サブウーファーとは?その必要性や人気機種をご紹介!

音の確認の際にモニター環境を整えることは大切ですよね。 モニタースピーカーを調べている際に、サブウーファーという機材があることを知った方も多いのではないでしょうか。 サブウーファーは、一般的なモニタースピーカーでは補いきれない低音をサポートしてくれる機材です。 この記事では、サブウーファーについて詳しく解説。購入を検討されている方はぜひご参考にしてください。

Nami
2024-11-204min read

サブウーファーとは?

サブウーファーとは、低周波数の再生に特化したスピーカーのことです。

私たちの耳の可聴域は、一般的に 20Hz 〜 20kHz といわれていますが、一般的な家庭用のスピーカーでは低音域の再生が弱くなる傾向にあります。
サブウーファーは一般的に 100Hz 以下の低周波数の再生を担い、低音域の再生をサポートしてくれます。

サブウーファーの必要性

モニター環境の向上

サブウーファーを導入することにより、低音域の音を確認しやすくなります。

低音を出力するためには、物理的に大きなスピーカーが必要となり、その分金額も大きくなるため、金銭的にも部屋のスペース的にも導入ハードルがあります。

例えば、モニタースピーカーの定番である YAMAHA の HS5 の周波数特性は、54Hz 〜 30kHz です。さらに低音域になるにつれてその出力は弱くなる傾向にあります。
このような場合は、サブウーファーを導入することで、弱くなった低音域の再生をカバーすることが可能です。

超低音域は「音」というよりも身体で感じる振動に近いです。HIP-HOP や EDM などの重低音が重要になってくるジャンルでは特に、この低音域が聴こえるかどうかは大きな違いになるでしょう。

音質の向上をするクロスオーバー

サブウーファーを導入することで、副次的に中高音域の再生も向上します。
これは低音域をサブウーファーにまかせ、その他の中高音域をメインのスピーカーに振り分ける「クロスオーバー」という機能によるものです。

クロスオーバーによって、メインスピーカーは低音域にエネルギーを使用する必要がなくなり、効率的に中高音域を再生できるようになります。そのため、サブウーファーを導入すると低音域のレンジが広がるだけでなく、全体として音質が向上する傾向にあるといわれています。

ホームシアターや空間オーディオ(LFE)

サブウーファーの役割として LFE というものがあります。
LFE (Low -frequency effect)とは、5.1ch などのサラウンドシステムにおける低音域のチャンネルです。
この使い方は、 Dolby Atmos をはじめとした空間オーディオを再生する際に使用されます。

DTM のモニターとしてのサブウーファーの繋ぎ方

1.オーディオインターフェースの LINE OUT から、サブウーファーの INPUT に LR で接続します。

2.サブウーファーの OUTPUT からスピーカーの INPUT に LR でそれぞれ接続します。

3.RCA タイプのコネクタを使ってサブウーファーの LINE OUT とスピーカのINPUT のLRで接続します。

※ LFE として使用する場合、接続方法が異なります。今回の記事では、LFE としての使用については触れません。

サブウーファーのつなぎ方イメージ図

クロスオーバーとは

「サブウーファーの必要性」の章で、クロスオーバーについて少し触れました。

サブウーファーにクロスオーバーが搭載されているものを「パッシブタイプ」と呼びます。
一方、チャンネルディバイダーと呼ばれる、周波数帯によって信号を分けて送ってくれる機材を別途使用する「アクティブタイプ」のものがあります。

アクティブクロスオーバーは、接続が複雑になるものの、より精密な音の分配が可能で、プロフェッショナルなオーディオ環境で好まれています。

サブウーファーの設置場所

低音域を担うサブウーファーは指向性がないとされています。
これは、人間の耳が低周波の定位を聞き分けられないできないからです。

サブウーファーは壁に対して斜めに置くと良いでしょう。中央に置くと、壁に音が反射して音が消えてしまいます。

また、サブウーファーは壁に近く設置します。
例えば、Genelec の公式HPでは、最大60cmと記載があります。

GENELEC モニターの設置方法

人気のサブウーファー

YAMAHA / HS8S

HS Series - スピーカー - 概要 ヤマハ

定番のモニタースピーカーである YAMAHA のHSシリーズとの組み合わせで使用している方も多いです。

8インチのウーファーで、22Hz 〜 160Hzと、低音域のサポートを行ってくれます。

オープン価格で、サウンドハウスでは 52,000 円(税込)となっています。(2024/11月現在)

YAMAHA ( ヤマハ ) / HS8S スタジオ用サブウーファー サウンドハウス

JBL / LSR310S

JBL LSR310S | 10インチパワードスタジオサブウーファー JBL

10インチのウーファーで、27Hz までの低域を再生可能です。

オープン価格で、サウンドハウスでは 59,800 円(税込)となっています。(2024/11月現在)

※2024/11/14現在、セール中で 39,800 円(税込)で販売されています。

JBL ( ジェービーエル ) / LSR310S サブウーファー サウンドハウス

GENELEC / 7000シリーズ

スマート・アクティブ・サブウーファー GENELEC

GENELEC の 8000シリーズとの相性が良いサブウーファーで、30Hz 〜 90Hz の低音域を担います。

上記の2つよりもお値段が上がりますが、その品質には定評があります。
独自のベースマネージメントシステムを導入しており、低音域のクリアな再生にアプローチしています。

オープン価格で、サウンドハウスでは 148,500 円(税込)となっています。(2024/11月現在)

GENELEC ( ジェネレック ) / 7050CPM パワードサブウーハー サウンドハウス


まとめ

以上、今回はサブウーファーについてご紹介しました。
モニター環境を向上させたい方は、是非取り入れてみてはいかがでしょうか。

取り入れる際の注意点としては、騒音問題です。
低音は高音よりも防音が難しく、音が伝わりやすいです。

ライブハウスやクラブの近くの音漏れをイメージすると、想像しやすいでしょう。キックの音だけドンドン...と漏れて伝わっています。

ご自身の再生環境を加味して、音があまり出せない場合は、まずは吸音材や反射剤、スピーカーの設置場所を改めて確認するのも良いでしょう。

自宅のモニター環境を整えよう〜脱・作曲初心者への一歩 | ONLIVE Studio blog
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Nami
Written by
Nami

東京出身の音楽クリエイター。 幼少期から音楽に触れ、高校時代ではボーカルを始める。その後弾き語りやバンドなど音楽活動を続けるうちに、自然の流れで楽曲制作をするように。 多様な音楽スタイルを聴くのが好きで、ジャンルレスな音楽感覚が強み。 現在は、ボーカル、DTM講師の傍ら音楽制作を行なっている。 今後、音楽制作やボーカルの依頼を増やし、さらに活動の幅を広げることを目指している。

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