:エレキベース以外にはどんなベースがある?** 今回の記事では、エレキベースを軸にしたベースの種類をご紹介していますが、番外編として、以下に楽器の種類からみたベースの種類をご紹介します。 ### **アコースティックベース** アコースティックベースとは、その名の通り、アコースティックギターのベースバージョンです。 ホロウボディで、アンプを使用せず演奏することができますが、ピックアップやプリアンプをつけることで、エレキアコースティックベースとしても使用できます。 ### **ウッドベース(コントラバス)** ウッドベースは、ジャズやブルースなどといったジャンルで使用されます。 ウッドベースの他にも、ダブルベース、アップライトベース、コントラバスなど様々な呼び方がありますが、どれも同じ楽器です。 クラシックでは主にコントラバスと呼ばれ、弓をつかって演奏されることが多いですが、ジャズなどのポピュラー音楽では指をつかって演奏するピッチカート奏法が主に使用されます。 ### **ウクレレベース** ウクレレベースとは、その名の通り、ウクレレのベースバージョンです。 コンパクトながらもベースの響きを得ることができ、音はアップライトベースに似ています。 弦がシリコン製のゴムやポリウレタンでできているものもあり、ちょっと変わった遊び心を取り入れたい方におすすめです。 ### **シンセべース** シンセベースとは、シンセサイザーで作られた、ベースの音です。 シンセサイザーが広く普及した1980年代以降広まりました。 HIP-HOP や R&B、ポップ、EDM などのジャンルで使用されることが多いです。 シンセベースの中でも、リースベースや808ベースなど、定番のサウンドには名称がついています。こちらはまた別の機会にご紹介したいと思います。 --- ## **まとめ** 以上、今回はエレキベースを中心に、様々なベースの種類をご紹介しました。 エレキベースという同じ括りでも、様々なサウンドがありますね。 作りたいジャンルに合わせて、楽器を選択する手がかりに、是非今回の記事をご参考にしてみてください。 --- # DI とは?ライブや録音で”音がこもる”を防ぐ便利ツール URL: https://blog.onlive.studio/what-is-a-di-167 Author: 宇宙まお Published: 2025-08-13 Category: Tips Summary: ライブハウスやレコーディングスタジオでよく使用されている DI。宅録で作業する場合にも必ず用意するべき機材なのでしょうか?具体的な機能を理解して制作に活かしましょう! DI の正式な名称は「Direct Injection Box」です。ダイレクト・ボックスの略称で呼ばれています。 ライブハウスで活動するアーティストの場合は、特にベーシストやアコースティックギターのプレイヤーには馴染みのある機材ではないでしょうか。 DI の主な機能としては2種類あります。 ## DI の基本機能 ### インピーダンスの変換 インピーダンスとは、電気信号の流れに対する抵抗値のことです。 楽器と音響機器をつなぐ際には、それぞれでこの抵抗値、つまりインピーダンスの設定が違うため、出力側と入力側の設定値を合わせなくてはなりません。 たとえば、ギターやベースなどの楽器類はハイインピーダンスのものが多く、ミキサーやスピーカーはローインピーダンスになっています。 インピーダンスに差がある状態で接続すると電気の伝送がうまくいかず、「音質が劣化する」「ノイズがのる」などの現象が起こります。 そこで DI を使うことで、インピーダンスを適正に変換し、信号をクリーンに伝えることができるのです。 インピーダンスについては以下の記事も参考にしてみてください。 [インピーダンスとは?DTM を行う上で知っておきたい基礎知識 | ONLIVE Studio blog オーディオインターフェイスにギターを繋いで音を DAW に取り込む時や、マイクやヘッドホンなどの機材を選ぶ上で「インピーダンス」というワードに辿り着いた方もいるのではないでしょうか。この記事では、DTM 初心者の方向けにインピーダンスについて解説をしていきます。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-impedance-157)](https://blog.onlive.studio/what-is-impedance-157?ref=ghost.onlive.studio) ### バランス接続への変換 音響機器の伝送方式には「アンバランス接続」と「バランス接続」があります。両者は、ノイズに強いかどうかで分類されます。 - アンバランス接続:ノイズに弱い - バランス接続:ノイズに強い ギターやベースなどのアンバランス接続の楽器は、ノイズ回避のため DI を噛ませることでバランス接続に変換する必要があります。 キーボードなどのバランス接続の楽器であっても、ライブハウスやレコーディングスタジオなどで、ミキサーにつなぐ際に長距離配線となる場合には、ノイズ混入のリスクが高まるので、間に DI を入れることで強い電気信号を送ることが可能になります。 アンバランス接続・バランス接続についての詳しい解説は、「ケーブル」についての記事でご紹介しています。 [音楽制作で使用するケーブルの種類〜マイクやスピーカー、それぞれ何使う? | ONLIVE Studio blog パソコンやオーディオインターフェイス、スピーカー、マイク...音楽制作には様々な機材を使用しますよね。中古で購入した際など、付属のケーブルがついていない場合、接続するケーブルの種類に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。今回は、音楽制作で使用するケーブルの種類をご紹介致します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-audio-cable-144)](https://blog.onlive.studio/audio-cable-144?ref=ghost.onlive.studio) ## DI の種類 DI を動かすための電源には、2つの種類があります。 ### パッシブ 電源がなくても使用可能なタイプです。ナチュラルなサウンドが魅力で、入力する側がアクティブ / ローインピーダンスの楽器と相性が良いです。 ### アクティブ 電源が必要になるタイプです。乾電池やミキサーから送られるファンタム電源で駆動します。入力する側がパッシブ / ハイインピーダンスの楽器との相性が良いです。 ## 宅録の場合・スタジオレコーディングの場合 ### 自宅録音の場合 多くの DTM 制作者が使う一般的なオーディオインターフェイスには、インピーダンスを調整する「Hi-z 入力」があるため、自宅録音の環境では DI を使わずとも適切な設定での録音が可能です。 今使用しているオーディオインターフェイスが Hi-z 入力に対応しているかどうか、まずは確認してみましょう。「INST」と言う表記になっている場合もあります。 ### スタジオレコーディングの場合 プロユースの商業用スタジオを使ってレコーディングを行う場合、ギターやベースの録音の際は、楽器をアンプに繋ぎ、スピーカーから鳴らした音をマイクで集音し、そのマイクの音をミキサーに送るのがかつては一般的でした。 現在はアンプから鳴らした音をシミュレートするアンプシュミレーターにも高性能・高音質なものが増え、それらをインターフェイス・ミキサーに直接つないで録音するという方法も多くなっています。 商業用スタジオで使われるようなインターフェイスやミキサーには、インピーダンスやバランス接続を変換する機材が内蔵されていない場合が多いので、高音質なライン録音のためにDI が必要になるでしょう。 ## DI に搭載される機能 一部の DI には、付加機能が搭載されていることも多いです。 ### ラインアイソレーター 電気信号を絶縁し、グラウンドループ(複数の機器をつなぐことで起こる信号のループ)からくるノイズの除去に有効な機能です。 適切な箇所が絶縁されていると、電流が他の部分に流れずノイズが除去され、クリアな音が伝送されます。 似たような機能として、グラウンドリフトというものが搭載されている場合もあります。 ### スルーアウト 楽器からの出力信号を分岐させる機能です。 アンプを鳴らし同時に PA にも音を送り、アンプの音のインパクトと PA のミキサー卓で調整されたクリアな音を混ぜて聴かせたいときなどに使えます。ベースの演奏で活用されることが多いです。 ### PAD スイッチ 楽器側の出力が大き過ぎる場合、このスイッチを切り替えると入力信号を抑えることができます。この機能は音割れなどの対策になります。アッテネーターと呼ぶことも。 ### プリアンプ内蔵型 音の出力信号を増幅させたり、音質や音量を調整したりするためのプリアンプ。これと DI機能が一体となったタイプです。楽器専用のものもありますが、マイクプリアンプに楽器の入力端子を備えたモデルもあり、レコーディングに使用する入力端子に合わせて持っておくのが良いでしょう。 マイクプリアンプについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。 [マイクプリアンプとは?役割から定番品、必要性をご紹介! | ONLIVE Studio blog オーディオ機器に触れていると、「マイクプリアンプ」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。マイクプリアンプは、音の品質に大きな影響を与えます。この記事では、マイクプリアンプについて詳しく解説。マイクプリアンプの役割から、定番品、さらにはその必要性までご紹介いたします。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-a-microphone-preamp-79)](https://blog.onlive.studio/what-is-a-microphone-preamp-79?ref=ghost.onlive.studio) ## DI 定番品 ### BOSS / DI-1 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfxovARRivWH3XBtCh_dQs_7RrigST9ZfcN5xdKpngOKyDp_hmCSX9ri_9il4s7AbixXrJY6JUyDfOYUcdYD5zTdsDcXtnUMiuGNGVreeppZsBhHM7MrJ8UhAy_9l-HnDvydkZ4xQ?key=cdH99OZ7r9fFUwpO4kiRkQ) 引用:[DI-1 - BOSS | Roland Corporation](https://www.boss.info/jp/products/di-1/?ref=ghost.onlive.studio) 日本国内では定番中の定番モデル。ライブハウスでよく演奏するミュージシャンならば見たことがない人はいないレベルではないでしょうか。 高性能・高品質でありながらシンプルな設計、また手頃な価格であることから、初心者の方にも手に取りやすいでしょう。 ### RADIAL / JDI ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXf2GVfDrqeSbZs7ciIwR3Vpz4efiLCB--KhgpUDWmgQCCMwtAGk_WY6-urzwynr_ONh2vOESJtSPyaV_smMTnlxVqLHiq5LLg4NzIuPr_FJsOf7WeGzrJjaS32T0P5MDd4tKd59?key=cdH99OZ7r9fFUwpO4kiRkQ) 引用:[JDI Premium Passive DI | RADIAL Engneering](https://www.radialeng.com/product/jdi?ref=ghost.onlive.studio) レコーディングスタジオで使われることの多いRADIAL。あらゆる音響設備の現場で活躍する、世界でも人気の高い DI メーカーです。 この JDI はパッシブ設計のため、ノイズの影響を受けにくく、また楽器本来の自然な音を出力できることも特徴とされています。 トラックが乗っても壊れないという実験済みの、頑丈なボディであることも選ばれる理由のひとつでしょう。 ### L.R.Baggs / Para Acoustic D.I. ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXepXspv_mx9Y9JXnjLGy0-JfiawH1qGOPJEa7Dbo59cRi2jjdqb4xlTc5iuK3gwqyGKn0uFGNmSbZRXvlyzWqP5Jzc9E1v101LKs5OTbjxFDnsFtnkILb42v_nwZtPFLyrnXRuVtg?key=cdH99OZ7r9fFUwpO4kiRkQ) 引用:[Para Acoustic D.I. - L.R.Baggs | JES International , Inc.](https://lrbaggsjapan.com/product/para-acoustic-di/?ref=ghost.onlive.studio) エレキアコースティックギター用の DI として定番のモデル。 プリアンプ内蔵型で、ハウリングの起きやすいアコースティックギターのために、特定の周波数を抑える機能も搭載されています。 アクティブ設計のため、パッシブのピックアップを取り付けたアコギとの相性が良いとされています。 L.R.Baggs は高品質なピックアップでも有名なメーカーです。組み合わせで更に良い音質を目指してみるのもいいかもしれません。 --- ## まとめ DI の基本的な役割や種類、必要な場面などをまとめました。 スタジオレコーディングでライン録音を考えている人やライブハウスでの演奏の予定がある人、または自宅で使っているオーディオインターフェイスの Hi-z入力がない方は、DI を用意しておくことで、よりクリアで安定した音質を得ることができますよ。 搭載された機能と合わせて、より良い音作りのために活用してみてください。 --- # チューンコアを使って、あなたの配信楽曲の可能性を広げよう!【TuneCore Japan ご紹介・後編】 URL: https://blog.onlive.studio/about-tunecorejapan-203 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-08-08 Category: Career Summary: 配信をスタートさせてみたはいいものの、もっとたくさんの人に聴いてもらうためにはどうしたらいいの?再生回数をもっと上げたい!という方も多いのではないでしょうか。次のステップとして、チューンコアを使ってプロモーション活動にチャレンジする方法をお伝えします。 チューンコアを紹介した前回の記事では、オリジナル曲が完成したあとの第一歩として、まず配信をスタートさせてみる方法についてお伝えしました。 [初心者でも大丈夫!チューンコア でオリジナル楽曲を世界へ発信してみよう!【TuneCore Japan ご紹介・前編】 | ONLIVE Studio blog オリジナル楽曲を作ったら、誰かに聴かせてみたいと思いませんか?配信に挑戦してみたいけど、何から始めたらいいかわからない…という方に向けて、チューンコアから簡単に配信デビューする方法をお伝えします。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-about-tunecorejapan-166)](https://blog.onlive.studio/about-tunecorejapan-166?ref=ghost.onlive.studio) 現代はオンラインで誰でも簡単に音楽を配信することができるようになり、世界中で今、一日に約10万曲もの新曲がリリースされています。 逆に言えば、自分の曲をただインターネット上にアップしただけでは、埋もれやすい状況とも言えるでしょう。 せっかく配信するなら、自分が一生懸命作った楽曲をより多くの人に届けたい!という方に向けて、今回は、 チューンコアで利用できる、おすすめのプロモーション機能をご紹介します。 ## プロモーションでこんなに広がる! チューンコアの強みの一つとして、プロモーションサポートが充実している点が挙げられます。 ### 配信リリース時に利用できるプロモーション **サブミット(利用できないプランもあります)** バナー・ピックアップ欄・プレイリストなど、配信ストア上で楽曲が紹介されやすくなるよう申請できるサービスです。 リスナーの目に留まりやすくなれば、アーティストとしての名前の認知も広まり、楽曲の再生回数も上がるでしょう。 **LinkCore** リリースの登録が完了すると、各リリース先の一覧のリンクを自動で作ってくれる便利な機能です。 このリンクを SNSなど で共有することで、Spotify や Apple Music など、リスナーが普段利用している配信ストアに合わせてリリースの告知をすることができます。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdD6F3gbvgi_CaMvA-tZ00aW7URKoyb3Ed7_HIAg3S8SOrQJeEWiyZDhquKiS6-ou07klndxR_DIDmYlYRAlN4WpoWL9u08Atk91Lnb1y03hYOUYSpamfEGxsKkTEUVtuuzWIeKvA?key=UP_W61VjMmujm4fyBYtMpg) ### 配信後はダッシュボードを活用しよう! ダッシュボードから日毎や月毎の再生数を見ることができ(※)、どの曲が一番注目されているかわかることで、配信後のプロモーション戦略を立てやすくなります。 例えば、アルバムの中で一番人気の曲がわかれば、ミュージックビデオを制作することで更に注目度をあげることができるでしょう。 また、人気曲やリスナー層の傾向を把握することができれば、どの SNS でアプローチするのが効果的なのかの判断の基準になるかもしれません。 ※Unlimited スタータープランでは上記のような再生数などを見ることができないため、より戦略的に分析したいクリエイターの方は、スターター以外のプランを選んでみましょう 他にも、後の章でご紹介する「TuneCoreクリエイターズ」と、新機能「Spotify Discovery Mode」といったプロモーション機能も、ダッシュボードから簡単に手続きが可能です。 ### TuneCoreクリエイターズ YouTube の動画に、自分の曲を使ってもらうための機能です。 現在の YouTube では、動画制作者が自身の動画に他者が権利を持つ音源を使うと、YouTube側がそれを検知して、その動画に関しては収益が動画制作者でなく音源の権利者(原盤権保有者)に入る仕組みになっています。 これは原盤権保有者を守るために整えられたシステムなのですが、そうなると動画制作者は自身の収益のために、原盤権登録された楽曲を使わなくなってしまい、結果的に音楽が聴かれる機会が減ってしまうという状況がありました。 そこで登場したのが、TuneCoreクリエイターズという機能。 この機能を活用することで、楽曲を使った動画制作者、音源制作者の双方が、再生回数に応じた収益を受け取ることができます。 動画が影響力の強いコンテンツである今、アーティストにとっても動画に楽曲を使ってもらうことで多くの人に知ってもらうきっかけになるので、必要な機能だと言えるでしょう。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXcPKw0zJyXEawx_75bBcwUqGmNJYqb5egesgPxUk73YYHC7na4GC79vY85bIZ8m4k-OuVi8aVGDeecWt3Fwdqwo1XFPkd47IwKXRpWm-JxIy58HqB-LEjKNNMJscOn6i_J_tpDq?key=UP_W61VjMmujm4fyBYtMpg) ### 新機能「Spotify Discovery Mode」 Spotify の広告ツールを、楽曲のプロモーションとして利用できる機能です。 初期費用がかからない成果報酬型の広告で、チューンコアでは2025年6月から一般公開されました。 Spotify でプレイリストを聞き終えると、その後にアルゴリズムで勝手に選ばれた曲が流れてくることがありますよね。 そこに、自分の楽曲を積極的に流してもらえるようにする機能が「Spotify Discovery Mode」になります。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXeLb6NcknUE56JgjP45tcTIEX99ZWOdJv7ia6AULH_iB2ZUMfE_b0ed0kY4ep6juIajK0Fo4CfbHarXgH0NC6Yuk7DdPK5I9ZW2cL58OnL162WWgIfIkJDQqIVpFZbvWFbioKcXyg?key=UP_W61VjMmujm4fyBYtMpg) これはアカウントごとの登録になり、自分が配信しているすべての楽曲が対象となります。 Spotify側で毎月判定される条件があり、それを満たした楽曲のみがプロモーションされる仕組みです。 初期費用はかからず、再生回数に応じて、手数料が Spotify とチューンコアに引かれ、残りの収益はすべてアーティストに入ります。 ここで再生された回数もダッシュボードで確認できるので、どの曲の認知が広がったのかを知ることができれば、その後のプロモーションにも生かせるでしょう。 アクションとしては登録のボタンをポチッと押すだけなので、10秒で手続きが済んでしまいます。また、解除も同じように簡単にできるので試しにやってみるのもいいでしょう。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfgsgKinB2dCCeWCyZ2qs8iZaCVhsbJq5EvuP1baR-0aZ_E5HnM8TX9K2ZCkJC-77_599QOHnYZ8NJt-ei9UYlOzNtxwDIDuzNOL1xxzeNoCOgGCSYgQSnT6BRchAHYqylMznyq?key=UP_W61VjMmujm4fyBYtMpg) ### チューンコア主催のオーディションやコンテスト その他には、フェス出場権をかけたオーディションや楽曲コンテストも毎月開催されており、大きな舞台に立つチャンスも頻繁に提供されています。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfs--q9cAJ_g90ClLlkdcVdo_vTscNEFrd7yYJdbacrdgIZ3727xPDFqycQrXIj5y727csxdKWkV5TPveIkU27VpwpnrdUVeQbi49by8QGFgMpHw25ifloKXKQbb74VOlZl1Ez7?key=UP_W61VjMmujm4fyBYtMpg) CD時代のマーケティングとは違い、まずは手元の音源をアップしてみて、そこからプロモーションの手段を考えていくことができるのです。 ## アーティストへのサポート ### **アーティストガイド** 音楽活動全般を支える記事を提供するオウンドメディアがあります。 配信する前の心得や、配信後にどのように活用していけばいいかの情報が丁寧に紹介されており、アーティスト活動に寄り添った内容となっています。 初心者の方は、まずは「アーティストガイド」を読みながら、配信の準備をしてみてください。 [音楽配信する|TuneCore Japan アーティストガイド 音楽作品をリリースする方法を基礎から学ぶ|TuneCore Japan アーティストガイド ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)TuneCore Japan ![](https://www.tunecore.co.jp/static/v122008001/images/company_logo.gif?t=1627891840)](https://www.tunecore.co.jp/guide/categories/distribution?ref=ghost.onlive.studio) ### **アーティストラウンジ** オンラインのウェビナーや、オフラインでのリアルイベントが開催されています。ここでは、音楽業界の様々な専門家からの知見を受け取ることができます。 この場でアーティスト同士の繋がりも生まれるので、新たな創作活動に繋がったり、モチベーションを上げるための場として盛り上がっています。 よりリスナーを広げるためのプロモーション戦略についても勉強することができますよ。 ## こんな人に良いかも チューンコアには、個人でインディペンデントな活動をしている全ての人をサポートする体制が整っています。 チューンコアは楽曲のクオリティに対する審査などは設けておらず、様々な音楽ジャンルや活動スタイルのアーティストを受け入れています。 積極的に活動の幅を広げていきたい人もいれば、小さなコミュニティに向けてやりたい人、サステナブルに続けていくことを優先している人、など、様々な音楽活動の形があると思います。そうした多様なスタイルに寄り添い、それぞれの活動に合わせたサービスを提供することに注力されているのです。 また、ボカロP として活動しているアーティストにもおすすめの機能があります。 これまでだと、ボーカロイド含む音声合成ソフトを使った音源の場合、ニコニコ動画や YouTube 以外での配信をするとなると、ソフトの販売元に使用許諾を取る必要がありましたが、提携してるメーカーのものであれば、ダッシュボード上で音源に使っているソフトを選ぶだけで配信することが可能になっています。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdZp7H5KdeWoHkNFfRDYJKyo0w3BG7OpytCCa-XZW8pMVCBP6RM4ONs2EP-tZIrwqgwO5pASkRG8tLCZ1NggrBcYiVw_nQDMSUVwfJVcs-FNQ-ngPiodNg6Zp44OFXg1dTT6DV1KQ?key=UP_W61VjMmujm4fyBYtMpg) ## まとめ 今回はチューンコアを使ったプロモーション方法についてお伝えしました。 レーベルやプロダクションの後ろ盾がなくとも、個人でいくらでもプロモーションのやり方があるということがわかると、これからの音楽活動のモチベーションも上がりますね。 前回、今回と、この記事を書くにあたりお話を伺ったのは、TuneCore Japan の山本祐哉さんと野邊拓実さんです。 「アーティストが成功することが一番嬉しい」と語ってくださった野邊さん。 「ディストリビューションサービスはたくさんあって、配信の条件などでは大きな差異を感じられない人も多いので、そういった場合は配信の部分以外のサポートの充実度でチューンコアを選んでくれると嬉しい」と話してくださいました。 チューンコアを使えば、何も考えずともまずは音源をアップすることで配信をスタートさせることができますし、戦略を立ててプロモーションしていきたい人には挑戦してみたくなる機能やサービスがたくさん提供されていますよ。 あなたが愛情込めて作った曲は、きっと多くの人の心に届くはずです。 いざ、世界に向けてアピールしていきましょう! [TuneCore Japan - あなたの音楽でセカイを紡ぐ あなたの楽曲を Apple Music, Spotify, YouTube Music, TikTok, Instagramなど世界185ヵ国以上で簡単に配信。権利はそのまま、収益100%還元。インディペンデントアーティスト・レーベルのための国内最大級 ・音楽配信流通サービス TuneCore(チューンコア)。