ジャンル解説・レゲエってどんな音楽?

南国の暖かい地域で生まれたレゲエ。ゆっくりした穏やかなビートで、温かみがあり、これからの季節にぴったりの曲調です。 この記事では、レゲエという音楽ジャンルについて、その成り立ちや有名曲を紹介します。

Nami
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レゲエとは?

レゲエとは、ジャマイカ発祥の音楽ジャンルです。
1960年代後半頃に生まれ、1970年代には世界的にも人気になりました。

まずはどんな音楽か聴いてみましょう。

ジャマイカという国について

レゲエが生まれた国・ジャマイカは、カリブ海に位置する島国です。
1500年代頃にはスペイン、1600年代頃にはイギリスによって植民地支配されていた過去があります。
また、この頃から奴隷解放宣言が行われるまで、西アフリカから連れられた人々がこの土地で奴隷として働かされていました。その後、幾度かにわたるアフリカ系の人々の反乱を経て、1962年にイギリスから独立。

イギリスに統治されていたとはいえ、入植者でジャマイカに住んでいる人口は少なかったとされています。このような背景により、ジャマイカに住んでいる人のほとんどがアフリカにルーツを持っています。

レゲエはどうやって生まれた?

影響を受けた音楽

レゲエが生まれる以前から、ジャマイカでは様々な音楽が発展してきました。ジャマイカの音楽事情を簡単に振り返ってみましょう。

1800年代、入植者が持ち込んだ西洋音楽とアフリカ系の音楽要素が融合した”メント”が誕生。ジャマイカ独自の音楽性が養われました。

一方、同じカリブ海に位置するトリニダード・トバゴでは、1900年代から“カリプソ”と呼ばれる音楽が形成されはじめ、世界的にも人気を得はじめます。このカリプソは周辺国であるジャマイカにも、その影響を与えました。

1950年に入ると、アメリカで人気だったジャズやリズム&ブルースが、ラジオで流れるようになり、ジャマイカ国内でも人気を獲得しはじめます。
メントとカリプソ、そしてアメリカ音楽の影響が合わさり、誕生したのが“スカ”です。スカは1960年代前半に国内でブームが起こりました。

1966年にはスカのテンポを落として演奏されはじめます。これは“ロック・ステディ”と呼ばれ、レゲエの直接の前身となりました。

様々な違いはありますが、ロック・ステディのテンポをさらに遅く演奏したのがレゲエの大きな特徴として挙げられます。

ちなみに、初めて“レゲエ”という言葉が使用されたのは、Toots and the Maytals「Do the Raggay」という曲なんだとか。

メント

リズム&ブルースについてはこちらの記事をご覧ください

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ルーツ・レゲエ

初期のレゲエでは主にバンド編成にパーカッションやオルガンを加えた形で演奏されました。1970年代に入ると、“ラスタファリ”と呼ばれる思想が反映された歌詞が多くみられます。
この思想は、1930年代に生まれたもので、奴隷時代に各国へ連れて行かれたアフリカ系の人々に、アフリカを約束の地として回帰を理想と考えるものです。資本主義を拒否し、自然との調和を重んじます。また、エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世を”ジャー”として現世に生きる神として信仰します。

歌詞の中で“ラスタ”と出てくることがありますが、これはラスタファリのことです。また、大麻は“ガンジャ”と呼ばれ、神聖な植物とされ愛用されていたため、象徴的な植物とされていました。

この思想に基づき、社会性の強いメッセージや愛、平和について歌ったのがボブ・マーリーです。彼はレゲエのカリスマ的存在となりました。

このような初期のレゲエのことを、ルーツ・レゲエと呼びます。

ダンスホール・レゲエ

1970年代後半になると、よりアップテンポで、人々を踊らせるためのレゲエが発展していきました。初期のレゲエであるルーツ・レゲエと区別して、ダンスホール・レゲエと呼ばれます。

歌詞には“slackness(スラックネス)”と呼ばれるセクシャルな表現や、銃や暴力といったギャングスタ的な面も含まれ、ドラム・マシンやデジタル・シンセサイザーといった電子楽器が使用されていたのも特徴的な点と言えるでしょう。

有名なレゲエ・アーティスト

ボブ・マーリー(Bob Marley)

ジャマイカ出身で、スカやロック・ステディの時代から活動し、のちにレゲエに転身。ラスタファリに共感し、その象徴となり“レゲエの神様”と呼ばれる。

代表曲「One love」は世界的ヒットとなり、レゲエを世界に広めた。1981年、36歳という若さでこの世を去った。

ジミー・クリフ(Jimmy Cliff)

14歳にデビューし、スカ時代からジャマイカ音楽を牽引。ボブ・マーリーと並び、世界にレゲエを広めた。

彼がサウンド・トラックを制作した映画『The Harder They Come』は、世界的にも大ヒットを記録した。

日本のレゲエ・ミュージック

レゲエが誕生し、席巻していた影響は日本にも届きました。
70年代ではジョー山中がいち早くレゲエを取り入れ、1982年にはボブ・マーリーの死後となりますが、ジャマイカでウエィラーズと共演し録音したアルバムを発売しています。

日本での全盛期は2000年代前半。CHEHON や三木道三、湘南乃風、ケツメイシなどのアーティストがヒットを飛ばしました。

レゲエのサウンドを取り入れ、日本独自に発展したスタイルは、ジャパニーズ・レゲエを略してジャパレゲと呼ばれています。


まとめ

以上、今回はレゲエについて紹介しました。
レゲエは、発展後ヒップ・ホップ やダブといった音楽ジャンルに影響を与えていきました。

スカからロック・ステディ、ルーツ・レゲエからダンス・ホールレゲエの流れで色んな曲を聞いてみるのも面白いかと思います。

ヒップ・ホップについてはこちらで解説しているので、合わせてご覧ください。

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Nami
Written by
Nami

東京出身の音楽クリエイター。 幼少期から音楽に触れ、高校時代ではボーカルを始める。その後弾き語りやバンドなど音楽活動を続けるうちに、自然の流れで楽曲制作をするように。 多様な音楽スタイルを聴くのが好きで、ジャンルレスな音楽感覚が強み。 現在は、ボーカル、DTM講師の傍ら音楽制作を行なっている。 今後、音楽制作やボーカルの依頼を増やし、さらに活動の幅を広げることを目指している。

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