【DTM】バッファサイズとは?最適なサイズ設定や変更方法を解説

レイテンシーについて調べていると、「バッファサイズ(Buffer Size)を設定しましょう」と記事で見た方もいるのではないでしょうか。では、「バッファサイズ」とは一体どのような数値なのでしょう。この記事では、バッファサイズについて解説。記事の後半では、適切なサイズ設定と変更方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Nami
Nami
(更新: )・3min read

バッファサイズとは?

私たちが DTM で音楽を再生する場合、PC側ではスムーズに再生できるようあらかじめデータを少し先回りし、一時的に読み込んでくれています。

イメージの例として、YouTube を挙げます。YouTube の再生バーを見てみると、再生し終わった部分、灰色部分、まだ再生していない部分があります。

灰色になっている部分までは既に読み込んでくれているため、再生バーをずらしても濃い灰色の範囲内であればスムーズに再生することができます。一方で、さらにその先の薄い灰色のゾーン(読み込み前)まで飛ばしてしまうと、再生までに少し時間がかることがあります。

DAW におけるバッファサイズ(Buffer size)とは、この例の場合でいう、濃い灰色のゾーンをどれくらい読み込むかという設定項目です。正確に言うと「一度にどれくらいのサンプルを読み込むか」のサンプルの量のことを言います。

バッファサイズが影響するもの「レイテンシー」

レイテンシーとは

MIDI鍵盤でソフト音源を演奏したとき、鍵盤を押したタイミングよりも少し遅れて音が鳴ることがあります。また、オーディオインターフェースを通じて入力した音が、DAW から出力されるまでにも時間がかかります。
このように、音声信号の入力や出力、処理などに伴って発生する遅れを「レイテンシー」と言います。

バッファサイズとの関係

バッファサイズの設定は、レイテンシーに大きく影響します。
バッファサイズが大きいと、サンプルの読み込みに時間がかかり、レイテンシーが発生しやすいです。

バッファサイズの大きさによる違い

バッファサイズの値は、一般的に「32」から、大きくて「2048」など、様々な数値に設定することができます。大きければ大きいほど良いわけではなく、逆も然りです。そのため、バッファサイズを変更した時の変化を知り、目的に応じて変更するのが良いでしょう。

バッファサイズが小さい場合

バッファサイズが小さいと、一度に読み込むサンプル数が少ないということになります。これにより、レイテンシーは小さくなりますが、サンプルを処理するためにパソコン側(CPU)の負荷がかかります。

ベルトコンベアーをイメージしてみましょう。バッファサイズが小さい場合、小さい荷物をこまめに処理をしているイメージです。そのため、パソコン側が行う処理の回数が多くなります。

バッファサイズが大きい場合

バッファサイズが大きいと、一度に読み込むサンプル数が増えます。これにより、パソコン側の負荷は軽くなりますが、その分レイテンシーは大きくなります。

バッファサイズが大きい場合、大きい荷物をゆっくりと処理するイメージです。荷物が大きい分、ベルトコンベアの流れもゆっくりになるため、処理は遅いですがパソコン側の負荷は少なくなります。

バッファサイズはどれくらいが良い?

バッファサイズは、どの値に設定したら良いかという正解はありません。ですが、一般的にはレコーディング時は小さく、ミックス・マスタリング時は大きくすることが基本とされています。

レコーディング時

レコーディング時では、レイテンシーを小さくしたいので、バッファサイズはなるべく小さくしましょう。しかし、小さすぎるとパソコンによっては負荷に耐えられなくなる可能性もあります。そうするとパソコンの動作が重くなってしまう場合があります。その際は、もう一段階バッファサイズを挙げて見て調整をすると良いです。

ミックス・マスタリング時

一方、ミックスやマスタリングなど CPU に負荷がかかりやすい作業の場合はなるべく大きくした方が良いです。

ちなみに、Ableton のブログ記事「オーディオインターフェイスの設定方法」では、「バランスの良い値として、”256 Samples”や“512 Samples”を推奨しています。」と紹介されています。

バッファサイズの変更方法

Logic pro の例

設定>オーディオ>O/I バッファサイズ

Cubase の場合

スタジオ設定>オーディオシステム>使用しているオーディインターフェイス名>コントロールパネル>Buffer Size


まとめ

今回はバッファーサイズについて解説しました。

  • バッファーサイズ大きい・・・レイテンシーが増えるが、パソコンの負荷は減る
  • バッファーサイズ小さい・・・レイテンシーを減らすが、パソコンの負荷が増える

です。パソコンがどれくらいの負荷に耐えられるかは、使用しているパソコンの性能によって異なります。まずは設定してみて、ご自身のパソコンにおけるバランスの良い値を探ってみてください。

Nami
Written by
Nami

東京出身の音楽クリエイター。 幼少期から音楽に触れ、高校時代ではボーカルを始める。その後弾き語りやバンドなど音楽活動を続けるうちに、自然の流れで楽曲制作をするように。 多様な音楽スタイルを聴くのが好きで、ジャンルレスな音楽感覚が強み。 現在は、ボーカル、DTM講師の傍ら音楽制作を行なっている。 今後、音楽制作やボーカルの依頼を増やし、さらに活動の幅を広げることを目指している。

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