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)TuneCore Japan ![](https://images.microcms-assets.io/assets/7db209b0800e4911b5698a48dda5c695/c0b0ef7a2ae141a8a8167f9970d79646/og-top.png?w=1200&h=630&fit=fill&fill-color=111111)](https://www.tunecore.co.jp/?ref=ghost.onlive.studio) --- # 初心者でも大丈夫!チューンコア でオリジナル楽曲を世界へ発信してみよう!【TuneCore Japan ご紹介・前編】 URL: https://blog.onlive.studio/about-tunecorejapan-166 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-08-06 Updated: 2025-08-08 Category: Career Summary: オリジナル楽曲を作ったら、誰かに聴かせてみたいと思いませんか?配信に挑戦してみたいけど、何から始めたらいいかわからない…という方に向けて、チューンコアから簡単に配信デビューする方法をお伝えします。 インターネットを使えば、誰でも簡単にオリジナル楽曲を世界に向けて発信することができる時代。 世界で今、一日にリリースされる楽曲数を知っていますか? 約10万曲だそうです! 「SNS や YouTube で聴いてもらう」「ダウンロード販売、ライセンス販売などで購入してもらう」など、発信には様々な方法がありますが、ディストリビューションサービスを使ってストリーミング配信をすることも一般的になってきました。 とはいっても、「何から始めたらいいかわからない…」という方も多いでしょう。 この記事では、初心者の方におすすめしたい**「チューンコア」**を使った簡単に配信デビューする方法をお伝えいたします。 ## そもそもディストリビューションサービスとは? 所属するレーベルを持たないアーティストが、Apple Music や Spotify などで配信をしようと思っても、自分で楽曲を直接各ストアに登録することはできません。 そこで、個人で活動するアーティストが配信にかかる手続きを委託できる仕組みを、ディストリビューションサービスが担っています。 これまではコネクションがないとできなかったことが、ディストリビューションサービスを通すことで、個人が簡単に自分の楽曲を世界に向けて公開・発信できるようになったのです。 近年では、Tani Yuuki「W/X/Y」や、こっちのけんと「はいよろこんで」など、インディペンデントで活動していたアーティストが、ビルボードチャートの首位を取るという夢のようなことも現実に起きてきています。 まずは音楽配信サービスについて詳しく知りたいという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。 [音楽配信サービスで自分の曲を配信するための手引き | ONLIVE Studio blog 音楽制作をしていくうちに、自分の曲を配信したいと思うのは自然な流れでしょう。また、音楽配信サービスに自分の曲が載っているとポートフォリオとしても使えるので、積極的に配信を行うことは良いことです。しかし、ファイル形式、料金、LUFS、...配信するにあたって不安を抱えている方も多いはず。ご安 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-guide-distributing-music-on-streaming-services-54)](https://blog.onlive.studio/guide-distributing-music-on-streaming-services-54?ref=ghost.onlive.studio) ## チューンコアって? チューンコアは、国内ディストリビューションサービスの草分け的な存在です。音楽配信の盛んなアメリカでスタートし、日本では2012年にローンチされました。 [TuneCore Japan - あなたの音楽でセカイを紡ぐ あなたの楽曲を Apple Music, Spotify, YouTube Music, TikTok, Instagramなど世界185ヵ国以上で簡単に配信。権利はそのまま、収益100%還元。インディペンデントアーティスト・レーベルのための国内最大級 ・音楽配信流通サービス TuneCore(チューンコア)。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)TuneCore Japan ![](https://images.microcms-assets.io/assets/7db209b0800e4911b5698a48dda5c695/c0b0ef7a2ae141a8a8167f9970d79646/og-top.png?w=1200&h=630&fit=fill&fill-color=111111)](https://www.tunecore.co.jp/?ref=ghost.onlive.studio) チューンコアのサービスを簡単にまとめると、**個人でも音楽を配信でき、収益化することが可能な仕組みを提供しています**。 大手のレーベルに所属していないインディーズアーティストも、自由に楽曲を発信することが可能なのです。 チューンコアの一番の特徴は、楽曲再生によってストア(音楽ストリーミングサービス等)から支払われる収益がアーティストに100%還元されるという点。 リリース時には初期費用がかかってきますが、1曲ごとに料金を支払うのか、定額制で無制限にリリースをしていくのか、など、活動スタイルによって料金プランを選択できます。 配信後に得た収益に関しては手数料などが引かれることなく、再生回数に応じた金額がすべてアーティストに入ります。再生されればされるほど、利益は上がっていきます。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfBJYuXR4zNiBpigRO7IsjmWnCyiTq-WIUcQDpHpbm_D0iH3TJm8D8szeTwhQeVXvFcJ5ExZFYpbf5JJCaMNq6nDd96hmes6265Qw4c7YjNUERARvj8ehQzSCfHvm4y0PcINdk8?key=MABaUermGSXJmSYHErBmNg) ## アーティストファーストな考え方 チューンコアが日本で本格的にサービスをスタートさせてからのこの13年間で、アーティストに還元した金額は約711億円。2024年の1年間では164億円がアーティストに渡っているとのことです。 還元額を公表しているサービスは業界内でも珍しく、チューンコアは透明性も大事にしています。 ストリーミング再生の還元額においては、大手レコード会社に挟まれ、国内3位のシェア。チューンコアを利用するインディーズアーティストの力も、結集させるとかなりの規模にふくらんできているのです。 個人でも大手に勝てる可能性のある時代だと思うと、ワクワクしてきますね。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfksINQg26_YZroBJQKN6vWmgXTKzF3XzyM30ZiGYoUOhmeAqanpZnIK7s2OOvP9Zb3vzej739tfvBiY-7sS_tG-zAfICKy4dXmwg525Hc4PEtXh8kIQoBJszB7d6LH4Ii2-GRrjg?key=MABaUermGSXJmSYHErBmNg) ## 配信以外も充実のサービス 配信以外の機能が充実していることも、チューンコアの強みのひとつです。 ### 見やすいダッシュボード アーティストが個人で管理できるダッシュボードが充実しています。 このダッシュボードから音源の配信、著作権の申請、収益の管理、プロモーション機能などがまとめて利用できます。 自分の活動を自分でコントロールすることができるのも、インディペンデントアーティストにとっては魅力的な点ですね。 アメリカでスタートしたグローバルなサービスではありますが、日本人のニーズ・国民性に合わせローカライズされた独自のシステムとデザインで設計されているので、初心者にとってもわかりやすく扱いやすくなっていますよ。 ### 著作権管理 音楽ビジネスについての知識のないアーティストからすると少し身構えてしまうのが、著作権についての話。 チューンコアでは、誰でも簡単に著作権の登録ができます。 自分の創作物の権利をしっかり自分で守っていくことは、これからの時代のクリエイターにとっては重要になっていくでしょう。 [著作権管理サービス TuneCore Japan がアカウント管理者から期間譲渡された音楽著作権を著作権管理事業者(JASRAC等)へ届出を行い、管理します。そして、著作権使用料等の著作権収益を受け取ることができるサービスです。 現在の著作権管理地域は、国内のみとなります。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)TuneCore Japan ![](https://images.microcms-assets.io/assets/7db209b0800e4911b5698a48dda5c695/6ad0e1d8a45e4432a1f4aaaa7194e76b/og-page-publishing.png?w=1200&h=630&fit=fill&fill-color=111111)](https://www.tunecore.co.jp/features/publishing?ref=ghost.onlive.studio) ### 再生数や収益をすぐ確認できる 選択している料金プランにも寄りますが、各ストアや SNS でどれだけ聴かれたかの再生数を見ることができます。 そこから発生する還元額や、また著作権使用から発生する収益に関しても、数字でわかりやすく確認することが可能になっています。 プランによっては、制作メンバーで収益を分け合うことも自動化できるため、お金に関する負担や面倒な手続きが減ることで、ストレスなく活動を続けていけるでしょう。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXfYPjjIrk4pmnpfsJC8sxZh3dff5gcI0nLFM6VWI-gL72c5oOwH_hrYzjFBoG7rWApQe8aDekNSncxSAM7RWtTPY1y1LEK8PQdJHeLZIBnXPOXfXWY6HqKBap9jC-6mbz19OJLrcA?key=MABaUermGSXJmSYHErBmNg) ## まずは配信してみよう!必要なものは? **楽曲とジャケット(カバーアート)があれば、あなたも今すぐに配信デビュー**ができます! 次に、配信プランを選びましょう。 チューンコアは、収益の100%をアーティストに還元する代わりに、初期費用が必要になります。1曲ごと支払う形か、定額制無制限かで選ぶことができます。 初めて配信に挑戦する人は、どの料金プランが適しているのか迷いますよね。 その場合は、年間どのくらいの曲数をリリースする予定かで考えるのが良いでしょう。次章で詳しくご説明します。 [音楽配信プラン一覧 | TuneCore Japan 「Unlimitedプラン」または「Pay Per Releaseプラン」から自身の音楽活動に合うプランを選択。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)TuneCore Japan ![](https://images.microcms-assets.io/assets/7db209b0800e4911b5698a48dda5c695/c0b0ef7a2ae141a8a8167f9970d79646/og-top.png?w=1200&h=630&fit=fill&fill-color=111111)](https://www.tunecore.co.jp/pricing?ref=ghost.onlive.studio) ### 料金プラン **Pay per release** 曲単位で料金が発生する従量課金型の仕組みです。 **手元にある楽曲1曲だけで、その後もしばらくは発表の予定がなければ**、このプランが一番挑戦しやすいでしょう。 [![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdCBJpcblS79fahkmjpTqKRKMRBU7io4QhfybFbGSsPDthDIOZ3qwUguY7wAP-bUtwCZOuQLSiOkg8eUT9TVIGnUGDOdY7i9WM0K_Q5DKg7KKQbJxGlQXnNsZPOycitYfoZcs-HQw?key=MABaUermGSXJmSYHErBmNg)](https://www.tunecore.co.jp/pricing?ref=ghost.onlive.studio) **Unlimited** ユーザーの要望を受け2025年から新しく追加されたプランです。 年間で定額を支払い、曲数無制限で楽曲をリリースできます。 **発表したい楽曲がすでにたくさん手元にある、もしくは、今年たくさん制作して発表していきたい人におすすめ**です。 また、Unlimited の中でも、個人向けだと【スターター / スタンダード / プロ】の3つのプランで分かれており、それぞれの活動スタイルに合わせて選ぶことが可能です。 スタンダード、プロですと、手続きから最短2日で配信をスタートさせることができます。一番お手頃なスタータープランでも最短10日ですので、まずはやってみよう!という勢いのまま、配信デビューができますよ。  [![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXdC4XdOc24eM9HOJt2aLBIk_ip0Tnuef1FlKPvAaGSEO17t_AqHbMweBEybCB6S2UUz25-K5r7LOd-7t1ZKxQ4-5bOeX5tgLP3-miPIrRzpYHOzQssbOcc65IUaXzc9wHk_-kXUTw?key=MABaUermGSXJmSYHErBmNg)](https://www.tunecore.co.jp/pricing?ref=ghost.onlive.studio) 楽曲とジャケットを用意し、料金プランを選んだらもう必要な準備は整っています。こだわりたい人は同時にアーティスト写真を作っておくなども良いでしょう。 まずはアカウントを作ってみて、ダッシュボードの中身をいろいろとリサーチしてみるとイメージが湧いてきますよ。 ## まとめ チューンコアは、インディペンデントに活動するあらゆるアーティストのニーズに応えることで、今の充実したサービスに発展していて、まさに”アーティストファースト”な姿勢が魅力的だと思いました。 今回この記事を書くにあたりお話を伺ったのは、TuneCore Japan の山本祐哉さんと野邊拓実さんです。 山本さんは「いつバズが起こるかわからない」と、音楽が持つ可能性をお話してくださいました。 代表的な例として、瑛人「香水」を挙げ、この曲はバズが起こる一年前から配信を開始していたとのこと。この大ヒットも、音源をリリースしていたからこそ起こることなのです。 海外で竹内まりやの「プラスティック・ラブ」が流行るなどの世界的な現象にも、配信サービスの一般化という背景が大きく影響しています。 ストリーミングを名刺代わりとして、自分の曲が誰でも聴ける状態にしておき、その上で活動を考えていくことが、音楽がもつ可能性を一番広げることになるでしょう。 いざ、あなたの音楽を、世界に発信してみましょう! 曲の配信をスタートしたあと、積極的に再生回数につなげていきたい!という方には、後編記事としてチューンコアのプロモーション機能をご紹介します。そちらもぜひご覧ください! [チューンコアを使って、あなたの配信楽曲の可能性を広げよう!【TuneCore Japan ご紹介・後編】 | ONLIVE Studio blog 配信をスタートさせてみたはいいものの、もっとたくさんの人に聴いてもらうためにはどうしたらいいの?再生回数をもっと上げたい!という方も多いのではないでしょうか。次のステップとして、チューンコアを使ってプロモーション活動にチャレンジする方法をお伝えします。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogONLIVE Studio 編集部 ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-about-tunecorejapan-203)](https://blog.onlive.studio/about-tunecorejapan-203?ref=ghost.onlive.studio) --- # Studio A-tone東麻布 スタジオ紹介〜日差しが差し込む心地の良いプロユーススタジオ URL: https://blog.onlive.studio/studio-a-tone-higashiazabu-163 Author: Nami Published: 2025-07-30 Updated: 2025-08-12 Category: Interview Summary: Studio A-tone は、約30年にわたり様々な作品づくりを支えてきた音楽スタジオです。 東京・東麻布の「Studio A-tone東麻布」、四谷の「Sound Valley」の2つのスタジオがあり、10-FEET や古市コータローといったアーティストの作品から、劇伴(ドラマ・アニメ)、CM やゲーム音楽のナレーション収録まで、幅広い制作に対応しています。 今回は、現役エンジニアである武岡博紀さんと営業担当の宮崎千尋さんに Studio A-tone東麻布をご紹介していただきました。 プロユースのレコーディングスタジオに興味がある方、必見の内容です! ## **各スタジオについて「1フロア1スタジオ設計」** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-162.jpg) 左:エンジニア 武岡さん 右:営業担当 宮崎さん **-Studio 東麻布について教えてください** (以下、A Studio= Ast、B Studio= Bst、C Studio= Cst) **宮崎さん:** Studio A-tone東麻布には Ast、Bst、Cst の3つのスタジオがあります。 2階は Ast 、3階は Bst、4階は Cst とそれぞれフロアが分かれていて、各階にブース、コントロールルーム、ロビー、トイレ等がついている1フロア1スタジオ設計になっています。 **武岡さん:** Studio A-tone東麻布は、社長、運営、技術部で話して一緒に設計していったスタジオです。 基本的な作りはどの階も同じですが、階ごとにコンセプトを変えて作りました。 ![](https://lh7-rt.googleusercontent.com/docsz/AD_4nXcQb_qtLxcQC0WIOjkhiXYz6EtSpqsCdF1QGp0aoKLXZMhW1IaTBXVNqXb_p6RKor8YcgghiJSuxNcwoS1Y5G1t_X_yu2jFNszJQJPzQteVw2C5i3FH-5btuPy-CuYkI5tgPhst9w?key=y-iAOFHHR2n5gMNjXQYVXg) スタジオ見取り図|[studio A-tone](https://www.studio-a-tone.com/?ref=ghost.onlive.studio) **-それぞれのお部屋の特徴をお伺いしても良いでしょうか?** **武岡さん:** Ast は、小さい部屋でも響きがあるということをコンセプトに作りました。 壁には木を採用し、音を反射しつつも吸音してくれるので木ならではの暖かみのある響きになっています。バイオリンやフルートなど、響きが必要な楽器を個別でレコーディングするのに最適です。 歌ものや音声収録も可能ですが、歌の場合はそのままですと、少し響きすぎてしまうので、録る場合は毛布をかけて吸音して音を調整してます。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-13.jpg) Ast ブース ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-48--2-.jpg) Ast コントロールルーム Bst は、壁に本物の石を採用しています。石の場合は木とは違い、音を全部跳ね返してくるので、Ast よりもさらに響きが強いです。響きとの相性が良いオーケストラ楽器系が特に合うと思います。 ロビーにはディスプレイがあり、クライアントさんが待機中にここでチェックできるので、歌や楽器だけではなく、ナレーションなどの声の収録や MA でご利用いただくことも多いですね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-91.jpg) Bst ブース ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-64.jpg) Bst コントロールルーム Cst の壁は畳になっていて、音響的に一番響きが落ち着いています。 畳を採用しようとなったのは、社長のアイディアです。音響を考慮して畳にそれぞれ角度をつけています。適度に残響が残るので1番音のバランスが良い部屋ですね。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-97.jpg) Cst ブース ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-106.jpg) Cst コントロールルーム **宮崎さん:** 音的にも過ごしやすさ的にも、歌もの系は Cst で録ることが一番多いです。 あと、Cst はトイレが一番広くて。アーティストの中にはレコーディング風景を撮影される方もいらっしゃるので、メイク直しなどに使っていただくことも可能です。ゆくゆくは Ast も Bst も、トイレを Cst と同じように改装しようって話していますね。 **-設計にも携わっていらっしゃったとのことですが、設計に関するポイントはありますか?** **武岡さん:** うちはビルが建つ段階からスタジオの設計に関わることができたので、かなり自由がきいたんです。そういった部分がポイントですかね。 例えば、音響的に縦の広さを確保したり、天井を高くしたり。また壁や床を平行にしない多角形の設計にして、天井にも角度をつけたりしてます。 あと、スタジオは地下に作られることが多く多窓はありませんが、うちは全室に窓があるんです。夜になると東京タワーが見えてすごくきれいで、アーティストさんによっては照明を落として、窓の外の灯りだけでレコーディングされる方もいます。こういうのって、あとから手を加えるのが難しい部分で、設計から関われたからこその強みだと思います。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-115.jpg) 角度をつけ、床と並行にならないよう工夫された天井 **宮崎さん:** 演者の気分が上がる「非日常感」もポイントだと思っています。 例えば、こういうつなぎ目(以下写真)とかは音というよりはおしゃれで入れていて。言われないと気付かないような、プラスアルファな部分が、演者のテンションを上げて良いテイクに繋がっている部分もあると思います。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-103.jpg) Cst 畳の調音材と、壁のつなぎめ **-実際に使用しているエンジニア目線で、Studio A-toneのおすすめのポイントはありますか?** **武岡さん:** ワンフロア1スタジオなので、他の人の目線が気にならないところです。自分も作業しやすいなって、いつも感じています。 昨今は顔出ししない歌手の方たちが増えましたが、そういう方達はなるべく関係者以外と接触しないようとても気を使われていらっしゃるんですよ。そういった面で、誰とも合わずにこのスタジオだけで完結するっていうのは、売りだと思います。 関係者しか入らないスペースだと、ロビーでオンライン会議や、マネージャーと打ち合わせなどもできるので、そういった面でもご活用していただけます。 **-スタジオの機材について教えてください** **武岡さん:** 長期のプログラムではエンジニアが日を跨いで別の部屋で作業することもあるので、3部屋すべて同じ機材で揃えています。 基本的な機材は一通り揃っているので、外部のエンジニアさんでも手ぶらで高いクオリティの録音が可能です。もちろん持ち込みも OK ですし、追加料金が必要な機材は特にありません。 ただ、マイクは早い者勝ちなので、ご希望がある場合は早めにご予約いただければと思います。 [スタジオ機材詳細を知りたい方はこちら](https://www.studio-a-tone.com/studio/PDF/2023he.pdf?ref=ghost.onlive.studio) ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-29.jpg) コントロールルームの機材1 ## **Studio A-tone さんの依頼について** **-スタジオ専属のエンジニアさんがいるのが音楽スタジオならではだと思います。スタジオを予約した時の依頼はどのようなパターンが考えられますか?** **武岡さん:** 依頼は大きく分けて、スタジオのみの予約、スタジオ+エンジニア、エンジニア単体の3パターンあります。 エンジニア単体への依頼では、例えばクライアントが他のスタジオを押さえていて、そこにエンジニアだけを派遣するケースですね。 最近では、録音済みのデータを使ってボーカルエディットやミックスだけをご依頼いただく「オンラインミックス」のご依頼もありました。 **-Studio A-tone さんならではでできることはありますか?** **武岡さん:** 音楽制作だけでなく、ナレーション収録にも対応していることです。音楽スタジオとしては珍しいと思います。うちは型みたいなのが出来上がっているので、新規のお客様にもご依頼していただきやすいと思います。 ゲーム案件の場合だと、ナレーションと音楽のレコーディング両方できたりもするので、その点もおすすめですね。 **宮崎さん:** 素人の人でもプロの人でも、うちは事務所とか一切関係なくリリースできる体制は整っていて。 なので配信や CD制作のお手伝いをしていたり、またライブハウスも運営しているので、音楽に関して幅広く相談ベースで乗ることができます。そういったものもお気軽にご相談いただければと思います。 ## **忘れられないエピソードとモチベーション** **-これまで  Studio A-tone で働いていて、忘れられないエピソードはありますか?** **武岡さん:** 前に、バンドメンバーとスタジオだけを押さえて、アーティストの方がその場のインスピレーションで曲を作る、という企画でスタジオを使ってもらったことがありました。 春・夏・秋・冬などといったテーマに沿って、即興でコード進行や展開、それぞれのミュージシャンがフレーズを決めていってそれを録っていったんです。 深夜0時から朝7時までで8曲を録音し、1曲あたり1時間もかからないスピード感だったのでバタバタでしたが、曲が生まれる瞬間に立ち会えるのは面白い体験でしたね。 **宮崎さん:** 以前、開始時間だけ決めて、「終わりはスタジオの空き次第で」というご予約がありました。その日は昼の12時に入って、作業が終わったのは翌日の夜...。