音楽制作の手助けになる AIツールをご紹介

近年、AI(人工知能)の進化は目覚ましく、音楽制作の現場においてもその技術 を活用したさまざまなツールが登場しています。 “これから楽曲制作を始めてみたい”と考えている方にとって、こうしたツールは制作のハードルを下げてくれる一つの選択肢となるでしょう。 この記事では、音楽制作における AIツールと、その活用事例を紹介します。自身のスタイルに合ったツールを見つけるための参考にしてみてください。

Nami
Nami
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AI とは?

AI とは、Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)の略称で、日本語では“人工知能”と呼ばれます。人間が行っている知的な作業をコンピューターで再現する技術を指します。

近年では、機械学習により、コンピューター自らが大量のデータを解析し、パターンやルールを学んでいくことが可能となりました。

楽曲制作においても進化する AI

AI はこの数年で加速度的に成長を遂げています。
音楽業界もその例に漏れず、現在では、作曲、編曲、ミックス、マスタリングまで、活用できる様々な AIツールが開発されているのです。

2025年の夏ごろに話題となった”The Velvet Sundown”というバンドは、わずか数週間というスピードで月間100万回再生を突破し注目を集めました。
当初 、プロジェクト側は AI による生成であることを公表しておらず、AI 生成による疑惑を否定していましたが、ジャケット写真やサウンドから違和感を感じたリスナーの間で“AI で作られた音楽なのでは?”という疑惑が浮上。物議を醸す結果となりましたが、現在は AI 生成であることを認め、Spotify の詳細情報欄に、作曲、ボーカル、ビジュアルは全て AI によって生成されていると明記されています。

この例からも、AI音楽は私たちの身近になってきたことがわかります。
ですが、全て AI で音楽を作ることはおすすめできません。(詳しくは“AI で楽曲生成をする場合の注意点”にて後述)
本記事では、あくまで“楽曲制作をする際の手助け”として、AI ツールをご紹介しています。

AI を音楽に活用するなら?

楽曲制作において最も重要なのは、作り手自身の感性から生まれる“0から1”のアイディアです。AI はあくまで、そのアイディアを形にするプロセスを補助し、自分一人では気づけなかった視点を示してくれるツールに過ぎません。

この章では、制作の手助けとして活用できるシーンを紹介します。

楽曲制作の進行をしてもらう

“曲を作りたいけど、イメージをどう具現化すればいいか迷ってる”というとき、 AI に相談することができます。
たとえば、作詞作曲はできたけど、次のアクションはどうすればいいのか、プロに依頼する場合はどんな依頼先があるかなどを相談することができます。

自分の苦手分野を手助けしてもらう

自分の知識や経験が及ばない部分を補完する形で、 AIツールを活用することもできます。 

“作詞作曲はできる”人は、コード進行の選択肢を提示してもらったり、ミックスやマスタリングといった専門的な知識が必要な工程での解析結果を参考にして、サウンドを整えることができます。

アイディア出しの壁打ち

AI を壁打ち相手にすることは、楽曲の方向性を客観的に捉え直すために有効です。自分では選ばないような意外なアイディアを提案してくれるかもしれません。それをそのまま採用するのではなく、アイディア出しのきっかけとして利用するのがよいでしょう。

楽曲制作で活用できる AIツールをご紹介

Chat GPT

対話型の AIチャットボットです。
こちらが質問した内容に対して、チャット感覚で回答してくれます。

こちらのサービスは、作詞〜作曲のアイディア出し、またプロジェクトの進行まで、幅広く活用することができます。
たとえば、“メロディと歌詞はあるけど、この先楽曲を配信するには何をすれば良い?”などを質問してみると、その後の道筋を教えてくれるでしょう。イメージとしては、音楽の先輩に質問をする...のようなイメージに近いかもしれません。

このような活用方法は、他にも Google社が提供する Gemini、Anthropic社が提供する Claude などのツールでも行うことができます。

ChatGPT|OPEN AI

LANDR Composer 

主にコード進行の生成に役立つ AI作曲支援ツールです。
様々なコード進行を生成してくれたり、自分好みに変更することもできます。
コード進行を作るのが苦手という方におすすめです。

