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音のプロフェッショナルへ。レコーディングエンジニアになるためのステップをご紹介!

音楽が好きで、音楽業界を志す人の中にはレコーディングエンジニアに憧れる人も多いのではないでしょうか。 レコーディングスタジオで、ミュージシャンや音楽プロデューサー、ディレクターとコミュニケーションを取りながらレコーディングを進めることは、非常に刺激的であり、楽曲制作に直接関われることは、レコーディングエンジニアのやりがいのひとつだといえます。 本記事では、そんなレコーディングエンジニアになるにはどのような方法があるのか、そのステップや、レコーディングエンジニアに関する資格、仕事を増やす方法などについて詳しく解説します。

asu
2023-07-078min read

レコーディングエンジニアになる方法

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Photo by Glenn Carstens-Peters / Unsplash

レコーディングエンジニアになる主な方法は、専門的に学べる学校で必要な知識やスキルを身につけた後にレコーディングスタジオに就職することです。

まずは、専門的に学ぶ方法をご紹介します。専門的に学ぶ場所として、専門学校と音楽大学の音響科という選択肢があり、どちらを選べばいいのか悩む人もいると思います。両者には、一体どのような違いがあるのでしょうか。

音楽大学の音響科

音響科とは、音響技術や音楽制作の分野を専門的に学ぶことができる音楽大学の学科の一つです。音楽大学の音響科では、レコーディングエンジニアに必要な技術や知識を幅広く学ぶことができます。音楽理論や知識をしっかりと学ぶのが音楽大学です。

音響科のカリキュラムは、基礎的な音響理論から始まり、スタジオでの録音やミキシング技術、PAシステムの構築、電子音楽制作などを学びます。また、音楽理論や楽器演奏の授業もあり、音楽に関する知識を深めることができます。

音響科は、音楽大学によっては音楽制作コースや音響演出コース、音響エンジニアリングコースなど、名称やカリキュラムは異なりますが、共通して音楽制作に必要な技術や知識を幅広く学ぶことができます。

音響科を選ぶ場合は、カリキュラムや教授陣、施設の充実度などを比較検討することが大切です。また、音楽大学には入学試験がありますので、事前に試験内容や合格基準を確認することも必要です。

専門学校

レコーディングエンジニアの専門学校とは、音響やレコーディング技術を学ぶための専門的な教育機関のことです。多くの専門学校では、音響機器の操作や録音技術、ミキシング技術など、実践的なスキルを中心に学びます。一部の専門学校では、楽器演奏や音楽理論についての基礎も学ぶことができます。

専門学校には、専門的なカリキュラムを提供する大学付属の専門学校や、音楽専門の専門学校などがあります。また、短期間で専門的な技術を習得できるトレーニングセンターなどもあります。

専門学校を選ぶ際には、自分が学びたいことに合わせてカリキュラムやカリキュラムの内容、教員の質などを比較検討することが大切です。また、学費や就職先の情報、卒業生の実績も調べておくとよいでしょう。

音楽大学と専門学校の違い

前述のように、音楽大学の音響科と音楽専門学校のどちらもレコーディングエンジニアに必要な知識や技術を学ぶことができますが、以下のような違いがあります。

1.カリキュラム

音楽大学の音響科は、音楽理論や演奏技術などの音楽の専門知識を学ぶことが求められます。また、レコーディングエンジニアに必要な音響技術も学びますが、音楽専門大学に比べて音響技術に特化したカリキュラムではない場合があります。一方、音楽専門大学はレコーディングエンジニアに必要な音響技術や機材操作など実践的な技術を中心に学ぶことができます。

2.教員陣

音楽大学の音響科では、音楽理論や楽器演奏などの専門知識を教える教員が多い傾向があります。一方、音楽専門大学は、レコーディングエンジニアとして実践的な経験を持つ現役教員が多い傾向があります。