ほぼ1日半スタジオにこもりきりだったんですよ(笑)。 たまたま翌日もスタジオが空いていたからこそ対応できたんですが、珍しいケースでしたね。CD が一番売れてた全盛期の頃は、普通だったのかもしれないですが、最近は働き方改革や予算などの関係で、このような使われ方が減ってきているんですよ。社長も「久々にこういうの見た」と言っていました。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-111--1-.jpg) Cst スタジオロビー **-スタジオでの勤務はハードなこともあるかと思いますが、お二人のモチベーションはどこにあるんでしょう?** **宮崎さん:** 未知のことへのワクワク感が大きいです。 前に海外アーティストの Lil Nas X が観光のついでに「曲できるかもしれないから」みたいな感じでうちのスタジオを押さえてくれたんです。でも、いつ来るかが明確に分からないんですよ。私が連絡を実際にとっていた人に聞いても「自分に言われてもわからない、全部本人次第だから」っていう感じで、みんな板挟み状態で。 なのでいつ来ても対応できるように3時間に1回は連絡を確認して...っていう状態が1ヶ月くらい続きました。もう赤ちゃんの夜泣き対応みたいな感覚ですよね(笑)。 Lil Nas X の Instagram をチェックして「あ、富士山いるから今日は来ないな」って思ったり。結局その日の夜に「今から行く」って連絡が来て、うちのスタジオを利用してくれました。 スタジオの使い方も面白くて、ビンテージのシンセを5人同時に弾くから円で囲ってセッティングしたり、ドアを開けっ放しで皆ノリノリで録音していたりして。 色々振り回されはしたんですけど、本当に楽しかったですね。「これがクリエイティブなんだな」って感じました。 **武岡さん:** 僕もエンジニアとして、やっぱりそういう現場に立ち会えるのが面白いですね。 あと、アーティストのクリエイティブって、例えば歌だとして、ディレクションひとつで大きく変わるんですよ。それで声の出し方が変わると、コンプレッサーのかかり方も変わったりして。そういう細かい変化に常に気を配るのが、エンジニアの醍醐味だと思っています。 レコーディング中に「今の演奏すごい良かった!」みんなで盛り上がる瞬間があったり、そこからさらに粘ることもあったり。それでいいテイクに立ち会えたらやっぱり気持ちが高まります。そんなやり取りがあるのも魅力のひとつですね。 ## **スタジオを利用したいと考えている方へ** **-スタジオを利用する場合、予算は大体いくらくらい必要なのでしょうか?** **宮崎さん:** 一般的な目安としては、スタジオ代が1時間あたり16,000円、エンジニア費が8,000円程度で、仮に1曲の1レコーディングからミックスまでが10時間かかったとしたらだいたい24万円かかる計算です。ただ、サウンドオンライブ価格をご用意する予定です。 スタジオ料金の難しいところが、利用目的や内容によって費用が大きく変動するんです。1曲の依頼となっても、企業案件か個人利用か、レコーディングのみかミックス・配信まで含むのか、ボーカルの人数や編集の工数などによって必要な時間も異なるため、明確な料金を事前に提示するのが難しいんですよね。 エンジニアにミックスのみ依頼する場合でも、やっぱりスタジオを使う必要があるので、スタジオ料も一緒にかかって来るんですよ。 なので、予算を抑えたい場合は、納期を設けないという代わりに、エンジニアがスタジオの空き時間に作業を行うことでコストを軽減する方法もあります。 **武岡さん:** あと、「アマチュアバンド応援隊」という企画があって、新人エンジニアがバンドをプロデュースしながらレコーディング経験を積める場を提供しています。先輩がサポートしつつ、バンド側も通常より安くスタジオを経験していただけます。 **-プロユースのレコーディングスタジオを利用する点でのメリットは何だと思いますか。** **武岡さん:** 「その気になる」ことでしょうか。 先ほど話に出たバンド応援隊企画で来てくれたバンドの皆さんは、こうしたプロ仕様のスタジオを使うのが初めてだったようで、かなりテンションが上がっていました。 その高揚感が演奏にも表れていて、スタッフとしてもそういう変化を間近で見られるのは、とても面白いなと感じています。 **宮崎さん:** そうですね。 以前、レーベルの A&R の方が Sound Valley を予約してくれたのですが、演者は新人だったんです。普通は新人にそんな予算はつかないんですが、あえて良い環境で録ることでその子たちのプロ意識を高める先行投資として予約されていました。 やっぱりプロユースのスタジオを使うことで、「自分もミュージシャンになったんだ!」っていう想いで気合が入ることで演奏が良くなったり、新しいものが生まれたりすることはあると思います。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-23--2-.jpg) Ast コントロールルーム ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-34--1-.jpg) コントロールルームの機材2 **-これからStudio A-tone さんを利用したいと考えている方達にメッセージはありますか** **武岡さん:** ぜひプロユースのスタジオを経験してみてほしいなと思います。 敷居が高く感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、こういうものを作りたいっていうビジョンがあるのであれば、どんな方でも気負わずご相談ください。アマチュアでもプロでもなんでも。 **宮崎さん:** うちはプロユースのレコーディングスタジオですけど、別に誰が使ってもいいところでもあって。スタッフは全員、音楽が好きで、休憩時間もずっと音楽の話をしているような人たちばかりです。社長もエンジニアも営業も、「面白いことをやりたい」「いい作品を作りたい」という熱意のある方には、なんとか形にしてあげたいねっていうスタンスなんです。 なので、そういう方はぜひ気軽にご相談いただけたら嬉しいです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/a-tone-172.jpg) --- ## **まとめ** 今回は、Studio A-tone「Studio A-tone東麻布」についてご紹介しました。 日差しが差し込む明るいスタジオは珍しく、非日常感を味わいながらも落ち着いて制作に臨める心地よい空間が印象的でした。 インタビューでは「バンド応援隊企画」など、予算がなくても情熱を持つアーティストへのアプローチや、海外アーティスト対応のエピソードを楽しそうに語る姿から「一緒にいいものを生み出したい」という純粋なクリエイティブへの気持ちが強く伝わってきました。 「いい作品を作りたい」という情熱をお持ちの方は、ぜひ一度、Studio A-tone にご相談されてみてはいかがでしょうか。 なお、Studio A-tone は、今回ご紹介した「Studio A-tone東麻布」のほか、四谷には広めのレコーディングスタジオ「Sound Valley」も展開されています(※2024年のゲリラ豪雨により浸水被害を受け、現在リニューアルオープンに向けて復旧作業中です)。 また、西麻布にはライブハウス「新世界」も運営されており、音楽活動の相談も含めて幅広くサポートしてくださいます。気になった方は、まずは一度お問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。 [Studio A-tone /Sound Valley | ONLIVE Studio 都内レコーディングスタジオです。リズム録りから歌入れ、ナレーション、音源制作なども承ります。お気軽にお問い合わせください! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/StudioAtone)](https://onlive.studio/user/StudioAtone?ref=ghost.onlive.studio) --- ## **Studio A-tone** TEL:03-5545-1870 WEB:[https://onlive.studio/user/StudioAtone](https://onlive.studio/user/StudioAtone?ref=ghost.onlive.studio) ****Studio 東麻布**** 住所:〒106-0044 東京都港区東麻布1-8-3 エスビルディング ****Soundvalley**** 住所:〒160-0003 東京都新宿区四谷本塩町15-12 カーサ四谷 羽毛田ビル B1,B2 ## **宮崎千尋氏プロフィール** 名前: 宮崎千尋 所属:Studio A-tone 出身:福岡 趣味:読書 生年月日:1984年3月16日 ## **武岡博紀氏プロフィール** 名前: 武岡博紀 所属:Studio A-tone 出身:東京 出身校:日本工学院八王子専門学校レコーディングクリエイター科 趣味:PC、ドライブ 生年月日:1991年12月12日 [https://onlive.studio/user/Takeoka](https://onlive.studio/user/Takeoka?ref=ghost.onlive.studio) --- # プロフェッショナル紹介:Norihito Tsuge〜スタジオ経営も!マルチな活動のギタリスト・ビートメーカー・作曲家・アレンジャー〜 URL: https://blog.onlive.studio/professionals-interview-norihitotsuge-184 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-07-28 Updated: 2025-09-22 Category: Professional Summary: ONLIVE Studio blog では、ONLIVE Studio に登録されているプロフェッショナルをご紹介しています。今回は、ギタリスト・ビートメーカー・アレンジャーとしての活動をしながら、スタジオ・音楽教室の運営もされている「Norihito Tsuge」さんです。 Norihito Tsuge さんは、ビートメイカーとして活躍しながら、Bohemian Jazz Soul Duo「Snafkins」と Neo Groove Band「PLUSEがえる」のギタリストとして、さらには音楽スタジオや音楽教室の経営とマルチに活動されています。 現在は、インスト曲の作曲やビートメイク、歌もの楽曲のアレンジなどを中心に依頼を受け付けています。 以下、インタビューにお答えいただきました。 ## ONLIVE Studio で対応しているお仕事のサービス - 作曲家 - ビートメーカー - ギタリスト - アレンジャー ## プロフィール **-プロフィールを教えてください** ビートメイカー名義 "Seeweed"(シーウィード)として、ドイツの音楽レーベルVinyl Digital から70曲以上をリリースしてます。Apple Music と Spotify での再生回数は、合計280万再生(2025年4月時点)を超えています。また、HipHop アーティストのライブ&レコーディングサポートや、海外プロデューサーへの楽曲提供の経験が多数あります。 バンドもやっておりまして、Bohemian Jazz Soul Duo "Snafkins" (スナフキンズ)と、Neo Groove Band "PLUSEがえる"  でギター担当しています。 その他に、『スナフキンズ音楽教室』4店舗運営、音楽リハーサルスタジオ『Snafkins BL Studio』運営するなど、音楽にまつわる様々な事業を展開しております。 ## 経歴・実績 **-制作に関わった作品を教えてください** Lo-Fi ビートメイカー" Seeweed "名義でドイツの HipHop レーベル" Vinyl Digital "から70曲をデジタルリリース。ギター録音及びトラック提供20曲以上。 Bohemian Jazz Soul Duo "Snafkins"(スナフキンズ)ギタリストとしてアルバム4枚34曲をリリース。 Neo Groove Band "PLUSEがえる"  8曲入り1stアルバム「Return To Core」ギター担当。 < Snafkins 主な出演実績 >※順不同 Bellows Lovers Night 名古屋公演(8回連続出演) 仲田祭 覚王山祭 アスナル金山 東山動植物園 ガーデンテラス東山 覚王山揚輝荘 名古屋城 金シャチ横丁 トヨタドーム 名古屋マリオットホテル サントリーパーティ 愛知県扶桑文化会館「ワンコインコンサート」 愛知県小牧市「こまき信長 夢夜会」 岐阜県瑞浪市市政70周年記念コンサート 岐阜県多治見市モザイクタイルミュージアム 伏見インターシティ カフェ DooLittle 覚王山カフェ Ji.Coo. 松坂屋名古屋店 星ヶ丘三越 中部国際空港イベントプラザ 日本福祉大学東海キャンパス THE KAWABUN NAGOYA 木曽三川公園センター 小牧ブリックカフェ 犬山モンキーパーク 犬山リトルワールドのヨーロッパエリア(2024年8月) 今池祭(2024年9月)etc… ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/05/Snafkins_Artwork.jpg) Snafkins アートワーク ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/05/Seeweed_Artwork.jpg) Seeweed アートワーク ## 音楽的バックグラウンドについて **-どんな音楽から影響を受け、音楽制作を始めましたか** 岐阜県瑞浪市生まれです。 80年生まれの生粋のファミコン世代なので、幼少の頃からゲーム音楽が好きでした。 中学の時に兄の影響でギターを独学で始め、BOØWY、Ozzy Ozbourne、Mr.Bigなどロック音楽に夢中になり、中学2年の時に同級生を集めてバンド結成し頻繁にライブ活動してました。 高校卒業後に進学した音楽学校M.I.のギター講師 砂掛 康浩氏の影響で、ジャズ、ソウル&ファンク、レゲエ、ヒップホップなどのブラックミュージックに傾倒するようになりました。 特に、Sade、Nujabes、J Dilla、The Rootsに影響を受けてます。やがて、トラックメイカーの友だちの影響で自分でも音作りがしたくなり、25歳でMac miniを購入しDTMを始めました。今年でDTM歴20年になります。 ## 得意なジャンルについて **-得意な音楽ジャンルを教えてください** ネオソウル、チルビート、Lo-fi HipHop といったジャンルが得意です。 ## 制作環境について **-使用している機材はどんなものがありますか** Logic Pro X、Fireface UFX、Roland SP-404、AKAI MPC Studio、Gibson ES-135、Yamaha NTX1200R、Fender Jazzmaster などです。 ## 制作の進め方について **-依頼が来た際の制作の進め方について教えてください** 基本オンラインでのやり取りになります。事前に、ご要望、納期、予算を伺った上で作業を進めていきます。生楽器の録音が必要な際には、運営するリハーサルスタジオを使うこともできます。 ## 依頼者に向けたアピールポイント **-ご自身の音楽的な強み、積極的に受けたい依頼はありますか** インストを中心とした作曲・ビートメイクの依頼を受け付けていますが、歌もの楽曲の編曲なども対応可能です。 ボーカルデータをいただければミックスまでお受けすることができます。 ご希望であればマスタリングまで仕上げることも可能です。 音楽への熱意と愛がある人なら誰でも歓迎します。もちろん初心者の方でも大丈夫です。 ## 音楽制作への想い **-これから制作を始めてみたい人に向けて、音楽制作の楽しさ、魅力やメッセージなどがあれば教えてください** 音楽の専門知識や用語など分からなくてもご安心ください。「こんな感じの曲を作りたい」などざっくりとしたアイデアだけでも結構です。一緒に創り上げていく制作過程は刺激的でクリエイティブな体験です。カッコいいサウンドを作りましょう! --- ## お仕事はこちらから! 音楽にまつわる様々な方面で活躍される Norihito Tsuge さん。 音楽スタジオの経営もされているので、レコーディング場所に困ったら相談することも可能です。 音楽教室の先生でもいらっしゃいますので、サポートのプロフェッショナルでもあると思います。 ぜひ、Norihito Tsuge さんに依頼してみてください! [Norihito Tsuge | ONLIVE Studio Lo-Fiビートメイカー“Seeweed”名義でドイツのHipHopレーベル“Vinyl Digital”から70曲をデジタルリリース。ボヘミアン・ジャズ・ソウル“Snafkins”(スナフキンズ)ギタリストとしてアルバム4枚をリリース。ネオソウル、チルビート、ジャズ・ヒップホップが好き。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/MrTsuge)](https://onlive.studio/user/MrTsuge?ref=ghost.onlive.studio) プロフェッショナルインタビューを掲載したい方は、こちらまでどうぞ↓ [**回答フォーム**](https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf8o8bdQzLw_lh4w1tcrk4fNFWnlK3msf4Ns2xga7LCgKhx_Q/viewform?usp=sharing&ref=blog.onlive.studio) --- # エレキギター・ベースの宅録で活躍!アンプシミュレーターとは?接続方法やおすすめ機材・プラグインをご紹介 URL: https://blog.onlive.studio/amp-simulator-202 Author: Nami Published: 2025-07-23 Category: Tips Summary: 「エレキギターを宅録したいけど、アンプって必要なの?」「アンプシミュレーターってどんなもの?」とお考えの方へ。 エレキギターやベースのレコーディングでは、楽器をアンプに繋げて、アンプから出た音をマイクで収音することが一般的でした。 しかし、自宅でレコーディングする場合、アンプを通して音を出せる環境は限られていますよね。そこで活躍するのがアンプシミュレーターです。 この記事ではアンプシミュレーターについて、基礎的な知識をお届けします。アンプシミュレーターはレコーディングだけでなく、ライブでも活用していただけます。 ## **アンプシミュレーターとは?** アンプシミュレーターとは、ギターをアンプに通した音を再現してくれるツールです。 ハードウェアやソフトウェア、また、マルチエフェクターの中に搭載されているタイプの製品もあります。 ### **アンプシミュレーターは何を再現している?** 実際のアンプは通常、プリアンプ、パワー・アンプ、キャビネットといった3つの機材がセットになっています。 ギターやベースをマイク録音する場合、プリアンプで楽器を演奏した際の信号を受け取り、パワー・アンプで増幅、その後スピーカーの役割を担うキャビネットから出し、その音をマイクで拾っているのです。 そのため、一口にアンプシミュレーターと言っても、アンプに加えてキャビネット、さらにはどのマイクを使用して、どのように配置するか?というマイキングも選択できるものもあります。(どこまでカスタマイズできるかは、使用するアンプシミュレーターにより異なります。) ちなみに、アンプシミュレーターからキャビネットだけのシミュレーターを独立させた「キャビネットシミュレーター」という機材も存在します。 ### **再現方法の違い モデリング vs プロファイル** アンプの音を再現するために、アンプシミュレーターには様々な再現方法があります。今回は代表的な「モデリングタイプ」と「プロファイリングタイプ」の2つをご紹介します。 ### モデリング アンプの回路や挙動の特性をデジタルで再現するタイプが「モデリングタイプ」です。 モデリングタイプは、様々なアンプモデルやキャビネット、マイクの組み合わせを切り替えたり、細かく調整したりできるため、自由度が高いことが魅力です。 ### プロファイル 実際のアンプの音をマイクで録音し、保存(キャプチャー)して音を再現するタイプを「プロファイルタイプ」といいます。このプロファイルタイプは、モデリングタイプよりも音の再現度が高いと、一般的には言われています。 またプロファイルタイプは、実際のアンプの音を保存できるので「レコーディングで使用した機材の音を、そのままライブで使いたい」という場合などにはプロファイルタイプが有効です。 プロファイルできる機材を持っていないという場合も、プリセットにはトップクラスのスタジオで制作されたデータがあるので、そちらをダウンロードして使用できます。 プロファイルの場合、保存する時のセッティングや音のニュアンスを丸ごと取り込むため、後から EQ をかけるなどの音の調整をしたい場合は調整後の音を再度プロファイルすると良いです。 少し手間に感じる方もいるでしょう。 ## **本物のアンプと何が違う?アンプシミュレーターのメリットとデメリット** ## **メリット** - 接続の手間がかからない - 気に入った設定を保存できる - 名機をシミュレートしたサウンドが得られる - コンパクト - 色んなアンプを切り替えられる - ヘッドホンがあれば、周りの音を気にせずに音が出せる ## **デメリット** - 単体では音がでない - 本物に比べると音の迫力に欠ける場合がある ## **どんな場面で使う?(宅録・ライブ・練習など)** ### **宅録** アンプシミュレーターを使用すれば、アンプを持っていない、または大きな音が出せない環境でも、アンプを通したようなサウンドを自分の楽曲に取り入れることができます。 また、ギター録音の依頼の場合にも重宝するアイテムです。 ### **ライブ(ハードウェアの場合)** ハードウェアのアンプシミュレーターの場合は、ライブでも使用することができます。 「レコーディングした時の機材の音をライブで再現したい、けど機材は持ち込めない...」という場合は、プロファイリングタイプのアンプシミュレーターが活躍します。 ### **練習** アンプを通した音で練習をしたい場合、アンプにつなげることなく使用できます。 しかし、ソフトウェアの場合「レイテンシー」といって、音の処理が PC内で行われることから、実際に弾いている音と、スピーカーやヘッドホンから流れてくる音に誤差が生じてしまいます。 この場合、DAW の設定で「バッファサイズ」や「低レイテンシー」といった設定を活用すると軽減されます。 また、「DSP(Digital Signal Processor)」と呼ばれる、音の処理に特化した専用プロセッサを用いることで、PC の CPU に頼らずにプラグインや音声処理を行うことができます。こうした DSP を搭載したアンプシミュレーターを使用することで、レイテンシーを抑えることが期待できるでしょう。 DSP について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 [DSP ってなに?DTM での活かし方 | ONLIVE Studio blog DTM で制作をするために必要になるオーディオインターフェイス。その機能としてよく目にするのが DSP という言葉です。なんだかよくわからないまま使っている…という方も多いのではないでしょうか?楽曲制作にどのように活かせるのかご紹介します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blog宇宙まお ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-dsp-in-music-156)](https://blog.onlive.studio/what-is-dsp-in-music-156?ref=ghost.onlive.studio) ## **宅録での接続方法** この章では、ギターをライン入力で宅録する際に、アンプシミュレーターを取り入れる場合の接続方法についてご紹介します。 ### **ハードウェアの場合** 宅録でライン録りをする際に、ハードウェアタイプのアンプシミュレーターを使用する場合の接続は以下の通りです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph------------------------------------------------------------.png) エレキギター(or ベース) → アンプシミュレーター →(オーディオインターフェース)→ DAW この場合、DAW にはアンプシミュレーターで作られた音がそのまま取り込まれます。 一方で、「あとから音をいろいろと調整したい!」という方には、リアンプという方法がおすすめです。 リアンプとは、最初にエフェクトやアンプを通さず、クリーントーンでギターの音を録音し、その後にその音をアンプやアンプシミュレーターに通して再度録音する手法です。 細かい音作りをじっくり行いたい場合や、複数のサウンドパターンを試したいときに有効な方法です。 ### **ソフトウェアの場合** ソフトウェアタイプのアンプシミュレーターを使う場合は、さらにシンプルです。 ギターをクリーントーンで録音した後、DAW上でお好きなプラグイン(アンプシミュレーター)をインサートするだけで使用できます。 ソフトウェアタイプの最大のメリットは、録音後にリアンプを行わなくても、さまざまな音作りを自由に試せる点です。 「録ったあとにじっくり音作りをしたい」「複数の音色を比較したい」といったニーズに特に向いています。 「そもそもギターの宅録方法について、いまいちよく分かってない!」という方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。 [【宅録】DAW でエレキギターをライン録りするには?|必要な機材、やり方から音作りまで | ONLIVE Studio blog 「エレキギターを録音したいけれど、やり方がよく分からない……」という方も多いのではないでしょうか。かつては、エレキギターを録音する際、アンプに繋いでその音をマイクで拾うのが一般的でした。しかし、近年は自宅での録音(宅録)が広まり、アンプを使わずに録音できる「ライン録り」を選ぶ人も増えていま ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-daw-electric-guitar-line-recording-191)](https://blog.onlive.studio/daw-electric-guitar-line-recording-191?ref=ghost.onlive.studio) ### **おすすめのアンプシミュレーター【ハードウェア編】** ### **Kemper PROFILER** Kemper Amps は、「プロファイリング」という画期的な技術で一躍アンプシミュレーターの定番になったメーカーです。 「プロファイリング方式」と呼ばれる独自技術は、実際のアンプの音や挙動をキャプチャー(=プロファイル)して再現する仕組みで、世界中のプロがスタジオやライブで使用しています。 アンプヘッドのような形状をした「Head」タイプや、ラック型の「Rack」など、用途によってバリエーションが4種類展開されています。 [Kemper Amps Kemper Amps ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Kemper AmpsKemper GmbH ![](https://www.kemper-amps.com/meta/ad/3b/C7EE322687AA.jpg)](https://www.kemper-amps.com/?ref=ghost.onlive.studio) ### **QuadCortex** QuadCortex は、NeuralDSP というメーカーが開発している、ハードウェアのアンプシミュレーターです。 ディスプレイが搭載されているので、感覚的に複雑な設定ができるのもポイントです。 様々な名機をモデリングしたプリセットもありますが、Neural Capture™ といった独自技術を駆使したキャプチャーも可能です。 また DSP を搭載しているので、CPU を食わずに、低レイテンシーでストレスなく使用できます。 [Quad Cortex | 高性能ギターアンプモデラー・マルチエフェクター | Neural DSP Japan Quad Cortex は、Neural DSP の Neural Capture エンジンを搭載したハイエンド・ギターアンプモデラーです。強力な SHARC デジタル信号処理チップにより、リアルタイムでのアンプキャプチャー、マルチエフェクト処理を可能にし、最大4系統のステレオ・シグナルチェーンを構築可能。7インチマルチタッチディスプレイにより直感的な操作ができ、Wi-Fi 経由で Cortex Cloud にアクセスしプリセットや IR を管理・共有可能。プロフェッショナルなライブユース、スタジオレコーディング、モデリング音源収録に最適な次世代デジタルギア。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Neural DSP 日本公式オンラインストアNeural DSP 日本公式オンラインストア ![](https://neuraldsp.jp/cdn/shop/files/QuadCortex_01.png?v=1744106968)](https://neuraldsp.jp/products/quad-cortex?ref=ghost.onlive.studio) ### **TONEX Pedal ** TONEX Pedal は、IK Multimedia というメーカーのアンプシミュレーターです。 Kemper や QuadCortex よりもリーズナブルな価格帯で、比較的手が出しやすいでしょう。 生々しいサウンドに定評があり、プリセットはもちろん、ToneNET と呼ばれる、ユーザーコミュニティ上にアップロードされるリグもダウンロードして使用することができます。 [TONEX Pedal AmpliTube TONEX - a complete ecosystem based on new AI Machine Modeling™ technology that lets you experience thousands of ultra-realistic Tone Models of guitar amps and pedals. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)IK MULTIMEDIA ![](https://www.ikmultimedia.com/images/layout/IK_LOGO_2022_RED_RGB.svg)](https://www.ikmultimedia.com/products/tonexpedal/?srsltid=AfmBOoo3KdAGD-QKBxahh1FeWB3wSq8cAW_iTAmB4bFAR4E6eeywgkho&ref=ghost.onlive.studio) ### **おすすめのアンプシミュレーター【プラグイン編】** ### **NeuralDSP** QuadCortex と同じメーカー、NeuralDSP のアンプシミュレーターのプラグインです。Plini、Cory Wong、Gojira など著名アーティストとのコラボ製品も多数あり、そのリアルなサウンドから現在人気の高いプラグインです。 [Neural DSP - Algorithmically Perfect Everything you need to design the ultimate guitar and bass tones. Trusted and used by the world’s top musicians. Download a 14-day free trial of any plugin. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Neural DSP ![](https://images.ctfassets.net/8puu65w27ud0/6dKJaQI0kusbwYIHW8zdez/1d8023e158cc9a360f693275cb572cf7/ndsp-homepage-meta.jpg)](https://neuraldsp.com/?srsltid=AfmBOorskCUrXuwO-Qk23k7UJww-N-knyIbI8U6DNCVoE_cfvhh9e63h&ref=ghost.onlive.studio) ### **IK Multimedia / AmpliTube 5** プラグインでお馴染みのメーカー、IK Multimedia のアンプシミュレータープラグイン AmpliTube 5 です。 無料版も用意されているため、宅録初心者で「まずはアンプシミュレーターを安価で試してみたい」という方にとって、ハードルを低く始めることができます。 使用できるアンプは、無料版で6種類、最上位モデルで111種類となっており、より音作りにこだわりたいという方でも、アップグレードすることで、幅広い音作りをすることができます。 [AmpliTube 5 amp simulation and guitar gear modeling software Supercharge your guitar tone with new signal chain & routing, new cabinet section with VIR ™ technology, custom IR loader, new gear, and much more. ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)IK MULTIMEDIA ![](https://www.ikmultimedia.com/images/layout/IK_LOGO_2022_RED_RGB.svg)](https://www.ikmultimedia.com/products/amplitube5/?L=JP&srsltid=AfmBOoogKinEUT4jkyjoQZYqBvr5NSZaUzOIWLLbzlHeOdR5vCWqq3kN&ref=ghost.onlive.studio) --- ## **まとめ** 以上、今回はアンプシミュレーターについてご紹介しました。 エレキギターをお持ちの方は、アンプシミュレーターを使用することにより、宅録や練習へのモチベーションが上がるでしょう。 ぜひこの記事をご参考に、アンプシミュレーターを取り入れた制作を行ってみてください。 --- # プロフェッショナル紹介:夜ヒットP〜生楽器の音を知るMIX師〜 URL: https://blog.onlive.studio/professionals-interview-yoruhitp-189 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-07-22 Updated: 2025-09-22 Category: Professional Summary: ONLIVE Studio blog では、ONLIVE Studio に登録されているプロフェッショナルをご紹介します。今回は、歌い手向け楽曲のミックスエンジニアである「夜ヒットP」さんです。 夜ヒットP さんは、ローディー(※)として音楽業界でのキャリアをスタートさせ、ライブハウスの PA を経て、現在「歌ってみた」を中心とした MIX師として活動中。 (※)ツアーやライブコンサートで、楽器や機材の運搬・セッティングをするスタッフ ONLIVE Studio では、主に歌い手やボカロP 向けに、ミックスとマスタリングの依頼を受け付けています。 以下、インタビューにお答えいただきました。 ## ONLIVE Studio で対応しているお仕事のサービス - ミックスエンジニア - マスタリングエンジニア ## プロフィール **-プロフィールを教えてください** 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会 正会員0181号。 スタジオ Make Hits Lab( [https://lab.makehitsproduction.jp/](https://lab.makehitsproduction.jp/?ref=ghost.onlive.studio))所属。 19歳の音楽系専門学校在学中に CASIOPEA のローディーとしてキャリアスタート。 卒業後は、原宿のライブハウス "CROCODILE" の専属エンジニアとして、4年間勤務。 その後ミキシングエンジニアとして活動。 現在は、歌ってみたを中心に、オンラインミキシングを行っています。 ## 経歴・実績 **-活動の経歴や、制作に関わった作品を教えてください** HAKOZAKI「You are not alone」 すずいちまる「キラキラ未来地図」「我侭」「ヒーロー・ロジック」 あみっこ 歌ってみた作品 8284(ヤツハシ)  歌ってみた作品 他多数。 ## 音楽的バックグラウンドについて **-どんな音楽から影響を受け、音楽制作を始めましたか** 佐世保市に住んでいたこともあり、子供の頃から FEN(現AFN。在日米軍向け公共放送)には慣れ親しんでいました。中学に入り英語教師から、英語が学べるからという理由で洋楽を勧められ、意識して洋楽を聴くようになりました。高校ではドラムをたたいていました。 ミキシングに興味を持ったのは、OFF COURSE のアルバム「We are」、山下達郎の「RIDE ON TIME」を聴いてからです。 その後、CASIOPEA、山下達郎、Sugar Babe、伊藤銀次、椎名林檎、Quincy Jones、The Rolling Stones、The Beatles、Eric Clapton、U2、ABBA、CAMEO、The SOS Band、Earth Wind & Fire、Jacksons、James Brown、The Blues Brothers、Otis Redding、Bobby Brown、Baby Face 等を好んで聞いていました。 現在まで特に傾倒したジャンルはなく、今も自分の中でピンときた最新のチャートをチェックしています。 ## 得意なジャンルについて **-得意な音楽ジャンルを教えてください** R&B、ファンク、ボカロ、Rock などは得意です。 ## 制作環境について **-使用している機材はどんなものがありますか** ITB (※)なので、アウトボードは持っていません。必要な時にスタジオ Make Hits Lab でアウトボードを通しています。 DAW:Windows11 Enterprise 24H2 + StudioOne 7 Pro スピーカー:Genelec 8341A モニターコントローラー:Genelec 9320A SAM オーディオI/F:Antelope Audio Discrete4 ヘッドフォン:Cafe au Label Amateras 9000 (※)In The Box の略称。パソコン内で完結させる制作スタイルのこと ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/DSC_0121--2024-08-23T16_44_34.413-.JPG) コントロールルーム全景 ## 制作の進め方について **-依頼が来た際の制作の進め方について教えてください** 基本的にオンラインで音源をお預かりし、ミキシング・マスタリングを行っています。 LANDR セッション(チャット)をつかった半分リアルタイムの立ち合い MIX も可能です。 ## 依頼者に向けたアピールポイント **-ご自身の音楽的な強み、積極的に受けたい依頼はありますか** 歌い手向けオリジナル楽曲や、歌ってみた作品のミキシングを受け付けています。 ライブハウスの PAエンジニアとしての豊富な経験から、生楽器の音を知るエンジニアです。 ## 音楽制作への想い **-これから制作を始めてみたい人に向けて、音楽制作の楽しさ、魅力やメッセージなどがあれば教えてください** 音楽は世代も言語も超えうる素敵な文化です。 食えるから?食えないから?で音楽を志すことを考えることはもったいない。 理想論かもしれませんが、楽しいかどうかで目指してみてください。 --- ## お仕事はこちらから! 専門学校のレコーディング学科で技術を学び、ローディーとして日本を代表するフュージョンバンドを支え、老舗ライブハウスで音作りを経験された夜ヒットP さん。 歌い手さんやボカロP の方以外にも、既存の楽曲をライブパフォーマンス用にリミックスしたい方からの依頼なども受け付けています。 生楽器の音を熟知したスキルで、楽曲のクオリティを上げたい方はぜひ、夜ヒットP さんに依頼してみましょう! [夜ヒットP | ONLIVE Studio 一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会 正会員0181号。スタジオ Make Hits Lab 所属。19歳の音楽系専門学校在学中にCASIOPEAのローディーとしてキャリアスタート。卒業後は、原宿のライブハウス“CROCODILE”の専属エンジニアとして、4年間勤務。その後ミキシングエンジニアとして活動。現在は、歌ってみたを中心に、オンラインミキシングを行っています。ミキシングルーム全景 ↓https://www.amazon.co.jp/photos/share/BjwgTlDOVoeqMmNZgkOcczUbniySPwESglfdlGIlV9c ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/yoruhitp)](https://onlive.studio/user/yoruhitp?ref=ghost.onlive.studio) プロフェッショナルインタビューを掲載したい方は、こちらまでどうぞ↓ [**回答フォーム**](https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf8o8bdQzLw_lh4w1tcrk4fNFWnlK3msf4Ns2xga7LCgKhx_Q/viewform?usp=sharing&ref=blog.onlive.studio) --- # 【宅録】DAW でエレキギターをライン録りするには?|必要な機材、やり方から音作りまで URL: https://blog.onlive.studio/daw-electric-guitar-line-recording-191 Author: Nami Published: 2025-07-18 Updated: 2026-04-14 Category: Tips Summary: “エレキギターを録音したいけれど、具体的なやり方がよく分からない”とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 かつてのエレキギター録音といえば、アンプに繋いで鳴らした音をマイクで拾うのが一般的でした。しかし、近年は宅録が広まり、アンプを使わずに録音できる”ライン録り”というスタイルが主流になりつつあります。 ライン録りは、スピーカから大きな音を出さずに録音できるため、“サイレント・レコーディング”とも呼ばれます。近隣への騒音を気にせず、自宅でいつでも録音できるのが最大のメリットです。 この記事では、ライン録りに必要な機材から具体的な手順、音作りのコツまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。 ## **ライン録りとは?** ライン録りとは、エレキギターをオーディオ・インターフェースに直接接続し、コンピューターに音を取り込むレコーディング方法のことです。 エレキギターの録音には、このライン録りのほかにも、アンプから鳴らした音をマイクで拾う、マイク録りという手法も存在します。 それぞれの音質の違いや、状況に合わせたレコーディング方法を知りたい方は、ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。 ## **ライン録音に最低限必要なもの** 自宅でライン録りを始める際、最低限そろえておきたい機材は以下の通りです。 - パソコン(iPad、スマホ) 録音のメインとなるデバイスです。現在は iPad やスマホでも手軽にライン録りが可能ですが、その場合は各デバイスの接続端子(USB-C や Lightning など)に対応したオーディオ・インターフェースを選ぶ必要があります。 - DAW 音を取り込み、録音・編集・エディットを行うためのソフトウェアです。パソコンやスマホにインストールして使用します。 - オーディオ・インターフェース ギターから出るアナログ信号をデジタルに変換し、パソコン等に送るための専用機器です。 以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。 [オーディオインターフェイスとは?必要性、選び方、おすすめ製品を紹介 | ONLIVE Studio blog この記事の読者には、これから DTM を始めようとしている方や、DTM を利用して楽器の録音をしようとお考えの方も多いのではないでしょうか。スピーカーを使用したり、宅録をするためには、「オーディオインターフェイス」が必要になります。この記事では、オーディオインターフェイスとは何か、またその ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-an-audio-interface-78)](https://blog.onlive.studio/what-is-an-audio-interface-78?ref=ghost.onlive.studio) - ヘッドホン / モニター・スピーカー 演奏中の音や、録音した音を確認(モニター)するために使用します。ライン録りはスピーカーから音を出さずに録音するのが基本のため、ヘッドホンは必須アイテムです。 - ケーブル ギターとオーディオ・インターフェースを接続するためのケーブルです。 一般的にシールドやギター・ケーブルと呼ばれている、TSフォン端子のものを使用します。 ## **知っておきたい〜音作りについて** ### **ソフトウェア(プラグイン) or ハードウェア?** エレキギターの音作りには、アンプやエフェクターといったさまざまな機材が必要です。 近年は、 DAW上で動作するソフトウェア・プラグイン(以下、プラグイン)の進化により、実機のアンプやエフェクターの音色をコンピューター上でリアルに再現できるようになりました。 そのため、音作りをすべてソフト内で完結させるのか、実機のエフェクターなどのハードウェアを一部取り入れるのかによって、接続方法や作業の流れが少し異なります。 プラグインを使用する場合は、エレキギターをオーディオ・インターフェースに直接接続するだけで、DAW上で手軽に音作りが楽しめます。 中には、高価なビンテージ機材を忠実に再現したプラグインもあり、コストを抑えながら多彩なサウンドメイクを行えるのが大きな魅力です。 ## **知っておきたい〜インピーダンスの知識** エレキギターを接続する際に避けて通れないのが、“インピーダンス”という概念です。 インピーダンスとは、簡単に言うと“交流回路における電気抵抗”のようなもので、すべての音響機器がそれぞれの値を持っています。 オーディオ・レコーディングには、“ロー出し・ハイ受け”という鉄則があり、これは”出力側(ギターなど)のインピーダンスを低く(ロー)、入力側(インターフェースなど)のインピーダンスを高く(ハイ)”設定することで、音質を損なわずに信号を伝送できる仕組みになっています。 この鉄則が守られていないと、音がこもったり、音量が極端に小さくなったり、ノイズが乗りやすくなるといったトラブルの原因になります。 実は、エレキギターそのものは、非常にインピーダンスが高い楽器のため、一般的な入力端子にそのままつなぐと、“ハイ出し・ロー受け”の状態になり、前述の鉄則に反してしまいます。 このミスマッチを防ぐために、多くのオーディオ・インターフェースには、ギターのような高インピーダンス楽器専用の“Hi-Z”や“INST”と表記された入力端子(または切り替えスイッチ)が備わっています。 エレキギターを直接接続する場合は、必ずこのHi-Zに対応した端子を使用し、スイッチがある機種ではオンになっているか確認しましょう。 インピーダンスについてしっかりと理解したい方は、以下の記事をご覧ください。 [インピーダンスとは?DTM を行う上で知っておきたい基礎知識 | ONLIVE Studio blog オーディオインターフェイスにギターを繋いで音を DAW に取り込む時や、マイクやヘッドホンなどの機材を選ぶ上で「インピーダンス」というワードに辿り着いた方もいるのではないでしょうか。この記事では、DTM 初心者の方向けにインピーダンスについて解説をしていきます。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-impedance-157)](https://blog.onlive.studio/what-is-impedance-157?ref=ghost.onlive.studio) ## **ライン録りの接続** ### **接続パターン1:音作りをすべて PC上で行う(最もシンプル!)** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph-------------------------------------------------------.png) エレキギター → オーディオ・インターフェース → DAW 注意:エレキギターはハイ・インピーダンスのため、必ずオーディオ・インターフェースのHi-Z(または INST)端子 に接続しましょう。 ### **接続パターン2:ハードウェアのエフェクターを使用する** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph---------------------------------------------------------1-.png) エレキギター → エフェクター→ オーディオ・インターフェース → DAW 注意:マルチエフェクターの場合、多くのモデルで出力信号がローインピーダンスに変換されているため、オーディオ・インターフェースのLINE INPUT で問題ありません。 一方、コンパクト・エフェクターの場合、出力インピーダンスが高いままのモデルも多いため、Hi-Z端子につなぐのが無難でしょう。 迷ったときは、Hi-Z 入力と通常のLINE入力の両方で試して、音質を比較して音がこもらずよりクリアに聴こえる方を選びましょう。 ### **接続パターン3:アンプ・シミュレーター(ハードウェア)を使用する** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph---------------------------------------------------------2-.png) エレキギター → アンプ・シミュレーター→ (オーディオ・インターフェース )→ DAW アンプ・シミュレーターの出力端子( XLR や LINE OUT)から、インターフェースの通常入力へ繋ぎます。 アンプ・シミュレーターの中には、オーディオ・インターフェース機能を内蔵しているモデルもあり、これらは USBケーブル1本で直接パソコンへ録音可能です。この場合、別途インターフェースを用意する必要はありません。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/04/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph------------------------------------------------------------.png) エレキギター → アンプ・シミュレーター → DAW DI (「ライン録りの音作りで役立つアイテム」にて解説)を使用する場合は、以下のように接続します。よりノイズを抑え、音質を安定させたい場合に有効です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2026/04/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph--------------------------------------------------------------1-.png) エレキギター → アンプ・シミュレーター → DI → DAW ## **ライン録りの音作りで役立つアイテム** ### **アンプ・シミュレーター** エレキギターらしいサウンドを作るには、本来アンプが欠かせません。 ライン録りでは、実際のアンプを鳴らす代わりに、その音響特性をデジタルで再現する“アンプ・シミュレーター”を使用します。 アンプ・シミュレーターには、ハードウェア型とプラグイン型の2種類があります。 ハードウェアのアンプ・シュミレーターは、ライブやスタジオでも、そのまま音を持ち運べるメリットがあります。プラグインは自由度が高く、録音後にアンプの種類を丸ごと変えるなど、後からじっくりと音作りを試せるのが強みです。 ライン録りで、本物のアンプのような質感を作るには欠かせないアイテムです。 [エレキギター・ベースの宅録で活躍!アンプシミュレーターとは?接続方法やおすすめ機材・プラグインをご紹介 | ONLIVE Studio blog 「エレキギターを宅録したいけど、アンプって必要なの?」「アンプシミュレーターってどんなもの?」とお考えの方へ。エレキギターやベースのレコーディングでは、楽器をアンプに繋げて、アンプから出た音をマイクで収音することが一般的でした。しかし、自宅でレコーディングする場合、アンプを通して音を出せる ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE StudioNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-amp-simulator-202)](https://blog.onlive.studio/amp-simulator-202?ref=ghost.onlive.studio) ### **エフェクター** エフェクターは、音色に歪みを加えたり、残響を足したりして質感を変化させる機材です。こちらもハードウェア・タイプと、PC内で動作するプラグインの2タイプが存在します。 エフェクターには一つの効果に特化した“コンパクト・エフェクター”と、膨大な数のエフェクトが1つに凝縮されたマルチエフェクター”があります。 ハードウェアは、アンプ・シミュレーターと同じく、レコーディングやライブでも使用できるというメリットがあります。