新たな扉を開けるSNS:アーティストたちの活用事例

近年において、SNS が持つ影響力は多大です。人気アーティストたちはどのようにして SNS を活用しているのでしょうか。今回は SNS の使い方が話題となったアーティストを一部ご紹介いたします。

Nami
2023-08-304min read

新しい学校のリーダーズ

新しい学校のリーダーズは、近年中毒者を量産している4人組のダンスグループです。
その個性的なパフォーマンスから度々話題になる彼女たち。
今年の1月には彼女たちの楽曲『オトナブルー』の振り付けの一部分である首振りダンスを TikTok に投稿。この曲は2020年にリリースされていましたが、この曲の首振り部分をフィーチャーして投稿したことによりダンスを真似して投稿する人が増え「#首振りダンス」としてバズり、2023年に楽曲のブームの火がつきました。

この楽曲『オトナブルー』が使用された動画の総再生回数は約31億回再生にも及ぶなど大きな反響を獲得し、TikTok 上半期トレンド大賞2023を受賞しています。
参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-first-half-trends-2023-results

#オトナブルー MUSIC VIDEO撮影後、スタッフ達と#首振りダンス🌈🚗💨 #新しい学校のリーダーズ#ATARASHIIGAKKO #shorts|YouTube

Novelbright(ノーベルブライト)

Novelbright は関西出身の5人組ロックバンドです。
路上ライブからキャリアを積み上げていき、2022年6月には日本武道館での公演を成功させるなど、人気を集めています。

彼らの SNS 活用は路上ライブ時代に遡ります。当バンドメンバーである圭吾さんが、路上ライブの現場に居合わせた人のふりをして「男の人があいみょん歌ってるんやけどいい声すぎん?」とTwitterに投稿し、その投稿がバズりました。

この投稿時、彼らはまだ無名だったそうで、メンバー自身が発信するよりも第三者が投稿していた方が拡散されやすいと考えたのだとか。

Novelbright は現在でも様々な SNS を活用しており、ボーカルの竹中雄大氏は Youtube にて興味を引くコンテンツを発信しています。そのチャンネル登録者数は52.9万人と人気を誇っています。(2023年7月28日現在)

BTS

K-POP という枠に囚われず、世界的に活躍する BTS。
彼らの SNS の使い方はデビュー当時から現在もなお、彼らの躍進に一役買っていることも有名です。

特に Twitter、YouTube に関してはデビュー前から運営されており、約10年ほど更新し続けています。
今でこそアイドルによる SNS 運営は当たり前になりましたが、当時はアイドルが直接運営することはリスクの面から避けられていました。

そんななか、彼らはメンバーが直接 Twitter 運営を開始。日常のことをつぶやいたり、自撮りを載せるなどメンバー自ら投稿することで、ファンたちとの間に親近感を産みました。

2021年にはメンバーのインスタグラムのメンバーの個人アカウントも開設。BTS メンバーである V 氏のアカウントは開設5時間弱でフォロワーが1000万人に到達し、ギネスに乗るなど現在でも SNS に関する話題で世間を驚かせています。

参考:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/106863

Charie puth(チャーリー・プース)

Charie puth 氏はアメリカのアーティストであり、音楽プロデューサーです。
彼の TikTok では自身の楽曲の制作工程をキャッチーな編集で投稿しており、音楽ファンのみならず、多くのユーザーを楽しませています。

2022年にリリースされた彼の楽曲『 Light switch 』は、数ヶ月間にわたり制作工程を TikTok 上にアップされていました。投稿は、曲の要であるスイッチを入れる音を収音するところから公開されています。

この一連の投稿が話題を呼び、彼の TikTok のフォロワーは大きく増加、現在は2190万人ものフォロワーがいます。(2023年7月28日現在)

I’m freaking out wtf just happened….. 💡#shorts

Lil Nas X(リル・ナズ・X)

TikTok からスターに駆け上がったアメリカのラッパーである Lil Nas X 氏。
彼が注目されるきっかけとなった楽曲『 Old Town Road 』は、Lil 氏本人が作り出したmeme (ミーム)(注1)である #Yeehaw Challenge によって TikTok 上で人気になりました。

元々ミームを作ることが得意だったという彼は、この『 Old Town Road 』を宣伝するために、ミームのアイディアを100個ほど用意していたんだとか。

その努力が功を奏し『 Old Town Road  』は Billboard Hot 100 にて19連続1位という快挙を成し遂げました。

その後、2021年にリリースされた彼のアルバム『モンテロ』はグラミー賞に5部門もノミネートされるなど、人気アーティストとしてキャリアを重ねています。

(注1) meme (ミーム)・・・Tik Tok における meme とは、誰かによって作られたコンテンツをユーザー間で模倣したりさらなるアイディアを加えて発信していくことで拡散されるコンテンツのこと。

第三者からバイラルヒットというパターンも

Photo by Sherise Van Dyk / Unsplash

自らの動画をバズらせるのではなく、第三者から楽曲がバズっていくことも多く事例があります。

韓国でも大人気 imase

日本のアーティストである imase 氏は、自身の楽曲『 Night Dancer 』のサビを Tik Tok に投稿。その後、この楽曲の音源を使用した第三者のダンス動画が TikTok 上で大バズり。ダンスチャレンジ動画としてその波紋は韓国にも広がり、韓国の人気グループである Stary kids までもがダンスチャレンジに参加。極め付けは BTS のメンバーであるジョングクさんがこの曲を配信でカバーしたことでさらに人気に火がつきました。

以下の投稿は、imase 氏とこのダンスの振り付けを考えた Hoodie Fam さんとのコラボ動画です。

【コラボ】imaseさんとNIGHT DANCER踊ってみた!|YouTube

ミームソングの女王 Doja cat(ドージャ・キャット)

海外でも第三者からバイラルヒットしていく事例は多くあります。

アメリカのラッパーである Doja cat 氏は2018年にリリースした『 moo!』以降、数々のミームに彼女の楽曲が使用されていました。

その中で最も人気となったのは、『 Say So 』です。この楽曲は人気 Tik Toker である Haley sharpe(ヘイリー・シャープ)さんが音源に合わせて考案したダンス動画を発信したことで、瞬く間にミームとして拡散されました。

そうして人気曲となった『 Say so 』の MV では、ダンス考案をした Haley sharpe さん、さらにそれをカバーした影響力の強いインフルエンサーである Donté Colley (ドンテ・コリー)さんと共に Doja 氏が踊っているパートがあります。
以下の動画は秒数指定しているので、再生したらダンスパートの部分になっています。

Doja Cat - Say So (Official Video)|YouTube

まとめ

今回は人気アーティストの SNS 活用をご紹介いたしました。
近年では SNS でバズって契約に至ることも珍しくありません。

自分の曲をどのようにしたらもっと聞いてもらえるか?と、戦略的に考えて SNS を投稿することも知名度を上げる一つの手段です。

また、先ほどご紹介したように、第三者の動画から楽曲が有名になることもあります。
いずれにせよ、自分の曲を発信すると言うことが大事ですね。

Nami
Written by
Nami

東京出身の音楽クリエイター。 幼少期から音楽に触れ、高校時代ではボーカルを始める。その後弾き語りやバンドなど音楽活動を続けるうちに、自然の流れで楽曲制作をするように。 多様な音楽スタイルを聴くのが好きで、ジャンルレスな音楽感覚が強み。 現在は、ボーカル、DTM講師の傍ら音楽制作を行なっている。 今後、音楽制作やボーカルの依頼を増やし、さらに活動の幅を広げることを目指している。

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