3.環境

音楽大学は入学試験があることもあり、音楽歴の長い生徒や実績のある生徒が集まっていることが多い傾向があります。そういった生徒の質の面では、マインド面も含めてスキルアップに直結する環境があります。また、大学全体で演奏やコンサートなどの音楽活動が盛んなため、音楽に携わる人々と幅広く交流すること、ネットワークを広げることができます。

専門学校は、レコーディングスタジオや音響設備が整備された環境が整っている場合が多く、実践的な技術や経験を身につけることができます。また、専門学校のほとんどは、最前線で活躍中のプロ講師を外部から招いた授業や就活支援などを取り入れているため、音楽業界とのつながりを作るチャンスが豊富にあります。

4.学費

音楽大学の学費は、相場が年間200万円ほどと、一般的な大学と比較して高額です。例外として、公立の音楽大学であれば年間80万円ほどの学費です。しかし、公立の音楽大学は定員数が極めて少なく、倍率が高いため入学の難易度がかなり高いです。

一方で、音楽専門学校の学費は運営元によって幅があり、相場は年間150万円です。

以上のように、音楽大学と音楽専門大学はそれぞれ特色があります。レコーディングエンジニアの知識や技術を学ぶにあたって、自分がどのようなカリキュラムや環境で学びたいかを考慮し、選択することが大切です。

キャリアの始め方

Photo by Vijesh Datt / Unsplash

専門的に学んだら、プロフェッショナルとしてのキャリアをスタートさせましょう。以下に、2つの方法をご紹介します。

1.レコーディングスタジオへの就職

レコーディングエンジニアのキャリアを始める最も一般的な方法です。
レコーディングスタジオに就職しても、最初からレコーディングに携われることは稀で、アシスタントとして先輩の下で業務をする日々がひたすら続くことが多いでしょう。機材のセットや片付け、アーティストとスタジオの日程調整など、レコーディングの間接的な業務がたくさんあります。しかし、この時期にプロフェッショナルの現場に触れることで、あらゆることから学んでいこうとする姿勢が大切です。
また、スタジオの規模や所属するエンジニアの考え方によってアシスタントとして行うタスクが異なります。アシスタント時代には、ひたすらミキシングをする、録音機材をメインに関わる、など触れられるプロセスが異なるので、事前に情報収集を行うと今後のキャリア形成がイメージしやすいでしょう。

2.著名なレコーディングエンジニアのアシスタント

著名なレコーディングエンジニアに直接アシスタントとして売り込む方法です。尊敬する方の仕事を間近に見られるという大きなメリットがあります。しかし、アシスタントを募集しているとも限らず、給料についても見込めないため、キャリアをスタートさせるステップとしては、非常に難しい方法とも言えるでしょう。未経験の場合は、別の方法である程度の実践経験を身につけることをおすすめします。

レコーディングエンジニアの資格

Photo by Element5 Digital / Unsplash

レコーディングエンジニアになるために、特別な資格は必要ありません。しかし、取得することによって、就職・転職時、または仕事受注時に自身の力量や信頼性を客観的に示すことができる資格もいくつかあるのでご紹介します。

サウンドレコーディング技術認定試験

レコーディングエンジニアとしての技術やスキルを認定する試験です。

音響の理論、電気音響とスタジオシステム、レコーディング技術と先進技術、音楽・音楽著作権・音楽録音の流れ、録音の歴史などを試験範囲として実施されます。

試験の成績によってA〜Eランクで判定され、試験結果として「認定証」と「成績証明書」が交付されます。

こちらは、一般社団法人日本音楽スタジオ協会の民間資格です。

Pro Tools技術認定試験

アビッドテクノロジー社が提供するPro ToolsというDAWソフトウェアを使用した技術やスキルを認定する試験です。

Pro Toolsはレコーディングエンジニアの中でも一般的に使用される世界基準のソフトウェアの一つで、試験結果に対しては、「認定証」および「成績証明書」が交付され、受験者の習得している技術レベルをA〜Eのランク形式で認定します。