一方、プラグインは保管場所を取らず、無料配布されているものも多いため、手軽に多彩なサウンドを試せます。 例えば、以下のようなプラグインは、アンプとエフェクターがセットになっており、画面上で自由にシステムをカスタマイズすることが可能です。 [BIAS FX 2 | Guitar Effects Processor and Software Guitar Effects Processor and Software ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)Japan - Positive GridPositive Grid ![](https://jp.positivegrid.com/cdn/shop/files/1.jpg?v=1684747975&width=1200)](https://jp.positivegrid.com/products/bias-fx-2?variant=41866379591866&ref=ghost.onlive.studio) ### **DI** DI(Direct Injection Box) とは、インピーダンスの変換や信号の安定化を行ってくれる機材です。 オーディオ・インターフェースに Hi-Z端子がない場合はもちろん、よりノイズを抑え、解像度の高い音で録音したい場合に重宝するアイテムです。プロの現場では、ライン録りのクオリティを底上げするための定番アイテムとして使われています。 [DI とは?ライブや録音で”音がこもる”を防ぐ便利ツール | ONLIVE Studio blog ライブハウスやレコーディングスタジオでよく使用されている DI。宅録で作業する場合にも必ず用意するべき機材なのでしょうか?具体的な機能を理解して制作に活かしましょう! ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio宇宙まお ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-a-di-167)](https://blog.onlive.studio/what-is-a-di-167?ref=ghost.onlive.studio) --- ## **まとめ** 今回は、エレキギターのライン録りに欠かせない機材や音作りのポイントについて紹介しました。 一見難しそうに感じるレコーディングも、DAW やプラグインを上手に活用すれば、自宅で手軽に高品質なサウンドを形にすることができます。 まずは、アンプ・シミュレーターやエフェクト・プラグインを使ったシンプルな構成から挑戦してみましょう。 そして、録音作業に慣れてきたら、 DI やマルチエフェクター、実機のアンプなども取り入れながら、自分の理想のサウンドを追求してみてください。 --- # 「ONLIVE Studio」利用規約改訂のお知らせ(2025年8月1日改訂予定) URL: https://blog.onlive.studio/terms-of-service-update-199 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-07-16 Category: News/Release Summary: ONLIVE Studio をご利用の皆さまが安心してお取引いただける環境を整えるため、利用規約の一部を改訂いたします。 いつもONLIVE Studioをご利用いただきありがとうございます。 ユーザーの皆様からのご質問やご意見を伺う中で、ご依頼者、プロフェッショナル双方の皆様が、より安心してお取引いただけるよう、利用規約を一部見直すこととなりました。 ユーザーの皆様にとって、よりわかりやすく、使いやすく、安全なサービスを目指していきます。 --- ## 利用規約の改訂内容 ### 【 改訂日 】 2025年8月1日(金) ### 【 主な改訂内容 】 **◆第8条 第3項および第5項関連(プロジェクトの開始)** 納期延長等のプロジェクト条件について、当事者の合意により変更できることを明記しました。 ◆**第8条 第4項、および第16条 第6号関連(プロジェクトの開始)** 受発注に直接関係しないやりとりについては、ONLIVE Studio外でのコミュニケーションを許可する旨を追記しました。 ◆**第11条 第1項関連(決済)** 報酬の支払い期限を明確にしました。 ◆**第21条 第4項関連(免責事項)** ONLIVE Studio外で発生したトラブルについては、当事者間の自己責任であることを明記しました。 ### 【 変更後 改訂箇所詳細 】 ◆**第8条 第3項および第5項関連(プロジェクトの開始)** **・第8条 第3項** プロジェクト条件においてプロジェクト成果物の納入期限が定められた場合は、受託会員は、当該納入期限までにプロジェクト成果物を納入するよう努めるものとします。なお、受託会員の故意による場合を除き、当該納入期限までにプロジェクト成果物が納入できなかった場合であっても、本規約への違反を構成するものではなく、受託会員が本規約に基づく罰則を受けるものではありません。 **・第8条 第5項** プロジェクト成立後、原則としてプロジェクト条件を変更することはできません。ただし、以下の各号のいずれかのときにおいてプロジェクト当事者の協議に基づく合意がある場合は、当該合意に基づいてプロジェクト条件の全部または一部を変更することができるものとします。 (1) 病気、怪我、行政からの要請その他の不可抗力が生じたことによりプロジェクト条件の遵守が困難になったとき (2) 委託会員からの要望に応えるために必要があると受託会員が判断したとき (3) 前各号のほか、プロジェクト条件の変更が必要となる合理的な理由があるとき ◆**第8条 第4項、および第16条 第6号関連(プロジェクトの開始)** **・第8条 第4項 ** 第1項の協議を含め、本規約に定める委託会員と受託会員とのプロジェクト条件の策定に関する連絡および通知を含む音源コンテンツ制作の受発注にかかる一切の協議は、本サービスが提供するメッセージ機能を用いて行うものとし、直接のメールまたは電話等を用いた連絡その他の本サービスが提供する機能を利用しない方法により行ってはなりません。なお、以下の各号のいずれかに該当するものは、本項による制限を受けるものではないため、対面、オンラインミーティングその他の方法を問わず実施できます。 (1) スタジオ等でのレコーディング作業その他の本サービスの機能では対応できない作業の実施 (2) プロジェクト成立後における、当該プロジェクトの内容や実施状況に関する連絡や協議等 (3) プロジェクト成果物またはプロジェクトの実施に必要なデータの送付 **・第16条 第6号** (6) 第8条 (プロジェクトの開始)第4項の規定に違反し、本サービスを介さずに会員間で直接に行う音源コンテンツ制作の受発注およびその協議 ◆**第11条 第1項関連(決済)** 委託希望者は、プロフェッショナル会員と合意したプロジェクト報酬の全額を、当社所定の方法で支払うものとします。 第8条 (プロジェクトの開始)第1項所定の協議に基づくプロジェクト条件の決定がなされてから48時間を経過しても支払いが確認できない場合は、委託希望者が当該合意を取り消したものとみなします。 ◆**第21条 第4項関連(免責事項)** 第8条 (プロジェクトの開始)第4項各号の実施に関連する場合を含め、本サービスに関連して会員と他の会員または第三者との間に生じた取引、連絡、トラブル、紛争等については、会員が自己の責任において解決するものとします。 --- 改訂前の利用規約全文は、以下のリンクよりご確認いただけます。 [利用規約 | ONLIVE Studio ONLIVE Studio は、音楽のプロフェッショナルと、依頼者がマッチングできるサービスです。ONLIVE Studio には、プロデューサー、ミックスエンジニア、スタジオミュージシャンをはじめとした、業界の第一線で活躍している様々な音楽のプロフェッショナルが登録されています。依頼者は自分に合ったプロフェッショナルを検索し、ONLIVE Studio 上で依頼をすることが可能です。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og)](https://onlive.studio/terms?ref=ghost.onlive.studio) 本件に関しましてご不明な点やご質問がございましたら、下記メールアドレスまでお問い合わせください。 【本件に関するお問い合わせ先】 [support@onlive.studio](mailto:support@onlive.studio) --- ## 音楽 × IT で切り開く可能性 サウンドオンライブ株式会社は、得意分野である IT の力を使い『SOUND ON LIVE』や『ONLIVE Studio』といった音楽サービスを展開してきました。 ONLIVE Studio は昨年リリースしたばかりのサービスですが、これまでたくさんの方にご協力をいただき、様々な企画や施策を行ってきました。 ご協力いただいた皆様に、心より感謝を申し上げます。 今後も「ONLIVE Studio」は、音楽を愛する皆様の夢をサポートし、音楽を通じた新たな感動をお届けするために努力を続けてまいります。 --- # コード基礎〜基本的なコードの種類、読み方、響きをご紹介! URL: https://blog.onlive.studio/basic-chords-guide-196 Author: Nami Published: 2025-07-16 Updated: 2025-07-17 Category: Tips Summary: 作曲の幅を広げていくうえで、さまざまなコードの種類を知っておくことはとても大切です。 とはいえ、「コードの種類が多すぎて覚えきれない…!」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 ご安心ください。コードには一定の法則があり、その法則を覚えれば、コードネームを見るだけで構成音がわかるようになります。 この記事では、「コードとは?」という基本的なところから始めて、最終的にはコードネームを見て構成音を理解できるようになるまでを、わかりやすく解説していきます! ## **コードとは?** コードとは、3つ以上の音が同時に鳴る「音の重なり」のことで、日本語では「和音」と呼ばれます。 基本となるのは3つの音を重ねた「三和音」で、そこにさらに音を加えたり、一部の音を省いたりすることで、様々な種類のコードが作られます。 一般的によく使われるのは、三和音と、そこに7度の音を加えた「四和音」です。 ## **ルートとは?** コードのことを調べていると、「ルート(根音)」という言葉が出てくるでしょう。 ルートとは、コードを構成する上で基準となる音であり、構成音の中で一番音程が低い音のことです。 例えば、C(Cメジャーコード)の場合、「ド」「ミ」「ソ」で構成されており、ルートは「ド」になります。 このルートは、コードネームからコードを判断する時、また耳コピする時に重要な役割を担っています。 ## **コードネームの表記ルール** 実際のコードの種類をご紹介する前に、コードネームの表記ルールについて触れたいと思います。 基本的なコードの表記は、ルートの音+コードのクオリティ(質)+エクステンションで表されます。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph--------------------------------------------------.png) ### **コードのクオリティ** コードにおけるクオリティとは、メジャー、マイナー、ディミニッシュ、オーグメントのことのような、コードの響きの質感を表すものです。 ### **エクステンション** エクステンションとは、基本の3和音に加える音のことです。 ## **コードの種類一覧** この章では、コードの種類をご紹介すると共に、そのコードの作り方をご紹介します。 この章を理解する上で、前提知識として、音程(インターバル)の知識が必要です。長3度や完全5度などの単語がよく分からないという方は、以下の記事を参照しながら合わせてご確認ください。 [音程(インターバル)とは?〜音楽理論初心者はここから!コード理論に必須の基礎知識 | ONLIVE Studio blog 「音楽理論をきちんと理解していきたい」「まず何からはじめれば良いの?」という方へ。まずはこの記事からご覧ください。音程は、音楽理論の基礎であり、特にコード理論を知っていく上で必須の内容になります。この記事では、音程(インターバル)についてやさしく解説。音程の仕組みをしっかり理解することで、 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-interval-in-music-198)](https://blog.onlive.studio/what-is-interval-in-music-198?ref=ghost.onlive.studio) ## **一般的な3和音(トライアド)コードの種類** **※以下、表記例は C をルートにした場合** ### **メジャー** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/1.png) 表記:C 構成音:ルート、長3度、完全5度 メジャーコードは明るい響きを持つ基本的なコードです。様々なコードの基準となるため、最初に覚えることをおすすめします。 ### **マイナー** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/2.png) 表記:Cm 構成音:ルート、短3度、完全5度 マイナーコードは暗い響きを持つ基本的なコードです。メジャーコードの真ん中の音を半音下げればマイナーコードを作ることができます。 ### **ディミニッシュ** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/3.png) 表記:Cdim 構成音:ルート、短3度、減5度 ディミニッシュコードはどこか怪しげで不安をあおるような響きを持つコードです。これはコード内に「全音3つ分」離れた音(トライトーン)が2組含まれているためです。トライトーンは非常に不安定な音程で、この響きが不穏な印象を与える要因となっています。 ### **オーグメント** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/4.png) 表記:Caug 構成音:ルート、長3度、増5度 オーグメントコードは、明るさを持ちつつも、不安定な響きを持つコードです。 オーグメントコードでドラマチックな展開を作ったり、次へ行きたくなる浮遊感を演出することができます。 ### **サスペンデッドコード** サンスペンデッドコードには、以下の2種類があります。 **sus4** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/5.png) 表記:Csus4 構成音:ルート、完全4度、完全5度 **sus2** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/6.png) 表記:Csus2 構成音:ルート、長2度、完全5度 サスペンデッドコードは、綺麗で明るく、透明感のあるような響きを持つコードです。 サビ前の期待感や、次に進む印象も持っています。 ## **一般的な4和音コードの種類** 4和音のコードは、先ほどご紹介した基本3和音に、長7度と短7度、長6度のいずれかを追加したコードです。 以下でご紹介するのはメジャーコード、もしくはマイナーコードに音を追加したコードですが、実際にはディミニッシュコードやオーグメントコードなどにも追加することができ、様々なバリエーションがあります。 ### **メジャーセブンス** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/7.png) 表記:CM7(C△7と表記する場合もある) 構成音:ルート、長3度、完全5度、長7度 メジャーコードに長7度を足したコードです。 メジャーコードでありながら、長7度が入ることにより、その印象が少し曖昧になり、どこかおしゃれな響きをもたらします。 ### **マイナーメジャーセブンス** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/8.png) 表記:CmM7 構成音:ルート、短3度、完全5度、長7度 マイナーコードに長7度を足したコードです。 暗い響きに加えて、哀しく切ない中にもどこか品を感じる響きをもたらします。 ### **セブンス** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/9.png) 表記:C7 構成音:ルート、長3度、完全5度、短7度 メジャーコードに短7度を足したコードです。 このコードは、ドミナントコードといって、非常に緊張感を持つコードで、次へのワクワク感や、グッとくる感じを表現するのに最適で、曲を引き締める上で重要なコードです。 ### **マイナーセブンス** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/10.png) 表記:Cm7 構成音:ルート、短3度、完全5度、短7度 マイナーコードに短7度を足したコードです。 マイナーコードよりも暗い響きが和らぎ、どこか洗練された哀愁を表現することができます。 ### **シックス** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/07/11.png) 表記:C6 構成音:ルート、長3度、完全5度、長6度 メジャーコードに長6度を足したコードです。正確にはセブンスコードではありませんが、ここでご紹介させていただきます。 柔らかくて温かみのある響きが特徴です。 ## **テンションコード** テンションコードとは、基本となる3和音(トライアド)や4和音(セブンスコード)に、8度(1オクターブ)よりも高い音程を加えたコードのことを指します。 特にジャズで頻繁に使用されるコードで、響きが複雑で豊かになるのが特徴です。洗練されていて、都会的・おしゃれな印象を与えることができます。 テンションには、以下のバリエーションがあります。 テンション名 音程 - 9th 長9度 - ♭9 短9度 - #9 増9度 - 11th 完全11度 - #11 増11度 - 13th 長13度 - ♭13 短13度 これらのテンションをどのコードに、どのように加えるか、またどのテンションがどんな響きを生むのかといった詳細については、少し上級者編となるので、別の記事でご紹介していきます。 --- ## **まとめ** 今回は、各コードの種類をご紹介しました。 各コードを知ることで、ドラマチックなコード進行や、ワクワクするコード進行を構築することができます。 この記事をマスターした方は、ぜひ以下のコード進行の組み立て方もトライしてみてください。 [コード進行基礎〜組み立て方を理解しよう! | ONLIVE Studio blog コード進行は、作曲において重要な要素です。しかし、その仕組みは少し複雑。理解をすることにつまずいている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、コード進行を基礎から解説致します。仕組みを知ることで、コード進行の組み立て方への理解の手助けとなり、コードアレンジなどへの第一歩にもなります。ぜ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-chord-progressions-explained-40)](https://blog.onlive.studio/chord-progressions-explained-40?ref=ghost.onlive.studio) --- # プロフェッショナル紹介:森良有人〜歌ものアレンジから映像作品BGMまでカバーする作曲家・アレンジャー〜 URL: https://blog.onlive.studio/professionals-interview-morirauto-185 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-07-14 Updated: 2025-09-22 Category: Professional Summary: ONLIVE Studio blog では、ONLIVE Studio に登録されているプロフェッショナルをご紹介します。今回は、ギタリスト・作編曲家として活動する「森良有人」さんです。 ギタリストとしてバンド活動をしながら、サポートミュージシャンとしてもキャリアを積んできた森良有人(もりらうと)さん。 現在 ONLIVE Studio では、歌もの・BGMなどの作編曲の楽曲提供を中心に依頼を受け付けています。 以下、インタビューにお答えいただきました。 ## ONLIVE Studio で対応しているお仕事のサービス - 作曲家 - ビートメーカー - ギタリスト - アレンジャー ## プロフィール **-プロフィールを教えてください** 15歳の頃、友人とバンドを組む為ギターを始めました。高校卒業後は上京し、専門学校で音楽を学びました。 自身のバンド活動やアーティストのサポートを通じて演奏を中心に活動した後、バンド解散を機に作曲・編曲・BGM 制作へと活動の幅を広げ、現在に至ります。 Pop、Rock、Funk、Blues、EDM など幅広いスタイルを取り入れたサウンドメイクが得意です。 また、Web CM や映像作品の BGM 制作も多数手がけており、映像に寄り添ったサウンドデザインやトラックメイキングにも定評があります。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/05/IMG_6293-------.jpeg) ## 経歴・実績 **-音楽の仕事を受けるようになったきっかけを教えてください** 当時働いていた生バンドカラオケ店に作編曲家の先輩がおり、自分も作編曲家の道に本格的に進むかどうかを相談したところ、仕事を振っていただける様になったのがきっかけです。 その後は自身で制作会社や個人へ営業をし、制作案件の獲得へと繋げていきました。 現在は、主に作家事務所での活動がメインとなっております。 ## 音楽的バックグラウンドについて **-どんな音楽から影響を受け、音楽制作を始めましたか** ハードロックやメタルが好きでギターを始めましたが、高校3年生頃には友人とブルースにはまりました。 その後はファンクやソウル等にも幅を広げていき、現在は EDM やエレクトロポップ等、幅広く聴いています。 ## 得意なジャンルについて **-得意な音楽ジャンルを教えてください** Pop、Rock、Funk、Blues、EDM などです。 ギターの生演奏も対応可能です。 ## 制作環境について **-使用している機材はどんなものがありますか** DAW:Studio One 【使用プラグイン】 KOMPLETE・TONE X・MODO BBASS・Addictive Drums 2・SUPERIOR DRUMMER 3・EZ Keys 2・EZ BASS・Nexus・Avenger 2・SERUM 2・Melodyne・iZotope etc... 個人スタジオにてミックス、マスタリングまでご対応いたします。 ## 制作の進め方について **-依頼が来た際の制作の進め方について教えてください** 主にリモートとなりますが、レンタルスタジオでのレコーディングも対応可能です。 ## 依頼者に向けたアピールポイント **-ご自身の音楽的な強み、積極的に受けたい依頼はありますか** 作編曲・BGMを中心に制作を手掛けています。 歌ものの楽曲提供や、CM音楽など映像作品のSEやトラックメイキングも得意としています。 初心者の方もお気軽にご相談ください。 ご希望に添えるよう、精一杯お力添えいたします。 ## 音楽制作への想い **-これから制作を始めてみたい人に向けて、音楽制作の楽しさ、魅力やメッセージなどがあれば教えてください** 音楽制作は自由で、誰でも楽しめるものです。 ちょっとしたアイデアから素敵な曲が生まれることもあるので是非楽しみましょう。 --- ## お仕事はこちらから! ギタリストとしてのキャリアを積み、現在は作編曲家として活躍されている森良有人さん。 アイドルや女性ボーカルの楽曲制作も多く受けていらっしゃいます。 また、ギターのレコーディングも依頼が可能です。 多方面で活躍される森良有人さんに、ぜひ依頼してみてください! [森良有人 | ONLIVE Studio 愛知県小牧市生まれ。高校卒業後上京し専門学校東京ビジュアルアーツギター科で学んだ後、自身のバンドやアーティストのサポート及びレコーディング、音楽バーでの演奏、ギター講師等幅広く活動。演奏活動と並行し編曲、BGM制作を行い始める。その後、作曲も行うようになり現在は作家事務所や、個人の依頼等を通し様々なアーティストへの楽曲提供を主に行っている。またWebCMのBGMも多数手掛けており、映像作品にマッチするSEやトラックメイキングも得意としている。演奏可能楽器:エレキギター、アコースティックギター制作得意ジャンル:ROCK、POPS、ACOUSTIC、アイドル系、女性ボーカル等 works:nico and... / Onitsuka Tiger / F/CE.×asics / F/CE.× GRAMiCCi / 等 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/rautomori)](https://onlive.studio/user/rautomori?ref=ghost.onlive.studio) プロフェッショナルインタビューを掲載したい方は、こちらまでどうぞ↓ [**回答フォーム**](https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf8o8bdQzLw_lh4w1tcrk4fNFWnlK3msf4Ns2xga7LCgKhx_Q/viewform?usp=sharing&ref=blog.onlive.studio) --- # J-POP の複雑なコード進行をやさしく分析〜ヒット曲から学ぶアレンジ URL: https://blog.onlive.studio/jpop-complex-chord-analysis-194 Author: Nami Published: 2025-07-09 Updated: 2025-07-17 Category: Column Summary: 「憧れのあのアーティストのような、ドラマチックなコード進行を作りたい!」そう感じたことはありませんか? 自分の好きなアーティストの曲を分析することで、これまで気づかなかった音楽的な技が見えてくることもあるはず。 この記事では、一見難解な J-POP のコード進行を紐解き、自分の楽曲制作に取り入れるためのヒントをご紹介します。 コード初心者の方は、この記事と合わせて以下の記事も一緒にご覧いただくことで、より理解が深まると思います。 [音程(インターバル)とは?〜音楽理論初心者はここから!コード理論に必須の基礎知識 | ONLIVE Studio blog 「音楽理論をきちんと理解していきたい」「まず何からはじめれば良いの?」という方へ。まずはこの記事からご覧ください。音程は、音楽理論の基礎であり、特にコード理論を知っていく上で必須の内容になります。この記事では、音程(インターバル)についてやさしく解説。