

【女性ボーカル K-POP曲では初の米ビルボード1位!】話題のK-POPガールズ!デーモン・ハンターズOST『Golden』ってどんな曲?キャッチーなメロディーの正体とは!?
ONLIVE Studio blog では話題の楽曲を取り上げ、ご紹介! 2025年に Netflix にて配信されたアニメ映画「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ」の劇中歌である『Golden』は米ビルボード「HOT100」にて1位(2025年8月16日付)を獲得し、世界中で話題を呼んでいます。キャッチーなメロディーに超高音域のハイトーンボイスが印象的な当楽曲、みなさんはもう聴きましたか? 本記事では、『Golden』という楽曲の魅力を紐解き、ヒットした背景を探っていきたいと思います!

話題沸騰中の楽曲『Golden』とは
Netflix アニメ映画の劇中歌『Golden』
『Golden』は、Netflix(ネットフリックス)で2025年に配信が開始されたアニメ映画「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ」の劇中歌です。
“Golden” Official Lyric Video | KPop Demon Hunters | Sony Animation|Sony Pictures Animation
この映画は、架空の人気 K-POPグループHuntr/x(ハントリックス)のメンバーであるルミ、ミラ、ゾーイが、K-POPアイドルの傍ら、デーモンハンターとして悪鬼と戦う物語。それぞれの歌声は EJAE(イジェ)、 Audrey Nuna(オードリー・ヌナ)、Rei Ami(レイ・アミ)という、実在する韓国系アメリカ人アーティスト3名が担当しました。
監督は韓国系カナダ人の Maggie Kang(マギー・カン)。
アメリカで制作されたアニメでありながら、監督自らのバックグラウンドである韓国の伝統的な文化と K-POP を見事にファンタジーアクションへと融合させ、現代の価値観に昇華した作品となっています。
女性ボーカルの K-POP曲において初の快挙
これまで K-POP で米ビルボード「HOT100」で首位を獲得したことがあるのは、BTS の楽曲6曲と、BTS のメンバーである JIMIN(ジミン)、JUNG KOOK(ジョン・グク)によるそれぞれのソロ曲1曲ずつでした。
女性ボーカルの K-POP楽曲が首位を獲得したのは今回が初めてで、歴史に残る快挙となっています。
『Golden』の作曲家について
元アイドル練習生である作曲家の EJAE が参加
この楽曲の特筆すべき背景として、作詞作曲、そしてルミのボーカルを担当した EJAE(イジェ)の存在があるでしょう。
EJAE は、元々 SMエンタテインメントの練習生として小学生の時から10年ほど訓練をした過去を持ち、実際に自分自身も K-POPアイドルの夢を追っていた人物でもありました。
デビューは果たせなかったものの、退社後は大学卒業を経て作曲家として音楽の道へと進み、これまでも Red Velvet(レッド・ベルベッド)、aespa(エスパ)、TWICE(トゥワイス)、Nmixx(エンミックス) など、数々の人気K-POPグループに作曲家として携わっています。
K-POP × ミュージカル要素
EJAE の他にも、楽曲には BLACK PINK のプロデューサーである TEDDY をはじめ、TEDDY が設立したレコード会社 THEBLACKLABEL所属の作家である 24、IDO と、K-POP の常連ヒットメーカーも携わっており豪華な顔ぶれが参加。
さらにはミュージカル分野で名を馳せる Mark Sonnenblick(マーク・ソネンブリック)、そしてエグゼクティブ・ミュージック・プロデューサーには Ian Eisendrath(イアン・アイゼンドラス)も参加しています。
K-POP界の第一線を支える作家、そしてミュージカル界に長けた作家がタッグを組んだことで、K-POP の楽曲として、そして物語における重要な劇中歌としての両面を叶えています。