こちらは、一般社団法人日本音楽スタジオ協会の民間資格です。

これらの資格を取得することで、自身の技術力を証明することができ、就職や仕事の幅を広げることができます。ただし、資格を取得することは客観的に技量を証明する一手段であり、実際にはレコーディングエンジニアとしての経験や技術力が最も重要です。

業界のネットワークの広げ方とは

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Photo by Hannah Busing / Unsplash

レコーディングエンジニアとして仕事をこなす上で、さらに仕事の幅を広げて活躍するには、様々な方法があります。それぞれの方法をご紹介します。

音楽イベントやセミナーに参加する

自身の所属するスタジオ以外の、外部のエンジニアやプロデューサー、ミュージシャンと出会うことができます。このような場で、自分自身の仕事のスタイルやアイデアを共有することで、ネットワークを広げることができます。

レコーディングエンジニアのコミュニティへの参加

オンライン上で他のエンジニアと情報交換することができます。例えば、海外サイトでいえばFiverr Community.、日本サイトで言えばDTMステーションなどです。これらのコミュニティで、自分自身の仕事のスタイルやアイデアを共有することで、ネットワークを広げたり、エンジニアの最新動向についてアンテナを張ることができます。

音楽マッチングサービスへの登録

音楽マッチングサービスへの登録で、数多くの人に自身のプロフィールを見てもらえると共に、仕事の依頼を通じてネットワークを広げることができます。プロフィールの作成やポートフォリオのアップロードで自分のスキルや経験をアピールでき、また、音楽制作に関する依頼を受けることもできるため、実践的な経験を積むことができると共に、仕事を通じてネットワークを広げることも可能です。

有名なサービスに、以下の2つがあります。

これらは外国の提供するサービスであるため日本語での対応が難しく、外国語でやり取りをする必要があります。

弊社の提供するサービス「ONLIVE Studio」では、日本で活躍する音楽のプロフェッショナルとマッチングすることができます。プロに音楽制作の仕事を依頼することで自身の楽曲をステップアップすることができる一方、プロフェッショナルとして登録すると音楽制作に関する仕事を受ける窓口が広くなります。また、サイトユーザーに自身のプロフィールを知ってもらう機会にもなり、ネットワークを大きく広げることが可能です。

まとめ

Photo by Seyi Ariyo / Unsplash

以上、レコーディングエンジニアになるには、音楽大学や専門学校にて音響に関する専門的な知識や技術を身に付け、音楽業界に就職といった方法が主流です。また、近年伸びてきているスキルシェアリングサービスを通じ、フリーランスで活躍していくという選択肢もご紹介しました。

レコーディングエンジニアとしてのキャリアの積み方も、仕事の受け方も、多様化しています。だからこそ、どんな仕事も丁寧に向き合って依頼者からの信頼を積み上げていくことが非常に大切です。信頼されるエンジニアには、依頼が途切れることはありません。

ONLIVE Studioではレコーディングエンジニアを随時募集しています。
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asu

5歳の頃にピアノを始め、鍵盤や打楽器に触れる。 学生時代はヒットチャートを中心に音楽を聴いてきたが、 高校生の頃にラジオ番組を聴くのが習慣になり、 次第にジャンルを問わず音楽への興味を持つようになる。 野外フェスや音楽イベントへ通い、ライブの持つパワーや生音の素晴らしさを実感。 現在はピアノと合わせてウクレレを練習している。 弾き語りが出来るようになるのが目下の目標。

監修

Masato Tashiro

プロフェッショナルとして音楽業界に20年のキャリアを持ち、ライブハウスの店長経験を経て、 2004年にavexに転職。以降、マネージャーとして、アーティストに関わる様々なプロフェッショナルとの業務をこなし、 音楽/映像/ライブ/イベントなどの企画制作、マーケティング戦略など、 音楽業界における様々な制作プロセスに精通している。 現在はコンサルタントとして様々なプロジェクトのサポートを行っている。

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