音程の仕組みをしっかり理解することで、 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-what-is-interval-in-music-198)](https://blog.onlive.studio/what-is-interval-in-music-198?ref=ghost.onlive.studio) [コード基礎〜基本的なコードの種類、読み方、響きをご紹介! | ONLIVE Studio blog 作曲の幅を広げていくうえで、さまざまなコードの種類を知っておくことはとても大切です。とはいえ、「コードの種類が多すぎて覚えきれない…!」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ご安心ください。コードには一定の法則があり、その法則を覚えれば、コードネームを見るだけで構成音がわかるようになり ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-basic-chords-guide-196)](https://blog.onlive.studio/basic-chords-guide-196?ref=ghost.onlive.studio) [コード進行基礎〜組み立て方を理解しよう! | ONLIVE Studio blog コード進行は、作曲において重要な要素です。しかし、その仕組みは少し複雑。理解をすることにつまずいている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、コード進行を基礎から解説致します。仕組みを知ることで、コード進行の組み立て方への理解の手助けとなり、コードアレンジなどへの第一歩にもなります。ぜ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-chord-progressions-explained-40)](https://blog.onlive.studio/chord-progressions-explained-40?ref=ghost.onlive.studio) ## **J-POP はコードが複雑なものが多い?** 現代の洋楽(特にヒットチャートの上位に並ぶような曲)では、比較的コード進行がシンプルな楽曲が多い傾向にあります。一方で、J-POP はコードの展開が多く、使用されているコード進行が複雑な曲が多いと言われています。 実際に近年のヒット曲を比較してみると、その傾向が見えてくるでしょう。 例えば、2024年の Billboard Global チャートで1位を獲得した Teddy Swims(テディ・スウィムズ) の『Lose Control』では、Aメロ(Verse)もサビ(Chorus)も、基本的には F#m → A → D → Db7 という進行の繰り返しで構成されています。 一方、同時期に日本で大ヒットした tuki. の『晩餐歌』を見てみると、Aメロ・Bメロ・サビでコード進行がそれぞれ異なります。 他にも、King Gnu や Official髭男dism など近年人気なアーティストの曲の、コード進行による構成の緻密さや展開の多さは、J-POP の特徴の一つだと言えるでしょう。 とはいえ、J-POP における複雑なコードは、元々は洋楽からの影響がベースになっています。そこに、日本独自の音楽感覚や、日本語が持つ言語的特性などが重なり合うことで、現在のコード進行のスタイルが形成されてきたと考えられます。 ※ あくまで「一般的な傾向」としてご理解いただければと思います。 ## **複雑に聞こえる理由3選** では、コード進行が複雑に聞こえる要因は何でしょうか?主に考えられることとして、以下の3つが挙げられるでしょう。 ### **ノンダイアトニックコードの使用** ノンダイアトニックコードとは、「そのキー(調)に属さないコード」のことです。 本来、それぞれのキー(調)には、主に使用されるコードが決まっています。それらをダイアトニックコードと呼び、Cメジャーキーの場合、C・Dm・Em・F・G・Am・Bm7(♭5) といったコードがこれにあたります。 ノンダイアトニックコードは、これらダイアトニックコード以外のコード、つまり「他のキーから一時的に借りてきたコード」や、「スケール外の音を含むコード」を指します。 これらをうまく使うことで、意外性のある響きや、ドラマチックな展開を演出することができます。 ### **分数コード** 分数コードとは、ベース音(一番低い音)がそのコードのルート以外の音になっているコードのことです。 (コード名)/ (ベース音)、もしくは (コード名)on (ベース音)で表されます。 通常、コードのベース音はそのコードのルートになりますが、ベース音をルート以外にすることで、ベースラインを滑らかにしたり、コードの響きに広がりを持たすことができます。 ### **転調** 転調とは、曲の途中でキー(調)を変更することを言います。 先ほどご紹介したノンダイアトニックコードも、使い方によっては、一時的な転調とも言えるものもあるでしょう。 ## **分析をするまえに・・・** ### **鉄則:ディグリーネームで考える** コード進行を分析したり、コードを自分の技の一つとして取り入れる場合の鉄則として、必ずディグリーネームで考えましょう。 そうすることで、キーが違う曲でも同じ機能のコードを見つけやすくなったり、自分の楽曲に取り入れやすくなります。 ### **前提:ダイアトニックコードを把握** ダイアトニックコードは、その調で使用されるコード群のことです。 メジャーキーの場合、ディグリーネームで考えた場合のダイアトニックコードは以下になります。 I IIm IIIm IV V VIm VIIm7(-5) ディグリーネームとダイアトニックコードについては、冒頭でもご紹介した以下の記事で詳しく解説しています。「まだよく分からない」という方は、先にこちらを読んでいただくことで、次章の理解が深まります。 [コード進行基礎〜組み立て方を理解しよう! | ONLIVE Studio blog コード進行は、作曲において重要な要素です。しかし、その仕組みは少し複雑。理解をすることにつまずいている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、コード進行を基礎から解説致します。仕組みを知ることで、コード進行の組み立て方への理解の手助けとなり、コードアレンジなどへの第一歩にもなります。ぜ ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-chord-progressions-explained-40)](https://blog.onlive.studio/chord-progressions-explained-40?ref=ghost.onlive.studio) 次章では、実際の曲を例に、上記のようなダイアトニックコード以外、つまりノンダイアトニックコードが使われているコードワークを考えてみたいと思います。 ## **実際の曲からコードワーク例をご紹介** ### **<題材>Mrs. GREEN APPLE『クスシキ』** **KEY:Eメジャー** ※この章のコード進行は、耳コピ・分析に基づいた予測であり、実際の楽曲制作者の意図や公式譜面とは異なる場合があります。 #### **・ IV → IVm** **原曲キー:C#m → E/G# → A → Am → E** **デイグリーネーム:VIm → I/III → IV → IVm → I** **ノンダイアトニックコード:IVm** 10〜13小節目の Aメロの一回し目のコードです。メジャーキーと考えた場合、VIm はノンダイアトニックコードですが、 IV → IVm は、定番の動きです。 この進行は、どこか切ない印象を与えます。 #### **・bVI→bVII** **原曲キー:E → G# → A → C → D ** **デイグリーネーム:I → III → IV → bVI → bVII ** **ノンダイアトニックコード:III**、**bVI、 bVII** これは、17小節目、Aメロの2回し目のコード進行です。 この bVI → bVII という動きも定番であり、同主調からの借用と考えられます。 明るく、次の展開がわくわくするような印象です。 #### **・半音ずつ下がる** **原曲キー:C#m → Caug → E/B → A#dim** **デイグリーネーム: VIm → bVIaug → I/V → #IVdim** **ノンダイアトニックコード:bVIaug、#IVdim** Aメロ2回し目の、18小節、19小節に出てくるコード進行です。 オーグメントコード(aug)や、ディミニッシュコード(dim)、分数コードを使用して、ルートが半音ずつ下がるようなコード進行になっています。 #### **・半音ずつ上がる** **原曲キー:A → A#dim → B** **ディグリーネーム:IV → #IVdim → V** **ノンダイアトニックコード:#IVdim ** サビの手前のコード進行です。 IV と V の間にディミニッシュコードを挟むことで、ベースラインが半音ずつ上がる進行になっています。 #### **・III** **原曲キー:C#m → G# → A → G#** **ディグリーネーム:VIm → III → IV → III** **ノンダイアトニックコード: III ** 2番Aメロの始めのコード進行です。 本来 IIIm となるところを III とすることで、哀愁のあるコード進行になっています。 この III は、ヒット曲に多く含まれており、多くの人に愛されている響きです。 #### **・転調** ラストのサビで、半音上のキーに転調しています。 これも定番の転調の仕方と言えるでしょう。 --- ## **まとめ** 今回は、J-POP のヒット曲に見られる複雑なコード進行の一例を見てみました。最初から理論を完璧に理解しようとする必要はありません。まずは「響きの印象」を体で覚えることをおすすめします。 例えば、IV → IVm はちょっと切なくなるような響き、♭VI → ♭VII は明るく開ける感じで、次の展開へのワクワク感を生む…など。コードの雰囲気を掴むことで、別の曲で同じコード進行が出てきたときに、「あっ、あの曲にもあったやつだ!」と気づけるようになったり、オリジナルを作っている時も「ここにあのコードを入れたら合うかも!」など、自分の作曲やアレンジにも活かせるようになっていくと思います。 --- # プロフェッショナル紹介:能登谷寛明〜”歪の美学”を掲げるミックスエンジニア〜 URL: https://blog.onlive.studio/professionals-interview-notoyahiroaki-194 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-07-07 Updated: 2025-09-22 Category: Professional Summary: ONLIVE Studio blog では、ONLIVE Studio に登録されているプロフェッショナルをご紹介します。今回は、レコーディング・ミックスエンジニアとして活動しながら、作品作りのプロデュースやディレクションも手掛けている「能登谷寛明」さんです。 エンジニアとして東京のプロユーススタジオでの勤務からキャリアをスタートし、多くの有名アーティストの現場を経験されている能登谷寛明さん。 現在は拠点を青森に移し、PA の仕事も受けながら、愛知の音楽学校の講師もされています。 ONLIVE Studio では、ミックス・マスタリング・オンラインレッスンの依頼を受付中。 以下、インタビューにお答えいただきました。 ## ONLIVE Studio で対応しているお仕事のサービス - ミックスエンジニア - マスタリングエンジニア ## プロフィール **-プロフィールを教えてください** 1985年生まれ、愛知県出身。 中学時代にギターと出会い、高校ではバンド活動に没頭。音楽を一生の仕事にすることを決意し、名古屋ビジュアルアーツ音響芸術学科レコーディングコースに進学。録音・編集・ミックスの基礎を徹底的に学ぶ。 卒業後は上京し、birdie house inc.に所属。ABS Recording Studio および Bunkamura Studio にて、レコーディングエンジニアとしてのキャリアをスタート。 Acid Black Cherry、aiko、コブクロ、中島みゆきといったメジャーアーティストの作品に参加し、J-POP・ロック・アイドル・声優楽曲から、映画音楽・CM音楽まで幅広いジャンルを手がける。 なかでも久石譲氏が手がけるスタジオジブリ作品関連の音楽にも関わるなど、第一線の現場で多くの経験を積む。 その後、家庭の事情により愛知県を経て青森県に移住。 拠点を移した後も音楽制作の情熱は冷めることなく、HizMixing(ヒズミキシング)を立ち上げる。 「Hi Quality」「High Cost Performance」、そして「歪み= Hizumiの美学」をコンセプトに、全国のアーティストに向けて録音・ミキシング・マスタリングをオンラインでも提供。 さらに、地元アーティストとの制作では、ディレクションやプロデュースまで一貫して対応。現場の音響(PA)、音楽レッスン、オンライン講師などもこなし、“音のことなら何でも任せられる存在”として高い信頼を得ている。 また、第2種電気工事士資格を活かし、新築・改装時の音響設計や機材導入のプランニング、施工も手がけており、テクニカルとアーティスト両面の視点から音環境をトータルで構築可能。 ## 経歴・実績 **-制作に関わった作品を教えてください** NUL. 「Dicate」「Hybrid Beast」 KANTA 「烏天狗」「シリアルキラー」 aiko 「時のシルエット」「泡のような恋だった」「May Dream」 嵐 「僕の見ている風景」「Beatiful World」「popcorn」「LOVE」「THE DIGITALIAN」 中島みゆき 「荒野より」「組曲(Suite)」「問題集」 久石譲 「風立ちぬ」「かぐや姫」 西川貴教 「ABINGDON ROAD」「CLOUD NINE」「UNDER COVER」 佐藤拓矢 「ANOTHER」 など、他多数。 ## 音楽的バックグラウンドについて **-どんな音楽から影響を受け、どんな経緯で今の仕事をされていますか** ギターを14歳の時に始め、バンド活動を経験。その後専門学校でレコーディングを学び始めたことがきっかけでエンジニアになりました。 ## 得意なジャンルについて **-得意な音楽ジャンル・サウンドを教えてください** Rock・Pops がメインで、ハードなサウンドものが得意ではあります。 また、空間作りにも自信があるため、バラードなどの世界観を大事にしている曲なども得意分野としています。 ## 制作環境について **-使用している機材はどんなものがありますか** Pro Tools、Slate Digital ML-1、Conisis VC-02、Universal Audio 1176AE などです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/IMG_9450.jpeg) 使用機材の一部 ## 制作の進め方について **-依頼が来た際の制作の進め方について教えてください** やりとりはリモートから対面まで可能です。 対面の場合、対応できる範囲であれば場所を選ばず柔軟に対応できます。 ## 依頼者に向けたアピールポイント **-ご自身の音楽的な強み、積極的に受けたい依頼はありますか** オンラインでのミックス・マスタリングの依頼をメインで受け付けています。 その場合レコーディング済みの音源を送ってもらい作業をしますが、レコーディングから関わることも可能です。 作家の知り合いもおり、協力をお願いすることができるので、作曲からアレンジ、録音方法など、音源制作に関わることであれば広くサポートすることができます。 初心者の方から経験者の方まで、どなたからでも依頼を受け付けています。 どんな方にもまずはヒアリングをし、悩みを一緒に解決していきたいと思っています。 ## 音楽制作への想い **-これから制作を始めてみたい人に向けて、音楽制作の楽しさ、魅力やメッセージなどがあれば教えてください** 今までと違う角度の見方で新しい発見をして自分の限界を超えた制作をしていただきたいと思いますし、それによって生まれる新しい音楽を感じて欲しいと思います。 --- ## お仕事はこちらから! エンジニアとして音楽のあらゆる制作現場に関わってこられた能登谷さん。 音楽講師としてのキャリアもあるので、ミックスについてのレッスンやカウンセリングも依頼することができます。 基本はオンラインでの依頼をメインで受け付けていますが、拠点は青森とのことですので、お近くの方はレコーディングも含めた制作をお願いすることも可能です。 ぜひ、能登谷寛明さんに依頼してみてください! [能登谷寛明 | ONLIVE Studio 2006年birdie house inc.に入社ABS Recording StudioとBunkamura StudioにてエンジニアキャリアスタートAcid Black Cheery , aiko , コブクロ , 中島みゆき、アイドルや声優キャラソンなどのPops ,Rockを始め、ジブリ音楽を担当している久石譲などの映画音楽やCM音楽などにも携わりチーフエンジニアも努める家庭の事情で愛知県経由で最終的に青森県へ移住移住後はHi’zMixing(ヒズミキシング)を立ち上げてHiQuality , HighCostParformance , 歪みの美学(Hizumi)をモットーにレコーディング以外にもマスタリング、音響やオンライン講師なども始め、地元アーティストたちと作品を作る際にはプロデュースやディレクションも行い幅広く活動中 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/hizmixing)](https://onlive.studio/user/hizmixing?ref=ghost.onlive.studio) プロフェッショナルインタビューを掲載したい方は、こちらまでどうぞ↓ [**回答フォーム**](https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf8o8bdQzLw_lh4w1tcrk4fNFWnlK3msf4Ns2xga7LCgKhx_Q/viewform?usp=sharing&ref=blog.onlive.studio) --- # 現代のシンセサイザー事情 URL: https://blog.onlive.studio/synthesizers-nowadays-134 Author: Yoshihiko Kawai Published: 2025-07-02 Category: Column Summary: シンセサイザーは、電子技術の進歩と共に音楽の在り方を大きく変えてきた楽器です。その歴史は20世紀初頭の電子楽器の黎明期にまでさかのぼり、時代と共にアナログからデジタルへ、そして現在のソフトウェアベースの音源へと進化を遂げてきました。ここでは、シンセサイザーの進化の歴史を簡単に振り返りつつ、現代のシンセサイザー事情について、考察していきたいと思います。 ## **Minimoog Model D の登場** シンセサイザーの歴史を振り返ると、1920年代に登場したテルミンまで遡ることになりますが、今なお人気のシンセとして不動の地位を築いている1台と言えば、1970年に登場した **Minimoog Model D**でしょう。シンセサイザーの大衆化に大きく貢献した機種です。 Minimoog はモジュラーシンセの機能を一体型にまとめ、ライブ演奏にも適した設計となっており、鍵盤付きで持ち運びが容易でした。これにより、プログレッシブ・ロックやファンク、ディスコなどのジャンルにおいてシンセサイザーが急速に普及したのです。この Minimoog が同社シンセサイザーの顔となり、派生した後継機が幾つも登場しました。また本機を参考にしたクローン機種のほか、ソフトウェア・シンセサイザー、スマホアプリにまで波及していったのです。 ちなみに1970年代は、ARP、Oberheim、Sequential Circuits(Prophet-5)、ROLAND(Jupiter-8)などのメーカーが競ってアナログシンセを開発し、それぞれが特徴的な音色と操作性を持ち競い合っていました。アナログシンセは、温かみのある音質と直感的なノブ操作によって、多くの音楽家を魅了していったのです。 ## **デジタルシンセと FM音源の革新** 1980年代に入ると、デジタル技術の発展により **FM音源**が登場します。代表的なのが **YAMAHA DX7**(1983年発売)です。FM(周波数変調)合成は、従来のアナログシンセでは得られなかったきらびやかで複雑な音色を生み出すことが可能でした。 DX7 は従来のアナログシンセに比べて安価(当時の定価:248,000円)で、量産可能な上に、プリセット音が豊富で、エレピ、ベース、ベルなどの音色が数多くのヒット曲に使われました。デイビッド・フォスターが使う DXエレピなどはあまりにも有名でした。音作りはやや複雑でしたが、プリセット頼みでも十分魅力的な音が得られたため、多くのユーザーに受け入れられたのです。 またこの時期に、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格が制定されたことも特筆すべきことです(1983年)。異なるメーカーの機器を連携させ、演奏データを共有することが可能になったことで、電子楽器同士の連携が飛躍的に向上し、後の DAW(Digital Audio Workstation)との連携も容易になっていきました。この MIDI 規格、近年までずっと Ver.1だったのですが、2019年にようやくVer.2が発表されました。 ## **サンプラーと PCM音源の普及** 1980年代後半から1990年代にかけては、実際の音を録音して再生する**サンプラー**や、録音した音を波形データとして扱う **PCM音源**が主流となりました。代表的な機種には **E-mu Emulator**、**Akai S1000**、**ROLAND D-50**や **KORG M1**などがあります。 これらの機器は、リアルな楽器音に加え、人工的なサウンドも生成できる柔軟性を持ち、映画音楽やダンス・ミュージックに大きな影響を与えました。PCMベースのシンセサイザーは、現代のワークステーション型シンセへとつながっていき、録音サンプルや記録メディアの量産化が進み、よりリアルな生楽器のサウンドでの演奏も可能となりました。 ## **ソフトウェアシンセサイザーの登場** 1990年代後半から2000年代にかけて、コンピューターの性能向上と共に**ソフトウェアシンセサイザー(ソフトシンセ)**が登場します。これは、物理的なハードウェアを持たず、PC内で動作するバーチャル・インストゥルメントです。代表的なメーカーとしては、**Native Instruments**や **IK Multimedia、Propellerhead**、**Steinberg**など、当時はまだ数も多くはなかったのですが、近年は、ハードウェア中心だったメーカーなども参入しており、数多くメーカーから多種多様なソフトシンセがリリースされています。 ソフトシンセは、音作りの自由度、拡張性、コスト面で大きなメリットがあり、DAW との組み合わせによって、スタジオの機能を一台の PC 内に収めることができるようになりました。特にハードウェア・シンセでは難しい(手間がかかってしまう)、リコールも簡単にできるメリットもあり、制作の現場では欠かせない存在となっています。また、アナログモデリング技術により、往年の名機のサウンドも再現され、現在ではノスタルジーと革新が共存する環境が整っているのです。 ## **現代のシンセサイザー:ハイブリッドと AI の時代** 近年では、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたハイブリッド型のシンセの登場や、シンセサウンドをクラウドからダウンロードしたり、さらには AI による自動音色生成などを活用した音源も登場しています。一方で、ハードウェアのモジュラー・シンセも再評価され、Eurorack規格を中心に小型化されたモジュールの人気も高まっています。 また、**ウェーブテーブル合成、グラニュラー合成、物理モデリング**といった多様な音響技術が融合されたソフトウェアが数多く登場しており、シンセサイザーは今なお進化を続けています。 シンセサイザーは、アナログの波形から音作りをする、という理念から生まれた楽器でした。しかし現代のシンセサイザーは、音楽制作において単なる「音を作る道具」ではなく、「音楽そのものを再定義する存在」となっているのです。 --- ## **おわりに** シンセサイザーは約100年の歴史の中で、技術革新と創造性に支えられながら進化してきました。テルミンのようなアナログの始祖から、現代の無限の可能性を持つソフトウェア音源に至るまで、その姿形は変わっても、クリエイターたちの音に対する探究心をくすぐり続けているのです。 --- # 音程(インターバル)とは?〜音楽理論初心者はここから!コード理論に必須の基礎知識 URL: https://blog.onlive.studio/what-is-interval-in-music-198 Author: Nami Published: 2025-06-27 Updated: 2025-06-30 Category: Tips Summary: 「音楽理論をきちんと理解していきたい」「まず何からはじめれば良いの?」という方へ。 まずはこの記事からご覧ください。 音程は、音楽理論の基礎であり、特にコード理論を知っていく上で必須の内容になります。 この記事では、音程(インターバル)についてやさしく解説。 音程の仕組みをしっかり理解することで、その後の音楽理論への理解もスムーズになりますよ! ## **音程(インターバル)とは** 音程とは、音と音との距離のことです。英語で interval(インターバル)とも呼び、和訳すると「間隔」という意味になります。 イメージとしては、距離をイメージすると良いでしょう。 地点A を基準とした場合、地点A から地点B までの距離、地点A から地点C までの音の長さ...音程もこのようなイメージと同じです。 つまり、音程は音が2つ以上存在しないと測れないものです。 音程は面白いことに、2つの音の距離が変わるだけで、音の響きが変わります。 例えば、ドとミはどことなく安心する印象です。一方でドとファ#では、どこか不安になる印象です。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph-------------------------------------1-.png) 音程は「和声的音程」と「旋律的音程」の2種類があります。和声的音程とは、2つの音を同時に鳴らした時の音程です。一方、旋律的音程とは、2つの音を個別に連続で鳴らした時の音程となります。 ## **音程とピッチの違い** 音程を正しく理解するために、まず押さえておきたいのが「ピッチ」との違いです。 ピッチとは、単体の音の「高さ」そのものを表す言葉です。たとえば、楽器のチューニングでよく使われる「ラ」の音は、一般的には440Hz(ヘルツ)という数値に設定されています。 この「Hz(ヘルツ)」という単位は、1秒間に空気が何回振動しているかを示していて、振動数が多いほど高い音、少ないほど低い音になります。つまり、ピッチは一つの音だけで決まる絶対的な高さなのです。 一方で、音程は、二つの音の「距離」を表します。