LANDR|LANDR Composer – AIコード進行ジェネレーター

Suno AI Music

Suno AI は、作詞、作曲だけではなく、ボーカル生成まで、まるっと楽曲を生成してくれる楽曲 AIサービスです。

頭の中にあるイメージを伝えることで、指示に沿ったサウンドを生成してくれます。生成したサウンドはそのまま使用するのではなく、あくまでイメージする楽曲の方向性の壁打ちとして、またアレンジのバリエーションを試したい時として活用すると良いでしょう。

Suno | AI Music

Neutron 5

iZotope社が提供する、AIミキシングプラグインです。
AI が楽曲のトラックを解析し、各トラックの音量バランス、さらには EQ やコンプレッサーなど、その楽曲に最適な音色調整を提案してくれます。

作編曲はできたけど、ミックスが分からないという方におすすめです。

Neutron 5 - iZotope Japan|iZotope.jp

Ozone11

こちらも iZotope社が提供する、AIマスタリングプラグインです。
楽曲を解析し、AI がその楽曲に合わせて最適なマスタリング処理を提案してくれます。
提案を元に自分好みに調整も可能なため、AIマスタリングの定番プラグインとなっています。

Ozone 11 - iZotope Japan|iZotope.jp

DAW の AI機能

近年では、AI 機能を導入した DAW も登場しています。たとえば、Apple社が提供する DAWソフト Logic Pro には、AIを活用した“Session Player”と“Stem Splitter”という機能が搭載されています。

Session Player は指定したコードやメロディーから自動で伴奏を生成してくれる機能です。一方、Stem Splitterは読み込んだオーディオをパートごとに分離できる機能で、こちらはリミックス制作や耳コピの際に便利です。

また、Image-Line Software社の FL Studio 2025 には、AIチャット機能 Gopher が搭載されており、チャット形式で操作方法や楽曲制作について相談しながら進めることができます。

このように、DAW に組み込まれる AI 機能をサポートとして活用してみるのも良いでしょう。

AI で楽曲生成をする場合の注意点

AI は膨大なデータをもとに学習して楽曲を生成しています。その便利さの一方で、権利関係や法整備については現在進行形で議論が続いており、利用には細心の注意が必要です。

2024年には、アメリカの大手レコード会社3社(Warner Music、SONY Music、UNVERSAL Music)が、 AI の学習に無断で楽曲を使用したとして、Suno などの楽曲生成AI サービスを提訴しました。

その後、2025年には Warner Music Group と Suno がライセンスパートナーシップを締結し、和解に至りました。これを受けて2026年には、適切に権利処理がなされた新モデルが発表されています。しかし、その他2社との訴訟は現在も継続中です。

このように、AI に関する法整備がまだ整っていない背景も、理解する必要があります。
AI サービスを利用して生成した楽曲の著作権は誰に帰属するのか?は、利用するサービスごとに規約が異なるため、必ず事前に利用規約を確認しておくことが重要です。楽曲を商用利用可能かどうか、クレジット票が必要かどうかなど、公開・配信する前に、最新の規約を必ずチェックしておきましょう。


まとめ

以上、今回は楽曲制作の初心者でも活用できる AIツールの現状と向き合い方について紹介しました。

現在、音楽制作をサポートするAI ツールは多岐にわたり、日々進化し続けています。
ご自身のニーズに合う AIツールを、イメージする形にするための補助として、あるいは制作のハードルを下げるための道具として試してみると良いでしょう。

AI を活用していく中で、もっと追求したい、自分のアイディアをプロのクオリティまで引き上げたいと思ったら、プロフェッショナルに依頼してみるのも一つの選択肢です。

 ONLIVE Studio では、経験豊富なプロフェッショナルに、直接楽曲制作の依頼ができますし、プロデュースやレッスンの受注も行っています。

音楽制作で行き詰まったり、さらに上を目指したくなった場合は、ぜひ ONLIVE Studio を活用してみてください。

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Nami
Written by
Nami

東京出身の音楽クリエイター。 幼少期から音楽に触れ、高校時代ではボーカルを始める。その後弾き語りやバンドなど音楽活動を続けるうちに、自然の流れで楽曲制作をするように。 多様な音楽スタイルを聴くのが好きで、ジャンルレスな音楽感覚が強み。 現在は、ボーカル、DTM講師の傍ら音楽制作を行なっている。 今後、音楽制作やボーカルの依頼を増やし、さらに活動の幅を広げることを目指している。

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