

チューンコアを使って、あなたの配信楽曲の可能性を広げよう!【TuneCore Japan ご紹介・後編】
配信をスタートさせてみたはいいものの、もっとたくさんの人に聴いてもらうためにはどうしたらいいの?再生回数をもっと上げたい!という方も多いのではないでしょうか。次のステップとして、チューンコアを使ってプロモーション活動にチャレンジする方法をお伝えします。

チューンコアを紹介した前回の記事では、オリジナル曲が完成したあとの第一歩として、まず配信をスタートさせてみる方法についてお伝えしました。
現代はオンラインで誰でも簡単に音楽を配信することができるようになり、世界中で今、一日に約10万曲もの新曲がリリースされています。
逆に言えば、自分の曲をただインターネット上にアップしただけでは、埋もれやすい状況とも言えるでしょう。
せっかく配信するなら、自分が一生懸命作った楽曲をより多くの人に届けたい!という方に向けて、今回は、 チューンコアで利用できる、おすすめのプロモーション機能をご紹介します。
プロモーションでこんなに広がる!
チューンコアの強みの一つとして、プロモーションサポートが充実している点が挙げられます。
配信リリース時に利用できるプロモーション
サブミット(利用できないプランもあります)
バナー・ピックアップ欄・プレイリストなど、配信ストア上で楽曲が紹介されやすくなるよう申請できるサービスです。
リスナーの目に留まりやすくなれば、アーティストとしての名前の認知も広まり、楽曲の再生回数も上がるでしょう。
LinkCore
リリースの登録が完了すると、各リリース先の一覧のリンクを自動で作ってくれる便利な機能です。
このリンクを SNSなど で共有することで、Spotify や Apple Music など、リスナーが普段利用している配信ストアに合わせてリリースの告知をすることができます。
配信後はダッシュボードを活用しよう!
ダッシュボードから日毎や月毎の再生数を見ることができ(※)、どの曲が一番注目されているかわかることで、配信後のプロモーション戦略を立てやすくなります。
例えば、アルバムの中で一番人気の曲がわかれば、ミュージックビデオを制作することで更に注目度をあげることができるでしょう。
また、人気曲やリスナー層の傾向を把握することができれば、どの SNS でアプローチするのが効果的なのかの判断の基準になるかもしれません。
※Unlimited スタータープランでは上記のような再生数などを見ることができないため、より戦略的に分析したいクリエイターの方は、スターター以外のプランを選んでみましょう
他にも、後の章でご紹介する「TuneCoreクリエイターズ」と、新機能「Spotify Discovery Mode」といったプロモーション機能も、ダッシュボードから簡単に手続きが可能です。
TuneCoreクリエイターズ
YouTube の動画に、自分の曲を使ってもらうための機能です。
現在の YouTube では、動画制作者が自身の動画に他者が権利を持つ音源を使うと、YouTube側がそれを検知して、その動画に関しては収益が動画制作者でなく音源の権利者(原盤権保有者)に入る仕組みになっています。
これは原盤権保有者を守るために整えられたシステムなのですが、そうなると動画制作者は自身の収益のために、原盤権登録された楽曲を使わなくなってしまい、結果的に音楽が聴かれる機会が減ってしまうという状況がありました。
そこで登場したのが、TuneCoreクリエイターズという機能。
この機能を活用することで、楽曲を使った動画制作者、音源制作者の双方が、再生回数に応じた収益を受け取ることができます。
動画が影響力の強いコンテンツである今、アーティストにとっても動画に楽曲を使ってもらうことで多くの人に知ってもらうきっかけになるので、必要な機能だと言えるでしょう。
新機能「Spotify Discovery Mode」
Spotify の広告ツールを、楽曲のプロモーションとして利用できる機能です。
初期費用がかからない成果報酬型の広告で、チューンコアでは2025年6月から一般公開されました。
Spotify でプレイリストを聞き終えると、その後にアルゴリズムで勝手に選ばれた曲が流れてくることがありますよね。
そこに、自分の楽曲を積極的に流してもらえるようにする機能が「Spotify Discovery Mode」になります。
これはアカウントごとの登録になり、自分が配信しているすべての楽曲が対象となります。
Spotify側で毎月判定される条件があり、それを満たした楽曲のみがプロモーションされる仕組みです。
初期費用はかからず、再生回数に応じて、手数料が Spotify とチューンコアに引かれ、残りの収益はすべてアーティストに入ります。
ここで再生された回数もダッシュボードで確認できるので、どの曲の認知が広がったのかを知ることができれば、その後のプロモーションにも生かせるでしょう。
アクションとしては登録のボタンをポチッと押すだけなので、10秒で手続きが済んでしまいます。また、解除も同じように簡単にできるので試しにやってみるのもいいでしょう。
チューンコア主催のオーディションやコンテスト
その他には、フェス出場権をかけたオーディションや楽曲コンテストも毎月開催されており、大きな舞台に立つチャンスも頻繁に提供されています。
CD時代のマーケティングとは違い、まずは手元の音源をアップしてみて、そこからプロモーションの手段を考えていくことができるのです。
アーティストへのサポート
アーティストガイド
音楽活動全般を支える記事を提供するオウンドメディアがあります。
配信する前の心得や、配信後にどのように活用していけばいいかの情報が丁寧に紹介されており、アーティスト活動に寄り添った内容となっています。
初心者の方は、まずは「アーティストガイド」を読みながら、配信の準備をしてみてください。