これは相対的な関係であり、どちらかの音を基準にして、もう一方の音がどれくらい離れているかを測っています。 ## **音程の単位** 音程を表す単位は、「度(degree)」で表します。 次章で数え方を詳しく解説していきます。 ## **音程の種類を全てご紹介!** この章では、音程の種類を詳しくご紹介します。 ピアノの鍵盤を眺めてみると、音は12種類しかありません。そのため音程も12種類となります。 それぞれの音程の響きを聴いて、違いを感じましょう。 ※()は英語名の略称 ### **完全1度(Perfect Unison)** 半音:0個分 英語略称:P1 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/1.png) ### **短2度(Minor Second)** 半音:1個分 英語略称:m2 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/2.png) ### **長2度(Major Second)** 半音:2個分 英語略称:M2 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/3.png) ### **短3度 (Minor Third)** 半音:3個分 英語略称:m3 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/4.png) ### **長3度(Major Third)** 半音:4個分 英語略称:M3 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/5.png) ### **完全4度(Perfect Fourth)** 半音:5個分 英語略称:P4 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/6.png) ### **増4度 / 減5度(Augmented Fourth / Diminished Fifth)** 半音:6個分 英語略称:A4/d5 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/7.png) ### **完全5度(Perfect Fifth)** 半音:7個分 英語略称:P5 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/8.png) ### **短6度(Minor Sixth)** 半音:8個分 英語略称:m6 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/9.png) ### **長6度(Major Sixth)** 半音:9個分 英語略称:M6 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/10-1.png) ### **短7度(Minor Seventh)** 半音:10個分 英語略称:m7 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/11.png) ### **長7度(Major Seventh)** 半音:11個分 英語略称:M7 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/12.png) ### **完全8度(Perfect Octave)** 半音:12個分 英語略称:M8 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/13.png) ## **音程の頭につく、「完全」、「短」、「長」、「増」「減」...って何?** これまで音程の説明を見ると、完全○度、短○度、長○度など、様々な名前があります。 これらの違いは、音程の特性によるもので、英語で「Quality(質)」といいます。 それぞれ聴覚特性が異なります。 ちなみに完全「1」度などの数字の部分は、クオンティティといいます。 ### **完全** 完全音程は、1、4、5、8度があります。 ### **短、長** 短長の音程は2、3、6、7度があります。 ### **増、減** 増減の音程は、増4度、減5度があります。 ## **音程が分からない方へ** 「音程が分からない」「メロディーが取れない」とお悩みの方もいると思います。 ただ、それは、音と音の距離感がまだ感覚として身についていないだけなのです。 それぞれの音程の響きを少しずつ覚えていくことで、自然と音程が取れるようになってきます。 例えば「ド → ミ」のように、「ドレミファソラシド」の音階を使って、実際に声に出して歌ってみるのは効果的です。 また、有名な曲の出だしを分析して、それを音程の目印にするのもおすすめです。 たとえば、童謡「きらきら星」の出だしは「ドドソソ」。音程で言うと「完全一度 → 完全五度」となります。 このように、他の曲でも同じような音の間隔(=音程)を見つけて繰り返し歌うことで、音程感覚は徐々に身についていくでしょう。 ## **番外編:単音程と複音程** 今回は、12個の音程についてご紹介しましたが、実は12個以上離れた音程を表す言葉もあります。 ### **単音程** 単音程とは、完全1度から完全8度までの音程のことです。 ### **複音程** 複音程は、完全8度を超えた音程のことです。 複音程では1オクターブ上離れた完全1度から完全8度までの音程に置き換えて考えることができます。 例えば、12度は1オクターブ上と完全に4度離れた距離となります。 --- ## **まとめ** 以上、今回は音程(インターバル)についてご紹介しました。 音程をしっかり理解することは、コードやスケールなど、より複雑な音楽理論の習得にも大きく役立ちます。ぜひ、実際の音を聴きながら、音程感覚を養っていきましょう! --- # パーカッションに含まれる楽器って?〜パーカッションの基礎知識 URL: https://blog.onlive.studio/about-percussion-instruments-197 Author: Nami Published: 2025-06-25 Category: Tips Summary: 様々な打楽器がひとまとめに「パーカッション」と呼ばれることがありますが、そもそもパーカッションの定義とは何でしょうか? たとえば、コンガのように太鼓型な形状の楽器を手で演奏するもの、木琴のように音程を持ちマレット(ばち)で叩くもの、さらにはシンバルのように金属の円盤をぶつけて音を出すものまで。素材も演奏方法もまちまちで、一見すると共通点がないようにも思えます。 この記事では、「パーカッションとは何か?」という基本的な問いから出発し、どのような楽器が含まれるのか、その機能や役割、簡単な歴史まで、パーカッションの基礎知識をご紹介していきます! ## **そもそも「パーカッション」とは?** パーカッション(percussion)とは、打楽器全般を指す言葉で、「打つ」「叩く」といった意味を持つラテン語に由来しています。 その名から連想できる通り、物体を叩いたり、こすったり、振ったりすることで音を出す楽器を、総称して「パーカッション」と呼びます。 ドラムセットを構成するバスドラム、スネアドラム、タム、シンバルなどもすべて打楽器であり、広義にはパーカッションの一部です。ですが、ポップスやバンド編成などの文脈では、「ドラム」と「パーカッション」は区別して扱われるのが一般的です。 ## **パーカッションと人間の密接な関り** パーカッションの歴史は古代にまでさかのぼり、その多くは娯楽目的にとどまらず、コミュニケーション手段や宗教的儀式、冠婚葬祭、さらには軍事目的など、さまざまな用途で用いられてきました。 例えば、西アフリカのマリ帝国で生まれたジャンベは、人々を集める呼びかけのために使われただけでなく、街を越えた通信手段としても活用されていたといわれています。 また、現代ポップスに欠かせないスネアドラムは、もともと軍隊の行進をコントロールし、合図を出すための軍事的な用途に由来しています。 このように、パーカッションは単なる演奏用の楽器ではなく、人類の歴史や各地域の文化に深く根ざし、私たちの暮らしと密接に関わってきた存在なのです。 ## **パーカッションの分類** パーカッションに当てはまる楽器は膨大にあります。 では、パーカッションはどのような分類になっているのでしょうか? ### **体鳴楽器 or 膜鳴楽器** 現代の楽器分類学と呼ばれる、楽器を分類するための学問によると、楽器はその発音の仕組みに基づいて「体鳴楽器(たいめいがっき)」「膜鳴楽器(まくめいがっき)」「弦鳴楽器(げんめいがっき)」「気鳴楽器(きめいがっき)」「電鳴楽器(でんめいがっき)」に分類することができるとされています。 その中でも、打楽器は一般的に「膜鳴楽器」か「体鳴楽器」の2つに分かれていると考えられています。 膜鳴楽器とは、ティンパニーやタンバリン、太鼓など、皮膜の振動により音を発する楽器のことです。 一方、体鳴楽器とは、トライアングルやマリンバ、カリンバなど、楽器そのものが振動して音を発する楽器のことです。 つまり、ざっくり言えば「太鼓的なものか、そうでないものか」とも言えるでしょう。 とはいえ、パーカッションの種類は膨大にあります。以下に音楽学観点以外で考えられるパーカッションの分類についてご紹介します。 ### **音程あり or なし** パーカッションの中には、音程を持っている楽器があります。 例えば、マリンバやシロフォン、スティールパンなどです。こうした楽器は、メロディーや和音を担当することもあります。 一方で、シンバルやカスタネット、コンガなど、明確な音程を持たない楽器も多く存在します。これらは、主にリズムを担ったり、アクセントを加えたりする役割を担うことが多いです。 ### **鍵盤打楽器** 鍵盤打楽器とは、打楽器の中でも音程を持ち、ピアノと鍵盤の配列が同じ楽器のことを鍵盤打楽器といいます。例えば、マリンバやシロフォン、ヴィブラフォンなどです。 この鍵盤打楽器は、マレットと呼ばれるバチを使って演奏することが多いことから、マレットパーカッションとも呼ばれます。 ### **地域による分類** パーカッションの中には、その地域固有の文化や、土地で育まれた音楽に深く根ざした楽器も数多く存在します。例えば、インドではタブラ、西アフリカではジャンベなどが代表的です。これらの楽器は民族音楽や宗教儀式などと密接に関わっています。 そのため、民族音楽を取り入れた楽曲を制作する際には、その地域でよく使用されるパーカッションを基に分類して考えるのも良いでしょう。 ## **音楽におけるパーカッションの機能** パーカッションを使用することで、楽曲にリズムやグルーヴをもたらし、曲全体のダイナミクスを演出することができます。また、効果音的にアクセントとして用いられることもあります。 また、パーカッションの中でも民族楽器として印象的なものは、その地域ならではのサウンド感をもたらすため、音楽のジャンル感を表現する上でも重要な役割を果たします。 たとえば、カホンやコンガ、ジャンベなどは、ラテン音楽やアフリカンビートを感じさせる要素として不可欠な存在です。 マリンバやヴィブラフォンのように音程を持つパーカッションは、リズムだけでなく、メロディーや和音を担うこともあります。 ## **パーカッションの種類** では、実際にパーカッションにはどんな楽器があるのでしょうか。 パーカッションの数はたくさんあるため、今回できるのはあくまで一部ですが、使用される場面ごとにご紹介します。 ### **クラシックでよく使われるパーカッション** 初期のクラシックでは、パーカッションの登場頻度は少なかったとされますが、時代が進むにつれ、徐々に取り入れられるようになりました。 - スネアドラム - コンサートバスドラム - ティンパニー - シロフォン - グロッケンシュピール - チャイム - ヴィブラフォン - トライアングル - タンバリン - シンバル ...etc ### **ポップスでよく使われるパーカッション** ポップスで使用されるパーカッションを挙げればキリがありませんが、以下に一般的なものをご紹介します。 - タンバリン - シェイカー - カウベル - クラーベ ...etc ### **民族楽器としてのパーカッション** 民族楽器としてのパーカッションも、様々な種類があります。以下に一部をご紹介します。 **<ラテン>** - ボンゴ - ギロ - ティンバレス ...etc **<アフリカ>** - ジャンベ - チェケレ - カリンバ ...etc **<中国>** - 拍板 - ドラ - ペンリン ...etc --- ## **まとめ** 以上、今回はパーカッションについてご紹介しました。 パーカッションには様々なものがありますね。 今後の記事では、それぞれのパーカッションがどんな特徴があり、どんな場面で活躍しているのか、さらに掘り下げてご紹介していきたいと思います。お楽しみに! また、パーカッションを楽曲に取り入れたいとお考えの方は、プロに依頼することも一つの手段です。 ONLIVE Studio では、パーカッションに特化したプロフェッショナルが登録されています。 [パーカッションへ楽曲制作を依頼・相談 | ONLIVE Studio プロならではの演奏スキルで、あなたの楽曲にプロクオリティのパーカッションサウンドを提供します。 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og)](https://onlive.studio/cat/percussions?ref=ghost.onlive.studio) プロの手を借りて、あなたの楽曲により深いリズムと表現を加えてみてはいかがでしょうか? --- # ルーティングとは?DTM で知っておきたい基礎知識を解説 URL: https://blog.onlive.studio/what-is-audio-routing-176 Author: Nami Published: 2025-06-18 Updated: 2025-06-19 Category: Tips Summary: 音楽制作について調べていると「ルーティング」という言葉を耳にすることがあるかと思います。 この記事では、DTM で必要なルーティングの基礎知識を解説。 ルーティングを正しく理解しておくことで、音作りの自由度が広がったり、複雑なセッティングでも音が鳴らなくなるトラブルを防げたりと、制作の幅を広げるための予備知識となるでしょう。 ## **ルーティングとは?** ルーティングとは、信号が流れる経路のことです。 例えば、以下のような例が挙げられます。 - マイク → プリアンプ → コンプレッサー → インターフェース - ギター → コンプレッサー → EQ → リバーブ → コーラス → リバーブ - DAW のソフトウェア音源 → エフェクトプラグイン → ステレオアウト ルーティングとほぼ同義語で「シグナルチェーン」という用語も存在します。 ルーティングを変更することは、アウトプット(出力先)とインプット(入力先)を変更することとも言えるでしょう。 ルーティングを組む際に、アウトプットとインプットの設定を誤っていると、音が出ないなどの原因につながります。 ルーティングには、アナログ機材を使用する場合、DAW などのデジタルを使用する場合、それらを組み合わせる場合など、バリエーションは様々です。 そのため、マイクをスピーカーに接続するシンプルなものから、音楽スタジオのようにアウトボードを多用する複雑な設定まで、幅広く存在します。 ### **ルーティングによって音が変わる** 信号が発信され、その信号がどんな経路を辿るか、ルーティングが変わることによって、最終的な音が変化します。 そのため、ルーティングはサウンドデザインにおいて重要な役割を担います。 例えば、エレキギター → コンプレッサー → Over Drive → アンプのルーティングと、エレキギター → Over Drive → コンプレッサー → アンプのルーティングでは、同じ機材を使っていても、接続する順番を変えるだけで、最終的なサウンドは大きく異なります。 前者の接続ではコンプがかかった音に Over Drive がかかり、後者の場合では Over Drive がかかった後にコンプがかかるのです。 いまいちピンとこない方は、写真の加工を想像すると良いでしょう。先にフィルターをかけてから明るさを調整するのと、先に明るさを調整してからフィルターをかけるのでは写真の見え方が異なることが分かります。 ## **DAW 上のルーティングで知っておきたい用語** この章では、DAW でルーティングを設定する上で、知っておきたい用語についてご紹介します。普段は感覚的に使用している方も多い機能もあるかと思いますが、用語の意味を理解することで、より使用方法が明確になります。 ### **Input(インプット)** Input とは、入力という意味を持ち、信号を取り込む入り口のことです。 ### **Output(アウトプット)** Output とは、出力という意味を持ち、信号を送り出す出口のことです。 ### **Insert(インサート)** Insert とは、トラックに直接プラグイン(エフェクト)をかけることです。 インサートの場合、トラックの原音は任意のエフェクトによってダイレクトに加工されます。 ### **BUS(バス)** BUS とは、複数の信号の入力をまとめて、任意のチャンネルに送るための経路のことです。 ### **AUX** AUX とは、英語の Auxiliary(オグジュアリー)の略称で、「補助の」「予備の」という意味を持っています。 一般的には、BUS でまとめられた信号は  AUXチャンネルへ送られます。 ### **Send and Return (センドアンドリターン)** Send and Return とは元の音声信号を分岐させ、一部は原音のまま、一部は別のチャンネルにセンド(送り)し、センド先で処理された音を原音に加えることができる手法です。通常、BUS と AUX チャンネルを使用して行われます。 DAW 上でエフェクトをかける場合は、 Insert かこの Send and Return のかけ方が考えられます。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph--------------------------------3-.png) イメージ図 こちらは、DAW 上のルーティング例にてご紹介しています。 ### **<何が違うの?分かりづらい BUS と AUX>** DAW を使用していて、BUS をなんとなく使っている方も多いかと思います。BUS とAUX チャンネルはセットで使用することが多いと思いますが、それぞれの違いをご存じでしょうか? 先ほどの章でもご紹介した通り、BUS は複数の信号をまとめる「経路」です。BUS で送られた信号を受け取るために使用されるチャンネルの1つが AUX チャンネルと言えます。 図にすると、より理解しやすいのではないでしょうか。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph----------------------------------------.png) ## **DAW 上のルーティング例** DAW におけるルーティングの設定例を、logic pro を使ってご説明します。 ### **・音源トラック → スピーカー** ソフトウェア音源で打ち込んだ音をスピーカーから流す場合の例です。 トラックの Output が Stereo Out で設定されており、且つオーディオインターフェイスのアウトプットがスピーカーに接続されている場合、音源トラック → Stereo Out(スピーカー)というルーティングになっています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph------------------------------.png) ### **・トラックにプラグインをインサートした場合** ソフトウェア音源に対してエフェクトをかけたい場合、チャンネルストリップにプラグインを直接挿入(インサート)する場合があります。 この時のルーティングは、上から順に直列にルーティングされている状態となっています。 以下図の場合、EQ → コンプレッサー → リミッター → Stereo Out(スピーカー)というルーティングになります。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/----------2025-06-16-14.31.42.png) ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph--------------------------------1-.png) ### **・Send and Return のルーティング** Send and Return は、複数のトラックに同じエフェクトをかけたい場合や、エフェクトがかかった音に対して細かい調整をしたい場合などに有効です。 空間系のエフェクトや、コンプレッサーなどをかける場合に使用されます。 以下の例では、キック、スネア、ハイハットに同じエフェクトをかけています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/SEND.png) ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph--------------------------------4-.png) ## **番外編:ギターやベースのリアンプ** DAW 上で完結する方法ではありませんが、メジャーな音作りの手法である、ギターやベースのリアンプ時のルーティングもご紹介します。 リアンプとは、クリーンな音を始めに録音し、その音に対してエフェクトやアンプを通して再度録音しなおす手法のことです。 この手法は、何度もやり直しが効くので、音作りの柔軟性があったり、何度も演奏し直す必要がないというメリットがあります。 以下は録音済みのクリーンなギターの音源が、2回目の録音(リアンプ)の際に辿る音の流れです。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/Black-and-White-Minimalist-Fitness-Center-Table-Comparison-Chart-Graph-----------------------------------.png) --- ## **まとめ** 以上、今回はルーティングについてご紹介しました。 DTM でのルーティングのバリエーションは無限大です。 ルーティングを意識することで、どのように接続や設定をすれば自分が望むことができるのかが理解しやすくなるでしょう。 --- # プロフェッショナル紹介:Tonbi 〜”レトロポップ”な作曲家・ボカロP〜 URL: https://blog.onlive.studio/professionals-interview-tonbi-183 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-06-18 Updated: 2025-09-22 Category: Professional Summary: ONLIVE Studio blog では、ONLIVE Studio に登録されているプロフェッショナルをご紹介します。今回は、ボーカリストや VTuber に向けた楽曲を制作している作曲家「Tonbi」さんです。 Tonbi さんは「レトロポップ」というワードを掲げ、ノスタルジックな世界観を表現する作曲家で、ボカロP としても活動中です。 現在は、歌い手・VTuber 向けのオリジナル楽曲の制作を中心に、依頼を受け付けています。 以下、インタビューにお答えいただきました。 ## ONLIVE Studio で対応しているお仕事のサービス - プロデューサー - 作詞家 - 作曲家 - ボカロP ## プロフィール **-プロフィールを教えてください** RETRO-POP ¦ Composer / ボカロP ## 経歴・実績 **-活動の経歴や、制作に関わった作品を教えてください** ・経歴 2021年活動開始 ボカコレ2023春 TOP100ランキング 56位受賞 2024年2月『どろぼうねこ』公開、YouTube にて10万回再生突破 2025年3月 総再生回数100万回突破 ・制作依頼 芽唯『いないいない』『脳内デバッグ』 この@あ『アフェクタ』 鳳玲天々『万回自摸』 ## 音楽的バックグラウンドについて **-どんな音楽から影響を受け、音楽制作を始めましたか** 幼少期にプレイしたゲームの音楽から、音楽に興味を持ちました。 ピアノを小学五年生から習い始め、中学時代には吹奏楽部に所属し、打楽器を担当。 高校時代にはバンドを組み、担当楽器はドラムでした。 Tonbi としての活動を開始したのは、大学に入ってからになります。 音楽ジャンルは幅広く J-POP を聴いていました。最近は自身の制作活動の影響もあり、ボカロを聴くことが多いです。 ## 得意なジャンルについて **-得意な音楽ジャンルを教えてください** ボカロっぽいキャッチーなメロディを得意としています。 どこかレトロな雰囲気を出せるように意識しているので、レトロを活かせるようなご依頼との親和性が特に高いかと思います。 楽器はピアノ、ギター、ドラムが対応可能です。 最近、MIDI での打ち込みになりますが、アコーディオンの打ち込みの依頼受付を始めました。 ## 制作環境について **-使用している機材はどんなものがありますか** Logic Pro X、Piapro Studio、Serum などです。 ## 制作の進め方について **-依頼が来た際の制作の進め方について教えてください** リモート・オンラインでのやり取りが可能です。また、時期は限られますが、東京・千葉圏内であれば対面での対応も可能です。 ## 依頼者に向けたアピールポイント **-ご自身の音楽的な強み、積極的に受けたい依頼はありますか** 主にボーカリスト(歌い手)・VTuber の方への楽曲提供を受け付けています。 参考楽曲をいただければ、楽曲制作初心者の方に対しても対応できるかと思います。 ただエレクトロなどのジャンルには精通していないので、そのような楽曲をご依頼の場合はご希望に沿えない可能性があります。 ## 音楽制作への想い **-これから制作を始めてみたい人に向けて、音楽制作の楽しさ、魅力やメッセージなどがあれば教えてください** 作曲は敷居が高いように見えますが、始めてみると案外すんなりできたりすると思います。 ネットにはさまざまな作曲講座が転がっていますし、インプットという面でも無限に音楽が溢れているので、自分の好きな音楽を見つけてそれをひたすら聞き込むと楽しく勉強できると思います。 --- ## お仕事はこちらから! レトロで趣のある世界観のオリジナル楽曲が欲しいというシンガーの方に、ぜひおすすめしたい Tonbi さんの楽曲。 作曲からアレンジまで丸ごと制作してもらうことができます。 さらに、アコーディオンの打ち込み制作も得意とされており、ご自身の楽曲に個性が欲しい方はアコーディオンの音色を取り入れるのもいいかもしれません。 ご自身の YouTube で公開されているミュージックビデオも魅力的な Tonbi さん。 