Netflix公式が運営する、Netflix のファンのためのサイト「Tudum」にて、Ian Eisendrath はこの曲をミュージカル映画における「”I Wish” Song」と位置付けていると語っています。
”I Wish” Song とは、ミュージカル映画において、冒頭で歌われる主人公の心情を表す楽曲のことです。この曲により、視聴者は主人公へ感情移入し、物語に入り込むきっかけとなる重要な曲となっています。
キャッチーなメロディの正体とは!?
数々の K-POPアイドルがカバー!A5 へチャレンジ
この曲の最高音はなんと A5!(※)
ポストコーラスの”Born to be”の歌詞部分です。突き抜けるようなハイトーンボイスが聞いていて気持ち良く、歌詞とリンクしていてドラマチックに感じます。
ただでさえ高いこの音は、曲中に5回も登場。歌唱の難易度はかなり高いです。
とはいえ、IVE のメンバー ANYUJIN(ユジン)や、NMIXX のメンバー LILY(リリー)など現役 K-POPアイドルもこのカバー動画を YouTube などに投稿しており、こちらも話題に。K-POPアイドルの歌唱力の高さを再確認させられますね。
(※)音の高さを表す表記方法「国際式音名」に則って表記。中央の「ド」が C4 となり、オクターブ上のドが C5 となる。
実は最低音もかなり低い!緩急が心を掴む
この楽曲は低音も魅力的の一つで、ルミが歌う2番のプリコーラス”I’ll be shining”部分では D3 まで下がり、女性キーとしてはかなり低めです。
低い声もカッコ良く、コーラス(サビ)の突き抜けるような高音とのコントラストを感じます。
ちなみにこの楽曲の音域はなんと2オクターブ半ほど...!( D3 〜 A5 )
次々に展開が!飽きさせないメロディー
イントロとエンディングが同じで、ブリッジを挟んだ構成となっており、ミュージカル仕立てのストーリー展開になっています。
それぞれのセクションにストーリー性を持たせており、セクションが変わるごとにまるで場面転換したような印象を受けますね。
また、プリコーラス が ポストコーラスと同じメロディなので 、それらに挟まれるサビは、一度耳にしたら、一気に心を掴まれます!
メロディーのリズムに注目
12/8の複合拍子により、メロディー自体に三連符やシャッフルビートが感じられるのも、特徴的な一つです。
また、プリコーラスは、4分音符を中心とした符割り、サビでは8分音符(3連符)を使うことによる、テンションの変え方をしています。
こういった工夫も、メロディーに引き込まれる理由の一つではないでしょうか。
同じメロディーが繰り返されることもキャッチーさに繋がっており、一度聴いたらつい口ずさんでしまいそうです。
まとめ
今回は「K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』の劇中歌である『Golden』について取り上げてみました。
「難しいのは分かっているけど、歌ってみたくなる..」そんな方も多いはず。A5 を出すのは容易ではないですが、チャレンジしてみるのも面白いでしょう。
ただ、力んで音を当てようとしたり、何回も歌っていると喉を痛めてしまうため、ボーカル初心者の方は無理は禁物です。
Mark Sonnenblick と EJAE はこの楽曲の完成まで5年もの時間を費やしたのだそうです。
その間、何度も音合わせや寝れない日々を積み重ね、試行錯誤し最高の曲を追求していったとのこと。
一流の作曲家たちが全力を注いだからこそ、この楽曲は生まれたんですね。
さらに、EJAE は「ルミ」や本楽曲に強い共感を抱いており、彼女自身が持つ K-POP界でのリアルな体験が、その歌声を通して劇中キャラクターに投影されているとのことで、こうしたリアリティが、多くの人々の心を惹きつけたのではないでしょうか。

東京出身の音楽クリエイター。 幼少期から音楽に触れ、高校時代ではボーカルを始める。その後弾き語りやバンドなど音楽活動を続けるうちに、自然の流れで楽曲制作をするように。 多様な音楽スタイルを聴くのが好きで、ジャンルレスな音楽感覚が強み。 現在は、ボーカル、DTM講師の傍ら音楽制作を行なっている。 今後、音楽制作やボーカルの依頼を増やし、さらに活動の幅を広げることを目指している。