アーティストラウンジ
オンラインのウェビナーや、オフラインでのリアルイベントが開催されています。ここでは、音楽業界の様々な専門家からの知見を受け取ることができます。
この場でアーティスト同士の繋がりも生まれるので、新たな創作活動に繋がったり、モチベーションを上げるための場として盛り上がっています。
よりリスナーを広げるためのプロモーション戦略についても勉強することができますよ。
こんな人に良いかも
チューンコアには、個人でインディペンデントな活動をしている全ての人をサポートする体制が整っています。
チューンコアは楽曲のクオリティに対する審査などは設けておらず、様々な音楽ジャンルや活動スタイルのアーティストを受け入れています。
積極的に活動の幅を広げていきたい人もいれば、小さなコミュニティに向けてやりたい人、サステナブルに続けていくことを優先している人、など、様々な音楽活動の形があると思います。そうした多様なスタイルに寄り添い、それぞれの活動に合わせたサービスを提供することに注力されているのです。
また、ボカロP として活動しているアーティストにもおすすめの機能があります。
これまでだと、ボーカロイド含む音声合成ソフトを使った音源の場合、ニコニコ動画や YouTube 以外での配信をするとなると、ソフトの販売元に使用許諾を取る必要がありましたが、提携してるメーカーのものであれば、ダッシュボード上で音源に使っているソフトを選ぶだけで配信することが可能になっています。
まとめ
今回はチューンコアを使ったプロモーション方法についてお伝えしました。
レーベルやプロダクションの後ろ盾がなくとも、個人でいくらでもプロモーションのやり方があるということがわかると、これからの音楽活動のモチベーションも上がりますね。
前回、今回と、この記事を書くにあたりお話を伺ったのは、TuneCore Japan の山本祐哉さんと野邊拓実さんです。
「アーティストが成功することが一番嬉しい」と語ってくださった野邊さん。
「ディストリビューションサービスはたくさんあって、配信の条件などでは大きな差異を感じられない人も多いので、そういった場合は配信の部分以外のサポートの充実度でチューンコアを選んでくれると嬉しい」と話してくださいました。
チューンコアを使えば、何も考えずともまずは音源をアップすることで配信をスタートさせることができますし、戦略を立ててプロモーションしていきたい人には挑戦してみたくなる機能やサービスがたくさん提供されていますよ。
あなたが愛情込めて作った曲は、きっと多くの人の心に届くはずです。
いざ、世界に向けてアピールしていきましょう!


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