オリジナリティ溢れる世界観のTonbi さんに、ぜひ楽曲制作の依頼をしてみてください! [Tonbi | ONLIVE Studio RETRO-POP ¦ Composer / ボカロP ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/Tonbism)](https://onlive.studio/user/Tonbism?ref=ghost.onlive.studio) プロフェッショナルインタビューを掲載したい方は、こちらまでどうぞ↓ [**回答フォーム**](https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf8o8bdQzLw_lh4w1tcrk4fNFWnlK3msf4Ns2xga7LCgKhx_Q/viewform?usp=sharing&ref=blog.onlive.studio) --- # 作家事務所に入るには?コンペについてや作曲家の働き方、そしてアドバイス Core Creative 代表:河合良彦氏「何か行動をすることで将来的に繋がることはある」 URL: https://blog.onlive.studio/interview-kawai-yoshihiko-180 Author: Nami Published: 2025-06-11 Updated: 2025-08-20 Category: Interview Summary: 音楽プロダクションやレーベル運営など、幅広い事業を展開する株式会社Core Creative(以下:Core Creative)。作家事務所として、所属作家と連携しながら楽曲コンテスト(以下:コンペ)や楽曲制作に取り組んでいます。 今回は、代表の河合良彦氏にインタビュー。音楽事務所に所属するためのポイントやメリット、作家として活躍するためのアドバイスなど、作家を目指す方々が気になるトピックについてお話を伺いました。 ## **Core Creative に所属するには「楽曲のクオリティが最初の足切りライン」** **-Core Creative では作家のマネジメントもされており、作家事務所としての役割も担っているとのことですが、作家は何人ぐらい所属していますか?** 業務提携の作家を除くと、20人程です。 **-HP から応募がきた時の合格基準はありますか?** ありがたいことに月に何件か応募は来ているんですが、うちに作家として所属する場合、まずコンペに参加してもらうことが前提なので、デモ音源として提出してくれる楽曲のクオリティが最初の足切りラインになります。あと、作家活動と並行してアーティスト活動をしている方からの応募もありますが、その場合は両方の活動内容を加味して採用を考えています。作家活動とアーティスト活動はベクトルが異なりますが、曲を作るという根幹は共通しているので、どちらかだけで採用するというより、作家とアーティストの両方で所属させるか?という点も考えるんです。 **-採用の流れを簡単に教えていただけますか?** HP からの応募も、専門学校等に直接発掘に行った場合も、大体同じ流れなのですが、デモ音源が一定のクオリティに達していると判断できれば、 次のステップとしてトライアルでの楽曲制作を依頼しています。いわゆるコンペのフォーマット形式で依頼し、それも合格という判断に至ったら面談します。作家によっては、バンド活動をしていたり、ボカロP としても楽曲をリリースしたいなど、いわゆるアーティスト活動もしている人もいるので、純粋な作家業にどのようなスタンスで取り組みたいのかは人によって異なるんですよね。その面談で、弊社の求めるスタンスに合致すれば、仮採用という形で次のステップに進んでもらいます。 以前はこのトライアルに合格したら所属としていたんですど、1、2ヶ月経つと幽霊部員というか、急に連絡が取れなくなったりする作家が少なからずいたんですよね。 面談でそのあたりを見抜くのは難しく、まずはコンペを継続して提出できるかが、その先、本当に作家として続けていけるかの判断基準になります。なので今は、仮採用という形で試用期間を設けて、期間中に問題なくコンペに参加できているか?社会人としてのやり取りがしっかり行えているか?ということを確認して、正式採用とするようにしています。 **-音源のクオリティだけではなく、社会人としての信頼性も見ていらっしゃるということですね。** そうですね。その方がいくら良い曲を作っていても、レスポンスが遅かったり、急に連絡が取れなくなったりすると、事務所としての信用問題に関わってきますし、今売れっ子と言われている作家さんたちは、そういった人間性も優れていると思うんです。 とはいえ、若い子たちは、まだ成長過程でもあると思っているので、改善の余地があるかどうかも含めて判断しています。 **-一緒に仕事をする上で、社会人としてのマナーは大切な部分ですね。** 専門学校などでは曲をどう良くしていくか?というメソッドだけではなく、事務所での立ち回りや対クライアントとのやり取り、現場での行動など、そういったことの大事さも経験させていってほしいなと思いますね。あと請求書の書き方とかも(笑)。 ## **コンペについて「迷いは音に出る」** ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/05/kawai-83--1-.jpg) **-作家事務所に所属するメリットとして、特定の事務所にのみ依頼されるようなクローズドなコンペに参加できることが挙げられると思います。コンペの情報が Core Creative にくるスパンはどれくらいですか?** 時期によってバラバラなんですけど、平均週2案件ほどでしょうか。 今週はちょっと多くて、多分10曲ぐらい募集が来ています。1つの案件の中でも、3パターン募集をしていることもあったり、様々ですね。 コンペの締切も案件によって異なるので、短いものだと締め切りが一週間以内だったりするんですよ。それでその2、3日後にまた違うコンペが来て、今度は10日後の締切だったり。そうやってパズルのように締切が入り組んでいきます。その中で、作家たちはそれぞれ参加するコンペを何日で仕上げるかを考えつつ、自分の予定も決める必要があるので、スケジュール管理は、結構大変かなと思いますね。 **-デモはどれくらいのタイミングで上がってくるんですか?** 結構締め切りギリギリが多いですよ。制作途中段階で迷ったら相談していいよって言ってるんですけど、意外とそういうやり取りをしようとする作家は少ないですね。 自分の中に明確なイメージがあって、迷いがなければそのまま突き進んでもらっていいんですけど、僕は迷っていたら第三者に相談して欲しいなって思います。 というのも、迷いは音に出ると思っていて。迷いながら作った曲は「迷ってるな」というのを感じますし、クライアントも見抜くんじゃないかと。 ジンクスではないですけど、結果採用された曲は一瞬でできちゃったという話を聞いたことがあるので、迷いなく作れていると、その迷いのなさが聴く方にも伝わるんじゃないかなって思います。 **-ゴールが定まっていないと、遠回りをしてしまったり、そもそもどこへ向かえばよいのか分からないですもんね。 作家から相談があった場合、フィードバックはどういうことをされるんですか?** 依頼者の要望やリファレンス曲を僕なりに解釈して、メロやアレンジに使っている楽器、テンポ感など、こういう路線が良いんじゃない?といったことをフィードバックします。あと、単純に歌のキーレンジから外れて作っているなどのケアレスミスがあることもあるので、その時はちゃんとコンペシートを再確認させたり。 他には、ボーカルエディットのクオリティも以前はよく指摘していましたね。 今は Synthesizer V などの音声合成ソフトで仮歌を入れることが増えているので、ピッチとかタイミングは最初から合ってるんですけど、逆に生の歌声・・・キーレンジやブレスのタイミングなどを意識するのを怠ってしまいがちなので、その点は注意してもらっています。 難しいのが、先方が「こちらで採用させていただきます」って言われたらそれが正解なので、僕のフィードバックが必ずしも正解ではないんですよ。ただ、こういう楽曲を望んでいるんじゃないか?今回はこういう楽曲がアーティストに合うんじゃないか?ということをイメージしているだけですね。 **-コンペによく通る作家はいますか?** うちの事務所は、まだそういった“売れっ子作家”と呼ばれるようなメンバーはいないですね。去年通ったコンペ曲は全部違う作家が作った曲でした。 **-コンペに選ばれやすい曲や、通った曲に共通するものはあると思いますか?** 以前は「仮歌が良ければ選ばれやすい」なんて話がありましたけど、ここ最近で通った曲の仮歌は Synthesizer V だったり、歌詞が入っていなくて「ラララ〜」で歌っているものであったりして、一概にはそうは言えないと感じています。歌のクオリティもそうですが、アレンジやミックスの精度が高いことに越したことはないんですけどね。 リリースされた曲で採用曲を知るという感じなので、曲を選ぶ基準はこちらには伝わってこないんですよ。なので、曲を選定するディレクターやアーティスト本人に、いかに”そのアーティストが実際に歌っている姿”を、想像させる楽曲が提案できるかということが重要なんじゃないかなと思います。 **-作家同士で、コライティングは行っていますか?** 推奨していますね。新人の作家たちは、コライトをやったことがなかったり、自分流のやり方や通っていた学校の流儀しか知らない部分があるので、先輩作家たちと一緒にコライティングすることで、いろいろな方法を知ってもらいたいといいますか。世界ではコライトが主流ですしね。 **-一回のコンペで曲はどれくらい集まりますか?** それもほんとバラバラで。作家の得意な曲の傾向とかで、多かったり少なかったりです。 ただ、事務所としてはせっかくコンペの案内をもらっているので数曲は提出したいなとは思っていますね。 提出することで、レコード会社や事務所へのアピールじゃないですけど、やっぱり継続して集められていることが作家事務所として大事だと思いますし。 なので、どうしても書き下ろしで曲が集まらないときは、いわゆるストックという、過去に作った曲の中からそのコンペに合いそうなものを見つけて提出することもあります。 ストック曲からでも採用されたこともあるので、やっぱりコンペって本当にその時々で合うか合わないかなんだなって思いますね。 ## **作家の制作と生活のバランス「甘えられるうちは甘えた方が良い」** **-これまでの話を伺って、作家はスケジュール管理が大変そうだと感じました。** そうだと思います。 締め切りもそれぞれバラバラですし、制作をしたいけど生活のためにバイトもしなきゃいけなくてなかなか曲を提出できなかったり。コンペに採用されると、またそちらの制作スケジュールも入ってきますしね。 **-コンペに採用されると、どういうスケジュールで制作が進んでいくのでしょうか?** 幾つかパターンがありますが、楽曲が採用される際に、どこまでその楽曲の制作に関わるかを提示されます。コンペの時点では大抵ワンコーラスで提出しているので、フル尺まで作って、アレンジは別の方が担当。アレンジまでこちらで担当。レコーディングまで担当というケースがあるかなと。作詞は仮歌詞がそのまま採用されることもあるし、別の方が新たに作詞をするパターンもあります。とにかく、採用された場合、最初はフル尺の制作になるので、大体1〜2週間で仕上げて、アレンジも担当する場合は、さらに提示されたスケジュールで作業していきます。1ヶ月くらいは制作に時間は使うでしょうか。その後もレコーディングの立ち会いやミックスチェックなどが入ることもあります。最近はオンラインも多いですが、現場に行くこともありますね。 **-実際どのような作品がコンペで採用されましたか?** 2024年には鬼頭明里さんの「Unchained mind」(ミニアルバム『Give Me Five!』収録)や、瀬戸乃ととさんの「Hyped Deal」などは、作詞作曲、アレンジ、本人の歌レコーディング、ミックスまでを弊社で担当しました。鞘師里保さんの「ラッセ」(アルバム『Symbolized』収録)は、作曲のみの採用で、アレンジ以降は先方で仕上げた楽曲でした。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/05/thumb_give-me-five_01.jpg) 鬼頭明里「Unchained mind」|[Core Creative](https://corecreative.jp/kitoakari2024-8-28?ref=ghost.onlive.studio)) **-本当に色々なのですね。そうやって制作の時間をとりつつ、音楽で生活できるまではバイトなどでお金を確保する必要がありますもんね。** そうですね。 音楽の仕事かそうではないかは別として、やっぱりある程度固定収入がある作家は制作とのバランスがとれている印象です。 厳しい話、専門学校などを卒業してすぐに音楽だけで食べていくのはなかなか難しいのが現実です。なので始めは実力を上げるために、コンペに取り組んでいくことが、どの作家事務所でも新人の登竜門になるかと思います。 ただ事務所としてはなるべく音楽関係の仕事を作家たちに流せるように取り組んでいますね。よくあるのは、いわゆる”歌ってみた動画”用のカラオケ制作や、イベントの SE制作、譜面制作などです。クレジットに名前は載らないので、バイトの延長のような形ですが。 このような仕事をお願いするのは、信頼度の高い作家になりますし、作家の実力は、普段からコンペに出していると自然に分かってくるんですよね。 なので、コンペは採用されることだけを目的と考えずに、自分が将来作家として活躍できるための糧にするつもりで取り組むことが大事だと思うんです。なかなか採用されなくて心が折れそうになることもあると思うんですけどね。 **-すぐに結果につながらなくても、続けていくことで実力もついていきますしね。** そうですね。 とはいえ現実的な問題として、生活をしていくためのお金は必要ですし、スケジュール管理も難しいので、言葉で言うよりも簡単ではないことは理解できるんですけどね。特に一人暮らしをしながら作家活動をするのは大変なので、実家に甘えられるうちは甘えた方が良いよとは、よく言っています。都内近郊で一人暮らししなくても、地方で実家暮らしの作家も所属していますしね。 コンペのシステム自体がどうかという話もありますけど、現状では参加できる場があることはチャンスでもあると考えるべきかなと。 ## **音楽業界を目指す若者へ「可能性を広げるためにやれることはやった方が良い」** **-作曲家や音楽業界を目指す若者に、業界の先輩としてアドバイスはありますか?** 能動的になることだと思います。これは仕事に直接関わることでも、そうでないことにも言えるのかなと。 例えば、作家になりたいのであれば作家事務所に入るのもひとつですし、フリーで活動の場を探すのもありだと思います。また、プロデューサーを目指したいのなら、いきなり活躍しているアーティストのプロデュースは無理でしょうから、自分のプロデュース像にマッチするアーティストを見つけてきて、プロデューサーとしての実績を作るのも良いと思います。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/05/kawai-129_Re.jpg) **-待っているよりも、自ら考えて動くということですね。** そうですね。待っているだけでは仕事は生まれないですしね。事務所に所属しても同じで、所属したら仕事がもらえると思っている人も多い気がしているんですけど、決してそうではなくて。確かにコンペ情報を得られることはありますが、自分で仕事を生み出せるような行動もしていくのが大事じゃないでしょうか。 例えば、事務所内の案件で、レコーディングの見学やライブのお誘いをいただいたりするんですけど、コンペを1曲やるよりもそういう現場に行くことの方が、場合によっては勉強になることがあると思っていて。でも、意外と参加する作家が多くないんですよね。 **-新しい場所に行くとなると、つい気が引けてしまうのでしょうか。** そうかもしれませんが、現場ほど勉強になる場はないんですけどね。 作家やアーティストで売れるのに、方程式も近道もないと思うので、いろんな可能性を広げられる現場には行った方が良いと思います。 大谷選手のマンダラチャートでいう、徳を積むみたいな話もあるように。必ず報われる保証はないけれど、現場に行くことや色んな人に会うなど、何か行動をすることで将来的に繋がることはあると思うんです。それを自分で探してほしいですし、コンペに取り組むことも、その内の一つの要素でしかないと思っています。 **-どこに何があるか分からない、ということですね。** 極端な話、飲み屋の隣でたまたま仲良くなった人が、作家を探しているかもしれないですしね(笑)。 うちの事務所はまだ設立して日も浅いですし、いわゆる太客を確保した上でスタートしたわけでもないので、まずは若い才能を発掘して持ち上げることと、僕のこれまでのお付き合いのある人たち、そして、新しく出会った人たちへのアプローチは続けています。 ビジネス交流会などにも顔を出したこともありますが、そこからお仕事につながることって、そんなに多くはないんですけど、色んな方と出会えるだけでも楽しいですし、そこからお仕事になればベストだと思います。どこにどういう人がいるかは本当にわからないので、常に全方位にアンテナを張って行動するのが、今の僕の役目なのかなと思っています。 --- ## **まとめ** 今回は、Core Creative の代表を務める河合良彦氏にお話を伺いました。作家事務所の代表として、作家と共に成長を続ける河合氏だからこそのアドバイスには、作家として成長し、仕事を得るためのヒントが詰まっていました。 特に印象的だったのは、「何か行動をすることで将来的に繋がることはある」という言葉。 たとえ今すぐ仕事に直結しないことでも、一歩踏み出すことで未来は広がり、小さな挑戦が、やがて大きなチャンスにつながるかもしれません。 以下の記事では、Core Creativeの事業内容に加え、河合さんご自身のお仕事についてもインタビューしています。こちらも是非ご覧ください。 [クリエイティブのコアを担う Core Creative 代表・河合良彦氏インタビュー「音楽を軸にしながら色々なコンテンツを作るのがシンプルに楽しい」 | ONLIVE Studio blog 音楽業界には、ミュージシャンや作曲家だけでなくさまざまな業種の仕事が存在します。そうした業界のなかで、音楽を軸に多岐にわたる事業を展開しているのが、株式会社Core Creative(以下、Core Creative)です。今回は同社の代表であり、自らも幅広い音楽に関する業務を行う河合良彦 ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio blogNami ![](https://blog.onlive.studio/api/og/post-interview-kawai-yoshihiko-133)](https://blog.onlive.studio/interview-kawai-yoshihiko-133?ref=ghost.onlive.studio) ## **河合良彦氏プロフィール** 株式会社Core Creative 代表。株式会社リットーミュージックで、キーボード・マガジン編集部、サウンド&レコーディング・マガジン編集部にて編集業務を歴任。2018年に音楽プロダクションへ転職し、マネージメント、楽曲制作をメインに、多方面で業務を行う。2022年、事業拡大のため株式会社Core Creative を設立。現在は東放学園音響専門学校の講師なども務め、さらなる事業拡大のため邁進中。 名前:河合良彦 所属:株式会社Core Creative 出身:愛知県 趣味:ゴルフ 株式会社Core Creative WEBサイト:[https://corecreative.jp/](https://corecreative.jp/?ref=ghost.onlive.studio) ONLIVE Studio を通して Core Creative へお仕事の依頼が可能です。 Core Creative へ依頼をしたい方はこちらからどうぞ。 [Core Creative | ONLIVE Studio Music production in Yokohama,Japan.Web site: https://corecreative.jpLabel site: https://coremusic.jp ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/CoreCreative)](https://onlive.studio/user/CoreCreative?ref=ghost.onlive.studio) --- # プロフェッショナル紹介:Shinryu〜ロックバンドドラマーを経て、多彩な作編曲家へ〜 URL: https://blog.onlive.studio/professionals-interview-shinryu-186 Author: ONLIVE Studio 編集部 Published: 2025-06-10 Updated: 2025-09-22 Category: Professional Summary: ONLIVE Studio blog では、ONLIVE Studio に登録されているプロフェッショナルをご紹介します。今回は、ボーカリストへ向けた楽曲提供、トラック制作をしている「Shinryu」さんです。 ロックバンドのドラマーとしてデビューし、ピアニストとしての経験も活かしながら、現在作曲家として活躍中の Shinryu(シンリュー)さん。 現在 ONLIVE Studio では、ボーカリストへ向けた楽曲提供・編曲や、トラック制作を中心に依頼を受け付けています。 以下、インタビューにお答えいただきました。 ## ONLIVE Studio で対応しているお仕事のサービス - プロデューサー - 作詞家 - 作曲家 - ミックスエンジニア - マスタリングエンジニア - ビートメーカー - ピアニスト / キーボーディスト - アレンジャー  ## プロフィール -プロフィールを教えてください 仙台市出身。ロックバンドのドラマーとしてデビューし、SUMMER SONIC 等大型フェスに出演。現在は都内の作家事務所と提携し作家活動をしております。 ## 経歴・実績 -制作に関わった作品を教えてください [作曲・アレンジ] 岬なこ( CV. 嵐千砂都『ラブライブ!スーパースター!!』 / IRyS(ホロライブ) / あおぱんだ(Fortnite 実装楽曲 / 全国ファミリーマートビジョンアニメ)/ 高塚智人 / EGO1ST(秋元康氏監修)/ TVドラマ「陰陽師」、映画「犬部」「癒しのこころみ」サントラ / 東京ドームシティ放映 CM / ラフォーレ原宿放映 CM 等 [ドラム] BiSH / Another Story (SUMMER SONIC 2014 , PUNK SPRING 2015 , バズリズム等出演)/ Pearl , SABIAN エンドーサー [ピアノ] LGYankees / 中村きたろー / Another Story ※クレジットは本名記載 ## 音楽的バックグラウンドについて -どんな音楽から影響を受け、音楽を始めましたか ピアノを4歳から、ドラムを15歳から始め、ロックバンドのドラマーとしてデビューしました。 hide(X JAPAN)に憧れたのがプロを目指すキッカケとなっています。 ![](https://ghost.onlive.studio/content/images/2025/06/IMG_5824---aki-i.jpeg) ドラマーとして多くのステージに立つ ## 得意なジャンルについて -得意な音楽ジャンルを教えてください 得意な楽曲ジャンルは、ロック(ピアノロック)、Future Bass、バラード、ボカロ楽曲、アニソン、アイドルソング、R&B / Hyper Pop 系トラックメイクなどです。 楽曲制作は基本、全ジャンルにご対応いたします。 (特殊なジャンルの場合はご相談下さい) ## 制作環境について -使用している機材はどんなものがありますか [制作ソフト] Studio One [モニタリング環境] GENELEC / 8341A(スピーカー)、64audio / A6t(イヤーモニター)、UAD / apollo twin X(インターフェース) ## 制作の進め方について -依頼が来た際の制作の進め方について教えてください 打ち合わせの際は、チャット、リモート、どちらでも対応可能です。 また、個人スタジオがあるのでボーカルのレコーディングなども対応できます。 ## 依頼者に向けたアピールポイント -ご自身の音楽制作における強みはございますか 楽曲制作の際には、アーティストさんの声資料(過去のリリース作品・ボイスメモなどで録音された音声)を分析し、一番魅力のある音域で制作をしています。 また、事前の打ち合わせにてご希望をお伺いし、楽曲のゴールを明確に提示してから制作に入っています。 初心者の方からのご依頼もお受けしていますので、お気軽にご相談ください。 ## 音楽制作への想い -これから制作を始めてみたい人に向けて、音楽制作の楽しさ、魅力やメッセージなどがあれば教えてください 自分の作品が"誰か"の力になれることが1番のやりがいだと感じています。 ぜひ、あなたも音楽を通してステキなメッセージを発信してみて下さい! --- ## お仕事はこちらから! ドラマーやピアニストとして多くのレコーディングに参加された実績があり、さらにマニピュレーターとしても現場経験をお持ちの Shinryu さん。  豊かな音楽の知識に基づいた、多彩な楽曲を制作されています。 作風としては、ファンタジーがコンセプトの楽曲を得意とされているとのことです。 ご自身の声や個性を活かしたオリジナル楽曲が欲しい方は、Shinryu さんにぜひ相談してみてください! [Shinryu | ONLIVE Studio ご覧頂きありがとうございます。作曲家、ピアニストのShinryuと申します。仙台市出身。ロックバンドのドラマーとしてデビューし、SUMMER SONIC等大型フェスに出演。現在は都内の作家事務所と提携し作家活動をしております。楽曲制作は基本、全ジャンルにご対応いたします。(特殊なジャンルの場合はご相談下さい)得意な楽曲ジャンルは、ロック、アニソン、FuturBass、バラード、アイドルソングです。何卒よろしくお願いいたします。[作曲・アレンジ]岬なこ(CV. 嵐千砂都『ラブライブ!スーパースター!!』 / IRyS(ホロライブ) / あおぱんだ(Fortnite実装楽曲 / 全国ファミリーマートビジョンアニメ) / 高塚智人 / EGO1ST (秋元康氏監修) / TVドラマ「陰陽師」、映画「犬部」「癒しのこころみ」サントラ / 東京ドームシティ放映CM / ラフォーレ原宿放映CM 等[ドラム]BiSH / Another Story (SUMMER SONIC 2014, PUNK SPRING 2015, バズリズム等出演) / Pearl, SABIANエンドーサー[ピアノ]LGYankees、中村きたろー、Another Story[モニタリング環境]GENELEC/8341A(スピーカー)、64audio/A6t(イヤーモニター)、UAD/apollo twin X(インターフェース) ![](https://static.ghost.org/v5.0.0/images/link-icon.svg)ONLIVE Studio ![](https://onlive.studio/api/og/user/Shinryu)](https://onlive.studio/user/Shinryu?ref=ghost.onlive.studio) プロフェッショナルインタビューを掲載したい方は、こちらまでどうぞ↓ [**回答フォーム**](https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf8o8bdQzLw_lh4w1tcrk4fNFWnlK3msf4Ns2xga7LCgKhx_Q/viewform?usp=sharing&ref=blog.onlive.studio)