あのアーティストや作曲家の制作環境とは?

デジタル上で音楽を作る事が一般的になった現代。 このような技術の進歩によって自宅でも作業ができるようになり、自宅の制作環境を整えている音楽家がたくさんいます。今回は、アーティストや作曲家として活躍している音楽家の制作環境、また機材はどんなものが使用されているのかを SNS や YouTube などの情報を元に調べてみました。

Nami
2023-09-135min read

※紹介している機材や制作環境は現在使用しているものとは限りません。

また、状況に合わせて制作環境、機材を使い分ける音楽家もいます。今回は参考素材内で確認がとれたもののみを独自に調査し、ご紹介致します。

アーティスト編

マルチな才能を持つセルフプロデュースアーティスト: Vaundy

引用:Twitter|vaundy_engawa

Vaundy 氏は、セルフプロデュースで自身のキャリアを築き上げてきたアーティストです。
制作環境は二段ベットの下スペース。
約5.5畳の小さなスペースから数多くの名曲が生まれていきました。

DAW

オーディオインターフェース:

モニタースピーカー:

マイク:

参考:https://www.gqjapan.jp/culture/article/20220411-vaundy

作曲家

大ヒットアニメの作曲家:草野華余子氏

引用:@kayoko225|X

草野華余子氏はシンガーソングライターとして、また作曲家としても活躍されています。様々なアーティストへの楽曲提供を行っており、アニメ鬼滅の刃の主題歌である『紅蓮華』の作曲を担当したことでも話題となりました。

ご自身の X(旧 Twitter ) にて、昨年自宅スタジオが完成したと写真付きで報告。
ツイートでは使用機材が確認できるだけでなく、室内に施した吸音についても説明してくれています。↓

https://x.com/kayoko225/status/1523946994271932416?s=20

DAW:

オーディオインターフェース:

モニタースピーカー:

マイク:

コンプレッサー:

参考:Twitter|@kayoko225

プロデューサー

J-POP界の有名プロデューサー:蔦谷好位置氏

【挫折や葛藤】知られていない裏側の人生と機材|みんなの知らない音楽の裏側〜agehasprings公式〜

蔦谷好位置氏は、楽曲プロデュースや、アレンジ、作詞作曲、キーボディストなどマルチに活躍する音楽家です。Official髭男dism や、米津玄師など様々な有名アーティストを数多く手がけています。

蔦谷氏が所属する会社の公式 Youtube「みんなの知らない音楽の裏側〜 agehasprings 公式〜」にて、蔦谷好位置さんのプライベートスタジオを紹介している回があります。

プライベートスタジオでの一番のお気に入りはモニタースピーカーの BAREFOOT SOUND MicroMain27 とのことです。

DAW:

オーディオインターフェース:

モニタースピーカー:

マイク:

アウトボード:

参考:【挫折や葛藤】知られていない裏側の人生と機材|みんなの知らない音楽の裏側〜agehasprings公式〜

洋楽アーティスト

ベットルームポップからの成功者:ビリー・アイリッシュ&フィニアス

今やトップアーティストである Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)と Billie の兄でありプロデューサーでもある FINNEAS (フィニアス)は、自宅の寝室からキャリアをスタートさせました。

参考動画にある『 everything i wanted 』を含めた初期の楽曲たちにおいては、以下のような比較的安価な機材で制作されていたことが分かります。また、制作部屋も実家の寝室で行っていたとのこと。
『 everything i wanted 』は2021年のグラミー賞において、年間最優秀レコード賞を記録し、音楽業界に新たな風を吹き込みました。

AWEL|SPACES: Inside the Tiny Bedroom Where FINNEAS and Billie Eilish Are Redefining Pop Music

DAW

オーディオインターフェース:

スピーカー:

マイク:

MIDIキーボード:

参考:Beats by Dre |Billie Eilish | Beats by Dre | The Making of “everything i wanted”

(番外編)駆け出しのクリエイターたちに夢を与えた制作環境

最低限の機材でリスナーを楽しませた:YOASOBI

「夜に駆ける」や「アイドル」など、数々のヒット曲を生み出し、国内外からも注目を集める YOASOBI。
2019年の Ayase 氏のツイートによると、なんと当時の使用機材は以下の3つとのことでした。

また、デビュー曲である「夜に駆ける」の制作費用はたったの3000円程度とテレビ出演の際に明かしています。

最低限の設備や機材でもリスナーを楽しませられることを体現しており、多くの人に夢を与えました。

DAW:

ヘッドフォン:

PC:

  • MacBook pro

参考:@Ayase_0404|X

子供部屋からさいたまスーパーアリーナへ:岡崎体育氏

独特かつキャッチーな歌詞、ユーモア溢れる楽曲や PV で度々話題になる岡崎体育氏

過去に自身の X(旧Twitter) にて、私立恵比寿中学や関ジャニ∞ に楽曲提供した際の制作環境を写真付きで投稿し、話題になりました。
その制作機材は BOSE のスピーカーと、PC 一台のみ。

また、この制作部屋は岡崎氏が子供部屋として使っていた部屋とのことで、この場所から生まれた音楽によってさいたまスーパーアリーナまでのキャリアを築きあげたとのことです。

先ほどの Ayase 氏同様、最低限の制作環境で多くのリスナーに支持される楽曲が作れることを証明しました。

DAW:

スピーカー:

参考:@okazaki_taiiku|X
参考:SOUND ROSTER|Steinberg


まとめ

以上、今回は活躍する音楽家たちの自宅の制作環境についてご紹介しました。
現在使用している機材や、欲しい機材などがあった方もいるのではないでしょうか。
YOASOBI「夜に駆ける」の制作費用が3000円程度だったとは驚きでした。
始めは機材を揃えることを優先するのではなく、今あるものでできる限りのことを行うということも大切ですね。

ちなみに筆者の制作環境は、PC は iMac 、モニタースピーカーは YAMAHA HS5 、オーディオインターフェースは Steinberg UR22mkII、MIDI キーボードは Roland AK-49 です。どれもエントリーモデルの定番品で、尊敬できる先輩にアドバイスをもらい、1年前ほどに揃えました。

よくよく考えると、スピーカーは当社の代表からの頂きもの、スピーカースタンドは知り合いが貸してくれているものなんです...周囲の方に感謝ですね。

Nami
Written by
Nami

東京出身の音楽クリエイター。 幼少期から音楽に触れ、高校時代ではボーカルを始める。その後弾き語りやバンドなど音楽活動を続けるうちに、自然の流れで楽曲制作をするように。 多様な音楽スタイルを聴くのが好きで、ジャンルレスな音楽感覚が強み。 現在は、ボーカル、DTM講師の傍ら音楽制作を行なっている。 今後、音楽制作やボーカルの依頼を増やし、さらに活動の幅を広げることを目指している。

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